JPH06220717A - ポリエステル系太細マルチフィラメント糸の製造方法 - Google Patents

ポリエステル系太細マルチフィラメント糸の製造方法

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JPH06220717A
JPH06220717A JP1025393A JP1025393A JPH06220717A JP H06220717 A JPH06220717 A JP H06220717A JP 1025393 A JP1025393 A JP 1025393A JP 1025393 A JP1025393 A JP 1025393A JP H06220717 A JPH06220717 A JP H06220717A
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JP
Japan
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thick
yarn
thin
diameter
droplets
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JP1025393A
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English (en)
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Masayuki Sato
正幸 佐藤
Yoshihiro Konno
吉宏 近野
洋 ▲高▼橋
Hiroshi Takahashi
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 太細比と太細ピッチの制御が可能で、従来に
ない高品位の太細による風合効果と染色性差による濃淡
効果を有する太細糸の製造方法を提供する。 【構成】 ポリエステルを溶融紡糸するに際して、紡糸
口金1面からその下方50cm以内の区域Aを走行する吐
出糸条3に、直径30〜250μmの液滴7を1.0m
/秒以上の流速で吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維軸方向に沿って太
径部分と細径部分とを交互に有するフィラメントからな
るポリエステル系太細マルチフィラメント糸(以下、太
細糸と略称する)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維軸方向に沿って太細部分を有
する太細糸、所謂シックアンドシンヤーンは、その太細
に起因する風合効果や太細両部分の染色性差による濃淡
効果により、合成繊維織物や編物に特有のワキシー感、
平板感を改良し得ることが知られている。この太細糸の
製造方法として、特公昭42−25489号公報、特公
昭42−27563号公報には、延伸領域に供給される
未延伸糸の量を機械的に増減させ、不均一延伸を行なう
方法が開示されている。また、特公昭41−21926
号公報には、延伸温度を同期的に変動させる方法が開示
されている。しかしながら、これらの方法はいずれも、
太径部分と細径部分との太さ(直径)の差、すなわち太
細比が小さく、しかも、太径部分と細径部分の現れる間
隔(太細ピッチ)を制御することが困難であり、しかも
その太細ピッチが長いため、十分に満足し得る上記太細
に起因する風合効果及び染色性差による濃淡効果を得る
ことができなかった。
【0003】上記太細比を大きくする方法として、特公
昭38−15753号公報及び実公昭41−13524
号公報には、紡糸口金より吐出された糸条が凝固固化す
る前に、該吐出糸条に水等の冷却液体の液滴を吹き付け
る方法が提案されている。しかし、これらの方法は、太
細に起因する風合効果や染色性差による濃淡効果を向上
するものの、液滴の直径等の制御を可能にするものでは
ないため、上記太細比並びに太細ピッチを制御すること
が困難で、高品位の太細糸を得ることはできなかった。
【0004】さらに、特公平3−45121号公報に
は、吐出糸条に対し、冷却液体の液滴とは逆の荷電を帯
電させることにより、液滴の付着性を良くして冷却効率
を高める方法が提案されている。しかし、この方法では
液滴の直径が小さすぎて上記太細糸の製造には効果がな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、太細
比と太細ピッチの制御が可能で、従来にない高品位の太
細による風合効果及び染色性差による濃淡効果を有する
太細糸の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】このような本
発明の目的は、ポリエステルを溶融紡糸する際、紡糸口
金面からその下方50cm以内の区域を走行する吐出糸条
に対し、直径30〜250μmの液滴を1.0m/秒以
上の流速で吹き付けることによって達成することができ
る。
【0007】このように吐出糸条が紡糸口金面からその
下方の特定区域を走行する間に、特定の直径と流速を有
する液滴を吹き付けることによって、前記吐出糸条の表
面を部分的に急冷すると共に、急冷部分の大きさ又は範
囲、冷却速度をコントロールすることにより、太細比と
そのピッチを制御することが可能になる。以下、図面を
参照して本発明を具体的に説明する。
【0008】図1は、本発明の太細糸の製造方法の実施
例を示す図である。図に示すように、紡糸口金1はスピ
ンブロック2に装着され、紡糸口金1の紡糸孔を通して
溶融したポリエステルが吐出される。この吐出糸条3が
前記紡糸口金1面から、その下方50cm以下の区域Aを
走行する間に、液滴発生装置4から発生した液滴が吹き
付けられ、液滴付着部分が部分的に急冷される。次いで
冷却チムニー5に導かれ、ここで糸条3全体が冷却,固
化された後、常法に従って給油ガイド6で集束され、給
油、延伸、巻き取り等の工程を経由して製造される。
【0009】本発明においては、紡糸口金1から吐出さ
れた糸条3が紡糸口金1面からその下方50cm以内の区
域Aを走行している間に、直径30〜250μmの液滴
7を1.0m/秒以上の流速で吹き付けることが重要で
ある。吐出糸条3が紡糸口金1面からその下方50cmの
区域Aを過ぎてから液滴7を吹きつけても、液滴7の部
分急冷効果を十分に発現させることができないため、太
細比を十分に大きくすることが困難になる。好ましくは
紡糸口金面から、その下方40cm以内、さらに好ましく
は30cm以内の領域を走行する吐出糸条3に液滴を吹き
つけるのがよい。 液滴として一般的には水を使用す
る。水滴は糸条に衝突して蒸発し、その蒸発潜熱によっ
て糸条を冷却する。即ち、蒸発潜熱が大きいほど、換言
すれば水滴が大きいほど冷却効果は大きいから、水滴径
を制御することによって太細比を制御することができ
る。一方、ピッチは水滴の発生速度によって制御するこ
とができる。
【0010】また、吐出糸条3に吹き付ける液滴7は、
その直径を30〜250μmの範囲にし、かつ流速を
1.0m/秒以上、好ましくは3.0m/秒以上、さら
に好ましくは5.0m/秒以上にするのがよい。液滴の
直径が30μm未満では、液滴が小さ過ぎて部分急冷効
果が小さくなり、太細比を十分に大きくすることが困難
になる。逆に液滴の直径が250μmを超えると部分急
冷効果は大きいが、糸切れが多発し、安定に製糸するこ
とができなくなる。また、液滴の流速が1.0m/秒未
満では、液滴が吐出糸条に衝突した際に、余分な水滴は
飛散せず、衝突部分の周辺まで冷却されることになるた
め、部分急冷効果が低下し、太細比を十分に大きくする
ことが難しくなる。
【0011】本発明において、液滴の直径と流速は、そ
れぞれ下記の方法により測定した値をいう。液滴の直径 :液滴発生装置の発信器と同調させたストロ
ボを使用し、液滴発生状態を写真にとり、この写真から
求めた。
【0012】液滴の流速:液滴吐出ノズルから1分間に
吐出される液流の量から下式1を用いて計算した。
【0013】(式1) 上式1中、vmは液滴の流速 (m/秒) 、mは液流の流
量 (g/分) 、ρは液体の密度 (g/cm3 )、rは液滴
吐出ノズル直径(μm)を示す。また、液滴は、その直
径の変動率CVが0. 2以下のものにすることが望まし
い。ここで、液滴の直径の変動率CVは、30個の液滴
について測定し、その測定値から、下式2より算出した
値である。
【0014】(式2) 上式2中、Rnは30個の液滴の各々の直径、Rは30
個の液滴の直径の平均値を示す。液滴の直径の変動率C
Vが0.2を越えると液滴の直径の斑が大きくなるた
め、太細比のばらつきが大きくなり、後加工工程におけ
る太細糸の工程通過性が著しく悪化すると共に、高品位
の太細糸を得ることが困難になる。
【0015】本発明に使用する望ましい液滴の発生装置
としては、ノズルから吐出された液流に振動を付与し、
液滴化する発信器を備えた装置がある。この装置で液滴
の直径を30〜250μmの範囲にするためには、孔径
が15〜130μmの液体吐出ノズルを使用すれば良
い。このような液滴発生装置を用いることによって、均
一な直径を有する液滴を容易に作ることができる。しか
も液滴は帯電装置により帯電させ、分周器によって進行
方向を任意に制御することも可能である。上記帯電装置
及び分周器を備えた液滴発生装置を用いる時は、一本の
ノズルで数本のフィラメントに液滴を付与することがで
きるので有利である。
【0016】このような液滴発生装置を用いることによ
って、吐出糸条の各フィラメント1本1本に狙いを定め
ながら液滴を吹きつけ、部分急冷部分の大きさや冷却速
度をコントロールすることが可能となり、太細比、太細
ピッチの制御が可能となる。本発明で用いられる液体と
しては、水、四塩化炭素、アルコール等、紡糸温度以下
の沸点を有するものであれば良いが、取扱いの容易さ及
び環境の汚染防止面で水が好ましい。
【0017】次いで、上述のごとく太細化されたポリエ
ステルマルチフィラメント糸は、冷却、給油などの通常
の工程を経由した後巻き取られる。本発明の効果は、巻
取操作によって損われるものではないから、未延伸糸と
して一旦巻き取った後延伸したり、高速製糸等のプロセ
スを適用することができる。また、必要に応じて仮撚
や、空気交絡等の糸加工を施すことができる。
【0018】本発明の製造方法に使用するポリエステル
としては、80モル%以上のエチレンテレフタレート単
位を含有するポリエチレンテレフタレート系重合体が好
ましい。このエチレンテレフタレートには、共重合体分
として、例えばアジピン酸、セバシン酸、イソフタル
酸、ジフェニルジカルボン酸、ナフタリンジカルボン酸
等の二塩基酸類、オキシ安息香酸等のオキシ酸類及びジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等のグリコール類、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸等の1種又は2種以上を共重合すること
ができる。
【0019】本発明の製造方法により得られる太細糸
は、太細による風合効果及び染色性差による濃淡効果に
加えて一種独特の嵩高性を有するため、太細糸の効果を
損わない範囲で他の繊維と併用(混用)することも可能
である。
【0020】
【実施例】
実施例1〜4,比較例1〜3 下記方法により測定される固有粘度[η]が0.66の
ポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度290℃
で紡糸し、紡糸口金面から、その下方25cmの位置に、
吐出糸条の周りから液滴を吹き付けることができるよう
に液滴発生装置を8個設置し、液滴発生条件を表1のよ
うに変更して液滴を吹き付け、1500m/分の速度で
巻き取った。次いで延伸を行ない、75デニール、36
フィラメントの太細糸を得た。得られた太細糸の太細
比,太細比ッチ、繊維断面積等の特性は表1に示す通り
であった。
【0021】ここで、太細比と太細ピッチ、繊維断面積
は、それぞれ下記方法に従って測定した値である。固有粘度[η] :25℃オルソクロロフェノール溶液中
でオストワルド粘度計により測定した値である。
【0022】太細比:繊維軸方向に現れる太径部分と細
径部分との直径を、それぞれ10カ所測定し、それらの
平均値を求め、太径部分の直径を細径部分の直径で除し
た値である。太細ピッチ :太細糸の最も直径が大きい位置と、該太径
部分と隣り合う太径部分の最も直径が大きい位置との間
の距離を光学顕微鏡により10カ所測定し、それらの平
均値から求めた。
【0023】繊維断面積:互いに隣り合う太径部分と細
径部分の断面積を光学顕微鏡により10箇所測定し、そ
の平均値で示した。また、これら太細糸をそれぞれ用い
て緯糸打込みを行ない平織物を得た。これら平織物を染
料アマクロンブルー (American Color & Chemical Corp
製)1.0%owf 、助剤サンソルト (日華化学工業製)
1.0%owf の条件で染色を行い、下記方法によりウー
スター斑(U%)を測定した。
【0024】ウースター斑 (U%) :Uster Evenness T
ester (計測器工業株式会社製) を使用し、繊維のトー
タルデニールによってスロットを選択し、糸速4m/分
として仮撚り機で約1500rpm の回転を与えて仮撚り
しつつノルマルテストにて3分間の測定を1回とし、5
回の測定を行ない平均値として求めた。
【0025】 比較例1の平織物は、太細糸の太細ピッチが大きいた
め、太細の風合効果が小さく、しかも濃色部が点在する
織物となり、品位に欠けていた。比較例2の太細糸は、
太細比が小さく、しかも太径部分と細径部分の複屈折率
の比が小さいため、濃淡効果が非常に小さく、同様に太
細糸の風合効果が小さかった。比較例3の平織物は、太
細比が大きいが、濃淡効果が非常に大きくなり過ぎ、し
かも風合が硬く、品位にも欠けていた。
【0026】これに対し、実施例1〜4の平織物は、濃
淡効果を適度に発揮すると共に、風合もスパンライクな
自然感のある表面タッチを有しており、従来にない優れ
た特徴を有していた。 実施例5及び比較例4 液滴発生装置の設置位置を表2に示したように変更した
以外は実施例1と同様の条件で紡糸、延伸し、75デニ
ール、36フィラメントのマルチフィラメントを得た。
得られた糸の特性を表2に示す。
【0027】次いで該糸を用いて実施例1と同様に緯糸
打込み、染色を行ない、平織物を得た。比較例4の平織
物は、太細比が小さいため濃淡効果が非常に小さく、ま
た太細糸の風合効果が小さく、品位に欠けていた。これ
に対し、実施礼5の平織物は、濃淡効果を適度に発揮
し、また風合もスパンライクな自然感のある表面タッチ
を有しており、従来にない優れた特徴を有していた。
【0028】実施例6 紡糸速度を5000m/分とした以外は、実施例1と同
様の条件で紡糸し、75デニール、36フィラメントの
マルチフィラメントを得た。得られた糸の特性を表2に
示す。 次いで該糸を用いて実施例1と同様に緯糸打込み、染色
を行ない、平織物を得た。得られた平織物は、太細糸の
特徴である濃淡効果を適度に発揮し、また風合もスパン
ライクな自然感のある表面タッチを有しており、従来に
ない優れた特徴を有していた。
【0029】
【発明の効果】本発明による太細糸の製造方法によれ
ば、紡糸口金面からその下方の特定領域を走行するポリ
エステル吐出糸条に、特定の直径と流速を有する液滴を
吹き付けることによって、前記吐出糸条の冷却範囲や速
度等をコントロールしながら部分的に急冷し、太細比と
太細ヒッチを制御可能にする。このため、染色により細
かな濃淡効果を有すると共に色の深みを増大し、かつ、
優れた美観,表面タッチ、独特のシャリ感を有する高品
位の太細糸を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太細ポリエステルマルチフィラメント
糸の製造方法を説明する部分断面図である。
【符号の説明】
1 紡糸口金 2 スピンブロ
ック 3 吐出糸条 4 液滴発生装
置 5 冷却チムニー 6 給油ガイド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルを溶融紡糸するに際して、
    紡糸口金面からその下方50cm以内の区域を走行する吐
    出糸条に、直径30〜250μmの液滴を1.0m/秒
    以上の流速で吹き付けることを特徴とするポリエステル
    系太細マルチフィラメント糸の製造方法。
JP1025393A 1993-01-25 1993-01-25 ポリエステル系太細マルチフィラメント糸の製造方法 Pending JPH06220717A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08100324A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Mitsubishi Rayon Co Ltd ポリエステル霜降り調太細繊維及びその中間体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08100324A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Mitsubishi Rayon Co Ltd ポリエステル霜降り調太細繊維及びその中間体の製造方法

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