JPH0625860A - プラズマ活性化化学蒸着プロセスにおいてプラズマのサイズおよび位置を制御するための装置および方法 - Google Patents

プラズマ活性化化学蒸着プロセスにおいてプラズマのサイズおよび位置を制御するための装置および方法

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JPH0625860A
JPH0625860A JP4355193A JP35519392A JPH0625860A JP H0625860 A JPH0625860 A JP H0625860A JP 4355193 A JP4355193 A JP 4355193A JP 35519392 A JP35519392 A JP 35519392A JP H0625860 A JPH0625860 A JP H0625860A
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plasma
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John M Pinneo
ジヨン・マイケル・ピンネオ
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Crystallume
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ダイアモンドのようなCVD材料の製造のた
めのマイクロウェーブプラズマ活性化CVD蒸着技術を
提供する。 【構成】 マイクロウェーブ源50内に生成され且つ導
波管54,56内で移動するマイクロウェーブエネルギ
ーの相対位相に正則変化を与えるための装置であって、
導波管54,56内のシャフト上の固定位置に回転可能
に装着されていると共に、前記シャフトのさまざまな角
位置で導波管54,56の軸に沿ってさまざまな厚さを
呈するように形成されている誘電材料のブロックが位相
変調器部 66,68内に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイアモンドのような
CVD材料製造のためのマイクロウェーブプラズマ強化
CVD蒸着技術に関する。さらに特定的には本発明は、
マイクロウェーブプラズマ強化CVDプロセスにおける
プラズマのサイズおよび基板温度の均一性を制御且つ強
化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】さまざまなプラズマ強化化学蒸着技術を
使用してダイアモンドやその他の薄膜の蒸着が現在日常
的に行われている。利用可能な多くの技術のうち、ダイ
アモンドのマイクロウェーブCVD形成が、生成する材
料の品質と達成可能な蒸着率において特に有利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マイクロウェ
ーブ強化ダイアモンドCVDのユーティリティを制限す
る二つの問題点がある。その問題点とは、小さなサイズ
のプラズマでは広い領域をカバーできないということ
と、蒸着の均一性を低下させる有意な熱勾配の存在であ
る。これらの問題点は、両方ともダイアモンドの成長抑
制に不利に影響し、材料が使用され得る用途範囲を制限
する。また、他の材料を形成するためのプラズマ推進C
VDプロセスにもこれらの問題は存在する。
【0004】いくつかの化学蒸着(CVD)プロセス
は、ガスを活性化させるプラズマの使用によって進行
し、それにより所定の材料の蒸着が得られる化学作用を
推進させる。生成された励起種は通常不安定であり、種
々のプロセスを介して数ミリ秒以内で減衰する。プラズ
マが種々の処理モードを介して電気エネルギの適用によ
って点火され且つ維持され得る間においては、特に有利
な手段はマイクロウェーブの放射の使用であり、それは
しばしば約2.45GHzの周波数である。
【0005】いくつかのCVDプロセス、特にダイアモ
ンドのCVD形成プロセスにおいては、ガス圧1トル以
上でプロセスが実行されることが、蒸着化学作用を考察
することによって理解される。ダイアモンドの成長に用
いられるガス混合物には、通常高比率の水素が含まれて
いる。概して直径が励起放射の波長の1/4以下である
小量のプラズマが、これらのガス混合物および圧力条件
のもとで生成される。従って、周波数2.45GHzで
は、一般的にプラズマの直径はほぼ1インチになる。こ
れはいわゆる空洞モード操作によって起こり、該モード
操作において共振空洞内で定在波パターンが形成され、
プラズマ点火は定在波パターン内の高電界強度位置で生
じる。
【0006】蒸着基板および反応チャンバ部分はプラズ
マ火球によって強く熱せられ、現行の多くのCVDダイ
アモンドリアクタでは、この放射が必要な全てのプロセ
スの加熱を提供している。この熱分布は極めて非均一で
ある。
【0007】小サイズのプラズマは、成長率と、ダイア
モンドの品質と、表面構造とを含む多数の重要なパラメ
ータの中で、蒸着プロセスがプラズマとの近接関係によ
って激しく変化するという重大な問題を引き起こす。こ
のような非均一性は、あらゆるCVD実行バッチサイズ
を制限するので、マイクロウェーブプラズマCVDによ
って蒸着されたダイアモンド薄膜を使用する種々の製品
を製造する技術的且つ経済的可能性に重大な影響を及ぼ
す。
【0008】交互のプラズマ励起方法は低作用であるか
または作用しない。DCグロー放電により広い範囲をカ
バーできるが、成長率が非常に低く、材料の品質もマイ
クロウェーブ手段によるものに比べて劣っている。RF
容量(平行板)プラズマ励起は、シリコンや他の電子材
料のCVDに広く用いられている一般的で非常に有用な
処理モードであるが、ダイアモンドが蒸着不能となる時
期を明らかにしなければならない。RF誘導性プラズマ
では、ダイアモンド蒸着が可能であるが、プラズマのサ
イズが小さいため均一性を欠くことになり、成長率も低
く不利である。マイクロウェーブプラズマ励起のECR
(電子サイクロトロン共鳴)モードは、極めて大きい均
一のプラズマを提供し得るが、ダイアモンドを蒸着する
化学作用は、ECRが実行されなければならない非常に
低い圧力(通常10― 4 トル以下)とは適合しない。
また約10トル以上の圧力下でのマイクロウェーブプラ
ズマの磁気強化は有効ではない。
【0009】より大きいサイズのプラズマを得る手段の
一つに、長波長の励起放射の使用がある。例えば、91
5MHzで放射した場合、前記の2.45GHzの放射
より波長が長いため、より大きなプラズマの形成が可能
である。この波長の大きさの変化は、前に述べたプラズ
マのサイズに関係する非均一性を、なくすことはしない
が、軽減する。しかし、長波長(低周波数)放射を選択
すると、周波数関連の影響によりダイアモンド蒸着化学
作用に失敗する危険性が増大する。一般的に低周波数の
源は工業基準である2.45GHzの源より高価で、部
材のサイズも大きく価格も高いので、コスト面にも同様
に問題が生じてくる。
【0010】成長プロセス進行中の温度パラメータもダ
イアモンド薄膜の成長率および品質に影響を及ぼす。こ
の温度変化は、有用なダイアモンド薄膜の経済的製造に
対する一般的に重大な障害である薄膜の厚さおよび品質
の非均一性を生じさせる。
【0011】基板がプラズマ領域からの放射により強く
熱せられるので、マイクロウェーブ強化ダイアモンドC
VDシステム中に熱勾配が生じる。プラズマ領域が小さ
く且つ基板に非常に近い位置にある(また実際には基板
と接触している可能性もある)ため、基板への局所的熱
送出率はプラズマに最も近いところが最大になる。従っ
て、プラズマ領域の中心部に最も近い基板領域が最も高
温の領域となる。
【0012】熱放射効果は、ダイアモンド蒸着中の基板
上の熱分布を修正する。蒸着プロセスが進むにつれて多
かれ少なかれ強く加熱される多数の構造物をリアクタ内
に設けておくことは、技術的な理由から、しばしば望ま
しい。基板が熱を放射すると、これらの熱せられた構造
物は熱を基板に再び放射し返す。基板の中心部よりもそ
の周縁部(しばしば低温のリアクタの壁に接近してい
る)で熱が急速に失われていくことが極めて普通に観測
される。これにより、プラズマからの非均一な内容の熱
流束によって課される著しい勾配がなくても、中心部か
ら周縁部への熱勾配の展開が促進される。
【0013】従って、ダイアモンド蒸着化学作用と、そ
れによるその生成物の質とを危うくしなくても、小さい
空洞モードのプラズマを大きいサイズへと広げる手段を
提供することが有利である。
【0014】また、より制御されたCVDダイアモンド
蒸着プロセス中の基板材料の加熱の方法を提供すること
も有利である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は先に述べた従来
技術の両問題点を回避する装置および方法を提供する。
本発明の第1の態様によると、CVDリアクタの領域を
横切るプラズマの位置変調をプラズマ種の減衰よりも速
い速度で行うための装置が提供される。本発明の第2の
様態によると、ダイアモンド蒸着中のプラズマの熱プロ
ファイルによって課された熱勾配は、プラズマ運動と、
プラズマの瞬時位置に従ってプラズマに送出される電力
の変調とを組み合わせることによって軽減され得る。例
えば、基板の中心部が周縁部よりも高温である場合は、
プラズマの位置がサンプルの中心部上を動く際はプラズ
マの電力を軽減させることができ、より低温である両周
縁部の領域のどちらかの上を動く際はプラズマの電力を
増大させることができる。このようにしてプラズマに電
力が加えられ、従ってそれに比例して基板に熱が伝達さ
れる。
【0016】
【実施例】本発明の下記の記述が例示するのみであり、
いずれの場合でも制限的ではないことが当業者には理解
されよう。本発明の開示は、CVDダイアモンド材料の
形成を示例として使用しているが、当業者は、他の材料
用のCVD蒸着技術にも本発明の原理の適用が可能であ
ることがわかるであろう。本発明の他の実施例およびそ
のための適用は、当業者には自ずと容易に指示されるで
あろう。
【0017】本発明の第1の態様によると、小量のプラ
ズマは、CVDリアクタ内の制御領域にわたって、プラ
ズマが生成する励起種の減衰時間に比較して高速で前後
に動かされ得る。そのような可動プラズマは、全ての化
学的目的に対しては大量の静止プラズマに相当する。プ
ラズマ運動は入射位相および/またはプラズマの位置を
決定する定在波パターンを含む反射波を変調させること
により達成され得る。先ず図1a〜図1cを参照する
と、本発明によるプラズマ運動を誘導するための現在の
好ましい電力有効手段は、入射波および反射波の両方の
適切な位相変調を利用している。図1a〜図1cは、典
型的なマイクロウエーブCVDダイアモンドリアクタに
おける入射波と反射波との間の関係を示している。
【0018】図1aは、導波管14を介してチャンバ1
0内に導入された入射波12と、導波管20内で可動な
滑り短絡部またはスタブ18からの反射波16とが同位
相であり且つチャンバ10の真ん中で交差しているチャ
ンバ10の状態を示している。図1aの太線22は、波
12および16を合わせたものから生成された複合波を
表している。斜線楕円形24は図1aでの状態のチャン
バ10におけるプラズマ領域の位置を示している。これ
は、いわゆる空洞モードで操作されるマイクロウェーブ
CVDプラズマリアクタに見られる通常の状態である。
【0019】図1bは、滑り短絡部またはスタブをさら
に導波管20内に移動させることによりプラズマ移相が
反射波16上に課された状態を示している。図1bの太
線26は、入射波12と反射波16とを合わせたものか
ら生成された複合波を表している。斜線楕円形28は、
図1bの状態でのチャンバ10におけるプラズマ領域の
位置を示している。
【0020】図1cは、入射波12と反射波16とがチ
ャンバ10に関してほぼ同量移相された状態を示してい
る。この入射波と反射波との移相は、当該技術には周知
のさまざまな移相手段のいずれによって行われてもよ
く、特定のユーティリティの一つがここに記載されてい
るスピニング誘電ブロックである。プラズマの位置はお
もに入射波と反射波との間の位相関係によって決定され
るので、位相関係の連続制御と、従って位相変調器部品
との連続制御が本発明の最適操作には主要であることが
当業者には明らかであろう。図1cの太線30は、入射
波12と反射波16とを合わせたものから生成された複
合波を表している。斜線楕円形32は、図1cの状態で
のチャンバ10におけるプラズマ領域の位置を示してい
る。
【0021】図1aから図1cを比べてみればわかるよ
うに、斜線楕円形24および32で図示されているよう
に入射波と反射波とが完全に同位相である二つの場合に
おけるよりも図2bの状態のもとではより小量のプラズ
マ28が生成される。このように、プラズマ移動は入射
波または反射波のどちらかの位相変調により引き起こさ
れ得るが、最適な操作(プラズマ電力の減少がない)
は、両方の波が同調して位相変調される場合に達成され
る。
【0022】プラズマの大きさの計画的制御が、入射波
と反射波との間の制御移相を誘導することにより可能で
あることが当業者には認められるであろう。図1aから
図1cに示されているような位相変調を誘導するために
は多くの周知の従来技術手段がある。これらの手段はそ
の可能性および費用効率において大いに異なっている。
いくつかの位相変調法は、プラズマ生成に必要とされる
ような高位電力では効果的ではない。他のものは、高位
電力では効果的であるが、大きな機械部品の往復運動を
必要とするので高速操作を行うことができない。
【0023】本発明の好ましい実施例によると、好適な
マイクロウェーブ伝導および構造特性を有する材料のブ
ロック30が、図2に示されているように準備される。
一般にブロック30は、問題の周波数において低損失で
あり、且つ所望の位相変調度に対して好都合な誘電定数
を有する誘電材料でなければならない。有用な材料の例
としては、石英ガラス、テフロンおよびアルミナがあ
る。シャフトの取付のために通過する孔32を含むブロ
ック30が図2に示されているが、当業者はシャフトに
ブロック30を取り付けるために他の手段が使用されて
もよいことがわかるであろう。
【0024】図3aおよび図3bに示されているよう
に、ブロック30は、スピンシャフト34上に取り付け
られていると共に、モータ38によりスピンシャフト3
4にトルクが印可される際に、ブロック30が自由にス
ピンし得るように導波管36内に配置されている。図3
aおよび図3bにおいて、図の平面は導波管36に沿っ
たマイクロウェーブ伝搬方向に対して垂直である。
【0025】誘電ブロックは、波管内でスピンするの
で、ブロックの長軸は導波管36を通過するマイクロウ
ェーブ放射の伝搬方向と連続的に一致し(図3a)、且
つ該方向に対して垂直である(図3b)。ブロック30
がマイクロウェーブのエネルギの伝搬方向と一致してい
る場合には、ブロック30は、ブロックが据え付けられ
ていない導波管のセクションよりも高い誘電定数を示す
一定の距離(ブロック長に等しい)を呈示する。伝搬媒
質において増大誘電定数を有する電磁波伝搬速度の周知
の減少のために、マイクロウェーブは摂動されていない
波位相に関する移相を示す。図3aに示されているよう
に、ブロック30の長寸法が導波管36を通過するマイ
クロウェーブの伝搬路と位置合わせされている場合に
は、増大誘電定数媒質を通過する伝搬路が最大になるの
で、この移相が最大になる。
【0026】ブロック30は、図3bに示されているよ
うにその長寸法がブロック30の最小寸法を波列に対し
て示している角シャフト位置への伝搬方向に平行である
図3aに示されているその位置から導波管36内に回転
するので、位相変調は最小にまで減少する。位相変調周
波数(但し振幅ではない)は、シャフト36の角加速
と、従ってブロック30の回転率とを変えることによっ
て変えられ得る。位相変調の振幅は、ブロック30の長
さ対厚さ比を変えることにより、および/または高位誘
電定数を有する材料を選択することにより変えられ得
る。位相変調の振幅は、ブロック材料の誘電定数の平方
根として変化するであろう。
【0027】ここに開示されているマイクロウェーブ信
号の位相変調させるための手段は、高周波数変調を(従
って、プラズマ移動の速さをも)可能にするので特に効
果的である。ブロック30の各回転は、ブロックの長寸
法がシャフトの回転毎に2回マイクロウェーブ伝搬路に
平行に位置合わせされるので、二つの完全なサイクルの
位相変調を誘起する。従って、この効果はシャフト34
の回転頻度2回でマイクロウェーブ列を変調させる。さ
らに、位相変調器機構に往復運動がないので、非常に高
い運動率が可能になる。これは、回転システムが繰り返
し加速および減速しなければならない往復システムより
さらに高い頻度を達成し得るという周知の原理の結果で
ある。
【0028】本発明の教示による高速で連続的な方法で
プラズマの位置を変調させることにより、変調されてい
ないプラズマに比較してその量が大きいゾーン励起を作
り出すことが可能になる。これは、より大きな領域に亘
ってより均一な蒸着を行う能力を供給する際には明らか
に重要なことである。臨界励起種が消滅する時間(通常
はミリ秒の範囲内)に比較してプラズマ変調周波数が高
いと、励起種の集中は1サイクルの変調から次の変調ま
で大して減衰しないであろう。言い換えると、より大き
な量を通過して充分高速で掃引される小量のプラズマは
大量プラズマの化学的等価量となる。
【0029】ダイアモンドの薄膜の蒸着用に構成且つ操
作される空洞モードのマイクロウェーブ蒸着システムに
おいて、ここに記載されているような位相変調器アセン
ブリが図1aから図1cにおいて上記に記載されている
ような蒸着チャンバと滑り短絡部またはスタブとの間に
挿入された。位相変調器アセンブリは、部品を導波管列
内に容易に挿入させ得るように固定された標準フランジ
を備えた、長さ4インチの標準#284マイクロウェー
ブ導波管の部分から構成された。位相変調器ブロック
は、ほぼ0.5インチの厚さと、ほぼ2.5インチの長
さと、ほぼ1インチの高さとを有する石英ガラスを含
み、1インチ(高さ)の寸法の石英ガラスの中心を通っ
て伸長する、直径がほぼ1/4インチの圧入テフロンシ
ャフトによって支持された。
【0030】ブロックは、導波管の外表面に取り付けら
れ、且つテフロン駆動シャフトを支持するボールベアリ
ング上の導波管セクション内の中心に置かれ、テフロン
シャフトに直接結合された単一の直流モータの作動によ
って1秒あたりほぼ600回転でスピンするように作ら
れた。プラズマは、モータがその操作速度に到達した際
には肉眼では速すぎて見えない往復運動で前後に移動す
るのが観察された。
【0031】プラズマ変位の範囲はほぼ1.5インチで
あり、プラズマのトラックは、当業者には周知の方法で
ダイアモンド蒸着を実行すべく3インチの回転シリコン
ウェーハ上に置かれた。マイクロウェーブのリアクタへ
の入力は、ほぼ1800ワット、蒸着圧力は75トルで
あり、200cm3 /min.(sccm)の水素、6
cm3 /min.のメタンおよび3cm3 /min.の
一酸化炭素からなる混合ガスが使用された。
【0032】3インチウェーハの中心部から、蒸着中に
ウェーハを抑制すべく使用される部品によって蒸着がマ
スクされた点であるウェーハの周縁部から1/8インチ
内側まで、均等に蒸着されたダイアモンドからなるデポ
ジットが作られた。直径がほぼ2.75インチであるこ
のデポジットは、表面上や、表面形態または厚さにおい
て中心部から周縁部への勾配を全然示さなかった。蒸着
比較テストは、上記の条件を使用して、但し操作には位
相変調器を使用して行われた。この比較テストにおい
て、直径がほぼ1.6インチのデポジットが、形態およ
び厚さにおいて強度の中心から周縁部への厚さ勾配を伴
って作られた。本発明の位相変調器装置を使用して実行
された蒸着により、位相変調器を使用せずに作られた薄
膜のほぼ260%の、且つデポジット全体に亘ってより
良好な厚さと形態の均一性を有するダイアモンド薄膜が
作られた。
【0033】図4は、上記に開示された装置を使用して
小量のプラズマを移動させる効果を示す効果的なプラズ
マサイズの概略図である。図4を検討すると、斜線領域
40で示された小量プラズマの効果的な量が如何にして
このプロセスによって斜線領域42で示されている見か
けサイズにまで増大され得るかが明らかである。
【0034】マイクロウェーブCVDリアクタに適用さ
れている本発明による位相変調システムの好ましい実施
例が図5に概略的に示されている。単一のマイクロウェ
ーブ源50からの放射線が、電力分割器52によって二
つの等しい部分に分割され、概略的に単線で示されてい
る二つのマイクロウェーブ供給導波管54および56に
向けられている。この配置により、二つの伝送導波管5
4および56に分離させる点における二つの波の間の同
一の位相が確実になる。導波管54および56は、長さ
が同一になるように、またその導波管54および56へ
の伝搬の結果として二つの波の間に間違いの移相がない
ことを確実にするように構成されている。
【0035】サーキュレータ58、疑似負荷60および
スタブ同調器62などのような他の従来型マイクロウェ
ーブ部品が導波管路54および56に示されている。こ
れらの部品は当業者には周知であり、また位相変調機能
には主要ではない。
【0036】CVDリアクタチャンバ64は、図3aお
よび図3bに示されているように構成され得る二つの位
相変調器部品66および68を通って、二つの対向する
マイクロウェーブ供給導波管54および56からマイク
ロウェーブを受容する。一つの位相変調器が、二つのマ
イクロウェーブ波の独立した変調を供給すべく各導波管
アーム54および56に備えられている。位相変調器部
品66および68内の変調器ブロック30は、一つの入
射波を正(即ち、進行位相)の方向に変調するように、
また他方の入射波を対向する負(即ち、遅延位相)の方
向に変調するように、互いに関して方向付けられてお
り、変調器間の所望の角関係を確立し且つ操作中のいか
なるドリフトをも予防するコンピュータ化されたモータ
コントローラ70を使用することによって正確な回転同
調性で維持され得る。そのようなモータコントローラ
は、当該技術においては周知であり、本開示を過度に複
雑にすることを避けるためにここでは記載しない。
【0037】当業者は、変調器部品間の特定の位相関係
が特定プロセスの必要条件(プラズマ変位およびプラズ
マ位置の関数としての変位の速度を含むが、必ずしもそ
れに限定されない)によって決定されるであろうという
ことを理解するであろう。プラズマ運動の速度対位置特
性が、導波管内の特定のプロファイル対回転位置を呈す
べく特別に形成されている誘電ブロック30を使用する
ことによって変えられ得ることもさらに理解されるであ
ろう。例えば、中心部よりもその周縁部でより厚い断面
を有するブロックは、それらが導波管への波伝搬の方向
に位置合わせされている場合に、最大誘電路長が存在す
る時間を増大させる傾向がある。ブロックの角加速度が
一定であると仮定すると、これはまた、いくつかの理由
のいずれに対しても望ましい運動の極値でプラズマの集
中を可能にしながら、プラズマが、直線部分(straight
section)ブロックを使用する場合よりも長い持続時間
の間さらに遠い変位でいるようにさせる。
【0038】CVDリアクタのプラズマ領域は、小さく
且つ基板に極めて近いかまたは基板と接触しているの
で、基板への局所熱伝達率はプラズマに最も近いところ
で最大になる。従って、プラズマ領域の中心部に最も近
い基板領域は最も高熱の領域である。プラズマ領域から
の放射によるマイクロウェーブ強化ダイアモンドCVD
システムにおける基板加熱の結果として生じる熱勾配
が、x軸上の0点がプラズマの中心である基板の温度対
距離を表すグラフとして図6に示されている。
【0039】本発明の第2の態様によると、ダイアモン
ド蒸着中のプラズマの熱プロファイルによって課された
熱勾配は、上記に記載されているような本発明のプラズ
マ運動の技術と、プラズマの瞬間位置に従ってプラズマ
に伝達される電力の変調とを組み合わせることによって
軽減され得るか、さもなければ選択的にカスタマイズさ
れ得る。再び図5を参照すると、本発明のこの態様を実
行するためのこの好ましい装置は、位相変調モータコン
トローラ70からマイクロウェーブ源へのプラズマ位置
のフィードバック信号ループ72を備えている。プラズ
マ位置フィードバック信号ループ72上の信号は、該信
号によって指示されるようなプラズマチャンバ64内の
プラズマの位置の関数としてマイクロウェーブ源50の
電力出力を変調させるのに使用してもよい。そのような
フィードバック信号の生成およびマイクロウェーブ電力
源を変調させるためのその信号の使用は、充分当該技術
の通常レベルの範囲内にある。
【0040】プラズマ位置の関数としてのマイクロウェ
ーブ電力の有用な変調の例として、図6のグラフが考慮
されてよい。図6に示されているように、基板がその周
縁部よりもその中心部でより高温であり、且つ温度の均
一化が所望されている場合に、ライン72上のプラズマ
位置フィードバック信号は、プラズマの位置がサンプル
の中心部上を動く際にはプラズマ電力を減少させ、また
温度の低い周縁部領域のどちらかの上を動く際には該電
力を増大させるべく使用されてもよい。このように、プ
ラズマに加えられる電力と、従って基板に送出される熱
とは、基板の位置の関数として変調され、その結果基板
全体に均一な温度分布が行われる。
【0041】本発明によるプラズマ位置の関数としての
プラズマ電力の変調によって与えられるさらに進んだ可
能性は、基板上に配置されたダイアモンドおよび他の材
料の局所厚さおよび/または特性を変更するために基板
全体にわたる温度の機能的非均一性を生成させ且つ課す
る能力である。この可能性は、例えば全体的に厚いダイ
アモンド膜を蒸着させる費用をかけずに、機械部品の圧
力集中を克服すべく局所的に厚さを増大させるのに使用
されてもよい。同様に、プラズマ電力を変調することに
よりダイアモンドの厚さと組成とを変えることによって
熱伝達性を局所的に変化させ得る。他の適用も当業者に
は容易に示唆されよう。
【0042】本発明の実施例および適用例が示され且つ
記述されているが、上記以外にもさらに多くの修正が本
発明の概念から逸脱することなしに可能であるというこ
とが、当業者には明らかであろう。従って、本発明は付
帯請求項の精神を除いては制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1a】CVDリアクタ中のプラズマ位置と、同位相
入射干渉および反射マイクロウェーブ間の関係を示す図
である。
【図1b】CVDリアクタ中のプラズマ位置と、入射波
干渉および移相された反射波間の関係を示す図である。
【図1c】CVDリアクタ中のプラズマ位置と、移相さ
れた入射波干渉および移相された反射波間の関係を示す
図である。
【図2】本発明の好ましい実施例による誘電ブロック位
相変調器の等角図である。
【図3a】電波伝搬平面中に長寸法に配向されており、
シャフト上に取り付けられ且つ導波管に配置された図2
のブロックの横断面図である。
【図3b】電波伝搬平面中に短寸法に配向されており、
シャフト上に取り付けられ且つ導波管に配置された図2
のブロックの横断面図である。
【図4a】本発明に開示されているような装置を使用し
た小プラズマの運動効果を示した概略図である。
【図4b】本発明に開示されているような装置を使用し
た小プラズマの運動効果を示した概略図である。
【図5】マイクロウェーブCVDリアクタに使用される
本発明の位相変調システムの望ましい実施例のブロック
図である。
【図6】標準的なCVDリアクタ中の位置関数としての
基板温度を示したグラフである。
【符号の説明】
50 マイクロウェーブ源 52 電力分割器 54、56 導波管 58 サーキュレータ 64 CVDリアクタチャンバ 66、68 位相変調部品 70 モータコントローラ 72 プラズマ位置フィードバック信号ループ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロウェーブ源内に生成され且つ導
    波管内で移動するマイクロウェーブエネルギの相対位相
    に正則変化を与えるための装置であって、 前記導波管内のシャフト上の固定位置に回転可能に装着
    されていると共に、前記シャフトのさまざまな角位置で
    前記導波管の軸に沿ってさまざまな厚さを呈すように形
    成されている誘電材料のブロックを含む装置。
  2. 【請求項2】 前記シャフトが前記導波管の中心軸上に
    配置されており、前記誘電材料のブロックが、高さ、幅
    および厚さを有する矩形固体として形成されており、前
    記厚さが前記幅とは異なっており、且つ軸上の前記シャ
    フト上に装着されている前記ブロックが、該ブロックの
    幅と厚さとの中心を規定する点の軌跡を含む請求項1に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記シャフトを回転させる回転手段をさ
    らに含む請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記回転手段が一定の角加速度で回転す
    る請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ブロックの厚さが、選択された運動
    プロファイルをプラズマに与えるべく選択された断面形
    状を有している請求項2に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記導波管内の前記ブロックの配置の方
    向の関数として前記マイクロウェーブ源のマイクロウェ
    ーブエネルギ出力を変調させるべく、前記源に結合され
    且つ前記シャフトを回転させる回転手段に応答する変調
    手段をさらに含む請求項3に記載の装置。
  7. 【請求項7】 反応チャンバを含むマイクロウェーブ強
    化CVDリアクタ内のプラズマの位置を制御するための
    装置であって、該装置は、 前記反応チャンバと連絡する第1の導波管と、 前記反応チャンバに関して前記第1の導波管と対向する
    方向に方向付けられており且つ前記第1の導波管とほぼ
    同じ長さを有している、前記反応チャンバに連絡する第
    2の導波管と、 第1および第2のマイクロウェーブエネルギの組み合わ
    せから生成される定在波を前記反応チャンバ内に作り出
    すべく、互いに実質的に同位相であり且つ大きさがほぼ
    等しい前記第1および第2のマイクロウェーブエネルギ
    を前記第1および第2の導波管を通って前記反応チャン
    バに伝搬するためのマイクロウェーブエネルギ源手段
    と、 前記第1の導波管内に置かれ、前記第1の導波管内のマ
    イクロウェーブエネルギの相対位相を変化させるための
    第1の位相変更手段と、 前記第2の導波管内に置かれ、前記第2の導波管内のマ
    イクロウェーブエネルギの相対位相を変化させるための
    第2の位相変更手段と、 前記反応チャンバ内の前記定在波の最大値の位置を制御
    するべく、前記第1および第2の位相入れ換え手段を操
    作するための手段とを含む装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の位相入れ換え手段が、前記第
    1の導波管内の第1のシャフト上の固定位置に回転可能
    に装着されていると共に、前記第1のシャフトの異なる
    角位置で前記第1の導波管の軸に沿って異なる厚さを呈
    するように形成されている第1の誘電材料ブロックを含
    んでおり、前記第2の位相入れ換え手段が、前記第2の
    導波管内の第2のシャフト上の固定位置に回転可能に装
    着されていると共に、前記第2のシャフトの異なる角位
    置で前記第2の導波管の軸に沿って異なる厚さを呈する
    ように形成されている第2の誘電材料ブロックを含む請
    求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2のシャフトが、それ
    ぞれ前記第1および第2の導波管の中心に置かれた軸上
    に位置しており、前記第1および第2の誘電材料ブロッ
    クがそれぞれ、高さ、幅および厚さを有する矩形固体と
    して形成されており、前記厚さが前記幅とは異なってお
    り、前記第1および第2のブロックがそれぞれ、その幅
    と厚さとの中心を規定する点の軌跡を含む軸上の前記第
    1および第2のシャフト上に装着されている請求項8に
    記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2のシャフトを回転
    させるための回転手段をさらに含む請求項9に記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 前記回転手段が一定の角加速度で前記
    第1および第2のシャフトを回転させる請求項10に記
    載の装置。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2のブロックの厚さ
    ががそれぞれ、選択された運動プロファイルを前記反応
    チャンバ内のプラズマに与えるべく選択された断面形状
    を有している請求項10に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記マイクロウェーブ源に結合され
    て、前記第1および第2の導波管内の前記第1および第
    2の配向の関数として前記マイクロウェーブエネルギ源
    手段のマイクロウェーブエネルギ出力を変調させるべ
    く、前記第1および第2のシャフトを回転させる回転手
    段に応答する変調手段をさらに含む請求項11に記載の
    装置。
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