JPH06219732A - 過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物および含ハロゲン樹脂組成物 - Google Patents
過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物および含ハロゲン樹脂組成物Info
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- JPH06219732A JPH06219732A JP5024717A JP2471793A JPH06219732A JP H06219732 A JPH06219732 A JP H06219732A JP 5024717 A JP5024717 A JP 5024717A JP 2471793 A JP2471793 A JP 2471793A JP H06219732 A JPH06219732 A JP H06219732A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B11/00—Oxides or oxyacids of halogens; Salts thereof
- C01B11/16—Perchloric acid
- C01B11/18—Perchlorates
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Inorganic Chemistry (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形加工および使用時の色調悪化を防止し、
かつ高温、例えば220℃での成形加工が容易に行える
ハイドロタルサイト類化合物、および該ハイドロタルサ
イト類化合物を配合した含ハロゲン樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 工程(a)および(b)から得られた過塩素
酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物、(a) 式
(1) M2+ 1−xAlx(OH)2・(CO3)x/2・mH2O (1 ) のハイドロタルサイト類化合物を含有する水性スラリー
に対し過塩素酸のIIa属の金属塩を添加する工程、
(b) 前工程で得られた混合生成物を乾燥する工程、
および該ハイドロタルサイト類化合物を配合した含ハロ
ゲン樹脂組成物。
かつ高温、例えば220℃での成形加工が容易に行える
ハイドロタルサイト類化合物、および該ハイドロタルサ
イト類化合物を配合した含ハロゲン樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 工程(a)および(b)から得られた過塩素
酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物、(a) 式
(1) M2+ 1−xAlx(OH)2・(CO3)x/2・mH2O (1 ) のハイドロタルサイト類化合物を含有する水性スラリー
に対し過塩素酸のIIa属の金属塩を添加する工程、
(b) 前工程で得られた混合生成物を乾燥する工程、
および該ハイドロタルサイト類化合物を配合した含ハロ
ゲン樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過塩素酸イオン型ハイ
ドロタルサイト類化合物および該方法で得られた化合物
を含有する含ハロゲン樹脂組成物に関する。さらに詳し
くは、耐熱性、耐発色性を著しく改善し、金属面との剥
離性を改善する含ハロゲン樹脂安定剤として適した過塩
素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物および該化合
物を配合した含ハロゲン樹脂組成物に関する。
ドロタルサイト類化合物および該方法で得られた化合物
を含有する含ハロゲン樹脂組成物に関する。さらに詳し
くは、耐熱性、耐発色性を著しく改善し、金属面との剥
離性を改善する含ハロゲン樹脂安定剤として適した過塩
素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物および該化合
物を配合した含ハロゲン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】含ハロゲン樹脂は元来熱的に不安定であ
る。例えば成形時の加熱、使用時の太陽光線等による温
度上昇または紫外線等により、主として脱ハロゲン化水
素に起因する分解反応が生ずる。このため加工品の機械
的特性の低下、色調等の悪化を招くこととなる。従来か
ら、これらの熱や光による変色劣化を防ぐため種々の安
定剤が提案されてきた。例えば、Cd−Ba系、Pb
系、Ba−Zn系、Ca−Zn系の化合物、あるいは有
機錫系化合物等である。さらには各種安定化助剤も提案
されてきた。例えば、多価アルコール類、エポキシ化合
物、有機リン化合物、フェノール系酸化防止剤、β−ジ
ケトン化合物等である。しかしこれらの安定剤、安定化
助剤は、高価であったり、Cd、Pb等の重金属を含ん
だものが多く、毒性面に問題があったりした。
る。例えば成形時の加熱、使用時の太陽光線等による温
度上昇または紫外線等により、主として脱ハロゲン化水
素に起因する分解反応が生ずる。このため加工品の機械
的特性の低下、色調等の悪化を招くこととなる。従来か
ら、これらの熱や光による変色劣化を防ぐため種々の安
定剤が提案されてきた。例えば、Cd−Ba系、Pb
系、Ba−Zn系、Ca−Zn系の化合物、あるいは有
機錫系化合物等である。さらには各種安定化助剤も提案
されてきた。例えば、多価アルコール類、エポキシ化合
物、有機リン化合物、フェノール系酸化防止剤、β−ジ
ケトン化合物等である。しかしこれらの安定剤、安定化
助剤は、高価であったり、Cd、Pb等の重金属を含ん
だものが多く、毒性面に問題があったりした。
【0003】近年ハイドロタルサイト類化合物の含ハロ
ゲン樹脂用安定剤としての使用が提案されている(特公
昭58−46146号公報)。ハイドロタルサイト類化
合物は、ハロゲン捕捉能力に優れ、また捕捉したハロゲ
ンをその構造の中に取り込み不活性化し、400℃付近
まで安定であるという利点、さらには無毒性であるとい
う利点を有している。しかしハイドロタルサイト類化合
物を含ハロゲン樹脂に配合すると、樹脂を赤色系に着色
させるという欠点をも有している。また含ハロゲン樹脂
加工業においては、生産能率を向上させるため、成形加
工の時間を短縮したいという要望が強い。時間短縮は、
通常より高い温度での加工を要求するものであり、この
ため熱安定剤の高性能化、すなわち耐熱安定性、耐着色
性、耐酸化性等に対する要望はますます強いものとなっ
ている。
ゲン樹脂用安定剤としての使用が提案されている(特公
昭58−46146号公報)。ハイドロタルサイト類化
合物は、ハロゲン捕捉能力に優れ、また捕捉したハロゲ
ンをその構造の中に取り込み不活性化し、400℃付近
まで安定であるという利点、さらには無毒性であるとい
う利点を有している。しかしハイドロタルサイト類化合
物を含ハロゲン樹脂に配合すると、樹脂を赤色系に着色
させるという欠点をも有している。また含ハロゲン樹脂
加工業においては、生産能率を向上させるため、成形加
工の時間を短縮したいという要望が強い。時間短縮は、
通常より高い温度での加工を要求するものであり、この
ため熱安定剤の高性能化、すなわち耐熱安定性、耐着色
性、耐酸化性等に対する要望はますます強いものとなっ
ている。
【0004】ハイドロタルサイト類化合物において、そ
の欠点である着色を防止するため、Zn、PbおよびC
d系の有機酸塩または有機錫化合物を併用した安定剤あ
るいはこれを配合した樹脂組成物も提案されているが、
これらにおいても高い温度での加工に対しては十分満足
できるものではない。
の欠点である着色を防止するため、Zn、PbおよびC
d系の有機酸塩または有機錫化合物を併用した安定剤あ
るいはこれを配合した樹脂組成物も提案されているが、
これらにおいても高い温度での加工に対しては十分満足
できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、含ハロゲン
樹脂用安定剤であるハイドロタルサイト類化合物の欠点
を解決し、成形加工および使用時の色調悪化を防止し、
かつ高温、例えば220℃での成形加工が容易に行え、
かつ金属面からの剥離性を改善できるハイドロタルサイ
ト類化合物を提供する。さらに本発明は、上記ハイドロ
タルサイト類化合物を配合した上記特性を有する含ハロ
ゲン樹脂組成物を提供する。
樹脂用安定剤であるハイドロタルサイト類化合物の欠点
を解決し、成形加工および使用時の色調悪化を防止し、
かつ高温、例えば220℃での成形加工が容易に行え、
かつ金属面からの剥離性を改善できるハイドロタルサイ
ト類化合物を提供する。さらに本発明は、上記ハイドロ
タルサイト類化合物を配合した上記特性を有する含ハロ
ゲン樹脂組成物を提供する。
【0006】
本発明は、(a) 式(1) M2+ 1-xAl(OH)2・(CO3)x/2・mH2O (1) [式中、M2+は、Mg、Ca、Ni、CuおよびZnか
らなる群から選ばれた少なくとも一種以上の2価金属イ
オンを表し、xおよびmはそれぞれ次の数を満足する、
0<x<0.5、0≦m≦2]のハイドロタルサイト類
化合物1モルを含有する水性スラリーに対し過塩素酸の
IIa属の金属塩を0.2〜1.0モルの比率で添加する工
程、 (b) 前工程で得られた混合生成物を乾燥する工程 とから得られた過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物を提供する。さらに本発明は含ハロゲン樹脂10
0重量部と上記過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物0.2〜10重量部とからなる含ハロゲン樹脂組
成物を提供する。
らなる群から選ばれた少なくとも一種以上の2価金属イ
オンを表し、xおよびmはそれぞれ次の数を満足する、
0<x<0.5、0≦m≦2]のハイドロタルサイト類
化合物1モルを含有する水性スラリーに対し過塩素酸の
IIa属の金属塩を0.2〜1.0モルの比率で添加する工
程、 (b) 前工程で得られた混合生成物を乾燥する工程 とから得られた過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物を提供する。さらに本発明は含ハロゲン樹脂10
0重量部と上記過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物0.2〜10重量部とからなる含ハロゲン樹脂組
成物を提供する。
【0007】本発明者らは、ハイドロタルサイト類化合
物の水性スラリーに過塩素酸のIIa属の金属塩またはそ
の水溶液を添加し、蒸発乾固することにより過塩素酸イ
オン型のハイドロタルサイト類化合物が得られることを
見いだした。得られたこの過塩素酸イオン型化合物を含
ハロゲン樹脂の安定剤として用いた場合、成形加工時お
よび加工品の使用期間中での色調の悪化を著しく改善
し、特に高温、例えば220℃でも成形加工が容易であ
り、すなわち優れた熱安定性を保つことができ、また剥
離性が改善されることを見いだした。
物の水性スラリーに過塩素酸のIIa属の金属塩またはそ
の水溶液を添加し、蒸発乾固することにより過塩素酸イ
オン型のハイドロタルサイト類化合物が得られることを
見いだした。得られたこの過塩素酸イオン型化合物を含
ハロゲン樹脂の安定剤として用いた場合、成形加工時お
よび加工品の使用期間中での色調の悪化を著しく改善
し、特に高温、例えば220℃でも成形加工が容易であ
り、すなわち優れた熱安定性を保つことができ、また剥
離性が改善されることを見いだした。
【0008】本発明の過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物は次のようにして得られる。ハイドロタル
サイト類化合物の水性スラリーを撹拌下に過塩素酸のII
a属の金属塩を添加し、イオン交換反応を進める。この
際のpHは7.0〜10.0である。イオン交換反応は徐
徐に進行するため、水性スラリーを60〜80℃に加熱
し、反応を促進することが好ましい。この時の炭酸ガス
の発生は反応速度が遅いため、微細な発泡として僅かに
見える程度であった。また過塩素酸のIIa属の金属塩の
水溶液を用意し、この中にハイドロタルサイト類化合物
の粉末または水性スラリーを添加してもよい。IIa属の
金属としては、Mg、Ca、Sr、Ba等が例示され
る。
イト類化合物は次のようにして得られる。ハイドロタル
サイト類化合物の水性スラリーを撹拌下に過塩素酸のII
a属の金属塩を添加し、イオン交換反応を進める。この
際のpHは7.0〜10.0である。イオン交換反応は徐
徐に進行するため、水性スラリーを60〜80℃に加熱
し、反応を促進することが好ましい。この時の炭酸ガス
の発生は反応速度が遅いため、微細な発泡として僅かに
見える程度であった。また過塩素酸のIIa属の金属塩の
水溶液を用意し、この中にハイドロタルサイト類化合物
の粉末または水性スラリーを添加してもよい。IIa属の
金属としては、Mg、Ca、Sr、Ba等が例示され
る。
【0009】上記イオン交換反応を進めるにあたり、ハ
イドロタルサイト類化合物を例えばステアリン酸やオレ
イン酸のアルカリ金属塩のような高級脂肪酸アルカリ金
属塩、ラウリルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のよ
うな高級アルキルアリルスルホン酸アルカリ金属塩等の
界面活性剤で表面処理したものを用いることもできる。
イドロタルサイト類化合物を例えばステアリン酸やオレ
イン酸のアルカリ金属塩のような高級脂肪酸アルカリ金
属塩、ラウリルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のよ
うな高級アルキルアリルスルホン酸アルカリ金属塩等の
界面活性剤で表面処理したものを用いることもできる。
【0010】上記反応は、反応pHが7.0〜10.0で
あるため、ハイドロタルサイト構造の基礎であるブルー
サイト構造が破壊されることなくイオン交換反応を進め
ることができる。一方過塩素酸を用いてイオン交換反応
を進めると、反応pHが1.5〜2.5と低いため、ブル
ーサイト構造が一部破壊される。過塩素酸のIIa属の金
属塩の添加量は、ハイドロタルサイト類化合物1モルに
対し0.2〜1.0モルであり、0.2モルよりも少ない
と含ハロゲン樹脂に適用したとき、成形加工および使用
時の色調改善に効果がなく、また1.0モルより多いと
逆に含ハロゲン樹脂を劣化させる傾向がある。また過塩
素酸の酸化作用による爆発の危険性が高くなり、好まし
くない。
あるため、ハイドロタルサイト構造の基礎であるブルー
サイト構造が破壊されることなくイオン交換反応を進め
ることができる。一方過塩素酸を用いてイオン交換反応
を進めると、反応pHが1.5〜2.5と低いため、ブル
ーサイト構造が一部破壊される。過塩素酸のIIa属の金
属塩の添加量は、ハイドロタルサイト類化合物1モルに
対し0.2〜1.0モルであり、0.2モルよりも少ない
と含ハロゲン樹脂に適用したとき、成形加工および使用
時の色調改善に効果がなく、また1.0モルより多いと
逆に含ハロゲン樹脂を劣化させる傾向がある。また過塩
素酸の酸化作用による爆発の危険性が高くなり、好まし
くない。
【0011】本発明の過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物の製造方法をさらに詳細に述べる。 (1) ハイドロタルサイト類化合物は、特公昭46−
2280号公報、特公昭47−32198号公報、特公
昭50−30039号公報、特公昭48−29477号
公報、特公昭51−29129号公報、特公昭58−4
6146号公報等に開示された方法で得られるCO3イ
オン型ハイドロタルサイト類化合物の乾燥物または水性
スラリーである。 (2) CO3イオン型ハイドロタルサイト類化合物を
水性スラリーとし、撹拌下に過塩素酸のIIa属金属塩の
所定量を添加する。過塩素酸塩は水溶液として添加して
もよい。 (3) 添加後、イオン交換反応は徐徐に進行するので
炭酸ガスの発生速度は極めて遅い。反応を促進させるた
め、60〜80℃に加熱してもよい。イオン交換反応は
pH7〜10の弱アルカリ側で行われ、反応時間は30
分以上、好ましくは60分以上である。 (4) 得られたスラリーは、そのまま蒸発乾固あるい
は噴霧乾燥する。
イト類化合物の製造方法をさらに詳細に述べる。 (1) ハイドロタルサイト類化合物は、特公昭46−
2280号公報、特公昭47−32198号公報、特公
昭50−30039号公報、特公昭48−29477号
公報、特公昭51−29129号公報、特公昭58−4
6146号公報等に開示された方法で得られるCO3イ
オン型ハイドロタルサイト類化合物の乾燥物または水性
スラリーである。 (2) CO3イオン型ハイドロタルサイト類化合物を
水性スラリーとし、撹拌下に過塩素酸のIIa属金属塩の
所定量を添加する。過塩素酸塩は水溶液として添加して
もよい。 (3) 添加後、イオン交換反応は徐徐に進行するので
炭酸ガスの発生速度は極めて遅い。反応を促進させるた
め、60〜80℃に加熱してもよい。イオン交換反応は
pH7〜10の弱アルカリ側で行われ、反応時間は30
分以上、好ましくは60分以上である。 (4) 得られたスラリーは、そのまま蒸発乾固あるい
は噴霧乾燥する。
【0012】得られた過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物は、強酸である過塩素酸を用いるのとは異
なり、結晶の基礎構造をなるブルーサイト層の侵食がな
い。反応機構は明瞭ではないが、次のようになるものと
推定される。例えばCO3イオン型ハイドロタルサイト
類に所定量のBa(ClO4)水溶液を加えると、Ba
CO3の溶解度がその過塩素酸塩と比較して極めて小さ
く、このためCO3イオン型ハイドロタルサイト類から
CO3イオンが徐徐に引き抜かれ、替わって過塩素酸イ
オンがハイドロタルサイト類に吸収されると考えれる。
得られた物をX線回折装置で調べると、CO3イオン型
ハイドロタルサイト類とClO4イオン型ハイドロタル
サイト類の両者が存在した。またBa(ClO4)の量
を多くすると、ClO4イオン型ハイドロタルサイト類
の量が増加した。また過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物の製造原料過塩素酸塩として他の金属塩、
例えばAl、Fe、Cu、Zn等の過塩素酸塩を適用す
ることもできる。
イト類化合物は、強酸である過塩素酸を用いるのとは異
なり、結晶の基礎構造をなるブルーサイト層の侵食がな
い。反応機構は明瞭ではないが、次のようになるものと
推定される。例えばCO3イオン型ハイドロタルサイト
類に所定量のBa(ClO4)水溶液を加えると、Ba
CO3の溶解度がその過塩素酸塩と比較して極めて小さ
く、このためCO3イオン型ハイドロタルサイト類から
CO3イオンが徐徐に引き抜かれ、替わって過塩素酸イ
オンがハイドロタルサイト類に吸収されると考えれる。
得られた物をX線回折装置で調べると、CO3イオン型
ハイドロタルサイト類とClO4イオン型ハイドロタル
サイト類の両者が存在した。またBa(ClO4)の量
を多くすると、ClO4イオン型ハイドロタルサイト類
の量が増加した。また過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物の製造原料過塩素酸塩として他の金属塩、
例えばAl、Fe、Cu、Zn等の過塩素酸塩を適用す
ることもできる。
【0013】本発明の過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物を所定量配合した含ハロゲン樹脂は、高温
成形適性、耐発色性が著しく改善され、かつ剥離性が改
善される。本発明に用いる含ハロゲン樹脂としては、次
のものが例示される。ポリ塩化ビニル、ポリ臭化ビニ
ル、ポリフツ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポ
リエチレン、塩素化ポリプロピレン、臭素化ポリエチレ
ン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共
重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−
イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重
合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−
塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−マレイン酸
エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸共重合
体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化
ビニル−アクリロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ塩
化ビニル等の含ハロゲン樹脂および上記含ハロゲン樹脂
とポリエチレン、ポリプロピレン等のα−オレフィン共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフ
ィンおよびこれらの共重合体、ポリスチレン、アクリル
樹脂、スチレンと他の単量体との共重合体、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、スチレンと他の単量体との共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合
体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重
合体とのブレンド品。
イト類化合物を所定量配合した含ハロゲン樹脂は、高温
成形適性、耐発色性が著しく改善され、かつ剥離性が改
善される。本発明に用いる含ハロゲン樹脂としては、次
のものが例示される。ポリ塩化ビニル、ポリ臭化ビニ
ル、ポリフツ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポ
リエチレン、塩素化ポリプロピレン、臭素化ポリエチレ
ン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共
重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−
イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重
合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−
塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−マレイン酸
エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸共重合
体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化
ビニル−アクリロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ塩
化ビニル等の含ハロゲン樹脂および上記含ハロゲン樹脂
とポリエチレン、ポリプロピレン等のα−オレフィン共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフ
ィンおよびこれらの共重合体、ポリスチレン、アクリル
樹脂、スチレンと他の単量体との共重合体、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、スチレンと他の単量体との共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合
体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重
合体とのブレンド品。
【0014】本発明の過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物には、従来公知の各種添加剤を併用して安
定剤とすることもできる。各種添加剤としては、例えば
窒素等含有の非金属系安定剤、有機錫系安定剤、有機酸
金属塩、金属酸化物、金属水酸化物、金属の塩基性無機
酸塩、β−ジケトン類、エポキシ系安定剤、可塑剤、酸
化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、造核剤、充填剤、
有機亜リン酸エステル、帯電防止剤、防曇剤、プレート
アウト防止剤、滑剤、蛍光剤、防カビ剤、殺菌剤、難燃
剤、光劣化剤、加工助剤、離型剤、顔料等が例示され
る。以下実施例に基づいて本発明をより詳細に説明す
る。各例において、部および%はとくにことわりのない
限りそれぞれ重量部および重量%を意味する。
イト類化合物には、従来公知の各種添加剤を併用して安
定剤とすることもできる。各種添加剤としては、例えば
窒素等含有の非金属系安定剤、有機錫系安定剤、有機酸
金属塩、金属酸化物、金属水酸化物、金属の塩基性無機
酸塩、β−ジケトン類、エポキシ系安定剤、可塑剤、酸
化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、造核剤、充填剤、
有機亜リン酸エステル、帯電防止剤、防曇剤、プレート
アウト防止剤、滑剤、蛍光剤、防カビ剤、殺菌剤、難燃
剤、光劣化剤、加工助剤、離型剤、顔料等が例示され
る。以下実施例に基づいて本発明をより詳細に説明す
る。各例において、部および%はとくにことわりのない
限りそれぞれ重量部および重量%を意味する。
【0015】実施例1 CO3イオン型ハイドロタルサイト類化合物(特公昭5
8−46146号公報記載の方法で製造)を10%水性
スラリーに調整し、その500gを容積1リットルのビ
ーカーに入れ、80℃に加熱し、強制撹拌を実施した。
これに過塩素酸のマグネシウム塩、カルシウム塩または
バリウム塩の粉末または水溶液を表1の配合比となるよ
うに所定量約1分で添加した。つづいて60分間撹拌を
継続した。添加時から終了時点でのpHは7.5〜9.5
であり、炭酸ガスの発生は殆ど認められなかった。得ら
れたスラリーを蒸発乾固、粉砕後200メッシュの金網
で濾過し、試験用試料とした。
8−46146号公報記載の方法で製造)を10%水性
スラリーに調整し、その500gを容積1リットルのビ
ーカーに入れ、80℃に加熱し、強制撹拌を実施した。
これに過塩素酸のマグネシウム塩、カルシウム塩または
バリウム塩の粉末または水溶液を表1の配合比となるよ
うに所定量約1分で添加した。つづいて60分間撹拌を
継続した。添加時から終了時点でのpHは7.5〜9.5
であり、炭酸ガスの発生は殆ど認められなかった。得ら
れたスラリーを蒸発乾固、粉砕後200メッシュの金網
で濾過し、試験用試料とした。
【0016】試料は粉末型X線回折にかけたところ、過
塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物と炭酸イオ
ン型ハイドロタルサイト類化合物との混合物であった。
イオン交換量は、過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト
類化合物のX線による回折線強度(位置2θ=19.5
°付近)をaとし、炭酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物の回折線強度(位置2θ=11.6°付近)をb
とし、a/bで表示した。結果を表1に示す。
塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物と炭酸イオ
ン型ハイドロタルサイト類化合物との混合物であった。
イオン交換量は、過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト
類化合物のX線による回折線強度(位置2θ=19.5
°付近)をaとし、炭酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物の回折線強度(位置2θ=11.6°付近)をb
とし、a/bで表示した。結果を表1に示す。
【0017】比較例1 炭酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物そのものを試
料R−1とした。過塩素酸のIIa属金属塩の代わりに過
塩素酸を用いた他は実施例1と同様に操作して得られた
試料を試料R−2、R−3とした。また炭酸イオン型ハ
イドロタルサイト類化合物と過塩素酸のIIa属金属塩と
を粉末状で混合したものを試料R−4、R−5とした。
各試料のX線による回折線強度を実施例1と同様の方法
で表示した。結果を表1に示す。
料R−1とした。過塩素酸のIIa属金属塩の代わりに過
塩素酸を用いた他は実施例1と同様に操作して得られた
試料を試料R−2、R−3とした。また炭酸イオン型ハ
イドロタルサイト類化合物と過塩素酸のIIa属金属塩と
を粉末状で混合したものを試料R−4、R−5とした。
各試料のX線による回折線強度を実施例1と同様の方法
で表示した。結果を表1に示す。
【0018】 表1 ハイドロタルサイト 過塩素酸 過塩素酸 回折強度 類化合物 塩類 塩添加量 a/b 実施例1 S−1 Mg3ZnAl2(OH)12CO3 Mg(ClO4)2 0.6モル 1.0 ・4H2O ・6H2O S−2 Mg4ZnAl2(OH)12CO3 Ba(ClO4)2 1.0モル 3.8 ・4H2O ・3H2O S−3 Mg5.8Ni0.2Al2(OH)16 Ca(ClO4)2 0.3モル 0.3 CO3・5H2O S−4 Mg5.9Ca0.1Al2(OH)16 Mg(ClO4)2 0.6モル 1.2 CO3・5H2O 比較例1 R−1 Mg4Al2(OH)12CO3 − − 0 ・4H2O R−2 Mg3ZnAl2(OH)12CO3 HClO4 2.0モル 7.5 ・4H2O R−3 Mg3ZnAl2(OH)12CO3 HClO4 1.2モル 1.5 ・4H2O R−4 Mg6Al2(OH)16CO Ba(ClO4)2 0.6モル 0 ・5H2O R−5 Mg4Al2(OH)12CO3 Mg(ClO4)2 0.6モル 0 ・4H2O ・6H2O
【0019】実施例2 実施例1および比較例1で得られた試料を、ポリ塩化ビ
ニル樹脂に下記配合比で配合し、熱安定性、耐発色性、
剥離性および使用時の耐熱性を評価した。 ポリ塩化ビニル(重合度1300) 100部 DOP 50部 ステアリン酸バリウム 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.3部 試料(実施例1または比較例1の試作品) 2.0部
ニル樹脂に下記配合比で配合し、熱安定性、耐発色性、
剥離性および使用時の耐熱性を評価した。 ポリ塩化ビニル(重合度1300) 100部 DOP 50部 ステアリン酸バリウム 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.3部 試料(実施例1または比較例1の試作品) 2.0部
【0020】上記配合物を8インチロールで170℃、
5分間混練し、厚さ1.0mmの試験用ロールシートを
作成した。得られたロールシートを、縦横4cmの試験
片とし、ステンレス板上に乗せ、220℃ギヤオーブン
にて耐熱試験を実施し、発色性や黒化前の剥離性を調べ
た。試験結果を表2に示す。
5分間混練し、厚さ1.0mmの試験用ロールシートを
作成した。得られたロールシートを、縦横4cmの試験
片とし、ステンレス板上に乗せ、220℃ギヤオーブン
にて耐熱試験を実施し、発色性や黒化前の剥離性を調べ
た。試験結果を表2に示す。
【0021】試験方法:剥離性は耐熱試験で黒化まで進
むと全試料とも非常に悪くなる。このため、黒化直前の
試料を乗せたステンレス板を取り出し冷却した後、竹べ
らで剥がし、その剥離性を評価した。耐熱性は黒化また
は黒点発生までの時間(分)で評価した。発色性は加熱
後10分目の着色程度を目視により評価した。使用時の
耐熱性は120℃のギヤオーブン中にロールシートの試
験片を吊し、耐熱性(黒化または黒点発生までの日
数)、発色性(120℃ギヤオーブン中2日目の色調)
を評価した。
むと全試料とも非常に悪くなる。このため、黒化直前の
試料を乗せたステンレス板を取り出し冷却した後、竹べ
らで剥がし、その剥離性を評価した。耐熱性は黒化また
は黒点発生までの時間(分)で評価した。発色性は加熱
後10分目の着色程度を目視により評価した。使用時の
耐熱性は120℃のギヤオーブン中にロールシートの試
験片を吊し、耐熱性(黒化または黒点発生までの日
数)、発色性(120℃ギヤオーブン中2日目の色調)
を評価した。
【0022】 表2 220℃黒化 剥離性 220℃ 120℃黒化 120℃ 試料No.時間(分) 10分色調 時間(日) 2日色調 S−1 40 ◎ 淡黄色 24 淡黄色 S−2 35 ◎ 無色 20 淡淡黄色 S−3 40 ○ 淡黄緑色 21 淡黄緑色 S−4 40 ◎ 淡黄色 23 淡黄褐色 R−1 40 △ 赤褐色 12 赤褐色 R−2 15 △ 淡黄色 12※ 淡黄色 R−3 25※ ○ 淡黄色 16※ 淡黄色 R−4 30※ ○ 黄褐色 17※ 赤黄色 R−5 30※ ○ 黄褐色 17※ 赤黄色 注:剥離性 ◎:非常に良い、○:良い、△:劣る 黒化 ※印は黒点発生。
【0023】実施例3 含ハロゲン樹脂組成物において通常使用されるBa−Z
n系複合安定剤と本発明の過塩素酸イオン型ハイドロタ
ルサイト類化合物を併用すると相乗効果が認められる。
この相乗効果を明らかにするため次の実験を実施した。
下記配合の樹脂組成物を8インチロールで160℃、1
0分間混練し、厚さ0.7mmの試験用ロールシートを
作成した。このシートの各特性について、実施例2試験
方法により評価した。 ポリ塩化ビニル(重合度700) 50部 ABS 50部 Ba−Zn系複合安定剤(アデカアーガス(株)製、“R
UP−14”)2部 試料(実施例1または比較例1の試作品) 配合量
は表3に示す。
n系複合安定剤と本発明の過塩素酸イオン型ハイドロタ
ルサイト類化合物を併用すると相乗効果が認められる。
この相乗効果を明らかにするため次の実験を実施した。
下記配合の樹脂組成物を8インチロールで160℃、1
0分間混練し、厚さ0.7mmの試験用ロールシートを
作成した。このシートの各特性について、実施例2試験
方法により評価した。 ポリ塩化ビニル(重合度700) 50部 ABS 50部 Ba−Zn系複合安定剤(アデカアーガス(株)製、“R
UP−14”)2部 試料(実施例1または比較例1の試作品) 配合量
は表3に示す。
【0024】 表3 配合量 220℃黒化 220℃ 120℃黒化 120℃ 試料No. (部) 時間(分) 10分色調 時間(日) 2日色調 S−1 5 70 淡黄色 28 無色 S−2 0.3 50 無色 19 無色 S−3 0.5 55 淡緑色 20 淡緑色 S−4 1 60 無色 20 無色 0 40 無色 12 無色 R−1 0.5 45 褐色 13 黄褐色 R−4 0.5 45※ 黄褐色 17※ 淡黄色 注:※印は黒点発生。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば含ハロゲン樹脂安定剤と
して優れた耐熱性、耐発色性、剥離性を示す過塩素酸イ
オン型ハイドロタルサイト類化合物および該ハイドロタ
ルサイト類化合物を配合した上記特性を示す含ハロゲン
樹脂組成物が提供される。
して優れた耐熱性、耐発色性、剥離性を示す過塩素酸イ
オン型ハイドロタルサイト類化合物および該ハイドロタ
ルサイト類化合物を配合した上記特性を示す含ハロゲン
樹脂組成物が提供される。
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明の過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物は次のようにして得られる。ハイドロタル
サイト類化合物の水性スラリーを撹拌下に過塩素酸のI
Ia属の金属塩を粉末または水溶液で添加し、イオン交
換反応を進める。この際のpHは7.0〜10.0であ
る。水性スラリーを60〜80℃に加熱し、反応を促進
してもよい。この時の炭酸ガスの発生は反応速度が遅い
ため、微細な発泡として僅かに見える程度であった。ま
た過塩素酸のIIa属の金属塩の水溶液を用意し、この
中にハイドロタルサイト類化合物の粉末または水性スラ
リーを添加してもよい。IIa属の金属としては、M
g、Ca、Sr、Ba等が例示される。
イト類化合物は次のようにして得られる。ハイドロタル
サイト類化合物の水性スラリーを撹拌下に過塩素酸のI
Ia属の金属塩を粉末または水溶液で添加し、イオン交
換反応を進める。この際のpHは7.0〜10.0であ
る。水性スラリーを60〜80℃に加熱し、反応を促進
してもよい。この時の炭酸ガスの発生は反応速度が遅い
ため、微細な発泡として僅かに見える程度であった。ま
た過塩素酸のIIa属の金属塩の水溶液を用意し、この
中にハイドロタルサイト類化合物の粉末または水性スラ
リーを添加してもよい。IIa属の金属としては、M
g、Ca、Sr、Ba等が例示される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明の過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化令物の製造方法をさらに詳細に述べる。 (1) ハイドロタルサイト類化合物は、特公昭46−
2280号公報、特公昭47−32198号公報、特公
昭50−30039号公報、特公昭48−29477号
公報、特公昭51−29129号公報、特公昭58−4
6146号公報等に開示された方法で得られるCO3イ
オン型ハイドロタルサイト類化合物の乾燥物または水性
スラリーである。 (2) CO3イオン型ハイドロタルサイト類化合物
を水性スラリーとし、撹拌下に過塩素酸のIIa属金属
塩の所定量を添加する。過塩素酸塩は水溶液として添加
してもよい。 (3) 添加後、イオン交換反応は徐徐に進行するので
炭酸ガスの発生速度は極めて遅い。反応を促進させるた
め、60〜80℃に加熱してもよい。過塩素酸のIIa
金属塩の添加後はpH7〜10の弱アルカリ側である。 (4) 得られたスラリーは、そのまま蒸発乾固あるい
は噴霧乾燥する。
イト類化令物の製造方法をさらに詳細に述べる。 (1) ハイドロタルサイト類化合物は、特公昭46−
2280号公報、特公昭47−32198号公報、特公
昭50−30039号公報、特公昭48−29477号
公報、特公昭51−29129号公報、特公昭58−4
6146号公報等に開示された方法で得られるCO3イ
オン型ハイドロタルサイト類化合物の乾燥物または水性
スラリーである。 (2) CO3イオン型ハイドロタルサイト類化合物
を水性スラリーとし、撹拌下に過塩素酸のIIa属金属
塩の所定量を添加する。過塩素酸塩は水溶液として添加
してもよい。 (3) 添加後、イオン交換反応は徐徐に進行するので
炭酸ガスの発生速度は極めて遅い。反応を促進させるた
め、60〜80℃に加熱してもよい。過塩素酸のIIa
金属塩の添加後はpH7〜10の弱アルカリ側である。 (4) 得られたスラリーは、そのまま蒸発乾固あるい
は噴霧乾燥する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】得られた過塩素酸イオン型ハイドロタルサ
イト類化合物は、強酸である過塩素酸を用いるのとは異
なり、結晶の基礎構造をなるブルーサイト層の侵食がな
いと思われる。反応機構は明瞭ではないが、次のように
なるものと推定される。例えばCO3イオン型ハイドロ
タルサイト類に所定量のBa(ClO4)2水溶液を加
えると、BaCO3の溶解度がその過塩素酸塩と比較し
て極めて小さく、このためCO3イオン型ハイドロタル
サイト類からCO3イオンが徐徐に引き抜かれ、替わっ
て過塩素酸イオンがハイドロタルサイト類に吸収される
と考えれる。得られた物をX線回折装置で調べると、C
O3イオン型ハイドロタルサイト類とClO4イオン型
ハイドロタルサイト類の両者が存在した。またBa(C
lO4)の量を多くすると、ClO4イオン型ハイドロ
タルサイト類の量が増加した。そして、用いる過塩素酸
塩の種類によっては、得られる過塩素酸イオン型ハイド
ロタルサイト類化合物の吸湿性を低く抑える。特にCa
(ClO4)2で反応したものは吸湿性が少ない。また
過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物の製造原
料過塩素酸塩として他の金属塩、例えばAl、Fe、C
u、Zn等の過塩素酸塩を適用することもできる。 ─────────────────────────────────────────────────────
イト類化合物は、強酸である過塩素酸を用いるのとは異
なり、結晶の基礎構造をなるブルーサイト層の侵食がな
いと思われる。反応機構は明瞭ではないが、次のように
なるものと推定される。例えばCO3イオン型ハイドロ
タルサイト類に所定量のBa(ClO4)2水溶液を加
えると、BaCO3の溶解度がその過塩素酸塩と比較し
て極めて小さく、このためCO3イオン型ハイドロタル
サイト類からCO3イオンが徐徐に引き抜かれ、替わっ
て過塩素酸イオンがハイドロタルサイト類に吸収される
と考えれる。得られた物をX線回折装置で調べると、C
O3イオン型ハイドロタルサイト類とClO4イオン型
ハイドロタルサイト類の両者が存在した。またBa(C
lO4)の量を多くすると、ClO4イオン型ハイドロ
タルサイト類の量が増加した。そして、用いる過塩素酸
塩の種類によっては、得られる過塩素酸イオン型ハイド
ロタルサイト類化合物の吸湿性を低く抑える。特にCa
(ClO4)2で反応したものは吸湿性が少ない。また
過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物の製造原
料過塩素酸塩として他の金属塩、例えばAl、Fe、C
u、Zn等の過塩素酸塩を適用することもできる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、(a) 式(1) M2+ 1−xAlx(OH)2・(CO3)x/2・mH2O ( 1) [式中、M2+は、Mg、Ca、Ni、CuおよびZn
からなる群から選ばれた少なくとも一種以上の2価金属
イオンを表し、xおよびmはそれぞれ次の数を満足す
る、0<x<0.5、0≦m≦2]のハイドロタルサイ
ト類化合物1モルを含有する水性スラリーに対し過塩素
酸のIIa属の金属塩を0.2〜1.0モルの比率で添
加する工程、 (b) 前工程で得られた混合生成物を乾燥する工程 とから得られた過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物を提供する。さらに本発明は含ハロゲン樹脂10
0重量部と上記過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物0.2〜10重量部とからなる含ハロゲン樹脂組
成物を提供する。 ─────────────────────────────────────────────────────
からなる群から選ばれた少なくとも一種以上の2価金属
イオンを表し、xおよびmはそれぞれ次の数を満足す
る、0<x<0.5、0≦m≦2]のハイドロタルサイ
ト類化合物1モルを含有する水性スラリーに対し過塩素
酸のIIa属の金属塩を0.2〜1.0モルの比率で添
加する工程、 (b) 前工程で得られた混合生成物を乾燥する工程 とから得られた過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物を提供する。さらに本発明は含ハロゲン樹脂10
0重量部と上記過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類
化合物0.2〜10重量部とからなる含ハロゲン樹脂組
成物を提供する。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例2 実施例1および比較例1で得られた試料を、ポリ塩化ビ
ニル樹脂に下記配合比で配合し、熱安定性、耐発色性、
剥離性および使用時の耐熱性を評価した。 ポリ塩化ビニル(重合度1300) 100部 DOP 50部 ステアリン酸バリウム 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.3部 エポキシ化油 3.0部 試料(実施例1または比較例1の試作品) 2.0部
ニル樹脂に下記配合比で配合し、熱安定性、耐発色性、
剥離性および使用時の耐熱性を評価した。 ポリ塩化ビニル(重合度1300) 100部 DOP 50部 ステアリン酸バリウム 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.3部 エポキシ化油 3.0部 試料(実施例1または比較例1の試作品) 2.0部
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 27/06 KGL 9166−4J
Claims (2)
- 【請求項1】 工程(a)および(b)から得られた過
塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物、 (a) 式(1) M2+ 1-xAl(OH)2・(CO3)x/2・mH2O (1) [式中、M2+は、Mg、Ca、Ni、CuおよびZnか
らなる群から選ばれた少なくとも一種以上の2価金属イ
オンを表し、xおよびmはそれぞれ次の数を満足する、
0<x<0.5、0≦m≦2]のハイドロタルサイト類
化合物1モルを含有する水性スラリーに対し過塩素酸の
IIa属の金属塩を0.2〜1.0モルの比率で添加する工
程、 (b) 前工程で得られた混合生成物を乾燥する工程。 - 【請求項2】 含ハロゲン樹脂100重量部と請求項1
記載の過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物
0.2〜10重量部とからなる含ハロゲン樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5024717A JPH06219732A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物および含ハロゲン樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5024717A JPH06219732A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物および含ハロゲン樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06219732A true JPH06219732A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12145921
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5024717A Pending JPH06219732A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物および含ハロゲン樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06219732A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000290452A (ja) * | 1999-02-05 | 2000-10-17 | Toda Kogyo Corp | Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末、塩素含有樹脂安定剤及びMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の製造法 |
| WO2001004054A1 (en) * | 1999-07-08 | 2001-01-18 | Mizusawa Industrial Chemicals, Ltd. | Zinc-modified composite polybasic salt, process for producing the same, and use |
| JP2002003848A (ja) * | 2000-04-12 | 2002-01-09 | Mizusawa Ind Chem Ltd | 難燃剤 |
| JP2002020121A (ja) * | 2000-04-12 | 2002-01-23 | Mizusawa Ind Chem Ltd | イオン交換による複合金属多塩基性塩の製造方法 |
| WO2009066461A1 (ja) * | 2007-11-20 | 2009-05-28 | Jdc Corporation | ハイドロタルサイト様物質の層間イオン置換方法、再生方法および層間イオン置換装置 |
| CN101284953B (zh) | 2008-04-10 | 2010-10-13 | 天津昊华化工有限公司 | Mg-Ca-Zn-Al四元类水滑石热稳定剂 |
| JP2012233146A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-29 | Katsuta Kako Kk | 新規老化防止剤およびそれを配合するゴム組成物 |
| CN115746401A (zh) * | 2022-06-20 | 2023-03-07 | 加通汽车内饰(常熟)有限公司 | 高氯酸盐改性水滑石及其常温下的制备方法、复合热稳定剂及其制备方法、皮革制品 |
| CN115746396A (zh) * | 2022-06-27 | 2023-03-07 | 加通汽车内饰(常熟)有限公司 | 一种高氯酸盐改性水滑石及制备方法、复合热稳定剂及制备方法、皮革制品 |
| CN115746402A (zh) * | 2022-06-23 | 2023-03-07 | 加通汽车内饰(常熟)有限公司 | 一种高氯酸盐改性水滑石及其制备方法、复合热稳定剂及其制备方法、皮革制品 |
| JPWO2023084917A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | ||
| CN119752222A (zh) * | 2024-11-29 | 2025-04-04 | 安徽大学绿色产业创新研究院 | 一种水滑石层间高氯酸根插层改性的方法 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP5024717A patent/JPH06219732A/ja active Pending
Cited By (16)
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| EP4431457A4 (en) * | 2021-11-10 | 2025-12-03 | Setolas Holdings Inc | ION EXCHANGE METHOD FOR THE PRODUCTION OF HYDROTALCITE |
| JPWO2023084917A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | ||
| WO2023084917A1 (ja) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | セトラスホールディングス株式会社 | イオン交換されたハイドロタルサイトの製造方法 |
| CN115746401A (zh) * | 2022-06-20 | 2023-03-07 | 加通汽车内饰(常熟)有限公司 | 高氯酸盐改性水滑石及其常温下的制备方法、复合热稳定剂及其制备方法、皮革制品 |
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