JPH06267013A - 磁気抵抗効果再生装置 - Google Patents

磁気抵抗効果再生装置

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JPH06267013A
JPH06267013A JP5053389A JP5338993A JPH06267013A JP H06267013 A JPH06267013 A JP H06267013A JP 5053389 A JP5053389 A JP 5053389A JP 5338993 A JP5338993 A JP 5338993A JP H06267013 A JPH06267013 A JP H06267013A
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JP
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circuit
magnetoresistive effect
output
effect element
signal
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JP5053389A
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English (en)
Inventor
Yojiro Fukushima
洋次郎 福嶋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生ヘッドに磁気抵抗効果素子を用いた磁気
再生装置において、消費電流を小さくすると共に、雑音
を低減する。 【構成】 磁気抵抗効果素子2は磁気記録媒体1の磁化
に対応して抵抗値が変化する。検出回路3は磁気抵抗効
果素子2の抵抗値の変化を検出する。時間制御回路4は
検出回路3が規定の時間幅だけ動作するための時間信号
を発生する。保持回路5は時間信号に同期して検出回路
3の出力信号を保持する。低域濾波回路6は保持回路5
の出力を受け再生出力を得、出力端子7に出力する。こ
れにより、磁気抵抗効果素子2に流すセンス電流を断続
させ、平均電流を小さくし省電力化が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生における
磁気抵抗効果素子を用いた再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトカセットテープレコー
ダやビデオテープレコーダに代表される磁気記録再生装
置は、コイル型磁気ヘッドを用いた装置が全盛である。
一方、最近の薄膜形成技術を利用し、磁界の変化を抵抗
の変化に変換する磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘッド
が提案されている。このヘッドは大量生産が可能なため
将来低価格化による普及が期待されている。以下、この
ヘッドを用いた磁気テープ再生装置の従来例について図
8を参照して説明する。
【0003】図8において、1は磁気テープ、2は磁気
抵抗効果素子、41は抵抗、43は増幅器、7は出力端
子、40は電源端子、42は接地端子である。
【0004】以上のように構成された従来例について、
以下その動作を説明する。磁気抵抗効果素子2は磁気テ
ープ1から受ける磁界の強さを抵抗値に変換する動作を
する。一方、磁気抵抗効果素子2には電源端子40、抵
抗41、磁気抵抗効果素子2、接地端子42から成る回
路にセンス電流が流れている。このセンス電流は、磁気
抵抗効果素子2の抵抗値が抵抗41の値に較べて十分に
小さいときには電源端子40の電圧を抵抗41の値で割
った一定の値となる。従って、磁気抵抗効果素子2の両
端にはセンス電流と磁気抵抗効果素子2の抵抗変化との
積の電圧が現れる。これは磁気テープ1から受けた磁界
の変化に相当し、出力信号と成る。この出力信号は、増
幅器43で増幅され、出力端子7から再生出力を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、動作時、常にセンス電流が流れているた
め、消費電力が大きく(通常センス電流はステレオの2
チャンネルで約20mAであり、電源電圧を5Vとする
と約100mWの消費電力となる)、ポータブル機器へ
の応用には大きくて重たい電池を必要とし小型化できな
いという問題点を有していた。また更に、磁気抵抗効果
素子が上記電流消費による発熱を引き起こし、この熱が
磁気テープ1の走行に伴って変動して磁気抵抗効果素子
の抵抗変化を引き起こす。この抵抗変化は雑音と成って
再生時の品位を著しく下げる。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、センス電流による消費電力を小さくすることによっ
て、小型軽量のポータブル機器を提供するとともに、雑
音の少ない磁気テープ再生装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気抵抗効果再生装置は、磁気記録媒体の磁
化に対応して抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子と、磁
気抵抗効果素子の抵抗値の変化を検出する検出回路と、
検出回路が規定の時間幅だけ動作するための時間信号を
発生する時間制御回路と、時間信号に同期して検出回路
の出力信号を保持する保持回路と、保持回路の出力を受
け再生出力を得る低域濾波回路とを備える。
【0008】
【作用】本発明は上記した構成により、時間制御回路が
規定の時間幅だけ検出回路を動作させることにより、セ
ンス電流が規定の時間幅だけ動作することとなり電流の
平均値を下げて消費電力を小さくする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例における磁気
テープを用いた音声信号再生装置の構成を示すものであ
る。図1において、1は磁気記録媒体である磁気テー
プ、2は磁気抵抗効果素子、3は検出回路、4は時間制
御回路、5は保持回路、6は低域濾波回路、7は出力端
子、8はスイッチングトランジスタ、9と10は抵抗、
11は増幅回路、12は電源端子、13は接地端子であ
る。抵抗9は電源端子12から供給される電圧とともに
センス電流を決めるセンス電流源である。スイッチング
トランジスタ8と抵抗10と抵抗9と増幅回路11とで
構成された検出回路3は、磁気抵抗効果素子2に接続さ
れるとともに保持回路5に信号を出力する。時間制御回
路4は時間信号を発生して検出回路3を構成するスイッ
チングトランジスタ8と抵抗10を制御するとともに保
持回路5の動作を制御する。保持回路5の出力は低域濾
波回路6を経て出力端子7に出力される。
【0011】以上のように構成された本実施例の磁気テ
ープを用いた音声信号再生装置について、以下その動作
について図2を参照して説明する。磁気テープ1には音
声信号が磁化の強さの変化として記録されている。
(a)は横軸を時間として磁化の強さの変化を示してい
る。磁気テープ1の近傍にある磁気抵抗効果素子2の抵
抗値が磁気テープ1の磁化の変化を受けて変化する。
(b)はこの抵抗値の変化を示している。
【0012】いま、スイッチングトランジスタ8が導通
状態にあると仮定する。電源端子12、スイッチングト
ランジスタ8、抵抗9、磁気抵抗効果素子2、接地端子
13から成る回路に流れるセンス電流Isは、電源端子
12の電圧をVcc、抵抗9の抵抗値をR9とし、スイ
ッチングトランジスタ8のコレクタ、エミッタ間電圧が
Vccに対して十分小さく、また磁気抵抗効果素子2の
抵抗値がR9に対して十分小さいとすると(1)式で与
えられる。従って、磁気抵抗効果素子2の抵抗値とセン
ス電流との積で発生する電圧の変化が抵抗9と磁気抵抗
効果素子2との接続点に現れる。
【0013】 Is=Vcc/R9 (1) ここで、時間制御回路4は(c)に示す時間信号を発生
し、抵抗10を通じてスイッチングトランジスタ8のベ
ースに印加する。なお、時間制御回路は水晶等を用いた
通常のクロック発振器とカウンター回路を用いて構成す
る事ができる。スイッチングトランジスタ8は時間信号
が低い電圧を示している時に導通状態になり、高い電圧
を示している時に遮断状態になる。従って、センス電流
は(d)に示すように、スイッチングトランジスタ8が
導通状態の時は(1)式の値であって、遮断状態の時は
零である。この結果、抵抗9と磁気抵抗効果素子2との
接続点の出力は(e)に示す波形となる。この出力は増
幅回路11で増幅され、保持回路5に入力する。保持回
路5は時間信号(c)を用いてセンス電流が流れている
時の値を保持し(f)に示す波形に変換する。更にこの
波形を低域濾波回路6によりセンス電流の断続による高
周波成分を除去して音声信号を再生する。音声信号の周
波数帯域は約20kHzといわれているので時間信号の
周波数波その2倍である40kHz以上あれば良いのは
サンプリング定理から明らかである。また、図2(d)
に示すセンス電流のデューティ比は例えば1:3即ちセ
ンス電流が流れている時間を零である時間の1/3とす
れば平均値は(1)式のセンス電流の1/4となる。
【0014】以上のように構成された本実施例によれ
ば、時間制御回路と検出回路を設けることにより、磁気
抵抗効果素子に流すセンス電流を1/4に低減すること
ができる。ポータブル機器に応用した場合、電池を小さ
くして小型化を実現する。また、磁気抵抗効果素子が消
費する電力を小さくすることができ、磁気抵抗効果素子
の温度上昇が変動して発生する雑音を低減する事ができ
る。
【0015】図3は本発明の第2の実施例における磁気
テープを用いた音声信号再生装置の構成を示している。
同図において、1は磁気記録媒体である磁気テープ、2
は磁気抵抗効果素子、3は検出回路、4は時間制御回
路、5は保持回路、6は低域濾波回路、7は出力端子
で、以上は図1の構成と同様である。図1と異なるのは
検出回路3の構成がスイッチングトランジスタ8と抵抗
9及び10と増幅回路11とから成るのを以下の様にし
たものである。14は抵抗、15はスイッチングトラン
ジスタ、16は定電圧トランジスタ、17は定電圧源、
18は抵抗、19と20はカレントミラーを構成するト
ランジスタ、21は抵抗、22は演算増幅器、23は接
地端子、24は電源端子である。抵抗21と演算増幅器
22は磁気抵抗効果素子2の電流を検出する増幅器であ
る。
【0016】上記の様に構成された音声信号再生装置に
ついて、以下その動作を説明する。前述の第1の実施例
における磁気テープ1および磁気抵抗効果素子2の動作
と同様に磁気テープ1に記録された音楽信号の磁化によ
って磁気抵抗効果素子2の抵抗値が変化する。図4
(a)に横軸を時間とした磁気テープ1の磁化の強さの
変化を、(b)に磁気抵抗効果素子2の抵抗値の変化を
示す。
【0017】いま、スイッチングトランジスタ15が遮
断状態であるとすると、定電圧トランジスタ16のベー
ス電圧は抵抗18の電圧降下が十分に小さい場合は定電
圧源17によって決まる。また一般的に、トランジスタ
が動作状態にあるときのベース、エミッタ間の電圧は約
0.6Vでほぼ一定である。従って、定電圧トランジス
タ16のエミッタは定電圧源17の電圧から0.6Vを
差し引いた電圧を出力する電圧源となる。この電圧源は
磁気抵抗効果素子2に接続され、さらにカレントミラー
を構成するトランジスタ19に接続される。トランジス
タ19はコレクタとエミッタが共通となっているため、
コレクタ−エミッタ間電圧はベース−エミッタ間の電圧
に等しく、前記同様約0.6Vである。以上のことか
ら、電源端子24、トランジスタ16のコレクタおよび
エミッタ、磁気抵抗効果素子2、トランジスタ19のコ
レクタおよびエミッタと接地端子から成る経路に流れる
電流Ipを考えると、定電圧源17の電圧をVs、磁気
抵抗効果素子2の抵抗値をRmとして(2)式で表され
る。
【0018】 Ip=(Vs−0.6×2)/Rm (2) (2)式より、磁気テープ1に記録された音楽信号に対
応して変化する磁気抵抗効果素子2の抵抗Rmの変化は
Ipの変化となってトランジスタ19のコレクタに流れ
る。トランジスタ19とトランジスタ20は前述の様に
カレントミラーとなっているため、トランジスタ19の
コレクタ電流はそのままトランジスタ20のコレクタ電
流となる。従って、Ipの変化は演算増幅器22と抵抗
21に流れる。演算増幅器22と抵抗21は電流入力増
幅器であって、入力電流であるIpと抵抗21の抵抗値
との積が出力電圧となる。既に明らかなようにこの出力
電圧は磁気テープ1に記録された音楽信号に対応する出
力である。
【0019】ここで、時間制御回路4は図4(c)に示
す時間信号を出力し、抵抗14を経てスイッチングトラ
ンジスタ15のベースに印加する。時間信号(c)が低
い電圧のときスイッチングトランジスタ15は遮断であ
って上記の様に磁気テープ1に記録された音楽信号に対
応する出力が演算増幅器22の出力即ち検出回路3の出
力に現れる。一方、時間信号(c)が高い電圧の時スイ
ッチングトランジスタ15は導通となりコレクタの電位
はほぼ零になる。従って、電圧源であるトランジスタ1
6のエミッタ電位は零となる。このとき、Ipが零にな
るとともに磁気抵抗効果素子2の抵抗値の変化は検出回
路3から出力されない。(d)は電圧源である定電圧ト
ランジスタ16のエミッタ電圧を示すもので、(e)は
検出回路3の出力を示すものである。検出回路3の出力
(e)は保持回路5、低域濾波回路6を経て出力端子7
に再生出力を出力するのは第1の実施例における場合と
同様である。また、図4の(f)は第1の実施例におけ
る場合と同様に保持回路4の出力、(g)は出力端子7
の再生出力である。
【0020】以上のように構成した本実施例によれば、
磁気抵抗効果素子2に接続された定電圧トランジスタ1
6のエミッタや、トランジスタ19のコレクタ−ベース
共通端子は、交流インピーダンスが非常に小さい。従っ
て、磁気テープ1の駆動装置であるモータやまた他の電
気回路から誘導される雑音に対して、より強い再生装置
を実現することが可能である。
【0021】図5は本発明の第3の実施例における磁気
テープを用いた音声信号再生装置の構成を示している。
同図において、1は磁気テープ、2は磁気抵抗効果素
子、3は検出回路、4は時間制御回路、25はADコン
バータ、26は周波数特性強調回路、27はDAコンバ
ータ、7は出力端子である。周波数特性強調回路26は
デジタル回路で構成された信号処理回路である。
【0022】上記の様に構成された音声信号再生装置に
ついて、以下その動作を説明する。磁気テープ1、磁気
抵抗効果素子2、検出回路3は前述の第1の実施例と同
様である。検出回路3の出力は第1の実施例における図
2(e)の波形と同様である。ADコンバータ25は、
時間制御回路4の出力である時間信号を用いて量子化の
時間タイミングを同期させることにより、磁気テープ1
の音楽信号に対応した検出回路3の出力を量子化する。
ADコンバータ25により量子化されたデジタルデータ
は、周波数特性強調回路26において、特定の周波数、
例えば200Hz以下の周波数の信号を強くする。周波
数特性強調回路26は一般的に良く知られているデジタ
ルフィルタを用いて構成することができる。周波数特性
強調回路26の出力はDAコンバータ27によって、時
間信号を用いてアナログ量への置換タイミングを得るこ
とにより、再生信号に変換され出力される。
【0023】以上のように構成した本実施例によれば、
ADコンバータ25と、DAコンバータ27の動作タイ
ミングを時間信号より得ることにより、正しい量子化と
アナログ量への変換が可能となる。本実施例の様な低域
強調は、ポータブル機器に使われる小型スピーカの低域
不足を補償するのに有効である。また、信号処理回路と
して各種のデジタル回路を用いることにより音響効果を
高めた再生装置を構成する事もできる。
【0024】図6は本発明の第4の実施例における磁気
テープを用いた音声信号再生装置の構成を示している。
同図において、1は磁気記録媒体である磁気テープ、2
は磁気抵抗効果素子、3は検出回路、4は時間制御回
路、5は保持回路、6は低域濾波回路、7は出力端子、
8はスイッチングトランジスタ、9と10は抵抗、11
は増幅回路、12は電源端子、13は接地端子である。
抵抗9は電源端子12から供給される電圧に対してセン
ス電流を決めるセンス電流源であって、以上は図1の構
成と同様である。図1と異なるのは下記の構成要素を有
することである。29と31は抵抗、30と32はスイ
ッチングトランジスタ、33は高い周波数領域でインピ
ーダンスが小さいインピーダンス素子であるコンデン
サ、34は低電圧源である。
【0025】上記の様に構成された音声信号再生装置に
ついて、以下その動作を説明する。磁気テープ1、磁気
抵抗効果素子2、スイッチングトランジスタ8、抵抗1
0、抵抗9、増幅回路11、時間制御回路4、保持回路
5、低域濾波回路6、出力端子7は図1における場合と
同様の動作をする。図7において、図2と同様に、
(a)は横軸を時間とした磁気テープ1の磁化の強さの
変化を、(b)は磁気抵抗効果素子2の抵抗値の変化
を、(c)は時間制御回路が発生する時間信号を、
(d)はセンス電流を示すものである。以上は第1の実
施例と同様の動作である。第1の実施例と異なる動作を
以下に説明する。
【0026】いまスイッチングトランジスタ32が導通
状態であるとすると、コンデンサ33は定電圧源34の
交流インピーダンスが通常非常に小さいため、磁気抵抗
効果素子2と並列に接続された状態とみなせる。従っ
て、合成したインピーダンスは低い周波数領域では磁気
抵抗効果素子2のインピーダンスとなり、高い周波数領
域ではコンデンサ33によって決まる小さいインピーダ
ンスとなる。この合成インピーダンスを持つ磁気抵抗効
果素子2とコンデンサ33とにセンス電流を流したとき
発生する出力電圧は、低い周波数領域では(1)式で表
される磁気テープ1の磁化に対応した出力であり、高い
周波数領域では、インピーダンスが小さいためほとんど
発生しない。インピーダンスが小さくなる周波数は、コ
ンデンサ33の容量と磁気抵抗効果素子2の抵抗値とで
決まるが、磁気テープ1に記録されている信号の周波数
より高い周波数を選ぶことにより信号に影響を与えずに
効果を得ることができる。高い周波数の出力はほとんど
磁気テープ1の雑音や磁気抵抗効果素子2の雑音であ
り、不要なものである。この不要な雑音を小さくするこ
とができる。
【0027】ここで、時間信号(c)が抵抗29を通じ
てスイッチングトランジスタ30のベースに印加される
動作を考える。時間信号(c)の電圧が低いとき、スイ
ッチングトランジスタ30は導通してさらに抵抗31を
通じてスイッチングトランジスタ32も導通する。ま
た、時間信号(c)の電圧が高い時、スイッチングトラ
ンジスタ30とスイッチングトランジスタ32が遮断状
態となる。この動作はスイッチングトランジスタ8の導
通、遮断と同時に行われる。このときのコンデンサ33
の2つの端子の各々の電位とそれにともなうコンデンサ
33の充放電動作を考える。スイッチングトランジスタ
30とスイッチングトランジスタ32がともに導通状態
のとき、コンデンサ33と増幅器11との接続点(A)
の電位はセンス電流と磁気抵抗効果素子2の抵抗値との
積である。また、定電圧源34の電圧を接続点(A)の
電位と等しいとすると、コンデンサ33とスイッチング
トランジスタ32のコレクタとの接続点(B)の電位
は、スイッチングトランジスタ32の導通時のコレクタ
エミッタ間の電圧が十分に小さいとして接続点(A)の
電位と等しくなる。従って、この時コンデンサ33の充
放電は起こらないので、接続点(A)及び(B)の電位
は変化しない。また、スイッチングトランジスタ30と
スイッチングトランジスタ32がともに遮断状態のと
き、接続点(A)の電位は接地端子13の電位であり、
接続点(B)の電位はスイッチングトランジスタ32が
遮断であって、充放電が行われず、接続点(A)と同じ
電位となる。
【0028】以上から本構成では、コンデンサ33の2
つの端子である接続点(A)と(B)の電位が常に等し
く、状態の変化に伴って充放電するときの異常な電位変
動が発生せず、磁気テープ1に対応した信号出力のみが
検出回路3から出力される。検出回路3の出力は図7に
おけるセンス電流(d)が流れているときだけ出力が発
生するので(e)の波形となる。この出力(e)は保持
回路5に入力する。時間制御回路4は時間信号(c)を
出力し、遅延回路35に入力する。遅延回路35は時間
信号(c)を時間tdだけ遅らせた波形(f)を出力す
る。保持回路5は波形(f)の立ち下がりエッジを用い
て検出回路3の出力を保持する。保持回路5の出力を
(g)に示す。低域濾波回路6は保持回路5の出力
(g)からセンス電流の断続による高周波成分を除去し
て音声信号を再生し出力端子7から出力する。
【0029】以上のように構成した本実施例によれば、
抵抗29と31、スイッチングトランジスタ30,3
2、高い周波数領域でインピーダンスが小さいインピー
ダンス素子であるコンデンサ33、低電圧源34を設け
ることにより、信号周波数を越える高い周波数領域の不
要な雑音を小さくすると共に、センス電流を断続させる
ことによって発生する高い周波数領域の雑音が信号周波
数の帯域に入り込む現象による雑音の増加を軽減する事
ができるものである。また、遅延回路35を設けること
により、スイッチングトランジスタ30および32の動
作タイミングがわずかにずれ、コンデンサ33がわずか
に充放電して異常な電位変動があっても遅延時間tdよ
り短い時間であれば保持する値には全く影響せず、高品
位な再生信号を得ることができる。
【0030】なお、第1の実施例においてはセンス電流
源として抵抗9を用いたが、トランジスタやFETを用
いたカレントミラーを用いても同じ効果を得ることがで
きる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は、時間制御回路の
時間信号に同期して検出回路の出力信号を保持する保持
回路を設けることにより、センス電流を断続させ、平均
電流を小さくし省電力化が実現できるものである。これ
によって、ポータブル機器の電池を小さくし小型軽量化
が実現すると共に、磁気抵抗効果素子の発熱にともなう
雑音を低減することができるものである。またさらに、
磁気抵抗効果素子に接続する回路のインピーダンスを小
さくし、誘導雑音を低減することや、高い周波数領域の
不要な雑音を低減することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気テープを用
いた音声信号再生装置の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における磁気テープを用いた音
声信号再生装置の動作波形図
【図3】本発明の第2の実施例における磁気テープを用
いた音声信号再生装置の構成を示すブロック図
【図4】同第2の実施例における磁気テープを用いた音
声信号再生装置の動作波形図
【図5】本発明の第3の実施例における磁気テープを用
いた音声信号再生装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第4の実施例における磁気テープを用
いた音声信号再生装置の構成を示すブロック図
【図7】同第4の実施例における磁気テープを用いた音
声信号再生装置の動作波形図
【図8】従来例における磁気テープ再生装置の構成を示
すブロック図
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 磁気抵抗効果素子 3 検出回路 4 時間制御回路 5 保持回路 6 低域濾波回路 7 出力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体の磁化に対応して抵抗値が
    変化する磁気抵抗効果素子と、 前記磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化を検出する検出回
    路と、 前記検出回路が規定の時間幅だけ動作するための時間信
    号を発生する時間制御回路と、 前記時間信号に同期して前記検出回路の出力信号を保持
    する保持回路と、 前記保持回路の出力を受け再生出力を得る低域濾波回路
    とを備えた磁気抵抗効果再生装置。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体の磁化に対応して抵抗値が
    変化する磁気抵抗効果素子と、 前記磁気抵抗効果素子に電流を供給するセンス電流源
    と、 前記センス電流源が規定の時間幅だけ動作するための時
    間信号を発生する時間制御回路と、 前記センス電流源と前記磁気抵抗効果素子との接続点か
    ら信号を得る検出回路と、 前記時間信号に同期して前記検出回路の出力信号を保持
    する保持回路と、 前記保持回路の出力を受け再生出力を得る低域濾波回路
    とを備えた磁気抵抗効果再生回路。
  3. 【請求項3】 磁気記録媒体の磁化に対応して抵抗値が
    変化する磁気抵抗効果素子と、 前記磁気抵抗効果素子に電圧を供給する電圧源と、 前記電圧源が規定の時間幅だけ動作するための時間信号
    を発生する時間制御回路と、 前記磁気抵抗効果素子の電流を検出する増幅器と、 前記増幅器の出力を時間信号に同期して保持する保持回
    路と、 前記保持回路の出力を受け再生出力を得る低域濾波回路
    とを備えた磁気抵抗効果再生回路。
  4. 【請求項4】 磁気録媒体の磁化に対応して抵抗値が変
    化する磁気抵抗効果素子と、 前記磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化を検出する検出回
    路と、 前記検出回路が規定の時間幅だけ動作するための時間信
    号を発生する時間制御回路と、 前記時間信号に同期して検出回路の出力信号をデジタル
    変換するADコンバータと、 前記ADコンバータの出力を受け、デジタル回路で構成
    された信号処理回路と、 前記信号処理回路の出力を受け再生出力を得るDAコン
    バータとを備えた磁気抵抗効果再生回路。
  5. 【請求項5】 磁気記録媒体の磁化に対応して抵抗値が
    変化する磁気抵抗効果素子と、 前記磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化を検出する検出回
    路と、 前記検出回路が規定の時間幅だけ動作するための時間信
    号を発生する時間制御回路と、 前記磁気抵抗効果素子に接続され検出回路が動作する時
    間幅だけ導通するスイッチと、 前記スイッチの他端に接続され特定の周波数領域のイン
    ピーダンスが小さい特性を持つインピーダンス素子と、 前記インピーダンス素子の電位を規定する定電圧源と、 前記時間信号に同期して前記検出回路の出力信号を保持
    する保持回路と、 前記保持回路の出力を受け再生出力を得る低域濾波回路
    とを備えた磁気抵抗効果再生回路。
  6. 【請求項6】 磁気録媒体の磁化に対応して抵抗値が変
    化する磁気抵抗効果素子と、 前記磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化を検出する検出回
    路と、 前記検出回路が規定の時間幅だけ動作するための時間信
    号を発生する時間制御回路と、 前記磁気抵抗効果素子に接続され検出回路が動作する時
    間幅だけ導通するスイッチと、 前記スイッチの他端に接続され特定の周波数領域のイン
    ピーダンスが小さい特性を持つインピーダンス素子と、 前記インピーダンス素子の電位を規定する定電圧源と、 前記時間信号を遅延する遅延回路と、 前記遅延回路の出力に同期して検出回路の出力信号を保
    持する保持回路と、 前記保持回路の出力を受け再生出力を得る低域濾波回路
    とを備えた磁気抵抗効果再生回路。
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