JPH06264997A - 変速装置の変速制御方法及び装置 - Google Patents

変速装置の変速制御方法及び装置

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JPH06264997A
JPH06264997A JP5079044A JP7904493A JPH06264997A JP H06264997 A JPH06264997 A JP H06264997A JP 5079044 A JP5079044 A JP 5079044A JP 7904493 A JP7904493 A JP 7904493A JP H06264997 A JPH06264997 A JP H06264997A
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shaft
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速操作により選択されたギヤの歯数とアウ
トプットシャフトの回転数とから変速操作を許容するカ
ウンタシャフトの目標回転数を演算し、変速装置の側方
に設けた2つのクラッチを断接制御することによりカウ
ンタシャフトの回転数を制御して目標回転数に近づけて
から変速操作を行わせ、滑らかな変速操作を短時間で行
うことができるようにする。 【構成】 変速操作を許容するカウンタシャフトの目標
回転数及び該目標回転数とカウンタシャフトの現在回転
数との回転数差の許容範囲をトランスミッションオイル
の油温及び現在の加減速状態から演算により求め、変速
装置の側方に設けた2つのクラッチを適宜作動させてカ
ウンタシャフトの回転数を増減速させ、該回転数の差が
許容範囲内になったとき変速装置に変速操作を行わせる
ようにした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速装置の変速制御方
法及び装置に係り、特に変速操作により選択されたギヤ
の歯数とアウトプットシャフトの回転数とから変速操作
を許容するカウンタシャフトの目標回転数を演算し、変
速装置の側方に設けた2つのクラッチを断接制御するこ
とによりカウンタシャフトの回転数を制御して目標回転
数に近づけてから変速操作を行わせ、滑らかな変速操作
を短時間で行うことができるようにした変速装置の変速
制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輛の変速装置のギヤを変速する
際には、クラッチを操作してトランスミッションとエン
ジンとの接続を遮断した後、変速操作が行われるが、自
動変速式トランスミッションとしては、手動変速式トラ
ンスミッションを流体圧シリンダを採用したアクチュエ
ータにより自動変速化した自動変速式トランスミッショ
ン等が採用され、トルクコンバータを用いないことによ
り燃費の向上と出力のロスを低くしながら運転操作を飛
躍的に向上させたトランスミッションが実用化されてい
る。
【0003】しかしこの種の自動変速式トランスミッシ
ョンにおいては、機械式クラッチを採用しているものが
主流であり、この形式のものでは、変速操作に当たって
はその都度該クラッチの断接を行わなければならない。
【0004】そこで変速操作に先立ってクラッチを切っ
た場合、クラッチディスク以下の各回転部材はその慣性
により惰性回転するため、インプットシャフト、インプ
ットギヤ、カウンタギヤ、カウンタシャフト及び該カウ
ンタシャフトに固定された変速用のメインギヤは共に惰
性回転することになる。
【0005】またクラッチが完全に切れない場合、いわ
ゆるクラッチの引きずりが生じるが、この場合にもカウ
ンタシャフト等は、運転者の意志に反してある程度の速
度で回転をし続けることになる。
【0006】一方トランスミッションのギヤ入れ及びギ
ヤ抜きを円滑に行わせるためには、アウトプットシャフ
トとメインギヤとの回転速度を同期させた状態で変速操
作することが必要である。
【0007】即ち、ギヤのシフトアップ時には、次に接
続されるメインギヤの回転速度はアウトプットシャフト
の回転速度よりも常に速いから、変速に先立ってメイン
ギヤの回転速度を減速させる必要があり、また逆にギヤ
のシフトダウン時には、次に接続されるメインギヤの回
転速度はアウトプットシャフトの回転速度よりも常に遅
いから、変速に先立ってメインギヤの回転速度を増速さ
せる必要がある。
【0008】メインギヤの回転速度を減速又は増速させ
るために、従来はダブルクラッチ操作を行わせたり、シ
ンクロナイザリングの円錐形状内径をメインギヤの円錐
部に接触させて該円錐部の摩擦力によってメインギヤの
回転速度とアウトプットシャフトの回転速度とを同期さ
せた後、該ギヤの噛み合せを行わせる、いわゆるシンク
ロメッシュ機構を用いて変速操作を行わせていた。
【0009】しかし該従来の同期方法や装置によると、
メインギヤの回転速度とアウトプットシャフトの回転速
度の同期に要する時間が長くかかり、運転者の意志と多
少ずれたタイミングでの変速となることがあり、軽快な
運転性能を確保する上で改良の余地があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、アウトプットシャフトに固定され
たシンクロギヤによって駆動されるアウトプットギヤと
シンクロシャフトとを連結又は遮断する第1のクラッチ
及びシンクロシャフトと変速装置のケースとを連結又は
遮断する第2のクラッチとを備え、ギヤのシフトダウン
時には第1のクラッチを作動させてシンクロシャフトの
回転速度を増速させ、またギヤのシフトアップ時には第
2のクラッチを作動させて、シンクロシャフトの回転速
度を減速させ、該シンクロシャフトにスプライン嵌合す
るカウンタギヤ及びメインギヤを介してカウンタシャフ
トを増速又は減速させることにより短時間でメインギヤ
とアウトプットシャフトとの回転速度を同期させること
ができるようにすることであり、またこれによって運転
者の意志通りに変速操作を行うことができるようにして
軽快な運転性能を確保することである。
【0011】また他の目的は、変速操作すべきギヤの歯
数と現在のアウトプットシャフトの回転数とから変速操
作を許容するカウンタシャフトの目標回転数及び該目標
回転数とカウンタシャフトの現在回転数との回転数差の
許容範囲を演算により求め、該回転数の差が許容範囲内
になったとき変速装置に変速操作を行わせるようにする
ことであり、またこれによってシンクロ機構を用いるこ
となく滑らかな変速操作を行うことができるようにする
ことである。
【0012】更に他の目的は、回転数差の許容範囲をカ
ウンタシャフトの加速パターン又は減速パターンごとに
回転数の差の時間に関する変化率とトランスミッション
オイルの温度とから夫々予め決められた最適値を用いて
制御することにより、ギヤのシフトアップ又はシフトダ
ウンのどちらの操作においても常に滑らかな変速操作を
行うことができるようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】要するに本発明方法(請
求項1)は、カウンタシャフトとアウトプットシャフト
とを連結又は遮断して該カウンタシャフトの回転を加速
させる第1のクラッチと、前記カウンタシャフトと変速
装置のケースとを連結又は遮断して前記カウンタシャフ
トの回転を減速させる第2のクラッチを用い、変速操作
すべきギヤの歯数と現在のアウトプットシャフトの回転
数とから変速操作を許容する前記カウンタシャフトの目
標回転数を演算し、前記カウンタシャフトの現在回転数
が前記目標回転数よりも小さいときには前記第1のクラ
ッチを作動させて前記カウンタシャフトの回転を加速さ
せ、前記現在回転数が前記目標回転数よりも大きいとき
には前記第2のクラッチを作動させて前記カウンタシャ
フトの回転を減速させ、前記目標回転数と前記カウンタ
シャフトの現在回転数との差が所定の値よりも小さくな
ったとき前記変速装置の変速操作を行わせることを特徴
とするものである。
【0014】また本発明装置(請求項3)は、カウンタ
シャフトとアウトプットシャフトとを連結又は遮断する
第1のクラッチと、前記カウンタシャフトと変速装置の
ケースとを連結又は遮断する第2のクラッチと、アウト
プットシャフトの回転数を検出するアウトプットシャフ
ト回転数検出装置と、カウンタシャフトの回転数を検出
するカウンタシャフト回転数検出装置と、トランスミッ
ションオイルの温度を検出する油温センサと、変速操作
により選択されるトランスミッションギヤ位置を検出す
るギヤ位置センサと、前記変速操作により選択されたギ
ヤの歯数と前記アウトプットシャフトの回転数とから前
記変速操作を許容する前記カウンタシャフトの目標回転
数を演算し該カウンタシャフトの現在回転数が前記目標
回転数よりも小さいときには前記第1のクラッチを作動
させて前記カウンタシャフトの回転を加速させ、前記現
在回転数が前記目標回転数よりも大きいときには前記第
2のクラッチを作動させて前記カウンタシャフトの回転
を減速させる制御装置とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0015】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1及び図2において、本発明に係る変速装置の
変速制御装置1は、第1のクラッチ5と、第2のクラッ
チ6と、アウトプットシャフト回転数検出装置50と、
カウンタシャフト回転数検出装置51と、油温センサ5
2と、ギヤ位置センサ53と、制御装置の一例たるコン
ピュータ22とを備えている。
【0016】変速制御装置1は、アウトプットシャフト
8の回転速度と該アウトプットシャフト8に回動自在に
嵌合する1速用メインギヤ9A、後進用メインギヤ9
B、2速用メインギヤ9C、3速用メインギヤ9D又は
4速用メインギヤ9Eの回転速度を同期させるためのも
のであって、コンスタントメッシュギヤ式変速装置10
に装着されている。
【0017】まず同期装置付きのコンスタントメッシュ
ギヤ式変速装置10の構成について説明すると、エンジ
ン(図示せず)のクランクシャフト12とインプットシ
ャフト13との間には、油圧圧着式等のクラッチ14が
配設されており、クランクシャフト12とインプットシ
ャフト13とを断接するように構成されている。
【0018】インプットシャフト13に固定されたイン
プットギヤ15は、カウンタシャフト16に固定されて
いるカウンタギヤ18と噛合しており、インプットシャ
フト13の回転をカウンタシャフト16に伝達するよう
になっている。
【0019】カウンタシャフト16には、1速用カウン
タギヤ19A、後進用カウンタギヤ19B、2速用カウ
ンタギヤ19C、3速用カウンタギヤ19D及び4速用
カウンタギヤ19Eが固定され、各々1速用メインギヤ
9A、後進用メインギヤ9B、2速用メインギヤ9C、
3速用メインギヤ9D及び4速用メインギヤ9Eと噛み
合わされている。
【0020】アウトプットシャフト8の1速用メインギ
ヤ9Aと後進用メインギヤ9Bとの間、2速用メインギ
ヤ9Cと3速用メインギヤ9Dとの間及び4速用メイン
ギヤ9Eとインプットギヤ15との間には、ギヤ変速用
のシフトフォーク20A、20B及び20Cが夫々配設
されていて、変速レバー21を手動操作することによる
コンピュータ22からの指令でシフトセレクトユニット
23を作動させてシフトフォーク20A,20B又は2
0Cを動かし、夫々のスリーブ17A,17B又は17
Cを介して1速用メインギヤ9A、後進用メインギヤ9
B、2速用メインギヤ9C、3速用メインギヤ9D及び
4速用メインギヤ9Eの任意のメインギヤとアウトプッ
トシャフト8とを連結させるように構成されている。
【0021】シンクロギヤ2は、アウトプットシャフト
8の回転をアウトプットギヤ4に伝達するためのもので
あって、アウトプットシャフト8に固定され、該アウト
プットシャフト8と共に回転するようになっている。
【0022】シンクロシャフト3は、該シンクロシャフ
ト3の回転速度を制御することにより、これと連結され
ている1速用メインギヤ9A、後進用メインギヤ9B、
2速用メインギヤ9C、3速用メインギヤ9D又は4速
用メインギヤ9Eの回転速度を増減速させてアウトプッ
トシャフト8の回転速度と同期させるためのものであっ
て、コンスタントメッシュギヤ式変速装置10のケース
27にボールベアリング(図示せず)によって回動自在
に支承されている。
【0023】シンクロシャフト3の中間部には雄スプラ
インが形成されており、該雄スプラインにカウンタギヤ
25に形成された雌スプラインが摺動自在に嵌合してい
る。
【0024】カウンタギヤ25は、2速用メインギヤ9
Cと噛合しており、シンクロシャフト3の回転を2速用
メインギヤ9C及び2速用カウンタギヤ19Cを介して
カウンタシャフト16に伝達するように構成されてい
る。
【0025】アウトプットギヤ4は、アウトプットシャ
フト8の回転を後述する第1のクラッチ5に伝達するた
めのものであって、シンクロシャフト3に回動自在に嵌
合すると共に、シンクロギヤ2に噛合してアウトプット
シャフト8により回転駆動されるように構成されてい
る。
【0026】アウトプットギヤ4の側方にはリング状突
起部4aが設けられ、第1のクラッチ5のハウジングと
して構成されている。
【0027】第1のクラッチ5は、1速用メインギヤ9
A、後進用メインギヤ9B、2速用メインギヤ9C、3
速用メインギヤ9D又は4速用メインギヤ9Eの回転速
度を増速させるためのものであって、シンクロシャフト
3に中間リング(図示せず)が摺動自在かつ回転力を伝
達するようにスプライン嵌合している。
【0028】また中間リングの外周部には、複数の軸側
クラッチ板29が摺動自在にスプライン嵌合している。
【0029】第1のクラッチ5のハウジングとして形成
されたリング状突起部4aの内径部には雌スプラインが
形成されており、ハウジング側クラッチ板30に形成さ
れた雄スプライン(図示せず)と摺動自在に嵌合し、複
数枚のハウジング側クラッチ板30と複数枚の軸側クラ
ッチ板29とが交互に配列されて該ハウジング内に収納
されている。
【0030】軸側クラッチ板29及びハウジング側クラ
ッチ板30の側方に対向してシリンダ室(図示せず)が
設けられ、該シリンダ室内には第1ピストン(図示せ
ず)が図2において左右方向に摺動自在に嵌合してい
る。
【0031】第1ピストンとシリンダ室との内外径嵌合
部にはOリング(図示せず)が装着されて気密が保持さ
れると共に圧縮ばね(図示せず)が第1ピストンを軸側
クラッチ板29及びハウジング側クラッチ板30から離
脱させる方向(図2において右方向)に付勢している。
【0032】そして圧縮流体供給源56から流体切換弁
58Aを介してケース27に設けられた圧縮流体供給口
(図示せず)に圧縮流体を供給して第1ピストンを図2
において左方向に移動させることにより、軸側クラッチ
板29とハウジング側クラッチ板30とを密着させ、摩
擦力によってアウトプットギヤ4の回転力をシンクロシ
ャフト3に伝達するように構成されている。
【0033】第2のクラッチ6は、1速用メインギヤ9
A、後進用メインギヤ9B、2速用メインギヤ9C、3
速用メインギヤ9D又は4速用メインギヤ9Eの回転速
度を減速させるためのものであって、第1のクラッチ5
と略同一構造として構成されている。
【0034】ケース27に固定された固定ハウジング4
0の内部に固定クラッチ板41が摺動自在にスプライン
嵌合し、またカウンタギヤ25に連続して形成された雄
スプライン(図示せず)には軸側クラッチ板42の雌ス
プライン(図示せず)が摺動自在に固定クラッチ板41
と交互に複数枚配列されて嵌合している。
【0035】固定ハウジング40には、第1のクラッチ
5のシリンダ室と同様にシリンダ部(図示せず)が形成
されており、該シリンダ部内に第2ピストン(図示せ
ず)がOリング(図示せず)を介して左右方向に摺動自
在に嵌合している。
【0036】また第2ピストンには圧縮ばね(図示せ
ず)が装着されており、該第2ピストンを固定クラッチ
板41及び軸側クラッチ板42から離脱させる方向(図
2において左方向)に付勢している。
【0037】そして圧縮流体供給源56から流体切換弁
58Bを介してケース27に設けられた圧縮流体供給口
(図示せず)に圧縮流体を供給して第2ピストンを図2
において右方向に移動させることにより、固定クラッチ
板41と軸側クラッチ板42とを密着させ、摩擦力によ
ってシンクロシャフト3に制動力を伝達するように構成
されている。
【0038】またシンクロシャフト3、アウトプットギ
ヤ4、カウンタギヤ25及び中間リングには夫々潤滑油
供給穴が形成されており、潤滑油供給装置(図示せず)
から潤滑油を供給して各部を潤滑するようになってい
る。
【0039】アウトプットシャフト回転数検出装置50
は、アウトプットシャフト8の回転数を検出するための
ものであって、コンスタントメッシュギヤ式変速装置1
0のアウトプットシャフト8の近傍に配設された、例え
ばホール素子を用いた回転数検出装置であり、アウトプ
ットシャフト8の回転数に比例した電気的パルスを発生
するようになっている。
【0040】カウンタシャフト回転数検出装置51は、
カウンタシャフト16の回転数を検出するためのもので
あって、カウンタシャフト16の近傍に配設された、例
えばホール素子を用いた回転数検出装置であり、カウン
タシャフト16の回転数に比例した電気的パルスを発生
するようになっている。
【0041】油温センサ52は、トランスミッションオ
イルの油温を検出するためのものであって、例えば温度
に比例して電気抵抗値が変化するサーミスタであり、検
出部がトランスミッションオイルに接触するようにコン
スタントメッシュギヤ式変速装置10に配設されてい
る。
【0042】ギヤ位置センサ53は、現在選択されてい
るギヤの位置を検出するためのものであって、例えばマ
イクロスイッチでありシフトセレクトユニット23に装
着されている。またレバー位置センサ54が変速レバー
21に配設されており、変速すべく選択された変速レバ
ー21の位置を検出するようになっている。
【0043】そして上記各センサは、信号線55A,5
5B,55C,55D及び55Eによってコンピュータ
22に電気的に接続されている。
【0044】制御装置の一例たるコンピュータ22は、
アウトプットシャフト回転数検出装置50、カウンタシ
ャフト回転数検出装置51、油温センサ52、ギヤ位置
センサ53、レバー位置センサ54等から各種の情報が
入力され、該情報に基いて第1のクラッチ5、第2のク
ラッチ6、シフトセレクトユニット23等を最適に制御
するためのものであって、中央演算装置22a、入出力
ポート22b及び外部記憶装置22c等から構成された
公知のコンピュータ装置である。
【0045】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1から図3におい
て、車輛が例えば1速で走行中の場合には、ギヤ変速用
のシフトフォーク20Aによりスリーブ17Aが1速用
メインギヤ9Aと係合し、エンジン11のクランクシャ
フト12の回転力はクラッチ14によってインプットシ
ャフト13に伝達されている。
【0046】更にインプットギヤ15、カウンタギヤ1
8、カウンタシャフト16、1速用カウンタギヤ19
A、1速用メインギヤ9A、スリーブ17Aを介してア
ウトプットシャフト8に回転力が伝達されている。
【0047】すなわちエンジン11から矢印F方向に入
力された回転トルクは、アウトプットシャフト8から矢
印G方向に出力されて図示しない車輪を回転させて車輛
を走行させている。
【0048】ここで変速するために図示しないクラッチ
ペダルを操作してクラッチ14によってクランクシャフ
ト12とインプットシャフト13との連結を遮断し、更
に変速レバー21を手動操作すると、コンピュータ22
は、図3のステップS1 において、ギヤ位置センサ53
から現在選択されているギヤの位置を、またレバー位置
センサ54から変速されるべきギヤ位置を読み込み、コ
ンピュータ22に入力する。そして該コンピュータ22
は、シフトセレクトユニット23を作動させてギヤ抜き
を行う。
【0049】具体的には例えば1速から2速への変速の
場合は、ギヤ変速用のシフトフォーク20Aがアウトプ
ットシャフト8上で図2において左方向に移動してスリ
ーブ17Aが同方向に移動るすことにより、1速用メイ
ンギヤ9Aとアウトプットシャフト8との係合を解除す
る。
【0050】この状態においては、インプットシャフト
13、インプットギヤ15、カウンタギヤ18、カウン
タシャフト16及びこれに固定されている1速用カウン
タギヤ19A、後進用カウンタギヤ19B、2速用カウ
ンタギヤ19C、3速用カウンタギヤ19D、4速用カ
ウンタギヤ19E、夫々これと噛合する1速用メインギ
ヤ9A、後進用メインギヤ9B、2速用メインギヤ9
C、3速用メインギヤ9D及び4速用メインギヤ9Eは
惰性回転している。
【0051】ステップS2 において、アウトプットシャ
フト回転数検出装置50によってアウトプットシャフト
8の回転数NUを検出し、ステップS3 でカウンタシャ
フト回転数検出装置51によってカウンタシャフト16
の回転数NDを検出する。更にステップS4 で油温セン
サ52によってトランスミッションオイルの油温Tを検
出してコンピュータ22に入力する。
【0052】コンピュータ22は、ステップS5 で変速
されるべきギヤの歯数とアウトプットシャフト8の回転
数NUとから変速を許容するカウンタシャフト16の目
標回転数NDTを演算により求める。
【0053】ステップS6 で目標回転数NDTとカウン
タシャフト16の現在の回転数NDとの差の絶対値が予
め定められた所定の値Aよりも小さいかどうかが判別さ
れ、所定の値Aよりも小さい場合には、アウトプットシ
ャフト8の回転速度と2速用メインギヤ9Cの回転速度
は略同期している状態にあるので、ルートR1 を通って
ステップS7 に進み、第1のクラッチ5及び第2のクラ
ッチ6を解除した後、ステップS8 でギヤシフト可能信
号を送出する。
【0054】即ち、コンピュータ22からの指令に従っ
てギヤ変速用のシフトフォーク20Bが図2において右
方向に移動してスリーブ17Bが2速用メインギヤ9C
と係合することによって2速用メインギヤ9Cとアウト
プットシャフト8とが連結され、2速への変速操作が終
了する。
【0055】目標回転数NDTと現在の回転数NDとの
差の絶対値が所定の値Aよりも大きい場合には、ステッ
プS9 で目標回転数NDTが現在の回転数NDよりも大
きいかどうかが判別され、大きい場合にはシフトダウン
変速であると判断されてステップS10に進み、回転数の
差の時間に関する変化率を計算する。
【0056】そしてステップS11で回転数の差の時間に
関する変化率とトランスミッションオイルの油温Tとの
関数として実験的に求められた閾値のグラフ(図4)か
ら現状態における増速パターンの閾値Cを求める。
【0057】ステップS12で目標回転数NDTとカウン
タシャフト16の現在の回転数NDとの差が閾値Cより
も小さいかどうかが判別され、小さい場合には、アウト
プットシャフト8の回転速度と2速用メインギヤ9Cの
回転速度は略同期している状態にあるので、ルートR2
を通ってステップS7 に進み、第1のクラッチ5及び第
2のクラッチ6を解除した後、ステップS8 でギヤシフ
ト可能信号を送出する。
【0058】目標回転数NDTと現在の回転数NDとの
差が閾値Cよりも大きい場合には、ステップS13におい
てカウンタシャフト16の回転速度を増速すべくコンピ
ュータ22から第1のクラッチ5の作動が指令される。
【0059】即ち、シフトダウン操作であることがコン
ピュータ22により判断されて第1のクラッチ5を作動
させて2速用メインギヤ9Bの回転速度を増速させるべ
く、流体圧切換弁58Aを作動させて圧縮流体を第1の
クラッチ5に供給し、ピストンを移動させて軸側クラッ
チ板29とハウジング側クラッチ板30とを密着させて
シンクロシャフト3を増速させ、カウンタギヤ25を介
して2速用メインギヤ9Cを増速させてアウトプットシ
ャフト8の回転速度に近づける。
【0060】3速又は4速への変速の場合は、増速され
たシンクロシャフト3の回転はカウンタギヤ25、2速
用メインギヤ9C、2速用カウンタギヤ19C、カウン
タシャフト16、3速又は4速用カウンタギヤ19D,
19Eを介して3速又は4速用メインギヤ9D,9Eを
増速させてアウトプットシャフト8の回転速度に近づけ
る。
【0061】そしてルートR3 を通って点Aに戻り、再
びステップS1 からカウンタシャフト16の回転速度が
目標回転数NDTに近づくまで同様の操作を繰り返し行
う。
【0062】ステップS9 で目標回転数NDTが現在の
回転数NDよりも小さい場合には、シフトアップ変速で
あると判断されてステップS14に進み、回転数の差の時
間に関する変化率を計算する。
【0063】そしてステップS15で回転数の差の時間に
関する変化率とトランスミッションオイルの温度Tとの
関数として実験的に求められた閾値のグラフ(図5)か
ら現状態における減速パターンの閾値Bを求める。
【0064】ステップS16で目標回転数NDTとカウン
タシャフト16の現在の回転数NDとの差が閾値Bより
も小さいかどうかが判別され、小さい場合には、アウト
プットシャフト8の回転速度と2速用メインギヤ9Cの
回転速度は略同期している状態にあるので、ルートR4
を通ってステップS7 に進み、第1のクラッチ5及び第
2のクラッチ6を解除した後、ステップS8 でギヤシフ
ト可能信号を送出する。
【0065】目標回転数NDTと現在の回転数NDとの
差が閾値Bよりも大きい場合には、ステップS17におい
てカウンタシャフト16の回転速度を減速すべくコンピ
ュータ22から第2のクラッチ6の作動が指令される。
【0066】すなわちシフトアツプ操作であることがコ
ンピュータ22により判断されて第2のクラッチ6を作
動させて2速用メインギヤ9Bの回転速度を減速させる
べく、流体圧切換弁58Bを作動させて圧縮流体を第2
のクラッチ6に供給し、ピストンを移動させて軸側クラ
ッチ板42と固定クラッチ板41とを密着させる。
【0067】該操作によりシンクロシャフト3と共に回
転している軸側クラッチ板42には固定クラッチ板41
との摩擦力による制動力が作用し、シンクロシャフト3
の回転速度が減速する。
【0068】そしてルートR3 を通って点Aに戻り、再
びステップS1 から変速されるメインギヤの回転速度が
アウトプットシャフト8の回転速度と同期するまで同様
操作が繰り返し行なわれる。
【0069】また該増速又は減速の速度は、第1のクラ
ッチ5又は第2のクラッチ6に供給する圧縮流体の圧力
をコンピュータ22で制御して急増減速を行う場合には
高圧の圧縮流体を、わずかの増減速を行う場合には比較
的低圧の圧縮流体を供給して増速又は減速作用を行わせ
るので、所定の回転速度まで短時間で増速又は減速させ
ることができ、変速操作を迅速に行うことができる。
【0070】なお、上記実施例は、いわゆるフィンガー
タッチコントロールタイプの変速装置について説明した
が、いわゆる自動変速装置についても適用が可能であ
る。
【0071】
【発明の効果】本発明は、上記のようにアウトプットシ
ャフトに固定されたシンクロギヤによって駆動されるア
ウトプットギヤとシンクロシャフトとを連結又は遮断す
る第1のクラッチ及びシンクロシャフトと変速装置のケ
ースとを連結又は遮断する第2のクラッチとを用い、ギ
ヤのシフトダウン時には第1のクラッチを作動させてシ
ンクロシャフトの回転速度を増速させ、またギヤのシフ
トアップ時には第2のクラッチを作動させて、シンクロ
シャフトの回転速度を減速させ、該シンクロシャフトに
スプライン嵌合するカウンタギヤ及びメインギヤを介し
てカウンタシャフトを増速又は減速させるようにしたの
で、短時間でメインギヤとアウトプットシャフトとの回
転速度を同期させることができる効果があり、またこの
結果運転者の意志通りに変速操作を行うことができ、軽
快な運転性能を確保することがてきる効果がある。
【0072】また変速操作すべきギヤの歯数と現在のア
ウトプットシャフトの回転数とから変速操作を許容する
カウンタシャフトの目標回転数及び該目標回転数とカウ
ンタシャフトの現在回転数との回転数差の許容範囲を演
算により求め、該回転数の差が許容範囲内になったとき
変速装置に変速操作を行わせるようにしたので、いわゆ
る従来のシンクロメッシュ機構を用いることなく滑らか
な変速操作を行うことができる効果がある。
【0073】更には、回転数差の許容範囲をカウンタシ
ャフトの加速パターン又は減速パターンごとに回転数の
差の時間に関する変化率とトランスミッションオイルの
温度とから夫々予め決められた最適値を用いて制御する
ようにしたので、ギヤのシフトアップ又はシフトダウン
のどちらの操作においても常に滑らかな変速操作を行う
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速装置の変速制御装置の全体構成を示す側面
図である。
【図2】変速制御装置の構成を示す概略図である。
【図3】変速制御装置のルーチンを示すフローチャート
図である。
【図4】アウトプットシャフトを減速する場合の閾値の
グラフである。
【図5】アウトプットシャフトを増速する場合の閾値の
グラフである。
【符号の説明】
1 変速装置の変速制御装置 5 第1のクラッチ 6 第2のクラッチ 8 アウトプットシャフト 10 変速装置の一例たるコンスタントメッシュギヤ
式変速装置 16 カウンタシャフト 22 制御装置の一例たるコンピュータ 27 ケース 50 アウトプットシャフト回転数検出装置 51 カウンタシャフト回転数検出装置 52 油温センサ 53 ギヤ位置センサ
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウンタシャフトとアウトプットシャフ
    トとを連結又は遮断して該カウンタシャフトの回転を加
    速させる第1のクラッチと、前記カウンタシャフトと変
    速装置のケースとを連結又は遮断して前記カウンタシャ
    フトの回転を減速させる第2のクラッチとを用い、変速
    操作すべきギヤの歯数と現在のアウトプットシャフトの
    回転数とから変速操作を許容する前記カウンタシャフト
    の目標回転数を演算し、前記カウンタシャフトの現在回
    転数が前記目標回転数よりも小さいときには前記第1の
    クラッチを作動させて前記カウンタシャフトの回転を加
    速させ、前記現在回転数が前記目標回転数よりも大きい
    ときには前記第2のクラッチを作動させて前記カウンタ
    シャフトの回転を減速させ、前記目標回転数と前記カウ
    ンタシャフトの現在回転数との差が所定の値よりも小さ
    くなったとき前記変速装置の変速操作を行わせることを
    特徴とする変速装置の変速制御方法。
  2. 【請求項2】 前記変速操作を可能とする前記所定の値
    は、前記回転数の差の時間に関する変化率とトランスミ
    ッションオイルの油温とにより前記カウンタシャフトの
    加速パターン又は減速パターンごとに夫々予め決められ
    た値であることを特徴とする請求項1に記載の変速装置
    の変速制御方法。
  3. 【請求項3】 カウンタシャフトとアウトプットシャフ
    トとを連結又は遮断する第1のクラッチと、前記カウン
    タシャフトと変速装置のケースとを連結又は遮断する第
    2のクラッチと、アウトプットシャフトの回転数を検出
    するアウトプットシャフト回転数検出装置と、カウンタ
    シャフトの回転数を検出するカウンタシャフト回転数検
    出装置と、トランスミッションオイルの温度を検出する
    油温センサと、変速操作により選択されるトランスミッ
    ションギヤ位置を検出するギヤ位置センサと、前記変速
    操作により選択されたギヤの歯数と前記アウトプットシ
    ャフトの回転数とから前記変速操作を許容する前記カウ
    ンタシャフトの目標回転数を演算し該カウンタシャフト
    の現在回転数が前記目標回転数よりも小さいときには前
    記第1のクラッチを作動させて前記カウンタシャフトの
    回転を加速させ、前記現在回転数が前記目標回転数より
    も大きいときには前記第2のクラッチを作動させて前記
    カウンタシャフトの回転を減速させる制御装置とを備え
    たことを特徴とする変速装置の変速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100793886B1 (ko) * 2006-07-25 2008-01-15 현대자동차주식회사 차량용 듀얼 클러치 변속기의 변속 제어방법
JP2008095750A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Yanmar Co Ltd トランスミッション
CN118912199A (zh) * 2024-07-22 2024-11-08 中国重汽集团济南动力有限公司 一种amt副轴转速调速控制系统及方法

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