JPH06219953A - 下痢予防改善剤、下痢予防改善食品および下痢予防改善飼料 - Google Patents

下痢予防改善剤、下痢予防改善食品および下痢予防改善飼料

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JPH06219953A
JPH06219953A JP5029602A JP2960293A JPH06219953A JP H06219953 A JPH06219953 A JP H06219953A JP 5029602 A JP5029602 A JP 5029602A JP 2960293 A JP2960293 A JP 2960293A JP H06219953 A JPH06219953 A JP H06219953A
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diarrhea
improving
preventing
food
prevention
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JP5029602A
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Ayako Shinkai
彩子 新海
Kazunori Motai
一徳 馬渡
Toshio Maki
俊雄 真木
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経腸栄養剤、濃厚流動食などの投与時あるい
は抗生物質などの医薬の投与時に、屡々、発生する下痢
の予防、改善に有効な下痢予防改善剤、下痢予防改善食
品および下痢予防改善飼料を提供する。 【構成】 セルロース粉末を有効成分とするものであ
り、好ましくは粒子径200ミクロン以下、5ミクロン
以上のセルロース粉末を有効成分とするものである。更
に好ましくは、粒径200ミクロン以下、5ミクロン以
上のセルロース粉末を全セルロース粉末の75%以上含
むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経腸栄養剤、濃厚栄養
流動食などの投与時あるいは抗生物質など、医薬の投与
時に、屡々、発生する下痢の予防および改善に有効な、
経口投与可能な予防改善剤、下痢予防改善食品及び下痢
予防改善飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】経腸栄養剤、濃厚栄養流動食、成分栄養
剤(エレメンタル ダイエット)等の高栄養・低残渣食
の投与時あるいは抗生物質などの医薬の投与時には、被
投与者の腸内菌叢の変化により、屡々、下痢の症状が発
生することが知られている。この種の下痢は、吸収され
ずに腸内に残留する摂取食物に由来する残渣固形分の減
少、あるいは特に経口抗生物質または胆汁排泄型の静注
抗生物質の投与時に発生する腸内微生物の顕著な減少に
起因する場合が多い。何れの場合にあっても腸内の自由
水の相対的増加に起因して、糞便の性状が水様、泥様に
変化して、下痢の症状を呈するに至る。
【0003】上記の機作に注目して、腸内容中の固形分
を増量せしめることにより、相対的に自由水を減少せし
め、糞便の性状を正常ならしめる試みが行われてきた。
また、固形分の増量のために、経口投与可能であり、か
つ、難消化性あるいは難腸吸収性物質を単独にあるいは
食餌に添加して投与されてきた。そして同物質としては
各種の水溶性繊維、例えばペクチン、メトキシペクチ
ン、ガラクトマンナン、アルギン酸、同塩、寒天、カル
ボキシメチル セルロ−ス、同塩またはこれらの物質を
含有する食品あるいは各種の非水溶性繊維、例えばセル
ロ−ス粉末、ヘミセルロ−ス粉末、これらの混合物が使
用されている。
【0004】しかしながら、上記の物質の投与に対し
て、被投与者の生理的あるいは心理的抵抗ないし困難は
避け難く、投与時にたとえ僅少であれ、異物感を伴う場
合には、有効な程度の量を投与することは不可能であっ
た。また、これらの物質の投与有効量は予想外に多量で
あり、被投与者に心理的強制を負担せしめてきた。さら
に、被投与者の腸内環境は個別に相違し、特定の被投与
者に適合する投与物質の種類および投与量を事前に決定
することは困難であった。
【0005】また、非水溶性繊維を投与した時に、どの
ような状態で腸内に存在する場合に、最大限の効果を認
めるかについての知見に関しても、未だ、充分な知見は
得られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
従来から存在していた問題点を再検討し、さらに従来か
ら使用されている種々の物質に関しても新たな見地か
ら、鋭意、検討を加え、後記に説明する動物実験ならび
に臨床試験により得た新たな知見に基づき、下痢予防改
善剤、下痢予防改善食品及び下痢予防改善飼料に関する
発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、上記の従来から使用され
てきた下痢の予防剤および改善剤ないし下痢症状の予防
および改善、治療方法における問題点を解消し、被投与
者に容易に受容され、可及的少量で最大限の効果を期待
できる、かつ、容易に調製可能な下痢予防改善用の経口
投与可能な下痢予防改善剤、下痢予防改善食品及び下痢
予防改善飼料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る下痢予防改
善剤では、セルロース粉末を有効成分とするものであ
り、好ましくは粒子径200ミクロン以下、5ミクロン
以上のセルロース粉末を有効成分とするものである。更
に好ましくは、粒径200ミクロン以下、5ミクロン以
上のセルロース粉末を全セルロース粉末の75%以上含
むものである。
【0009】更に、本発明では、前記セルロ−ス粉末と
して、植物由来であるもの、又は、微生物由来であるも
のを開示する。また、前記セルロース粉末がヘミセルロ
−スを含有するものも開示する。
【0010】また更に、本発明では、前述の下痢予防改
善剤を分散・配合させた下痢予防改善剤、好ましくは前
述の下痢予防改善剤を均一に分散・配合させた下痢予防
改善剤だけでなく、前述の下痢予防改善剤を食品中に分
散・配合させた下痢予防改善食品、好ましくは前述の下
痢予防改善剤を食品中に均一に分散・配合させた下痢予
防改善食品、及び、前述の下痢予防改善剤を飼料中に分
散・配合させた下痢予防改善飼料、好ましくは前述の下
痢予防改善剤を飼料中に均一に分散・配合させた下痢予
防改善飼料をも開示する。
【0011】
【作用】従来より下痢改善剤あるいは便秘改善剤とし
て、セルロ−ス粉末は使用されてきたが、特に低残渣栄
養食の投与時あるいは抗生物質投与時に発生する下痢の
予防または改善に関する特定の粒径範囲及び動粒径分布
範囲のセルロース粉末についての効果を確認した知見は
ない。
【0012】本発明者らは、従来のセルロ−ス粉末の効
果に関する認識に疑問を懐き、種々の実験を行い、それ
らの結果を分析、検討してセルロ−ス粉末の下痢の症状
の改善に関する効果は、意外にも、 1.セルロ−スの種類の如何によるのではないこと、 2.セルロース粉末粒子の粒径の分布状態に直接の関係
を有すること、 3.その粒子径の範囲は200ミクロン以下、5ミクロ
ン以上であること、 4.有効なセルロ−ス粉末は、この範囲の粒子を主要区
分となし、75%以上含むこと、 5.さらに、その粒度分布は、比較的、明確であり、特
に被投与者に異物感を懐かせる200ミクロンを大幅に
越える粒子の存在は好ましくなく、最大限5%を越えな
いこと、また、5ミクロン未満の微粒子が20%以上存
在する場合には、口腔内のレオロジ−感が異常となり、
粗大粒子の場合と同様に好ましくないこと、 6.投与したセルロース粉末が腸内で可及的均一に分散
して存在する時は、最も効果的な結果を得ること、 を発見した。
【0013】従って、本発明では、セルロース粉末を有
効成分とするものであり、好ましくは、粒子径200ミ
クロン以下、5ミクロン以上のセルロース粉末を有効成
分とするものである。更に好ましくは、粒径200ミク
ロン以下、5ミクロン以上のセルロース粉末を全セルロ
ース粉末の75%以上含むものであるため、被投与者に
容易に受容され、可及的少量で最大限の効果を期待で
き、かつ、容易に調製可能な下痢予防改善用の経口投与
可能な下痢予防改善剤が得られる。
【0014】尚、本発明の予防改善剤は、経口投与が可
能であることが必要であるが、被投与者が懐きがちな異
物感、薬物感を回避するために、通常の食事、濃厚栄養
流動食、経腸栄養剤などに可及的均一に混合して投与す
ることがのぞましい。もちろん、被投与者にかかる心理
的な負担がない時は、セルロ−ス粉末を粉末状態のま
ま、懸濁シロップとして、あるいは易分解性、易分解性
の錠剤として投与することも可能であるが、投与後、腸
内容物中に速やかにセルロ−ス粉末が均一に分布する場
合に最大限の効果が認められるので、投与前に前記の経
口投与物中に均一に混合した調製物として投与するのが
適当である。また、食事あるいは医薬の投与により下痢
の発生が予想できる場合は、予め本発明の予防改善剤を
投与することは、下痢の予防に有効である。
【0015】セルロ−ス粉末の投与量は、被投与者の症
状および一般状態により決定されるが、成人一人当た
り、5g以上40g以下が適当である。また、幼年者ま
たは老年者は前記量の1/2でよい。さらに投与は、最
初、少量から開始し、症状の改善状態を観察しつつ増量
または減少せしめる。なお、この範囲を越える投与は被
投与者に異物感を与え、場合によっては下痢の症状を悪
化せしめることもある。また、範囲以下の少量の投与で
は効果は認め難い。さらに、前記の粒度範囲を大幅に越
えるセルロ−ス粉末を、有効量投与しようとしても、一
般には、心理的抵抗が大きく、投与は困難となる。ま
た、投与時にセルロース粉末を均一状態に分散した調整
物を調整することも困難となる。
【0016】投与に当たっては、投与の都度、セルロ−
ス粉末を食事、流動食、栄養剤などに均一に強制混合し
て新たに調製することが望ましいが、調整後、相当長時
間に亙って均一状態を保ち得る場合には、数回分の投与
量をまとめて調製してもよい。また、セルロース粉末を
粉末状態、懸濁シロップ、易分解性の錠剤として投与す
る場合にあっても、投与後、腸内容物中に速やかにセル
ロース粉末が均一に分布するように、適当な分散媒ある
いは分散助剤と均一に混合、分散した状態で投与すべき
である。
【0017】また、本発明で使用するセルロ−ス粉末
は、通常、容易に想到し得るセルロ−ス粉末、例えば、
濾紙粉末、医薬添加用精製セルロ−ス粉末、製剤用精製
セルロ−ス粉末、通常食品または機能性食品添加用精製
セルロ−ス、精製レ−ヨン粉末の他に、ヘミセルロ−ス
を相当程度含有する未精製セルロ−ス、すなわち、小麦
ふすま粉末、大麦穀粒皮粉末、大豆種皮粉末、コ−ン穀
粒皮粉末、綿花リンタ−粉末、多繊維野菜粉末、果実皮
精製粉末などを含む。また、未精製セルロ−ス粉末に
は、ヘミセルロ−スの他に若干量のペクチン、キチン、
リグニンなどを含有する場合をも含まれる。さらに、こ
れらの植物由来のセルロ−ス粉末の他に微生物、例えば
酢酸菌、アセトバクタ− キシリナム (Acetob
acterxylinum) の生産する微生物由来の
セルロ−ス粉末も含む。
【0018】
【実施例】(実施例 1、動物実験 1) 8週令のSD系雄ラット
を、1週間、飲水カラムを使用して、濃厚栄養流動食
「メディエフ リキッド[味の素(株)製品]」を40
Kcal/日の制限給食条件下に飼育した。6日後に
供試動物の全頭に、水様便または泥様便の発生を認め
た。7日後に動物を各群5頭より成る次の5群に分別
し、対照群以外の動物には、群名に示す添加物を上記の
流動食に対し5重量%添加した飼料を、前記と同様の給
餌条件下に供与しつつ、次の1週間、飼育した。なお、
飼料の調製は毎日午後4時に行い、直ちに給餌した。
尚、調製には上記の流動食および所定量の添加物を、氷
冷下にワ−リング・ブレンダ−で1分間撹拌する方法に
よった。
【0019】実験動物群の構成および添加物: 1.対照群−−−−−−添加物なし 2.ペクチン群−−−−メトキシペクチンを主成分とす
る多糖。食品添加物純度。M.W.,50〜10.0万 3.ガラクトマンナン群−−「こんにゃく」に由来する
多糖。機能性食品添加用。M.W.,0.2〜0.3万 4.セルロ−ス群 −−−「パルプ」に由来する植物繊
維粉末。200ミクロン〜5ミクロン区分、90%以
上。食品添加物純度。M.W.,1.0〜10.0万 5.人参粉末群−−−−「カロッテ」 [商品名、味の
素(株)製品]。含有多糖のM.W.,60.0〜18
0.0万 (M.W.:添加物に含有する多糖の平均分子量分布)
【0020】実験結果は次の通り: 1.対照群−−−−−−下痢の症状さらに悪化。実験期
間中、全日、全頭が水様便または泥様便 2.ペクチン群−−−−下痢の症状の改善を認め得ず。
5頭中、3頭はむしろ悪化した 3.ガラクトマンナン群−−下痢の症状の改善を認め得
ず。5頭中、4頭はむしろ悪化した。 4.セルロ−ス群−−−下痢の症状の改善は顕著。最終
の2日間は全5頭とも正常便。投与後2日目より改善効
果を認める 5.人参粉末群 −−−多少の改善効果を認める。最終
の2日間には、各日2〜3頭が正常便
【0021】(実施例 2、動物実験 2)8週令のS
D系ラットを、1週間、抗生物質「セフォペラゾン ナ
トリウム;CPZ」水溶液を、CPZ1mg/100g
飼料相当に添加して、半湿潤状態となした実験用飼料
「CRF−1」 [商品名、オリエンタル酵母(株)
製]により、自由摂食条件下に飼育した。実験開始後、
2日目には約30%の動物に水様便、泥様便が発生し、
7日目には全頭に顕著な下痢の症状が認められた。7日
目に動物を、各群5頭より成る次の4群に分別し、対照
群以外の動物には、群名に示す添加物を上記の飼料に対
し、乾物当たり5重量%添加、混合した飼料を上記と同
様の摂食条件下に供与しつつ、次の1週間を飼育した。
なお、飼料の調製は毎日午後4時に行い、直ちに給餌し
た。また、新たな給餌を行う際に食残量を測定した。
【0022】実験動物群の構成および添加物: 1.対照群−−−−−添加物なし 2.乳酸菌群−−−−乳酸菌生菌体(*1) 3.大豆オリゴ糖群−大豆オリゴ糖粉末(*2) 4.セルロ−ス群−−「バイオセルロ−ス」粉末、20
0ミクロン〜5ミクロン区分 90%以上(*3) (*1) 市販のプレイン ヨ−グルトより分離した乳
酸菌をグルコ−ス添加牛乳ホエイ培地に培養、遠心分
離、集菌した湿潤生菌体。 (*2) 大豆分離蛋白の製造時に副生する大豆ホエイ
より分離したオリゴ糖区分の乾燥粉末。 (*3) 酢酸菌、アセトバクタ− キシリナム(Ac
etobacter xylinum)を蔗糖培地に撹
拌条件下、培養し生成したセルロ−ス膜を分取、乾燥
後、液体窒素冷却下に高速粉砕して取得した微生物セル
ロ−ス粉末。
【0023】実験結果は次の通り: 1.対照群−−−−−下痢症状さらに悪化。実験期間
中、全日、全頭が多量の水様便または泥様便。実験開始
後2日目に1頭、4日目に2頭が斃死。結腸内容物は全
頭とも泥様便、粘膜の付着顕著。 2.乳酸菌群−−−−下痢症状の改善は顕著ならず。た
だし、1頭のみ軟便までに回復。同動物以外の4頭の結
腸内容物は全て泥様便。 3.大豆オリゴ糖群−下痢症状の改善は顕著ならず。た
だし、1頭のみ軟便までに回復。同動物以外の4頭の結
腸内容物は全て泥様便。 4.セルロ−ス群−−下痢症状の改善顕著。最終日には
全5頭とも正常便。実験開始後 2日目以降に効果を認
める。結腸内容物は全頭とも固形の正常便。
【0024】(対照例 1、動物実験 3)実施例1の
4.セルロ−ス群に投与した植物繊維粉末、200ミク
ロン〜5ミクロン区分を分取した残余の篩分未通過区分
を実施例1、4.セルロース群で使用の同一組成の濃厚
栄養流動食に添加し、同様の調製物を取得した。実施例
1と同一条件下に飼育し、水様便または泥様便を呈して
いるラット10頭に、この調製物を供与しつつ、次の1
週間、飼育した。
【0025】実験期間中、全日、全頭が水様便または泥
様便を呈しており、下痢の改善効果は認め得ず。1週間
の実験飼育の後、下痢症状の顕著な5頭を剖見の結果、
結腸内容物は5頭とも水様便であり、粘膜の付着は顕著
であった。
【0026】(実施例 3、臨床試験 1)胃を亜全
摘、セファロスポリン系抗生物質投与中の45才の男子
患者は、術前より継続して軟便、次いで水様便の下痢症
状を呈していた。術後、第3日以降、200ミクロン以
下5ミクロン以上の粒径を有する食品添加物純度のセル
ロ−ス粉末(「パルプ」精製物)を脱脂粉乳その他必要
な栄養成分を主成分とする栄養流動食に、無菌条件下、
均一に添加、混合後、経口投与した。セルロ−スの投与
量は第3日目、9g/日、第4日目以降は12g/日で
あった。第5日以降に下痢症状の改善が認められ、第7
日には正常便に類する軟便状態に回復した。また、下痢
症状の改善に伴い、一般所見の改善も認められた。
【0027】(対照例 2、臨床試験 2)実施例3で
使用したセルロ−スの200ミクロン〜5ミクロン区分
を分取した残余の篩分未通過区分を実施例3と同一組成
の濃厚栄養流動食に添加、混合した調製物を、第8日目
および第9日目の同一の患者に投与した。第8日目の投
与時には患者は口中の異物感を訴えつつも、所定量の栄
養流動食を摂取したが、第9日目の投与時には異物感を
理由に辛うじて約半量を摂取するにとどまった。
【0028】第8日は正常便に類する軟便状態を維持し
たが第9日目および第10日目には下痢の症状を呈した
ので、第10日目以降は実施例3と同一の栄養流動食調
製物を所定量、投与した。第11日目以降は軟便状態に
回復し、下痢症状の改善を認めた。
【0029】(実施例 4、予防改善剤の調製 1)
ミノ酸混合物、脂質、糖、ビタミン類および ミネラル
類を主成分とする濃厚栄養流動食 「メディエフ リキ
ッド」 [商品名:味の素(株)製品] 1Kgに食品
添加物純度の200ミクロン以下、5ミクロン以上の粒
径を有するセルロ−ス粉末 50gを少量ずつ分割して
混合後、撹拌して均一な流動懸濁物を取得した。混合に
は、無菌条件下、外部を氷水で冷却した大型のワ−リン
グ ブレンダ−内で、1分間、高速回転撹拌する方法に
よった。取得した流動懸濁物を、約200ml宛、無菌
状態にある縦長の透明ガラス容器に分注し密封後、内部
温度5度Cに保持してある冷蔵庫内に、2日間保存し
た。2日後に室内に取り出し、室温に至るまで放置し
た。内容物に沈殿物の発生あるいは成分の分離は認めら
れなかった。
【0030】(実施例 5、予防改善剤の調製 2)
施例 4のセルロ−ス粉末にかえて、酢酸菌 、アセト
バクタ− キシリナム (Acetobacter x
ylinum)を蔗糖培地に、撹拌条件下に培養し生成
したセルロ−ス膜を分取、乾燥後、液体窒素冷却下、高
速粉砕して取得した微生物セルロ−スを添加して同様の
方法により均一な流動懸濁物を取得した。本懸濁物も、
実施例 4と同様な保存条件、保存期間内には、沈殿物
の発生あるいは成分の分離などは認められなかった。
【0031】(対照例 3、予防改善剤の調製 3)
施例4の方法に準じ、200ミクロン〜5ミクロン区分
を分取した残余の篩分未通過区分のセルロ−ス粉末を均
一に混合した濃厚栄養流動食調製物を取得した。該調製
物を 実施例4の保存方法に準じて保存したところ、翌
朝、冷蔵庫内で容器内容物の上層部または下層部に状態
の変化が認められ、室内に取り出し室温に至るまで放置
したところ、下層部、底部に絮状沈殿の発生を認めた。
【0032】
【発明の効果】本発明の下痢予防改善剤、下痢予防改善
食品および下痢予防改善飼料を、下痢症状を呈する患者
または動物に投与する時は、下痢症状を速やかに改善で
きる。特に経腸栄養剤、濃厚栄養流動食の投与時に、屡
々、発生する下痢の予防および改善に顕著な効果を認め
る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース粉末を有効成分とする下痢予
    防改善剤。
  2. 【請求項2】 粒子径200ミクロン以下、5ミクロン
    以上のセルロース粉末を有効成分とする下痢予防改善
    剤。
  3. 【請求項3】 粒径200ミクロン以下、5ミクロン以
    上のセルロース粉末を全セルロース粉末の75%以上含
    むことを特徴とする下痢予防改善剤。
  4. 【請求項4】 前記セルロ−ス粉末が植物由来であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の下痢予防
    改善剤。
  5. 【請求項5】 前記セルロ−ス粉末が微生物由来である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の下痢予
    防改善剤。
  6. 【請求項6】 前記セルロース粉末がヘミセルロ−スを
    含有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    の下痢予防改善剤。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜6の何れかに記載の下痢
    予防改善剤を分散・配合させたことを特徴とする下痢予
    防改善剤。
  8. 【請求項8】 前記請求項7に記載の下痢予防改善剤に
    おいて、 前記請求項1〜6の何れかに記載の下痢予防改善剤を均
    一に分散・配合させたことを特徴とする下痢予防改善
    剤。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜6の何れかに記載の下痢
    予防改善剤を食品中に分散・配合させたことを特徴とす
    る下痢予防改善食品。
  10. 【請求項10】 前記請求項9に記載の下痢予防改善食
    品において、 前記請求項1〜6の何れかに記載の下痢予防改善剤を食
    品中に均一に分散・配合させたことを特徴とする下痢予
    防改善食品。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜6の何れかに記載の下
    痢予防改善剤を飼料中に分散・配合させたことを特徴と
    する下痢予防改善飼料。
  12. 【請求項12】 前記請求項11に記載の下痢予防改善
    飼料において、 前記請求項1〜6の何れかに記載の下痢予防改善剤を飼
    料中に均一に分散・配合させたことを特徴とする下痢予
    防改善飼料。
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