JPH08208644A - 新規抗生物質クレミマイシンとその製造法及び用途 - Google Patents
新規抗生物質クレミマイシンとその製造法及び用途Info
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- JPH08208644A JPH08208644A JP4143895A JP4143895A JPH08208644A JP H08208644 A JPH08208644 A JP H08208644A JP 4143895 A JP4143895 A JP 4143895A JP 4143895 A JP4143895 A JP 4143895A JP H08208644 A JPH08208644 A JP H08208644A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clemimycin
- antibiotic
- formula
- culture
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- Pending
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多剤耐性菌(メチシリン耐性菌等)に優れた
抗菌活性及び抗腫瘍活性を示す新しい分子骨格を有する
抗生物質を提供する。 【構成】 次式(I) で示される化合物、あるいは次式(I′) で示される化合物である新規抗生物質クレミマイシンが
ストレプトミセス属に属するMJ635−86F5菌株
の培養により得られた。クレミマイシンはメチシリン耐
性菌を含めてグラム陽性菌に対する抗菌活性と抗腫瘍活
性とを有する抗生物質である。
抗菌活性及び抗腫瘍活性を示す新しい分子骨格を有する
抗生物質を提供する。 【構成】 次式(I) で示される化合物、あるいは次式(I′) で示される化合物である新規抗生物質クレミマイシンが
ストレプトミセス属に属するMJ635−86F5菌株
の培養により得られた。クレミマイシンはメチシリン耐
性菌を含めてグラム陽性菌に対する抗菌活性と抗腫瘍活
性とを有する抗生物質である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌活性及び抗腫瘍活性
を有する新規な抗生物質であるクレミマイシン(Cremim
ycin)に関し、またクレミマイシン(Cremimycin)の製
造法に関する。さらに本発明はクレミマイシンまたはそ
の塩を有効成分とする抗菌剤及び抗腫瘍剤に関する。さ
らにまた、本発明は、クレミマイシンを生産できる特性
を持つ新規な微生物ストレプトミセス MJ635−8
6F5株に関する。
を有する新規な抗生物質であるクレミマイシン(Cremim
ycin)に関し、またクレミマイシン(Cremimycin)の製
造法に関する。さらに本発明はクレミマイシンまたはそ
の塩を有効成分とする抗菌剤及び抗腫瘍剤に関する。さ
らにまた、本発明は、クレミマイシンを生産できる特性
を持つ新規な微生物ストレプトミセス MJ635−8
6F5株に関する。
【0002】
【従来の技術】細菌感染症の化学療法において、多剤耐
性菌の出現は重大な問題である。従来知られるまたは使
用されている既知の抗菌性化合物とは、異なる化学構造
の骨格を有し且つ優れた抗菌活性と性質を示す新しい化
合物の発見または創製をすることは常に望まれており、
そのための研究が行われている。また抗腫瘍性物質は、
一般に強い毒性を有するものが多く、その抗腫瘍剤とし
ての使用に当たって大きな制約となっている。そこで、
毒性が低く且つ新規な化学構造を有する抗腫瘍性物質を
発見または創製することが強く望まれており、そのため
の研究が行われている。
性菌の出現は重大な問題である。従来知られるまたは使
用されている既知の抗菌性化合物とは、異なる化学構造
の骨格を有し且つ優れた抗菌活性と性質を示す新しい化
合物の発見または創製をすることは常に望まれており、
そのための研究が行われている。また抗腫瘍性物質は、
一般に強い毒性を有するものが多く、その抗腫瘍剤とし
ての使用に当たって大きな制約となっている。そこで、
毒性が低く且つ新規な化学構造を有する抗腫瘍性物質を
発見または創製することが強く望まれており、そのため
の研究が行われている。
【0003】
【発明が解決するべき問題】本発明は、上記の要望に応
えることができる抗菌活性及び抗腫瘍活性を持つ新規な
抗生物質を提供することを目的にするものである。
えることができる抗菌活性及び抗腫瘍活性を持つ新規な
抗生物質を提供することを目的にするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは有用
な抗生物質を発見すべく研究を行い、その結果、新規な
微生物として、土壌試料からストレプトミセス属に属す
る菌株を分離することに成功し、またこの菌株が新しい
構造骨格を有する抗生物質を産生しいいることを見い出
した。この新規抗生物質を単離することに成功し、そし
てクレミマイシン(Cremimycin)と命名した。更に、こ
の抗生物質がグラム陽性の細菌並びにその薬剤耐性菌
(メチシリン耐性菌等)に抗菌活性を示し、また癌細胞
の増殖に対して抑制効果を示すことを見い出した。さら
に研究を続けクレミマイシンを分析することにより、ク
レミマイシンの化学構造を決定した。そしてクレミマイ
シンが新規化合物であることを確認し、後記の式(I)
により表せることを知見した。また、後記の式(I′)
により表せる互変異性体があることを知見した。
な抗生物質を発見すべく研究を行い、その結果、新規な
微生物として、土壌試料からストレプトミセス属に属す
る菌株を分離することに成功し、またこの菌株が新しい
構造骨格を有する抗生物質を産生しいいることを見い出
した。この新規抗生物質を単離することに成功し、そし
てクレミマイシン(Cremimycin)と命名した。更に、こ
の抗生物質がグラム陽性の細菌並びにその薬剤耐性菌
(メチシリン耐性菌等)に抗菌活性を示し、また癌細胞
の増殖に対して抑制効果を示すことを見い出した。さら
に研究を続けクレミマイシンを分析することにより、ク
レミマイシンの化学構造を決定した。そしてクレミマイ
シンが新規化合物であることを確認し、後記の式(I)
により表せることを知見した。また、後記の式(I′)
により表せる互変異性体があることを知見した。
【0005】しかして、本発明は、ストレプトミセス属
に属する微生物を培養して得られて本発明者らによりク
レミマイシンと命名された新規な抗性物質およびその製
造法を提供するものである。さらに、本発明はクレミマ
イシンまたはその塩を有効成分とする抗菌剤及び抗腫瘍
剤を提供するものである。
に属する微生物を培養して得られて本発明者らによりク
レミマイシンと命名された新規な抗性物質およびその製
造法を提供するものである。さらに、本発明はクレミマ
イシンまたはその塩を有効成分とする抗菌剤及び抗腫瘍
剤を提供するものである。
【0006】すなわち、第1の本発明によると、次式
(I) で示される化合物、あるいは次式(I′) で示される化合物である抗生物質クレミマイシン又はそ
の塩が提供される。
(I) で示される化合物、あるいは次式(I′) で示される化合物である抗生物質クレミマイシン又はそ
の塩が提供される。
【0007】本発明のクレミマイシンは弱酸性物質であ
り、その塩としては、第4級アンモニウム塩などの有機
塩基との塩あるいは各種金属との塩、例えばナトリウム
のようなアルカリ金属との塩がある。
り、その塩としては、第4級アンモニウム塩などの有機
塩基との塩あるいは各種金属との塩、例えばナトリウム
のようなアルカリ金属との塩がある。
【0008】本発明による式(I)のクレミマイシンの
理化学的性状は、次の通りである。
理化学的性状は、次の通りである。
【0009】(1)外 観 無色結晶 (2)分子式 C35H53NO9 (3)高分解能質量分析(HRFABMS:正イオンモ
ード) 実験値 632.3785(M+H)+ 計算値 632.3799 (4)融 点 219〜220℃ (5)比旋光度 〔α〕D 23 +25.0°(c 0.44, DMSO)。
ード) 実験値 632.3785(M+H)+ 計算値 632.3799 (4)融 点 219〜220℃ (5)比旋光度 〔α〕D 23 +25.0°(c 0.44, DMSO)。
【0010】(6)紫外線吸収スペクトル メタノール溶液中で測定した紫外線吸収スペクトルは添
付図面の図1に示す λmax nm(ε)300(42,400)(0.01 N HCl-メタノール
中) λmax nm(ε)305(40,500)(0.01 N NaOH-メタノール
中) (7)赤外線吸収スペクトル KBr錠法で測定した赤外線吸収スペクトルは添付図面
の図2に示す。
付図面の図1に示す λmax nm(ε)300(42,400)(0.01 N HCl-メタノール
中) λmax nm(ε)305(40,500)(0.01 N NaOH-メタノール
中) (7)赤外線吸収スペクトル KBr錠法で測定した赤外線吸収スペクトルは添付図面
の図2に示す。
【0011】(8)プロトン核磁気共鳴スペクトル 500MHzにおいて重ジメチルスルホキシド中で室温
にて測定したプロトンNMRスペクトルは、添付図面の
図3に示す。
にて測定したプロトンNMRスペクトルは、添付図面の
図3に示す。
【0012】(9)炭素13核磁気共鳴スペクトル 125MHzにおいて重ジメチルスルホキシド中で室温
にて測定した炭素13NMRスペクトルは、添付図面の
図4に示す。
にて測定した炭素13NMRスペクトルは、添付図面の
図4に示す。
【0013】(10)溶解性 メタノール又はジメチルスルホキシドに可溶であるが水
に不溶である (11)TLC シリカゲル60F254(メルク社製)の薄層クロマト
グラフィーにおいて展開溶媒としてクロロホルム−メタ
ノール−酢酸(90:10:1)で展開して測定したときの
Rf値は0.63である。
に不溶である (11)TLC シリカゲル60F254(メルク社製)の薄層クロマト
グラフィーにおいて展開溶媒としてクロロホルム−メタ
ノール−酢酸(90:10:1)で展開して測定したときの
Rf値は0.63である。
【0014】本発明による新規抗生物質クレミマイシン
(Cremimycin)が前記の式(I)で示される化学構造を
有する化合物であること、また式(I′)で示される互
変異性体であることは、プロトンNMR、炭素13NM
R等の分析を詳細に検討することにより前記の通り決定
された。
(Cremimycin)が前記の式(I)で示される化学構造を
有する化合物であること、また式(I′)で示される互
変異性体であることは、プロトンNMR、炭素13NM
R等の分析を詳細に検討することにより前記の通り決定
された。
【0015】本発明によるクレミマイシンは後記の生物
学的性質を有する。
学的性質を有する。
【0016】すなわち、クレミマイシン又はその塩は、
薬剤耐性菌(メチシリン耐性菌等)を含むグラム陽性の
細菌に対して抗菌活性を示す。
薬剤耐性菌(メチシリン耐性菌等)を含むグラム陽性の
細菌に対して抗菌活性を示す。
【0017】試験例1 各種の微生物に対するクレミマイシンの抗菌スペクトル
は日本化学療法学会標準法に基づき、ミュラー・ヒント
ン寒天培地上で倍数希釈法によって測定した。
は日本化学療法学会標準法に基づき、ミュラー・ヒント
ン寒天培地上で倍数希釈法によって測定した。
【0018】
【0019】試験例2 各種の癌細胞を用いて癌細胞の増殖を50%抑制するク
レミマイシンの濃度をMTT法〔「Journal of Immunol
ogical Methods」65, 55〜60頁(1983)参照〕で測定し
た。その測定結果を表2に示す。
レミマイシンの濃度をMTT法〔「Journal of Immunol
ogical Methods」65, 55〜60頁(1983)参照〕で測定し
た。その測定結果を表2に示す。
【0020】
【0021】以上のように抗生物質クレミマイシンは各
種の癌細胞の増殖に対し抑制効果を示した。
種の癌細胞の増殖に対し抑制効果を示した。
【0022】試験例3 マウスを使用して式(I)のクレミマイシンの急性毒性
を試験するにあたって、10%ジメチルスルホキシドお
よびツィーン80含有の生理食塩水にクレミマイシンを
溶解し、その溶液を腹腔内に注射し、マウスを14日間
観察した。その結果、クレミマイシンは100mg/kgの
投与量で毒性は認められなかった。
を試験するにあたって、10%ジメチルスルホキシドお
よびツィーン80含有の生理食塩水にクレミマイシンを
溶解し、その溶液を腹腔内に注射し、マウスを14日間
観察した。その結果、クレミマイシンは100mg/kgの
投与量で毒性は認められなかった。
【0023】さらに、第2の本発明によると、ストレプ
トミセス属に属する前記の式(I)又は式(I′)のク
レミマイシンの生産菌を培養し、培養物から、クレミマ
イシンを採取することを特徴とする、式(I)又は式
(I′)の抗生物質クレミマイシンの製造法が提供され
る。
トミセス属に属する前記の式(I)又は式(I′)のク
レミマイシンの生産菌を培養し、培養物から、クレミマ
イシンを採取することを特徴とする、式(I)又は式
(I′)の抗生物質クレミマイシンの製造法が提供され
る。
【0024】本発明の方法で使用する抗生物質クレミマ
イシンの生産菌は、前述した理化学的性質および生物学
的性質を有する抗生物質を生産する能力を有するもので
あれば、その種を問わず使用でき広範な微生物から選ぶ
ことができる。かかる微生物のうち、抗生物質クレミマ
イシンの生産菌の具体的な好適の一例は、本発明者らに
より平成3年10月、微生物化学研究所において、神奈
川県横浜市金沢区の土壌より分離された放線菌で、MJ
635−86F5の菌株番号が付された菌株がある。
イシンの生産菌は、前述した理化学的性質および生物学
的性質を有する抗生物質を生産する能力を有するもので
あれば、その種を問わず使用でき広範な微生物から選ぶ
ことができる。かかる微生物のうち、抗生物質クレミマ
イシンの生産菌の具体的な好適の一例は、本発明者らに
より平成3年10月、微生物化学研究所において、神奈
川県横浜市金沢区の土壌より分離された放線菌で、MJ
635−86F5の菌株番号が付された菌株がある。
【0025】以下に、MJ635−86F5株の菌学的
諸性質について記載する。 1.形 態 MJ635−86F5株は、分枝した基生菌糸より直状
の気菌糸を伸長し、まれに2〜5回転のらせん形成が認
められる。成熟した胞子鎖は10〜50個の卵円形の胞
子を連鎖する。胞子の大きさは約0.6〜0.8×0.
5〜1.0ミクロンで、その表面は平滑である。基生菌
糸の分断やジグザグ状の菌糸が観察される。輪生枝およ
び胞子のうは認められない。
諸性質について記載する。 1.形 態 MJ635−86F5株は、分枝した基生菌糸より直状
の気菌糸を伸長し、まれに2〜5回転のらせん形成が認
められる。成熟した胞子鎖は10〜50個の卵円形の胞
子を連鎖する。胞子の大きさは約0.6〜0.8×0.
5〜1.0ミクロンで、その表面は平滑である。基生菌
糸の分断やジグザグ状の菌糸が観察される。輪生枝およ
び胞子のうは認められない。
【0026】2.各種培地における生育状態 色の記載について〔 〕内に示す色の標準は、コンティ
ナー・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハ
ーモニー・マニュアル(Container Corporationof Ameri
caのColor Harmony Manual)を用いた。 (1)シュクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培養) 無色の発育上に、灰白〔2 cb, Ivory Tint〕の気菌糸を
うっすらと着生し、溶解性色素は認められない。 (2)グルコース・アスパラギン寒天培地(27℃培
養) 黄味灰〔2 ba, Pearl〜2 ca, Lt Ivory〕の発育上に、
灰白〔2 dc, Natural〕〜明るい茶灰〔2 ig, Slate Ta
n〕の気菌糸をうっすらと着生し、溶解性色素は認めら
れない。 (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP−培
地5、27℃培養) 貧弱な無色の発育上に、灰白〔2 cb, Ivory Tint〜2dc,
Natural〕の気菌糸をうっすらと着生し、溶解性色素は
認められない。 (4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP−培地4、2
7℃培養) 無色の発育上に、茶白〔3 dc, Natural〕の気菌糸をう
っすらと着生し、溶解性色素は認められない。
ナー・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハ
ーモニー・マニュアル(Container Corporationof Ameri
caのColor Harmony Manual)を用いた。 (1)シュクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培養) 無色の発育上に、灰白〔2 cb, Ivory Tint〕の気菌糸を
うっすらと着生し、溶解性色素は認められない。 (2)グルコース・アスパラギン寒天培地(27℃培
養) 黄味灰〔2 ba, Pearl〜2 ca, Lt Ivory〕の発育上に、
灰白〔2 dc, Natural〕〜明るい茶灰〔2 ig, Slate Ta
n〕の気菌糸をうっすらと着生し、溶解性色素は認めら
れない。 (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP−培
地5、27℃培養) 貧弱な無色の発育上に、灰白〔2 cb, Ivory Tint〜2dc,
Natural〕の気菌糸をうっすらと着生し、溶解性色素は
認められない。 (4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP−培地4、2
7℃培養) 無色の発育上に、茶白〔3 dc, Natural〕の気菌糸をう
っすらと着生し、溶解性色素は認められない。
【0027】(5)チロシン寒天培地(ISP−培地
7、27℃培養) 無色の発育上に、茶白〔3 dc, Natural〕〜明るい茶灰
〔3 ig, Beige Brown〕の気菌糸をうっすらと着生し、
溶解性色素は認められない。 (6)栄養寒天培地(27℃培養) 発育はうす黄〔2 ea, Lt Wheat〜2 gc, Bamboo〕、気菌
糸は着生せず、溶解性色素は認められない。 (7)イースト・麦芽寒天培地(ISP−培地2、27
℃培養) うす黄〔2 ea, Lt Wheat〜2 gc, Bamboo〕の発育上に、
灰〔3 fe, Silver Gray〜3 ih, Beige Gray〕の気菌糸
を着生し、溶解性色素は認められない。 (8)オートミール寒天培地(ISP−培地3、27℃
培養) 無色の発育上に、明るい茶灰〔3 ec, Bisque〜3 ig, Be
ige Brown〕の気菌糸をうっすらと着生し、溶解性色素
は認められない。 (9)スターチ寒天培地(27℃培養) 貧弱な無色の発育上に、灰白〔2 dc, Natural〕の気菌
糸をうっすらと着生し、溶解性色素は認められない。
7、27℃培養) 無色の発育上に、茶白〔3 dc, Natural〕〜明るい茶灰
〔3 ig, Beige Brown〕の気菌糸をうっすらと着生し、
溶解性色素は認められない。 (6)栄養寒天培地(27℃培養) 発育はうす黄〔2 ea, Lt Wheat〜2 gc, Bamboo〕、気菌
糸は着生せず、溶解性色素は認められない。 (7)イースト・麦芽寒天培地(ISP−培地2、27
℃培養) うす黄〔2 ea, Lt Wheat〜2 gc, Bamboo〕の発育上に、
灰〔3 fe, Silver Gray〜3 ih, Beige Gray〕の気菌糸
を着生し、溶解性色素は認められない。 (8)オートミール寒天培地(ISP−培地3、27℃
培養) 無色の発育上に、明るい茶灰〔3 ec, Bisque〜3 ig, Be
ige Brown〕の気菌糸をうっすらと着生し、溶解性色素
は認められない。 (9)スターチ寒天培地(27℃培養) 貧弱な無色の発育上に、灰白〔2 dc, Natural〕の気菌
糸をうっすらと着生し、溶解性色素は認められない。
【0028】3.生理的性質 (1)生育温度範囲 グルコース・アスパラギン寒天培地(グルコース 1.
0%、アスパラギン0.05%、リン酸二カリウム
0.05%、ひも寒天 3.5%、pH7.0)を用
い、10℃、20℃、24℃、27℃、30℃、37
℃、50℃の各温度で試験した結果、10℃、50℃を
除き、そのいずれの温度でも生育する。生育至適温度は
27℃〜30℃付近と思われる。 (2)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培
地、ISP−培地4及びスターチ寒天培地、いずれも2
7℃培養) 陰性である。 (3)メラニン様色素の生成(トリプトン・イースト・
ブロス、ISP−培地1;ペプトン・イースト・鉄寒天
培地、ISP−培地6;チロシン寒天培地、ISP−培
地7;いずれも27℃培養) いずれの培地でも陰性である。
0%、アスパラギン0.05%、リン酸二カリウム
0.05%、ひも寒天 3.5%、pH7.0)を用
い、10℃、20℃、24℃、27℃、30℃、37
℃、50℃の各温度で試験した結果、10℃、50℃を
除き、そのいずれの温度でも生育する。生育至適温度は
27℃〜30℃付近と思われる。 (2)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培
地、ISP−培地4及びスターチ寒天培地、いずれも2
7℃培養) 陰性である。 (3)メラニン様色素の生成(トリプトン・イースト・
ブロス、ISP−培地1;ペプトン・イースト・鉄寒天
培地、ISP−培地6;チロシン寒天培地、ISP−培
地7;いずれも27℃培養) いずれの培地でも陰性である。
【0029】(4)炭素源の利用性(プリドハム・ゴド
リーブ寒天培地、ISP−培地9、27℃培養) D−グルコース、D−キシロースを利用して発育し、ラ
ムノースはおそらく利用すると思われる。シュクロー
ス、イノシトール、ラフィノース、D−マンニトールは
利用しない。L−アラビノース、D−フラクトースの利
用は判然としない。 (5)硝酸塩の還元反応(0.1%硝酸カリウム含有ペ
プトン水、ISP−培地8、27℃培養) 陽性である。
リーブ寒天培地、ISP−培地9、27℃培養) D−グルコース、D−キシロースを利用して発育し、ラ
ムノースはおそらく利用すると思われる。シュクロー
ス、イノシトール、ラフィノース、D−マンニトールは
利用しない。L−アラビノース、D−フラクトースの利
用は判然としない。 (5)硝酸塩の還元反応(0.1%硝酸カリウム含有ペ
プトン水、ISP−培地8、27℃培養) 陽性である。
【0030】以上の性状を要約すると、MJ635−8
6F5株は、分枝した基生菌糸より直状の気菌糸を伸長
し、まれに2〜5回転のらせんを形成する。成熟した胞
子鎖には10〜50個の卵円形の胞子を連鎖し、その表
面は平滑である。種々の培地で、無色〜うす黄の発育上
に、灰白〜明るい茶灰の気菌糸をうっすらと着生し、溶
解性色素は認められない。生育至適温度は27〜30℃
付近である。メラニン様色素の生成及びスターチの水解
性は陰性である。なお、細胞壁に含まれる2,6−ジア
ミノピメリン酸はLL−型であり、主要なメナキノンは
MK−9(H6)及びMK−9(H8)であった。
6F5株は、分枝した基生菌糸より直状の気菌糸を伸長
し、まれに2〜5回転のらせんを形成する。成熟した胞
子鎖には10〜50個の卵円形の胞子を連鎖し、その表
面は平滑である。種々の培地で、無色〜うす黄の発育上
に、灰白〜明るい茶灰の気菌糸をうっすらと着生し、溶
解性色素は認められない。生育至適温度は27〜30℃
付近である。メラニン様色素の生成及びスターチの水解
性は陰性である。なお、細胞壁に含まれる2,6−ジア
ミノピメリン酸はLL−型であり、主要なメナキノンは
MK−9(H6)及びMK−9(H8)であった。
【0031】これらの性状により、MJ635−86F
5株はストレプトミセス(Streptom yces)属に属すると
考えられる。近縁の既知菌種を検索すると、ストレプト
ミセス・プリカツス(Streptomyces plicatus)〔文献
1, Shirling、E. B. and D. Gottlieb, 「Internation
al Journal of Systematic Bacteriology」19巻, 462頁
(1969年); 文献2, Skerman, V. B. D., V. McGowan, a
nd P. H. A. Sneath, 「International Journal of Syst
ematic Bacteriology」30巻, 396頁 (1980年)],ストレ
プトミセス・オリヴァセウス(Streptomyces olivaceu
s)[文献1, Shirling、E. B. and D. Gottlieb, 「Inte
rnational Journal of Systematic Bacteriology」18
巻, 154頁 (1968年); 文献2, Skerman, V. B. D., V.
McGowan, andP. H. A. Sneath, 「International Journa
l of Systematic Bacteriology」30巻, 396頁 (1980
年)], ストレプトミセス・エクスフォリアツス(Strept
omyces exfoliatus)[文献1, Shirling、E. B. and D. G
ottlieb, 「International Journal of Systematic Bac
teriology」18巻, 108頁 (1968年); 文献2, Skerman,
V. B. D., V. McGowan, and P. H. A. Sneath, 「Intern
ational Journal of Systematic Bacteriology」30巻,
380頁 (1980年)] 及びストレプトミセス・ハイドロゲナ
ンス(Streptomyces hydrogenans)〔文献1, Shirlin
g、E. B. and D. Gottlieb, 「International Journal
of Systematic Bacteriology」22巻, 307頁(1972年);
文献2, Skerman, V. B. D., V. McGowan, and P. H.
A. Sneath, 「International Journal of Systematic Ba
cteriology」30巻, 388頁 (1980年)]があげられた。そ
こで上記4種の当研究所保存菌株とMJ635−86F
5株とを実地に比較検討する予定である。現時点では、
MJ635−86F5株をストレプトミセス・エスピー
(Streptomyces sp.) MJ635−86F5とする。
5株はストレプトミセス(Streptom yces)属に属すると
考えられる。近縁の既知菌種を検索すると、ストレプト
ミセス・プリカツス(Streptomyces plicatus)〔文献
1, Shirling、E. B. and D. Gottlieb, 「Internation
al Journal of Systematic Bacteriology」19巻, 462頁
(1969年); 文献2, Skerman, V. B. D., V. McGowan, a
nd P. H. A. Sneath, 「International Journal of Syst
ematic Bacteriology」30巻, 396頁 (1980年)],ストレ
プトミセス・オリヴァセウス(Streptomyces olivaceu
s)[文献1, Shirling、E. B. and D. Gottlieb, 「Inte
rnational Journal of Systematic Bacteriology」18
巻, 154頁 (1968年); 文献2, Skerman, V. B. D., V.
McGowan, andP. H. A. Sneath, 「International Journa
l of Systematic Bacteriology」30巻, 396頁 (1980
年)], ストレプトミセス・エクスフォリアツス(Strept
omyces exfoliatus)[文献1, Shirling、E. B. and D. G
ottlieb, 「International Journal of Systematic Bac
teriology」18巻, 108頁 (1968年); 文献2, Skerman,
V. B. D., V. McGowan, and P. H. A. Sneath, 「Intern
ational Journal of Systematic Bacteriology」30巻,
380頁 (1980年)] 及びストレプトミセス・ハイドロゲナ
ンス(Streptomyces hydrogenans)〔文献1, Shirlin
g、E. B. and D. Gottlieb, 「International Journal
of Systematic Bacteriology」22巻, 307頁(1972年);
文献2, Skerman, V. B. D., V. McGowan, and P. H.
A. Sneath, 「International Journal of Systematic Ba
cteriology」30巻, 388頁 (1980年)]があげられた。そ
こで上記4種の当研究所保存菌株とMJ635−86F
5株とを実地に比較検討する予定である。現時点では、
MJ635−86F5株をストレプトミセス・エスピー
(Streptomyces sp.) MJ635−86F5とする。
【0032】なお、MJ635−86F5株を工業技術
院生命工学工業技術研究所に寄託申請し、平成6年12
月9日、FERM P−14696として受託された。
院生命工学工業技術研究所に寄託申請し、平成6年12
月9日、FERM P−14696として受託された。
【0033】第2の本発明の方法においては、抗生物質
クレミマイシンの製造は次の通り行われる。
クレミマイシンの製造は次の通り行われる。
【0034】すなわち、抗生物質クレミマイシンの製造
は、クレミマイシン生産菌を栄養培地中に接種して、培
養することによって行われ、抗生物質クレミマイシンを
含む培養物が得られる。このような目的に用いる栄養培
地としては、放線菌の使用しうるものが使用される。栄
養源として、例えば市販されているポリペプトン、酵母
エキス、肉エキス、コーン・スティープ・リカー、硫酸
アンモニウム等の窒素源が使用でき、また、グリセリ
ン、でん粉、グルコース、ガラクトース、デキストリ
ン、トーストソーヤ等の炭水化物あるいは脂肪などの炭
素源が使用できる。さらに食塩、炭酸カルシウム等の無
機塩を添加して使用できる。その他必要に応じて微量の
金属塩を添加することができる。これらのものは、抗生
物質クレミマイシン生産菌が利用し、抗生物質クレミマ
イシンの生産に役に立つものであればよく、公知の放線
菌の培養材料はすべて用いることができる。
は、クレミマイシン生産菌を栄養培地中に接種して、培
養することによって行われ、抗生物質クレミマイシンを
含む培養物が得られる。このような目的に用いる栄養培
地としては、放線菌の使用しうるものが使用される。栄
養源として、例えば市販されているポリペプトン、酵母
エキス、肉エキス、コーン・スティープ・リカー、硫酸
アンモニウム等の窒素源が使用でき、また、グリセリ
ン、でん粉、グルコース、ガラクトース、デキストリ
ン、トーストソーヤ等の炭水化物あるいは脂肪などの炭
素源が使用できる。さらに食塩、炭酸カルシウム等の無
機塩を添加して使用できる。その他必要に応じて微量の
金属塩を添加することができる。これらのものは、抗生
物質クレミマイシン生産菌が利用し、抗生物質クレミマ
イシンの生産に役に立つものであればよく、公知の放線
菌の培養材料はすべて用いることができる。
【0035】クレミマイシン生産菌としては、ストレプ
トミセス属に属して抗生物質クレミマイシンの生産能を
有する微生物が使用される。具体的には、本発明者らの
分離したストレプトミセス MJ635−86F5株が
抗生物質クレミマイシンを生産することが本発明者らに
よって明らかにされているが、その他のクレミマイシン
生産菌株については、抗生物質生産菌の単離の常法によ
って自然界より分離することが可能である。また、スト
レプトミセス MJ635−86F5株を含めて、抗生
物質クレミマイシンの生産菌を放射線照射その変異処理
に付して、抗生物質クレミマイシンの生産能を高める余
地も残っている。さらに遺伝子工学的手法によって抗生
物質クレミマイシンの生産も可能である。
トミセス属に属して抗生物質クレミマイシンの生産能を
有する微生物が使用される。具体的には、本発明者らの
分離したストレプトミセス MJ635−86F5株が
抗生物質クレミマイシンを生産することが本発明者らに
よって明らかにされているが、その他のクレミマイシン
生産菌株については、抗生物質生産菌の単離の常法によ
って自然界より分離することが可能である。また、スト
レプトミセス MJ635−86F5株を含めて、抗生
物質クレミマイシンの生産菌を放射線照射その変異処理
に付して、抗生物質クレミマイシンの生産能を高める余
地も残っている。さらに遺伝子工学的手法によって抗生
物質クレミマイシンの生産も可能である。
【0036】抗生物質クレミマイシンの製造に当って
は、好ましくは、ストレプトミセス属に属する抗生物質
クレミマイシン生産菌を適当な培地で振とうしながら好
気的に培養し、その培養液から目的のクレミマイシンを
採取することによって製造することができる。培養温度
は、抗生物質クレミマイシン生産菌の発育が実質的に阻
害されずにこの物質を生産しうる範囲であれば、特に制
約されるものではなく、使用する生産菌に応じて選択で
きるが、好ましくは、25〜30℃の範囲内の温度を挙
げることができる。特に27℃で培養するのが好まし
い。
は、好ましくは、ストレプトミセス属に属する抗生物質
クレミマイシン生産菌を適当な培地で振とうしながら好
気的に培養し、その培養液から目的のクレミマイシンを
採取することによって製造することができる。培養温度
は、抗生物質クレミマイシン生産菌の発育が実質的に阻
害されずにこの物質を生産しうる範囲であれば、特に制
約されるものではなく、使用する生産菌に応じて選択で
きるが、好ましくは、25〜30℃の範囲内の温度を挙
げることができる。特に27℃で培養するのが好まし
い。
【0037】クレミマイシン生産のための種母として
は、寒天培地上、MJ635−86F5株の斜面培養か
ら得た生育物を使用する。このMJ635−86F5株
の生育は通常5ないし10日で最高に達するが、一般に
充分な抗菌活性が培地に付与されるまで続ける。この培
養液中のクレミマイシンの力価の経時変化は、スタフィ
ロコッカス・アウレウス スミスあるいはバチルス・ス
テアロサーモフィルスを被検菌とする円筒平板法により
測定できる。
は、寒天培地上、MJ635−86F5株の斜面培養か
ら得た生育物を使用する。このMJ635−86F5株
の生育は通常5ないし10日で最高に達するが、一般に
充分な抗菌活性が培地に付与されるまで続ける。この培
養液中のクレミマイシンの力価の経時変化は、スタフィ
ロコッカス・アウレウス スミスあるいはバチルス・ス
テアロサーモフィルスを被検菌とする円筒平板法により
測定できる。
【0038】第2の本発明の方法においては、上記のよ
うにして得られた培養物からクレミマイシンを採取する
が、採取法としては微生物の生産する代謝物を採取する
のに用いられる手段を適宜利用することからなる。例え
ば、水と混ざらない有機溶媒による抽出の手段、各種吸
着剤に対する吸着親和性の差を利用する手段、ゲルろ
過、向流分配を利用したクロマトグラフィー等を単独ま
たは組み合わせて利用しクレミマイシンを採取できる。
また、分離した菌体からは、適当な有機溶媒を用いた溶
媒抽出法や菌体破砕による溶出法により菌体から抽出し
上記と同様に単離精製して採取することができる。かく
して、前記した抗生物質クレミマイシンが得られる。
うにして得られた培養物からクレミマイシンを採取する
が、採取法としては微生物の生産する代謝物を採取する
のに用いられる手段を適宜利用することからなる。例え
ば、水と混ざらない有機溶媒による抽出の手段、各種吸
着剤に対する吸着親和性の差を利用する手段、ゲルろ
過、向流分配を利用したクロマトグラフィー等を単独ま
たは組み合わせて利用しクレミマイシンを採取できる。
また、分離した菌体からは、適当な有機溶媒を用いた溶
媒抽出法や菌体破砕による溶出法により菌体から抽出し
上記と同様に単離精製して採取することができる。かく
して、前記した抗生物質クレミマイシンが得られる。
【0039】さらに、第3の本発明では、式(I)又は
式(I′)のクレミマイシン又はその塩を有効成分とす
る抗菌剤が提供される。
式(I′)のクレミマイシン又はその塩を有効成分とす
る抗菌剤が提供される。
【0040】また、第4の本発明においては、式(I)
又は式(I′)のクレミマイシン又はその塩を有効成分
とする抗腫瘍剤が提供される。
又は式(I′)のクレミマイシン又はその塩を有効成分
とする抗腫瘍剤が提供される。
【0041】この抗菌剤または抗腫瘍剤においては、有
効成分化合物は製薬学的に許容できる常用の固体または
液体担体、例えばエタノール、水、でん粉等と混和した
形の組成物であることができる。
効成分化合物は製薬学的に許容できる常用の固体または
液体担体、例えばエタノール、水、でん粉等と混和した
形の組成物であることができる。
【0042】また、第5の本発明では、新規な微生物と
して、前記の式(I)のクレミマイシン(Cremimycin)
を生産する特性を持つストレプトミセス MJ635−
86F5株が提供される。
して、前記の式(I)のクレミマイシン(Cremimycin)
を生産する特性を持つストレプトミセス MJ635−
86F5株が提供される。
【0043】以下に実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0044】実施例1 抗生物質クレミマイシンの製造 寒天斜面培地に培養したストレプトミセス MJ635
−86F5株(FERM P−14696)をガラクト
ース2%、デキストリン2%、バクトソイトン1%、コ
ーンスティープリカー0.5%、グリセロール1%、硫
酸アンモニウム0.2%、炭酸カルシウム0.2%を含
む液体培地(pH7.4に調整)を三角フラスコ(50
0ml容)に110mlずつ分注し、常法により120℃で
20分滅菌したものに接種し、その後30℃で3日間回
転振とう培養した。これにより種母培養液を得た。この
種母培養液を、グルコース5%、トーストソーヤ1%、
ポリペプトン0.4%、酵母エキス0.1%、肉エキス
0.4%、食塩0.25%、炭酸カルシウム0.5%を
含む液体培地を三角フラスコ(500ml容)に110ml
ずつ分注し、滅菌した液体培地3リットル(pH7.4
に調整)に2%量を接種し、27℃で5日間回転振とう
培養した。
−86F5株(FERM P−14696)をガラクト
ース2%、デキストリン2%、バクトソイトン1%、コ
ーンスティープリカー0.5%、グリセロール1%、硫
酸アンモニウム0.2%、炭酸カルシウム0.2%を含
む液体培地(pH7.4に調整)を三角フラスコ(50
0ml容)に110mlずつ分注し、常法により120℃で
20分滅菌したものに接種し、その後30℃で3日間回
転振とう培養した。これにより種母培養液を得た。この
種母培養液を、グルコース5%、トーストソーヤ1%、
ポリペプトン0.4%、酵母エキス0.1%、肉エキス
0.4%、食塩0.25%、炭酸カルシウム0.5%を
含む液体培地を三角フラスコ(500ml容)に110ml
ずつ分注し、滅菌した液体培地3リットル(pH7.4
に調整)に2%量を接種し、27℃で5日間回転振とう
培養した。
【0045】このようにして得られた培養液を遠心分離
して菌体を分離した。この培養ろ液は、酢酸エチル2.
7リットルでクレミマイシンを抽出し、酢酸エチル層を
分配した。また菌体には750mlのメタノールを加え、
十分に撹拌した後ろ過した。このメタノール溶液は、減
圧下で濃縮した後、酢酸エチル500mlでクレミマイシ
ンを抽出し、培養ろ液由来の酢酸エチル抽出液とあわせ
て無水硫酸ナトリウムで脱水した。この抽出液を減圧下
で濃縮し、クレミマイシンを含む残留物を得た。得られ
たクレミマイシンを含む残留物に少量のメタノールを加
えると、クレミマイシンが9.4mg析出した。析出した
クレミマイシンは、メタノール溶液中で結晶化し、4.
7mgの結晶としてクレミマイシンを得た。
して菌体を分離した。この培養ろ液は、酢酸エチル2.
7リットルでクレミマイシンを抽出し、酢酸エチル層を
分配した。また菌体には750mlのメタノールを加え、
十分に撹拌した後ろ過した。このメタノール溶液は、減
圧下で濃縮した後、酢酸エチル500mlでクレミマイシ
ンを抽出し、培養ろ液由来の酢酸エチル抽出液とあわせ
て無水硫酸ナトリウムで脱水した。この抽出液を減圧下
で濃縮し、クレミマイシンを含む残留物を得た。得られ
たクレミマイシンを含む残留物に少量のメタノールを加
えると、クレミマイシンが9.4mg析出した。析出した
クレミマイシンは、メタノール溶液中で結晶化し、4.
7mgの結晶としてクレミマイシンを得た。
【0046】実施例2 抗生物質クレミマイシンの製造 寒天斜面培地に培養したストレプトミセス MJ635
−86F5株(FERM P−14696)をガラクト
ース2%、デキストリン2%、バクトソイトン1%、コ
ーンスティープリカー0.5%、グリセロール1%、硫
酸アンモニウム0.2%、炭酸カルシウム0.2%を含
む液体培地(pH7.4に調整)を三角フラスコ(50
0ml容)に110mlずつ分注し、常法により120℃で
20分滅菌したものに接種し、その後30℃で3日間回
転振とう培養した。これにより種母培養液を得た。この
種母培養液を、グルコース5%、トーストソーヤ1%、
ポリペプトン0.4%、酵母エキス0.1%、肉エキス
0.4%、食塩0.25%、炭酸カルシウム0.5%を
含む液体培地を三角フラスコ(500ml容)に110ml
ずつ分注し、滅菌した液体培地5リットル(pH7.4
に調整)に2%量を接種し、27℃で10日間回転振と
う培養した。
−86F5株(FERM P−14696)をガラクト
ース2%、デキストリン2%、バクトソイトン1%、コ
ーンスティープリカー0.5%、グリセロール1%、硫
酸アンモニウム0.2%、炭酸カルシウム0.2%を含
む液体培地(pH7.4に調整)を三角フラスコ(50
0ml容)に110mlずつ分注し、常法により120℃で
20分滅菌したものに接種し、その後30℃で3日間回
転振とう培養した。これにより種母培養液を得た。この
種母培養液を、グルコース5%、トーストソーヤ1%、
ポリペプトン0.4%、酵母エキス0.1%、肉エキス
0.4%、食塩0.25%、炭酸カルシウム0.5%を
含む液体培地を三角フラスコ(500ml容)に110ml
ずつ分注し、滅菌した液体培地5リットル(pH7.4
に調整)に2%量を接種し、27℃で10日間回転振と
う培養した。
【0047】このようにして得られた培養液を遠心分離
して菌体を分離した。この培養ろ液は、酢酸エチル6リ
ットルで2回クレミマイシンを抽出し、約12リットル
の酢酸エチル層を分配した。この酢酸エチル抽出液は、
アルカリ性水溶液で洗浄し、さらに酸性水溶液で洗浄
し、十分量の水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで脱
水した。この抽出液を減圧下で濃縮し、クレミマイシン
を含む残留物を444g得た。また菌体には1リットル
のメタノールを加え、十分撹拌した後ろ過した。このメ
タノール溶液は、減圧下でメタノールを溜去し約100
mlに濃縮し、クロロホルムとメタノール(4:1)の混
合溶媒1リットルでクレミマイシンを抽出した。クレミ
マイシンを含む下層を分配した後、アルカリ性水溶液で
洗浄し、さらに酸性水溶液で洗浄し、十分量の水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで脱水した。この抽出液を
減圧下で濃縮し、クレミマイシンを含む残留物を523
mg得た。培養液及び菌体より得られたクレミマイシンを
含む残留物を合わせ、少量のメタノールを加えると、ク
レミマイシンが、約179mg析出した。析出したクレミ
マイシンは、十分量のメタノール溶液で溶解した後ヘキ
サンを加え分配した。クレミマイシンを含む下層を分配
した。この溶液を減圧濃縮し、少量のメタノールを加え
析出させることにより、乳白色パウダー状のクレミマイ
シン77.8mgを得ることができた。
して菌体を分離した。この培養ろ液は、酢酸エチル6リ
ットルで2回クレミマイシンを抽出し、約12リットル
の酢酸エチル層を分配した。この酢酸エチル抽出液は、
アルカリ性水溶液で洗浄し、さらに酸性水溶液で洗浄
し、十分量の水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで脱
水した。この抽出液を減圧下で濃縮し、クレミマイシン
を含む残留物を444g得た。また菌体には1リットル
のメタノールを加え、十分撹拌した後ろ過した。このメ
タノール溶液は、減圧下でメタノールを溜去し約100
mlに濃縮し、クロロホルムとメタノール(4:1)の混
合溶媒1リットルでクレミマイシンを抽出した。クレミ
マイシンを含む下層を分配した後、アルカリ性水溶液で
洗浄し、さらに酸性水溶液で洗浄し、十分量の水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで脱水した。この抽出液を
減圧下で濃縮し、クレミマイシンを含む残留物を523
mg得た。培養液及び菌体より得られたクレミマイシンを
含む残留物を合わせ、少量のメタノールを加えると、ク
レミマイシンが、約179mg析出した。析出したクレミ
マイシンは、十分量のメタノール溶液で溶解した後ヘキ
サンを加え分配した。クレミマイシンを含む下層を分配
した。この溶液を減圧濃縮し、少量のメタノールを加え
析出させることにより、乳白色パウダー状のクレミマイ
シン77.8mgを得ることができた。
【図1】図1はクレミマイシンのメタノール溶液中の紫
外線吸収スペクトルである。
外線吸収スペクトルである。
【図2】図2はクレミマイシンのKBr錠剤法で測定し
た赤外線吸収スペクトルである。
た赤外線吸収スペクトルである。
【図3】図3はクレミマイシンの重ジメチルスルホキシ
ド溶液中にて室温で測定した500MHzにおけるプロ
トン核磁気共鳴スペクトルである。
ド溶液中にて室温で測定した500MHzにおけるプロ
トン核磁気共鳴スペクトルである。
【図4】図4はクレミマイシンの重ジメチルスルホキシ
ド溶液中にて室温で測定した125MHzにおける炭素
13核磁気共鳴スペクトルである。
ド溶液中にて室温で測定した125MHzにおける炭素
13核磁気共鳴スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465) (72)発明者 澤 竜一 神奈川県綾瀬市綾西四丁目6番7号 (72)発明者 長縄 博 東京都大田区田園調布本町3番17号 (72)発明者 澤 力 神奈川県綾瀬市綾西四丁目6番7号 (72)発明者 濱田 雅 東京都新宿区内藤町1番地26 秀和レジデ ンス405号
Claims (5)
- 【請求項1】 次式(I) で示される化合物、あるいは次式(I′) で示される化合物である抗生物質クレミマイシン又はそ
の塩。 - 【請求項2】 ストレプトミセス属に属する請求項1に
記載の式(I)又は式(I′)のクレミマイシンの生産
菌を培養し、培養物からクレミマイシンを採取すること
を特徴とする、請求項1に記載の式(I)又は式
(I′)で示される抗生物質クレマイシンの製造法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の式(I)又は式
(I′)で示される抗生物質クレミマイシンまたはその
塩を有効成分とする抗菌剤。 - 【請求項4】 請求項1に記載の式(I)又は式
(I′)で示される抗生物質クレミマイシンまたはその
塩を有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項5】 請求項1に記載の式(I)又は式
(I′)で示される抗生物質クレミマイシンを生産する
特性を持つストレプトミセス MJ635−86F5
株。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4143895A JPH08208644A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 新規抗生物質クレミマイシンとその製造法及び用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4143895A JPH08208644A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 新規抗生物質クレミマイシンとその製造法及び用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08208644A true JPH08208644A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12608391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4143895A Pending JPH08208644A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 新規抗生物質クレミマイシンとその製造法及び用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08208644A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014093960A (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-22 | Kao Corp | 微生物醗酵生産物の製造方法 |
-
1995
- 1995-02-07 JP JP4143895A patent/JPH08208644A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014093960A (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-22 | Kao Corp | 微生物醗酵生産物の製造方法 |
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