JPH06228028A - 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造法 - Google Patents

1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造法

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JPH06228028A
JPH06228028A JP5034383A JP3438393A JPH06228028A JP H06228028 A JPH06228028 A JP H06228028A JP 5034383 A JP5034383 A JP 5034383A JP 3438393 A JP3438393 A JP 3438393A JP H06228028 A JPH06228028 A JP H06228028A
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JP
Japan
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catalyst
tin
carrier
rhodium
ruthenium
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JP5034383A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsuji
博史 辻
Takumi Okazaki
巧 岡崎
Kenji Azuma
憲治 東
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Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 テレフタル酸ジアルキルを水素化して1,4
−シクロヘキサンジメタノールを製造する方法におい
て、前記テレフタル酸ジアルキルのエステル部位を、担
体上にロジウムおよび/またはルテニウムとスズを担持
させた触媒を用いて水素化して1,4−シクロヘキサン
ジメタノールを製造する。 【効果】 銅−クロム系触媒を使用した場合に比べて作
業環境が大幅に改善され、反応中触媒が析出することも
ない。反応圧力が低圧になることから、エステル部位の
水素化を効率よく行うことができ、安全性、設備費のコ
ストダウンが図れる。一段階反応により、水素化した場
合には反応工程を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1,4−シクロヘキサン
ジメタノールの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,4−シクロヘキサンジメタノール
は、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂のジオール成分等として用
いられ、得られる樹脂に透明性、耐熱性、耐候性等の優
れた性能を付与する有用な化合物である。
【0003】従来より、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールの製造法としては、例えば、周期律表第▲8▼族
〜第▲10▼族の金属触媒を用いて反応温度150℃以
上、反応圧力150kg/cm2 の条件下で、まずテレ
フタル酸のベンゼン骨格部位を水素化した後、銅−クロ
ム系触媒を用いて反応温度220℃、反応圧力150k
g/cm2 の条件下でカルボキシル基を水素化する方法
(特開昭52−242号公報)や、テレフタル酸ジメチ
ルのベンゼン骨格部位を水素化した後、銅−クロム系触
媒(CuO−Cr23 −BaO)を用いて反応温度1
20〜220℃、反応圧力300barの条件下でエス
テル部位を水素化する方法(米国特許5030771
号)等が知られている。
【0004】しかしながら、これらの方法はいずれも、
エステル部位の水素化に際し、銅−クロム系触媒を使用
しているため、作業環境上での毒性、安全性に問題があ
る。また、反応中に触媒の主成分である銅が析出して、
触媒やリアクター内壁へ付着したり配管を閉塞する等の
問題がある。さらには、反応圧力が高いことから、作業
時の安全性に加えて、プラントの建設コスト、ランニン
グコストの面で好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、作業環境上
での安全性や、反応中に銅が析出し触媒やリアクター内
壁へ付着したり配管を閉塞する等の問題点が改善され、
かつ銅−クロム系触媒に比べて低い反応圧力でエステル
部位を水素化しうる、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールの製造法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく、1,4−シクロヘキサンジメタノールのエ
ステル部位を水素化する種々の触媒について鋭意検討し
た結果、以下に示す特定の触媒を用いることにより、前
記課題を悉く解決しうることを見出だし、本発明を解決
するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、テレフタル酸ジアル
キルを水素化して1,4−シクロヘキサンジメタノール
を製造する方法において、前記テレフタル酸ジアルキル
のエステル部位を、担体上にルテニウムおよび/または
ロジウムとスズを担持させた触媒を用いて水素化するこ
とを特徴とする1,4−シクロヘキサンジメタノールの
製造法に関する。
【0008】本発明において、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールの製造に使用される原料としては、テレフ
タル酸のジアルキルエステルが該当する。一般的には、
アルキル基の炭素数が1〜15程度のテレフタル酸のジ
アルキルエステルが使用されるが、これらの中でも原料
入手の容易さ、低価格等の点からテレフタル酸ジメチル
が好ましい。
【0009】本発明において、テレフタル酸ジアルキル
のエステル部位を水素化する際に使用される、担体上に
ルテニウムおよび/またはロジウムとスズを担持させた
触媒は、一般的に知られている方法で調製可能である。
例えば、担体にスズ化合物を含浸して乾燥させた後に、
ルテニウム化合物および/またはロジウム化合物を含浸
し、これを乾燥したものを還元して調製する方法があげ
られる。ただし、スズ化合物とルテニウム化合物および
/またはロジウム化合物との含浸の順序は任意である。
また、担体にスズ化合物とルテニウム化合物および/ま
たはロジウム化合物とを共含浸の後、乾燥したものを還
元して調製する方法等があげられる。これらの調製工程
には焼成、洗浄、予備還元等の工程を導入することも可
能である。特に、触媒の調製に用いられるルテニウム化
合物および/またはロジウム化合物ならびにスズ化合物
のいずれか少なくとも1種が、塩素を含有する化合物で
ある場合には、塩素の除去工程として、前記焼成、洗
浄、予備還元等の工程のうち少なくとも一種の工程を採
用して触媒を調製するのがよく、これにより、触媒の活
性を大きく向上させることができる。
【0010】触媒の担体には一般に工業的に使用されて
いるものを特に制限なく使用できる。たとえば、カーボ
ン、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、チタニア、
マグネシア、ジルコニア、ケイソウ土、石英等があげら
れる。これらの中でも特に、アルミナまたはチタニアが
分解反応や高分子反応が少なく、高活性な触媒を調製で
きる点から好ましい。触媒の形状についても、特に制限
されず、たとえば、ペレット状、粉末状等の一般に工業
的に使用されているものならいずれも使用可能である。
【0011】担体に担持させるルテニウム化合物、ロジ
ウム化合物の種類は特に限定されないが、具体的にはル
テニウム化合物としては、たとえば塩化ルテニウム、ヘ
キサクロロルテニウム酸カリウム、トリス(アセチルア
セトナト)ルテニウム、ルテニウム酸ナトリウム、硝酸
ルテニウムニトロシル溶液、ヘキサアンミンルテニウム
塩化物、ヘキサアンミンルテニウム臭化物、酸化ルテニ
ウム等があげられ、ロジウム化合物としては、たとえば
硝酸ロジウム、硫酸ロジウム、臭化ロジウム、酢酸ロジ
ウム、塩化ロジウム、塩化ロジウム酸溶液、ヘキサアン
ミンロジウム塩化物、酸化ロジウム水和物、水酸化ロジ
ウム水和物、トリス(アセチルアセトナト)ロジウム、
ドデカカルボニル四ロジウム、オクタン酸ロジウム等が
あげられる。
【0012】また、担体に担持させるスズ化合物として
は、有機スズ化合物、無機スズ化合物のいずれも使用可
能である。具体的にはテトラブチルスズ、塩化トリブチ
ルスズ、しゅう酸スズ、オクチル酸スズ、酢酸スズ、酒
石酸スズ、テトラエトキシスズ、酸化ビス−トリブチル
スズ、酸化ジブチルスズ、ピロリン酸スズ、塩化スズ、
スズ酸カリウム、スズ酸ナトリウム、スルファミン酸ス
ズ、酸化スズ等があげられる。上記スズ化合物の中でも
特にスズ酸カリウム、スズ酸ナトリウム、テトラエトキ
シスズ、酸化ビス−トリブチルスズを用いた場合に高活
性な触媒が得られるので好ましい。
【0013】前記担体に担持される金属化合物の使用量
は、当該金属化合物に占める金属の重量が担体に対し、
ルテニウムおよび/またはロジウムは通常0.1〜10
重量%程度、スズは通常0.2〜50重量%程度、好ま
しくは、ルテニウムおよび/またはロジウムは1〜5重
量%、スズ2〜25重量%とされる。また、担体に担持
された、ルテニウムおよび/またはロジウムとスズの組
成比(モル比)は、通常、2:1〜1:20程度の範
囲、好ましくは1:1〜1:5の範囲とされる。触媒の
各組成比が前記範囲を外れる場合には、活性が大きく低
下したり触媒コストが高くなるなど好ましくない。
【0014】本発明では、テレフタル酸ジアルキルを原
料として用い、該原料のエステル部位を、前記特定の触
媒を用いて水素化して、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールを製造する。
【0015】前記本発明の製造法により、前記特定の触
媒を用いてテレフタル酸ジアルキルのエステル部位を水
素化して1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造す
るにあたっては、まずベンゼン骨格部位の水素化を予め
公知の触媒で行って1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアルキルを得た後に、次いでエステル部位の水素化
を前記特定の触媒で行う二段階の反応(以下、二段反応
という)と、ベンゼン骨格部位の水素化に使用する公知
の触媒とエステル部位の水素化に使用する前記特定の触
媒を同時に同一系内に仕込みテレフタル酸ジアルキルの
ベンゼン骨格部位の水素化とエステル部位の水素化をそ
れぞれ行う一段階の反応(以下、一段反応という)のい
ずれの方法も採用できる。
【0016】二段反応を採用する場合には、まずテレフ
タル酸ジアルキルのベンゼン骨格部位を、周期律表第▲
8▼族〜第▲10▼族の金属触媒を用いて水素化して
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルを得た
後に、エステル部位を、担体上にルテニウムおよび/ま
たはロジウムとスズを担持させた触媒を用いて水素化す
ればよい。
【0017】一段反応を採用する場合には、上記の担体
上にルテニウムおよび/またはロジウムとスズを担持さ
せた触媒と、周期律表第▲8▼族〜第▲10▼族の金属
触媒を同時に同一系内に仕込み、テレフタル酸ジアルキ
ルのベンゼン骨格部位の水素化とエステル部位の水素化
をそれぞれ行えばよい。
【0018】原料のベンゼン骨格部位の水素化に用いら
れる周期律表第▲8▼族〜第▲10▼族の金属触媒とし
ては、各種公知のベンゼン骨格部位の水素化に用いられ
ているものと同様のものがそのまま使用できる。周期律
表第▲8▼族〜第▲10▼族の金属の具体例としては、
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金、ニッケル等
があげられる。また、周期律表第▲8▼〜第▲10▼族
の金属触媒は担体に担持して使用してもよい。担体とし
ては公知のものを使用でき、具体的にはカーボン、アル
ミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、チタニア、マグネシ
ア、ジルコニア、ケイソウ土、石英等があげられる。担
体に担持させる周期律表第▲8▼〜第▲10▼族の金属
の担持量は、触媒の活性、触媒費から考えて通常、0.
1〜10重量%程度、好ましくは0.5〜5重量%とさ
れる。なお、触媒の調製は、一般的に知られている触媒
の調製法でよい。かかる触媒としてはベンゼン骨格部位
を水素化しシクロヘキサン環に還元する能力を有する市
販の触媒をそのまま使用してもよい。
【0019】反応にあたっては溶媒を使用してもよく、
原料を溶解する能力があれば特に制限されない。具体的
には、シクロヘキサン、ジオキサンなどや低級アルコー
ル類、具体的にはメタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、シクロヘ
キサノール、エチレングリコール等があげられる。
【0020】二段反応における水素の圧力は、ベンゼン
骨格部位の水素化反応の際は通常1〜150kg/cm
2 程度、好ましくは5〜100kg/cm2 程度、エス
テル部位の水素化反応の際は通常5〜200kg/cm
2 程度、好ましくは50〜100kg/cm2 程度とさ
れる。水素圧力が上記圧力より低い場合はいずれの場合
も反応速度が十分でなく、また上記圧力より高い場合に
は、作業時の危険性も増し、また設備費等の点から好ま
しくない。
【0021】反応温度は、ベンゼン骨格部位の水素化反
応の際は通常、室温〜250℃程度、好ましくは50〜
150℃、エステル部位の水素化反応の際は通常150
〜350℃程度、好ましくは200〜300℃程度の範
囲内とするのが適切である。反応時間は、反応が完結す
るに十分な時間であればよく、通常1〜20時間程度と
するのがよい。
【0022】二段反応における水素化の具体的方法とし
ては以下のものがる。例えば、テレフタル酸ジアルキ
ル、担体上に周期律表第▲8▼族〜第▲10▼族の金属
を担持させた触媒および溶媒を仕込み、通常の水素化条
件でベンゼン骨格部位の水素化を行い1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸ジアルキルを得る。次いで、1,4
−シクロヘキサンジジカルボン酸ジアルキル、担体上に
ルテニウムおよび/またはロジウムとスズを担持させた
触媒ならびに溶媒を仕込み、エステル部位の水素化を行
う。上記ベンゼン骨格部位の水素化に用いられる触媒の
使用量は、原料に対し通常0.1〜10重量%程度、好
ましくは0.2〜5重量%であり、上記エステル部位の
水素化に用いられる触媒の使用量は、原料に対し通常
0.1〜30重量%程度、好ましくは0.5〜20重量
%とされる。前記使用量を外れる場合は、反応速度、触
媒コストの点から好ましくない。
【0023】一段反応における水素化の具体的方法とし
ては以下のものがある。例えば、テレフタル酸ジアルキ
ル、担体上にルテニウムおよび/またはロジウムとスズ
を担持させた触媒、並びに担体上に周期律表第▲8▼族
〜第▲10▼族の金属を担持させた触媒、さらに溶媒を
同時に仕込み、まず前述の二段反応におけるベンゼン骨
格部位の水素化と同様の条件でベンゼン骨格部位の水素
化を行った後、続けて前述のエステル部位の水素化と同
様の条件に設定を変更してエステル部位の水素化を行え
ばよい。また、ベンゼン骨格部位の水素化に用いられる
触媒の使用量、およびエステル部位の水素化に用いられ
る触媒の使用量も二段反応と同様でよい。
【0024】なお、一段反応、二段反応を採用するにあ
たり、反応形式は、回分式、流通式等の一般に工業的に
使用されているものが採用可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、次の如き優れ
た効果が奏される。 (1)銅−クロム系触媒に比べて、作業環境が大幅に改
善される。 (2)反応中触媒の主成分である銅が析出し、触媒やリ
アクター内壁へ付着したり配管を閉塞する等の問題が無
くなる。 (3)反応圧力が低圧になることから、エステル部位の
水素化を効率よく行うことができ安全性、設備費のコス
トダウンが図れる。 (4)一段階反応による場合には反応工程を大幅に短縮
できる。
【0026】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0027】実施例1(ベンゼン骨格部位の水素化) テレフタル酸ジメチル40g、5重量%ルテニウム担持
のアルミナ触媒2g、ジオキサン50gを、200ml
のステンレス製のオートクレーブに仕込み、水素置換し
た後、水素の初圧を室温(25℃)で40kg/cm2
とし、1時間かけて130℃まで昇温した。そして、反
応温度130〜140℃、水素供給量30〜50kg/
cm2 の条件で1時間反応させて、水素化反応を完結し
た。反応終了後、室温まで冷却し、系内の水素を抜いた
後、反応物を回収し、さらにこれを濾過して触媒を除去
した後、ジオキサンを溜去して41gの反応生成物を得
た。生成物はガスクロマトグラフ(以下GCとする)に
よる分析結果より、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジメチルが100%であった。
【0028】(触媒の調製)酸化ビス−トリブチルスズ
(純度95%以上)、3.717gをイソプロピルアル
コール10gに溶解(触媒中のスズ含有量が11.7重
量%になるように加えた)した後、予めイソプロピルア
ルコール15g中で30分浸漬させたチタニア10gに
加え一晩室温下で撹拌した。次いで、イソプロピルアル
コールを減圧下で留去し乾燥させた後、再びイソプロピ
ルアルコール15g中で30分浸析させた。次に、5重
量%ルテニウム含有硝酸ルテニウムニトロシル溶液12
g(触媒中のルテニウム含有量が5重量%になるように
加えた)を2.4gまで濃縮し、イソプロピルアルコー
ル10gに溶解させてから加え、一晩室温下で撹拌し
た。次いで、イソプロピルアルコールを減圧下で留去し
乾燥させた後、窒素気流下で再度乾燥、置換した後に、
水素気流下で300℃、4時間還元した。還元終了後、
室温まで放冷し窒素で置換して目的とする触媒を得た。
【0029】(エステル部位の水素化)上記方法で得ら
れたルテニウムおよびスズを担持したチタニア触媒2g
と、1,4−シクロヘキサンジメチルエステル20g、
ジオキサン50gを、200mlのステンレス製のオー
トクレーブに仕込み、水素置換した後、水素の初圧を室
温(25℃)で60kg/cm2 とし、1時間かけて2
80℃まで昇温した。そして反応温度270〜280
℃、水素反応圧力90〜100kg/cm2 で7時間反
応させた。反応終了後室温まで冷却し、系内の水素を抜
いた後反応物を回収し、濾過して触媒を除去した後、ジ
オキサンを溜去して17gの反応生成物を得た。生成物
をGCおよびゲルパーミエーションクロマトグラフ(以
下GPCとする)により分析した結果、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールの収率は85モル%、エステル交
換物は9モル%であった。
【0030】実施例2 実施例1の触媒の調製において、ルテニウムの量を5重
量%から2.5重量%に変化させた以外は実施例1と同
様に行った。得られた反応生成物をGC、GPCにより
分析した結果、1,4−シクロヘキサンジメタノールの
収率は85モル%、エステル交換物は8モル%であっ
た。
【0031】実施例3 実施例1の触媒の調製において、スズ化合物としてテト
ラエトキシスズを用い、担体としてアルミナを用いた以
外は実施例1と同様に行った。得られた反応生成物をG
C、GPCにより分析した結果、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールの収率は72モル%、エステル交換物は
10モル%であった。
【0032】実施例4 実施例1の触媒の調製において、スズ化合物としてα−
スズ酸ナトリウムを用い、水溶液中で含浸させ、担体と
してアルミナを用いた以外は実施例1と同様に行った。
得られた反応生成物をGC、GPCにより分析した結
果、1,4−シクロヘキサンジメタノールの収率は68
モル%、エステル交換物は10モル%であった。
【0033】実施例5 実施例1の触媒の調製において、スズ化合物としてスズ
酸カリウムを用い、水溶液中で含浸させ、担体としてア
ルミナを用いた以外は実施例1と同様に行った。得られ
た反応生成物をGC、GPCにより分析した結果、1,
4−シクロヘキサンジメタノールの収率は70モル%、
エステル交換物は9モル%であった。
【0034】実施例6 実施例1の触媒の調製において、スズ化合物としてオク
チル酸スズ酸を用い、水溶液中で含浸させ、担体として
アルミナを用いた以外は実施例1と同様に行った。得ら
れた反応生成物をGC、GPCにより分析した結果、
1,4−シクロヘキサンジメタノールの収率は65モル
%、エステル交換物は9モル%であった。
【0035】実施例7 実施例1の触媒の調製において、担体としてアルミナを
用いた以外は実施例1と同様に行った。得られた反応生
成物をGC、GPCにより分析した結果、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールの収率は75モル%、エステル
交換物は9モル%であった。
【0036】実施例8(触媒の調製) 塩化スズ・2水和物、2.783gをイソプロピルアル
コール10gに溶解(触媒中のスズ含有量が11.7重
量%になるように加えた)した後、予めイソプロピルア
ルコール15g中で30分浸漬させたアルミナ10gに
加え一晩室温下で撹拌した。次いで、イソプロピルアル
コールを減圧下で留去し乾燥させた後、空気気流下、6
00℃で5時間焼成し、再びイソプロピルアルコール1
5g中で30分浸漬させた。次に、5重量%ルテニウム
含有硝酸ルテニウムニトロシル溶液12g(触媒中のル
テニウム含有量が5重量%になるように加えた)を2.
4gまで濃縮し、イソプロピルアルコール10gに溶解
させてから加え、一晩室温下で撹拌した。次いで、イソ
プロピルアルコールを減圧下で留去し乾燥させた後、窒
素気流下で再度乾燥、置換した後に、水素気流下で30
0℃、4時間還元した。還元終了後、室温まで放冷し窒
素で置換して目的とする触媒を得た。
【0037】(ベンゼン骨格部位およびエステル部位の
水素化)エステル部位の水素化の触媒として、前記触媒
を使用した以外は実施例1と同様に行った。得られた反
応生成物をGC、GPCにより分析した結果、1,4−
シクロヘキサンジメタノールの収率は57モル%、エス
テル交換物は19モル%であった。
【0038】実施例9 実施例8において、ルテニウムの量を5重量%から2.
5重量%に変化させた以外は実施例8と同様に行った。
得られた反応生成物をGC、GPCにより分析した結
果、1,4−シクロヘキサンジメタノールの収率は57
モル%、エステル交換物は22モル%であった。
【0039】実施例10 テレフタル酸ジメチル20g、5%重量ルテニウム担持
のアルミナ触媒1g、実施例1で調製した触媒2g、ジ
オキサン50gを、200mlのステンレス製のオート
クレーブに仕込み、水素置換した後、水素の初圧を室温
(25℃)で70kg/cm2 とし、40分かけて10
0℃まで昇温した。次いで、反応温度100〜110℃
の条件で1時間反応させた。その後、さらに1時間かけ
て280℃まで昇温した。そして反応温度270〜28
0℃、水素反応圧力90〜100kg/cm2 で7時間
反応させた。反応終了後室温まで冷却し、系内の水素を
抜いた後、反応物を回収し、濾過して触媒を除去した
後、ジオキサンを溜去して13gの反応生成物を得た。
生成物をGC、GPCにより分析し、1,4−シクロヘ
キサンジメタノールの収率は80モル%、エステル交換
物は10モル%であった。
【0040】実施例11(触媒の調製) ロジウム(アセチルアセトナート)0.3931gをジ
クロロエタン10gに溶解した後、予めジクロロエタン
30g中で30分浸漬させたチタニア10gに加え3時
間室温で撹拌後一晩室温下で静置した。次いで、ジクロ
ロエタンを減圧下で留去し乾燥させた後、窒素気流下で
再度乾燥、置換した後に、水素気流下で450℃、2時
間還元した。還元終了後、室温まで放冷し窒素で置換し
てから触媒を取り出し、純水15g中で30分浸漬させ
た。これに塩化スズ・2水和物0.5614gを純水1
0gに加えて30分間撹拌したものを加えて3時間室温
で撹拌後一晩室温下で静置した。次いで、純水を減圧下
で留去し乾燥させた後、窒素気流下で再度乾燥、置換し
た後に、水素気流下で300℃、4時間還元した。還元
終了後、室温まで放冷し窒素で置換して目的とする触媒
を得た。
【0041】(ベンゼン骨格部位およびエステル部位の
水素化)エステル部位の水素化の触媒として、前記触媒
を使用した以外は実施例1と同様に行った。得られた反
応生成物をGC、GPCにより分析した結果、1,4−
シクロヘキサンジメタノールの収率は70モル%、エス
テル交換物は11モル%であった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸ジアルキルを水素化して
    1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造する方法に
    おいて、前記テレフタル酸ジアルキルのエステル部位
    を、担体上にルテニウムおよび/またはロジウムとスズ
    を担持させた触媒を用いて水素化することを特徴とする
    1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造法。
  2. 【請求項2】 テレフタル酸ジアルキルのエステル部位
    を水素化する前に、テレフタル酸ジアルキルのベンゼン
    骨格部位を、周期律表第▲8▼族〜第▲10▼族の金属
    触媒を用いて水素化することを特徴とする請求項1記載
    の製造法。
  3. 【請求項3】 担体上にルテニウムおよび/またはロジ
    ウムとスズを担持させた触媒、並びに周期律表第▲8▼
    族〜第▲10▼族の金属触媒を同一系内に存在させるこ
    とを特徴とする請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 触媒担体が、チタニアおよび/またはア
    ルミナである請求項1〜3記載の製造法。
  5. 【請求項5】 担体に担持されたスズが、スズ酸カリウ
    ム、スズ酸ナトリウム、オクチル酸スズ、テトラエトキ
    シスズ、酸化ビス−トリブチルスズから選ばれる少なく
    とも1種のスズ化合物を用いて調製されてなる触媒を使
    用することを特徴とする請求項1〜4記載の製造法。
  6. 【請求項6】 担体に担持されたルテニウムおよび/ま
    たはロジウムならびにスズのいずれか少なくとも1種
    が、塩素を含有する金属化合物を用いて調製された場合
    に、該触媒調製工程中に塩素の除去工程を設けてなる触
    媒を使用することを特徴とする請求項1〜5記載の製造
    法。
JP5034383A 1993-01-29 1993-01-29 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造法 Pending JPH06228028A (ja)

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