JPH0625916A - シートベルト用ポリエステル繊維 - Google Patents
シートベルト用ポリエステル繊維Info
- Publication number
- JPH0625916A JPH0625916A JP34524991A JP34524991A JPH0625916A JP H0625916 A JPH0625916 A JP H0625916A JP 34524991 A JP34524991 A JP 34524991A JP 34524991 A JP34524991 A JP 34524991A JP H0625916 A JPH0625916 A JP H0625916A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- dicarboxylic acid
- seat belt
- polyester fiber
- light resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シートベルト用として有用な耐光性および強度
に優れたポリエステル繊維を提供する。 【構成】エチレンテレフタレートを主体とするポリエス
テルにナフタレンジカルボン酸成分を全ジカルボン酸成
分に対して0.1〜35モル%共重合したポリエステル
からなる、特定の粘度及びDEG含有量を有するシート
ベルト用ポリエステル繊維。 【効果】本願発明のポリエステル繊維は、特定量のナフ
タレンジカルボン酸成分を共重合したDEG含有量の少
ない、高粘度のポリエステルからなるものであって、従
来にない良好な耐光性と強度を有するものであるのでシ
ートベルト用として好適である。
に優れたポリエステル繊維を提供する。 【構成】エチレンテレフタレートを主体とするポリエス
テルにナフタレンジカルボン酸成分を全ジカルボン酸成
分に対して0.1〜35モル%共重合したポリエステル
からなる、特定の粘度及びDEG含有量を有するシート
ベルト用ポリエステル繊維。 【効果】本願発明のポリエステル繊維は、特定量のナフ
タレンジカルボン酸成分を共重合したDEG含有量の少
ない、高粘度のポリエステルからなるものであって、従
来にない良好な耐光性と強度を有するものであるのでシ
ートベルト用として好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシートベルト用ポリエス
テル繊維に関する。さらに詳しくは、耐光性(耐光強力
保持率)および強度に優れたシートベルト用ポリエステ
ル繊維に関するものである。
テル繊維に関する。さらに詳しくは、耐光性(耐光強力
保持率)および強度に優れたシートベルト用ポリエステ
ル繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は、優れた機械的性
質、寸法安定性を有していることから衣料用途のみでな
く、産業資材用や建装用に巾広く利用されている。ま
た、ポリエステル繊維は、特に優れた耐光性を有してい
ることから、自動車用シートベルト素材としてナイロン
に代わり、その量を拡大しつつある。ポリエステル繊維
の耐光性は、確かにナイロンに比べて著しく優れるもの
の、長時間の光照射による過酷な条件下ではポリエステ
ル繊維の強力が低下してしまう。近年、法規制によって
常時シートベルトの着用が義務づけられるに至ってシー
トベルト用ポリエステル繊維の耐光性の一層の向上が求
められている。
質、寸法安定性を有していることから衣料用途のみでな
く、産業資材用や建装用に巾広く利用されている。ま
た、ポリエステル繊維は、特に優れた耐光性を有してい
ることから、自動車用シートベルト素材としてナイロン
に代わり、その量を拡大しつつある。ポリエステル繊維
の耐光性は、確かにナイロンに比べて著しく優れるもの
の、長時間の光照射による過酷な条件下ではポリエステ
ル繊維の強力が低下してしまう。近年、法規制によって
常時シートベルトの着用が義務づけられるに至ってシー
トベルト用ポリエステル繊維の耐光性の一層の向上が求
められている。
【0003】ポリエステル繊維の耐光性向上手段とし
て、ポリエステルに紫外線吸収剤を添加する方法(例え
ば特開昭59−130318号公報)あるいは紫外線吸
収剤および紫外線安定剤又は耐熱剤を含有させる方法
(例えば特開昭62−45720号公報、特開平3−1
93912号公報、特開昭62−240349号公報、
特開昭63−273658号公報、特開昭64−742
56号公報など)がある。しかしながら、かかる方法に
おける紫外線吸収剤は一般に高価であることからコスト
アップの問題があるだけでなく、添加した紫外線吸収剤
等の影響によって製糸性が悪化し、毛羽の増加、品位の
低下、強力低下が起こるという問題がある。一方、製糸
条件の変更によって、繊維の内部構造、すなわち繊維の
結晶化度、非晶配向度を厳密に制御することにより耐光
性を向上させる方法(特開平1−280015号公報)
がある。しかしながら、近年、シートベルト用ポリエス
テル繊維の耐光性に対する要求が益々厳しくなり、かか
る技術でも十分に満足のいくレベルに到達できないこと
が明らかになってきた。
て、ポリエステルに紫外線吸収剤を添加する方法(例え
ば特開昭59−130318号公報)あるいは紫外線吸
収剤および紫外線安定剤又は耐熱剤を含有させる方法
(例えば特開昭62−45720号公報、特開平3−1
93912号公報、特開昭62−240349号公報、
特開昭63−273658号公報、特開昭64−742
56号公報など)がある。しかしながら、かかる方法に
おける紫外線吸収剤は一般に高価であることからコスト
アップの問題があるだけでなく、添加した紫外線吸収剤
等の影響によって製糸性が悪化し、毛羽の増加、品位の
低下、強力低下が起こるという問題がある。一方、製糸
条件の変更によって、繊維の内部構造、すなわち繊維の
結晶化度、非晶配向度を厳密に制御することにより耐光
性を向上させる方法(特開平1−280015号公報)
がある。しかしながら、近年、シートベルト用ポリエス
テル繊維の耐光性に対する要求が益々厳しくなり、かか
る技術でも十分に満足のいくレベルに到達できないこと
が明らかになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を克服し、耐光性および強度に優れた
シートベルト用ポリエステル繊維を提供することにあ
る。
従来技術の問題点を克服し、耐光性および強度に優れた
シートベルト用ポリエステル繊維を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、エチレンテレフタレートを主体し、ナフタレンジカ
ルボン酸成分を全ジカルボン酸成分に対して0.1〜3
5モル%共重合したポリエステルからなる下記特性を有
するシートベルト用ポリエステル繊維によって達成でき
る。
は、エチレンテレフタレートを主体し、ナフタレンジカ
ルボン酸成分を全ジカルボン酸成分に対して0.1〜3
5モル%共重合したポリエステルからなる下記特性を有
するシートベルト用ポリエステル繊維によって達成でき
る。
【0006】A.固有粘度[η] [η]≧0.80 B.ジエチレングリコール含有量(DEG) DEG≦1.3wt% 本発明者らは、ポリエステル繊維の光劣化(光による強
力低下)について鋭意検討した結果、光劣化抑制のため
にはナフタレンジカルボン酸成分を導入する必要がある
こと及び、繊維中のジエチレングリコール含有量(以下
DEGという)を少なくすることが有効であることをつ
きとめたものである。
力低下)について鋭意検討した結果、光劣化抑制のため
にはナフタレンジカルボン酸成分を導入する必要がある
こと及び、繊維中のジエチレングリコール含有量(以下
DEGという)を少なくすることが有効であることをつ
きとめたものである。
【0007】本発明において、共重合ポリエステルに含
まれるナフタレンジカルボン酸成分は、全ジカルボン酸
成分に対して0.1〜35モル%とする必要があり、好
ましくは0.2〜30モル%、さらに好ましくは0.5
〜20モル%である。ナフタレンジカルボン酸成分が
0.1モル%以下であると耐光性(耐光強力保持率)が
不十分である。また、35モル%を越えると繊維の強度
が低下するだけでなく、溶融粘度が上昇するため紡糸操
作が困難となる。また、延伸時に糸切れが多発するため
好ましくない。
まれるナフタレンジカルボン酸成分は、全ジカルボン酸
成分に対して0.1〜35モル%とする必要があり、好
ましくは0.2〜30モル%、さらに好ましくは0.5
〜20モル%である。ナフタレンジカルボン酸成分が
0.1モル%以下であると耐光性(耐光強力保持率)が
不十分である。また、35モル%を越えると繊維の強度
が低下するだけでなく、溶融粘度が上昇するため紡糸操
作が困難となる。また、延伸時に糸切れが多発するため
好ましくない。
【0008】本発明のポリエステル繊維の[η]は0.
80以上であることが必要である。[η]が0.80未
満では強度が劣り、シートベルトとしての機械的強度が
不足する。また、ポリエステル繊維中の微細構造の乱れ
が増加するため耐光性は低下傾向となる。かかる観点か
ら[η]は0.85以上が好ましい。なお、製糸性など
操業面の安定性から[η]は1.2以下が好ましい。
80以上であることが必要である。[η]が0.80未
満では強度が劣り、シートベルトとしての機械的強度が
不足する。また、ポリエステル繊維中の微細構造の乱れ
が増加するため耐光性は低下傾向となる。かかる観点か
ら[η]は0.85以上が好ましい。なお、製糸性など
操業面の安定性から[η]は1.2以下が好ましい。
【0009】さらに本発明のポリエステル繊維中のDE
G含有量は1.3wt%以下であることが必要がある。
DEG含有量が1.3wt%を越えると耐光性(耐光強
力保持率)が不十分となる。かかる観点からDEG含有
量は1.2wt%未満であることが好ましい。
G含有量は1.3wt%以下であることが必要がある。
DEG含有量が1.3wt%を越えると耐光性(耐光強
力保持率)が不十分となる。かかる観点からDEG含有
量は1.2wt%未満であることが好ましい。
【0010】本発明における共重合ポリエステルは、全
ジカルボン酸成分に対してナフタレンジカルボン酸成分
を0.1〜35モル%共重合していればいかなるポリエ
ステルでも良いが、エチレンテレフタレート単位とエチ
レンナフタレンジカルボキシレート単位から構成される
のが好ましい。
ジカルボン酸成分に対してナフタレンジカルボン酸成分
を0.1〜35モル%共重合していればいかなるポリエ
ステルでも良いが、エチレンテレフタレート単位とエチ
レンナフタレンジカルボキシレート単位から構成される
のが好ましい。
【0011】本発明において共重合ポリエステルに含ま
れるエチレンテレフタレート単位は、ポリエチレンテレ
フタレート(以下PETと略す。)のホモポリマを主た
る対象とするがテレフタル酸成分の一部をイソフタル
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼラ
イン酸、ドデカンジカルボン酸等の一種またはそれ以上
で置換したものでもよく、また、エチレングリコールの
一部を1,4−ブタンジオール、プロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ペンタメチレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、グリセリン、ペンタエリスリトール、
ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル等の一種またはそれ以上で置換したものでもよいが、
共重合率を5モル%以下の範囲とするのが望ましい。
れるエチレンテレフタレート単位は、ポリエチレンテレ
フタレート(以下PETと略す。)のホモポリマを主た
る対象とするがテレフタル酸成分の一部をイソフタル
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼラ
イン酸、ドデカンジカルボン酸等の一種またはそれ以上
で置換したものでもよく、また、エチレングリコールの
一部を1,4−ブタンジオール、プロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ペンタメチレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、グリセリン、ペンタエリスリトール、
ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル等の一種またはそれ以上で置換したものでもよいが、
共重合率を5モル%以下の範囲とするのが望ましい。
【0012】また、エチレンナフタレンジカルボキシレ
ート単位は、ナフタレンジカルボン酸成分として2,6
−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。さらに2,6−
ナフタレンジカルボン酸成分の一部を2,7−、1,5
−、1,6−、1,7−その他のナフタレンジカルボン
酸の異性体等の一種またはそれ以上で置換したものでも
よい。なお、上記の共重合ポリエステルは必要に応じて
酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか、従来公
知の着色防止剤、安定剤、抗酸化剤等の添加剤を含有し
ても差支えない。
ート単位は、ナフタレンジカルボン酸成分として2,6
−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。さらに2,6−
ナフタレンジカルボン酸成分の一部を2,7−、1,5
−、1,6−、1,7−その他のナフタレンジカルボン
酸の異性体等の一種またはそれ以上で置換したものでも
よい。なお、上記の共重合ポリエステルは必要に応じて
酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか、従来公
知の着色防止剤、安定剤、抗酸化剤等の添加剤を含有し
ても差支えない。
【0013】本発明の共重合ポリエステルを製造するに
際しては、例えば従来から公知の溶融重合法を用いるこ
とができる。また、エチレンテレフタレートを主たる繰
返し単位とする熱可塑性ポリエステルとエチレンナフタ
レンジカルボキシレートを主たる繰返し単位とする熱可
塑性ポリエステルとを溶融ブレンドする方法を用いるこ
ともできる。従って、各々をペレット等の状態で供給、
混合してもよいし、あらかじめ溶融混合したポリエステ
ルをペレット化した状態のものを用いてもよい。 な
お、場合によっては上記の共重合ポリエステル、エチレ
ンテレフタレートを主たる繰返し単位とする熱可塑性ポ
リエステル、エチレンナフタレンジカルボキシレートを
主たる繰返し単位とする熱可塑性ポリエステルを融点以
下の温度、好ましくは180〜240℃で真空下または
不活性ガス流通下に保持することによって固相重合した
ものを使用することもできる。
際しては、例えば従来から公知の溶融重合法を用いるこ
とができる。また、エチレンテレフタレートを主たる繰
返し単位とする熱可塑性ポリエステルとエチレンナフタ
レンジカルボキシレートを主たる繰返し単位とする熱可
塑性ポリエステルとを溶融ブレンドする方法を用いるこ
ともできる。従って、各々をペレット等の状態で供給、
混合してもよいし、あらかじめ溶融混合したポリエステ
ルをペレット化した状態のものを用いてもよい。 な
お、場合によっては上記の共重合ポリエステル、エチレ
ンテレフタレートを主たる繰返し単位とする熱可塑性ポ
リエステル、エチレンナフタレンジカルボキシレートを
主たる繰返し単位とする熱可塑性ポリエステルを融点以
下の温度、好ましくは180〜240℃で真空下または
不活性ガス流通下に保持することによって固相重合した
ものを使用することもできる。
【0014】本発明のポリエステル繊維は具体的には以
下の方法により製造できる。例えば溶融重合法において
は、直接重合法あるいはエステル交換重合法を採用する
ことができる。すなわち、例えばテレフタル酸およびナ
フタレンジカルボン酸もしくはこれらのエステル誘導体
とエチレングリコール又はそのジカルボン酸との縮合物
をエステル化又はエステル交換反応せしめた後、重縮合
反応する方法によって得られる。重縮合に際しては、仕
込み量、重合時間、重合温度を適宜選択し、[η]0.
65以上、DEG≦1.3wt%の共重合ポリエステル
チップを得る。かくして得られたチップを常法に従って
固相重合し、[η]≧0.90とした後、常法に従い溶
融紡糸する。口金から吐出した糸条を加熱筒で徐冷した
後、チムニー冷却風をあて冷却固化し、しかる後に油剤
を付与して引取る。かくして得た未延伸糸を紡糸に引続
き、又は一旦巻取った後、延伸・熱処理を行なうことに
よって得ることができる。
下の方法により製造できる。例えば溶融重合法において
は、直接重合法あるいはエステル交換重合法を採用する
ことができる。すなわち、例えばテレフタル酸およびナ
フタレンジカルボン酸もしくはこれらのエステル誘導体
とエチレングリコール又はそのジカルボン酸との縮合物
をエステル化又はエステル交換反応せしめた後、重縮合
反応する方法によって得られる。重縮合に際しては、仕
込み量、重合時間、重合温度を適宜選択し、[η]0.
65以上、DEG≦1.3wt%の共重合ポリエステル
チップを得る。かくして得られたチップを常法に従って
固相重合し、[η]≧0.90とした後、常法に従い溶
融紡糸する。口金から吐出した糸条を加熱筒で徐冷した
後、チムニー冷却風をあて冷却固化し、しかる後に油剤
を付与して引取る。かくして得た未延伸糸を紡糸に引続
き、又は一旦巻取った後、延伸・熱処理を行なうことに
よって得ることができる。
【0015】本発明のポリエステル繊維の耐光性が向上
する理由については明らかではないが、ナフタレンジカ
ルボン酸成分の存在によって耐光性に有害な紫外線を吸
収することができるとともに、DEG含有量を少なくす
ることによりポリエステル繊維中の微細構造の乱れが少
なくなるために、光劣化の促進が阻止、抑制されること
によるものと考えられる。
する理由については明らかではないが、ナフタレンジカ
ルボン酸成分の存在によって耐光性に有害な紫外線を吸
収することができるとともに、DEG含有量を少なくす
ることによりポリエステル繊維中の微細構造の乱れが少
なくなるために、光劣化の促進が阻止、抑制されること
によるものと考えられる。
【0016】以上述べたように、本発明のポリエステル
繊維はシートベルト用として適したものであり、従来品
に比べて優れた耐光性を有するポリエステル繊維であ
る。
繊維はシートベルト用として適したものであり、従来品
に比べて優れた耐光性を有するポリエステル繊維であ
る。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、実施例中の物性値は以下の方法により測定
した。 (1)固有粘度[η] 試料0.1gをオルソクロロフェノール10mlに溶解
し、25℃にて測定した。 (2)強伸度 東洋ボールドウイン社製テンシロン引張り試験機によ
り、試長250mm、 引張り速度300mm/分で
S−S曲線を求め強伸度を算出した。 (3)共重合比率 ナフタレンジカルボン酸成分の比率(モル%)は、炭素
核磁気共鳴法により測定して求めた。 (4)ジエチレングリコール含有量(DEG(wt
%)) 試料をアルカリ分解した後、ガスクロマトグラフィを用
いて定量した。◎ (5)耐光性(耐光強力保持率) サンシャインウェザーメーターによりブラックパネル温
度83℃で200時間原糸に光照射した後、処理前後の
強力の比から強力保持率を求め、従来糸並のレベルを
×、従来比1〜4%アップを○、4%以上を◎で示し
た。
する。なお、実施例中の物性値は以下の方法により測定
した。 (1)固有粘度[η] 試料0.1gをオルソクロロフェノール10mlに溶解
し、25℃にて測定した。 (2)強伸度 東洋ボールドウイン社製テンシロン引張り試験機によ
り、試長250mm、 引張り速度300mm/分で
S−S曲線を求め強伸度を算出した。 (3)共重合比率 ナフタレンジカルボン酸成分の比率(モル%)は、炭素
核磁気共鳴法により測定して求めた。 (4)ジエチレングリコール含有量(DEG(wt
%)) 試料をアルカリ分解した後、ガスクロマトグラフィを用
いて定量した。◎ (5)耐光性(耐光強力保持率) サンシャインウェザーメーターによりブラックパネル温
度83℃で200時間原糸に光照射した後、処理前後の
強力の比から強力保持率を求め、従来糸並のレベルを
×、従来比1〜4%アップを○、4%以上を◎で示し
た。
【0018】実施例1 撹拌装置、精留搭、凝縮器を備えたエステル交換反応器
にテレフタル酸ジメチル93.8部、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸ジメチル6.2部、エチレングリコール
63.1部および酢酸マンガン0.06部を供給した
後、180℃〜240℃まで徐々に昇温し、同時に生成
したメタノールは連続的に反応系外へ留出させながらエ
ステル交換反応を行なった。こうして得られた反応物
に、リン酸トリメチル0.025部を添加し、15分間
反応させてから、三酸化アンチモン0.03部を添加
し、さらに5分間反応させた。引続いてエチレングリコ
ールを連続的に留出させながら290℃まで昇温し、同
時に0.2mmHgまで減圧を進めて重縮合反応を行な
い、[η]0.64、DEG含有量0.84wt%のポ
リマを得た。このポリマ中の全ジカルボン酸成分に対す
るナフタレンジカルボン酸成分の比率は5モル%であっ
た。この共重合ポリマを160℃で5時間予備乾燥後、
225℃で固相重合し、[η]0.98の固相重合チッ
プを得た。この固相重合後のチップをエクストルーダー
型紡糸機に供給し、紡糸温度300℃にて溶融紡糸し
た。この際フィルターとして絶対ろ過径15μの金属不
織布を用い、口金は0.6mmφの丸孔を用いた。口金
から吐出した糸を長さ30cm、内径25cmφ、温度
300℃の加熱筒で徐冷後、チムニー冷却風をあて冷却
固化させ、給油した後、引取り速度550m/分で引取
った。この未延伸糸を延伸温度95℃で延伸糸の伸度が
14〜16%となるように適宜延伸倍率を変更しながら
延伸した後、熱処理温度220℃、リラックス率2.0
%で熱処理し、1000デニール192フィラメントの
延伸糸を得た。こうして製造したポリエステル繊維の
[η]は0.87、DEG含有量は0.84wt%であ
った。また、糸の強度8.7g/dであり、耐光性は従
来品に比べ著しく優れていた。
にテレフタル酸ジメチル93.8部、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸ジメチル6.2部、エチレングリコール
63.1部および酢酸マンガン0.06部を供給した
後、180℃〜240℃まで徐々に昇温し、同時に生成
したメタノールは連続的に反応系外へ留出させながらエ
ステル交換反応を行なった。こうして得られた反応物
に、リン酸トリメチル0.025部を添加し、15分間
反応させてから、三酸化アンチモン0.03部を添加
し、さらに5分間反応させた。引続いてエチレングリコ
ールを連続的に留出させながら290℃まで昇温し、同
時に0.2mmHgまで減圧を進めて重縮合反応を行な
い、[η]0.64、DEG含有量0.84wt%のポ
リマを得た。このポリマ中の全ジカルボン酸成分に対す
るナフタレンジカルボン酸成分の比率は5モル%であっ
た。この共重合ポリマを160℃で5時間予備乾燥後、
225℃で固相重合し、[η]0.98の固相重合チッ
プを得た。この固相重合後のチップをエクストルーダー
型紡糸機に供給し、紡糸温度300℃にて溶融紡糸し
た。この際フィルターとして絶対ろ過径15μの金属不
織布を用い、口金は0.6mmφの丸孔を用いた。口金
から吐出した糸を長さ30cm、内径25cmφ、温度
300℃の加熱筒で徐冷後、チムニー冷却風をあて冷却
固化させ、給油した後、引取り速度550m/分で引取
った。この未延伸糸を延伸温度95℃で延伸糸の伸度が
14〜16%となるように適宜延伸倍率を変更しながら
延伸した後、熱処理温度220℃、リラックス率2.0
%で熱処理し、1000デニール192フィラメントの
延伸糸を得た。こうして製造したポリエステル繊維の
[η]は0.87、DEG含有量は0.84wt%であ
った。また、糸の強度8.7g/dであり、耐光性は従
来品に比べ著しく優れていた。
【0019】実施例2〜7および比較例1,2 実施例1と同様にして、テレフタル酸ジメチル、2,6
−ナフタレンジカルボン酸ジメチルの供給量を変更し、
表1に示したナフタレンジカルボン酸成分の共重合比率
となるようにして共重合ポリマを重合した。このポリマ
を実施例1と同様の方法で紡糸、延伸した。延伸糸の物
性および耐光性の評価結果を合わせて表1に示す。
−ナフタレンジカルボン酸ジメチルの供給量を変更し、
表1に示したナフタレンジカルボン酸成分の共重合比率
となるようにして共重合ポリマを重合した。このポリマ
を実施例1と同様の方法で紡糸、延伸した。延伸糸の物
性および耐光性の評価結果を合わせて表1に示す。
【0020】表1から明らかなとおり、本発明の範囲を
満たす実施例2〜7は、得られた糸の強度、耐光性とも
良好であり、本発明の目的が達せられる。しかしなが
ら、ナフタレンジカルボン酸成分の比率が0.1モル%
未満の比較例1は、耐光性が低い結果であった。また、
ナフタレンジカルボン酸成分の比率が35モル%をこえ
る比較例2は、強度が低いだけでなく延伸時に糸切れが
多発した。
満たす実施例2〜7は、得られた糸の強度、耐光性とも
良好であり、本発明の目的が達せられる。しかしなが
ら、ナフタレンジカルボン酸成分の比率が0.1モル%
未満の比較例1は、耐光性が低い結果であった。また、
ナフタレンジカルボン酸成分の比率が35モル%をこえ
る比較例2は、強度が低いだけでなく延伸時に糸切れが
多発した。
【0021】実施例8および比較例3 実施例1での共重合ポリマ製造時にDEGを添加し、D
EG含有量を変更した。得られたポリマを使用し、実施
例1と同様の方法で紡糸、延伸した。延伸糸の物性およ
び耐光性の評価結果を表1に示す。本発明の範囲を満た
す実施例8は、得られた糸の強度、耐光性とも良好であ
り、本発明の目的が達せられるが、比較例3の如くDE
G量が1.3wt%を越えると耐光性が低下する。
EG含有量を変更した。得られたポリマを使用し、実施
例1と同様の方法で紡糸、延伸した。延伸糸の物性およ
び耐光性の評価結果を表1に示す。本発明の範囲を満た
す実施例8は、得られた糸の強度、耐光性とも良好であ
り、本発明の目的が達せられるが、比較例3の如くDE
G量が1.3wt%を越えると耐光性が低下する。
【0022】比較例4 実施例1で得られた溶融重合上がりの共重合ポリマを固
相重合時間を変えて実施例1と同様な方法で固相重合
し、[η]0.81のチップを得た。このチップを実施
例1と同様な方法で紡糸、延伸した。延伸糸の物性およ
び耐光性の評価結果を表1に示す。ポリエステル繊維の
[η]が0.80未満では強度が低く、シートベルトと
した時の耐久性が劣っていた。
相重合時間を変えて実施例1と同様な方法で固相重合
し、[η]0.81のチップを得た。このチップを実施
例1と同様な方法で紡糸、延伸した。延伸糸の物性およ
び耐光性の評価結果を表1に示す。ポリエステル繊維の
[η]が0.80未満では強度が低く、シートベルトと
した時の耐久性が劣っていた。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本願発明のポリエステル繊維は、特定量
のナフタレンジカルボン酸成分を共重合したDEG含有
量の少ない、高粘度のポリエステルからなるものであっ
て、従来にない良好な耐光性と強度を有するものである
のでシートベルト用として好適である。
のナフタレンジカルボン酸成分を共重合したDEG含有
量の少ない、高粘度のポリエステルからなるものであっ
て、従来にない良好な耐光性と強度を有するものである
のでシートベルト用として好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】 エチレンテレフタレートを主体し、ナフ
タレンジカルボン酸成分を全ジカルボン酸成分に対して
0.1〜35モル%共重合したポリエステルからなる下
記特性を有するシートベルト用ポリエステル繊維。 A.固有粘度[η] [η]≧0.80 B.ジエチレングリコール含有量(DEG) DEG≦1.3wt% - 【請求項2】 ナフタレンジカルボン酸成分が2,6−
ナフタレンジカルボン酸である請求項第1項記載のシー
トベルト用ポリエステル繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34524991A JPH0625916A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | シートベルト用ポリエステル繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34524991A JPH0625916A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | シートベルト用ポリエステル繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0625916A true JPH0625916A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=18375317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34524991A Pending JPH0625916A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | シートベルト用ポリエステル繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0625916A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2023013331A1 (ja) * | 2021-08-05 | 2023-02-09 | ||
| WO2023013330A1 (ja) * | 2021-08-05 | 2023-02-09 | 株式会社ブリヂストン | ケミカルリサイクルpet繊維、ゴム-繊維複合体、コンベヤベルト、ホース及びタイヤ |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP34524991A patent/JPH0625916A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2023013331A1 (ja) * | 2021-08-05 | 2023-02-09 | ||
| WO2023013331A1 (ja) * | 2021-08-05 | 2023-02-09 | 株式会社ブリヂストン | ケミカルリサイクルpet繊維、ゴム-繊維複合体、コンベヤベルト、ホース及びタイヤ |
| WO2023013330A1 (ja) * | 2021-08-05 | 2023-02-09 | 株式会社ブリヂストン | ケミカルリサイクルpet繊維、ゴム-繊維複合体、コンベヤベルト、ホース及びタイヤ |
| JP2023023658A (ja) * | 2021-08-05 | 2023-02-16 | 株式会社ブリヂストン | ケミカルリサイクルpet繊維、ゴム-繊維複合体、コンベヤベルト、ホース及びタイヤ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2427211C (en) | Polyether ester elastomer comprising polytrimethylene ether ester soft segment and trimethylene ester hard segment | |
| JP3139627B2 (ja) | ポリエステルフィラメント糸、ポリエステルタイヤコード及びその製造方法 | |
| KR940002693B1 (ko) | 고무 보강용 폴리에스테르 섬유 및 이의 제조방법 | |
| KR20050003123A (ko) | 방사성이 우수한 고강력 폴리에틸렌-2,6-나프탈레이트섬유 및 이의 제조방법 | |
| JPH0625916A (ja) | シートベルト用ポリエステル繊維 | |
| JP2624409B2 (ja) | 弾性糸 | |
| US20070055043A1 (en) | Modified polyethylene, terephthalate for low temperature dyeability, controlled shrinkage characteristics and improved tensile properties | |
| JP3353412B2 (ja) | 高強度ポリブチレンテレフタレート系繊維 | |
| JPH09256220A (ja) | ゴム補強用ポリエステル繊維 | |
| JP2000199127A (ja) | ゴム補強用ポリエステル繊維 | |
| JP2946823B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
| JPH055212A (ja) | ポリエステル繊維の製法 | |
| JP2003073920A (ja) | 高強度ポリブチレンテレフタレート系繊維 | |
| JP2000199126A (ja) | ゴム補強用ポリエステル繊維 | |
| JPH0625914A (ja) | シートベルト用ポリエステル繊維 | |
| JPH04194024A (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
| JPH0361767B2 (ja) | ||
| JP2770509B2 (ja) | ポリエステルディップコード | |
| JPS62299526A (ja) | ポリエステル加工糸の製造法 | |
| JPH09256221A (ja) | ゴム補強用ポリエステル繊維 | |
| JPH055213A (ja) | ポリエステル繊維の製造法 | |
| JPS58144117A (ja) | ポリエステル繊維の紡糸方法 | |
| KR930007827B1 (ko) | 저수축 폴리에스테르사 및 이의 제조방법 | |
| JP2001336027A (ja) | ゴム補強用ポリエステル繊維 | |
| JPS62177253A (ja) | ポリエステルフイラメントキヤンバス |