JPH06234954A - 水性ベヒクル組成物、この組成物を含有するコーティング媒体およびその使用 - Google Patents

水性ベヒクル組成物、この組成物を含有するコーティング媒体およびその使用

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JPH06234954A
JPH06234954A JP5276392A JP27639293A JPH06234954A JP H06234954 A JPH06234954 A JP H06234954A JP 5276392 A JP5276392 A JP 5276392A JP 27639293 A JP27639293 A JP 27639293A JP H06234954 A JPH06234954 A JP H06234954A
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lacquer
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acid
coating
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JP5276392A
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English (en)
Inventor
Klaus Bederke
クラウス・ベデルケ
Thomas Brock
トーマス・ブロツク
Carmen Flosbach
カルメン・フロスバハ
Walter Schubert
ヴアルター・シユーベルト
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Axalta Coating Systems Germany GmbH and Co KG
Original Assignee
Herberts GmbH
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    • C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D201/00—Coating compositions based on unspecified macromolecular compounds

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水性ベヒクル組成物と、これから作ることの
できる水性コーティング媒体と、多層コーティングの形
成に際してのその使用に関する。 【構成】 このベヒクル組成物は: A) 平均で少なくとも2つの酸性のCH水素原子をも
ち、架橋剤として作用する1つまたはそれ以上の化合物
の10〜90重量%、と B) 【化1】 のカルボニル炭素原子を介して結合した少なくとも2つ
のα,β−不飽和基をもち、85〜1800のC=C相
当量と170〜10,000g/モルの数平均分子量
(Mn)とをもつ、マイケル付加に適した1つまたはそ
れ以上の(メタ)アクリル系コポリマー、ポリエステル
および/またはポリウレタン樹脂の10〜90重量%、
(ここでA:Bの当量比は2:1〜1:2である); C) 成分AおよびBの重量の合計を基準に、ルイスま
たはブレンステッド塩基の形の触媒(後者の共役酸は少
なくとも10のpKa値をもつ)の0.01〜5重量%、を
含み、そして水および場合により溶剤、顔料、エクステ
ンダー、および普通のラッカー用補助剤および/または
添加物を含有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は水性のコーティング媒体に関し、
これはベースコーティング、クリアーコーティング、お
よびカバリングラッカーコーティング、エクステンダー
層およびプライマー皮膜などに適し、とくに自動車産業
において多層コーティングを作るのに適したものであ
る。酸性のCH化合物とオレフイン性不飽和化合物をベ
ースとするコーティング媒体は周知である。たとえば、
EP−A−0 224 158号はこのタイプの成分を含
む2−成分ラッカーを説明している。これらの2−成分
ラッカーは熱硬化が可能であり、その硬化反応はリュー
イスおよび/またはブレンステッド塩基により触媒作用
をうける。アクリロイル−不飽和アクリレートに対する
架橋剤としてのアセトアセテートポリマーはEP−A−
0 027 454号中で述べられている。この形式の系
は各種のコーティングを作成するのに適している。これ
らの2成分ラッカーはなおかなりの量の溶剤を含んでお
り、それ故に今日の環境政策の見地から不都合な点があ
る。
【0002】本発明の目的は低い溶剤含有量をもつ水性
のコーティング媒体を作成するのに適しておりそして低
い温度、たとえば室温度で速やかに硬化して、良好な硬
度と水および溶剤に対する良好な耐性をもつ皮膜を形成
するベヒクル組成物の調製である。
【0003】この目的は、本発明に関連する1つの主題
を構成する水性ベヒクル組成物により達成することがで
きるのが認められており、このものは: A) 平均で少なくとも2つの酸性のCH水素原子をも
ち、架橋剤として作用する1つまたはそれ以上の化合物
の10〜90重量%、と B)
【化7】 のカルボニル炭素原子を介して結合した少なくとも2つ
のα,β−不飽和基をもち、85〜1800のC=C相
当量と170〜10,000g/モルの数平均分子量
(Mn)とをもつ、マイケル付加に適した1つまたはそ
れ以上の(メタ)アクリル系コポリマー、ポリエステル
および/またはポリウレタン樹脂の10〜90重量%、
(ここでA:Bの重量比は2:1〜1:2である); C) 成分AおよびBの重量の合計を基準に、ルイスま
たはブレンステッド塩基の形の触媒(後者の共役酸は少
なくとも10のpKa値をもつ)の0.01〜5重量%、を
含み、そして水および場合により溶剤、顔料、エクステ
ンダー、および普通のラッカー用の補助剤および/また
は添加物を含有している。
【0004】本発明の水性ベヒクル組成物を処理して、
この組成物に加えて1つまたはそれ以上の有機溶剤、お
よび場合によりピグメントおよび/またはエクステンダ
ーおよび/または普通のラッカー用添加物を含有する水
性コーティング媒体を形成することができる。これらは
また場合によりその他のベヒクル成分を含有することも
できる。本発明によるコーティング媒体中で成分A)と
して用いられる酸性CH架橋剤は、同じであってもまた
は異なっていてもよい以下の各基の1つまたはそれ以上
から由来する少なくとも2個の酸性のCH水素原子を含
むものから好ましく構成される。
【0005】
【化8】 〔式中、W1は
【化9】 であり、W2は
【化10】 であり、W3は
【化11】 である(ここで、アルキルおよびアルキレンは1〜6個
の炭素原子を有し、そしてW1、W2および/またはW3
の基について上記定義したカルボキシルまたはカルボン
アミド基はそれぞれ炭素原子を介してCH基に結合さ
れ、そしてCH基はW1、W2および/またはW3の基の
少なくとも1つを介してポリマーまたはオリゴマーユニ
ットに結合している)〕。成分A)の酸性CH官能基は
分子当り平均で>2である。従って、上記の一般式中W
3が水素原子のときは、2つの酸性水素原子をもつので
このタイプの基1つで充分である。
【0006】前記したように、成分A)の酸性CH官能
基は平均して>2である。このことはモノ官能性の分子
もより高度の官能性をもつ分子と混合して使用できるこ
とを意味している。酸性CH架橋性化合物は第1、第2
または第3アミノ基が実質上無いのが好ましい。という
のはこれらの基が保存安定性と耐光性とに不都合な作用
をもたらすからである。上記の一般式に相当する酸性C
H架橋成分A)の例を以下に示す。これらの例を以下の
A1、A2、およびA3の3つのグループに細分する。
【0007】グループA1は、分子中につぎのタイプ
【化12】 の活性水素原子をもつ基を平均で少なくとも2つ有する
成分を含み、これはメタンカルボン酸モノアミドユニッ
トまたはアセト酢酸エステル−2−カルボン酸アミドか
ら誘導される。適当なA1化合物の例には、マロン酸ジ
メチル、ジエチル、ジブチルまたはジペンチルエステル
のようなマロン酸エステル、またはアセト酢酸メチル、
エチル、ブチルまたはペンチルエステルのようなアセト
酢酸エステルとポリイソシアネートとの反応生成物が含
まれる。
【0008】本発明により用いることのできるこのタイ
プのイソシアネートの例には、テトラメチレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4
−トリメチレンジイソシアネート、1,12−ドデカン
ジイソシアネート、シクロヘキサン1,3−および1,4
−ジイソシアネート、1−イソシアナト−3,3,5−ト
リメチル−5−イソシアナト−メチルシクロヘキサン
(=イソフォロンジイソシアネート;IPDI)、パー
ヒドロ−2,4′−および/または4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、フェニレン1,3−および1,
4−ジイソシアネート、トルエン2,4−および2,6−
ジイソシアネート、ジフェニルメタン2,4′−および
/または4,4′−ジイソシアネート、3,2′−および
/または3,4−ジイソシアナト−4−メチル−ジフェ
ニルメタン、ナフタレン1,5−ジイソシアネート、ト
リフェニルメタン4,4′−トリイソシアネート、テト
ラメチルキシリレンジイソシアネートまたはこれらの化
合物の混合物のような、(シクロ)脂肪族または芳香族
のポリイソシアネートが含まれる。
【0009】これらの単純なイソシアネートのほかに、
イソシアネート基を結合するラジカル中にヘテロ原子を
含む他のイソシアネートもまた適している。これらの例
にはカルボジイミド基、アロファネート基、イソシアヌ
レート基、ウレタン基、アシル化されたユレア基および
ビュウレット基を含んだポリイソシアネートなどが含ま
れる。ラッカーの作成に際して主に用いられる既知のポ
リイソシアネートは本発明の方法に特に適当であり、た
とえばビュウレット、イソシアヌレートまたはウレタン
基を含む前記の単純なポリイソシアネート、とくにトリ
ス−(6−イソシアナトヘキシル)−ビュウレット、ま
たは62〜300の範囲内の分子量をもつ単純なポリハ
イドリックアルコール、とくにトリメチロールプロパン
と過剰に存在するIPDIとの反応により得ることがで
きるような、低分子量のウレタン基を含有するポリイソ
シアネートなどの変性生成物である。前述のポリイソシ
アネートの混合物はいずれも本発明による製品を作成す
るためにもちろん使用することができる。
【0010】この他の適当なポリイソシアネートには末
端イソシアネート基を含む既知のプレポリマーが含ま
れ、たとえばイソシアネート基と反応することのできる
少なくとも2つの基をもつ有機化合物の化学量論量以下
の量と、前述の単純なポリイソシアネート、主としてジ
イソシアネートとの反応により得ることができるような
ものである。好ましくは用いられるこのようなイソシア
ネートは、全体で少なくとも2つのアミノ基および/ま
たはヒドロキシル基をもち、また300〜10,00
0、好ましくは400〜6000の数平均分子量をもつ
化合物からなるものである。対応するポリヒドロキシル
化合物、たとえばヒドロキシポリエステル、ヒドロキシ
ポリエーテルおよび/またはポリウレタン化学において
従来から知られているヒドロキシル基を含んだアクリル
樹脂などが好ましく用いられる。
【0011】これらの既知プレポリマーにおいて、イソ
シアネート基とNCOに反応性の水素原子の割合は1.
05〜10:1、好ましくは1.1〜3:1に相当し、
水素原子はヒドロキシル基から由来するものが好まし
い。さらに、NCOプレポリマー調製に使用する出発材
料の種類と定量的な比率は、NCOプレポリマーがa)
平均NCO官能基2〜4、好ましくは2〜3を有し、そ
してb)数平均分子量500〜10,000、好ましく
は800〜4000をもつように選択されるのが好まし
い。
【0012】しかしながら、モノイソシアネートと多価
アルコールとマロン酸との間で形成されるエステル、お
よび部分エステルとの反応生成物もまたA1化合物とし
て適している。多価アルコールの例には、ジハイドリッ
クからペンタハイドリックアルコールまでが含まれ、エ
タンジオール、プロパン−、ブタン−、ペンタン−およ
びヘキサン−の種々のジオール、ポリエチレン−および
ポリプロピレン−のジオール、グリセリン、トリメチロ
ールエタンおよび−プロパン、ペンタエリスリトール、
ヘキサントリオールおよびソルビトールなどである。適
当なモノイソシアネートの例には、n−ブチルイソシア
ネート、オクタデシルイソシアネートのような脂肪族イ
ソシアネート、シクロヘキシルイソシアネートのような
脂環式イソシアネート、ベンジルイソシアネートのよう
なアリール脂肪族イソシアネートまたはフェニルイソシ
アネートのような芳香族イソシアネートなどが含まれ
る。
【0013】また適当なものには、OH基を有するアク
リル系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテ
ル、ポリエステルアミドおよびイミドなどの相当するマ
ロン酸エステル、および/またはマロン酸モノエチルエ
ステルのようなマロン酸半エステルと脂肪族および芳香
族のエポキシ樹脂、たとえばエポキサイド基を含有する
アクリレート樹脂、ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ジフェニロールプロパンおよびメタンのよう
なポリオールのグリシジルエーテル、およびグリシジル
基を含有するヒダントインとの反応生成物もまた適して
いる。これら化合物の混合物もまた適当である。
【0014】以下に示されるグループA2の例には活性
CH基をもつ適当な硬化剤成分を含み、これは式(I)
に相当する少なくとも2つの基、
【化13】 またはつぎの式(I′)または(I″)に相当する構造
ユニットを含む。
【0015】
【化14】 上記式中、Kは(C=O)または(C=O)−Oを示
し、後の基はC原子を介してCH基に結合されており;
XとYは同一または異って、R1−(C=O)、(C=
O)−O−R1、CN、NO2、(C=O)−NH2、
(C=O)−NHR1H、(C=O)−NR1R1(ここ
でR1基は同一または異なることができ、そして炭化水
素基好ましくはC1〜C12、もっとも好ましくはC1〜C
6のアルキル基を示す)であり、これはまた2つの基
X、Yの一方だけがNO2基で示されることを条件に、
酸素またはN−アルキル基を介在させることができ;
K′は(C=O)または(C=O)−O−であり、後の
基はC原子を介してCH基に結合されており;X′、
Y′は同一または異って、(C=O)−Oまたは(C=
O)−Nであるが、ただしK′とX′とが(C=O)−
Oであるとき、Y′基は(C=O)−Nと同じではない。
【0016】本発明による硬化剤中の基(I)の数は好
ましく2〜200で、もっとも好ましくは2〜10であ
り、大きな数はオリゴマーまたはポリマー生成物に関連
し、平均値を示している。本発明により用いることので
きる硬化剤成分A2は、好ましく式(II)に相当する。
【化15】 ここでX、YおよびKは前記の意味を有し、R2はKが
(C=O)−Oのときはポリオール基R2(OH)nを、ま
たKが(C=O)のときはポリカルボン酸R2(CO2H)
nを示し、nは少なくとも2、好ましく2〜200、も
っとも好ましくは2〜10である。オリゴマーまたはポ
リマー硬化剤成分の場合に、これらの数はやはり平均値
である。
【0017】グループA2に入り式(III)または式(I
V)
【化16】 (式中、X、KおよびR1は前記の意味をもつ)の化合
物とポリオールR2(OH)nとのアルコール分解により得
られる硬化剤成分も好ましい。
【0018】前記のポリオールR2(OH)nは好ましくは
2〜12個、もっとも好ましくは2〜6個の炭素原子を
有する多価アルコールである。これらのものの例には:
エチレングリコール、1,2−、および1,3−プロピレ
ングリコール、1,4−および2,3−ブチレングリコー
ル、ジ−β−ヒドロキシエチルブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6−シクロヘキサンジオー
ル、1,4−ビス−(ヒドロキシメチル)−シクロヘキ
サン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(4−β−ヒドロキシ
エトキシ)フェニルプロパン、2−メチル−1,3−プ
ロパンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタン
トリオール、トリス−(β−ヒドロキシエチル)−イソ
シアヌレート、トリメチロールエタン、ペンタエリスリ
トールおよびそのヒドロキシアルキル化生成物、および
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール類、ジ
プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポ
リプロピレングリコール類、ジブチレングリコール、ポ
リブチレングリコール類およびキシレングリコールなど
である。さらに、ラクトン類たとえばε−カプロラクト
ン類、またはヒドロキシピバリン類、ω−ヒドロキシデ
カン酸、ω−ヒドロキシカプロン酸、またはチオグリコ
ール類などのようなヒドロキシカルボン酸類からまたは
これらを用いて得られたポリエステル類を用いることが
できる。このタイプの多価アルコールの場合、前記の式
(II)中のnは好ましくは2〜4を示す。
【0019】または、ポリオールはオリゴマーまたはポ
リマーのポリオール化合物(ポリオール樹脂)からなる
ものとすることができ、その数平均分子量(較正用基準
としてポリスチレンを用いるゲルクロマトグラフで測定
した)は普通約170から10,000まで、好ましく
は約500から約5000の範囲内である。しかしなが
ら、特別の場合分子量は10,000以上であることが
できる。このオリゴマー/ポリマーはポリメライド、縮
合ポリマーまたは付加ポリマー化合物を含んでいる。こ
のヒドロキシル値は一般に30〜250mgKOH/g、
好ましく45〜200、もっとも好ましくは50〜18
0である。OH基を含有するこれらの化合物は、また場
合によりカルボキシル基のようなその他の官能基を含む
こともできる。
【0020】このタイプのポリオール類の例にはポリエ
ーテルポリオール、ポリアセタールポリオール、ポリエ
ステルアミドポリオール、ポリアミドポリオール、エポ
キシ樹脂ポリオールおよびそのCO2との反応生成物、
フェノール樹脂ポリオール、ポリウレアポリオール、ポ
リウレタンポリオール、セルロールエステルおよびエー
テルのポリオール、部分ケン化したビニルエステルのホ
モ−またはコポリマー、部分アセタール化したポリビニ
ルアルコール、ポリカーボネートポリオール、ポリエス
テルポリオールまたはアクリル樹脂ポリオールなどが含
まれる。ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオ
ール、アクリル樹脂ポリオールおよびポリウレタンポリ
オールが好ましい。このタイプのポリオールはまた混合
して使用できるが、これらはたとえばDE−A−31
24 784号中で述べられている。
【0021】ポリウレタンポリオールの例には、ジ−お
よびポリイソシアネートと過剰のジ−および/またはポ
リオールとの反応により形成されるものが含まれる。適
当なイソシアネートの例にはヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、トルエンジイソ
シアネートおよびまたヘキサメチレンジイソシアネート
またはイソホロンジイソシアネートのようなジイソシア
ネート3モルから生成するイソシアネート類、およびジ
イソシアネート1モルと水1モルとの反応から生成され
るビウレットなどが含まれる。適当なポリウレアポリオ
ールはジ−およびポリイソシアネートと等モル量のアミ
ノアルコール、たとえばエタノールアミンまたはジエタ
ノールアミンとの反応による同様な方法で得ることがで
きる。
【0022】ポリエステルポリオールの例には、フタル
類無水物、アジピン酸、などのようなジ−またはポリカ
ルボン酸またはその無水物と、エチレングリコール、ト
リメチロールプロパン、グリセリン、などのようなポリ
オールとの既知の重縮合生成物が含まれる。適当なポリ
アミドポリオールは、イソホロンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、などのポリアミ
ンによりポリオールの少なくとも一部を置換することに
よって、ポリエステルと同様の方法で得ることができ
る。ポリアクリレートポリオールまたはOH基を有する
ポリビニル化合物の例には、ヒドロキシル基を有する
(メタ)アクリル酸エステル、またはビニルアルコール
とたとえばスチレンまたは(メタ)アクリル酸エステル
のようなその他のビニル化合物とから得られた既知のコ
ポリマー類が含まれる。
【0023】前記のポリカルボン酸R2(CO2H)n(こ
こでnは好ましく2〜4である)は脂肪族、脂環式、芳
香族および/またはヘテロ環状などであることができ、
場合によりたとえばハロゲン原子などにより置換されお
よび/または飽和されていてもよい。このようなカルボ
ン酸およびその誘導体の例は:コハク酸、アジピン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、テ
レフタル酸、イソフタル酸、トリメリチン酸、ピロメリ
チン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル
酸、シクロヘキサン1,3−および1,4−ジカルボン
酸、ジ−およびテトラクロロフタル酸、エンドメチレン
テトラヒドロフタル酸およびそのヘキサクロロ誘導体、
グルタル酸、マレイン酸、フマール酸、オレイン酸のよ
うな脂肪酸のダイマー酸またはトリマー酸、場合により
これらとモノカルボン酸または安息香酸、p−t−ブチ
ル安息香酸またはヘキサヒドロ安息香酸のような環状モ
ノカルボン酸と混合したもの、および前記のポリオール
類R2(OH)nと環状カルボン酸無水物との反応生成物な
どである。
【0024】ポリオールまたはポリカルボン酸のタイプ
の如何により、本発明に用いることのできる硬化剤成分
A2は多少粘性の液体、または少なくとも普通のラッカ
ー用溶剤中に実質的に可溶性であって架橋された成分の
好ましくは5重量%以下、もっとも好ましく1重量%以
下を含む固体からなる。基(I)または(A2)中の構
造ユニット(I′)/(II″)の量の程度であるCH相
当量は一般に100〜5000、好ましくは200〜2
000であり、そして数平均分子量(Mn)は一般に20
0〜10,000、好ましく500〜5000(較正用
基準としてポリスチレンを用いるゲルクロマトグラフに
より測定)である。このような化合物の調製方法はEP
−A−0 310 011号中でさらに詳しく説明されて
いる。
【0025】本発明により用いることのできる硬化剤成
分の別の例はタイプA3のものであり、この場合CH基
は−CO−CHR3−CO−、NC−CHR3−CO、N
C−CH2−CN、=PO−CHR3−CO−、=PO−
CHR3−CN、=PO−CHR3−PO=または−CO
−CHR3−NO2(式中、R3は好ましくはC1〜C8の
アルキルまたはHであり、もっとも好ましくは水素であ
る)などの基を含有する化合物から誘導される。β−ジ
オキソ化合物が好ましい。
【0026】前記A3基は、少なくとも1つの多価のモ
ノマーまたはポリマー化合物と結合することができる。
たとえば、これらは一価または多価アルコール、複数の
OH基を含有するポリマー、ポリアミンおよびポリメル
カプタンからなるグループの少なくとも1つの化合物と
結合することができる。これらはそのCH官能性に関し
て多価なのである。これらは、たとえば、該基を形成す
る−CHカルボン酸、たとえばアセト酢酸によるポリエ
ポキサイドのエステル化により調製することができる。
各エポキサイド基に対して2つの活性H原子をもつA3
成分がこの方法で得られる。芳香族または脂肪族のポリ
エポキサイドをこの目的のために使用することができ
る。
【0027】A3タイプの適当な化合物の例にはアセチ
ルアセトン、ベンゾイルアセトンまたはアセチルジベン
ゾイルメタンのようなケトン類;α−および/またはγ
−メチルアセト酢酸のような場合によりアルキル置換し
たアセト酢酸のエステルまたはアセトンジカルボン酸の
エステル;エステル状結合をもつマロン酸のマロン酸ユ
ニット、およびそのモノアルキル誘導体で、直鎖または
分岐鎖のいずれかでアルキル基中に1〜6個の炭素原子
をもつもの、たとえばメチル、エチルおよびn−ブチル
およびフェニル基であり;あるいは1〜6個の炭素原子
をもつ一価から六価までのアルコールとシアノ酢酸との
エステルなどが含まれる。アルキル置換エステル、たと
えばα−メチルまたはα,γ−ジメチルアセト酢酸エス
テルは活性H原子を1個のみ有しており、それ故に利用
可能な反応性基を充分な数とするために多価アルコール
のジ−またはポリエステルの形で好ましく用いられる。
前記各酸のエステル化のため適当なアルコールの例には
メタノール、エタノール、ブタノール、オクタノールお
よび/または多価アルコールまたはポリヒドロキシ化合
物などが含まれ、最後の2つのタイプのものが好まし
い。A3化合物の例にはさらにアセト酢酸エステル、エ
タンジオール−ビス−アセト酢酸エステル、グリセリン
−トリス−マロン酸エステル、トリメチロールプロパン
−トリス−アセト酢酸エステル、多価アルコールとこれ
らの酸との部分エステル、およびOH基−含有のアクリ
ル樹脂、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエステルア
ミドとイミド、ポリヒドロキシルアミンの対応するエス
テル、そしてまたこれらの酸が存在する限りその酸のニ
トリル類、たとえばマロン酸のモノ−またはジニトリ
ル、アルコキシカルボニルメタンホスホン酸および相当
するビス−メタンホスホン酸エステルなどが含まれる。
前記各酸はまたアミン類、好ましくはポリアミン類に対
してアミドの形に結合することができ、これはまたアミ
ン樹脂を含むオリゴマーおよび/またはポリマーからな
り、脂肪族アミンが好ましい。
【0028】出発材料としてポリアミンを用いるとき、
A3化合物はアミドの形にすることができる。たとえ
ば、出発材料が1モルのアルキレンジアミンからなると
き、これは2モルのアセト酢酸エステルと反応してアミ
ド基により活性化された4個のH原子をもつ化合物を形
成する。反応性のニトロ化合物もA3化合物として適当
であり、たとえばトリ−(ニトロ酢酸)−グリセリンエ
ステルまたはトリメチロールプロパンニトロ酢酸エステ
ルのようなニトロ酢酸の誘導体である。−CH−タイプ
の基を形成するA3化合物の例にはジケトンとそのモノ
アルキル置換生成物、およびテトラヒドロジオキシンが
あり、これはアセト酢酸エステルまたはアミド基を形成
して適当な成分と反応することができる。
【0029】硬化剤成分A)は普通の溶剤中で調製する
ことができる。溶剤は次のコーティング媒体の生成を妨
げないようなものを用いるのが好都合である。また有機
溶剤の含有量はできるだけ低く保つのが好都合である。
硬化剤成分A)が極性基、たとえばアミドまたはウレタ
ン基を含むならば水中に容易に分散することができる。
これは架橋成分が中和されるイオン性基、たとえばカル
ボキシル基をオリゴマーまたはポリマーの骨格中に含む
とき促進されよう。このようなイオン性基をもつ架橋剤
は水によく分散することができる。同時に、架橋剤溶液
の粘度を著るしく増加することなしに、有機溶剤含有量
の値を低下させることができる。
【0030】前記したようにマイケル付加に適した、
(メタ)アクリル系コポリマーまたはポリエステル−お
よび/またはポリウレタン樹脂が、成分B)として本発
明に使用される。これらはマイケル付加に関与しうる少
なくとも2個の基、すなわち少なくとも1個の陰性分極
基(マイケルアクセプター)により活性化する2重結合
を含むものである。これはα,β−不飽和基からなりコ
ポリマーまたは樹脂の鎖中に組み入れることができる。
これはまた好ましくは側鎖基および/または末端基とす
ることもできる。適当なB)化合物はDE−PS−83
5 809号、US−PS−4,408,018号および
EP−A−16 16 79号およびEP−A−22 4
1 58号などで述べられており、これらをここで参照
とする。
【0031】これらは次の式に相当する少なくとも2つ
の基をもつ化合物B)であり、 R5R4C=CR4−Z (V) ここで:R5は水素または炭化水素基、好ましくはC1〜
C12、もっとも好ましくはC1〜C4のアルキル基を示
し、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチルまたはt−ブチルのような基である;R4は同
一または異なるものを表わし、水素、炭化水素基、好ま
しくはC1〜C 10、もっとも好ましくはC1〜C4のアル
キル基、エステル基−CO2R1、−CN、−NO2、−
SO2−、−CONHR1、−CONR1R1または−CO
R1の基で、各R1は式Iで定義したものと同じものでも
異なるものでもよい;そしてZは
【化17】 を示し、ここで後の2つの基はC原子を介してCR4基
に結合している。上記のR5R4−C基中のR5とR4は好
ましくはそれぞれ水素である。
【0032】前記の基Vはたがいに間接的に結合されて
いる。この間接結合はたとえば炭化水素基とすることも
できるが、好ましくは多価アルコール基または多価アミ
ンまたはアミノアルコール基である。同時に、この間接
結合はまたオリゴマーおよび/またはポリマーの鎖の部
分となることができ、つまり基Vはオリゴマーまたはポ
リマーの側鎖中に存在するかまたはこれらの側鎖を形成
することができる。
【0033】特定の具体例によれば、化合物B)は次の
式に相当する、 (R5R4C=CR4−Z)mR2 (VI) ここで、R5、R4およびZは式(V)におけると同じ意
味を有し、R2は式(II)と同じ意味を有し、そしてm
は少なくとも2、好ましく2〜200である。R5R4C
=CR4−Z基(V)は、たとえばモノまたはポリ−不
飽和の、C2〜C20好ましくはC3〜C10のモノ−または
ジカルボン酸から導くことができる。
【0034】このようなカルボン酸の例にはクロトン酸
およびシトラコン酸またはそれらの無水物、ソルビン
酸、フマル酸、メサコン酸、置換または未置換のシンナ
ミック酸、ジヒドロレブリン酸、マロン酸モノニトリ
ル、α−シアノアクリル酸、アルキリデンマロン酸、ア
ルキリデンアセト酢酸、および好ましくはアクリル酸、
メタクリル酸および/またはマレイン酸またはそれらの
無水物などが含まれる。結合成分へのミヒャエルアクセ
プターの連結は基Zを介して可能であり、あるいはまた
基R4を介するものは重合体キャリアーにおけるよう
に、エステル、アミド、ウレタンまたはウレア基を介し
て行なうことができる。
【0035】上記に従い、式(V)に対応する各基はポ
リオール、ポリアミン、ポリアミドまたはポリイミノア
ミドの基に結合され、この基はオリゴマーまたはポリマ
ーであってもよい。関連するポリオールはマイケルドナ
ーとの関係で前に詳しく記載したものと基本的に同じ
で、すなわち多価アルコールまたはオリゴマーまたはポ
リマーのポリオール化合物であり、たとえばポリエーテ
ルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリル系樹
脂ポリオールおよびポリウレタンポリオールである。
【0036】アミノ基含有キャリアー(ポリアミン)に
は、たとえばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、
ブチレンジアミン、ジエチレントリアミン、テトラミン
およびこれらアミンの高級同族体のような前記のアルキ
レンジアミンおよびオリゴマー類、およびまたジエタノ
ールアミンその他のようなアミノアルコール類が含まれ
る。
【0037】成分B)として適当な化合物の例にはエチ
レングリコールジアクリレート、ジエチレングリコール
ジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレー
ト、トリメチレングリコールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリ
コールジアクリレート、1,4−ブチレングリコールジ
アクリレート、1,6−ヘキサメチレングリコールジア
クリレート、1,10−デカメチレングリコールジアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリ
スリトールトリアクリレートおよび相当するメタクリレ
ートおよびアルコキシレートおよびプロポキシレート誘
導体などのようなアルキルグリコールジ(メタ)アクリ
レートが含まれる。
【0038】さらに、カルボニル炭素原子を介して結合
されているα,β−不飽和基は、たとえばポリエステル
のような縮合ポリマーまたはポリウレタンのような付加
ポリマー、ポリエーテルまたはグリシジル(メタ)アク
リレートコポリマーのような(メタ)アクリル系ポリマ
ーまたはビニルポリマーのようなポリマーと結合するこ
とができる。例としてここに挙げねばならないポリマー
には、ヘキサメチレンジイソシアネートのようなポリイ
ソシアネートとヒドロキシエチルアクリレートのような
ヒドロキシアルキルアクリレートとの反応により、また
はヒドロキシル基含有のポリエステル、ポリエーテルま
たはポリアクリレートとポリイソシアネートとの反応に
より得られたウレタンアクリレート類およびカプロラク
トンジオールまたはトリオールとポリイソシアネートと
の反応により得られたヒドロキシアルキルアクリレー
ト、ウレタンアクリレートおよびアクリル酸によるヒド
ロキシポリエーテルのエステル化により得られたヒドロ
キシアルキルアクリレート、ポリエーテルアクリレー
ト、アクリル酸によるヒドロキシポリエステルのエステ
ル化により得られたポリエステルアクリレート、エポキ
シド基を含有するビニルポリマー、たとえばグリシジル
(メタ)アクリレートまたはビニルグリシジルエーテル
とアクリル酸との反応により得られるポリアクリレート
などが含まれる。この「(メタ)アクリル系」の用語は
アクリル系および/またはメタアクリル系を示すものと
して理解されるべきである。
【0039】前記の化合物類の混合物も成分B)として
用いることができる。成分B)のC=C相当量は、たと
えば85〜1800で好ましくは180〜1200であ
り、数平均分子量(Mn)は、たとえば170〜10,0
00で好ましくは500〜5000である。本発明によ
るベヒクル組成物はまた粘度を調整するための反応性希
釈剤として、2−アセトアセトキシ−エチル(メタ)ア
クリレートを含有することができる。
【0040】本発明によるコーティング媒体は酸性CH
架橋成分A)とベヒクルB)の混合物からなっている。
異なる成分A)またはB)の混合物を使用することもで
きる。各ベヒクルは互いに相容性で場合により溶剤を含
有してそれらの混和性を改善することができる。この目
的に好ましい溶剤はラッカー中で不都合な作用を後に示
さないものである。2つの成分A)とB)との比率は、
架橋成分中の酸性C−H水素原子の有効数と、α,β−
不飽和結合の不飽和基の数とに関係する。各反応性基は
滴定法で測定することができるから、化学量論的混合比
の正確な調節を達成することができる。酸性CH基対
α,β−不飽和基の当量比は好ましく0.75:1〜1.
25:1である。これにより十分な架橋度が一般的に得
られる。
【0041】架橋化生成物の弾性は、たとえばA)と
B)に用いるオリゴマーおよび/またはポリマーの鎖の
長さにより、許容範囲内でコントロールすることができ
る。使用されるオリゴマーおよび/またはポリマーは、
架橋化生成物の所望の弾性に応じて選択することができ
る。架橋化の程度は用いられる成分A)とB)の官能性
によりコントロールできる。架橋化の程度は成分A)と
B)の少なくとも1つに3個またはそれ以上の反応性基
が存在しているとき増大される。
【0042】成分C)はルイス塩基またはブレンステッ
ド塩基の形の触媒で、この後者の共役酸は少なくとも1
0のpK値を有している。成分C)は1種またはそれ以上
の触媒からなっている。特に適当であると認められたル
イス塩基の例にはジアザビシクロオクタン(DABC
O)のようなシクロ脂肪族アミン基、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、N−メチルジエタノールアミ
ン、N−メチルジイソプロピルアミンまたはN−ブチル
ジエタノールアミンのような第3脂肪族アミンおよびジ
アザビシクロウンデセン(DBU)のようなアミジンお
よびN,N,N′,N′−テトラメチルグアニジンのよう
なグアニジンなどが含まれる。この他の例にはトリブチ
ルホスファン、トリフェニルホスファン、トリス−p−
トリルホスファン、メチルジフェニルホスファンのよう
なアルキル−またはアリール−置換ホスファン類、およ
びトリス−ヒドロキシメチルホスファンおよびトリス−
ジメチルアミノエチルホスファンのようなヒドロキシ−
およびアミノ官能性ホスファン類などが含まれる。
【0043】使用することができるブレンステッド塩基
の例にはナトリウムまたはカリウムエタノレートのよう
なアルコレート、アルキル−、アリール−またはベンジ
ルアンモニウムヒドロオキサイドまたはハライドなど
で、たとえばテトラエチルまたはテトラブチルアンモニ
ウムヒドロオキサイドまたはフロライドのような第4ア
ンモニウム化合物、およびトリアルキルまたはトリアリ
ールホスホニウム塩またはヒドロオキサイドなどが含ま
れる。
【0044】この触媒の分量は一般に成分A)とB)の
全固体含量を基準に一般に0.01〜5重量%、好まし
くは0.02〜2重量%である。架橋成分A)およびベ
ヒクル成分B)またはこれらの混合物は、本発明に従っ
て水性の形態で使用される。この目的のため架橋成分
A)およびベヒクル成分B)は、場合により少割合の溶
剤と場合により乳化剤とともに水性相に変換される。好
ましい溶剤は水と混和しうるものである。溶剤の分量は
最終水性組成物を基準に、たとえば20重量%まで、好
ましくは10重量%まででよい。イオン性または非イオ
ン性の乳化剤、好ましくは非イオン性のものを乳化剤と
して使用することができる。乳化剤の含量は、最終水性
コーティング媒体中の成分A)および成分B)の固体含
量を基準に、たとえば0.5〜30重量%、好ましく1.
5〜15重量%の間でよい。
【0045】当業者に良く知られた普通の方法を水性分
散液の調製に使用することができる。たとえば、成分
A)およびB)またはこれらの混合物の溶剤を含む形態
のものは、好ましくは減圧下に蒸留することにより溶剤
を実質的に除くことができ、この際に好ましくは樹脂ま
たは樹脂混合物中にこれがまだ温かくかつ低粘度である
間に、乳化剤をその中に分散することができる。この混
合物は、次いでたとえば激しく撹拌しながら、水性相に
添加することができる。分散液の調製はまた水性相を加
熱することにより促進される。適当な混合装置の例には
高速撹拌器またはローター/ステーター型混合器が含ま
れる。また分散液の品質は高圧または超音波ホモジナイ
ザーにより改良することが可能である。
【0046】成分A)とB)とは初めから混合しついで
互いに乳化させることができる。しかしながら、架橋成
分A)とベヒクル成分B)とを別々に乳化しついで混合
することも当然に可能である。この方法は連続的にまた
はバッチ方式で行うことができる。生成される分散液は
またそのときに互いに混合することもできる。水性の水
中油分散液が得られるがこれは保存に際し安定であり、
そして使用に適した固体含量となるよう水により調節す
ることができる。本発明により得られる水性分散液は、
最終の分散物を基準に、たとえば25〜55重量%の範
囲の固体含量を有している。これらは場合によりその使
用の前に、スプレーに適した粘度にまで水により希釈す
ることができる。
【0047】乳化剤としては市場で入手できるイオン性
または非イオン性の乳化剤が適当である。たとえば、ア
ルキルフェノールとアルキレンオキサイドとの反応生成
物、たとえばC1〜C12アルキルフェノールエトキシレ
ートを使用することができ、またソルビタン脂肪酸エス
テルとアルキレンオキサイドとの反応生成物であっても
よい。一般に、成分C)は水溶性であるが、必要ならば
前述のように乳化することもできる。本発明によるベヒ
クル組成物はいわゆる2成分系からなっている。
【0048】成分A)とB)とはベヒクル剤1として一
緒に保存し、そして成分C)は硬化剤2として保存す
る。必要ならば、成分B)をベヒクル剤1として保存
し、そして成分A)とC)とは両者が互いに反応しない
限り硬化剤2として保存することができる。これはベヒ
クル剤1と2を別々に保存し、そしてコーティング媒体
を調製するため、たとえば使用に際してまたはその前に
のみ混合されることを意味している。
【0049】本発明によるコーティング媒体は当業者に
よく知られた普通の方法により作ることができる。コー
ティング媒体を作るために、通常の工業用のラッカー添
加剤を場合により本発明により用いられるこの架橋およ
びベヒクルの各成分に添加することができる。このよう
な添加剤の例にはくぼみ抑制剤、消泡剤、流動化剤、沈
降防止剤、粘度調整剤、UV安定剤および結合剤などが
含まれる。塗布と被膜形成に影響する各特性は添加剤の
分量により左右される。
【0050】既知の顔料および/またはエクステンダー
をコーティング媒体中に場合により加えることができ
る。分散または粉砕に適切な方法は文献中でしばしば述
べられている。クリアーまたはカバーラッカー用の普通
の顔料が顔料として適当であり、たとえばカーボンブラ
ック、二酸化チタン、微粉末シリカ、ケイ酸アルミニウ
ム、フレンチチョーク、有機または無機の着色用顔料、
透明着色剤、金属顔料または架橋ポリマー微粒子などで
ある。プライマー、エクステンダー、金属ラッカー、着
色カバーラッカーまたは透明ラッカーなどは選定した顔
料に応じて作られる。
【0051】本発明によるコーティング媒体は、水のほ
かに非反応性の共溶剤を含むこともある。これらはコー
ティングに際して粘度を調整し、流動性に影響をし、そ
してまた所定のラッカーの効果を達成する役目をする。
このような溶剤の例には芳香族炭化水素、たとえばキシ
レン;脂肪族炭化水素;たとえばn−ヘキサンまたはシ
クロヘキサン;たとえばアセトンまたはメチルイソプロ
ピルケトンのようなケトン類;たとえばブチルアセテー
トまたはエチルアセテートのようなエステル類;たとえ
ばメトキシプロパノールまたはブトキシプロパノールの
ようなエーテル類などが含まれる。しかしながら、たと
えばイソプロパノール、ヘキサノールまたはエチルグリ
コールのようなアルコール類もまた使用することができ
る。塗布と流動性に関する諸特性は溶剤の沸点または溶
解力の相異により左右される。従って添加される溶剤の
量はコーティング媒体の所望の特性、とくに粘度特性に
関係する。実際には溶液、乳剤または分散液は、溶剤と
して水を使用したときに形成される。水を含むコーティ
ング媒体はとくに揮発性有機溶剤の含量が低い。
【0052】本発明によるベヒクルから作られたコーテ
ィング媒体は、水および/または添加剤の添加を規正す
ることにより、コーティングに所望の粘度に調整するこ
とができる。成分1対成分2の定量的な比率、その当量
的な分量および触媒の量に関連して、コーティング媒体
は数分から数時間の可使時間を与えるように調整するこ
とができる。このように作られたコーティング媒体は普
通の方法で、たとえば浸漬、スプレー、ブラシングなど
により、または静電的な手法により適用することができ
る。
【0053】コーティング媒体から作られたコーティン
グは、たとえば+5℃から180℃までの広い温度範囲
にわたって硬化させることができる。温度範囲は好まし
くは20℃〜180℃、たとえば室温である。本発明に
よりベヒクルから作られたコーティング媒体は、とくに
木材、織物、プラスチック、ガラス、セラミクスおよび
金属のような基体に多重に付着するコーティングに適し
ている。このコーティング媒体はまた多層法に用いるこ
とができる。たとえば、これらは通常のプライマー、ベ
ースラッカーまたはエクステンダーに、またはすでにあ
るラッカーを被覆するのに塗布することができる。本発
明によるベヒクルはベースラッカー、カバーラッカーお
よびクリアーラッカー組成物にとくに適している。
【0054】1つの好ましい態様は、本発明による水性
ベースラッカー上にオーバーコートのクリアーラッカー
として本発明によるコーティング媒体を付与することか
らなる。この関係で、ウエットオンウエット法を用いる
ことができ、あるいはベースラッカーを加熱することに
よりあらかじめ乾燥させることもできる。これは二つの
層の結合がとくに良好になる。本発明によるベヒクルに
とってとくに好ましい応用領域は、自動車産業における
コーティングのためのコーティング媒体の調製である。
本発明のベヒクルから作られたコーティング媒体の好都
合な硬化条件が自動車の修理用コーティングにとってと
くに適するものになっている。
【0055】従って、本発明はまた各種の基体上にコー
ティングを形成するための方法にも関連し、ここで本発
明によるベヒクルから作られたコーティング媒体は塗布
され、次いで乾燥し硬化させる。本発明はまた、本発明
によるベヒクル組成物のプライマー、ベースラッカー、
カバーラッカーおよびクリアーラッカーにおける利用に
も関連するものである。以下の各実施例は本発明を説明
するためのものである。すべての部とパーセント(%)
とは重量により示されている。
【0056】実施例1 アセト酢酸エステル官能化−成分1の調製:撹拌器、還
流コンデンサー、温度計および滴下ロートを備えた4リ
ットルの3つ首フラスコ中に、トリメチロールプロパン
670部とアセト酢酸エステル1950部とを入れた。
この混合物を撹拌しながら、エタノールが脱離するまで
加熱した。4時間後に、留出物488gが得られ;温度
は175℃であった。真空にして、合計806gの留出
物が得られるまで蒸留を継続した。生成したアセト酢酸
エステル−官能成分1は理論的固形含量96.5%、粘
度172mPasおよび酸価131.6mgKOH/g固形樹
脂であった。以下、トリメチロールプロパントリアクリ
レート(TMPTA)がポリアクリロイル化合物として
使用される。
【0057】実施例2 成分1と2からの水性乳剤(乳剤3)の調製 ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンソルビタン酸
ジエステルをベースにした乳化剤の10%水溶液15
5.2gを、60℃で1リットルのフラスコ中に入れ
た。混合物は毎分約7500回の速度で回転する撹拌器
を使用して撹拌した。アセト酢酸エステル−官能成分1
198.3部とTMPTA 151.7部との混合物を、
60℃で3分間かけて添加した。脱イオン水50gを添
加する。得られた乳白色の乳剤は固形含量66.1%で
あった。
【0058】実施例3 水性ベースラッカーの調製: a) 水性乳剤3)100部を脱イオン水23.61部
と市場で入手することのできる3%の濃厚化用ペースト
(レオロジー調整用添加剤)の24.9部とともに、激
しく撹拌してホモジナイズ化した。
【0059】b) 市場で入手できるホワイトスピリッ
ト/脱イオン水(17.5%/17.5%)中のアルミニ
ウムペースト65%液4.77部、ブチルグリコール3.
74部、市場で入手できるアルミニウムのガス発生を防
止するための腐食防止剤0.35部、N−メチルピロリ
ドン0.7部およびブタノール2.34部を別途混合し
た。混合物は脱イオン水を使用してスプレー粘度20″
に調整した。
【0060】実施例4 水性クリアーラッカーの調製: a) 水性乳剤3)49.1部を市場で入手できる濃厚
化剤10部と脱イオン水40.9部とともに混合し、つ
いで脱イオン水中のDBU 10%溶液100部により
ホモジナイズ化し、その後スプレー粘度20″に調整し
た。
【0061】実施例5 実施例3のベースラッカーを、市場で入手できる2成分
ポリウレタンエクステンダーを加えた金属シートにスプ
レーにより塗布し、室温で35分間風乾し、そして実施
例4のクリアーラッカーをついで塗布した。試料は再度
40分間風乾し、ついで60℃で45分間温めて乾燥し
た。得られた皮膜は良好な硬さをもち、良好なフロップ
および良好な実体と輝きとを示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・ブロツク ドイツ連邦共和国50354ヒユルト.カルヴ エーク2 (72)発明者 カルメン・フロスバハ ドイツ連邦共和国42115ヴツパータール. デユツセルドルフアーシユトラーセ55 (72)発明者 ヴアルター・シユーベルト ドイツ連邦共和国42349ヴツパータール. ウンターダール22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A) 平均で少なくとも2つの酸性のC
    H水素原子をもち、架橋剤として作用する1つまたはそ
    れ以上の化合物の10〜90重量%、と B) 【化1】 のカルボニル炭素原子を介して結合した少なくとも2つ
    のα,β−不飽和基をもち、85〜1800のC=C相
    当量と170〜10,000g/モルの数平均分子量
    (Mn)とをもつ、マイケル付加に適した1つまたはそ
    れ以上の(メタ)アクリル系コポリマー、ポリエステル
    および/またはポリウレタン樹脂の10〜90重量%、
    (ここでA:Bの当量比は2:1〜1:2である); C) 成分AおよびBの重量の合計を基準に、ルイスま
    たはブレンステッド塩基の形の触媒(後者の共役酸は少
    なくとも10のpKa値をもつ)の0.01〜5重量%、を
    含み、そして水および場合により溶剤、顔料、エクステ
    ンダー、および普通のラッカー用補助剤および/または
    添加物を含有する水性ベヒクル組成物。
  2. 【請求項2】 同じであってもまたは異なっていてもよ
    い下記の基の1つまたはそれ以上から由来する平均で少
    なくとも2つの酸性のCH水素原子をもつ架橋性成分
    A)を含有する、請求項1に記載のベヒクル組成物。 【化2】 〔式中、W1は 【化3】 であり、 W2は 【化4】 であり、 W3は 【化5】 である(ここで 【化6】 はそれぞれ炭素原子を介してCH基に結合され、そして
    CH基はW1、W2および/またはW3の基の少なくとも
    1つを介してポリマーまたはオリゴマーユニット結合し
    ている)〕。
  3. 【請求項3】 コーティング媒体の全量を基準に0〜2
    0重量%の有機溶剤含有量をもつ水性の形態で存在す
    る、請求項1または2の1つに記載のベヒクル組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載のベ
    ヒクル組成物とさらに1つまたはそれ以上の有機溶剤、
    および場合により顔料および/またはエクステンダーお
    よび/または普通のラッカー用添加物を含有する、水性
    コーティング媒体。
  5. 【請求項5】 クリアーラッカー、カバリングラッカ
    ー、ベースラッカーまたはエクステンダーとしての請求
    項4に記載のコーティング媒体。
  6. 【請求項6】 請求項4または5のいずれかに記載のコ
    ーティング媒体を適用することを特徴とする、塗布され
    る基体にコーティング媒体を適用し、ついで得られたコ
    ーティングを熱硬化することによりコーティングを形成
    する方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または5のいずれかに記載の水
    性コーティング媒体をベースラッカーおよび/またはク
    リアーラッカーとして用いることを特徴とする、塗布さ
    れる基体に水性ベースのラッカーを付与し、場合により
    短かいエアレーションとクリアーラッカーのウエット−
    オン−ウエットを適用し、そして引きつづきジョイント
    硬化をすることにより多層コーティングを形成する方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれか1項記載の水性
    ベヒクル組成物のコーティング形成のための使用。
  9. 【請求項9】 多層コーティングの形成のための請求項
    8の使用。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれか1項記載の水
    性ベヒクル組成物の、5〜180℃の温度で硬化可能な
    コーティング媒体を作るための使用。
  11. 【請求項11】 請求項4または5のいずれかに記載の
    コーティング媒体の、自動車系列の製造と修理用コーテ
    ィングを形成するための使用。
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