JPH0625277A - 新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606産生菌、新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606及びその製造法 - Google Patents

新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606産生菌、新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606及びその製造法

Info

Publication number
JPH0625277A
JPH0625277A JP4203172A JP20317292A JPH0625277A JP H0625277 A JPH0625277 A JP H0625277A JP 4203172 A JP4203172 A JP 4203172A JP 20317292 A JP20317292 A JP 20317292A JP H0625277 A JPH0625277 A JP H0625277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sna
testosterone
reductase
reductase inhibitor
inhibiting substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4203172A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Nakakoshi
雅道 中越
Makoto Yoshihama
誠 吉浜
Noboru Nakajima
昇 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP4203172A priority Critical patent/JPH0625277A/ja
Publication of JPH0625277A publication Critical patent/JPH0625277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 北海道当別の土壌から単離されたストレプト
ミセス属に属し、テストステロン−5α−レダクターゼ
阻害物質SNA−4606を産生する放線菌SNA−4
604産生菌。この菌を培養し、培養菌体からテストス
テロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606
を採取する方法。次の構造式で示されるSNA−460
6。 【化1】 【効果】 テストステロン−5α−レダクターゼ阻害活
性を有し、脱毛症、前立腺肥大症等男性ホルモンが関与
する疾患の予防あるいは治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規テストステロン−
5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606産生菌、
新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SN
A−4606及びその製造方法に関する。本発明に係る
物質は、脱毛症や前立腺肥大症等、男性ホルモンが関与
する疾患の予防剤ならびに治療剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】アンドロゲンとして知られているステロ
イドホルモン、すなわち5α−ジヒドロテストステロン
(以下、5α−DHTと略称する)は、テストステロン
からテストステロン−5α−レダクターゼによって生体
内で合成される。この5α−DHTは、主に男性の生殖
器である前立腺で合成され、男性における雄性機能発現
に関わっている。しかし、本来の雄性機能発現以外に男
性型脱毛症、皮膚分泌機能亢進ならびに前立腺肥大症等
の発症原因と考えられている。このような事実から、こ
れら疾患の治療には、5α−DHT合成酵素であるテス
トステロン−5α−レダクターゼの活性を阻害する作
用、あるいは、5α−DHTがアンドロゲン受容体に結
合することを阻害する作用を有するオキセンドリン、酢
酸クロルマジノン、カプロン酸ゲストリノン等の抗アン
ドロゲン剤が用いられている。しかしながら、市販の抗
アンドロゲン剤は、いずれもステロイドホルモン誘導体
であり、長期間投与された場合、ホルモン作用を示すこ
とが知られている。したがって、安全性の観点からは、
ステロイド骨格を有する化合物以外の抗アンドロゲン剤
の開発が強く要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、ステロ
イド骨格を有する化合物以外の抗アンドロゲン作用、す
なわちテストステロン−5α−レダクターゼ阻害活性を
有する物質を微生物の代謝産物に求め、種々検討を重ね
たところ、ストレプトミセス属(Streptomyc
es sp.)に属する菌株が優れたテストステロン−
5α−レダクターゼ阻害活性を有する新規化合物を産生
することを見出し、本発明を成すに至った。したがっ
て、本発明は新規テストステロン−5α−レダクターゼ
阻害物質の産生菌を提供することを課題とする。また、
本発明は新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害
物質を提供することを課題とする。さらにまた、本発明
は新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質の
製造法を提供することを課題とする。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明の新規テストステ
ロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606を
生産する菌株SNA−4606は、北海道当別の土壌か
ら分離された菌である。この菌株SNA−4606は、
前記北海道当別の土壌を抗生物質含有培地に入れ、出現
する放線菌コロニーから採取される。この菌株SNA−
4606は、下記のような菌学的性質を有する。
【0005】1)形態上の性質 走査型電子顕微鏡による観察では、基生菌糸が分断した
り、胞子を形成することはなく、気菌糸上に分節胞子の
長い連鎖が形成されており、その形態は螺旋状である。
胞子は非運動性であり、胞子表面は平滑である。
【0006】2)各種培地上の生育状態 シュクロース硝酸塩、グルコース・アスパラギン、グリ
セリン・アスパラギン(ISP培地 No.5)、スタ
ーチ(ISP培地 No.4)、チロシン(ISP培地
No.7)、栄養、イースト・麦芽(ISP培地 N
o.2)、オートミール(ISP培地 No.3)及び
ペプトン・イースト・鉄(ISP培地No.6)の9種
の寒天培地を用いて、27℃、14日間培養したとこ
ろ、表1に示すように、いずれの培地においても、よく
伸長し、分岐する基生菌糸と気菌糸を形成し、良好な生
育を示したが、グルコース・アスパラギン寒天培地、ス
ターチ寒天培地、イースト・麦芽寒天培地及びペプトン
・イースト・鉄寒天培地で特に良好な生育を示した。基
生菌糸は淡黄色の色調を呈し、灰褐色から濃紺の色調を
呈する気菌糸を着生する。可溶性色素及びメラニン色素
は生産しない。
【0007】
【表1】 各培地における生育状態の観察 ──────────────────────────────────── 培 地 3日 7日 14日 ──────────────────────────────────── シュクロース硝酸塩 +/− + + グリセリン・アスパラギン +/− + + スターチ +/− + ++ チロシン +/− + + 栄養 +/− + + イースト・麦芽 +/− + ++ オートミール +/− + + ペプトン・イースト・鉄 +/− + ++ ──────────────────────────────────── −;生育せず、+/−;+又は−の判定が困難、+;生
育を認める、++;良好な生育
【0008】3)生理的性質 a)生育温度;イースト・麦芽寒天培地において、17
−37℃で生育し、42℃では生育できず、最適温度は
32℃前後であった。 b)ゼラチンの液化;陰性 c)澱粉の分解;陽性 d)脱脂乳のペプトン化;陽性 e)メラニン様色素の生成;陰性
【0009】4)炭素源の同化性 プレドハム・ゴットリーブ寒天培地にD−グルコース、
D−キシロース、L−アラビノース、L−ラムノース、
D−フラクトース、シュクロース、イノシトール、ラフ
ィノース及びD−マンニトールの9種を各々1%添加し
て観察した。その結果を表2に示す。
【0010】
【表2】 各炭素源における同化性 ───────────────────────── 炭素源 ───────────────────────── D−グルコース 同化する D−キシロース 同化する L−アラビノース 同化する L−ラムノース 同化する D−フラクトース 同化する シュクロース 同化する イノシトール 同化する ラフィノース 同化する D−マンニトール 同化する ─────────────────────────
【0011】5)細胞壁組成 長谷川らの方法〔ジャーナル・ジェネラル・アプライド
・ミクロバイオロジー、29、319(1983)〕に
より、菌体中の2,6−ジアミノピメリン酸を分析した
結果、LL型であり、細胞壁タイプI型であった。
【0012】以上の分析結果から、SNA−4606株
はストレプトミセス属に類するものと考えられ、ストレ
プトミセス sp.SNA−4606と命名した。本発
明者らは、上述した性質を有するSNA−4606株を
他の公知の株と区別するため、工業技術院微生物工業技
術研究所に受託番号微工研菌寄第12912号(FER
M P−12912)として寄託した。
【0013】一般的に放線菌は、その性質が変異し易
く、自然変異することもあるし、また紫外線照射、コバ
ルト60照射、化学変異誘導剤等の人工的な変異処理で
容易に変異させることもできる。本発明においても、S
NA−4606株が変異した株であってもSNA−46
06物質の生産能を有する菌株であれば全て利用するこ
とが可能である。本発明では、これらの菌株をもテスト
ステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−460
6産生菌のなかに包含する。
【0014】本発明のSNA−4606株は次の方法で
土壌から分離採取した。北海道当別の土壌1gを9ml
の滅菌蒸留水に懸濁したのち、本土壌懸濁液を105
109 倍に希釈した。これら希釈液は、グルコース0.
5%、塩化ナトリウム0.05%、燐酸一水素カリウム
0.05%、硫酸マグネシウム・7水和物0.05%、
酵母エキス0.05%、L−アスパラギン0.05%、
スターチ0.5%、硫酸第一鉄・7水和物0.001
%、寒天1.5%の栄養寒天培地に抗生物質ナイスタチ
ン5ppm、シクロヘキサミド5ppm、ノボビオシン
0.3ppm、リファンピシン0.5ppmの濃度にな
るように調製した抗生物質含有培地9mlに1ml添加
し混合後、寒天平板とし32℃で7日間培養した。寒天
平板上に出現した放線菌コロニーを白金耳によりかきと
り、上記の組成の寒天斜面培地に接種し14日間、27
℃で培養した。本スラントを種菌とした。
【0015】さらに、上述したSNA−4606生産株
を培養し、目的とするSNA−4606物質を得る方法
については、以下に説明する。ストレプトミセス属に属
するSNA−4606物質生産株の培養は、通常の放線
菌の培養方法が採用し得る。栄養培地としては、生育に
必要な炭素源、窒素源、無機物、微量栄養成分を含むも
のであれば、天然培地、合成培地、半合成培地の何れで
も使用可能である。炭素源としては、グルコース、フル
クトース、シュロース、ガラクトース等の糖類や澱粉等
が単独あるいは組み合わせで使用可能である。また、菌
の資化性によっては、炭化水素、アルコール類、クエン
酸等の有機酸類も使用し得る。窒素源としては、塩化ア
ンモニウム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム等の無
機化合物、尿素、グルタミン酸ナトリウム等の有機化合
物、あるいは、培養基として一般的に使用される大豆粉
末、乾燥酵母、ペプトン、肉エキス、プロテオース−ペ
プトン、カザミン酸、大豆ペプトン、コーンスティープ
リカー等が単独あるいは組み合わせで用いられる。無機
物としては、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、リン酸塩、硫酸銅、硫酸マンガン、硫酸亜鉛、
硫酸鉄等が必要に応じて単独あるいは組み合わせで用い
られる。また、必要に応じて、ビオチン、パントテン
酸、ピリドキシン、ナイアシン、イノシン等の栄養成分
を加えることも可能である。さらに、培養時に発生する
泡を消去するためにシリコン油等の消泡剤を添加してお
くこともできる。培養方法は、一般的に行われる培養方
法が採用し得るが、振盪培養、あるいは通気攪拌培養が
最も適している。培養温度は20〜35℃、好ましくは
25〜30℃付近が良好である。SNA−4606物質
は、培養開始から48〜96時間で生産量がピークとな
るため、その時点で培養を止め、目的物質を単離、精製
する。
【0016】培養液からSNA−4606物質を回収す
るには、理化学的な性質を考慮して行われる。SNA−
4606物質は培養菌体中に存在するので、培養液を遠
心分離、あるいは濾過して菌体を分離し、その菌体から
溶媒抽出、さらにはイオン交換、吸着、分配、ゲル濾過
等の各種クロマト処理、透析、沈殿、限外濾過等の処理
を単独あるいは組み合わせで行い、回収、精製する。
【0017】一般的な回収、精製方法として、次の方法
を例示できる。培養終了後、遠心分離または濾過によっ
て菌体と培養液を分離する。菌体からアセトンやメタノ
ール等の適当な溶媒で目的物質を抽出した抽出液を減圧
下で濃縮して溶媒を除去した後、酢酸エチル等の溶媒で
さらに目的物質を抽出する。この抽出液の溶媒を留去
し、残渣をn−ヘキサンまたは石油エーテルで洗浄し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーを行う。次いでク
ロロホルム・メタノール混液で溶出し、SNA−460
6画分を回収する。そして、この画分を逆相高速液体ク
ロマトグラフ処理に付して目的とするSNA−4606
物質を精製する。
【0018】このようにして得られたSNA−4606
物質は、下記の理化学的性質を有する。 理化学的性質 1)分子式 C528418 2)分子量 996 3)融点 171〜172℃ 4)旋光度 −44.8°(C=0.5、メタノール中) 5)FABマススペクトル 1019(M+Na) 6)紫外吸収スペクトル 253nm(logE=4.49、メタノール中) 7)赤外吸収スペクトル 図1のとおり 8) 1H−NMRスペクトル 図2のとおり 9)13C−NMRスペクトル(25NHz)ppm、内
部標準TMS(重水素化クロロホルム・重水素化メタノ
ール) 7.0、9.2、13.7、15.4、16.8、1
9.5、33.1、36.8、38.6、41.8、4
3.0、44.0、66.3、67.0、70.3、7
1.2、71.5、77.9、93.8、100.1、
121.7、132.2、146.0、170.3 10)構造式
【化3】
【0019】本発明の化合物の平面構造は、化3に示し
た通りである。本発明の化合物には、多数の不斉炭素が
存在し種々の立体配置を持つことが考えられる。また、
相対配置については環状ラクトンの二重結合が、トラン
スまたはシス配置、側鎖のメチルも同様にそれぞれトラ
ンス及びシスがある。水酸基も同様である。構造上2種
のピラン環もその置換基の配置により種々の構造があ
る。誘導体は、水酸基のメチル化体並びにピラン環のア
セチル化体がある。これらの化合物がテストステロン−
5α−レダクターゼ阻害活性を有する限り、本発明のテ
ストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4
606のなかに包含される。
【0020】本発明のテストステロン−5α−レダクタ
ーゼ阻害物質SNA−4606のテストステロン−5α
−レダクターゼ阻害活性については、T.リアングらの
方法〔エンドクリノロジー(Endocrinolog
y)、117、571(1985)〕に従い、次のよう
にして測定した。8週齢SDラット雄の前立腺を採取し
た後、20mMリン酸緩衝液中、4℃でグラス−グラス
ホモジナイザーによって前立腺組織を粉砕した。そし
て、この溶液を遠心分離(10,000×g、20分
間)処理して沈殿物を分離した。この沈殿物にテストス
テロン−5α−レダクターゼ活性が認められた。さら
に、遠心分離処理を2回繰り返し行い、余分な組織を除
去した後、ジチオスレイトール1mMを含む20mMリ
ン酸緩衝液中に蛋白質量として10mg含有するよう沈
殿物を懸濁して酵素液とした。
【0021】テストステロン−5α−レダクターゼ阻害
活性は、本酵素液に基質である14C−テストステロン1
μM、SNA−4606物質10〜100μM及びNA
DPH50μMを入れた試験管中で、37℃、60分間
反応させて生成した14C−5α−DHTをシリカゲル薄
層クロマトグラフィーで分離した後、シンチレーション
カウンターによって放射活性を測定し、SNA−460
6物質を添加しない場合の放射活性を100%として阻
害率を算出した。SNA−4606物質のテストステロ
ン−5α−レダクターゼに対する阻害活性IC50は、
6.6μMと極めて強い阻害活性を示したことから、こ
のSNA−4606物質は、男性ホルモン亢進によって
引き起こされる前立腺肥大症や皮膚機能亢進等の疾患の
予防または治療に有効であることが判明した。
【0022】次に本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。
【実施例】グルコース 2%、可溶性澱粉 1%、肉エ
キス 0.1%、乾燥酵母 0.4%、塩化ナトリウム
0.2%、リン酸二水素カリウム 0.005%、寒
天1.5%を含む滅菌寒天斜面培地に、ストレプトミセ
ス sp.SNA−4606株(微工研菌寄第1291
2号)を接種し、27℃、14日間培養して種培養スラ
ントとした。次に、栄養培地(グルコース 2%、可溶
性澱粉 1%、肉エキス 0.1%、大豆粉末 2.5
%、乾燥酵母 0.4%、塩化ナトリウム 0.2%、
リン酸二水素カリウム 0.005%及び水100m
l)を入れた500ml容三角フラスコを滅菌した後、
種培養スラントから1〜2白金耳を取って培養基に接種
し、27℃、200rpmの条件で5日間、震盪培養を
行い、ジャーファーメンター培養に用いる種培養液とし
た。
【0023】このようにして培養した種培養液200m
lを30l容量ジャーファーメンターに接種した。すな
わち、30l容量ジャーファーメンターに栄養培地(グ
ルコース 2%、可溶性澱粉 1%、肉エキス 0.1
%、大豆粉末 2.5%、乾燥酵母 0.4%、塩化ナ
トリウム 0.2%、リン酸二水素カリウム 0.00
5%及び水18l)を入れて滅菌した後、種培養液20
0mlを接種し、27℃、3日間、300rpm、1v
vmで培養した。培養後、培養液を遠心分離(10,0
00×g)処理によって菌体成分と培養上清に分けた。
この際、菌体は湿重量で1.38kg、培養上清は14
lそれぞれ得られた。
【0024】このようにして得られた菌体をアセトン8
lに浸漬した後、濾過して菌体を分離し、テストステロ
ン−5α−レダクターゼ阻害活性を有する画分を抽出し
た。そして、このアセトン抽出液を減圧下、40℃で2
lになるまで濃縮した。次にこの濃縮液を酢酸エチル2
lで2回振盪し、酢酸エチル溶液を集め、無水硫酸ナト
リウム400gで脱水した後、濾過して硫酸ナトリウム
を除去し、減圧下、40℃で濃縮、乾固して、テストス
テロン−5α−レダクターゼ阻害活性を有する粗活性画
分2.7gを得た。
【0025】この粗活性画分をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーによって分画した。すなわち、粗活性画分
をクロロホルム10mlに溶解し、シリカゲル(メルク
社製)300gを充填したガラス製カラム3×50cm
の上部に付した後、クロロホルム:メタノール=98:
2、96:4、94:6、92:8の溶媒各2lずつを
流した。分画は250mlずつ行い、分画画分7〜15
を集めて減圧下、40℃で濃縮、乾固し、濃縮物1.2
3gを得た。
【0026】このようにして得られた濃縮物を10mg
当たり10mlのメタノールに溶解し、分取用の逆相高
速液体クロマトグラフィー(カラム:資生堂カプセルパ
ックC18、30×250mm)によって、溶媒がメタノ
ール:水=80:20、流量27ml、注入量0.8m
l、検出252nmの条件で分取した。本発明のSNA
−4606物質は9分で溶出されるので、その画分を集
め、減圧下、40℃で濃縮、乾固し、濃縮物71mgを
得た。さらに、上記の濃縮物を50℃の酢酸エチル2m
lに溶解し、室温に18時間放置した後、グラスフィル
ターを用いて生成した結晶を分取した。次いで、この結
晶を減圧下で乾燥し、結晶60mgを得た。この物質の
理化学的性質を測定したところ、前記SNA−4606
物質であることが確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明の実施により、新規なSNA−4
606物質を得ることができた。本物質は、強いテスト
ステロン−5α−レダクターゼ阻害活性を有するので、
男性ホルモン亢進によって引き起こされる前立腺肥大症
や皮膚機能亢進等の疾患の予防または治療等の医薬品用
途として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】SNA−4606物質の赤外吸収スペクトルを
示す。
【図2】SNA−4606物質の 1H−NMRスペクト
ルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレプトミセス属(Streptom
    yces sp.)に属し、下記構造式を有する新規テ
    ストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4
    606産生菌。 【化1】
  2. 【請求項2】 ストレプトミセス属(Streptom
    yces sp.)に属する菌が、ストレプトミセス
    sp.SNA−4606(微工研菌寄第12912号)
    である請求項1記載の産生菌。
  3. 【請求項3】 下記構造式で示される新規テストステロ
    ン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606。 【化2】
  4. 【請求項4】 ストレプトミセス属に属する新規テスト
    ステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−460
    6生産菌を培養し、その菌体から新規テストステロン−
    5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606を採取す
    ることを特徴とする新規テストステロン−5α−レダク
    ターゼ阻害物質SNA−4606の製造方法。
  5. 【請求項5】 SNA−4606生産菌が、ストレプト
    ミセス sp.SNA−4606(微工研菌寄第129
    12号)である請求項4記載の製造方法。
JP4203172A 1992-07-08 1992-07-08 新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606産生菌、新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606及びその製造法 Pending JPH0625277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4203172A JPH0625277A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606産生菌、新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4203172A JPH0625277A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606産生菌、新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0625277A true JPH0625277A (ja) 1994-02-01

Family

ID=16469654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4203172A Pending JPH0625277A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606産生菌、新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0625277A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6645611B2 (en) 2001-02-09 2003-11-11 3M Innovative Properties Company Dispensable oil absorbing skin wipes
US7157093B1 (en) 1997-12-05 2007-01-02 3M Innovative Properties Company Oil cleaning sheets for makeup
CN102344468A (zh) * 2011-07-13 2012-02-08 马丁 一类新型的akt/pkb激酶激动剂的获得及其用途

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7157093B1 (en) 1997-12-05 2007-01-02 3M Innovative Properties Company Oil cleaning sheets for makeup
US6645611B2 (en) 2001-02-09 2003-11-11 3M Innovative Properties Company Dispensable oil absorbing skin wipes
CN102344468A (zh) * 2011-07-13 2012-02-08 马丁 一类新型的akt/pkb激酶激动剂的获得及其用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0285296A (ja) Fr901228物質およびその製造法
JPH0216756B2 (ja)
EP1296989B1 (en) Polycyclic xanthones as antibiotics
JPH0625277A (ja) 新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606産生菌、新規テストステロン−5α−レダクターゼ阻害物質SNA−4606及びその製造法
JPH10130269A (ja) カルボリン誘導体
JP4380913B2 (ja) 新規ft−0554物質及びその製造法
JPH03157372A (ja) Yl―01869p物質及びその製造法
US4725621A (en) CL-1957E antibiotic compound and its production
JPH0120153B2 (ja)
JP3327982B2 (ja) 新規な抗生物質mi481−42f4−a関連物質
JPS6253518B2 (ja)
JPH08198888A (ja) ジヒドロフェナジン誘導体
JP2795489B2 (ja) 新規物質dc115a化合物
JP3386842B2 (ja) Mj202−72f3物質の新規エステル
JPS62186787A (ja) 新規な微生物
JP2002284799A (ja) 新規生理活性物質mk600−a、b、cおよびdとその製造方法
JP2576883B2 (ja) S−632−b▲下1▼およびs−632−b▲下2▼物質
JPH10251289A (ja) 新規抗生物質ノスラマイシンとその製造方法
JPH11193280A (ja) 新規抗生物質デカトロマイシンaおよびbとその製造法
JPH05331181A (ja) ファルネシルトランスフェラーゼ阻害物質oh−4652物質およびその製造法
WO2002026744A1 (en) Mpc1001 derivatives
JPS62174040A (ja) 3”−ヒドロキシ−ml−236b誘導体およびその製造法
JPH06316595A (ja) 環状ペプチド化合物
JP2001055386A (ja) 抗生物質ツベラクトマイシンb、dおよびeとその製造法
JPH08208644A (ja) 新規抗生物質クレミマイシンとその製造法及び用途