JPH06225738A - レトルト食品の製造方法 - Google Patents
レトルト食品の製造方法Info
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Abstract
軽減させ熱による品質劣化を防ぐと共に容器内の酸素を
低減させ酸素による劣化も防ぎ、且つ殺菌中の容器の損
傷を少なくする。 【構成】 レトルトパウチに内容物を充填後、不活性ガ
スにより2〜5%の一定量の含気率に調整し、縦横サイ
ズがパウチサイズと同じで高さが僅かに低い殺菌棚1に
収納し、1.3〜2.3kg/cm2の範囲の一定圧力で5〜
20回転の速度で熱水回転殺菌を行う。
Description
法、特に大型パウチ詰めレトルト食品であっても殺菌時
間を大幅に短縮することができるレトルト食品の製造方
法に関する。
にレトルト釜内に容器を静置した状態で行っている。こ
のため、大型パウチの場合は、殺菌時間が2〜3時間も
必要となり、熱履歴による内容食品の味、香り、色調の
劣化や成分の分離等の品質劣化が著しかった。一方、殺
菌時間を短縮するために、近時レトルト内で容器を回転
又は反転させながら殺菌を行う方法(特開平3−277
261号公報、特開昭61−63271号公報)、ある
いは前後及び又は左右に揺動させながら殺菌を行う方法
(特公昭58ー2666号公報)が提案されている。し
かしながら、これらの方法によると殺菌時間は短縮でき
るが、回転等によって容器が損傷し易く、パウチ等では
ピンホールが発生する危険があった。また、回転殺菌を
行う場合は、内容品の撹拌効果を高めるために、容器中
にヘッドスペースを設けて空気を存在させたまま密封す
る必要があるが、容器内に空気が存在したまま密封する
と内容品の酸化劣化が起こる問題があった。
ルト食品の製造における上記問題点を解決しようとする
ものであり、パウチ等可撓性レトルト容器詰めレトルト
食品の殺菌時間を短縮して内容品の熱履歴を軽減させ、
熱による品質劣化を防ぐと共に容器内の空気の存在を低
減させて酸素による劣化も防ぎ、且つ殺菌中に容器の回
転による損傷を少なくすることができるレトルト食品の
製造方法を提供することを目的とするものである。
明のレトルト食品製造方法は、可撓性の耐熱容器に食品
を充填後、不活性ガス又は炭酸ガスを封入してガス置換
を行い、含気率が2〜5%となるように密封し、該耐熱
容器を殺菌棚に収納し、殺菌装置内で一定圧力で加圧し
ながら熱水中で前記耐熱容器を回転させて殺菌を行うこ
とを特徴とするものである。
中の空気を除去でき、食品の酸化劣化を防止することが
できると共に、撹拌効果を発揮できるヘッドスペースを
確保することができる。ガス置換による酸素の除去率
(ガス置換率)は、酸素の影響が殆ど無視できる量であ
る容器内酸素濃度が2%以下となる90%以上が望まし
い。前記レトルト食品としては、粘稠食品又は液状食品
が適用できる。容器としては、レトルトパウチ等の耐熱
性の袋状容器等が採用でき、本発明の方法によれば内容
量が3000g等比較的大きなパウチ詰め食品にも良好
に適用できる。含気率は、2〜5%の範囲が望ましく、
含気率2%以下では撹拌効果が少なく、しかも含気率を
2%以下にするには、例えば充填量3000gの場合ヘ
ッドスペースが60ml以下となるように制御しなければ
ならないが、充填機でのばらつきによっては30〜40
mlになってしまうこともあり、所望の含気率よりもかな
り低くなることがあり、殺菌不足の危険性がある。一
方、含気率5%以上では上記例では150ml以上となり
パウチ厚みが増加し、殺菌中パウチが強く押付けられる
ため破袋する可能性がある。このようなことから、含気
率は2〜5%の範囲が最も適当である。
ース量に影響を及ぼす。殺菌中のヘッドスペースの変化
はボイル・シャルルの法則により、次のようになる。 Va2=Va1・Pa1・T2/(Pa2・T1) ここで、 T1:殺菌前の温度 T2:殺菌後の温度 Va1:T1におけるヘッドスペース量 Va2:T2におけるヘッドスペース量 Pa1:T1におけるヘッドスペース分圧 Pa2:T2におけるヘッドスペース分圧 である。この計算式によって、充填温度20℃、充填量
3000gで充填し、含気率2%にした場合と5%にし
た場合について、各々殺菌温度120℃で殺菌する場
合、レトルト圧力を表1に示すように変えて、殺菌中の
ヘッドスペース量を求めると、表1のようになる。表1
から明らかなように、殺菌中のヘッドスペース量は、レ
トルト圧力によって大きく変動し、2.3kg/cm2であれ
ば殺菌前と殺菌中のヘッドスペース量は変化しないが、
それより圧力を低くすると殺菌中にヘッドスペース量を
増大させることが可能であり、例えば1.5kg/cm2にす
ると殺菌前の2.6倍にも増大し、これにより回転殺菌
中の撹拌効果が増大し、殺菌時間の大幅な短縮が可能と
なる。しかしながら、レトルト圧力を1.3kg/cm2以下
にすると循環ポンプのキャビテーションが発生する問題
があり、殺菌圧力としては2.3kg/cm2〜1.3kg/cm2
が望ましい。
が遅いため撹拌効果が少なく殺菌時間の短縮が少なく、
20回転以上では容器損傷が多くなるため、撹拌効果が
あり容器損傷が少ない範囲として5〜20回転の範囲が
望ましい。殺菌棚は、収納区画が大き過ぎると、回転中
容器が移動するため容器損傷が大きく、高さを低くして
押さえを強くすると擬似ピンホールは少ないが、シール
部が後退し、シール漏れや商品外観悪化の原因となるの
で、食品を充填した状態で可撓性の耐熱容器サイズと縦
横サイズがほぼ同じで、高さが僅かに低い大きさに形成
された収納区画を有しているのが望ましい。
回転殺菌中にヘッドスペースが移動して内容物が撹拌さ
れるため、熱伝達速度が早くなり、内容物が均一に加熱
され、殺菌時間の大幅な短縮が可能となる。前記含気率
は、不活性ガスや炭酸ガス等のガス置換によって得てい
るので、容器中にヘッドスペースが存在しても酸素によ
る弊害はなく、酸化や褐変はない。そして、殺菌時間が
従来と比べて大幅に短縮されるので、長時間の熱履歴に
よる悪影響がなく、食品の味・香り・色調を良好に保つ
ことができる。
造方法の実施例を詳細に説明する。実施例1、2 含気率が殺菌時間に及ぼす影響を調べるため、レトルト
パウチに70℃での粘度が約15000cpであるカレ
ーを3000グラム充填し、窒素ガス置換をして含気率
が2%(実施例1)、5%(実施例2)及び比較例とし
て0%(比較例1)になるように密封したものを、それ
ぞれレトルト釜で温度120℃、圧力2.3kg/cm2、回
転数10rpmで殺菌値がF015となるまで殺菌した。そ
の場合の殺菌時間は、それぞれ次の通りであった。 含気率:2%(ヘッドスペース量 60ml)・・・・・
100分(実施例1) 含気率:5%(ヘッドスペース量150ml)・・・・・
85分(実施例2) 含気率:0%(ヘッドスペース量 0ml)・・・・・
170分(比較例1) 以上のように、含気率を2〜5%とすることにより殺菌
時間は、含気率0%、即ちヘッドスペースが無い比較例
の場合のほぼ1/2に短縮することができた。従って、
含気率によって殺菌時間が大きく左右されることが判
る。
約15000cpであるカレーを3000グラム充填
し、窒素ガス置換をして含気率を2%にした場合と5%
にした場合について、殺菌温度120℃におけるレトル
ト圧力と殺菌値がF015となるまでの殺菌時間を調べ
た。その結果を前記実施例1、2の場合も含めて表2に
示す。
/cm2の範囲にすることによって、表1に示したような理
由により撹拌効果が増大して、殺菌時間が大幅に短縮で
きることが確認された。
の問題は発生しない。このため、パウチの厚みより僅か
に高い殺菌棚高さにすれば良く、特に仕切付の殺菌棚を
使用する必要はない。しかしながら、回転殺菌する場
合、殺菌中に容器が動くため、パウチ容器の場合、中間
層のアルミ箔層が切れ内外層のフイルムにより内容物の
漏れはないが、内容物の色が見えるという擬似ピンホー
ル等の容器損傷が発生する問題がある。この問題を解決
するには、回転中も容器が動かないように工夫する必要
がある。このため、本実施例では、図1に示す構造の殺
菌棚を創作して使用した。図1に示す殺菌棚1は、底壁
2と前後左右の側壁3及び仕切壁4とからなり、その内
部に区画されるパウチ収納区画6は、縦横が内容物充填
後のパウチとほぼ同じで、高さが内容物充填後のパウチ
とほぼ同じか僅かに低くし、回転殺菌中容器を押さえな
がら殺菌するようになっている。側壁及び仕切壁4に
は、熱湯及び冷却水が通過できるように、適宜数の孔5
が形成されているが、底壁2には孔は形成されてなく、
両面に摩擦係数を小さくするために、テフロン(商品
名)コートまたはシリコンコートを施してある。以上の
ように構成された殺菌棚の各パウチ収納区画内にパウチ
を収容してレトルト釜内に設けた回転収容枠に、殺菌棚
を積層して収容固定して、回転収容枠が熱水中を回転す
ることによって複数段に積層された殺菌棚が一体になっ
て回転し、熱水による殺菌が行われる。
表3に示すような種々のサイズの殺菌棚を製作して、以
下の同じレトルト条件、包装条件で実験した結果、表3
に示すような結果が得られた。 レトルト条件: 殺菌温度 120℃ 殺菌時間 100分 回転数 10rpm レトルト圧力 2.3kg/cm2 包装条件: パウチサイズ 350mm×240mm 内容品 ホワイトソース 充填量 3000g 容器内ヘッドスペース量 150ml(窒素ガス置
換) パウチ厚み 66mm
殺菌棚のようにパウチ対して殺菌棚サイズが大きすぎる
と、回転中容器が移動するため容器損傷が非常に大きく
なる。一方、実施例7の殺菌棚のように容器とほぼ同じ
サイズでは容器損傷は明らかに少なくなった。さらに、
実施例8のようにパウチを完全に押さえ付け殺菌中動か
ないようにようにするとさらに少なくなった。但し、実
施例9のように押さえを強くすると擬似ピンホールは少
ないが、シール部が後退し、シール漏れの危険性や商品
外観悪化の問題が発生する。これらのことから、パウチ
を多少押さえ付けて殺菌する実施例8の場合が、もっと
も容器損傷が少なく容器外観が良好であることが判っ
た。従って、殺菌棚のサイズは、食品を充填した状態で
可撓性の耐熱容器サイズと縦横サイズがほぼ同じで、高
さが等しいか僅かに低い大きさに形成された収納区画を
有している実施例7〜9、より望ましくは高さが僅かに
低い大きさの実施例8が望ましい。
ルトパウチに内容物を充填後、2〜5%の一定量の含気
率を不活性ガス等により設け、縦横サイズがパウチサイ
ズと同じで高さが僅かに低い殺菌棚に収納し、1.3〜
2.3kg/cm2の範囲の一定圧力で5〜20回転の速度で
回転殺菌を行うことが、最も望ましいことが判明した。
このような条件でレトルト食品を製造することによっ
て、殺菌時間が大幅に短縮でき、且つその結果内容物の
味・香り・色調が良好で、しかも容器損傷のない良好な
レトルト食品が製造できる。
ペースが移動して内容物が撹拌されるため、熱伝達速度
が早くなり、内容物が均一に加熱され、殺菌時間が大幅
に短縮できる。その結果、長時間の熱履歴による悪影響
がなく、食品の味・香り・色調を良好に保ことができ
る。しかも、ヘッドスペースを不活性ガスや炭酸ガス等
のガス置換によって得ているので、酸素による弊害はな
く酸化や褐変はない。レトルト圧力を1.3〜2.3kg
/cm2の範囲にすることにより、より撹拌効果が高まり、
殺菌時間を短縮することができる。殺菌棚を請求項3の
構成にすることによって、容器の損傷が少なく、良好な
レトルト食品が得られる。殺菌棚の回転速度を5〜20
rpmの範囲にすることによって、撹拌効果があり、容
器の損傷も少ない。
画
Claims (4)
- 【請求項1】 可撓性の耐熱容器に食品を充填後、不活
性ガス又は炭酸ガスを封入してガス置換を行い、含気率
が2〜5%となるように密封し、該耐熱容器を殺菌棚に
収納して殺菌装置内の熱水中で一定圧力で加圧しながら
前記耐熱容器を回転させて殺菌を行うことを特徴とする
レトルト食品の製造方法。 - 【請求項2】 前記の一定圧力が1.3〜2.3kg/cm2
の範囲である請求項1のレトルト食品の製造方法。 - 【請求項3】 前記殺菌棚が、可撓性の耐熱容器サイズ
と縦横サイズがほぼ同じで、高さが僅かに低い大きさに
形成された収納区画を有している請求項1又は2のレト
ルト食品の製造方法。 - 【請求項4】 前記殺菌棚が、回転速度5〜20rpm
の範囲で回転する請求項1、2又は3のレトルト食品の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3401793A JP2658796B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | レトルト食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3401793A JP2658796B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | レトルト食品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06225738A true JPH06225738A (ja) | 1994-08-16 |
| JP2658796B2 JP2658796B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=12402628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3401793A Expired - Lifetime JP2658796B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | レトルト食品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2658796B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007110937A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Meiji Milk Prod Co Ltd | 高濃度レトルト流動食品及びその製造方法 |
| KR100787555B1 (ko) * | 2007-03-15 | 2007-12-21 | 주식회사 지엠테크 | 패럴캠을 이용한 필기구 이송장치 |
| WO2010038825A1 (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-08 | 東洋製罐株式会社 | パウチ詰め流動性食品の殺菌方法 |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP3401793A patent/JP2658796B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007110937A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Meiji Milk Prod Co Ltd | 高濃度レトルト流動食品及びその製造方法 |
| KR100787555B1 (ko) * | 2007-03-15 | 2007-12-21 | 주식회사 지엠테크 | 패럴캠을 이용한 필기구 이송장치 |
| WO2010038825A1 (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-08 | 東洋製罐株式会社 | パウチ詰め流動性食品の殺菌方法 |
| JP5434924B2 (ja) * | 2008-10-03 | 2014-03-05 | 東洋製罐株式会社 | パウチ詰め流動性食品の殺菌方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2658796B2 (ja) | 1997-09-30 |
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