JPH0624821B2 - 積層フイルム - Google Patents

積層フイルム

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JPH0624821B2
JPH0624821B2 JP59251559A JP25155984A JPH0624821B2 JP H0624821 B2 JPH0624821 B2 JP H0624821B2 JP 59251559 A JP59251559 A JP 59251559A JP 25155984 A JP25155984 A JP 25155984A JP H0624821 B2 JPH0624821 B2 JP H0624821B2
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wax
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一博 田中
正芳 朝倉
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、積層フィルムに関するものである。さらに詳
しくは、コンデンサー用誘電体、孔版印刷用原紙あるい
はタイプライターリボン用ベースフィルムなどに好適な
極薄ポリエチレンテレフタレートフィルムが共押出によ
り積層された剥離性を有する積層フィルムに関するもの
である。
〔従来技術〕
近年、電気機器の小型軽量化に伴なって、コンデンサー
などの用途が、ますます小型化されてきており、それに
使用されるフィルムもさらに薄いものが要求されてい
る。このような極薄フィルムとして、例えば、特開昭5
8−5226、58−132520、58−13641
7、57−176125、52−37982号公報など
のように異種のポリマー同士を積層状態として延伸し、
積層フィルムとした後、一方を剥離し、極薄フィルムと
して利用するものが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる従来の積層フィルムは、剥離の際、破れ易くしか
もピンホールが形成されやすい。また、得られた極薄フ
ィルムは、水蒸気透過率が通常の10μm前後のフィル
ムに比べて大きく、絶縁破壊電圧が著しく小さいという
問題があった。
本発明は、上記欠点の少ないもの、すなわち、水蒸気透
過率が小さく、絶縁破壊電圧が大きい極薄ポリエチレン
テレフタレートフィルムの層を有し、しかも剥離性の良
好な積層フィルムを提供することを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、次の構成すなわ
ち、プロピレン共重合体層の少なくとも片面に、高級脂
肪酸ワックスを0.05〜1重量%含有せしめたポリエ
チレンテレフタレート層が共押出により積層後、延伸さ
れてなり、かつ、該ポリエチレンテレフタレート層は、
厚さが0.2〜2.0μm、水蒸気透過率が4.0〜
6.0g/m2・24hr/0.1mmである剥離性を有
する積層フィルムとするものである。
本発明におけるプロピレン共重合体(以下、PPCと略
称する)層とは、融点が100〜150℃のものからな
る層で、PPCとしては特に限定されないが、プロピレ
ン80〜97モル%と、プロピレン以外のオレフィン3
〜20モル%との共重合体からなるポリマが好ましい。
具体例としては、プロピレン・エチレン共重合体、プロ
ピレン・ブテン共重合体、プロピレン・エチレン・ブテ
ン三元共重合体あるいはこれらの混合物などをあげるこ
とができる。共重合様式としては、ランダム共重合体で
あることが望ましいが、ブロック共重合体も、ブロック
の程度によっては使用することができる。なお、プロピ
レン共重合体と他のポリオレフィン(例えば、ポリエチ
レン、ポリブテンなど)との混合物であってもよい。
また、PPCの極限粘度は1.0〜2.0d/gの範
囲にあるのが好ましい。この範囲にある場合、フィルム
の厚みむらが少なくなるので好ましい。
なお、PPC中には、公知の添加剤、例えば、非粒子系
滑剤、無機微粒子、着色用顔料、ワックス類などが添加
されていてもよい。
PPC層の厚さは、5〜30μmの範囲にあるのが好ま
しい。
本発明におけるポリエチレンテレフタレート(以下、P
ETと略称する)層とは、分子構成の90モル%以上が
エチレンテレフタレート単位からなるポリマーの層であ
り、該層のポリマの融点は250℃以上、好ましくは2
55℃以上のものが好ましい。もちろん、エチレンテレ
フタレート単位が90モル%以下にならない範囲で、公
知の共重合分子単位、例えば、エチレンイソフタレー
ト、ブチレンテレフタレート、エチレンアジペート、エ
チレンセバケート、ポリエチレングリコールなどを共重
合したものも、本発明でいうPETの中に含まれる。
PET層の厚さは、0.2〜2.0μm、好ましくは
0.2〜1.5μmである。厚さが0.2μmより薄い
と製膜中に破れるトラブルがあるので好ましくない。ま
た、2.0μm、好ましくは1.5μmより厚い場合に
は、フィルム単体でも、作業性が良好であり、絶縁破壊
電圧を大きく保つことができるので本発明のような積層
フィルムの形にする必要がない。
また、本発明のPET層には、高級脂肪酸ワックスが含
有されることが必要である。含有される高級脂肪酸ワッ
クスとは、主成分が、炭素原子数17〜33の高級脂肪
酸と炭素原子数が17〜33の多価アルコールからなる
脂肪酸エステル化合物のことであり、具体例としては、
セラックロウ、ヌカロウ、虫ロウ、モンタンロウ、羊毛
ロウ、カルナウバロウ、カリデリラロウ、綿ロウ、合成
ロウなどのロウ、ならびにこれらのロウの脂肪酸エステ
ルの一部あるいは全体を他のアルコール成分で置換した
り、あるいはナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属
あるいはカルシウム、マグネシウム、バリウムなどのア
ルカリ土類金属などの金属塩に改質した変成物で炭化水
素化合物含量が50重量%以下で常温で固体のものであ
る。これらの中で特に望ましいものは、カルナウバロ
ウ、モンタンロウ、合成ロウ、ならびにその変成物であ
る。ここで主成分とは、炭素原子数17〜33の高級脂
肪酸と炭素原子数が17〜33の多価アルコールからな
る脂肪酸エステル化合物が総量で500重量%以上含有
されたものをいう。
ここで高級脂肪酸や多価アルコールの炭素原子数が17
未満の場合は、高級脂肪酸ワックスのフィルム表面への
ブリードアウトが激しく、製膜工程でマシン汚れなどの
トラブルが生じたり、該PET層への蒸着やアンカーコ
ートでの接着性が著しく劣る。炭素原子数が33を越え
る場合はPET層に穴があきやすくなりフィルム破れの
原因になる。該高級脂肪酸ワックスの含有量は、PET
層に対して、0.05〜1重量%である必要があり、好
ましくは0.11〜0.8重量%である。上記含有量が
0.05重量%未満の場合は、剥離した極薄PETフィ
ルムのピンホールが多くなり、絶縁破壊電圧および水蒸
気透過率が悪くなる。含有量が1重量%を越える場合
は、PET層の厚みむらがひどくなり剥離の際にフィル
ム破れを生じる。
さらに、本発明のPET層は、水蒸気透過率が4.0〜
6.0g/m2・24hr/0.1mmである必要があ
る。水蒸気透過率が4.0未満の場合も好ましいが、P
ETでは達成がむずかしい。水蒸気透過率6.0を越え
る場合は、ピンホールが多くなり、絶縁破壊電圧が小さ
くなる。
なお、PET層中に、微細粒子が添加されているのが好
ましく、その粒子はPET層表面の数平均突起径が1.
5〜4μmをもつものが好ましく、1.8〜2.8μm
がより好ましい。微細粒子としては、無機微粒子、例え
ば、乾式シリカ、湿式シリカ、ゼオライト、炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、カオリン、カオリナイト、ク
レイ、タルク、酸化チタン、アルミナ、ジルコニア、水
酸化アルミニウムなどが好ましく、その添加量は0.0
1〜1.0重量%である。このように微細粒子を添加せ
しめておくと、高級脂肪酸ワックスの効果を相乗的に高
めうることができるので好ましい。
本発明の積層フィルムは、上記PET層とPPC層が共
押出により積層されたもので積層構成は特に限定されな
いが、PET/PPCの2層、PET/PPC/PET
の3層、あるいはPET/PPC/PET/PPC/P
ETの5層が好ましい。
PET層1層の厚さAと、PPC層1層の厚さ(複数層
ある場合は最も厚い層とする)Bとの比A/Bは0.0
1〜0.2が好ましい。この範囲よりはずれると製膜し
にくくなる傾向にある。また、積層フィルムは、延伸に
より分子配向を付与する必要があり、二軸方向に同時ま
たは逐次に延伸するのが好ましい。
次に本発明の積層フィルムの製造法の具体例を説明す
る。ただし、この例に限定されるものではない。
特定量の高級脂肪酸ワックスを含有せしめたPETのチ
ップと、PPCのチップを各々別の押出機に供給して、
共押出製膜法で無延伸の積層シートをつくる。
長手方向に80〜100℃で3.0〜4.0倍、引続い
て幅方向に90〜120℃で4.0〜5.5倍延伸し、
その後180〜220℃で熱処理することにより本発明
の積層フィルムを得ることができる。
なお、上記共押出法、延伸法、熱処理法等は、いずれも
周知の方法を適用することができる。
かくして得られた積層フィルムは、PET面に印刷、ラ
ミネート、コーティングあるいは蒸着を施した後、PP
C層を剥離除去して用いる。この剥離方法は、特に限定
されるものではないが、積層フィルムを1組のニップロ
ール間にニップし、この片側のロール表面にPETフィ
ルムが沿っていく形で剥離すると、連続剥離が容易であ
る。なお、上記印刷等は剥離した後に行なってもよい。
本発明の積層フィルムは、コンデンサー用誘導体、孔版
印刷用原紙あるいはタイプライター用ベースフィルムな
ど多くの用途に用いることができる。
〔作用〕
本発明は、積層フィルムは、PET層に高級脂肪酸ワッ
クスを特定量含有させたため、PET層とPPC層の剥
離が著しく向上し、ピンホールが少なくなり、また、P
ET層に粒子が添加されてもその粒子との親和性が良く
なりボイドが消滅するものと思われる。それによって、
絶縁破壊電圧、水蒸気透過率が向上したと考えられる。
〔物性の測定方法〕
本発明において用いた物性の測定方法は次のとおりであ
る。
(1)フィルムの厚さ 2μmより厚いフィルムについてはダイヤルゲージで測
定した。2μm以下のフィルムはガラス支持体の上に、
しわのない状態で貼付し、これを触針式表面粗さ計にか
けて、フィルムがない所と、フィルムが存在する個所と
の境目の段差を測定して、これをフィルム厚さとした。
(2)ワックス含有量 ワックスの添加量を種々変えたフィルムをつくり、共鳴
周波数400MHzで、H−NMRスペクトルを測定し検
量線をつくる。測定するフィルムとの相対比較からPE
T層のワックス含有量を求めた。
(3)数平均突起径 PETフィルムにアルミニウム蒸着(厚み0.1μm)
し、光学顕微鏡(32×8倍)およびアナライザーを用
いて、フィルムの表面突起数とその突起の個々の面積を
定量測定した(50視野)。個々の突起面積を円相当径
い換算し、個々の円相当径の平均値を求めて数平均突起
径とした。
(4)水蒸気透過率 JIS Z0208の方法で、試量カップをつくり水蒸
気透過率(g/m2・24hr/0.1mm)を求めた。
(5)ピンホール数 片面にアルミニウムを蒸着した極薄PETフィルムを、
銅製プレートの上に、しわがないようにして広げて置
く。この時、蒸着面を上面に向くようにして、銅とアル
ミニウムでPETフィルムをはさむ形とする。そして、
銅とアルミニウムを電極として、この間に、フィルム厚
さ0.5μm当り100Vの直流電圧を5秒間印加す
る。すると、ピンホール部は電極間に電流が流れて、蒸
着面が部分的に消失するので、この方法で、フィルムの
単位面積当りのピンホール数を知ることができる。ここ
では、ピンホール数を表示した。
(個/100cm2)で(6)絶縁破壊強さ 10cm角のフィルムに直流電圧を印加していき絶縁破壊
を起こす電圧を測定した。その絶縁破壊電圧をフィルム
の厚さで割った値(V/μm)を絶縁破壊強さとして表
わした。なお、昇圧速度は50V/secにした。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて、本発明の一実施態様を説明す
る。もちろん、本実施例は、本発明内容を拘束するもの
ではない。
実施例1 下記2種類の原料(ペレット)を準備した。
PET:極限粘度0.62d/g。融点259℃。カ
ルナウバロウ0.5重量%(フィルム中の含有量がこの
値になるように調節した。)および乾式シリカ0.5重
量%を含有している。
PPC:極限粘度1.65d/g。融点120℃。エ
チレン含有量6重量%のプロピレン・エチレンランダム
共重合体。
この2種類の原料を、別々の押出機に供給して、280
℃で溶融押出し、各々の溶融体をT型口金の中で合流せ
しめて、PET/PPC/PETの3層構成とし、これ
を25℃の冷却ドラムに巻きつけて、冷却固化せしめ、
3層積層シートとした。両側のPET層の厚さは各々8
μm、中心のPPC層の厚さは230μmであった。
このシートを90℃に加熱した後、長手方向に3.4倍
延伸し、ただちに30℃まで冷却した。次いで、再度1
00℃に加熱して、幅方向に4.6倍延伸し、そのまま
緊張状態を保ちながら、200℃の温度で6秒間熱処理
し、徐冷して、室温まで冷却し、巻き取った。得られた
フィルムは、両側のPET層の厚さが各々0.5μm、
中心のPPC層の厚さが15μmの積層フィルムを得
た。
PET層を剥離すると剥離性が良好であった。
剥離した極薄PETフィルムのピンホール数を測定する
と10個/100cm2と少なく、数平均突起径は2.0
μmであった。また、水蒸気透過率は、5.0g/m2・
24hr/0.1mmであり、絶縁破壊強さは320V/
μmと良好であった。
比較例1 実施例1のPET原料に添加するカルナウバロウを1.
5重量%および乾式シリカを0.5重量%にして、同様
に製膜した。延伸性が悪く、ヨコ延伸するとフィルムの
穴あき破れが多発して、満足できるサンプルが取れなか
った。
比較例2 実施例1のPET原料に添加するカルナウバロウを0.
01%、および乾式シリカを0.5%にして、同様に製
膜した。得られたフィルムは、両側にPET層の厚さが
各々0.5μm、中心のPPC層の厚さが15μmであ
った。PET層を剥離してピンホール数を測定すると5
0個/100cm2と実施例に比べて多かった。数平均突
起径は2.5μmであった。この極薄PETフィルムの
水蒸気透過率は、6.5g/m2・24hr/0.1mmで
あり、絶縁破壊電圧は270V/μmと悪くなってい
る。
比較例3 実施例1のPET原料中のカルナウバロウをなしにし
て、乾式シリカのみを0.5%添加して同様に製膜し
た。得られたフィルムは、両側のPET層の厚さが各々
0.5μm、中心のPPC層の厚さが15μmであっ
た。PET層を剥離してピンホール数を測定すると66
個/100cm2と実施例に比べて多かった。数平均突起
径は2.6μmであった。この極薄PETフィルムの水
蒸気透過率は、6.2g/m2・24hr/0.1mmであ
り、絶縁破壊電圧は250V/μmとかなり悪くなって
いる。
〔発明の効果〕
本発明の積層フィルムは、PET層に高級脂肪酸ワック
スを適当量含有させたのでPET層とPPC層の剥離性
が向上し、ピンホールが少なくなった。その効果とし
て、水蒸気透過率および絶縁破壊強さが向上した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレン共重合体層の少なくとも片面
    に、高級脂肪酸ワックスを0.05〜1重量%含有せし
    めたポリエチレンテレフタレート層が共押出により積層
    後、延伸されてなり、かつ、該ポリエチレンテレフタレ
    ート層は、厚さが0.2〜2.0μm、水蒸気透過率が
    4.0〜6.0g/m2・24hr/0.1mmである剥
    離性を有する積層フィルム。
JP59251559A 1984-11-30 1984-11-30 積層フイルム Expired - Lifetime JPH0624821B2 (ja)

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