JPH0620481B2 - 真空ベルト乾燥機 - Google Patents

真空ベルト乾燥機

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JPH0620481B2
JPH0620481B2 JP60064711A JP6471185A JPH0620481B2 JP H0620481 B2 JPH0620481 B2 JP H0620481B2 JP 60064711 A JP60064711 A JP 60064711A JP 6471185 A JP6471185 A JP 6471185A JP H0620481 B2 JPH0620481 B2 JP H0620481B2
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drying
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洪三 恩多
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は真空ベルト乾燥機に関するものであり、更に詳
しくは液状、スラリー状もしくかペースト状の原料を真
空乾燥し、顆粒状の乾燥製品として取出すための真空ベ
ルト乾燥機に関するものである。
従来の技術 近年、食生活の多様化に伴って数多くの種類の加工所品
材料やインスタント食品が市販されている。このような
食品加工分野に於いては、消費者が製品を調理素材とし
て使用する場合の溶解性と即席性を所定の水準に維持す
ると共に、最終製品に品質の低下と成分の変質を伴わな
い復元性を付与する目的で、各種の常圧乾燥装置や真空
乾燥装置が使用されている。このような乾燥装置のなか
でも調理素材たる製品の溶解性を良好な水準に維持する
ことが比較的容易である点に着目し、真空乾燥装置の使
用分野が急速に増大しつつある。汎用の真空乾燥装置と
しては、噴霧乾燥機や凍結乾燥機が知られているが、前
者は乾燥コストが安価である反面、製品の溶解性と品質
の保持性能あるいは成分変化の防止性能が幾分劣り、後
者は氷結・昇華工程を採用していることに起因して構造
の複雑化や乾燥コストの高騰という問題点を付随せしめ
ている。ここに於いて、上記噴霧乾燥機や凍結乾燥機に
認められている実用上の問題点の解決手段として、真空
ベルト乾燥機の開発が要請されるに至った。真空ベルト
乾燥機は、真空容器内に加熱ゾーンとベルト搬送装置を
設け、液状、スラリー状、もしくはペースト状をなす食
品材料を無端搬送ベルト上に腹膜状に供給し、該無端搬
送ベルトの回動によって食品材料を加熱ゾーンに導き、
比較的低温の乾燥条件下で真空乾燥を施すように構成さ
れている。この際、ベルト上に薄膜状を呈して載置され
た食品材料には内部に含有されている水分の激しい蒸発
現象が生起し、前記食品材料は膨化すると共に内部に多
数の通気孔を形成し、多孔質の中間製品としてクラッシ
ャーに送り出される。このように真空ベルト乾燥機は、
慣用の噴霧乾燥機や凍結乾燥機の代替技術手段として次
第にその有用性が認識されつつある。
発明が解決しようとする問題点 真空ベルト乾燥機は、品質の保持性能、成分変化の防止
性能、あるいは乾燥コストの低減性に於いて、公知の噴
霧乾燥機や凍結乾燥機を大幅に上廻る性能を発揮するこ
とができるが、乾燥処理を施すべき食品材料の多様化に
対応するためには構造ならびに機能上更に改良を要する
点も少なくない。
先ず、第1の問題点として、スラリー状もしくはペース
ト状に調合された食品原材料の供給に際し、慣用の原材
料供給装置に於いては、原材料吐出ノズルが略一定の揺
動速度で首振り運動をしながら、無端搬送ベルト上に原
材料を載置して行くので、第8図に示すように首振り運
動の方向変換点に前記原材料の重畳部分が形成される。
このように他の部分に比較して厚みの大きな重畳部分を
形成しながら無端搬送ベルト上に載置された原材料に、
厚みの薄い他の部分と同一の加熱条件に従って乾燥処理
を施すと、前記厚みの増加によって重畳部分の乾燥効果
が低下し、乾燥不良に起因する変質等の問題が発生す
る。反面、上記重畳部分に適合するように加熱温度を高
めに設定すると、厚みの薄い他の部分が過剰乾燥状態に
陥り、これに伴う品質の低下や変質等の問題が発生す
る。
第2の問題点として、無端搬送ベルトとその駆動ローラ
からなる無端搬送手段は、原材料の供給ステーションか
ら、乾燥ステーションに向かって恒速移動し、無端搬送
ベルト上に供給された薄膜状の原材料に乾燥用の熱エネ
ルギーを伝達し得るように構成されているが、実際問題
として前記無端搬送ベルトは、蛇行やそり返りを伴う不
安定な駆動状態に置かれている場合が少なくない。一旦
このような現象が発生すると、無端搬送ベルト上への原
材料の供給条件は極度に不安定となり、乾燥条件の変動
に起因して最終製品に品質低下や成分の変質等の欠陥を
発生せしめる。
また第3の問題点として、前記無端搬送手段の終端部に
は普通、回転ブレード等の中間製品の剥離粉砕装置が設
けられているが、既存の装置は構造が複雑な割りに剥離
粉砕能力が不充分であり、最終製品に粒度の不均一や歩
留まりの低下等の欠点を派生せしめていた。
本発明の主要な目的は、在来の真空ベルト乾燥機に認め
られた上記の如き問題点を解消し得る、構造の簡易性と
乾燥機能の安定性を備えた真空ベルト乾燥機を提供する
ことにある。
問題点を解決するための手段 斯かる目的に鑑みて本発明は、液状、スラリー状、もし
くはペースト状の調合された原材料を真空乾燥し、顆粒
状の乾燥製品として取出すための真空ベルト乾燥機であ
って、合成繊維糸条の編織布から製作された無端搬送ベ
ルト(1)の移動経路に原材料供給側から製品送出側に
向かって、回転アーム(2)、ノズル(3)および該ノ
ズルの揺動速度制御機構(4)からなる原材料供給装置
(5)と、複数個の加熱プレート(6a)、(6b)、(6
c)と単一の冷却プレート(7)によって形成された真
空乾燥・冷却装置(8)と、液体圧シリンダ機構(9)
と剪断刃(10)からなるプレクラッイッシャー(11)を
順次配設すると共に前記無端搬送ベルト(1)の駆動装
置に蛇行ならびにそり返りの防止機構(12)を付設し、
更に前記プレクラッシャー(11)の下方に、回転刃(1
3)とその周囲を略半周に亘って囲繞するように配置さ
れたメッシュ金網(14)からなるメインクラッシャー
(15)と、真空ロック機構(16)を有する製品取出しチ
ャンバー(17)を順次配設した真空ベルト乾燥機を要旨
とするものである。
作用 液状、スラリー状もしくはペースト状に調合された加工
食品の原材料は、無端搬送ベルト(1)上に重畳部分を
形成することなく蛇行トレースを画いて薄膜状に供給さ
れ、蛇行とそり返りを抑制された前記無端搬送ベルト
(1)の恒速移動によって乾燥・冷却装置(8)で真空
乾燥された後、プレクラッシャー(11)ならびにメイン
クラッシャー(15)によって顆粒状に粉砕され、真空ロ
ック機構(16)を有する製品取出しチャンバー(17)か
ら回分方式で系外に取出される。
実施例 第1図は、本発明装置の全体構造を例示する一部分を断
面にした正面図である。また、第2図乃至第6図は、本
発明装置の細部構造の説明図である。
第1図に於いて真空容器の本体(18)には、公知の真空
ポンプ(19)、コールドトラップ(20)、ならびにチラ
ーユニット(21)からなる真空発生装置(28)が配設さ
れており、該真空発生装置を作動することによって原材
料の乾燥時に真空容器の本体(18)内は10Torr前後の真
空度を保持し得るように構成されている。
一方、真空容器の本体(18)内部には、無端搬送ベルト
(1)の移動経路に原材料供給側から製品送出側に向か
って、内部に熱水の流路を形成してなる第1乃至第3の
加熱プレート(6a)、(6b)、(6c)と、内部に冷却水
の流路を形成してなる冷却プレート(7)が順次配設さ
れており、これに対応して前記加熱プレートと冷却プレ
ートによって構成された真空乾燥装置(8)に所定温度
に調整された熱水ならびに冷却水を供給するため、前記
真空容器の本体(18)には、熱水循環ライン加熱器とし
て機能する公知のチューブ式もしくはプレート式熱交換
器(22)、エアー加圧により熱水の循環を促進する膨張
タンク(23)、ならびに温度制御回路(図示省略)に接
続され循環ポンプ(24)からなる加熱媒体と冷却媒体の
循環装置が接続されている。
無端搬送装置は、第2図に見られるように基本的にはモ
ータ(25)、ドライブローラ(26)、ドリブンローラ
(27)、ならびに合成繊維糸条、例えばポリエステル繊
維糸条の編織布を無端状に接続してなるメッシュベルト
(1)から構成されており、該メッシュベルトを前記ド
ライブローラ(26)とドリブンローラ(27)に巻回して
なる駆動系を構成することによって0.05乃至 0.5m/mi
n の搬送速度を有する恒速搬送装置を形成している。メ
ッシュベルト(1)は、無端搬送装置に要求される一般
的な特性を考慮し、強度、摩擦係数、耐熱性および伝熱
性に優れた合成繊維糸条の編織布から製作するが、本発
明装置に於いては真空乾燥された中間製品の剥離性、織
目や編目からの原材料や中間製品の洩れ防止性、ならび
に洗浄性を所定の水準に維持するためポリエステルのマ
ルチフィラメントヤーンの織成布から無端搬送ベルトを
製作している。
尚、メッシュベルト(1)は、上記の要求特性に鑑み
て、シリコンやポリテトラフルオルエチレン等の樹脂で
表面加工を施こすことが望ましい。
ドライブローラ(26)およびドリブンローラ(27)は、
真空容器の本体(18)内でメッシュベルト(1)に蛇行
を伴わない安定した搬送姿勢を保証し得ることが必要で
ある。このため、ドライブローラ(26)およびドリブン
ローラ(27)は、端部の直径よりも中央部の直径が幾分
大きくなるように表面にクラウニング加工を施し、更に
ドリブンローラ(27)の枢軸を流体圧シリンダ機構(2
9)、例えばエアシリンダ機構を有するベルトテンショ
ンユニットに連設し、前記メッシュベルト(1)用の張
力調整機構を形成している。更にドライブローラ(26)
およびドリブンローラ(27)へのメッシュベルト(1)
の引込み側には、メッシュベルト(1)に蛇行現象が発
生したとき該メッシュベルト(1)の端縁部、所謂、耳
に対して内側方向への復元用押圧力を伝達するための4
個の戸車(30)を2個1組で回転自在に対向配置してい
る。これらの構成部材は一体構造に組付けられて無端搬
送ベルト用の蛇行防止機構(12)を形成している。
一方、メッシュベルト(1)に張力不同や熱収縮等に起
因するそり返りが発生すると、加熱プレート(6a)、
(6b)、(6c)および冷却プレート(7)とメッシュベ
ルト(1)との間隔が該メッシュベルト(1)の幅方向
に沿って変動し、製品に不均一乾燥に起因する品質低下
を惹起する。このような障害を回避するため、メッシュ
ベルト(1)の移動方向に沿って前記加熱プレート(6
a)、(6b)、(6c)および冷却プレート(7)の間に、
メッシュベルト(1)の原材料載置面と適当な間隔を置
いてメッシュベルト(1)押圧用の複数個の押えローラ
(31)がその軸線方向を前記ドライブローラ(26)、ド
リブンローラ(27)の軸線方向と一致させた状態で図示
しない支持ブラケットを介して回転自在に支承されてい
る。この押えローラ(31)は、前記蛇行防止機構(12)
と共働してメッシュベルト(1)に対しそり返り防止部
材として機能する。原材料供給装置(5)は、前記無端
搬送ベルト(1)の移動経路の最も上流側に配設されて
おり、ノズル(3)の揺動速度制御機構(4)としてモ
ータ(32)の回転軸には、第3図に見られるようにノズ
ル(3)の振幅を検知するための2組の近接スイッチ
(33)、(34)、ならびに該近接スイッチ(33)、(3
4)の振幅検知によってノズル(3)の首振り運動の方
向を変換するための正逆回転減速機(35)が連設されて
いる。このような揺動速度制御機構(4)を介して回転
アーム(2)およびノズル(3)は、メッシュベルト
(1)の上面と所定の間隔を置いて揺動自在に支持され
ており、原料タンク(36)内に貯溜されている原材料
は、該原料タンクに接続さえた原料供給バルブ(37)を
介してノズル(3)に到達し、該ノズルの首振り運動に
より液状、スラリー状もしくはペースト状態を呈したま
まメッシュベルト(1)上に蛇行載置される。
本発明装置に於いては、蛇行した供給トレースの折り化
し点に原材料の重複供給部分、つまり、重畳配置に起因
する厚みの増大部分が発生しないように、前記2組の近
接スイッチ(33)、(34)によってノズル(3)の首振
りストロークの方向変換点が検出されたとき、揺動速度
制御機構(4)の正逆回転減速機(35)を一時的に停止
させ、第7図に示すようニ、メッシュベルト(1)の端
縁部に供給された原材料に、メッシュベルト(1)の回
動とノズル(3)の一時的な静止との組合せによる複合
的な供給トレース、即ち、メッシュベルト(1)の端縁
部近傍に於いて原材料にメッシュベルト(1)の長手方
向を指向した供給トレースが与えらるように蛇行供給ト
レースの形態を制御している。
更に本発明送装置に於いては、前記正逆回転減速機(3
5)の減速比をメッシュベルト(1)の走行速度に対し
て調節することによって、第8図に示す在来の供給トレ
ースの画く場合にも、蛇行した供給トレースの折り返し
点に原材料の重畳配置に起因する厚みの増大部分が殆ど
発生しない原材料の蛇行形態を取得することができる。
一方、前記無端搬送ベルト(1)によって形成された真
空乾燥経路には、該メッシュベルト(1)の下面に沿っ
て前記熱水流路を内蔵した加熱プレート(6a)、(6
b)、(6c)と、冷却水流路を内蔵した冷却プレート
(7)からなる熱水循環式の真空乾燥・冷却装置(8)
が配置されている。
第1の加熱プレート(6a)によって構成された第I加熱
ゾーンに導入された薄膜状の原材料は多量の水分を含ん
でいるが、加熱プレート(6a)内を流れる高温の熱水か
ら伝達された熱エネルギーによって原材料の表面と内部
で同時に水分の蒸発が始まるため、薄膜状に展延された
原材料は激しく膨化しながら真空乾燥を施される。この
第I加熱ゾーンは恒率乾燥状態に保持されているから、
原材料自身の温度は殆ど上昇せず、原材料は保有水分の
略半分を蒸発させた状態で後続の第II加熱ゾーンに送り
出される。
第II加熱ゾーンを形成する第2の加熱プレート(6b)内
には、前記第1の加熱プレート(6a)内に供給される熱
水よりも稍低温の熱水が導入されており、原材料は恒率
乾燥によって保有水分の大部分を蒸発させる。このため
原材料の膨化厚さと表面形状は殆ど変化せず、原材料の
表面は多少硬化すると共に原材料自身の温度も上昇し始
める。この第II加熱ゾーンに於いては、原材料の熱伝導
率が多少低下するので、加熱プレート(6b)内に導入す
る熱水の温度を第I加熱ゾーンよりも少し低目に設定
し、且つ、熱流束も幾分小さくなるように乾燥処理条件
を調節する。斯くして原材料は、含有水分の略90パーセ
ントを蒸発せしめた状態で第II加熱ゾーンから後続の第
III加熱ゾーンに送り出される。
第3の加熱プレート(6C)によって形成された第III加
熱ゾーンに導入された原材料は、前記第I加熱ゾーンな
らびに第II加熱ゾーンよりも更に低い水分保有量を有
し、膨化現象を伴うことなく最終水分率迄緩やかに真空
乾燥される。即ち、第III加熱ゾーンに於いては原材料
は減率乾燥され、表面を硬化させると共にそれ自体の温
度を上昇せしめる。この第III加熱ゾーンに於いては、
原材料の熱伝導率が大幅に低下するので、前記第I加熱
ゾーンおよび第II加熱ゾーンよりも加熱プレート(6c)
内に導入すべき熱水の温度を更に低く設定し、小さな熱
流束の作用下に真空乾燥を施し後続の冷却ゾーンに送り
出す。
冷却ゾーンに送り込まれた原材料は、冷却プレート
(7)内に導入された低温の水によって冷却され、原材
料自身の温度を低下させると共にその硬度を増大させ、
これによって中間製品の剥離性向上ならびに吸湿性減少
に好適な最終乾燥状態を取得する。このようにして真空
毛に加熱・冷却された中間製品、即ち膨化勢品は、多孔
質ケーキとなり、メッシュベルト(1)上に供液形状に
対応したトレースを残しながら無端搬送経路の終端に到
着する。ここに於いて、前記無端搬送経路の数端には、
第4図に見られるように流体圧シリンダ機構(9)と、
該流体圧シリンダ機構の往復動ピストン(38)に固設さ
れた剪断刃(10)からなるプレクラッシャー(11)が設
けられている。従って、無端搬送経路の終端に到達した
中間製品は、メッシュベルト(1)の反転部から突出し
た状態で前記剪断刃(10)の上下動により一次粉砕さ
れ、本体下部出口ダクト(39)内へ多孔質ケーキの破砕
片として落下する。尚、無端搬送経路の終端には、上方
から下方に回転しながら反転したメッシュベルト(1)
の表面から、付着している残存ケーキを剥離するための
スクレーバー(40)が設けられている。スクレーバー
(40)は第5図に例示するように、真空容器の本体(1
8)に固設された支持ブラケット(41)にルーロン軸受
(49)を介して回転自在に支承されたシャフト(42)、
該シャフトから延びるアーム(43)、(44)に刃押えプ
レート(45)を介して固定されたフッ素樹脂製のケーキ
掻取りブレード(46)、該ケーキ掻取りブレード(46)
の刃先をメッシュベルト(1)に対し弾性的に押し付け
るため、前記アーム(43)と前記支持ブラケット(41)
の基端部を支持するベースプレート(47)との間に懸架
された引張りスプンリング(48)から構成されており、
ケーキ掻取りブレード(46)をメッシュベルト(1)の
反転部の稍下方で前記引張りスプリング(48)よる付勢
下にメッシュベルトの略全幅に亘って押し付けることに
よって残存ケーキはメッシュベルト(1)の表面から剥
離される。
一方、前記プレクラッシャー(11)の下方に位置する本
体下部出口ダクト(39)内には、第6図に見られるよう
に外部モータ(50)によって回転駆動されるシャフト
(51)に支持プレート(52)を介して固定されたフッ素
樹脂製のプレート形回転刃(13)と、該回転刃の回動経
路の下方略半周を囲繞するように回転刃(13)の刃先と
所定の間隔を置いて配設されたメッシュ金網(14)から
なるメインクラッシャー(15)が設けられている。プレ
クラッシャー(11)によって一次粉砕された中間製品、
つまり多孔質ケーキの破砕片は、回転刃(13)の回転に
よって所定の網目寸法を有するメッシュ金網(14)に圧
接され、微粉化された顆粒として真空ロック機構(16)
を有する製品取出しチャンバー(17)内に落下し、真空
状態保持下に貯溜される。ここに置いて真空ロック機構
(16)は、製品取出しチャンバー(17)と、その上部に
設けられた第1のエアロック弁(53)と、製品取出しチ
ャンバー(17)の下部に設けられた第2のエアロック弁
(54)とによって構成されており、更に必要に応じて、
製品の吸湿または酸化防止手段として、チッ素ガス等の
不活性ガスの供給弁が該製品取出しチャンバー(17)に
付設されている。
顆粒状に粉砕された製品は、第1のエアロック弁(53)
を開き第2のエアロック弁(54)を閉じることによって
真空状態に維持されている製品取出しチャンバー(17)
内に貯溜されるが、製品の収納量が予め決められた水準
に到達した時点で第1のエアロック弁(53)を閉じ、且
つ、第2のエアロック弁(54)を開いて製品取出しチャ
ンバー(17)内の真空状態を解除し、大気圧下で製品の
取出し作業を開始する。この製品取出し作業が終了した
時点で真空容器の本体(18)に洗浄処理を施し、この
後、第1のエアロック弁(53)と第2のエアロック弁
(54)を操作して製品取出しチャンバー(17)内を真空
状態に復元し、同時に前記真空ポンプ(19)、コールド
トラップ(20)、ならびにチラーユニット(21)からな
る真空発生装置(28)を起動して前記真空容器の本体
(18)内の真空度を真空乾燥処理の再開に必要な所定の
水準に調整する。この状態で前記同様の運転領域に従っ
て真空乾燥・冷却装置(8)による乾燥条件を調整して
原材料の真空乾燥作業を再開する。
以上、本発明の好適な実施態様を図面の例示に基づいて
説明したが、本発明の要旨は、このような例示説明によ
って限定解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲
に特定された基本的構成要件に基づく種々の応用例を包
含することができる。例えば、製品取出しチャンバー
(17)の容量が大きい場合に、該製品取出しチャンバー
から真空容器の本体(18)内に系外からの空気が流入す
るのを防止するため、製品取出しチャンバー(17)専用
の第2の真空発生装置を設けることができる。更に仕掛
銘柄の変更に際し真空容器の本体(18)内を殺菌したり
洗浄したりするためのスチーム加熱殺菌装置や洗浄装置
を付設することができる。尚、本発明の実施に際し前記
真空ポンプ(19、コールドトラップ(20)、チラーユニ
ット(21)、ならびに真空乾燥・冷却装置(8)等の容
量は、真空度ならびに乾燥度の保持だけでなく、真空容
器の本体(18)内の結露防止機能をも考慮して決定する
ことが望ましい。
更に本発明の応用例として、複数段の無端搬送ベルト
(1)を真空容器の本体(18)内に架装して真空ベルト
乾燥機を構成することもできる。
発明の効果 以上の説明から理解し得る如く、本発明装置を採用する
ことによって、無端搬送ベルトは蛇行やそり返りのない
安定した原材料搬送姿勢を長期に亘って持続することが
できる。また、原材料の吐出ノズルは、液状、スラリー
状、もしくはペースト状に調合された状態で無端搬送ベ
ルト上に供給される原材料に、吐出ノズルの首振り運動
の方向変換点に於いて重畳部分が発生せず、且つ、無端
搬送ベルトの全面に亘って略均一の供給厚みを維持した
薄膜状の載置形態を付与する。従って、本発明装置によ
れば該無端搬送ベルトの移動経路に沿って形成せられた
真空乾燥区間の全域に亘って均一な加熱・冷却条件を持
続することができる。更に本発明装置に於いては、無端
搬送手段の終端部にプレクラッシャーとメインクラッシ
ャーからなる多段破砕装置を設け、これを真空乾燥・冷
却装置と共動させることによって、粒径調節の容易な、
且つ、構造の簡易な顆粒化装置を構成している。従っ
て、粒径の揃った最終商品、例えば即席コーヒー、粉末
スープ、粉末みそ等の顆粒状加工食品を安定した操業条
件に従って製造することができる。
以上の説明に明らかな如く、本発明に係る真空ベルト乾
燥機は、在来装置に認められた種々の欠点を全面的に解
消し得るものとして、加工食品の品質向上ならびに製造
コストの低減に特筆すべき効果を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の全体構造を例示する一部分を断面
にした正面図である。第2図乃至第6図は、本発明装置
の細部構造の説明図である。また、第7図は本発明装置
による原材料の蛇行供給状態を例示し、第8図は在来装
置による原材料の蛇行配置状態を示す。 (1)……無端搬送ベルト、(2)……回転アーム、
(3)……ノズル、(4)……ノズル揺動速度の制御機
構、(5)……原材料供給装置、(6)……加熱プレー
ト、(7)……冷却プレート、(8)……真空乾燥・冷
却装置、(9)……流体圧シリンダ機構、(10)……剪
断刃、(11)……プレクラッシャー、(12)……無端搬
送手段の蛇行ならびにそり返りの防止機構、(13)……
回転刃、(14)……メッシュ金網、(15)……メインク
ラッシャー、(16)……真空ロック機構、(17)……製
品取出しチャンバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状、スラリー状、もしくはペースト状の
    調合された原材料を真空乾燥し、顆粒状の乾燥製品とし
    て取出すための真空ベルト乾燥機であって、合成繊維糸
    条の編織布から製作された無端搬送ベルトの移動経路に
    原材料供給側から製品送出側に向かって、回転アーム、
    ノズルおよび該ノズルの揺動速度制御機構からなる原材
    料供給装置と、複数個の加熱プレートと単一の冷却プレ
    ートによって形成された真空乾燥・冷却装置と、液体圧
    シリンダ機構と剪断刃からなるプレクラッシャーを順次
    配設すると共に前記無端搬送ベルトの駆動装置に蛇行な
    らびにそり返りの防止機構を付設し、更に前記プレクラ
    ッシャーの下方に、回転刃とその周囲を略半周に亘って
    囲繞するように配置されたメッシュ金網からなるメイン
    クラッシャーと、真空ロック機構を有する製品取出しチ
    ャンバーを順次配設したことを特徴とする真空ベルト乾
    燥機。
JP60064711A 1985-03-28 1985-03-28 真空ベルト乾燥機 Expired - Lifetime JPH0620481B2 (ja)

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