JPH0625564A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH0625564A
JPH0625564A JP4207361A JP20736192A JPH0625564A JP H0625564 A JPH0625564 A JP H0625564A JP 4207361 A JP4207361 A JP 4207361A JP 20736192 A JP20736192 A JP 20736192A JP H0625564 A JPH0625564 A JP H0625564A
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JP
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synthetic resin
coating
particles
weight
resin
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JP4207361A
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Inventor
Tadamitsu Hirata
忠光 平田
Yoshihiko Nishimura
善彦 西村
Masanori Yoshida
正則 吉田
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Asahipen Corp
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Asahipen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装後の塗膜にスウェード様の多彩模様とと
もに適度なざらつき感を与え、しかも淡彩色であっても
遠くから見た際の多彩模様感が失われず、ユニークで落
ち着いた鮮明なアクセントを表現でき、しかも塗装時の
タレや塗りムラを生じさせることのない塗料組成物を提
供すること。 【構成】 合成樹脂の粒子表面に着色顔料を含有する合
成樹脂の塗料被膜を形成させてなる平均粒径10〜 80μ
m の着色高分子粉粒体と0.3 〜10mm長の短繊維とを必須
成分として含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は塗料組成物に係り、そ
の目的は塗装後の塗膜にスウェード様で霜降り調の多彩
模様とともに適度なざらつき感を与え、しかも淡彩色で
あっても、遠くから見た際の多彩模様感を失うことがな
く、鮮明な多彩模様を現出でき、且つ塗装時のタレや塗
りムラを生じさせることのない塗料組成物の提供にあ
る。
【0002】
【従来の技術】塗料組成物における色調節は、各色の着
色顔料をワニスに混練させて行われている。使用される
着色顔料としては、色ムラがなく、且つ塗料の分散性が
高くなるように、その粒径が10μm以下の粒子で調整さ
れており、一般に、着色顔料の粒径はできるだけ小さく
することが塗膜後の色調を保持するために必要とされて
いる。一方、消費者の好みの多様性や好みの変化から、
単一色以外に、二色以上の多彩な色のバリエーションを
表現できる塗料について興味が持たれるようになってき
ていた。
【0003】そこで、一度の塗装で2色以上の識別可能
な色を含む塗膜を形成させる塗料として「多彩模様塗
料」が提案されている。この「多彩模様塗料」は、分散
媒と分散体とで構成され、両者が互いに混じり合うこと
がなく、適粒に分散、懸濁した状態からなり、吹きつ
け、或いはローラー塗りによって”散らし模様”を現出
させる塗料であった。
【0004】このような「多彩模様塗料」は、従来の単
一色の塗料とは異なった変化に富んだ色彩を与える塗料
組成物であったが、消費者の好みの変化や好みの多様性
といった要求から、このような「多彩模様塗料」とはま
た異なる、変化に富んだ色彩を現出させる塗料組成物に
ついて鋭意研究がなされてきた。
【0005】そこで、2色以上の識別可能な色による”
散らし模様”ではなく、2色以上の色粒子がより細かく
分散された”霜降り”調の多彩模様を現出させる塗料に
ついて着目されるようになってきた。しかしながら、こ
のような”霜降り”調の多彩模様を現出させんとして、
粒径が10μm以下の粒子を用いて異なる色の顔料を混合
したとしても、表面に並列された顔料の小点が完全に溶
け合ってしまい、無模様の単一色としてしか視覚にはと
らえられなかった。すなわち、このような微粒子を用い
て、例えば赤と白の混合物からなる”霜降り模様”を造
ろうとしても、桃色の塗膜としてしか視覚にとらえられ
ず、目的とする、2色以上の色粒子がより細かく分散さ
れた”霜降り”調の多彩模様を現出させることができな
いといった課題が存在した。
【0006】そこで、この発明者らは”霜降り”調の多
彩模様を塗膜に現出させることのできる装飾性に優れた
塗料組成物について鋭意研究した結果、平均粒径10乃至
200μmの着色粒子を調整し、この着色粒子の異色のも
のを水性ワニスとともに混練させて塗料組成物を調製す
れば、その塗膜表面に並列された着色粒子が布地、スウ
ェード様の多彩模様として視覚にとらえられることを既
に見出した。すなわち、着色顔料を大きくして均一分散
させることは不可能であるから、樹脂粒子を作りこの粒
子表面に塗膜を形成し、この着色粒子をワニスに分散さ
せて塗料とすれば、上記現象が得られるというものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明者らによって
既に見い出された前記した塗料組成物はスウェード様
の”霜降り”調多彩模様として視覚にとらえられる優れ
た技術であったが、淡彩色の色調を調整した際に、遠く
離れた位置から見ると、充分に多彩模様感を視覚するこ
とができないという課題が存在した。従って、淡彩色の
色調であっても、塗装後の天井面或いは壁面を遠くから
離れて見た際に、淡彩色の霜降り調多彩模様として鮮明
に視覚にとらえることができ、しかもごわつき感がな
く、まだらなアクセントを表現でき、塗装時のタレや塗
りムラのない塗料組成物の創出が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では合成樹脂の
粒子表面に着色顔料を含有する合成樹脂の塗料被膜を形
成させてなる平均粒径10〜 80μm の着色高分子粉粒体
と0.3 〜10mm長の短繊維とが必須成分として含有されて
なることを特徴とする塗料組成物を提供することにより
上記従来の課題を悉く解消する。
【0009】
【発明の構成】以下、この発明に係る塗料組成物の構成
について説明する。この発明では、合成樹脂の粒子表面
に着色顔料を含有する合成樹脂の塗料被膜を形成させて
なる平均粒径10〜 80μm の着色高分子粉粒体が必須成
分の一つとして配合される。この着色高分子粉粒体は、
(a)分散安定化された着色顔料及びエマルション樹脂と
の混合物と可塑剤を含有する合成樹脂粒子とを混合して
得られた混合系に金属塩を添加する 或いは(b)分散安定化された着色顔料を有し、アルカリ
中和された多価カルボン酸樹脂が配合され、固形分中の
酸価が5以上とされた塗料中に合成樹脂の粒子を混合し
て得られた混合系に金属塩を添加することにより得るこ
とができる。
【0010】前記着色顔料としては公知のものが好適に
使用され、例えば、二酸化チタン、アンバー、ベンガ
ラ、黄鉛、紺青、カーボンブラック、群青、マンガン紫
等の無機系顔料、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ト
ルイジンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ングリーン、ジオキサジンバイオレット等の有機系顔料
が挙げられる。また、バライト、炭酸カルシウム、クレ
ー、タルク等の体質顔料も前記着色顔料と併用して使用
することが可能である。このような着色顔料の添加量は
エマルション樹脂の固形分或いは多価カルボン酸樹脂の
固形分 100重量部に対して2乃至 300重量部であること
が望ましいが特に限定するものではない。
【0011】また、前記した混合系に添加される金属塩
としても特に限定はされず、例えば塩化カルシウム、塩
化バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸第一銅、塩化第二
鉄、硝酸銀、酢酸鉛等が好適に使用される。金属塩を用
いる理由は、金属塩により着色顔料を含有するエマルシ
ョン樹脂又は多価カルボン酸樹脂の安定性を阻害し、合
成樹脂の粒子表面に顔料を含有するエマルション樹脂又
は多価カルボン酸樹脂を凝析させるためである。この金
属塩の添加量は、エマルション樹脂又は多価カルボン酸
樹脂と金属塩とを混合して凝集ゲル化するところの金属
塩量を求めて適量とするのが良い。尚、金属塩に水を添
加して金属塩水溶液として混入することも可能であり、
この場合着色顔料を含有するエマルション樹脂溶液又は
多価カルボン酸樹脂溶液と金属塩水溶液の重量比は、粒
子の安定性を考慮して7:3〜3:7好ましくは6:4
〜5:5とするのが良いが特に限定するものではない。
以上金属塩について詳説したが、この金属塩の代わりに
水酸化カルシウムも使用できる。
【0012】エマルション樹脂を使用する場合は、金属
イオンの存在により乳化安定性を阻害され、後述する可
塑剤を含有した合成樹脂の粒子の表面に凝集あるいはゲ
ル状に付着するものが好適に使用され、例えばアクリ
ル、スチレンアクリル、ポリエステル、ポリウレタン、
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルアクリル共
重合体等の合成樹脂及びマスチック、アカロイド、ベン
ゾイン、ドラゴンブラッド、エレミ、サンダラック等の
天然樹脂が好適な実施例として挙げられる。使用される
界面活性剤としては特に限定することなく、陽イオン、
陰イオン、非イオン、両性等の界面活性剤が好適に使用
され、金属イオンに対してエマルションが不安定化され
るためには、その添加量は前記エマルション樹脂の添加
量に対して1重量%以下かつ前記エマルション樹脂の粒
径は 0.1μm以下とすることが望ましいが、特に限定す
るものではない。尚、必要に応じてエマルション樹脂に
消泡剤、成膜助剤等を添加しても良い。
【0013】合成樹脂としては塩化ビニル系合成樹脂や
他の合成樹脂が限定されることなく好適に使用できる。
塩化ビニル系合成樹脂としては、特に限定されず、例え
ば塩化ビニル単独重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル・塩化ビニル共重合体、ウレタン・塩化ビニル共
重合体、塩素化塩化ビニル・塩化ビニル共重合体等を、
懸濁重合法または乳化重合法等により形成されたものを
使用することが可能である。塩化ビニル系以外の他の合
成樹脂としては、ポリエチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメチルメタアクリレート等を好適に使用するこ
とができる。尚、これら合成樹脂は、最終的に得られる
着色高分子粉粒体の平均粒径が10乃至80μmとなるもの
を選択することが望まれ、可塑剤の添加率等により多少
左右されるが、平均粒径が20乃至50μmの合成樹脂が好
適に使用される。
【0014】前記合成樹脂に混合する可塑剤としては特
に限定されず、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタ
ル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸
ジノニル、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルベンジ
ル、フタル酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸ジ−
2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、アジピン酸ジイソデシル、セバチン酸ジ−2−エチ
ルヘキシル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチ
ル、アセチルトリブチルシトレート、トリメリット酸ト
リオクチル、トリメリット酸トリデシル、ブチルフタリ
ルブチルグリコレート、エポキシ化大豆油、ジアリルフ
タレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート等
が好適に使用される。この可塑剤の添加率は、可塑剤添
加後の合成樹脂の重量に対して 4.7乃至50重量%、好ま
しくは23乃至44重量%とすることが望ましく、特に前記
懸濁重合法により得られた合成樹脂の場合は33乃至44重
量%、前記乳化重合法による場合は23乃至38重量%とす
ることが望ましい。この理由は可塑剤の添加率が 4.7重
量%未満では着色顔料を含有するエマルション樹脂が合
成樹脂の粒子表面に効率良く被覆することができず、50
重量%を超えて可塑剤を添加すると、合成樹脂の粒子は
柔らかくなり、十分な塗膜強度が得られなくなるととも
に、粒子間同士で粘着力が生じて最終的に粒子として取
り出すことが困難となるためである。尚、前記合成樹脂
と前記可塑剤とを混合する方法としては、ヘンセルミキ
サー等を使用する方法があるが、この際、必要に応じて
合成樹脂の安定剤、改質剤等を混合することも可能であ
る。
【0015】エマルション樹脂の使用量(固形分)は、
可塑剤を含む合成樹脂の使用量を1(重量部)とした場
合0.05〜2.0 、好ましくは 0.1〜1とするのが望まし
い。その理由は、0.05未満では可塑剤を含有する合成樹
脂の粒子を十分被覆することができず、着色性の悪い粒
子となり、 2.0を超えるとエマルション樹脂の粒子のみ
が凝集したゲル化物が得られ、粒子強度が弱くなってし
まうためである。尚、合成樹脂の量が多いと流動性が低
くなるため、必要に応じて水を添加して流動性を確保し
ても良い。
【0016】以上のような着色顔料を含有するエマルシ
ョン樹脂と可塑剤を含有する合成樹脂の粒子とを混合撹
拌し、この混合物と金属塩とを混合して、合成樹脂の粒
子表面に合成樹脂のエマルション塗料の被膜を形成させ
た着色高分子粉粒体の分散液を得ることができる。前記
分散液から着色高分子粉粒体と分散媒とを分離して着色
高分子粉粒体を得ることができる。
【0017】一方、多価カルボン酸樹脂を用いる場合
は、アクリル樹脂、スチレンブタジエン樹脂、スチレン
マレイン酸樹脂、アルキド樹脂、アルギン酸などの多価
カルボン酸樹脂が好適に使用し得る。このような多価カ
ルボン酸樹脂を可溶化するための中和剤としてはアンモ
ニア水、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が好適に使用
される。尚、必要に応じてに消泡剤、成膜助剤等を添加
しても良い。
【0018】また、前記した多価カルボン酸樹脂が配合
され、固形分中の酸価が5以上とされた塗料中に混合さ
れる合成樹脂粒子としては、前記のような塩化ビニル系
合成樹脂以外にアクリル樹脂、ポリエステル樹脂やその
他のものを乳化重合、懸濁重合及び機械紛砕等により形
成したものが好適に用いられる。尚、この合成樹脂粒子
は、最終的に得られる着色高分子粉粒体に平均粒径が10
乃至 80 μm好ましくは20〜 50 μmとなるものを選択
することが望まれる。
【0019】着色塗料(固形分換算)の使用量は、合成
樹脂粒子の使用量を1(重量部)とした場合0.05〜2.0
、好ましくは0.1 〜1 とするのが望ましい。その理由
は、0.05未満では合成樹脂の粒子を十分被覆することが
できず、着色性の悪い粒子となり、2.0 を超えると過剰
分の多価カルボン酸樹脂の粒子のみが凝集したゲル化物
が得られ、これらゲル化物は粒子径が小さく塗料化した
場合スウェード様模様となりにくく、いずれの場合も望
ましくないからである。
【0020】この発明において着色高分子粉粒体として
は、上記した方法によって得られるものが好適に使用さ
れるが、前記した方法以外に着色顔料とビヒクル樹脂を
含有する塗料から塗膜を設け、この塗膜を粉砕すること
により得られる着色高分子粉粒体も好適に使用される。
この場合、使用されるビヒクル樹脂としては、ガラス転
移点温度Tgが20℃以上のもので、アクリル、スチレンア
クリル、ポリエステル、塩化ビニル、アクリル共重合体
等の合成樹脂が好適に挙げられる。このような塗料を、
剥離性材の表面に厚み2000μ〜5000μの間で均一厚みと
なるように塗設し、塗膜を形成する。この塗膜の乾燥
後、塗膜を基材である剥離性材から剥離し、ファインボ
ールミル等の微粉砕機で粉砕することにより得られる平
均粒径10〜 80 μmの着色高分子粉粒体も好適に使用で
きる。
【0021】上述のような方法により得られた着色高分
子粉粒体の平均粒径は10乃至 80 μm、好ましくは20乃
至 50 μmとされる。その理由は、異色の着色高分子粉
粒体を混練させた際、粒径が10μm未満では個々に肉眼
で識別されない為、複数色の粒子が視覚上、完全に溶け
合って多彩模様として捉えることができず、一方80μm
を超えると多彩模様の色分布が粗くなり装飾性に優れた
布地、スウェード様の多彩模様が現出しないとともに触
った感じがざらつき柔らかな触感が得られないためいず
れの場合も好ましくないからである。粒径が20乃至 50
μmでは触感が良く、布地、スウェード様の質感が最も
顕著となる。
【0022】次に、この発明に係る塗料組成物のもう一
つの必須成分である0.3 〜10mm長の短繊維について説明
する。この短繊維の材質としては、レーヨン、ナイロ
ン、ビニロン、セロファン等が好適な実施例として例示
されるが、特に限定されるものではない。このような短
繊維は長さ0.3 〜10mm、より好ましくは0.5mm 程度のも
のが塗料組成物100重量部に対して 0.05〜4.0 重量部配
合される。この理由は、短繊維の長さが 0.3mm未満であ
ると繊維のカットが困難となり、また短繊維の配合量が
0.05重量部未満であると、この発明の目的とする塗装
後の塗膜に”霜降り”調の多彩模様とともに適度な多彩
感を表現することができず、一方長さが10mmを超えると
塗装後の塗膜にスウェード感が現出しなくなり、また配
合量が 4.0重量部を超えると塗料の流動性が失われ、塗
装が困難となりいずれの場合も好ましくないからであ
る。また、短繊維の長さが0.5mm 程度のものを0.6重量
部配合することにより、スェード様で霜降り調の多彩模
様が現出できるとともに淡彩色であっても目立ちやすい
模様が演出でき、しかも適度な肌ざわり感を効果的に塗
膜に与えることができ、且つ塗装時のタレや塗りムラを
ほとんど防止できる。
【0023】以上のような着色高分子粉粒体の分散液に
直接短繊維を混合し、あるいは着色高分子粉粒体を分散
液から取り出して水性ワニスに短繊維とともに混練さ
せ、必要に応じて消泡剤又は増粘剤等を添加して塗料組
成物を得ることができる。あるいは、塗料を調整した後
に短繊維を配合してもよく、特に限定されるものではな
い。水性ワニスとしては特に限定されず、エマルション
樹脂や水溶性樹脂、例えばアクリル系、酢酸ビニル系そ
の他のものが好適に使用される。上記水性ワニス又は着
色高分子粉粒体の硬度や柔軟性を変化させることによ
り、種々の触感を持つ被膜を得ることが可能である。
尚、多種類の異なる色の着色高分子粉粒体を適宜組み合
わせて水性ワニスに短繊維とともに混練させることによ
り、多彩模様仕上げ塗料を得ることも可能である。
【0024】
【実施例】次にこの発明に係る塗料組成物の効果を実施
例を挙げることにより、一層明確なものにする。
【0025】(実施例1)エマルション合成樹脂として
不揮発成分47%のスチレンアクリルエマルション(商品
名アクロナールYJ1210D 三菱油化バーディッシェ(株)
製) 80重量部に対して、着色顔料として二酸化チタン40
重量部を混合した。次に、塩化ビニル系合成樹脂として
平均粒径が40μmの塩化ビニル重合体 (商品名ゼオン10
3ZXA日本ゼオン(株)製) に、可塑剤としてフタル酸ジ
−n−オクチルが29重量%含有されるように混合して 1
50重量部を調製した。着色顔料を含有するエマルション
樹脂と可塑剤を含む塩化ビニル系合成樹脂を混合し、水
を適量添加した後、金属塩として塩化カルシウムを 1.1
重量部混合して、平均粒径が42μmの着色高分子粉粒体
の分散液を得た。得られた分散液より取り出された白色
着色高分子粉粒体99重量部と、顔料をカーボンブラック
に代えて 4.4重量部混合した以外は全く同様に調製し、
取り出された黒色着色高分子粉粒体1重量部を各々混合
させた後、不揮発成分55%の水性ワニス50重量部及びレ
ーヨン短繊維(平均長0.5mm) 0.6重量部とを混練させて
多彩色の塗料組成物を得た。
【0026】(実施例2)多価カルボン酸合成樹脂とし
て不揮発成分50%のニカゾールRX291 ((株)日本カー
バイト工業社製:商品名)アクリルスチレン樹脂(酸価
20)22.6重量部とニカゾールRX669 (商品名)(酸価
0,不揮発分50%)アクリルスチレン樹脂52.6重量部と
からなる合成樹脂75.2重量部に対して、着色顔料として
二酸化チタン40重量部を混合した。次に、合成樹脂粉粒
体として平均粒径が40μmの塩化ビニール重合体( 商品
名ゼオン103ZXA日本ゼオン(株)製)150重量部を調製し
た。着色顔料を含有する上記多価カルボン酸樹脂( 酸価
6) からなるエマルション樹脂と合成樹脂粉粒体とを混
合し、水を適量添加した後、金属塩として塩化カルシウ
ムを1.1 重量部混合して、平均粒径が42μmの着色高分
子粉粒体の分散液を得た。得られた分散液より取り出さ
れた白色着色高分子粉粒体99重量部と、顔料をカーボン
ブラックに代えて4.4 重量部混合した以外は全く同様に
調製し、取り出された黒色着色高分子粉粒体1重量部と
を各々混合させた後、不揮発成分55%の水性ワニス50重
量部及びナイロン短繊維(平均長10mm) 0.3 重量部とを
混練させて淡彩色の塗料組成物を得た。
【0027】(実施例3)着色顔料として二酸化チタ
ン、ビヒクル樹脂として成膜助剤を抜いたアクリル樹脂
からなる塗料(アサヒペン(株)製: ペンシタット♯10
0 セミグロス白 (成膜助剤抜き) )を使用し、剥離性材
の表面に4000μmの塗膜を20m2塗設した。乾燥後、塗膜
を剥離し、ボールミルで粉砕して平均粒径80μmの着色
高分子粉粒体を得た。得られた白色着色高分子粉粒体99
重量部と、顔料をカーボンブラックに代えて4.4 重量部
混合した以外は全く同様に調製し、得られた黒色着色高
分子粉粒体1重量部とを各々混合させた後、不揮発成分
55%の水性ワニス50重量部及びビニロン短繊維(平均長
1.0mm) 4.0重量部とを混練させて淡彩色の塗料組成物を
得た。
【0028】(比較例1)レーヨン短繊維を混入させな
い以外は実施例1と同様の塗料組成物を得た。 (比較例2)ナイロン短繊維を混入させない以外は実施
例2と同様の塗料組成物を得た。 (比較例3)ビニロン短繊維を混入させない以外は実施
例3と同様の塗料組成物を得た。
【0029】(試験例)前記実施例1〜3及び比較例に
て得られた塗料組成物をスレート板試験片の表面に2回
塗りして塗膜の外観、触感、塗料のタレ状態を調べた。
各実施例、比較例で 外観は塗布2時間後に3m離れて
見た時の淡彩色の多彩感の目立ちやすさ(スウェード
感)を目視により観察して評価した。触感は塗布24時間
後に指先で触ってざらつきの有無を観察して評価した。
塗料のタレ状態はサグテスターで塗布し、タレウエット
膜厚にて評価した。評価に際しては、男女20人のパネラ
ーを無作為に選出し、評価の最も良いものを10点、最も
悪いものを0点として1点刻みで評価して、各々その平
均点を表1に記載した。
【表1】
【0030】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明は合成樹脂
の粒子表面に着色顔料を含有する合成樹脂の塗料被膜を
形成させてなる平均粒径10〜80μm の着色高分子粉粒体
と0.3〜 10 mm長の短繊維とが必須成分として含有され
てなることを特徴とする塗料組成物であるから、前記実
施例からも明らかな如く塗装後の塗膜にスウェード様で
霜降り調の多彩模様とともに適度な肌触り感を与え、し
かも塗装後の塗膜が淡彩色であっても、遠くから見た際
の多彩模様感を失うことがなく、ユニークで落ち着いた
鮮明なアクセントを表現でき、且つ塗装時のタレや塗り
ムラを生じさせることのない優れた塗料組成物である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂の粒子表面に着色顔料を含有す
    る合成樹脂の塗料被膜を形成させてなる平均粒径10〜80
    μm の着色高分子粉粒体と0.3 〜10mm長の短繊維とが必
    須成分として含有されてなることを特徴とする塗料組成
    物。
JP4207361A 1992-07-09 1992-07-09 塗料組成物 Pending JPH0625564A (ja)

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TW (1) TW214564B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6945729B2 (en) 2002-09-12 2005-09-20 Ricoh Company, Limited Structure for fastening by screw
JP2006104362A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Toda Kogyo Corp 複合粒子粉末及びその製造法、並びに該複合粒子粉末を用いた塗料及び樹脂組成物

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