JPH0625292A - タンパク質及びその遺伝子 - Google Patents

タンパク質及びその遺伝子

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JPH0625292A
JPH0625292A JP34930691A JP34930691A JPH0625292A JP H0625292 A JPH0625292 A JP H0625292A JP 34930691 A JP34930691 A JP 34930691A JP 34930691 A JP34930691 A JP 34930691A JP H0625292 A JPH0625292 A JP H0625292A
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JP
Japan
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dna
binding protein
antibody
gene
protein
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JP34930691A
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English (en)
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Yoshiyuki Kanai
芳之 金井
Keiji Miura
惠二 三浦
Yasukazu Tanuma
靖一 田沼
Yoshikazu Kurosawa
良和 黒沢
Akira Awaya
昭 粟屋
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Fujita Health University
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Fujita Health University
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗DNA抗体産生を増強する因子であるタン
パク質の分離・精製そして同定及びその遺伝子をクロー
ニングし、その構造を明らかにし、当該遺伝子を組み替
えた大腸菌等が該増強因子タンパク質を発現させると共
に、これに対する抗体を得ること 【構成】 生体組織・細胞が自己免疫疾患動物又は自己
免疫疾患でない動物の組織・細胞であって、抗DNA抗
体産生を増強し、且つDNAと結合するタンパク質及び
その製造方法並びに当該タンパク質に対する抗体及びそ
の調整製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト、動物等生体に由
来する、DNA等核酸類と結合する活性を持つタンパク
質及びその遺伝子、又それらを調製・製造する方法に関
する。
【0002】更に本発明は、細胞のDNA等核酸類の産
生異常、DNA等核酸類に対する抗体の産生異常、細胞
死に伴うDNA等核酸類の漏出等々の現象を伴うヒト及
び動物の各種疾患、即ちリウマチ、自己免疫疾患、免疫
不全症、各種感染症、遺伝子疾患、代謝性疾患、癌等の
診断及び治療に有用な前記タンパク質に対する抗体及び
その製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】自己免疫疾患等の病態、病因を明らかに
し、その診断・治療法の研究を行うため、自己免疫病マ
ウス等の疾患モデル動物が重用されている。
【0004】例えばNZBマウス、NZB/WFマウ
ス、MRL/lマウス、MRL/nマウス、BXSBマ
ウス等は全身性エリテマトーデス(systemic
lupus erythemato sus,SLE)
のモデル動物とされて、広く研究の対象となっている。
【0005】MRL/lマウスは10週齢頃から著明な
リンパ節腫脹をきたし、SLEに特徴的な抗二本鎖(d
s)DNA抗体等、抗DNA抗体を中心とする自己抗体
の異常産生が見られ、高頻度に腎炎を発症する。
【0006】Prud’hommeらは、MRL/lマ
ウスの産生するこれらの自己抗体は、腫脹したリンパ節
中に存在するT細胞の産生する抗原特異的ヘルパー因子
(L−BCDF)によるとの報告を行った(Prud’
homme,G.T.etal:J.Exp.Me
d.,157,730,1983)。
【0007】これを機にL−BCDFの分子的解明のた
め、多くの研究グループがL−BCDF産生T細胞株の
樹立を試みたが、T細胞のみにその産生の源を求めたグ
ループは、すべてL−BCDF様分化因子産生株の樹立
には成功していない。
【0008】本発明者らは、先に独自にMRL/lマウ
スの腫脹リンパ節全細胞集団から、抗DNA抗体産生を
増強する因子を産生・放出するリンパ系株化細胞KML
細胞を樹立し、特許出願した(特開昭62−8709
0)。
【0009】そしてKML細胞由来のKML−7細
胞をSLE病態の晩期発症モデルMRL/nマウスに移
植することによって、早期発症モデルMRL/lマウス
と同程度の抗dsDNA抗体の増強産生を行わしめるこ
と、そしていずれのモデルでも早期にSLE病態を発症
することを明らかにした(Kanai,Y.et a
l,Immunol.Lett.,24,49,199
0)。
【0010】他方、遺伝子DNAに結合し、遺伝情報の
発現を調節、制御するDNA結合タンパク質が知られて
きた(Mitchell,P.J.& Tjian,
R.,Science,245,137,1989及び
Johnson,P.F.&McKnigith,S.
L.,Annu.Rev.Biochem.,58,7
99,1989)。
【0011】又,細胞の死、細胞死に於けるDNA等核
酸の漏出の現象も知られてきた(apoptosi
s)。この場合、細胞から放出されるDNAは、ヌクレ
オソームを単位とする約120塩基対の倍数の大きさを
しており、それはSLE患者血液中に見られるDNAの
性質と一致している(Wyllie,A.H.et a
l,J.Pathol.,142,67,1984及び
Bell,D.A.etal,J.Clin.Inve
st.,85,1487,1990)。
【0012】又繊維芽細胞(fibroblast)に
おいて、細胞は1回分裂するとDNAは1000ヌクレ
オチドずつ短くなってゆくとの報告もある(Harle
y,C.B.et al,Nature,345,45
8,1990)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなDNAに
関連する種々の知見を考えて、本発明者らは、自己免疫
疾患MRL/lマウス由来のKML−7細胞が産生・
放出する抗DNA抗体産生を増強する因子(以下、「増
強因子」という)は、生体で産生される過剰、あるいは
当座用をなさないDNAと反応し、免疫機構を借りた何
らかの処理を行う機能、役割を持つ物質ではないかと想
到し、インターフェロン類が繊維芽細胞のみならずリン
パ系細胞からも産生されるのと同様に、増強因子は単に
リンパ系細胞のみならず、普遍的に他の臓器の細胞から
も産生される物質ではないかと推定した。
【0014】そこで、まずは該増強因子タンパク質の分
離・精製そして同定及びその遺伝子をクローニングし、
その構造を明らかにすること、さらに該遺伝子を組み換
えた大腸菌等が該増強因子タンパク質を発現させること
が本発明の課題であると考えた。
【0015】そして、増強因子を高度に精製すべく鋭意
研究を進めた結果、高純度の増強因子を得ることのでき
る方法、及びそのアミノ酸配列の部分構造を決定できる
手法を確立するに至り、得られたアミノ酸配列に対応す
る合成オリゴヌクレオチドプライマーを作製し、PCR
によってKML−7細胞のcDNAを鋳型にしてDN
Aプローブを作製した。
【0016】そして、KML−7細胞より作製したc
DNAライブラリーから、本DNAプローブを用いてプ
ラークハイブリダイゼーションを行うことによって、陽
性クローンを選別し、該増強因子をコードするDNA断
片を含む全長2.2K塩基のcDNAを得、更にBlu
escript SKM13にリクローニングして、
DNAのシークエンシングを行った。ついで、得られた
全長2.2K塩基のcDNAを適当な発現ベクターを用
いて大腸菌等に組み換え、天然の本増強因子と同等以上
の活性を有する増強因子タンパク質を発現させることに
成功した。また本増強因子タンパク質を動物に免疫し、
抗体の作製にも到達した。
【0017】又、MRL/lマウスのリンパ系細胞以外
の正常マウスの他の臓器においても、増強因子が発現し
ていることを本発明者らは見出し、ゲノムDNAから上
記cDNAをプローブにして遺伝子をクローニングする
ことにも成功した。
【0018】更に、ヒト褐色細胞種(Pheochro
mocytoma)cDNAライブラリーから、MRL
/lマウスよりクローニングした増強因子タンパク質遺
伝子を含むDNA断片をプローブとして用いて、ヒト型
の増強因子遺伝子をクローニングし、これら増強因子タ
ンパク質がDNA結合タンパク質であることを明らかに
し、本発明を完成した。
【0019】本発明の第1の目的は、MRL/lマウス
KML−7細胞が産生する抗DNA抗体産生を増強す
る増強因子を分離・精製する技術及び増強因子をコード
する遺伝子のクローニングに必要な技術を提供すること
にある。
【0020】本発明の第2の目的は、MRL/lマウス
KML−7細胞の増強因子のアミノ酸配列及び増強因
子遺伝子のDNA塩基配列を明らかにし、増強因子遺伝
子を構成するDNAあるいはその一部断片DNAをプロ
ーブとして、MRL/lマウスの各種臓器、更に他の自
己免疫疾患マウス、自己免疫疾患動物、正常動物、健常
人、SLE、混合性結合繊維病(MCTD)、強皮症
(SD)等膠原病等々の自己免疫疾患患者の免疫担当細
胞を有する組織、リンパ系細胞、及び各種臓器、血液、
体液中の増強因子ないし増強因子様物質をコードする遺
伝子を検出、取得できる方法を提供することにある。
【0021】本発明の第3の目的は、各種動物の本増強
因子あるいは本増強因子様因子、たとえばマウス増強因
子、マウス増強因子様因子、ラット増強因子、ヒト増強
因子、ヒト増強因子様因子をコードする遺伝子を各種細
胞、微生物等で発現させて、増強因子ないし増強因子様
因子を量的に生産する方法を提供することにある。
【0022】本発明の第4の目的は、増強因子ないし増
強因子様因子に対するポリクローナル抗体、モノクロー
ナル抗体を調製する方法を提供することにある。
【0023】本発明の第5の目的は、マウス等動物、ヒ
トの増強因子、増強因子様因子を用いた、生体中の増強
因子、増強因子様因子に対する抗体を測定する方法また
マウス等動物、ヒトの増強因子、増強因子様因子に対す
る抗体を用いた増強因子、増強因子様因子の検出方法、
測定方法、及びマウス等動物、ヒトの増強因子遺伝子、
増強因子様因子遺伝子を用いた各種疾患の診断、治療の
ために必要な技術を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記第1
の目的の達成のために、まず抗DNA IgG抗体産生
増強因子(増強因子)の分離、精製を企てるべく大量の
KML−7細胞を培養した。
【0025】KML−7細胞を完全培地下、フラスコ
内でコンフルエントになるまで培養し、しかる後に、よ
り容量の大きなフラスコ内で培養を続け、その後KML
−7細胞を遠心操作等で集め、ハイメディウム606
等の無血清培地に浮遊させた。細胞濃度は0.5〜5×
10/mlがよく、好適には1〜3×10/mlが
よい。
【0026】ついで、大型フラスコに本細胞を入れ、前
記の細胞濃度で炭酸ガス培養器内で2〜5日間、好まし
くは3日間培養を行った。その後、たとえば3000回
転、15分遠心により培養上清を集め、直ちにセリンプ
ロテアーゼ阻害剤PMSFを0.5mMになるように加
えた。
【0027】しかる後、ステリベックスフィルター等で
ろ過し、続いてPM−10等の限外ろ過膜で200〜2
50倍に濃縮した。培養上清を集めた時と同様に、遠
心、無菌ろ過を行い、この段階で各フラスコの培養上清
を集め、10〜20lを1バッチとして、その後の精製
行程に進んだ。
【0028】即ち、後に実施例1において詳述するよう
に、増強因子含有該培養上清をDEAE−セファデック
スA−50等の陰イオン交換樹脂へ吸着させ、然る後に
NaCl等の塩を加えた緩衝液で、担体に吸着した増強
因子をバッチ式にあるいはカラム操作で溶出した。又、
AcA54カラム等の分子篩でゲルろ過も行った。
【0029】更に、ヘパリン等を担持したアフィニティ
カラムを用いて精製を進め、最後にPhenyl 5P
WRP等の逆相カラムを用いたHPLCで増強因子を精
製、単離することができた。精製の程度は1200〜1
500倍であった。
【0030】このような方法及び当業者の利用し得る類
似の方法を用いて、精製、分離した本増強因子をSDS
加ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAG
E)にて分析し、その純度を銀染色等で調べた。
【0031】又、増強因子をSDS−PAGEにかけ、
得られた単一ピークをPhastGel等にかけ等電点
を調べた。
【0032】増強因子の各精製過程ごとに、精製標品を
MRL/lマウスの脾細胞浮遊液に加え4日間培養し、
上清中の抗DNA抗体産生量を測定することにより、及
び該精製標品をss DNAでプライムした正常Bal
b/cマウス脾細胞浮遊液に加え、5〜7日間培養し、
ss DNAをコートしたSRBCをターゲットとした
プラークフォーミング細胞(PFC)を算定することに
より、そのタンパク質重量あたりの比活性上昇を調べ
た。
【0033】図1に示すように抗DNA抗体価は、加え
た無血清培地培養上清の容量に依存して上昇した。増強
因子を得るために、5%牛胎児血清−Dulbecc
o’smodified Eagle medium
[DMEM]でKML−7細胞を培養した場合、増強
因子が40%(vol/vol)で抗DNA抗体を抑制
する傾向があるのに対して、無血清培地で得た増強因子
は、なお抗DNA IgG抗体価を上昇せしめる活性が
あることから、無血清培地はKML−7細胞の大量培
養による増強因子の単離精製に好適であることがわか
る。
【0034】DEAE−セファデックスA−50に増強
因子を吸着させる際、最初は0.3M Nacl含有緩
衝液でバッチ式に溶出を行うのが好ましい。
【0035】しかる後、AcA54カラム等に増強因子
をチャージし、ゲルろ過し、各画分の増強活性をPFC
で調べると、図2に示すように、増強因子は約30KD
aの分子量を示した。
【0036】ついでDEAE−セファデックスA−50
カラムにかけ、増強因子を更に精製する際、第3図に示
すように増強因子は0.2〜0.3M NaClの塩濃
度で溶出されることがわかる。
【0037】増強因子画分を含むそれ以降の溶出画分に
は、A260の吸収が多いことから、増強因子がある種
の核酸(DNA)と複合体を形成している可能性が示唆
される。
【0038】増強因子を含む画分を更に濃縮、透祈した
後、ヘパリンセファロースカラムにチャージしたが、全
280単位はカラムに吸着せず、通過した。
【0039】このことは、増強因子が糖タンパク質でな
いことを示唆するものと考えられる。次に、この活性画
分をPhenyl 5PWRPにインジェクトし、HP
LCを行い、第4図に示すように約50%のアセトニト
リルで溶出される単一の鋭いピークを得ることができ
た。図4に示すようにSDS−PAGEでは、本増強因
子は約55KDaの単一分子(p55タンパク質)であ
ることが示された。又、等電点(PI)はPhast
Gelで5.8であることがわかった。前記のようにA
cA54カラムでの本増強因子の溶出位置から、第2図
に示すように本増強因子は見かけ上約30KDaの分子
量であったが、前述及び後述するように本増強因子がD
NAと結合することによって、本来の分子量約55KD
aの位置とは異なる所に溶出されたと考えられる。以上
の精製過程をまとめて下記表に示す。
【0040】
【表】
【0041】in vitroで抗DNA抗体を選択的
に上昇させる本増強因子は単純タンパク質(p55)で
あり、その全アミノ酸配列を決定した。本タンパク質
は、N末端がブロックされていることがわかったので、
リジルエンドペプチダーゼによって得られたペプチドか
ら、その部分的一次構造を決定するステップを踏んだ。
この部分一次構造から考えられるDNAを化学合成し、
これをプローブとして、それとハイブリダイズするKM
−7細胞由来のcDNAクローンの単離を行った。
【0042】即ち、HPLCを用いて精製し、更に乾燥
させたタンパク質標品を8M尿素に溶解し、ついでトリ
ス−HCl(pH9.0)緩衝液を加え、しかる後Ac
hromobacter protease I即ち、
リジルエンドペプチダーゼで一夜分解後、その分解物を
Synchropack RP−8カラムを用いてHP
LCにより分離した。
【0043】得られた2つのペプチド断片について、A
pplied Biosystem470A on−l
ine 120A PTHアミノ酸アナライザーでアミ
ノ酸配列を決定した。
【0044】ペプチド断片1はQFEHLDPQNQE
TFEAIDLEL、ペプチド断片2はLSQELDF
VSHNVRTKであった。
【0045】この20アミノ酸残基からなるペプチド断
片1について、その両端に位置する7アミノ酸(QFE
HLDP及びEAIDLEL)をコートできる20塩基
からなる2種類のプライマー(N及びC)を合成した。
【0046】これらは、 である。上記の2種の塩基配列において、()内は2つ
の塩基の何れか一方を示し、たとえば(AG)、(T
C)等はそれぞれA又はG、T又はCであることを示
す。
【0047】KML−7細胞より調製したmRNAよ
り逆転写酵素でcDNAを作製し、そのcDNAを鋳型
としてプライマーN及びCを用いてPCR法にて増幅し
た。アクリルアミドゲルで分離後、60塩基近傍を分取
し、再びPCR法で増幅させた。ポリヌクレオチドキナ
ーゼと[γ−32p]ATPで末端を標識し、アクリル
アミドゲルで分離し、59塩基対の部分を単離した。再
再度PCR法で59塩基対の部分を増幅させた。
【0048】尚、プライマーとしては、プライマーとし
ての機能を損なわない範囲で、これらのプライマーの塩
基配列の一部を変換した塩基配列、若干の塩基を増減さ
せた塩基配列、あるいはそれらの組み合わせからなる塩
基配列を有するオリゴヌクレオチドも本発明に含まれ
る。
【0049】又、ペプチド断片1由来のプライマー及び
ペプチド断片2由来のプライマーを用いてPCRを行
い、遺伝子を増幅することもできる。
【0050】次に増幅されたPCR産物をBluesc
ript SKM13ベクターにクローン化した。D
NA塩基配列を決定したところフラグメント1に相当す
るアミノ酸をコードできるDNAが確認された(2カ
所、第5図の146番目のアミノ酸がHであり、EとH
のdiscrepancyが存在した。及びあとの塩基
配列決定の際に、151番目のアミノ酸がRであり、I
とRのdiscrepancyが存在することが示され
た。)。この59塩基からなるオリゴヌクレオチドを合
成し、末端を32Pで標識してそれをプローブにしてK
ML−7mRNAに対してノザンハイブリダイゼーシ
ョンを行うと、2.2K塩基のところにバンドが同定さ
れた。
【0051】
【0052】他方、KML−7細胞から常法により調
製したmRNAより、cDNA合成キット(例えばAm
ersham社製、Pharmacia社製,Beth
esda Research社製、Boehringe
r−Mannheim社製等)を用いて、cDNAライ
ブラリーを作製しておき、上記59塩基のDNA断片を
プローブとして、プラークハイブリダイゼーションでク
ローンを選別、単離した。更に上記と同様にBlues
cript SKM13でリクローニングを行い(S
K−cDNA),DNAの塩基配列を決定した。図5に
一部の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を示す。
【0053】図5のアミノ酸配列中にペプチド断片1及
び2に相当する構造が見られる。図5に示す塩基配列
は、下流側に3’末端にポリA部分を含む全長2156
塩基からなる塩基配列である。その中にATGに始ま
り、TAAで終る455アミノ酸をコードできるオープ
ンリーディングフレーム(open reading
frame)が存在した。この455アミノ酸からなる
分子量50,410ダルトン等電点4.80の単純蛋白
質には、N末端に疎水性アミノ酸に富んだリーダーペプ
チドと考えられる領域が存在した。その根拠は、リーダ
ーペプチドに見られる共通性がPerlmanらの論文
(D.Perlmand et al:J.Mol.B
iol.,167,391−409,1983),Bl
obelらの論文(G.Blobel et al:
J.Cell.Biol.,67,835−851,1
975),Walterらの論文(P.Walter
et al:J.Cell.Biol.,91,545
−550および551−565,1981)等から次の
ように列挙でき、それら条件が本増強因子p55にもき
わめてよく該当すると考え得るからである。即ち共通性
として 1.リーダーペプチドの中央部分に12個前後のアミノ
酸からなる疎水性コアが存在する、 2.疎水性コアの直前に正に荷電したアミノ酸(Lys
またはArg)が存在する、 3.コア部分に続いてβ−turnを決定する配列があ
る、 4.リーダーペプチドのC末端には側鎖の短いアミノ酸
(Ala,Gly,Ser,Cys,Thr)が存在す
る、 等があり、p55について見ると MPTSVPRGAPFLLLPPLLMLSAVLA
VPVDRであり、 疎水性コア 切断部位 これら4つの条件を満たすと判断できる。 本増強因子
p55は26番目のバリン(V)をN末端とする430
残基のアミノ酸が分泌されるタンパク質と考えられる。
このバリン(メチオニン)を1番(26番)とした時、
321番目(346番目)から363番目(388番
目)にかけて7個のロイシン(L)が7アミノ酸ごとに
繰り返されるロイシンジッパー構造が観察される。又、
塩基性アミノ酸に富む領域は、146番目(171番
目)から192番目(217番目)にかけて存在する。
【0054】ついで本増強因子タンパク質の性質を明ら
かにするために大腸菌等で遺伝子発現により、タンパク
質の生産を行った。N末端付近に相当するプライマー とBluescript SKM13中のT7RNA
ポリメラーゼプライマー(5’AATACGACTCA
CTATAG3’)とを用いて、上記SK−cDNAを
鋳型にしてPCRを行ない、増幅されたDNAをNco
Iで消化後、アガロースゲル電気泳動で上記2.2K塩
基のDNA断片を得た。これをLernerによって開
発されたベクターλ Lcl(Lerner vect
or λLcl;Science,246,1275−
1280,1989参照)に挿入し、大腸菌にトランス
フォームした。
【0055】Lerner vector λ Lcl
には、Pel B リーダーペプチドがあり、そのC末
端にNcoI切断部位がある。p55のリーダーペプチ
ドのC末端はPel Bのものとは違うため、23残基
目の Val 24残基目のLeuをそれぞれAla,
Metで、しかもNcoI切断部位になるような塩基配
列にして、合成プライマー(N−term 27me
r)を作製した。N−term27merとT7プライ
マー(シークエンスに使うもの)を用い、Bluesc
ript SKM13にp55cDNAがクローニン
グされているDNA(10ng)を鋳型にして、PCR
(94℃1分,55℃2分,72℃3分を20サイク
ル)で増幅後Nco Iで切断し、約1.9kbの断片
を λ LclのNco I切断部位にクローニングし
た。図5に、PCRを用いたp55cDNAのLern
er vectorへのリクローニングの方法を示す。
このようにしてトランスフォームされた大腸菌をLB+
アンピシリン培地等で培養し、対数増殖期にIPTGを
添加することでマウスp55タンパク質を生産した。培
養した大腸菌を低温で遠心し、集菌して得られた菌体ペ
レットをEDTAや蔗糖を含むトリス−Hcl緩衝液に
再度懸濁した。次いで水で希釈した緩衝液を加えて浸透
圧ショックにより、菌体細胞壁と細胞膜の外膜の間のペ
リプラズマ等にあるp55タンパク質を回収した。この
タンパク質をSDS−PAGEで分離してPual M
atusdaira法によりN末端のアミノ酸配列を調
べると(J.Biol.Chem.,262 1003
5−10038)、順にVal,Pro,Valである
ことが確かめられた。
【0056】本増強因子タンパク質を大腸菌以外の酵
母、枯草菌等の微生物、あるいは動物細胞で発現させる
場合には、それに応じたベクターを用いる必要がある。
大腸菌で本増強因子タンパク質を生産することに本発明
者らは成功し、本発明を完成した。
【0057】本発明によってマウスより分離、精製さ
れ、更に大腸菌等で遺伝子発現された本増強因子タンパ
ク質は次のような性質を持っていることが明らかにされ
た。 KML−7細胞培養中に培養液に出現するDNA
(K−DNA)に結合し、ゲルシフトを起こす性質があ
る。 MRL/lマウス、脾臓のB細胞画分に直接働き細胞
増殖活性を上げる。 MRL/lマウス脾臓のB細胞画分に直接働き、Ig
G型の抗DNA抗体産生を促進する。 抗DNA抗体とK−DNAの結合をcompetit
iveに阻害する。
【0058】そこで本増強因子p55タンパク質は、D
NA等核酸と結合能力を有し、MRL/lマウス中で抗
DNA抗体誘導を促進し、lupus−acceler
atingな性質を有するが、広くnucleic a
cidsとbindingするproteinであり、
Nucleobindin(以下Nucと略記する)と
いう一般名を名づけた。
【0059】なお大腸菌で生産された本増強因子p55
Nucのアミノ酸配列を、シアノジェンブロマイド(B
rCN)による切断個所など4個所につき決定したとこ
ろ、DNA塩基配列から予想されるアミノ酸はその結果
と一致することが確認された。
【0060】即ちシアノジェンブロマイドによるp55
タンパク質の加水分解は、70%のギ酸中1mlに20
mgのシアノジェンブロマイドを含む溶液中に、p55
を溶解し、37℃で一夜反応させる。次にこの反応物を
乾固し、そのペレットを水に溶解し、しかる後SDS−
PAGEを行なった。この際TEFCO WIDEPA
GE miniなどの装置を用いることができる。更に
反応産物中の各切断断片を前記のPaul Matsu
dairaの方法に従い、ウェスタンブロッティングを
行ない、ついで前記のApplied Biosyst
em470Aon−line 120A PTHアミノ
酸アナライザーでアミノ酸配列を決定した(図5)。
【0061】他方p55のC末端付近のアミノ酸配列も
決定した。即ちp55を8M尿素に溶解し、TPCK処
理トリプシンを加え、37℃で一夜加水分解し、しかる
後反応液に100mMのジイソプロピルフルオロホスフ
ェートを加え、更に10%の酢酸を加えた。ついでこの
反応液をアンヒドロトリプシン アガロース カラム
(タカラ社製)にかけ加水分解ペプチド断片を分離し
た。非吸着画分をブロッティング装置(Marysol
KS−8451)で、20V4時間、4℃,PVDF
メンブレイン(Millipore社製)にブロット
した。非吸着画分にはC末端の最初のペプチド断片だけ
ではなく、他に2つのペプチド断片が混在していること
がわかった。シークエンシングを行うと、前記のロイシ
ンジッパーよりC末端側の3つのペプチド断片の存在が
確認でき、塩基配列から推定されるアミノ酸配列と一致
することが明らかになった(図5)。
【0062】Nuc mRNAは、KML−7細胞内
で発現し、Nucタンパク質が分泌されているが、この
Nuc遺伝子の発現は、Balb/c正常マウスの腎臓
でも起こっていることを発明者らは予期していたとおり
見出した。また脾臓では本Nuc遺伝子は少量の発現が
見られた。
【0063】これらの知見から、MRL/lマウスにお
いてはSLEと直接関係していると考えられる本Nuc
タンパク質は、正常マウスでは、何らかのapopto
sis等細胞死で生ずるDNAの免疫系による処理に関
与していることが推察される。
【0064】更にマウスから単離されたp55タンパク
質cDNAクローンをプローブにして、ヒト褐色細胞腫
(pheochromocytoma)のcDNAライ
ブラリーをプラークハイブリダイゼーション法でスクリ
ーニングして、ヒトNuc遺伝子のcDNAクローンも
得、そのうち最長の約1.5KbのcDNA断片(Ec
oRI−EcoRI断片)をBluescript S
KM13のEcoRI部位にリクローニングし、ジデ
オキシ法によりその塩基配列更にはアミノ酸配列を決定
した。その構造はマウスと非常に相同性が高いことが本
発明によって明らかにされた(図7及び図8)。
【0065】即ちヒトのp55Nucタンパク質遺伝子
を含む第24番目の塩基から第1596番目の塩基まで
のDNA断片の塩基配列と、マウスp55Nucタンパ
ク質遺伝子を含む第3番目の塩基から第1553番目の
塩基までのDNA断片の塩基配列とは約90%の高い相
同性があることが明らかにされた。またヒトp55Nu
cタンパク質とマウスp55Nucタンパク質の上記塩
基配列に対応するアミノ酸配列は、ヒトでは460アミ
ノ酸残基よりなり、マウスでは455アミノ酸残基より
なること、ヒト−マウスのそのアミノ酸残基相同性(p
ercentidentity)は約87%、またその
アミノ酸残基相似性(percentsimilari
ty)は約93%であることが確認された。リーダーペ
プチドについては、ヒト、マウス間で変化は見られる
が、中央部分に疎水性コアが存在し、その直前に正に荷
電したアミノ酸であるアルギニンが、又C末端には側鎖
の短いアミノ酸であるアラニンが存在するためリーダー
ペプチドの機能は完全に有していると考えられる。
【0066】次いで、このヒトp55タンパク質Nuc
につき、リーダーペプチド切断後のマチュアなタンパク
質を大腸菌で生産した。即ち、N末端付近に対する合成
DNA27merを作製し、T7プライマーとの間でP
CR法を用いて増幅後、制限酵素NcoIで切断し、λ
LclベクターのNcoI部位にクローニングした。こ
のヒトNuc cDNAのPCRを用いたLerner
ベクターへのリクローニングの方法を図9、図10に示
す。そして、マウスNuc を大腸菌内で生産させた時
と同様、大腸菌をLB+アンピシリン培地等で培養し、
ヒトNucを生産・回収することができた。SDS−P
AGEでタンパクを分離・精製後、P.Matsuda
ira法によりN末端のアミノ酸配列を調べるとVPL
ERの5残基が検出でき、マチュアなタンパク質が大腸
菌内で生産させることができたと考えられる。
【0067】かくして組換発現されたヒトNucタンパ
ク質及びマウスNucタンパク質を用い、様々な細胞生
物学的研究が進められる。Nucは元来、自己免疫応答
増強物質として同定されたが、その化学構造から多様な
作用を持ち、又不特定多数の相手方とのヘテロダイマー
を形成する可能性がある。
【0068】実際、血清や細胞抽出液中に存在するNu
cは本来の分子量50,410よりもやや大きく、ロイ
シンジッパー部分を使って相手方の生体物質と結合して
いるものと考えられる。
【0069】又DNA結合能とシグナルペプチドの存在
は、細胞内に蓄積したヌクレオソームやDNA類のスカ
ベンジャーとして働いている可能性もあり、生体内の代
謝異常や細胞の老化、或はapoptosis(pro
grammed celldeath)との関連が指摘
される。
【0070】NucはB細胞に直接作用し、その増殖と
分化を促進する他に、T細胞、マクロファージ、樹枝状
細胞等にも作用し、B細胞を増殖、分化に向かわせる種
々の因子を産生・誘導している。
【0071】本発明により得られたマウス及びヒトのp
55Nucタンパク質の生物活性を担う活性中心部分ペ
プチドの特定の検討も行った。即ちマウスNuc産生用
プラスミドmNUC−λLclをもとに、数種類の遺伝
子断片欠損変異クローンを作成した。即ちmNUC−λ
Lclプラスミドを制眼酵素Xbalで切断後、Slヌ
クレアーゼで処理して、末端を揃え、制限酵素PmaC
IあるいはEco47IIIで切断した。それらを個々
にT4DNAリガーゼを用いてセルフライゲーションさ
せ、大腸菌XLl−blueを形質転換してクローンと
した(この形質転換した大腸菌はmNUC−delBと
命名され、通商産業省工業技術院生物工業技術研究所に
預託されている《預託番号:FERM P−1256
6、預託日:平成3年10月11日》)。次いで、マウ
スNucタンパク質を発現させるのと同様にして、大腸
菌を培養し、PmaCIで切断したものは、ロイシンジ
ッパーを含めてC末端より157アミノ酸残基の欠失
(199番目から455番目まで欠失)が起こり、分子
量32,674、等電点5.08のタンパク質が生産
し、Nucの場合と同様にして分離・精製した。このペ
プチド断片欠損変異タンパク質をDelZと名づけた。
またEco47 IIIで切断したものは、C末端より
33アミノ酸残基の欠失が起こり、分子量44,86
1、等電点4.89のタンパク質を生産し、このペプチ
ド断片欠損変異タンパク質をDelCと名づけた。尚D
elZ,DelC共に、終止コドンはλLclプラスミ
ド内のものを使用するため、終止コドンの一つ前のセリ
ンが余分につくことになった。ロイシンジッパー構造
は、二重体形成のモチーフと考えれらている(図11、
図13)。次いで、別の遺伝子断片欠損変異クローンの
作成のためのプラスミド構築の都合上、XbaIで切断
したmNUC−λLclプラスミドを、更に制限酵素A
ccIで切断し、その後Klenow切断で末端を揃
え、T4DNAリガーゼを用いてセルフライゲーション
させ、大腸菌XLl−blueを形質転換してmNUC
−λLclプラスミドを構築した。そして、NucのD
NA結合活性部分と考えられる塩基性アミノ酸領域を欠
いたタンパクを作製するために以下の操作を行った。ま
ず、塩基性アミノ酸領域直後に対するPCRプライマー
を作成した。それはマウスNucのcDNAに対して1
8塩基の相補性を持ち、かつ制限酵素BamHI及びS
acI部位を持たしたもので5’−GCGAGCTCG
GATCCCTGGCAGCCAAGCCCAG−3’
の31merである。
【0072】その31merと17プライマー(5’−
AATACGACTCACTATAG−3’)を用い、
mNUC−λLclプラスミドを鋳型にして、PCRを
行った。その条件は94℃lmin.,55℃2mi
n.,72℃3min,25回であった。PCRの産物
約0.9KbのDNA断片を制限酵素SacI及びXb
aIで切断し、λLclプラスミドを制限酵素SacI
及びXbaIで切断したものにクローニングした。その
プラスミドを制限酵素EcoRl及びBamHIで切断
し、そこにmNUC−λLclプラスミドより切り出し
たEcoRl−Sau3Al断片約0.5Kbをクロー
ニングした。
【0073】かくして塩基性アミノ酸領域に対応する遺
伝子断片欠損変異クローンを得た。このクローンを形質
転換した大腸菌を培養し、塩基性アミノ酸領域64アミ
ノ酸残基の欠失(158番目から220番目までの欠
失)した分子量42,528、等電点4.53のタンパ
ク質が生産され、このペプチド断片欠損変異タンパク質
をDelBと名づけた(図12、図13)。
【0074】これら変異タンパク質と組換発現Nucタ
ンパク質の生物活性をMRL/lマウスのB細胞のIg
G型の抗DNA抗体産生、IgM及びIgG抗体、そし
てB細胞の増殖につき比較した結果を第14図に示す。
Nucは多様な生物活性を持つが、ロイシンジッパーの
欠損で細胞増殖、IgM産生、IgG産生の誘導が大き
く損なわれた。また塩基性ペプチド部分の欠損により細
胞増殖やIgM産生に対するNucの効果は減弱した。
Nucの様々な生物活性に、塩基性ペプチド部分及び特
にロイシンジッパー部分構造の役割は必須のようであっ
た。これらペプチド断片欠損変異タンパク質原末は組換
発現Nucタンパク質原末同様に、NMR解析あるいは
結晶化してX線解折等によるタンパク質の高次構造の決
定に役立つものと考えられる。
【0075】本発明により、マウス、ヒト等より検出分
離、精製されあるいはその遺伝子がクローニングされ、
さらに大腸菌等で発現・生産され、アミノ酸配列が明ら
かにされたマウス、ヒト等の本増強因子タンパク質(N
uc)は、このタンパク質を抗原として、生体中に産生
・存在する本増強因子に対する抗体を測定するための、
抗体測定用、抗原タンパク質として使用できる。またポ
リクローナル抗体、モノクローナル抗体作製用の抗原と
して利用できる。特にヒトNucに対するウサギ、ウマ
等のポリクローナル抗体、マウスモノクローナル抗体、
更にヒト型のモノクローナル抗体を常法により作製し、
それらを用いて、RIA,EIA,あるいはFIA等の
測定系を作り、例えば自己免疫疾患患者および動物の血
中、組織細胞内外の本増強因子タンパク質Nucの定量
を行うことができ、それによって各種疾患、例えばヒト
の自己免疫疾患、免疫不全症、代謝性疾患、遺伝疾患、
癌等の病態を把握、診断することが可能となる。また自
己免疫疾患患者および動物等の治療に、本ポリクローナ
ル抗体、モノクローナル抗体は適応できる。
【0076】一方また本発明によってマウスおよびヒト
から単離された、p55Nucタンパク質遺伝子DNA
断片またはその一部のDNA断片、あるいはp55Nu
cタンパク質遺伝子を含むより大きなDNA断片をプロ
ーブとして用い、ヒト、動物の各臓器の組織・細胞、H
L−60やHeLa細胞、NIH3T3細胞等のヒト、
動物由来細胞、血液・体液等ヒト及び各種動植物、微生
物類のp55Nucタンパク質と同様の機能を有するか
又は有しないタンパク質類をコードする遺伝子DNA断
片、あるいは該遺伝子を含むより大きなDNA断片を、
ハイブリダイゼーション法により単離することが可能と
なった。
【0077】更にまた、本発明によって明らかにされた
ヒト及びマウスのp55Nucタンパク質遺伝子の塩基
配列の任意の一部を選択して、PCR用のDNAプライ
マーを合成して、該プライマーを用いて未知の、各種動
植物、微生物類の遺伝子を増幅合成、単離することも可
能となった。これらの技術も本発明の範囲に包含され
る。
【0078】以下本発明を実施例をもって詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定はされない。
【0079】
【実施例1】 (a).KML−7細胞培養上清の大量採取 先ず25cmフラスコ(コーニング、25100)に
て完全培地5%牛胎児血清(fetal bovine
serum,以下FBS)、2mMグルタミン、10
mMヘペス、ペニシリン100U/ml、ストレプトマ
イシン100μg/ml、50μM 2−ME(メルカ
プトエタノール)を含むDulbecco’s mod
ified Eagle medium[DMEM])
(FBS−DMEM)下で,KML−7細胞を培養
し、コンフルエント(〜10/ml)とした。次に、
75cmフラスコ(コーニング、25110)で拡大
培養した。ついでKML−7細胞を遠心にて集め、無
血清培地(ハイメディム606、コージン)に浮遊させ
た(4×10cells/32ml)。次に60ml
のハイメディウムを含む大型フラスコ(156502,
ヌンク)に各々1ml(1.25×10cells)
を浮遊させ、COインキュベーター(5%CO,3
7℃)中で3日間培養した。次に3,000回転、15
分の遠心で培養上清を集め、直ちにセリンプロテアーゼ
阻害剤PMSF を0.5mMになるように加えた後、
ステリベックス フィルター(0.22ミクロン)にて
ろ過し、続いて限外ろ過膜、PM−10を用いて約20
0〜250倍に濃縮した。培養上清を集めたときと同様
に遠心・無菌ろ過を行ない、この段階で幾つかのバッチ
を集め、次の精製ステップに進んだ。行ない、この段階
で幾つかのバッチを集め、次の精製ステップに進んだ。
【0080】(b).ゲルろ過法によるDNA抗体産生
増強因子の分離 100〜150倍に濃縮した培養上清2mlを2.0×
55cmのAcA54カラム[(50mM Tris/
100mM NaCl緩衝液)(pH8.0)…以下A
液と略記する)にて平衡化したもの]にかけ2mlずつ
採取し、増強活性画分の溶出部位を決定した。
【0081】(c).陰イオン交換カラムクロマトグラ
フィーによる増強因子の分離 先ずDEAE−sephadex A−50をA液にて
平衡化した後、1×14cmのカラムを作製し、これに
(b)で得られた活性画分をチャージし、A液にてカラ
ムを洗浄し、A280が0.1以下になった時点で、増
強活性画分をA液中のNaClが100mMから600
mMになるように濃度勾配をかけて分離、溶出した。
【0082】(d).増強因子のヘパリンカラム処理
(c)にて得られた増強物質を含む画分をA液にて活性
化したヘパリンカラム(1×10cm)にチャージし、
増強物質のヘパリンへの吸着性の有無をA280によっ
て調べた。
【0083】(e).増強因子のHPLCによる分離精
製 0.05%トリフルオロ酢酸と7%のアセトニトリルを
含む溶液にて逆相カラムPhenyl 5PWRPを平
衡化した後、(d)にて行ったヘパリンカラム処理増強
物資をインジェクトした後、7%アセトニトリルで溶出
後、70%までのアセトニトリル濃度勾配にて増強物質
の単離を行なった。
【0084】(f).SDS−PAGE (e)によって得られた単一ピークをSDS加12%ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)に
て分析し、その純度を銀染色にて調べた。
【0085】(g).等電点分画(e)で得られた単一
ピークをPhast Gel(IEF 3〜9Gel
set)にかけ等電点を調べた。
【0086】(h).増強因子活性測定のための反応系 (1)MRL/lマウス脾細胞浮遊液を用いる反応系 4〜6月齢のMRL/lマウスの脾細胞をHank’s
BalancedSalt Solution(以下
HBSSと略記する。)中で単一浮遊細胞とした後、5
%FBS−DMEMにて2×10cells/mlに
調製し、増強因子を含む検体を加え48穴のクラスター
デッシュで4日間培養し、その上清中の抗DNA抗体を
以下に述べる方法にて測定した。
【0087】(2)正常マウスの脾細胞浮遊液を用いる
反応系 雌10週齢のBALB/cをあらかじめssDNAでプ
ライムし、5〜7日後に脾細胞をHBSSで単一浮遊細
胞とし、(h)−(1)と同様に培養した後、ssDN
AをコートしたSRBCターゲットとしたプラークフォ
ーミング細胞(以下PFCと略記する。)(後述)を算
定した。
【0088】(i).増強活性測定法 ELISA法 イムロンNo.1ポリスチレン製の96穴のプレートを
16時間殺菌燈にさらした後、直ちに1μg/mlの一
本鎖(ss)DNA(仔牛胸線由来)を50μl加え、
室温で2時間孵置した。次に5%FBSを0.05%の
Tween20を含むTris緩衝液(25mM Tr
is,140mM NaCl,pH7.4)にてDNA
の未吸着部位を遮断し、抗原付着プレートとした。
(h)−(1)で得られた培養上清を非働化した後、抗
原付着プレートに50μl加え、型の如く抗原に結合し
た抗体をクラス別にアルカリフォスファターゼ標準二次
抗体で測定した。
【0089】(2)PFC クロミウムクロライド法でSRBCにssDNAをコー
トし、カニンガムの方法で抗ssDNAPFCを算定し
た。この系で最大PFCの50%を与える増強活性を1
単位とし、検体の活性を総合単位で表示した。
【0090】
【実施例2】 (a).増強因子マウスNucタンパク質のアミノ酸配
列シークエンシング HPLCを用いて精製し、更に乾燥させたp55タンパ
ク質標品7μgを、50μlの8M尿素に溶解し、37
℃で15分保温し、ついで50mMのトリス−HCl緩
衝液(pH9.0)150μlを加え、しかる後Ach
romobacter protease I即ち、リ
ジルエンドペプチダーゼ(Masaki,T.et a
l;Agric.Biol.Chem.,42,144
3,1978)を10ng加え37℃で一夜分解した。
その分解物をSynchropack RP−8カラム
を用いてHPLC(Waters 490)を行い、ト
リフルオロ酢酸−アセトニトリル(0−60%の濃度勾
配)系で分離した。得られた2つのペプチド断片につい
て、Applied Biosystem 470A
on−line 120A PTHアミノ酸アナライザ
ーでアミノ酸配列を決定した。ペプチド断片1はQFE
HLDPQNQETFEAIDLEL、ペプチド断片2
はLSQELDFVSHNVRTKであった。
【0091】(b).PCR増幅用プライマーの合成 ペプチド1について、その両端に位置する7アミノ酸
(QFEHLDP及びEAIDLEL)をコードできる
20塩基からなる2種類のプライマーN及びCを公知の
常法を用いて合成した。
【0092】(c).KML−7細胞のcDNAライ
ブラリー作製 KML−7細胞よりChirguinらの方法(Ch
irguin,J.J.et al;Biochemi
stry,18,5294,1979)に従い、全RN
Aをグアニジンイソチオシアナート−セシウムクロリド
を使った方法で調製した。poly(A)RNAはA
viv & Lederの方法(Aviv,H.et
al;J.Mol.Biol.,134,743,19
72)に従ってoligo(dT)セルロースカラムを
数回通して精製した。poly(A)RNA0.5μ
g、5×MMLV緩衝液(0.25Mトリス−塩酸、p
H8.3,0.375M塩化カリウム、15mM塩化マ
グネシウム、50mMジチオスレイトール)、10mM
dNTPs(dATP,dGTP,dCTP,dTT
P)及びoligo(dT)プライマーを水に加え、S
trata GenecDNA合成キットを用いてcD
NAを合成した。このcDNAを分別してλgtllア
ームにライゲーションした。cDNAとλgtllアー
ムからラムダファージパッケージング抽出液(ギガパッ
クゴールドII−ストラタジーン社製)を使用してリコ
ンビナントファージのライブラリーを作製した。
【0093】(d).PCR増幅 Perkin Elmer Cetus社のDNATh
ermal Cyclerを使用して、PCRを行っ
た。増幅条件はdenatureに94℃1分→ann
ealingに37℃ 2分→extensionに7
2℃30秒で40サイクル行い、反応液にエタノールを
加え増幅DNAを沈殿させた。
【0094】(e).DNAの精製 (d)で得たDNAをバッファーにとかし、10%ポリ
アクリルアミドゲルを用いた電気泳動にかけ(PAG
E)、60塩基近傍のゲルを切り出し、200μlのT
E緩衝液を加え、時々振とうしDNAを溶出させた。
【0095】(f).再PCR (e)で得たDNAを再度、(d)と同様にしてPCR
増幅した。
【0096】(g).DNAの精製 (e)と同様にPAGEを行い、(e)同様60塩基近
傍のゲルを切り出し、200μlのTE緩衝液を加え、
DNAを溶出させた。そしてフェノールとエーテルで処
理し、その後DNAをエタノールで沈殿させた。このエ
タノールペレットを10μlのTE緩衝液に溶解し、ポ
リヌクレオチドキナーゼと[γ−32p]ATPでDN
A末端を標識化した。
【0097】ついでシークエンスゲルでPAGEを行
い、59塩基対のゲル部分を単離し、200μlのTE
緩衝液に溶出した。
【0098】(h).再再度PCR (g)で得たDNA溶液を用いて、再再度PCRを行っ
た。
【0099】(i).DNAプローブの精製 (h)で得たPCR産物をPAGEで分離し、主要バン
ドを400μlのTE緩衝液に溶出した。(g)と同様
にフェノールとエーテルで処理し、その後DNAをエタ
ノールで沈殿させた。DNAペレットを10μlのTE
緩衝液に溶かした。
【0100】(j).DNAプローブの塩基配列決定 (i)で得たDNAを常法によりBluescript
SKM13にligateして、一本鎖DNAを調製
し、ジデオキシ法でシークエンシングを行った。
【0101】(k).アマーシャムcDNA合成キット
によるcDNAライブラリー作製 (c)で得たPoly(A)RNA 5μgを逆転写
酵素により、第1cDNAを合成した。ついでDNAポ
リメラーゼIとRNaseHを用いて第2cDNAを合
成した。そしてTDNAポリメラーゼで処理し、さら
にEcoRIメチラーゼで処理した。EcoRIリンカ
ーをcDNAにligateし、その後EcoRIで水
解した。このcDNAをセファデックスG−150でゲ
ルろ過して分別し、λgt10アームにライゲーション
した。ついでラムダファージパッケージング抽出液を使
用してリコンビナントファージライブラリーを作製し
た。
【0102】(l).59塩基プローブによるプラーク
ハイブリダイゼーション (j)の結果に基づき、5’AG(CT)TC(CG)
AG(GA)TC(GA)AT(GA)GC(CT)T
CAAACGTGTGCTGGTTCTGAGG(G
A)TC(CG)AG(GA)TG(CT)TC(G
A)AA(CT)TG3’の配列をもつDNAプローブ
を合成した。(k).で得たcDNAライブラリーか
ら、このプローブを用いてプラークハイブリダイゼーシ
ョンを行い、陽性クローンを選別し、増殖させ、Blu
escript SKM13にリクローニングし(S
K−cDNA)、DNAのシークエンシングを行った。
そして3’末端にポリA部分を含む2159塩基の配列
が決定された。図5に塩基配列を示すが、ATGに始ま
り、TAAで終る455アミノ酸をコードできるope
n reading frameが存在することが明ら
かになった。対応するアミノ酸配列も示す。
【0103】
【実施例3】 本増強因子p55マウスNucタンパク質の大腸菌での
生産 (a)実施例2の(l)で得たSK−cDNAを鋳型と
して、p55マウスNucタンパク質のN末端付近に相
当する27merのオリゴヌクレオチド(第6図)をプ
ライマーとして合成し、これとBluescript
SKM 13中のT7 RNAポリメラーゼプライマ
ー(5’AATACGACTCACTATAG3’)と
を組み合わせPCRを行なった。94℃1分→55℃2
分→72℃3分の反応を20サイクル行い、PCR産物
を得た。これをフェノールとエーテルで処理し、次にエ
タノールでDNAを沈殿させた。DNAペレットを20
μlのTE緩衝液に溶かし、 NcoIで消化後、アガ
ロース電気泳動を行ない、2.2K塩基のバンドを切り
出し、10μlのTE緩衝液に溶出した。この2.2K
のDNA断片をLernerベクターλLclにlig
ateし、大腸菌XLl−blueにトランスフォーム
した。この大腸菌Mp55マウスNuc cDNA(X
Ll−blue/λLcl−cDNA)[通商産業省工
業技術院微生物工業技術研究所に、ブタペスト条約に基
いて寄託されている(寄託番号:FERMBP−317
0 寄託日:平成2年11月22日)。]をLB−Am
p培地(アンピシリンを50mg/l含有)中、30℃
で培養、増殖させた。
【0104】培養液の650nmにおけるO.D.が
0.5の時に、イソプロピル−β−D−チオガラクトピ
ラノシド(IPTG)を最終濃度が1mMになるように
培養液に加え、更に4時間培養を続けた。ついで4℃で
5000G,10分遠心し、集菌して得られた菌体ペレ
ットを0.2M トリス−HCl,pH8.0,0.5
mM EDTAおよび0.5M 庶糖を含むTES緩衝
液(もとの培養液1lあたり20ml量)に再度懸濁し
た。ついでこの菌体懸濁液に、水で1:4 に希釈した
TES緩衝液を加えて浸透圧破壊し、氷上で30分静置
した。その後、この懸濁液を10,000G 10分遠
心し、上清を分取した。この上清には、もとの培養液1
lあたり、本増強因子p55マウスNucタンパク質1
0mgが含有されていた。
【0105】(b)本増強因子p55マウスNucのア
ミノ酸配列の確認のための一部シークエンシング‥‥‥
シアノジェンブロマイドによる切断 乾固したp55マウスNucタンパク質10μgを70
%のギ酸1ml中に20mgのシアノジェンブロマイド
を含む溶液50mlに溶解し、37℃で一夜反応させ
た。次にこの反応物を乾固し、そのペレットを10μl
の水に溶解し、しかる後SDS−PAGEをTEFCO
WIDE PAGE miniを用いて行なった。前
記のPaul Matsudairaの方法に従い、ウ
ェスタンブロッティングを行ない、更にApplied
Biosystem 470Aon−line 12
0A PTHアミノ酸アナライザーでアミノ酸配列を決
定した(図5)。
【0106】(c)p55マウスNucのトリプシン分
解によるアミノ酸配列確認 p55乾燥原末100μgを8Mの尿素溶液25μlに
溶解し、37℃で15分溶解した。これに0.1M N
HCO溶液75μlを加え、更にTPCK処理ト
リプシン1μgを加え、37℃で一夜加水分解した。そ
の後この反応液に100mMのジイソプロピルフルオロ
ホスフェート1μlを加え、更に10%の酢酸5μlを
加えた。ついでこの反応液を1mlの量のアンヒドロト
リプシンアガロースカラム(タカラ社製)にかけ、加水
分解ペプチド断片を分離した。非吸着画分をブロッティ
ング装置(Marysol KS−8451)で,4
℃,20V,4時間,PVDFメンブレイン(Mill
ipore社)にブロットした。非吸着画分にはC末
端の最初のペプチド断片だけでなく、他に2つのペプチ
ド断片が混在していることがわかった。シークエンシン
グを行なうと、前記のロイシンジッパーよりC末端側の
3つのペプチド断片の存在が確認でき、塩基配列から推
定されるアミノ酸配列と一致することが明らかになった
(図5)。
【0107】
【実施例4】実施例2および3で得たp55マウスNu
cタンパク質300μgを50mMトリス−HCl,1
00mM NaClおよび0.5mM PMSFを含む
pH8.0の緩衝液0.5mlに溶解し、これと同量の
フロイントの完全アジュバントを混ぜ合わせ、wate
r in oilの状態になるまで充分混和した。ニュ
ージーランド白色雌性ウサギ後肢の四指の足蹠計8ケ所
に、このエマルジョンを計1ml膨疹を形成するように
注射し、免疫した。3週間後に、フロイントの不完全ア
ジュバントを含む同量の抗原エマルジョンを背部4ケ所
に注射した。10日後に採血し、抗体価を測定した。そ
の後全採血し、抗血清を得た。p55マウスNucタン
パク質に対するポリクローナル抗体を含む本抗血清は、
KML−7細胞培養上清の抗DNA抗体産生増強作用
を完全に阻止した。また、細胞をよく染色した。
【0108】
【実施例5】実施例2および3で得たp55マウスNu
cタンパク質とフロイントの完全アジュバントとを実施
例4と同様にして、等量ずつ混ぜ合わせ、Lewisラ
ットに免疫し、脾臓細胞を採取し、マウスミエローマ細
胞と細胞融合し、ハイブリドーマを作製し、しかる後p
55マウスNucに対するモノクローナル抗体を得た。
【0109】
【実施例6】実施例2の(l)で得た2.2K塩基のc
DNAの塩基配列をもとに、実施例3の(a)で作製し
た2.2KのDNA断片をプローブとして、同じく正常
Balb/cマウス腎臓のゲノムDNAをスクリーニン
グした。そしてこの正常Balb/cマウスからも、本
プローブとハイブリダイズする遺伝子をクローニングす
ることができた。
【0110】
【実施例7】実施例2の(l)で得た2.2K塩基のc
DNAの塩基配列をもとに、実施例3の(a)で作製し
た2.2KのDNA断片をプローブとして、ヒト褐色細
胞腫(Pheochromocytoma)のcDNA
ライブラリーをスクリーニングした。p55マウスNu
cタンパク質に対応するヒトNucをコードするヒトc
DNAクローンを得た。その塩基配列を決定したとこ
ろ、マウスcDNAと相同性がきわめて高く、また対応
するアミノ酸配列の相同性もきわめて高かった(第7及
び8図)。
【0111】ヒトp55NuccDNAのクローニング マウスp55Nuc cDNAをプロープにして、ヒ
ト、フェオクロモサイトーマcDNAライブラリーをプ
ラークハイブリダイゼーション法でスクリーニングし
た。使用したライブラリーは、ヒト、フェオクロモサイ
トーマの患者より摘出された組織よりmRNAを常法に
より調整し、cDNA合成キット(アマシャム)を用い
てcDNAを合成後、λgtllに接続し約50万の個
々のクレーンからなるものであった。なおこのcDNA
を合成する際のプライマーは、ランダムヘキサマーを用
いた。プラークハイブリダイゼーションで10個の陽性
のシグナルを示すクローンを得ることができ、その中で
最長の約1.5KbのcDNAインサートを持つファー
ジよりDNAをクローニングした後、cDNA断片(E
coRI−EcoRI断片)をSK M13+のEco
RI部位にリクローニングし、ジデオキシ法により帯配
列を決定した。前述の通りプライマーとしてランダムヘ
キサマーを用いたためpolyA部分を含んでいなかっ
たが、タンパクに翻訳されるコーディング領域は完全に
保持していた。
【0112】ヒトとマウスで比較してみると、C末端2
箇所に4アミノ酸残基及び3アミノ酸残基の挿入が、ま
た1箇所に2アミノ酸残基の欠失があり、マウスの45
5アミノ酸残基に対して460アミノ酸残基であった。
タンパクレベルでは、コーディング領域において約90
%のホモロジーを、また特に中央部分(No40からN
o349)においては、95%以上の高いホモロジーを
有していることがわかった。リーダーペプチドについて
はヒト、マウス間で変化は見られるが、中央部分に疎水
性コアが存在し、その直前に正に荷電したアミノ酸(A
rg)が、またC末端には配列帯の短いアミノ酸(Al
a)が存在するためリーダーペプチドの機能は完全に有
していると考えられた。そこでリーダーペプチド切断機
のマチュアなタンパクを大腸菌内で生成させるため、N
末端付近に対する合成DNA27merを作成し、T7
プライマーとの間でPCR法を用いて増幅後、制限酵素
で切断しλLclベクターのNcol部位にクローニン
グした。
【0113】
【実施例8】 本増殖因子p55ヒトNucタンパク質の大腸菌での生
産 リーダーペプチド切断後のマチュアなp55ヒトNuc
タンパク質を生産するため、p55ヒトNucタンパク
質のN末端付近に対する合成DNA27merをプライ
マーとして合成し、実施例3と同様にして、T7RNA
ポリメラーゼプライマーとの間で、実施例7で得たSK
−cDNAを鋳型としてPCR法によりクローンを増幅
し、その後制限酵素NcoIで切断し、λLcIベクタ
ーのNcoI部位にクローニングした(第9図)。この
大腸菌Hp55cDNA(XLl−blue/λLcl
−cDNA)〔通商産業省工業技術員微生物工業技術研
究所にブダペスト条約に基づいて預託されている(預託
番号:FERMBP−3209預託日平成2年12月1
9日)。]を実施例3と同様の方法で培養、増殖させ、
後処理として、もとの培養液1l当たり、p55ヒトN
ucタンパク質10mgを得た。このタンパク質は、p
55マウスNucタンパク質に対して実施例4で作製し
たウサギのポリクローナル抗体と交差性を示すことが確
認された。
【0114】
【実施例9】実施例8で得たp55ヒトNucタンパク
質300μgを実施例4と全く同様にして、ニュージー
ランド白色雌性ウサギ後肢の四指の足蹠計8カ所に、ア
ジュバントとのエマルジョンの形で注射し、免疫した。
その後数週間ごとに採血、抗体価の測定を行い、抗体価
が上がりきったところで全採血し、抗血清を得た。p5
5ヒトNucタンパク質に対するポリクローナル抗体を
含む本血清を各種の試験に用いた。
【0115】
【実施例10】マウス等動物の血清等体液あるいは組
織、ヒトの血清等体液あるいは組織及び各種の動物、ヒ
ト細胞につき、本発明で得られた抗マウスNuc抗体あ
るいは抗ヒトNuc抗体を用いて、各々の血液等体液あ
るいは組織・細胞抽出物のウェスタンブロットを行う
と、p55のマウスNuc、ヒトNucに対応する部分
にバンドが見られ、更に高分子量側、例えば分子量にし
て10,000高分子量側に位置するバンドが検出され
た。
【0116】
【実施例11】マウスNuc生産用プラスミドであるm
NUC−λLclプラスミドを制限酵素Xbalで切断
後、Slヌクレアーゼで処理して、末端を揃え、制限酵
素PmaCIで切断した。それらを個々にT4DNAリ
ガーゼを用いてセルフライゲーションさせ、大腸菌XL
l−blueを形質転換してクローンとした(この形質
転換した大腸菌はmNUC−delZと命名され、通商
産業省工業技術院生物工業技術研究所に寄託されている
《寄託番号:FERM P−12568、寄託日:平成
3年10月11日》)。次いで、マウスNucタンパク
質を発現させるのと同様にして、この大腸菌を培養し、
前記切断の行程によって、ロイシンジッパーを含めてC
末端より157アミノ酸残基の欠失(199番目から4
55番目まで欠失)が起こり、分子量32,674、等
電点5.08のタンパク質が生産し、Nucの場合と同
様にして分離・精製し、これによってペプチド断片欠損
変異タンパク質であるDelZを得ることができた。
尚、DelZの生成量は、もとの培養液1l当り10m
gであった。
【0117】
【実施例12】前記実施例11において、PmaCIに
よる切断に代えて、Eco47 IIIによって切断し
た場合には、C末端より33アミノ酸残基の欠失が起こ
り、分子量44,861、等電点4.89のタンパク質
を生産し、Nucの場合と同様にして分離・精製するこ
とによって、ペプチド断片欠損変異タンパク質であるD
elCを得ることができた。尚、DelCの生成量は、
もとの培養液1l当り10mgであった(このDelC
を生産する大腸菌はmNUC−delCと命名され、通
商産業省工業技術院生物工業技術研究所に寄託されてい
る《寄託番号:FERM P−12567、寄託日:平
成3年10月11日》)。
【0118】
【実施例13】Xbalで切断したmNUCs−λLc
lプラスミドを、更に制限酵素AccIで切断し、その
後Klenow断片で末端を揃え、T4DNAリガーゼ
を用いてセルフライゲーションさせ、大腸菌XLl−b
lueを形質転換してmNUC−λLclプラスミドを
構築した。そして、NucのDNA結合活性部分と考え
られる塩基性アミノ酸領域を欠いたタンパクを作製する
ために以下の操作を行った。まず、塩基性アミノ酸領域
直後に対するPCRプライマーを作成した。それはマウ
スNucのcDNAに対して18塩基の相補性を持ち、
かつ制限酵素BamHI及びSacl部位を持たしたも
ので5’−GCGAGCTCGGATCCCTGGCA
GCCAAGCCCAG−3’の31merである。
【0119】その31merとT7プライマー(5’−
AATACGACTCACTATAG−3’)を用い、
mNUCs−λLclプラスミドを鋳型にして、PCR
を行った。その条件は94℃lmin.,55℃ 2m
in.,72℃ 3min,25回であった。PCRの
産物約0.9KbのDNA断片を制限酵素Sacl及び
Xbalで切断し、λLclプラスミドを制眼酵素Sa
cl及びXbalで切断したものにクローニングした。
そのプラスミドを制限酵素EcoRI及びBamHIで
切断し、そこにmNUC−λLclプラスミドより切り
出したEcoRI−Sau3AI断片約0.5Kbをク
ローニングした。
【0120】かくして塩基性アミノ酸領域に対応する遺
伝子断片欠損変異クローンを得た。このクローンを形質
転換した大腸菌を培養し、塩基性アミノ酸領域64アミ
ノ酸残基の欠失(158番目から220番目までの欠
失)した分子量42,528、等電点4.53のタンパ
ク質が生産され、このようにしてペプチド断片欠損変異
タンパク質であるDelBを得ることができた。尚、D
elBの生成量は、もとの培養液1l当り10mgであ
った(このDelBを生産する大腸菌はmNUC−de
lBと命名され、通商産業省工業技術院生物工業技術研
究所に寄託されている《寄託番号:FERM P−12
566、寄託日:平成3年10月11日》)。
【0121】以上の記載中及び図面におけるアミノ酸配
列でのアルファベットは、以下のアミノ酸をそれぞれ示
す。
【0122】
【発明の効果】本発明によって、抗DNA抗体産生を増
強するDNA結合タンパク質の存在を、単にMRL/l
マウスKML−7細胞からだけでなく、広く自己免疫
疾患動物のみならず正常動物の組織・細胞内に存在する
ことが明らかにされた。更に本増強因子をコードする遺
伝子がクローニングされ、大腸菌等に組み換えられ、遺
伝子発現が行われ、増強因子タンパク質を生産すること
が可能となった。そしてこのタンパク質を抗原として用
い、生体中に産生・存在する本増強因子に対する抗体を
測定することが可能となった。またこのタンパク質を抗
原として動物に免疫することにより、あるいはin v
itroでポリクロナール抗体、モノクロナール抗体の
製造も可能となり、これらの抗体を用いて前記DNA結
合タンパク質の定量を行うことが可能となった。このよ
うにしてかつ自己免疫疾患患者および動物等の病態の把
握、診断、更には治療に、本p55ヒトNucタンパク
質、マウスNucタンパク質あるいはこれに対する抗体
を使用することができることになる。
【0123】特に、モノクロナール抗体は、ヒトの自己
免疫性疾患、免疫不全症、代謝性疾患、遺伝疾患、癌等
の診断、治療に応用できる。
【0124】このように、本願発明は、単に生物科学、
基礎医学上の基礎的研究に資するだけでなく、臨床医学
上の診断、治療にも利用できる点で、本発明の意義は画
期的であると共に極めて重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】先願KML−7細胞の無血清培地培養上清の
添加容量と抗DNA抗体産生増強活性との関係を示すグ
ラフ
【図2】AcA54カラムに本増強因子含有画分をチャ
ージし、ゲルろ過により更に精製を進めた際の各画分の
増強因子によるPFC活性を示すグラフ
【図3】図2に示す本増強因子含有画分をDEAE−セ
ファデックスA−50カラムにかけ、更にNaClを含
む緩衝液により溶出する際の、各画分のNaClの濃度
とPFC 活性ならびにタンパク質濃度および核酸濃度
との関係を示すグラフ
【図4】図3に示す本増強因子含有画分をPhenyl
5PWRPにインジェクトし、HPLCを行い、アセト
ニトリル(CHCN)で溶出する際、本増強因子の溶
出位置と各画分のアセトニトリル濃度を示すグラフ、及
び本増強因子の分子量を求めた電気泳動パターンを示す
グラフ
【図5】本願発明の実施例において得られた本増強因子
p55Nucをコードするマウス遺伝子を含むDNA断
片の塩基配列及びこれに対応するアミノ酸配列を示す配
列図
【図6】本増強因子p55マウスNuc cDNAのP
CRを用いたLernerベクターへのリクローニング
の方法を示す図
【図7】本願発明の実施例において得られた本増強因子
p55Nucをコードするヒト遺伝子を含むDNA断片
の塩基配列(上段)とマウス遺伝子を含むDNA断片の
塩基配列(下段)との比較図(図中|は共通であること
を示す。)
【図8】本増強因子p55Nucのヒトアミノ酸配列
(上段)とマウスアミノ酸配列(下段)との比較図
【図9】ヒトNuc cDNAのPCRを用いたLer
nerベクターへのリクローニングの方法を示す図及び
LernerベクターλLcl及びヒトNuc cDN
Aリーダー部分の塩基配列を示す図
【図10】λLclのPelB signal pep
tideの下流にmNUCをPCRによって増幅後連結
させることを示す図
【図11】DelZ及びDelCの生成行程を示す図
【図12】DelBの生成行程を示す図
【図13】rNuc,DelB,DelZ及びDelC
の各蛋白質の概略構造を示す図
【図14】rNuc,DelB及びDelZの各タンパ
ク質の生物活性を示すグラフ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/10 15/12 ZNA C12P 21/00 C 8214−4B 21/08 8214−4B C12Q 1/68 A 7823−4B G01N 33/53 D 8310−2J //(C12P 21/00 C12R 1:19) (C12P 21/08 C12R 1:19) (72)発明者 三浦 惠二 愛知県名古屋市緑区太子1丁目141 (72)発明者 田沼 靖一 東京都八王子市小門町1−1019号 (72)発明者 黒沢 良和 愛知県名古屋市名東区扇町1−39 (72)発明者 粟屋 昭 神奈川県横浜市戸塚区矢部町1541

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体組織・細胞由来であり、抗DNA抗
    体産生を増強し、かつDNAと結合するタンパク質。
  2. 【請求項2】 生体組織・細胞が、自己免疫疾患動物又
    は自己免疫疾患に該当しない動物の組織・細胞であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のDNA結合タンパク質。
  3. 【請求項3】 生体組織・細胞がヒト及びマウスの臓
    器、臓器由来細胞あるいはリンパ系細胞であることを特
    徴とする請求項2記載のDNA結合タンパク質。
  4. 【請求項4】 生体組織・細胞が、MRL/lマウスの
    リンパ系細胞由来のKML−7細胞株であることを特
    徴とする請求項3記載のDNA結合タンパク質。
  5. 【請求項5】 DNA結合タンパク質がMRL/lマウ
    スのリンパ系細胞のKML−7細胞株由来の抗DNA
    抗体産生増強因子であるタンパク質と相同性の高いヒト
    由来であることを特徴とする請求項3記載のDNA結合
    タンパク質。
  6. 【請求項6】 生体組織・細胞由来であり、抗DNA抗
    体産生を増強し、DNAと結合するタンパク質のアミノ
    酸配列に対応してコードする塩基配列を有する遺伝子。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の遺伝子を含むDNA断
    片。
  8. 【請求項8】 中に含まれている遺伝子が請求項4記載
    のマウス由来のDNA結合タンパク質をコードすること
    を特徴とする請求項6又は請求項7記載のDNA断片。
  9. 【請求項9】 中に含まれている遺伝子が請求項5記載
    のヒト由来のDNA結合タンパク質をコードすることを
    特徴とする請求項6又は請求項7記載のDNA断片。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の遺伝子の適当な塩基配
    列を選択して、その塩基配列ないし近似の塩基配列をプ
    ライマーとして用いるPCR法により増幅して得ること
    ができるDNA断片。
  11. 【請求項11】 KML−7細胞株を血清存在下、コ
    ンフルエントになるまで培養した後、無血清培地で大量
    に培養した培養上清を濃縮し、陰イオン交換樹脂に吸着
    し、0.2M以上の食塩を加えて、溶出される画分を精
    製することを特徴とする請求頂1記載のDNA結合タン
    パク質の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項7記載のDNA断片をプローブ
    として用い、プラークハイブリダイゼーションを行った
    結果、これに対して、ハイブリダイズしてくることによ
    って得られる対象となる遺伝子を含むDNA断片。
  13. 【請求項13】 請求項7記載のDNA断片をプローブ
    として用い、プラークハイブリダイゼーションを行った
    結果、これに対して、ハイブリダイズしてくることを利
    用することによる対象となる遺伝子を含むDNA断片を
    製造する方法。
  14. 【請求項14】 プローブとして請求項8記載のDNA
    断片を選択し、請求項5記載のヒト由来のDNA結合タ
    ンパク質をコードする請求項9記載のDNA断片を得る
    請求項13記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 プローブとして請求項9記載のDNA
    断片を選択し、請求項4記載のマウス由来のDNA結合
    タンパク質をコードする請求項8記載のDNA断片を得
    る請求項13記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項6記載の遺伝子をプローブとし
    て、プラークハイブリダイゼーションを行うことによっ
    て対象となる遺伝子をクローニングする方法。
  17. 【請求項17】 請求項6記載の遺伝子として請求項5
    記載のヒト由来のDNA結合タンパク質をコードする遺
    伝子を選択することを特徴とする請求項15記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項6記載の遺伝子として請求項4
    記載のマウス由来のDNA結合タンパク質をコードする
    遺伝子を選択することを特徴とする請求項16記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項4記載のDNA結合タンパク質
    をコードする請求項6記載の遺伝子又は請求項7記載の
    DNA断片を組み換えた各種の細胞、大腸菌、酵母など
    の微生物において発現させることを特徴とする請求項4
    記載のDNA結合タンパク質を製造する方法。
  20. 【請求項20】 請求項1記載のDNA結合タンパク質
    を抗原として用い、これによって生体中に存在する該D
    NA結合タンパク質に対する抗体の存在量を測定する方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項1記載のDNA結合タンパク質
    を抗原として動物に免疫することによってえられる該動
    物の抗体。
  22. 【請求項22】 DNA結合タンパク質として請求項
    4、又は請求項5記載のDNA結合タンパク質を選択す
    ることを特徴とする請求項21記載の抗体。
  23. 【請求項23】 抗体がポリクロナール抗体であること
    を特徴とする請求項21記載の抗体。
  24. 【請求項24】 抗体がモノクロナール抗体であること
    を特徴とする請求項21記載の抗体。
  25. 【請求項25】 請求項1記載のDNA結合タンパク質
    を抗原として動物に免疫することによって得られる該動
    物の抗体の調製・製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項21記載の抗体を用いて、RI
    A,EIA又はFIA等の測定を行うことによって、動
    物の血液、体液、組織におけるDNA結合タンパク質の
    量を測定する方法及びその存在を証明する方法。
  27. 【請求項27】 抗体としてポリクロナール抗体又はモ
    ノクロナール抗体を選択することを特徴とする請求項2
    6記載の測定方法。
  28. 【請求項28】 請求項21記載の抗体を用いた請求項
    1記載のDNA結合タンパク質の過剰生成に伴う疾患に
    対する治療剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000039160A3 (ja) * 1998-12-24 2001-08-23 Yeda Res & Dev

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WO2000039160A3 (ja) * 1998-12-24 2001-08-23 Yeda Res & Dev

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