JPH0625366A - 耐衝撃性ポリスチレン樹脂 - Google Patents

耐衝撃性ポリスチレン樹脂

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JPH0625366A
JPH0625366A JP18125092A JP18125092A JPH0625366A JP H0625366 A JPH0625366 A JP H0625366A JP 18125092 A JP18125092 A JP 18125092A JP 18125092 A JP18125092 A JP 18125092A JP H0625366 A JPH0625366 A JP H0625366A
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JP
Japan
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weight
polybutadiene
molecular weight
trans
rubber composition
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Withdrawn
Application number
JP18125092A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ikematsu
武司 池松
Eiji Sasaya
栄治 笹谷
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0625366A publication Critical patent/JPH0625366A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)希土類金属系触媒を用いて得られ、特
定の構造を有するハイシスポリブタジエン60〜99重
量部と(B)希土類金属系触媒を用いて得られ、特定の
構造および特性を有する結晶性のハイトランスポリブタ
ジエン40〜1重量部からなるゴム組成物2〜20重量
%とポリスチレン樹脂98〜80重量%からなる耐衝撃
性ポリスチレン類樹脂である。 【効果】 本発明の耐衝撃性ポリスチレン樹脂は、従来
の耐衝撃性ポリスチレンと比較して、光沢と耐衝撃性の
相関が顕著に改善されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に耐衝撃性ポリスチレ
ン樹脂のゴム成分として好適に用い得るゴム組成物、お
よびこのゴム組成物を用いた耐衝撃性ポリスチレン樹脂
に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビやビデオ等のような家電製品のハ
ウジングや機構部品、あるいはOA機器のディスプレー
やキーボードのハウジングには、従来ABS樹脂が主に
用いられてきた。これら用途には耐衝撃性と共に高い光
沢が要求され、ABS樹脂はこのような要求を十分満た
し得る樹脂である。しかし、ABS樹脂はポリスチレン
やポリプロピレン等の他のより汎用な樹脂に比較する
と、高価格であるという問題がある。このため、家電メ
ーカーやOA機器メーカーでは、製品の性能を落さず、
より安価な樹脂での代替を検討している。
【0003】このような樹脂の一つとして、耐衝撃性ポ
リスチレン樹脂(HIPS)がある。この樹脂は、かな
り高い耐衝撃性を示し、射出成形性に優れる樹脂であ
り、さらに価格はABS樹脂に比較して安価であるとい
う特長を有する。このため、HIPSは、ABS樹脂に
代わりテレビやビデオのハウジング等に広く用いられる
ようになった。
【0004】HIPSは、ポリスチレンの連続相中に直
径0.1〜10μmのポリブタジエン等のゴム粒子を分
散させた構造になっている。このゴム粒子が衝撃エネル
ギーを吸収することにより、HIPSはかなり高い耐衝
撃性を示す。しかし、HIPSは、ABS樹脂や通常の
ポリスチレン類樹脂に比較して光沢が低く、このことが
用途をさらに拡大する上での障害となっていた。HIP
S中に、分散させるポリブタジエンにスチレンモノマー
溶液の粘度が低いものを用いると、ポリブタジエン粒子
の粒径が小さくなり、それによりHIPSの光沢を改良
できることは、広く知られている。
【0005】ポリブタジエンの溶液粘度を下げる最も安
易な方法は、その分子量を下げることであり、それによ
りHIPSの光沢を改良できることも広く知られてい
る。しかし、ポリブタジエンの分子量を下げると、溶液
粘度が下がるのみでなく、当然固体粘度も下がることに
なる。優れた光沢性能を発現させる程度に十分固体粘度
を低下させると、ポリブタジエンはコールドフロー(常
温での貯蔵時に於ける、自重もしくは荷重による長時間
のゴムの流動)により、ゴム塊(ベール)は変形を顕著
に起すことになる。このことは、ポリブタジエン製品の
梱包もしくは容器を大きく制限ことになり、コストを増
大させる。さらには、この様な流動し易いポリマーは取
扱が難しく、作業、操作上のコストを増大させる等問題
があり、自ずとポリブタジエンの分子量を低減すること
で溶液粘度を低くすることには、限界があった。
【0006】ポリブタジエンのコールドフロー性を悪化
させずに、すなわち固体粘度を低くせずに、溶液粘度の
みを低下させ、これを用いて、光沢に優れるHIPSを
得る方法も既に試みられている。この例として、特開昭
61−148213号公報に開示の方法がある。この方
法は、1,3−ブタジエンをアルキルリチウム系触媒で
重合した後、テトラクロルシラン等の分岐化剤を反応さ
せ、得られる分岐ローシスポリブタジエンを用いるHI
PSに関する。分岐したポリブタジエンは比較的低い溶
液粘度と高い固体粘度を示し、コールドフロー性におけ
る問題は少ない。また、これを用いて得られたHIPS
は、光沢と耐衝撃性ともに従来よりも改善されている。
しかし、低温下の耐衝撃性のさらなる改善が求められて
いた。
【0007】また、ニッケル、コバルト、チタン等の遷
移金属を主成分とするいわゆるチーグラー触媒技術によ
り、低い溶液粘度と高い固体粘度を有するハイシスポリ
ブタジエンも開発されている。この種のハイシスポリブ
タジエンはローシスポリブタジエンに比較してガラス転
移温度がさらに低いためか、これを用いて得られるHI
PSは、低温耐衝撃性に優れるという特長を有してい
る。しかし、この種の低い溶液粘度のハイシスポリブタ
ジエンは、ポリマー鎖の分岐構造は、短鎖分岐構造を主
体として、多くの分岐構造を有するものであり、少ない
数の長鎖分岐を主体とする上記のローシスポリブタジエ
ンとは、ポリマー鎖構造に基本的な差異がある。このた
めか、これを用いて得られるHIPSは光沢性能におい
て、さらなる改善が求められていた。
【0008】さらに、トランスポリブタジエンと広くジ
エン系ゴムとの組成物が、特開昭60−197749号
によって基本的には既に公知であり、ジエン系ゴムの一
つの例としてハイシスポリブタジエンの記載もある。し
かし、本願に規定する製法によるハイトランスポリブタ
ジエンおよびハイシスポリブタジエンの記載はない。し
かも、本願の目的である耐衝撃性ポリスチレン樹脂(H
IPS)としての利用への、具体的な開示はない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は極めてコール
ドフローを起し難いゴム組成物をもちいた光沢と耐衝撃
性に優れ、特に低温下の衝撃性に極めて優れる耐衝撃性
ポリスチレン樹脂を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は (A)希土類金属系触媒を用いて得られ、下記〜の
構造を有するハイシスポリブタジエン類
60〜99重量部と ブタジエンセグメントの含率が90重量%以上 ブタジエンセグメントの結合様式が次の範囲にある 1、4−シス結合 75〜99.5% 1、4−トランス結合 22〜0.5% 1、2−結合 3〜0% 重量平均分子量が5〜50万の範囲で、重量平均分子
量/数平均分子量で表わされる分子量分布が1.2〜
3.5の範囲 (B)希土類金属系触媒を用いて得られ、下記〜の
構造および特性を有する結晶性のハイトランスポリブタ
ジエン類 40〜1重量部 ブタジエンセグメントの含率が90重量%以上。 ブタジエンセグメントの結合様式が次の範囲にある。
【0011】1、4−シス結合 12〜0.5% 1、4−トランス結合 80〜99% 1、2−結合 8〜0.5% 25℃における結晶化度が5重量%以上 重量平均分子量が1〜40万の範囲で、重量平均分子
量/数平均分子量で表わされる分子量分布が1.2〜
3.5の範囲からなるゴム組成物 2〜20重量% とポリスチレン 98〜80重量%からなる耐衝撃性ポ
リスチレン樹脂である。
【0012】本発明において用いられるハイシスポリブ
タジエンは希土類金属(原子番号21、39および57
〜71)系触媒、好ましくはセリウム族金属(原子番号
57〜62)系、特に好ましくはネオジム系触媒を用い
て得られる。具体的な希土類金属系触媒の好ましい基本
構成は、(a)一般式LnY3(ここに、Lnは希土類
金属、Yは有機酸の反応残基を示す)で表される希土類
金属化合物、(b)有機アルミニウム化合物、および
(c)ハロゲン化合物より成る。希土類金属化合物を構
成する有機酸とは、希土類金属と置換し得る活性水素を
有する有機化合物であり、例えばカルボン酸、アルコー
ル、チオアルコール、アミン、有機リン酸化合物、有機
亜リン酸化合物を挙げることができる。この種の触媒を
用いる具体的なポリマー製法技術として、例えば特公昭
41−21995号、特開昭55−66903号、特開
昭60−23406号公報に開示された方法を挙げるこ
とができる。
【0013】本発明において用いられるハイトランスポ
リブタジエンは希土類金属(原子番号21、39および
57〜71)系触媒、好ましくはセリウム族金属(原子
番号57〜62)系、特に好ましくはランタン系触媒を
用いて得られる。具体的な希土類金属系触媒の好ましい
基本構成は、(a’)一般式LnY’3(ここに、Ln
は希土類金属、Y'は有機酸の反応残基を示す)で表さ
れる希土類金属化合物、および(b’)有機マグネシウ
ム化合物よりなる。希土類金属化合物を構成する有機酸
とは、希土類金属と置換し得る活性水素を有する有機化
合物であり、例えばカルボン酸、アルコール、チオアル
コール、アミン、有機リン酸化合物、有機亜リン酸化合
物を挙げることができる。この種の触媒を用いる具体的
なポリマー製法技術として、例えば特開昭61−196
11号、特開昭61−97311号公報に開示された方
法を挙げることができる。
【0014】本発明のゴム組成物を構成するハイシスポ
リブタジエンおよびハイトランスポリブタジエンは、前
述の希土類金属を主成分とする複合触媒の存在下、ブタ
ジエン単独、もしくは少量の他の共役ジェン単量体もし
く/さらにビニル芳香族化合物単量体を共存させ、塊状
重合もしくは炭化水素溶媒中で溶液重合することによっ
て得ることができる。また必要により、重合後、公知の
方法によりポリマー鎖末端をカップリングすることによ
り、長鎖分岐を導入することもできる。例えば、重合後
カルボニル基を有する有機化合物、特に分子中にカルボ
ン酸のエステル基を有する化合物または炭酸エステル化
合物を添加することによって、重合体末端をカップリン
グすることができる。
【0015】本発明のゴム組成物の重合体成分100重
量部における、ハイシスポリブタジエンの含量は60〜
99重量部、好ましくは80〜97重量部、特に好まし
くは90〜95重量部の範囲であり、残余の重合体成分
は結晶性のハイトランスポリブタジエンである。ハイシ
スポリブタジエンの含率が60重量部未満では、これを
用いて得られるHIPSの低温耐衝撃強度が低下して好
ましくなく、結晶性のハイトランスポリブタジエンの含
率が1重量部未満では、コールドーフローの改良効果が
十分ではなく、やはり好ましくない。
【0016】本発明のゴム組成物における重合体成分で
あるハイシスポリブタジエンおよびハイトランスポリブ
タジエンは、ブタジエンの単独ポリマーであることが、
一般には最も好ましいが、他のモノマーとの共重合体で
あってもよい。ブタジエンと共重合させることのできる
モノマーとしては、ブタジエン以外のブタジエンと共重
合可能な共役ジェン類モノマーおよびビニル芳香族モノ
マーを挙げることができる。しかし、重合体に含まれる
ブタジエンセグメントの重量含率は90%以上、好まし
くは95%以上、特に好ましくは99%以上でなければ
ならない。ブタジエンセグメントの重量含率が90%未
満では、本発明の目的であるこれを用いて得られるHI
PSの光沢と耐衝撃性のバランス関係で、また場合によ
りゴム組成物のコールドフロー性において、性能が低下
して好ましくない。
【0017】さらに、本発明のゴム組成物の重合体成分
におけるハイシスポリブタジエンのブタジエンセグメン
トの結合様式は、1,4−シス結合含率は75〜99.
5%、好ましくは90〜99.5%、特に好ましくは9
5〜99.5の範囲である。一般に、HIPSは、その
ゴム粒径に依存して、光沢と耐衝撃性とは逆相関にあ
る。1,4−シス結合含率が75%未満では、これを用
いて得られるHIPSの光沢と耐衝撃性のバランス関係
で、性能が低下して好ましくない。また1,2−結合含
率は好ましくは3%以下、さらに好ましくは2%以下、
特に好ましくは1%以下である。1,2−結合含率が3
%を越えると、やはり得られるHIPSの光沢と耐衝撃
性のバランス関係で、性能が低下して好ましくない。ま
た、ブタジエンセグメントの残余の結合様式は1,4−
トランス結合であり、22〜0.5%の範囲である。
【0018】本発明のゴム組成物の重合体成分における
ハイトランスポリブタジエンのブタジエンセグメントの
結合様式は、1,4−トランス結合含率は80〜99
%、好ましくは85〜95%、特に好ましくは87〜9
3%の範囲である。1,4−トランス結合含率が80%
未満では、ゴム組成物のコールドフロー性が悪化(コー
ルドフローしやすい)して好ましくない。また余りにト
ランス結合含率が高いと、ハイトランスポリブタジエン
が極度に結晶化し、HIPS製造時のゴム組成物のスチ
レンモノマーへの溶解性が低下して好ましくない。また
1、2−結合含率は8〜0.5%、特に好ましくは6〜
1%の範囲である。1,2−結合含率が8%を越える
と、やはり得られるHIPSの光沢と耐衝撃性のバラン
ス関係で、性能が低下して好ましくない。ブタジエンセ
グメントの残余の結合様式は1,4−シス結合であり、
12〜0.5%の範囲である。
【0019】本発明のゴム組成物の重合体成分における
ハイトランスポリブタジエンは、25℃における結晶化
度が、5重量%以上、好ましくは10〜60重量%の範
囲、特に好ましくは15〜50重量%の範囲である。結
晶化度が5重量%未満ではゴム組成物のコールドフロー
性が悪化して好ましくない。また結晶化度が著しく高い
と、HIPS製造時のゴム組成物のスチレンモノマーへ
の溶解性が低下して好ましくない。
【0020】本発明のゴム組成物における、ハイシスポ
リブタジエンの重量平均分子量は5〜50万、好ましく
は10〜40万、特に好ましくは15〜35万の範囲で
ある。重量平均分子量が5万未満では、これを用いて得
られるHIPSの耐衝撃性が低下して好ましくなく、5
0万を越えると光沢の低下を来し好ましくない。また、
重合体成分の重量平均分子量/数平均分子量の比で示さ
れる分子量分布は、3.5以下、好ましくは3.0以
下、特に好ましくは2.5以下である。分子量分布が
3.5を越えると、これを用いて得られるHIPSの光
沢が低下して好ましくない。また、ハイシスポリブタジ
エン類の分子量分布は、一般に狭い方が好ましいが、
1.2未満の分布はゴム製造技術的に達成困難であっ
た。
【0021】本発明のゴム組成物におけるハイトランス
ポリブタジエンの重量平均分子量は1〜40万、好まし
くは2〜35万、特に好ましくは5〜30万の範囲であ
る。重量平均分子量が1万未満では、これを用いて得ら
れるHIPSの耐衝撃性が低下して好ましくなく、40
万を越えると光沢の低下を来し好ましくない。また、重
合体成分の重量平均分子量/数平均分子量の比で示され
る分子量分布は3.5以下、好ましくは3.0以下、特
に好ましくは2.5以下である。分子量分布が3.5を
越えると、これを用いて得られるHIPSの光沢が低下
して好ましくない。また、ハイトランスポリブタジエン
の分子量分布は、一般に狭い方が好ましいが、1.2未
満の分布はゴム製造技術的に達成困難であった。
【0022】さらには、本発明のゴム組成物において
は、本発明に規定する重合体成分の他、安定剤、酸化防
止剤、紫外線防止剤等の通常のゴム製品に添加すること
のできる添加剤は、同様の公知目的達成のため当然添加
出来る。本発明のゴム組成物は、各ポリマー成分および
添加剤の混合方法は特に規定しない。両者は重合後、重
合溶液として溶液混合できるし、機械的な混合機によっ
て塊状での混合もできる。
【0023】また、本発明の耐衝撃性ポリスチレン樹脂
(HIPS)においては、ポリスチレン98〜80、好
ましくは95〜80重量%に対して、それぞれ上記のゴ
ム組成物2〜20、好ましくは5〜15重量%になるよ
うにしなければならない。ゴム組成物の割合が2重量%
未満の場合は、得られるHIPSは耐衝撃性が十分向上
せず、ゴム組成物の割合が20重量%を越える場合は、
HIPSの機械的強度や剛性が顕著に低下して好ましく
ない。
【0024】本発明のHIPSには、本発明に規定する
ゴム組成物以外に、本発明の規定を外れるブタジエン系
ポリマー、例えば、公知のニッケル、コバルト、チタン
等遷移金属を主成分とするいわゆるチーグラー触媒によ
って得られるハイシスポリブタジエン、ブタジエンセグ
メントの1,4−シス含率が75%未満のポリブタジエ
ン、さらにはスチレンブタジエンゴム、エチレンプロピ
レンゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ゴム、アクリ
ル系ゴム等のゴム成分を加えることも出来る。しかし、
これらのゴム成分は、本発明ゴム組成物100重量部に
対して、30重量部までに抑えなければ本発明の作用効
果を十分発現できない。
【0025】本発明のHIPSは、塊状重合法や塊状−
懸濁法、懸濁重合法等の公知の重合法、例えば特開昭5
7−143313号公報等に記載の方法により製造でき
る。また、HIPS製造時、スチレンとラジカル共重合
可能なビニル系モノマー、例えばα−メチルスチレン等
の置換芳香族ビニル化合物、メタアクリル酸メチル等の
メタアクリル酸エステルをコモノマーに使用してもよ
い。このようなビニル系モノマーは、スチレンモノマー
に対して通常30重量部まで使用できる。
【0026】本発明の耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HI
PS)においては、本発明に規定する重合体成分の他、
ポリシロキサン化合物や安定剤、酸化防止剤、紫外線防
止剤等の通常のHIPS製品に添加することのできる添
加剤は、同様の公知目的達成のため当然添加出来る。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例に使用したポリマーの
調製および測定方法等を示す。 1、ハイシスポリブタジエンの調製 実施例および比較例において用いた希土類金属系触媒に
よるハイシスポリブタジエンは次の如く調製した。
【0028】1、3−ブタジエンモノマーをシクロヘキ
サンを溶媒とし、重合触媒として2−イソプロピル−5
−メチルヘキサン酸のネオジム塩、ジイソブチルアルミ
ニウムハイドライドおよびエチルアルミニウムセスキク
ロライドを用い重合した。触媒の組成、使用量、さらに
は添加剤をコントロールすることにより、異なる構造の
ポリマーを重合した。
【0029】重合後、必要により、トリメリット酸ブチ
ルを添加し末端をカップリングした。反応後はBHT
[2,6−ビス(tert−ブチル)−4−メチルフェノー
ル]を添加して反応を停止させ、その後溶媒を加熱する
ことによって揮発させ、重合体を回収した。得られたハ
イシスポリブタジエン(ポリマー種C1〜C7)の構造
を表1に示す。 2、ハイトランスポリブタジエンの調製 実施例および比較例において用いた希土類金属系触媒に
よるハイトランスポリブタジエン類は次の如く調製し
た。
【0030】1、3−ブタジエンモノマーをシクロヘキ
サンを溶媒とし、重合触媒としてジ−2−エチルヘキシ
ルリン酸のランタン塩およびジブチルマグネシウムを用
い重合した。触媒の組成、使用量、さらには有機リチウ
ム等の添加剤をコントロールすることにより、異なる構
造のポリマーを重合した。得られたハイトランスポリブ
タジエン溶液は安定剤としてBHTを添加後、その後溶
媒を加熱することによって揮発させ、重合体を回収し
た。
【0031】得られたハイトランスポリブタジエン(ポ
リマー種T1〜T7)の構造を表2に示す 3、ポリマー構造の解析 得られたポリマーは以下の方法により構造を解析した。 (1)ブタジエンセグメントの結合様式は、赤外分光光
度計を用いて測定し、モレロの方法によりデーター処理
して求めた。 (2)分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーを用い、THF(テトラヒドロフラン)を展開溶剤と
して測定した。 (3)ハイトランスポリブタジエン類の結晶化度は示差
熱分析計(DSC)の吸熱量から計算した。 4、ゴム組成物の混合法 ハイシスポリブタジエン類とハイトランスポリブタジエ
ン類等のゴム成分の混合法は、約100℃に加熱したオ
ープンロールを用い混練り、混合した。 5、ゴム組成物および比較ポリマーのコールドフロー測
定法 空気等の泡を含まないゴム塊を3cm×3cm、高さ1
0cmの立方体柱に切り出し、傾斜30度の斜面に垂直
に底面(3cm×3cmの面)を貼り付ける。経時的
に、ゴム塊は自重によって次第に倒れ、または変形す
る。この1日後の状態により、コールドフロー特性を評
価した。
【0032】評価の基準 ○ :殆ど形状に変化は認められない(良好) △ :部分的な変形、流動が認められた(やや劣る) × :変形、流動が著しく、全体的な形状の変化が認め
られた(劣る) 6、HIPSの調製 1リッターセパラブルフラスコを窒素ガスで置換し、ス
チレンモノマー552gを入れ、評価すべきゴム組成物
48gを加えて溶解し、ゴム組成物が8重量%のスチレ
ン溶液とした。この溶液にn−ドデシルメルカプタン
0.2gを加えて、135℃で撹拌し、スチレンの重合
率が30%になるまで予備重合した。次いでこの溶液を
2リッターオートクレーブに仕込み、0.5重量%のポ
リビニルアルコール水溶液700ミリリッターを加え、
ベンゾイルパーオキサイド1.4gおよびジクミルパー
オキサイド0.7gを加えて、さらに加圧下に重合を行
った。重合は100℃で2時間、次いで125℃で3時
間、さらに140℃で2時間、オートクレーブを撹拌し
ながら行った。
【0033】得られた反応生成混合物からビーズ状の重
合体を濾集し、水洗、乾燥し、次いで押出機ペレット化
して、本発明のHIPSのペレット脂約500gを得
た。 7、HIPSの性能測定 得られたペレット状のHIPSを射出成形し、物性試験
用の試験片を作成し、アイゾット衝撃強度、曲げ弾性
率、光沢を測定した。アイゾット衝撃強度はJIS K
7110(ノッチ付き)に従い、25℃および−30℃
で測定した。また曲げ弾性率、光沢は、それぞれJIS
K7203、JIS Z8741(入射角60゜)に
従い測定した。
【0034】
【実施例1〜3および比較例1〜4】実施例1〜3およ
び比較例1〜3においては、ゴム組成物におけるハイシ
スポリブタジエンとハイトランスポリブタジエンの組成
比を、表3記載の如くに振った組成効果を示す。ここに
用いたハイシスポリブタジエン種はC1(表1参照)、
ハイトランスポリブタジエン種はT2(表2参照)であ
る。評価結果を表3に示す。
【0035】また、比較例4においては、ハイシスポリ
ブタジエンにJSR−BR01(日本合成ゴム(株)の
製品ゴム)、ハイトランスポリブタジエンにバリウム系
触媒を用いて調製したものを、表3記載の組成で用い、
評価した。ここに、ハイトランスポリブタジエンはバリ
ウムジノニルフェノキシド、リチウムマグネシウムトリ
ブチルおよびトリエチルアルミから成る複合触媒を用い
て調製した。(特開昭55−38827号公報の方法に
従う) 得られたハイトランスポリブタジエンは、その
結合様式として、1,4−トランス80%、1,4−シ
ス14%、1,2−結合6%、重量平均分子量12万、
数平均分子量7.5万、結晶化度4%であった。
【0036】
【実施例4、5および比較例6、7】実施例4、5およ
び比較例6においては、ゴム組成物におけるハイシスポ
リブタジエン種として表4記載の物、ハイトランスポリ
ブタジエン種としてT2(表2参照)を用い、そのハイ
シスポリブタジエン/ハイトランスポリブタジエン=9
2/8重量組成比において評価した。また、比較例7は
ハイシスポリブタジエンに替えてジエン35A(旭化成
工業(株)製のローシスポリブタジエン)を用いた。評
価結果を表4に示す。また、理解を助けるため、実施例
1を同表中に再掲載した。
【0037】
【実施例6、7および比較例8、9】実施例6、7およ
び比較例8においては、ゴム組成物におけるハイシスポ
リブタジエン種としてC1(表1参照)、ハイトランス
ポリブタジエン種として表5記載の物を用い、そのハイ
シスポリブタジエン/ハイトランスポリブタジエン=9
2/8重量組成比において評価した。また、比較例9は
ハイトランスポリブタジエンに替えてジエン35A(旭
化成工業(株)製のローシスポリブタジエン)を用い
た。評価結果を表5に示す。また、理解を助けるため、
実施例1を同表中に再掲載した。
【0038】
【比較例10〜15】比較例10〜15においては、ゴ
ム組成物におけるハイシスポリブタジエン種およびハイ
トランスポリブタジエン種共にポリブタジエン種として
表6記載の物を用い、その分子量および分子量分布効果
を評価した。そのハイシスポリブタジエン/ハイトラン
スポリブタジエン=92/8重量組成比において評価し
た。評価結果を表6に示す。また、理解を助けるため、
実施1を同表中に再掲載した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】
【発明の効果】本発明に用いるゴム組成物は、コールド
フロー特性に優れ、かつそれを用いて得られる耐衝撃性
ポリスチレン類樹脂は、従来の耐衝撃性ポリスチレンと
比較して、光沢と耐衝撃性の相関が顕著に改善されるも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)希土類金属系触媒を用いて得られ、
    下記〜の構造を有するハイシスポリブタジエン類
    60〜99重量部と ブタジエンセグメントの含率が90重量%以上 ブタジエンセグメントの結合様式が次の範囲にある 1、4−シス結合 75〜99.5% 1、4−トランス結合 22〜0.5% 1、2−結合 3〜0% 重量平均分子量が5〜50万の範囲で、重量平均分子
    量/数平均分子量で表わされる分子量分布が1.2〜
    3.5の範囲 (B)希土類金属系触媒を用いて得られ、下記〜の
    構造および特性を有する結晶性のハイトランスポリブタ
    ジエン類 40〜1重量部 ブタジエンセグメントの含率が90重量%以上。 ブタジエンセグメントの結合様式が次の範囲にある。 1、4−シス結合 12〜0.5% 1、4−トランス結合 80〜99% 1、2−結合 8〜0.5% 25℃における結晶化度が5重量%以上 重量平均分子量が1〜40万の範囲で、重量平均分子
    量/数平均分子量で表わされる分子量分布が1.2〜
    3.5の範囲からなるゴム組成物 2〜20重量% とポリスチレン 98〜80重量%からなる耐衝撃性ポ
    リスチレン樹脂
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5461758A (en) * 1993-09-14 1995-10-31 Howa Machinery, Ltd. Roller device for sensing and controlling unevenness of silver in a carding machine
CN100351306C (zh) * 2005-04-19 2007-11-28 福建师范大学 一种宽温域抗冲聚苯乙烯材料及其制备方法
JP2011132251A (ja) * 1999-04-26 2011-07-07 Rhodia Electronics & Catalysis Inc 希土類トリス(有機リン誘導体)の安定溶液
JP2012140545A (ja) * 2010-12-29 2012-07-26 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ゴム組成物及び空気入りタイヤ

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