JPH06256380A - ヌクレオシド誘導体ならびにリンカーを有するヌクレオシド誘導体の合成方法 - Google Patents

ヌクレオシド誘導体ならびにリンカーを有するヌクレオシド誘導体の合成方法

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JPH06256380A
JPH06256380A JP5075129A JP7512993A JPH06256380A JP H06256380 A JPH06256380 A JP H06256380A JP 5075129 A JP5075129 A JP 5075129A JP 7512993 A JP7512993 A JP 7512993A JP H06256380 A JPH06256380 A JP H06256380A
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nucleoside
compound
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JP5075129A
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English (en)
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Hisatoyo Kato
久豊 加藤
Masao Yoshida
▲祇▼生 吉田
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は修飾DNAの合成に際して重要とな
るヌクレオシド誘導体を提供するものである。 【構成】 特定の構造式で示されるヌクレオシド誘導体
ならびに該誘導体を用いたリンカーを有するヌクレオシ
ド誘導体の合成方法。 【効果】 本発明で提供される2'-または3'-水酸基
にリンカーあるいは非放射性標識を有するヌクレオシド
誘導体によりリンカー、または、非放射性標識をオリゴ
マー中の任意の位置に任意の数だけ導入することがで
き、また、核酸本来の機能を損なう可能性も低いという
効果を奏することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばDNA診断薬
の開発に利用するために必要な、オリゴマー中の任意の
位置に任意の数のアミノリンカーまたはチオールリンカ
ーあるいはそれらを介して非放射性標識を導入した、修
飾DNAの合成に際して重要となるヌクレオシド誘導体
および該ヌクレオシド誘導体を用いた合成方法を提供す
るものであり、医薬業界で広く利用されるものである。
【0002】
【従来技術】近年、分子生物学の発展にともなって、い
わゆるDNAプローブ法を用いた診断薬などの研究が活
発に行われている。これらの分野では、有機化学的合
成、生化学的合成を問わず、天然型DNAだけでなく特
定の修飾を施した、すなわち、チオールまたはアミノリ
ンカー、あるいは非同位体標識を導入したDNAが研究
材料として盛んに用いられており、その需要は急速に高
まっている。この需要に対応するため、有機合成化学の
分野で、修飾DNAの合成原料として用いることができ
る各種のヌクレオシド誘導体の合成研究が盛んに行われ
てきた。すなわち、核酸塩基部にリンカーあるいは非同
位体標識を導入したヌクレオシドの合成研究であり、下
記の文献等にその代表的成果を見ることができる。 J-P. Roduit, et al., Nucleosides, Nucleotides, 6,
349(1987) J. Haralambidis, et al., Nucleic Acids Res., 15, 4
857(1987) Institut Pasteur, WO-88/00593 A. F. Cook, et al., Nucleic Acids Res., 16, 4077(1
988) A. Roget, et al., Nucleic Acids Res., 17, 7643(198
9)コハ゜ニー・オリ・インタ゛ストリー・ソシエテ・アノニム , 公表特許公報 平3-5052
09 これらの業績は、分子生物学の分野に対して新規な修飾
DNAを提供することで、多大な貢献をしてきているも
のである。しかしながら、上記の文献等に記載されたヌ
クレオシド誘導体は、その合成経路において、高価なハ
ロゲン化あるいはチオ化されたヌクレオシドまたは核酸
塩基を必要としているため、合成される修飾DNAも高
価なものとなり、また、核酸塩基部にリンカーあるいは
非放射性標識を導入した場合、核酸塩基が持つ水素結合
性等の機能に変化を生ずさせる恐れがあるものである。
【0003】他の研究者らは、核酸塩基部ではなく、ヌ
クレオシドを構成するフラノース環の特定部分に非放射
性標識等を導入する方法を開発しており、次の公報にそ
の内容が開示されている。カルホルニア・インステイテュート・オフ゛・テクノロシ゛ー , 特許公報 平4-60600ヘキスト・アクチエンケ゛セ゛ルシヤフト , 公開特許公報 平4-290896 しかしこれらの誘導体は、フラノース環の水酸基をアミ
ノ基またはチオール基に変換したことにその構造的特徴
があり、リンカー(スペーサー)部分が含まれていな
い。したがって、これらの誘導体は、J Haralambidisら
が主張する(Nucleic AcidsRes.,15,4857(1987))、長鎖
のリンカーを有している修飾DNAほど二本鎖形成能が
高いという問題に対する満足な解答を与えるものではな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、分子生
物学の分野で需要が急速に高まっている修飾DNAを提
供するに際して必要となるヌクレオシド誘導体におい
て、入手容易な天然型ヌクレオシドを出発物質として、
核酸塩基部ではなく、ヌクレオシドを構成するフラノー
ス環の特定部分にアミノリンカーまたはチオールリンカ
ー、あるいはそれらのリンカーを介して非放射性標識が
結合した誘導体の合成方法を提供すべく検討を行ったの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、核酸塩基部では
なく、ヌクレオシドを構成するフラノース環の特定部分
にチオールリンカーまたはアミノリンカー、あるいは、
いずれかのリンカーを介して非放射性標識が結合したヌ
クレオシド誘導体の合成方法を開発することに成功し、
本発明を完成したのである。すなわち、本発明は次の式
[I]で示されるヌクレオシド誘導体、および
【0006】
【化3】
【0007】但し、式中のBは、プリンまたはピリミジ
ン塩基、R1 は水素原子または水酸基の保護基、R2
3は、いずれか一方が水素原子で他方が(CH2)n4
であり、nは3以上の任意の整数を示し、R4は、ハロ
ゲン原子を示す。
【0008】上記式[I]で示されるヌクレオシド誘導
体のハロゲン原子をアミノ基またはチオール基で置換す
ることを特徴とする次の式[II]で示されるリンカーを
有するヌクレオシド誘導体の合成方法に関するものであ
る。
【0009】
【化4】
【0010】但し、式中のBは、プリンまたはピリミジ
ン塩基、R1は水素原子または水酸基の保護基、R5、R
6は、いずれか一方が水素原子で他方が(CH2)n7
あり、nは3以上の任意の整数を示し、R7は、保護基
もしくは非放射性標識を有することもあるアミノ基また
はチオール基を示す。
【0011】 ○式[I]で示されるヌクレオシド誘導体の合成方法 式[I]で示されるヌクレオシド誘導体は、例えば、以
下の様にして、合成することができる。市販のリボヌク
レオシドを公知の方法(たとえば、H.G.Khorana, et.a
l.,J.Am. Chem. Soc., 84, 430(1962)及び86, 4188(196
4), K.K.Ogilvie, et.al.,Can.J.Chem., 56, 2768(197
8)および57, 2230(1979))により調製した下記式 [III]
で示される5'-水酸基を保護したヌクレオシド誘導体
に、適当な有機溶媒中で、塩基を作用させてアルコキシ
ドを形成させる。
【0012】
【化5】
【0013】式中、R8は水酸基の保護基であり、Bは
プリンまたはピリミジン残基を示し、好ましくはアデニ
ン残基、グアニン残基、シトシン残基およびウラシル残
基である。
【0014】アルコキシドが形成されたヌクレオシド誘
導体に、X(CH2)nX(Xはハロゲン原子、好ましくは
臭素原子であり、nは3以上の整数である)およびN,N-
ジメチルホルムアミドを加えて数時間から数日間加熱還
流すると、上記式で示されたヌクレオシド誘導体の水酸
基に(CH2)nX基が導入された下記式[IV]または
[V]でで示される2種の誘導体が混合物として生成す
る。この混合物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製されそれぞれの化合物に単離できる。
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】この反応で用いられる有機溶媒としては、
本反応の進行を妨害するものでなければ良いが、なかで
も、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ピリジン、
ジメトキシエタン、ジエチルエーテルおよびこれらの混
合物が好ましい。塩基としては、水素化金属、アルキル
金属、グリニャール試薬などを用いることができ、好ま
しくは、塩化tert-ブチルマグネシウム、塩化sec−ブチ
ルマグネシウム、tert-ブチルリチウム、sec-ブチルリ
チウムである。また、触媒として、臭化テトラn-ブチル
アンモニウム、トリス[2-(2-メトキシエトキシ)エチル]
アミンなどを加えることもできる。水酸基の保護基とし
ては、トリチル型保護基、ベンジルおよびアリル型保護
基、アシル型保護基、シリル型保護基などが例示され、
本発明にとり好ましいものは、4,4'-ジメトキシトリチ
ル基、4-メトキシトリチル基、および、tert-ブチルジ
メチルシリル基である。
【0018】 ○式[II]で示されるヌクレオシド誘導体の合成方法 前記式[I]で示されるヌクレオシド誘導体のハロゲン
原子をアミノ基またはチオール基で置換して前記式[I
I]で示されるヌクレオシド誘導体の合成は、たとえ
ば、以下の様にして行われる。前記方法で合成し単離精
製した前記式[I]で示されるヌクレオシド誘導体のう
ち、たとえば、式[IV]で示されるヌクレオシド誘導体
を用いて、ガブリエル反応(J.C.Sheehan, et.al., J.A
m.Chem.Soc.,72,2786(1950) およびD.Landini,et.al.,S
ynthesis, 389(1976)など)を行うと、下記式で示され
るN-アルキルフタルイミド誘導体が得られる。
【0019】
【化8】
【0020】得られたN-アルキルフタルイミド誘導体
は、常法により、フタロイル基を除去すると、前記式
[II]で示される2'-にアルキレン基を介してアミノ
基、保護基を有するアミノ基または、非放射性標識を有
するアミノ基が付加した各種のヌクレオシド誘導体を得
ることができる。アミノ基の保護基としては、トリチル
型保護基、ベンジルおよびアリル型保護基、アシル型保
護基、炭酸エステル型保護基などが例示され、本発明に
とり好ましいものは、フタロイル基、トリフルオロアセ
チル基、9-フルオレニルメトキシカルボニル基である。
非放射性標識としては、プローブの検出などに用いるこ
とができるものであり、ビオチン誘導体、ジニトロフェ
ニル誘導体、ダンシル誘導体、フルオロセイン誘導体、
ローダミン誘導体、アミノフルオレン誘導体などが例示
され、本発明にとり好ましいものは、ビオチニル、ダン
シル、フルオロセインイソチオシアニル、スルホローダ
ミニル(テキサスレッド)、または、2,4-ジニトロフェニ
ル基である。
【0021】また、同様に式[I]で示されるヌクレオ
シド誘導体を用いて、常法によりチオールあるいはチオ
カルボン酸などと反応させ、精製物を単離すると、前記
式[II]で示される2'-にアルキレン基を介してチオー
ル基、保護基を有するチオール基または、非放射性標識
を有するチオール基が付加した各種のヌクレオシド誘導
体を得ることができる。チオール基の保護基は、通常の
有機合成手法で用いられるものであり、トリチル型保護
基、ベンジルおよびアリル型保護基、アシル型保護基、
マロネート型保護基、炭酸エステル型保護基などが例示
され、本発明にとり好ましいものは、アセチル基、ベン
ゾイル基またはトリチル基である。なお、これらの反応
においては、必要に応じてプリンまたはピリミジン残基
に公知の方法により保護基を導入することができる。ア
ルキル基の鎖長を示すnは3以上の任意の整数を示すも
のであるが、原料入手の困難性を考慮すると、本発明に
とりnが20以下のものが好ましい。
【0022】○利用方法 本発明方法で得られる式[II]で示される2'-または
3'-水酸基にリンカーあるいはリンカーを介して非放射
性標識を有するヌクレオシド誘導体は、DNA、RNA
などのオリゴマー中の任意の位置に任意の数のチオール
リンカー、アミノリンカーあるいは非放射性標識を導入
し、他の物質との共有結合体の調製、あるいは、プロー
ブの検出などに利用されるものであるが、DNA、RN
Aなどのオリゴマーに導入するには公知の方法を用いる
ことができ、リン酸トリエステル法、ホスホロアミダイ
ト法、H−ホスホネート法あるいはチオホスファイト法
などの有機化学的手法および5'-三リン酸誘導体に変換
した後、酵素の作用を利用する生化学的手法を例示する
ことができる。
【0023】
【作用】本発明によれば、従来の核酸塩基部に導入する
方法あるいは、ヌクレオシドを構成するフラノース環の
特定部分に非放射性標識を直接導入する方法に比較し
て、核酸本来の機能を損なう可能性が低く、リンカー、
または、非放射性標識をオリゴマー中の任意の位置に任
意の数だけ導入することができる2'-または、3'-−水
酸基にリンカーあるいは非放射性標識を有するヌクレオ
シド誘導体を容易に合成できるという優れた作用を示
す。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明で提供される2'
-、または、3'-水酸基にリンカーあるいは非放射性標
識を有するヌクレオシド誘導体の合成方法ならびに合成
に使用されるヌクレオシド誘導体およびその合成につい
て説明する。以下の実施例における構造式においては次
の略号を使用する。すなわち、Ad=アデニン残基、Ur
=ウラシル残基、DMTr=4,4'-ジメトキシトリチル
基、MMTr=4-メトキシトリチル基、Tr=トリチル基
である。なお本発明は、以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0025】[実施例1]下記式で示される化合物1お
よび化合物2の合成
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】5'-O-4,4'-ジメトキシトリチル-3'-O-t-
ブチルジメチルシリルウリジン6.64g(10.0mmol)の
テトラヒドロフラン50ml溶液に氷冷下で、2.0Mの塩
化sec-ブチルマグネシウム/ジエチルエーテル溶液15
mlを滴下し10分間攪拌した後、1,5-ジブロモペンタン
11.0ml(22.0mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド2
5ml溶液を加え、30時間加熱還流した。放冷後、15
%水酸化ナトリウム水溶液30mlを加え、3時間攪拌
後、クロロホルムルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーによる精製を行い、それぞれ淡黄
色粉末状の化合物2種を得た。NMRおよびIR分析に
よりそれぞれ上記化合物1および2であることを確認し
た。化合物1の収量1.09g(16%)。化合物2の収
量0.11g(2%)。1H−NMRおよび13C−NMR
シグナルのケミカルシフト、IRシグナルの波数および
シリカゲル薄層クロマトグラフィーの移動度を以下に示
し、 1H−NMRチャートを図1および図2に示す。 化合物11 H−NMR(CDCl3) δ:1.17 −2.13 (6
H,m) 3.20 −4.57 (16H,m) 5.47 (1H,d),5.83 (1H,d) 6.63 −7.00 (4H,m) 7.10 −7.47 (9H,m) 7.83 (1H,d)13 C−NMR(CDCl3) δ:25.46 ,26.65 ,
32.24 ,33.54 ,55.27 ,62.44 ,70.99 ,
76.37 ,77.36 ,84.71 ,87.09 ,91.86 ,
101.72 ,113.31 ,127.16 ,128.00 ,1
28.07 ,130.08 ,135.26 ,137.60 ,14
4.26 ,151.92 ,158.72 ,162.44 IR(KBr)cm-1:3420,2930,1710,
1660,1510,1250 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.50(ヘ
キサン:酢酸エチル=1:5) 化合物21 H−NMR(CDCl3) δ:1.20 −2.23 (6
H,m) 3.20 −4.50 (16H,m) 5.40 (1H,d),5.90 (1H,d) 6.67 −7.00 (4H,m) 7.10 −7.50 (9H,m) 7.80 (1H,d)13 C−NMR(CDCl3) δ:23.35 ,24.62 ,
32.35 ,33.43 ,55.27 ,62.42 ,70.68 ,
70.74 ,73.94 ,81.46 ,87.11 ,89.67 ,
102.45 ,113.33 ,127.78 ,128.11 ,1
29.13 ,130.08 ,135.22 ,140.10 ,14
4.20 ,150.46 ,158.76 ,162.95 IR(KBr)cm-1:3440,2930,1700,
1510,1250 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.38(ヘ
キサン:酢酸エチル=1:5)
【0029】[実施例2] 下記式で示される化合物3の合成
【0030】
【化11】
【0031】実施例1で合成した化合物1の3.46 g
(4.97 mmol)、90%フタルイミドカリウム2.06g(1
0.0mmol)、およびトリス[2-(2-メトキシエトキシ)エチ
ル]アミン1.60ml(5.00mmol)のN,N-ジメチルホルムア
ミド50ml懸濁液を70℃で20時間攪拌後、10%
炭酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
る精製を行い、淡黄色液状の化合物2.86gを得た(収率
75%)。1H−NMRおよびIR分析により上記化合物
3であることを確認した。1H−NMRシグナルのケミ
カルシフト、IRシグナルの波数およびシリカゲル薄層
クロマトグラフィーの移動度を以下に示し、IRチャー
トを図3に示す。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.10 −2.00 (6
H,m) 3.17 −4.87 (16H,m) 5.35 (1H,d),5.80 (1H,d) 6.57 −6.93 (4H,m) 7.03 −8.00 (14H,m) IR(KBr)cm-1:3450,2930,1770,
1710,1510,1250 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.32(ク
ロロホルム:メタノール=25:1)
【0032】[実施例3]下記式で示される化合物4の
合成
【0033】
【化12】
【0034】実施例2で合成した化合物3の1.30g
(1.71mmol)をエタノール15mlに溶解した溶液にヒド
ラジン一水和物0.17ml(3.50mmol)を加え、60℃で
24時間攪拌後、放冷し、生成した不溶物を炉別した
後、濃縮した。残さをピリジン共沸により脱水した後、
ジクロロメタン10mlおよびピリジン5mlを加えて溶解
した。−20℃に冷却した後、トリフルオロ酢酸無水物
0.25ml(1.77mmol)のジクロロメタン10ml溶液を滴
下し、室温下で16時間攪拌した。次に、10%炭酸ナ
トリウム水溶液を加え、クロロホルムルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製を
行い、淡黄色粉末状の化合物0.25gを得た(収率20
%)。1H−NMRおよびIR分析により上記化合物4
であることを確認した。1H−NMRシグナルのケミカ
ルシフト、IRシグナルの波数およびシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィーの移動度を以下に示し、1H−NMR
チャートを図4に示す。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07 −1.95 (6
H,m) 3.10 −4.63 (16H,m) 5.42 (1H,d),5.83 (1H,d) 6.62 −7.48 (14H,m) 7.77 (1H,d) IR(KBr)cm-1:3430,2940,1710,
1660,1510,1250 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.26(ク
ロロホルム:メタノール=25:1)
【0035】[実施例4]下記式で示される化合物5の
合成
【0036】
【化13】
【0037】実施例2で合成した化合物3の1.05g
(1.38mmol)をエタノール20mlに溶解した溶液にヒド
ラジン一水和物0.14ml(2.89mmol)を加え、80℃で
5時間攪拌後、放冷し、生成した不溶物を炉別した後、
濃縮した。残さをピリジン共沸により脱水した後、N,N-
ジメチルホルムアミド8mlを加えて溶解した。次に、ビ
オチニル-N-ヒドロキシスクシイミドエステル500mg
(1.46mmol)を加え、室温下で5時間攪拌した後、10
%炭酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
る精製を行い、淡黄色粉末状の化合物1.14gを得た
(収率96%)。1H−NMRおよびIR分析により上
記化合物5であることを確認した。1H−NMRシグナ
ルのケミカルシフト、IRシグナルの波数およびシリカ
ゲル薄層クロマトグラフィーの移動度を以下に示し、I
Rチャートを図5に示す。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.07 −1.97 (12
H,m) 2.60 −4.57 (23H,m) 5.33 (1H,d) 5.73 −6.00 (2H,m)6.33 −6.90 (5H,
m)7.00 −7.50 (9H,m)7.77 (1H,d) IR(KBr)cm-1:3330,2930,1700,
1660,1510,1250 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.53(ク
ロロホルム:メタノール=5:1)
【0038】[実施例5]下記式で示される化合物6の
合成
【0039】
【化14】
【0040】5'-O-4,4'-ジメトキシトリチル−アデノ
シン2.37g(4.16mmol)のテトラヒドロフラン30ml溶
液に氷冷下で、2.0M塩化sec-ブチルマグネシウム/ジ
エチルエーテル溶液2.10mlを滴下し15分間攪拌した
後、1,10-ジブロモデカン6.24g(20.8mmol)、およ
び臭化テトラ-n-ブチルアンモニウム1.34g(4.16mmo
l)のN,N-ジメチルホルムアミド15ml溶液を加え、50
時間加熱還流した。放冷後、酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製を
行い、淡褐色粉末状の化合物0.25g(収率8%)を得
た。1H−NMR、13C−NMRおよびIR分析により
上記化合物6であることを確認した。1H−NMRおよ
13C−NMRシグナルのケミカルシフト、IRシグナ
ルの波数およびシリカゲル薄層クロマトグラフィーの移
動度を以下に示し、1H−NMRチャートを図6、13
−NMRチャートを図7、IRチャートを図8に示す。 1 H−NMR(CDCl3) δ:0.83−2.00(16
H,m) 3.00−3.80(13H,m) 4.00−4.57(3H,m) 5.83−6.34(3H,m) 6.50−6.80(4H,m) 6.93−7.80(9H,m) 7.88(1H,s),8.11(1H,s)13 C−NMR(CDCl3) δ:25.90 ,28.15 ,
28.71 ,29.28 ,29.33 ,29.37 ,29.57 ,
32.81 ,34.02 ,55.23 ,63.08 ,69.90 ,
71.45 ,81.64 ,83.96 ,86.61 ,86.96 ,
113.20 ,120.13 ,126.94 ,127.89 ,
128.22 ,130.14 ,135.77 ,139.14 ,1
44.57 ,149.63 ,153.09 ,155.36 ,15
8.58 IR(KBr)cm-1:3340,2930,1610,
1510,1250 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.42(ク
ロロホルム:メタノール=10:1)
【0041】[実施例6]下記式で示される化合物7の
合成
【0042】
【化15】
【0043】トリチルチオール100mg(0.362mmo
l)のN,N-ジメチルホルムアミド2ml溶液に室温下で、
60%油性水素化ナトリウム15.0mg(0.375mmol)
を加え、15分間攪拌後、実施例5で合成した化合物6
を140mg(0.177mmol)を加え、室温下で16時間
攪拌した後、クロロホルムルで抽出し、水および飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製を
行い、淡黄色粉末状の化合物0.12gを得た(収率69
%)。1H−NMRおよびIR分析により上記化合物7
であることを確認した。1H−NMRシグナルのケミカ
ルシフト、IRシグナルの波数およびシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィーの移動度を以下に示し、IRチャート
を図9に示す。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.87 −1.83 (16
H,m) 1.97 −2.33 (2H,m) 2.77 −4.40 (14H,m) 5.73 −6.20 (3H,m) 6.53 −6.93 (4H,m) 7.03 −7.60 (28H,m) 8.00 (1H,s),8.23 (1H,s) IR(KBr)cm-1:3340,2930,1610,
1510,1250 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.50(ク
ロロホルム:メタノール=10:1)
【0044】[実施例7]下記式で示される化合物8の
合成
【0045】
【化16】
【0046】5'-O-4-メトキシトリチルウリジン17.5
g(33.9mmol)のテトラヒドロフラン100ml溶液に氷
冷下で、2.0M塩化tert-ブチルマグネシウム/テトラ
ヒドロフラン溶液35mlを滴下し30分間攪拌した後、
1,5-ジブロモペンタン39.0g(170mmol)のN,N-ジメ
チルホルムアミド50ml溶液を加え、4日間加熱還流し
た。放冷後、酢酸エチルで抽出し、水および飽和食塩水
で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製を行い、
白色粉末状の化合物1.83g(収率8%)を得た。1
−NMRおよびIR分析により上記化合物8であること
を確認した。1H−NMRシグナルのケミカルシフト、
IRシグナルの波数およびシリカゲル薄層クロマトグラ
フィーの移動度を以下に示し、1H−NMRチャートを
図10に示す。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.12 −2.22 (6
H,m) 3.03 −4.45 (13H,m) 5.43 (1H,d) 5.65 −5.92 (1H,br) 6.62 −7.60 (14H,m) 7.68 (1H,d) IR(KBr)cm-1:3440,2940,1710,
1660,1510,1250 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.47(ク
ロロホルム:メタノール=10:1)
【0047】[実施例8]下記式で示される化合物9の
合成
【0048】
【化17】
【0049】実施例7で合成した化合物8を1.64 g
(2.46 mmol)、90%フタルイミドカリウム1.02 g
(4.96 mmol)、およびトリス[2-(2-メトキシエトキシ)
エチル]アミン160mg(0.495mmol)のN,N-ジメチル
ホルムアミド25ml懸濁液を70℃で16時間攪拌後、
10%炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮後、残さをジクロロメタン25mlに溶解し、ジ
クロロ酢酸2.50 ml(30.3mmol)を加え、室温で30分
間攪拌した。次に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーによる精製を行い、白
色粉末状の化合物0.71gを得た(収率63%)。 1
−NMRおよびIR分析により上記化合物9であること
を確認した。1H−NMRシグナルのケミカルシフト、
IRシグナルの波数およびシリカゲル薄層クロマトグラ
フィーの移動度を以下に示し、1H−NMRチャートを
図11に示す。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.97 −2.00 (6
H,m) 3.17 −4.73 (11H,m) 5.57 −5.83 (2H,m) 7.58 −7.93 (5H,m) IR(KBr)cm-1:3450,2940,1770,
1710,1660,1470,1270 シリカゲル薄層クロマトグラフィー:Rf:0.50(ク
ロロホルム:メタノール=5:1)
【0050】
【発明の効果】本発明で提供される2'-または3'-水酸
基にリンカーあるいは非放射性標識を有するヌクレオシ
ド誘導体においては、リンカー、または、非放射性標識
をオリゴマー中の任意の位置に任意の数だけ導入するこ
とができること、および、従来の核酸塩基部に導入する
方法あるいは、ヌクレオシドを構成するフラノース環の
特定部分に非放射性標識を直接導入する方法に比較し
て、核酸本来の機能を損なう可能性が低いという特徴を
有しているため、その利用価値は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1で得られた化合物1の 1H−N
MRチャート。
【図2】図2は実施例1で得られた化合物2の 1H−N
MRチャート。
【図3】図3は実施例2で得られた化合物3のIRチャ
ート。
【図4】図4は実施例3で得られた化合物4の 1H−N
MRチャート。
【図5】図5は実施例4で得られた化合物5のIRチャ
ート。
【図6】図6は実施例5で得られた化合物6の 1H−N
MRチャート。
【図7】図6は実施例5で得られた化合物6の13C−N
MRチャート。
【図8】図8は実施例5で得られた化合物6のIRチャ
ート。
【図9】図9は実施例6で得られた化合物7のIRチャ
ート。
【図10】図10は実施例7で得られた化合物8の 1
−NMRチャート。
【図11】図11は実施例8で得られた化合物9の 1
−NMRチャート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式[I]で示されるヌクレオシド誘
    導体。 【化1】 但し、式中のBは、プリンまたはピリミジン塩基、R1
    は水素原子または水酸基の保護基、R2、R3は、いずれ
    か一方が水素原子で他方が(CH2)n4であり、nは3
    以上の任意の整数を示し、R4 は、ハロゲン原子を示
    す。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヌクレオシド誘導体のハ
    ロゲン原子をアミノ基またはチオール基で置換して合成
    することを特徴とする次の式[II]で示されるリンカー
    を有するヌクレオシド誘導体の合成方法。 【化2】 但し、式中のBは、プリンまたはピリミジン塩基、R1
    は水素原子または水酸基の保護基、R5、R6は、いずれ
    か一方が水素原子で他方が(CH2)n7であり、nは3
    以上の任意の整数を示し、R7は、保護基もしくは非放
    射性標識を有することもあるアミノ基またはチオール基
    を示す。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR950032263A (ko) * 1994-04-27 1995-12-20 베르너 발데그 2'-에테르 그룹을 갖는 뉴클레오사이드 및 올리고 뉴클레오타이드
US6635993B1 (en) 1998-08-26 2003-10-21 Ngk Insulators, Ltd. Joined bodies, high-pressure discharge lamps and a method for manufacturing the same
US6812642B1 (en) 2000-07-03 2004-11-02 Ngk Insulators, Ltd. Joined body and a high-pressure discharge lamp

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