JPH06211885A - 新規なジテルペン配糖体および該配糖体を有効成分として含有するたばこ用香喫味改良剤 - Google Patents

新規なジテルペン配糖体および該配糖体を有効成分として含有するたばこ用香喫味改良剤

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JPH06211885A
JPH06211885A JP617793A JP617793A JPH06211885A JP H06211885 A JPH06211885 A JP H06211885A JP 617793 A JP617793 A JP 617793A JP 617793 A JP617793 A JP 617793A JP H06211885 A JPH06211885 A JP H06211885A
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JP
Japan
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glycoside
rhamnopyranosyl
tobacco
beta
alpha
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JP617793A
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Yasuhiro Shinozaki
靖宏 篠崎
Tetsuya Hida
哲也 飛田
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
Shizuo Suhara
静雄 須原
Toshiaki Matsuzaki
敏明 松崎
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】喫煙時に非常に優れたたばこの香喫味改善効果
を発揮し得ると共に、保存中にも安定で効果を維持でき
る新規なジテルペン誘導体および該誘導体を有効成分と
して含有するたばこ用香喫味改良剤を提供する。 【構成】式〔1〕で示されるジテルペン配糖体および該
配糖体を有効成分として含有するたばこ香喫味改善剤を
開示する。 【化1】 (式中、R1 がO−β−D−グルコシルである場合、R
2 はO−〔α−L−ラムノピラノシル(1→4)〕−
〔α−L−ラムノピラノシル(1→6)〕−β−D−グ
ルコピラノシルである。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なジテルペン誘導
体および該誘導体を有効成分として含有するたばこ用香
喫味改良剤に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】近年、たばこ喫煙者の嗜
好は、低ニコチン、低タールのシガレット(紙巻きたば
こ)に移行する傾向にある。しかし、このようなシガレ
ットは、喫煙すると香味及び煙量が少ないため、喫煙者
が十分に満足感が得られないという欠点を有している。
【0003】このような欠点を補うために、従来、葉た
ばこから多くの精油成分が単離され、香喫味が乏しいシ
ガレットにこれらを加香して、香喫味および煙量を増強
させることが行われている。
【0004】しかしながら、葉たばこ由来の精油成分の
中には揮発しやすいものが多いために、シガレットに加
香した後に短期間で揮発してしまい、喫煙時まで十分な
香喫味および煙量増強効果を維持することが困難であ
る。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、喫煙時に非常に優れたたばこの香喫味改善効果
を発揮し得ると共に、保存中にも安定で効果を維持でき
る新規なジテルペン誘導体および該誘導体を有効成分と
して含有するたばこ用香喫味改良剤を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、次式〔1〕で
示されるジテルペン配糖体を提供する。
【0007】
【化3】 (式中、R1 およびR2 はD−グルコ−スおよびL−ラ
ムノ−スからなる糖鎖を示し、かつ、R1 がO−β−D
−グルコシルである場合、R2 はO−〔α−L−ラムノ
ピラノシル(1→4)〕−〔α−L−ラムノピラノシル
(1→6)〕−β−D−グルコピラノシルであり、R1
がO−α−L−ラムノピラノシル(1→4)−β−D−
グルコシルである場合、R2 はO−〔β−D−グルコピ
ラノシル(1→2)〕−〔α−L−ラムノピラノシル
(1→6)〕−β−D−グルコピラノシル、または、O
−〔α−L−ラムノピラノシル(1→4)〕−〔α−L
−ラムノピラノシル(1→6)〕−β−D−グルコピラ
ノシルである。)また、本発明は、上記の新規なジテル
ペン配糖体を有効成分として含有するたばこ用香喫味改
良剤を提供する。
【0008】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0009】本発明者らは、たばこの香喫味改善に有効
な化合物について広く検索を行い、この結果、栽培種た
ばこ(バ−レ−種、在来種)および野生種たばこの抽出
物中に、揮発し難いが、燃焼時にシガレットに香喫味を
付与することができる有効な化合物を見い出した。
【0010】本発明の新規なジテルペン配糖体(以下、
本化合物という)は、ナス科ニコチアナ属植物の葉、
花、茎部に含まれており、特に、栽培種であるニコチア
ナ タバキュム[Nicotiana tabacum (バ−レ−種、在
来種等)]や、野生種であるニコチアナ アンブラチカ
(Nicotina umbratica)等のたばこ植物に多量に含まれ
ている。
【0011】本化合物は、これらのニコチアナ属植物
を、例えば、メタノ−ル、エタノ−ルまたは水のような
極性溶媒に浸漬して抽出した後、得られた抽出物を濃縮
し、得られた濃縮物を、多孔性樹脂カラムクロマトグラ
フィ−、次いで高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)に付して分離することにって得ることができる。
【0012】また、本化合物をたばこ用香喫味改良剤と
して用いる場合、その添加量は、例えば、たばこ刻み重
量に基づいて0.01〜1000ppmの範囲が好まし
いが、原料たばこの香喫味品質に応じて増減すべきであ
る。
【0013】また、本発明のたばこ用香喫味改良剤は、
本化合物の他に、一般にたばこの香喫味改良に用いられ
るその他の化合物又は天然物等を含有していてもよい。
【0014】
【実施例】以下、実施例によりこの発明をさらに詳細に
説明する。
【0015】実施例1 本発明のジテルペン配糖体の製造方法の一例を説明す
る。
【0016】まず、バーレー種葉たばこの生葉8kgを
メタノール36リットル(L)に10日間浸漬した。こ
の抽出液をろ過した後に、濾液をロータリーエバポレー
ターを用いて35℃で濃縮した。次いで、得られた濃縮
物を水1Lに溶解し、この溶液を、ヘキサン1Lで2回
洗浄し、ヘキサン可溶部を除去した。
【0017】こうして得られた水可溶部を多孔性樹脂カ
ラムによるカラムクロマトグラフィーに付して、その溶
出液を分画した。すなわち、カラム(径80mm、高さ
550mm)にDIAION HP20(三菱化成社
製)を500mL充填し、このカラムにおいて、水10
L、20%エタノール水溶液2.5Lおよびエタノール
2.5Lで順次溶出させた。
【0018】これらのうち、エタノール溶出画分を濃縮
し、得られた濃縮物の一部を、以下に示した操作条件で
HPLCに付し、配糖体I(101.7mg)および配
糖体II(74.0mg)を得た。
【0019】HPLCの操作条件 カラム;YMC−Pack A−314 ODS(山村
化学社製) 溶媒 ;メタノール:水=8:2 流量 ;1.0ml/min 検出器;RI 上述のHPLCにおける配糖体Iおよび配糖体IIの保持
時間は、夫々8.4分、10.9分であった。配糖体I
および配糖体IIは、順相の薄層プレート(メクル社製、
Art 5642)を用いた薄層クロマトグラフィー
(TLC)では、アンスロンー硫酸試薬により灰黒色に
発色し、夫々1スポットを示した。このTLCにおい
て、配糖体IのRf値は、0.26、配糖体IIのRf値
は、0.34であった(展開溶媒;クロロホルム:メタ
ノール:水=14:6:1)。
【0020】配糖体Iおよび配糖体IIの糖鎖の糖の種類
を確認するために、配糖体Iおよび配糖体IIを加水分解
した後、ガスクロマトグラフィー(GC)に付した。す
なわち、試科1mgに2N−トリフルオロ酢酸2m1を
加え、100℃で1時間加水分解した。この反応液を濃
縮および乾燥した後に、濃縮物をエタンチオール/トリ
フルオロ酢酸(2:1)溶液40μlに溶解し、室温で
102分間放置して、配糖体から遊離した糖(遊離糖)
をジチオアセタール化した。この後、この反応液に、ビ
リジン100μlを加えて反応を終結した後、トリメチ
ルシリルクロライド(BSTFA,商品名;PIERC
E CHEMICAL Co.,製)を加え、50℃で
30分間放置し、糖をジチオアセタール−TMS誘導体
とし、この誘導体について以下の操作条件に従ってGC
分析を行った。
【0021】GCの操作条件 カラム;DB−1 カラム温度;220℃ キャリヤ−ガス;ヘリウム 注入口温度;250℃ 検出口温度;250℃ 検出器;FID なお、糖の同定を、標品の糖のジチオアセタール−TM
S誘導体との保持時間の比較により行ったところ、D−
グルコースおよびL−ラムノースと一致した。これによ
り、配糖体Iおよび配糖体IIは、D−グルコースおよび
L−ラムノースを含有していることがわかった。さら
に、配糖体Iおよび配糖体IIの構造を確認するために、
13C−NMRの測定(Bruker社製、AM500)
を行い、それぞれの炭素の帰属を行った。配糖体Iおよ
び配糖体IIの13C−NMRの分析結果は夫々以下の通り
であった。
【0022】13C−NMR 配糖体Iのアグリコンの炭素のケミカルシフト(δpp
m、重メタノール中) 115.86,144.23,81.43 ,42.45 ,23.46 ,125.67,13
5.82,40.65 ,27.50 ,125.86,135.28,40.74 ,27.0
8 ,131.12,132.29,21.96 ,23.22.,16.13 ,16.23
,68.11 , 配糖体Iの糖鎖の炭素のケミカルシフト(δppm、重
メタノール中); Glc ;99.25 ,75.12 ,76.78 ,79.52 ,76.34
,62.04 Rham ;102.64,72.26 ,72.08 ,73.63 ,70.49
,17.83 Glc´ ;100.90,81.86 ,77.94 ,71.13 ,76.45
,67.45 Rham´;101.70,72.01 ,72.30 ,73.89 ,69.61
,18.08 Glc” ;104.65,75.74 ,77.58 ,71.35 ,78.04
,62.67 配糖体IIのアグリコンの炭素のケミカルシフト(δpp
m、重メタノール中) 115.78,144.45,81.84.,
42.65 ,23.55 ,125.63,135.92,40.69 ,27.62 ,12
5.90,135.47,40.78 ,27.29 ,131.25,132.45,21.6
7 ,23.28 ,16.11 ,16.24 ,67.71 配糖体IIの糖鎖の炭素のケミカルシフト(δppm、重
メタノール中); Glc ;99.42 ,75.31 ,76.96 ,79.75 ,76.52
,62.14 Rham ;102.86,72.51 ,72.22 ,73.60 ,70.65
,17.84 Glc´ ;102.20,75.52 ,76.76 ,79.30 ,75.43
,66.68 Rham´;101.63,72.22 ,72.36 ,74.02 ,79.62
,18.17 Rham”;102.70,72.45 ,72.26 ,73.79 ,70.61
,17.84 以上の結果から、配糖体Iおよび配糖体IIは、アグリコ
ンとして(3,6E,10E,14Z)−20−ヒドロ
キシゲラニルリナロールを有し、配糖体Iは2モルのD
−グルコースと3モルのL−ラムノース、配糖体IIは3
モルのD−グルコースと2モルのL−ラムノースを有す
ることが確認された。
【0023】さらに、配糖体Iおよび配糖体IIの分子量
を確認するために、FAB−MS測定(島津製作所社
製、KRATOS CONCEPT IIH型,加速電
圧;8kV、マトリックス;ニトロベンジルアルコー
ル)を行った。この測定結果を以下に示す。
【0024】 配糖体I;1107.5(M+Na+ ) 配糖体II;1091.5(M+Na+ ) 以上の分析結果から、配糖体Iおよび配糖体IIは、式
〔1〕で示されるジテルペン配糖体であって、R1 およ
びR2 が表1に示すものであると決定した。
【0025】
【表1】 実施例2 以下、本発明の化合物の製造方法の第2の実施例を説明
する。
【0026】ニコチアナ アンブラチカの生葉8.8K
gをクロロホルム40Lに約10秒浸漬して葉面樹脂を
除法した後、残渣をメタノール50Lに10日間浸漬し
た。この抽出液をろ過した後にロータリーエバポレータ
ーにより35℃で濃縮した。次いで、この濃縮物を水1
Lに溶解して、ヘキサン1Lで2回洗浄し、ヘキサン可
溶部を除去した。
【0027】このようにして得られた水可溶部を、多孔
性樹脂カラムによるカラムクロマトグラフィーに付し、
溶出液を分画した。すなわち、カラム(径80mm、高さ
550mm)にDIAION HP20(三菱化成製)を
500ml充填し、水10L、20%エタノール水溶液
1.5Lおよびエタノール4Lで順次溶出させた。
【0028】これらのうち、エタノール溶出画分を濃縮
した後、得られた濃縮物の一部を以下に示した操作条件
でHPLCに付して、配糖体 III(67.8mg)を得
た。
【0029】HPLCの操作条件 カラム;YMC−Pack A−314 ODS(山村
化学社製) 溶媒 ;メタノール;水=75:25 流量 ;1.0ml/min 検出器;RI ここで、配糖体III の保持時間は、15.8分であっ
た。また、配糖体III は、順相の薄属プレート(メルク
社製、Art 5642)を用いたTLCでは、アンス
ロンー硫酸試薬により灰黒色に発色し、1スポットを示
した。配糖体IIIのRf 値は0.34であった(展開溶
媒;クロロホルム:メタノール:水=14:10:
1)。
【0030】糖鎖の糖の種類を確認するために、配糖体
III を加水分解した後、GC分析を行った。すなわち、
試科1mgに2N−トリフルオロ酢酸2mlを加え、1
00℃で1時間加水分解した。反応液を濃縮および乾燥
した後、エタンチオール/トリフルオロ酢酸(2:1)
溶液40μlに溶解し、室温で10分間放置することに
より、遊離糖をジチオアセタール化した。この反応液に
ピリジン100μlを加え、反応を終結させた後、トリ
メチルシリルクロライド(BSTFA)を加え、50℃
で30分間放置することにより、遊離糖のジチオアセタ
ール−TMS誘導体とした。このジチオアセタール−T
MS誘導体について、以下の操作条件でGC分析を行っ
た。
【0031】GCの操作条件 カムラ;DB−1 カムラ温度;220℃ キャリヤーガス;ヘリウム 注入口温度;250℃ 検出口温度;250℃ 検出器;FID なお、糖の同定を、標品の糖のジチオアセタール−TM
S誘導体との保持時間の比較により行ったところ、D−
グルコースおよびL−ラムノースと一致した。これによ
り、配糖体III は、D−グルコースとL−ラムノースを
含有することがわかった。さらに、配糖体III の構造を
確認するために、13C−NMRの測定(Bruker社
製、AM500)を行い、それぞれの炭素の帰属を行っ
た。配糖体III の13C−NMRの分析結果は、以下の通
りであった。
【0032】13C−NMR 配糖体III のアグリコンの炭素のケミカルシフト(δp
pm、重メタノール中) 115.60,144.44,81.45
,42.63 ,23.54 ,125.80,135.88,40.74 ,27.60
,125.87,135.42,40.85 ,27.24 ,131.21,132.4
1,21.66 ,23.23 ,16.11 ,16.24 ,67.71 配糖体III の糖鎖の炭素のケミカルシフト(δppm、
重メタノール中); Glc ;99.50 ,75.14 ,78.22 ,71.69 ,77.53
,62.81 Glc´ ;102.17,75.19 ,76.70 ,79.25 ,75.39
,66.65 Rham´;101.58,72.17 ,72.33 ,73.97 ,69.77
,18.15 Rham”;102.64,72.45 ,72.23 ,73.76 ,70.57
,17.65 以上の結果から、配糖体III は、アグリコンとして
(3,6E,10E,14Z)−20−ヒドロキシゲラ
ニルリナロールを有し、かつ、2モルのD−グルコース
との2モルのL−ラムノースを有することが確認され
た。
【0033】さらに、配糖体III の分子量を確認するた
め、FAB−MS測定(島津製作所社製、KRATOS
CONCEPT IIH型,加速電圧;8kV、マトリ
ックス;2−ピロリドン)を行った。この測定結果を以
下に示す。
【0034】配糖体III ;945.45(M+Na+ ) 以上の分析結果から、配糖体III は、式〔1〕で示され
るジテルペン配糖体であって、R1 およびR2 は、表1
に示すものであると決定した。
【0035】実施例3 以下、本発明の化合物の製造方法の第3の実施例を説明
する。
【0036】在来種葉たばこの生葉2.68Kgをクロ
ロホルム4Lに約10秒浸漬し、葉面樹脂を除去した
後、この残渣をクロロホルム/メタノール(1:1)4
Lに8日間浸漬し、抽出液をろ過した。この抽出液に水
0.9部を加え、クロロホルム:メタノール:水=1:
1:0.9とし、分液ロートにより下層を分液し、この
下層をロータリーエバポレータにより35℃で濃縮し
た。
【0037】このようにして得られた濃縮物を、多孔性
樹脂カラムによるカラムクロマトグラフィーに付して、
この溶出液を分画した。すなわち、カラム(径80mm、
高さ550mm)にDIAION HP20(三菱化成
製)を500L充填し、このカラムにおいて水10L、
20%エタノール水溶液1.5Lおよびエタノール1.
5Lで順次溶出させた。
【0038】これらのうち、エタノール溶出画分を濃縮
した後、さらにSephadexLH20(ファルマシ
ア ファイン ケミカル社製)を充填したカラム(径3
0mm、高さ600mm)によるカラムクロマトグラフィー
に付して、この溶出液をメタノールにより溶出させた7
画分に分画し、これらのうち画分2の一部について、以
下に示した操作条件でHPLCを行い、配糖体IV(9.
3mg)を得た。
【0039】HPLCの操作条件 カラム;YMC−Pack A−314 ODS(山村
化学社製) 溶媒 ;メタノール:水=8:2 流量 ;1.0ml/min 検出器;RI ここで、配糖体IVの保持時間は、14.0分であった。
配糖体IVは、順相の薄層プレーと(メルク社製、Art
5642)を用いたTLCでは、アンスロン−硫酸試
薬により灰黒色に発色し、1スポットを示した。配糖体
IVのRf値は0.56であった(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール:水=14:10:1)。
【0040】糖鎖の糖の種類を確認するために、配糖体
IVを加水分解した後、GC分析を行った。すなわち、試
料1mgに2N−トリフルオロ酢酸2mlを加え、10
0℃で1時間加水分解した。この反応液を濃縮および乾
燥した後、エタンチオ−ル/トリフルオロ酢酸(2:
1)溶液40μlに溶解し、室温で10分間放置するこ
とにより、遊離糖をジチオアセタール化した。この反応
液にピリジン100μlを加え、反応を終結させた後、
トリメチルシリルクロライド(BSTFA)を加え、5
0℃で30分間放置することにより、遊離糖のジチオア
セタール−TMS誘導体として、この誘導体について以
下の操作条件でGC分析を行った。
【0041】GCの操作条件 カラム;DB−1 カラム温度;220℃ キャリヤ−ガス;ヘリウム 注入口温度;250℃ 検出口温度;250℃ 検出器;FID なお、糖の同定を、標品の糖のジチオアセタ−ル−TM
S誘導体との保持時間の比較により行ったところ、D−
グルコ−スおよびL−ラムノ−スと一致した。これによ
り、配糖体IVは、D−グルコ−スとL−ラムノ−スを含
有することがわかった。さらに、配糖体IVの構造を確認
するために13C−NMRの測定(Bruker社製、A
M500)を行い、それぞれの炭素の帰属を行った。配
糖体IVの13C−NMRの分析結果は、以下の通りであっ
た。
【0042】13C−NMR 配糖体IVのアグリコンの炭素のケミカルシフト(δpp
m、重メタノ−ル中) 115.78,144.45,81.84, 42.65, 23.55, 125.63, 135.9
2, 40.69,27.62, 125.90, 135.47, 40.78, 27.29, 131.
25, 132.45, 21.67,23.28, 16.11, 16.24, 67.71 配糖体IVの糖鎖の炭素のケミカルシフト(δppm、重
メタノ−ル中); Glc ;99.42, 75.31, 76.96, 79.75, 76.52, 62.
14 Rham ;102.86, 72.51, 72.22, 73.60, 70.65, 1
7.84 Glc´ ;102.20, 75.52, 76.76, 79.30, 75.43, 6
6.68 Rham´;101.63, 72.22, 72.36, 74.02, 79.62, 1
8.17 Rham”;102.70, 72.45, 72.26, 73.79, 70.61, 1
7.84 以上の結果から、配糖体IVは、アグリコンとして(3,
6E,10E,14Z)−20−ヒドロキシゲラニルリ
ナロールを有し、かつ、2モルのD−グルコ−スと2モ
ルのL−ラムノ−スを有することが確認された。
【0043】さらに、配糖体IVの分子量を確認するた
め、FAB−MS測定(島津製作所社製、KRATOS
CONCEPT IIH型,加速電圧;8kV、マトリ
ックス;ニトロベンジルアルコ−ル)を行った。測定結
果を以下に示す。
【0044】配糖体IV;1091.5(M+Na+ ) 以上の分析結果から、配糖体IVは、式〔1〕で示される
ジテルペン配糖体であって、R1 およびR2 が表1に示
すものであると決定した。
【0045】実施例4 実施例1,2,3で単離した配糖体I、II、III 、IVの
添加量が夫々たばこ刻みの単位重量当たり0.01pp
mおよび1000ppmになるように、エタノールに適
宜溶解した後、シガレット用葉組のたばこ刻みにスプレ
ーにより均一に添加した。この後、2日間室温(25
℃)に放置して、たばこ刻みに十分馴染ませた後、シガ
レットの形態に巻き上げて、添加量0.01ppmおよ
び1000ppmの加香品I〜IVを得た。
【0046】得られた加香品I〜IVを、化合物を添加し
ていない無加香品との2点識別試験法によって、これら
の香味および煙量について20名のたばこの喫味専門の
パネルによって官能試験を行った。その結果を表2に示
す。
【0047】
【表2】 *数字は、無加香品に比べ良いとしたパネルの人数を示
す。
【0048】表2から明かなように、加香品では、0.
01ppmおよび1000ppmのいずれの添加量にお
いても、香味および煙量が両方ともに増加しており、配
糖体I〜IVがいずれも優れたたばこ香喫味の改善効果を
発揮できることが確認された。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如くに、本発明の新規なジ
テルペン配糖体および該配糖体を有効成分として含有す
るたばこ用香喫味改良剤によれば、たばこ刻みに少量添
加することによって、たばこに香味および煙量を付与な
いし増強することができると共に、低揮発性であるので
喫煙時までその効果を維持することができる。この結
果、低ニコチン、低タ−ルを指向したシガレットの香喫
味の品質を容易に向上でき、かつ、長期間にわたる保存
にも適したシガレットを提供できる等顕著な効果を奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須原 静雄 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社たばこ中央研究所内 (72)発明者 松崎 敏明 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社たばこ中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式〔1〕で示されるジテルペン配糖
    体。 【化1】 (式中、R1 およびR2 はD−グルコ−スおよびL−ラ
    ムノ−スからなる糖鎖を示し、かつ、R1 がO−β−D
    −グルコシルである場合、R2 はO−〔α−L−ラムノ
    ピラノシル(1→4)〕−〔α−L−ラムノピラノシル
    (1→6)〕−β−D−グルコピラノシルであり、R1
    がO−α−L−ラムノピラノシル(1→4)−β−D−
    グルコシルである場合、R2 はO−〔β−D−グルコピ
    ラノシル(1→2)〕−〔α−L−ラムノピラノシル
    (1→6)〕−β−D−グルコピラノシル、または、O
    −〔α−L−ラムノピラノシル(1→4)〕−〔α−L
    −ラムノピラノシル(1→6)〕−β−D−グルコピラ
    ノシルである。)
  2. 【請求項2】 次式〔1〕で示されるジテルペン配糖体
    を有効成分として含有するたばこ用香喫味改良剤。 【化2】 (式中、R1 およびR2 はD−グルコ−スおよびL−ラ
    ムノ−スからなる糖鎖を示し、かつ、R1 がO−β−D
    −グルコシルである場合、R2 はO−〔α−L−ラムノ
    ピラノシル(1→4)〕−〔α−L−ラムノピラノシル
    (1→6)〕−β−D−グルコピラノシルであり、R1
    がO−α−L−ラムノピラノシル(1→4)−β−D−
    グルコシルである場合、R2 はO−〔β−D−グルコピ
    ラノシル(1→2)〕−〔α−L−ラムノピラノシル
    (1→6)〕−β−D−グルコピラノシル、または、O
    −〔α−L−ラムノピラノシル(1→4)〕−〔α−L
    −ラムノピラノシル(1→6)〕−β−D−グルコピラ
    ノシルである。)
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