JPH06270694A - 電気自動車のバッテリキャリア支持構造 - Google Patents

電気自動車のバッテリキャリア支持構造

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JPH06270694A
JPH06270694A JP6215793A JP6215793A JPH06270694A JP H06270694 A JPH06270694 A JP H06270694A JP 6215793 A JP6215793 A JP 6215793A JP 6215793 A JP6215793 A JP 6215793A JP H06270694 A JPH06270694 A JP H06270694A
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JP
Japan
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battery carrier
vehicle
vehicle body
support structure
energy
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Application number
JP6215793A
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English (en)
Inventor
Takuji Tsuchida
卓爾 槌田
Toyohiko Eto
豊彦 江藤
Katsuhisa Hasegawa
勝久 長谷川
Tomoo Suzuki
智雄 鈴木
Tadahiko Fuse
忠彦 布施
Keiji Kunikita
圭二 国北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor Corp
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor Corp
Kanto Auto Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体前方から衝撃力が作用した場合に、フロ
ントサイドメンバのエネルギ吸収負担量を低減するとと
もにピッチングを防止し車両姿勢を安定させる。 【構成】 バッテリキャリア12のフランジ12Bの前
部上面にはフロントブラケット14がボルト36とウエ
ルドナット34とで固定されており、バッテリキャリア
12のフランジ12Bの後部上面にはリヤブラケット1
6がボルト42とウエルドナット40とで固定されてい
る。また、ボルト36の滑り荷重F1は、ボルト42の
滑り荷重F2より小さくなっている。ロッカインナ30
の下壁部30Aの車体前後方向中間部には折れビード4
4が形成されており、ロッカ13の後部は、この折れビ
ード44を折曲部として下方へ折れ曲がるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリを収納するバ
ッテリキャリアが車体に装着される電気自動車のバッテ
リキャリア支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】排出ガスや騒音のない無公害車としての
電気自動車は、動力源としてACモータあるいはDCモ
ータとバッテリを用いるのが大勢であり、通常このバッ
テリは、バッテリキャリアに収納され、このバッテリキ
ャリアが車体の床下等に取付けられている。
【0003】ところで、一般に自動車は、車体前方から
作用する衝撃力を減少させるため、フロントサイドメン
バー等が変形するようになっている。
【0004】しかしながら、バッテリを搭載した電気自
動車では、一般の自動車よりも車両重量が増大するた
め、運動エネルギを吸収するには、その分フロントサイ
ドメンバー等の強度を上げる必要が生じ、このことがさ
らに車両重量を増大させていた。このため、車体前方か
ら衝撃力が作用した場合に、バッテリを収納したバッテ
リキャリアを車両から切り離し車体前方へ相対移動させ
ることで、車体前方から衝撃力が作用した場合に、フロ
ントサイドメンバのエネルギ吸収負担量を低減する電気
自動車が提案されている(米国特許4,058,182
号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この電
気自動車では、図13に示すように、車両70の前方か
ら衝撃力が作用した場合に、バッテリキャリア72を車
両下部70Aから切り離すため、車両70の重心G1が
上方の重心G2へ急激に移動する。従って、リヤサスペ
ンションのスプリングが伸びて、車両70に図13の矢
印U方向のピッチングが発生し、車両70の後部70B
が高くなり、車両70の姿勢が不安定となる。
【0006】本発明は係る事実を考慮し、車体前方から
衝撃力が作用した場合に、フロントサイドメンバのエネ
ルギ吸収負担量を低減することができるとともにピッチ
ングを防止し車両姿勢を安定させることができる電気自
動車のバッテリキャリア支持構造を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る電気自動車のバッテリキャリア支持構造は、車体下
部でバッテリキャリアを支持し車体急減速時にバッテリ
キャリアが車両に対して前方へ相対移動しエネルギを吸
収する機構を備えた電気自動車のバッテリキャリア支持
構造であって、バッテリキャリアの運動エネルギを車両
の後部が下がる方向へ向けて車体に作用させるエネルギ
伝達手段を有することを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の本発明に係る電気自
動車のバッテリキャリア支持構造は、請求項1記載の電
気自動車のバッテリキャリア支持構造において、前記エ
ネルギ伝達手段は、車体下部のバッテリキャリア支持部
とバッテリキャリアの前部とを所定の離脱荷重で離脱可
能に結合する前部結合部材と、この前部結合部材の離脱
荷重より大きな離脱荷重で前記バッテリキャリア支持部
とバッテリキャリアの後部とを結合する後部結合部材
と、前記バッテリキャリア支持部の車体前後方向中間部
に形成された折曲部と、を有することを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項3記載の本発明に係る電気自
動車のバッテリキャリア支持構造は、請求項1記載の電
気自動車のバッテリキャリア支持構造において、車体後
方側が車体前方側より低い傾斜構造とされたバッテリキ
ャリア支持部であることを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の本発明に係る電気自
動車のバッテリキャリア支持構造は、請求項1記載の電
気自動車のバッテリキャリア支持構造において、前部が
バッテリキャリアに固定されたベルトと、このベルトの
中間部が通過するエネルギ吸収機構と、前記ベルトの前
部と中間部との間に当接し前記ベルトがバッテリキャリ
アによって引っ張られた場合に前記ベルトによって車両
の後部が下がる方向へ移動されるサスペンションアーム
と、を備えていることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の本発明に係る電気自動車のバッ
テリキャリア支持構造では、車体急減速時にバッテリキ
ャリアが車両に対して前方へ相対移動してエネルギを吸
収するとともに、バッテリキャリアの運動エネルギが、
エネルギ伝達手段によって、車両の後部が下がる方向へ
向けて車体に作用する。従って、車体急減速時にバッテ
リキャリアが車両に対して前方へ相対移動するととも
に、車両後部にダウンフォースが作用する。このため、
車両に前方から衝撃力が作用した場合に、フロントサイ
ドメンバのエネルギ吸収負担量を低減することができる
とともにピッチングを防止し車両姿勢を安定させること
ができる。
【0012】また、請求項2記載の本発明に係る電気自
動車のバッテリキャリア支持構造では、車体急減速時
に、先ず、前部結合部材によって結合されたバッテリキ
ャリアの前部がバッテリキャリア支持部から離脱し、そ
の後、後部結合部材によって結合されたバッテリキャリ
ア後部がバッテリキャリア支持部から離脱する前に、後
部結合に作用するバッテリキャリアの運動エネルギによ
って、バッテリキャリア支持部が車体前後方向中間部に
形成された折曲部で車両下方へ折れ曲がる。従って、車
体急減速時にバッテリキャリアが車両に対して前方へ相
対移動するとともに車両後部にダウンフォースが作用す
る。このため、車両に前方から衝撃力が作用した場合
に、フロントサイドメンバのエネルギ吸収負担量を低減
することができるとともにピッチングを防止し車両姿勢
を安定させることができる。
【0013】また、請求項3記載の本発明に係る電気自
動車のバッテリキャリア支持構造では、バッテリキャリ
ア支持部が車体後方側が車体前方側より低い傾斜構造と
されているため、車体急減速時にバッテリキャリアに作
用する車体前方方向の力の分力の一分が車体前側下方へ
向けて作用する。従って、車体急減速時にバッテリキャ
リアが車両に対して前方へ相対移動するとともに車両後
部にダウンフォースが作用する。このため、車両に前方
から衝撃力が作用した場合に、フロントサイドメンバの
エネルギ吸収負担量を低減することができるとともにピ
ッチングを防止し車両姿勢を安定させることができる。
【0014】また、請求項4記載の本発明に係る電気自
動車のバッテリキャリア支持構造では、車体急減速時に
バッテリキャリアが車両に対して前方へ相対移動する
と、ベルトがバッテリキャリアによって引っ張られ、エ
ネルギ吸収機構によってエネルギが吸収されるととも
に、エネルギ吸収機構によってベルトに負荷が作用する
ため、ベルトが引っ張られ、これによって、サスペンシ
ョンアームが車両の後部が下がる方向へ移動する。この
ため、車両に前方から衝撃力が作用した場合に、フロン
トサイドメンバのエネルギ吸収負担量を低減することが
できるとともにピッチングを防止し車両姿勢を安定させ
ることができる。
【0015】
【実施例】本発明の電気自動車のバッテリキャリア支持
構造の第1実施例を図1〜図6に従って説明する。
【0016】なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢
印INは車幅内側方向を、矢印UPは車体上方方向を示
す。
【0017】図3に示される如く、本実施例に係る電気
自動車の車体10のフロアパン11の下には、バッテリ
が収納されたバッテリキャリア12が設けられており、
バッテリキャリア12の幅方向外側には、ロッカ13が
車体前後方向に沿って配置されている。
【0018】図1に示される如く、バッテリキャリア1
2は、車体前後方向に長い矩形の箱状とされており、上
部が開口されている。また、バッテリキャリア12の左
右両側壁部12Aの上端部には、車幅方向外側へ向けて
フランジ12Bが形成されており、バッテリキャリア1
2の前壁部12Cの上端部には、車体前側へ向けてフラ
ンジ12Dが形成されている。
【0019】バッテリキャリア12のフランジ12Bの
前部上面には、フロントブラケット14が固定されてお
り、バッテリキャリア12のフランジ12Bの後部上面
には、リヤブラケット16が固定されている。
【0020】図2に示される如く、フロントブラケット
14の車幅方向から見た断面形状は、開口部を下方へ向
けたハット状とされており、前フランジ14Aと後フラ
ンジ14Bとがバッテリキャリア12のフランジ12B
の上面に溶着されている。フロントブラケット14の頂
部14Cの車体前後方向略中央部には、車体後方へ向け
て延びる長孔18が形成されており、この長孔18は後
フランジ14Bに達している。また、長孔18の前端部
18Aと対向するバッテリキャリア12のフランジ12
Bの部位には、作業用孔20が穿設されている。
【0021】リヤブラケット16の車幅方向から見た断
面形状は、開口部を下方へ向けたハット状とされてお
り、前フランジ16Aと後フランジ16Bとがバッテリ
キャリア12のフランジ12Bの上面に溶着されてい
る。リヤブラケット16の頂部16Cの車体前後方向略
中央部には、車体後方へ向けて延びる長孔22が形成さ
れており、この長孔22は後フランジ16Bに達してい
る。また、長孔22の前端部22Aと対向するバッテリ
キャリア12のフランジ12Bの部位には、作業用孔2
4が穿設されている。
【0022】図1に示される如く、ロッカ13は、ロッ
カ13の車幅方向外側部を構成するロッカアウタ28と
ロッカ13の車幅方向内側部を構成するロッカインナ3
0とで構成されており、車体前後方向へ延びる閉断面構
造とされている。
【0023】図2に示される如く、ロッカインナ30の
下壁部30Aの前部には、フロントブラケット14の長
孔18の前端部18Aと対向する位置に貫通孔32が穿
設されている。ロッカインナ30の下壁部30Aの上面
には、貫通孔32と同軸的に前部結合部材としてのウエ
ルドナット34が固定されている。このウエルドナット
34には、作業用孔20から挿入された前部結合部材と
してのボルト36が螺合しており、ボルト36とウエル
ドナット34とでフロントブラケット14の頂部14C
がロッカインナ30の下壁部30Aに当接固定されてい
る。
【0024】ロッカインナ30の下壁部30Aの後部に
は、リヤブラケット16の長孔22の前端部22Aと対
向する位置に貫通孔38が穿設されている。ロッカイン
ナ30の下壁部30Aの上面には、貫通孔38と同軸的
に後部結合部材としてのウエルドナット40が固定され
ている。このウエルドナット40には、作業用孔24か
ら挿入された後部結合部材としてのボルト42が螺合し
ており、ボルト42とウエルドナット40とでリヤブラ
ケット16の頂部16Cがロッカインナ30の下壁部3
0Aに当接固定されている。
【0025】なお、バッテリキャリア12の前部の離脱
荷重となるボルト36の滑り荷重F1(図示省略)は、
バッテリキャリア12の後部の離脱荷重となるボルト4
2の滑り荷重F2(図示省略)より小さくなっており
(F1<F2)、これらの滑り荷重F1と滑り荷重F2
との差は、ボルト径、締め付けトルク、締め付け部の摩
擦係数等により調整可能である。
【0026】また、ロッカインナ30の下壁部30Aの
車体前後方向中間部には、折曲部としての折れビード4
4が形成されている。この折れビード44の車幅方向か
ら見た断面形状は、開口部を下方へ向けたハット状とさ
れており、ロッカ13の後部はこの折れビード44を折
曲部として下方へ折れ曲がるようになっている。
【0027】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の電気自動車のバッテリキャリア支持構造では、車体
急減速時に、バッテリキャリア12の運動エネルギによ
って、フロントブラケット14の結合部に、車体前方へ
向けて荷重Fが作用する。この荷重Fがボルト36の滑
り荷重F1以上になると(F1≦F)、フロントブラケ
ット14がすべり始め、バッテリキャリア12が車体前
方(図4の矢印B方向)へ移動を開始する。
【0028】その後、図2に示される如く、バッテリキ
ャリア12の運動エネルギによって、リヤブラケット1
6の結合部に、車体前方へ向けて作用する荷重Fが、ボ
ルト42の滑り荷重F2より大きくなる(F<F2)前
に、ボルト42には荷重Fとバッテリキャリア12の質
量Wとの合力F3が作用する。この合力F3によって、
図2の想像線に示される様に、ロッカ13の後部が折れ
ビード44で下方(図2の矢印A方向)へ折れ曲がり、
図5に示される如く、バッテリキャリア12の後部が垂
れ下がる。
【0029】従って、図4に示される如く、車体急減速
時にバッテリキャリア12が車両に対して前方(図4の
矢印B方向)へ移動するとともに、図5に示される如
く、重心(G1)が前方下側(G2)へ移動する。これ
によって、車両後部にダウンフォース(図5の矢印D)
が作用するので、バッテリキャリア12を車両から切り
離した場合に生じるリヤサスペンションのスプリングの
伸長による図5の想像線で示されるようなピッチングを
前記ダウンフォースで低減できる。このため、車体前方
から衝撃力が作用した場合に、フロントサイドメンバの
エネルギ吸収負担量を低減することができるとともにピ
ッチングを防止し車両姿勢を安定させることができる。
また、折れビード44の位置及び形状を調節することに
よって、車体前方から衝撃力が作用した場合の車両姿勢
の制御が可能である。
【0030】即ち、図6の実線で示される様に、従来構
造のピッチング角度θ2は、バッテリキャリア12の切
離し点(図6のT1)から増加を開始するが、図6の破
線で示される様に、本実施例のピッチング角度θ1は、
バッテリキャリア12の切離し点(図6のT1)から一
度減少し、その後増加するため、ピッチング角度θ1が
従来構造のピッチング角度θ2に比べ小さくなる。
【0031】なお、本実施例では、ボルト42の滑り荷
重F2をボルト36の滑り荷重F1より大きくして(F
1<F2)、ロッカ13の折れビード44に曲げ力が作
用する構成としたが、これに代えて図7に示される如
く、フロントブラケット14の長孔18の前端部18A
近傍にエネルギ伝達手段としてのフロントブレイクアウ
ェイカプセル46を設けるとともに、リヤブラケット1
6の長孔22の前端部22A近傍にエネルギ伝達手段と
してのリヤブレイクアウェイカプセル48を設け、図8
に示される如く、これらのフロントブレイクアウェイカ
プセル46とリヤブレイクアウェイカプセル48を、ボ
ルト36、42で、ロッカインナ30の下壁部30Aに
固定しても良い。この場合には、フロントブレイクアウ
ェイカプセル46の破断荷重G1、リヤブレイクアウェ
イカプセル48の破断荷重G2及び結合部に車体前方へ
向けて作用する荷重Fとの関係はG1≦F<G2とす
る。この場合、破断荷重G1と破断荷重G2との差は、
各ブレイクアウェイカプセルを各ブラケットに取り付け
る樹脂インジェクションのピン径により調整可能であ
る。
【0032】また、前後結合部のうち一方をボルトの滑
り荷重とし、他方をブレイクアウェイカプセルとして組
み合わせた構造としても良い。
【0033】本発明の電気自動車のバッテリキャリア支
持構造の第2実施例を図9に従って説明する。
【0034】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】図9に示される如く、本実施例の電気自動
車のバッテリキャリア支持構造では、バッテリキャリア
12が取付けられたバッテリキャリア支持部としてのロ
ッカ45が、車体後方側45Aが車体前方側45Bより
低い傾斜構造とされている。また、所定値以上の荷重が
作用した場合には、バッテリキャリア12は図示を省略
したエネルギ吸収機構によってエネルギを吸収されつつ
ロッカ45に沿って車体前側上方へ移動するようになっ
ている。
【0036】従って、車体急減速時にバッテリキャリア
12に作用する車体前方方向の力V1の分力V2が、バ
ッテリキャリア12をロッカ45に沿って車体前方へ移
動させるとともに、力V1の分力V3が、車体前側下方
へ向けて作用する。この車体前側下方へ向かう力V3に
よって、ロッカ45の後部45Aに下方(図9の矢印M
方向)のモーメントMが作用し、このモーメントMによ
ってピッチングを防止できる。このため、車体前方から
衝撃力が作用した場合に、フロントサイドメンバのエネ
ルギ吸収負担量を低減することができるとともにピッチ
ングを防止し車両姿勢を安定させることができる。ま
た、ロッカ45を傾斜構造とするだけで良いので、コス
トアップ及び重量増加が少ない。
【0037】本発明の電気自動車のバッテリキャリア支
持構造の第3実施例を図10〜図12に従って説明す
る。
【0038】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】図10に示される如く、本実施例の電気自
動車のバッテリキャリア支持構造では、バッテリキャリ
ア12の後壁部12Eの車幅方向両端部近傍に、エネル
ギ伝達手段としての一対のベルト50の一方の端部50
Aが、それぞれ固定されている。
【0040】図12に示される如く、ベルト50の一方
の端部50Aは、バッテリキャリア12の後壁部12E
にボルト52とナット54とで固定されている。ベルト
50は、エネルギ伝達手段としてのサスペンションアー
ム56の下部を経て、リヤサブフレーム58の後壁部5
8Aに設けられたエネルギ吸収機構としてのしごき部6
0を通って、リヤサブフレーム58の上壁部58Bに達
し、さらに車体前方へ延設されている。
【0041】図11に示される如く、しごき部60は、
リヤサブフレーム58の後壁部58Aに沿って上下方向
に千鳥状に配置された3本のローラ62と、これらのロ
ーラ62の両端部を支持する車体上下方向から見た断面
形状がコ字状のブラケット64とで構成されており、各
ローラ62には、ベルト50が交互に掛けられている。
従って、ベルト50が下方(図11の矢印E方向)へ移
動する場合には、しごき部60でエネルギが吸収される
ようになっている。
【0042】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の電気自動車のバッテリキャリア支持構造では、図1
2に示される如く、車体急減速時にバッテリキャリア1
2が車両に対して前方(矢印F方向)へ移動すると、ベ
ルト50がバッテリキャリア12によって引っ張られ、
ベルト50がしごき部60を通過するによってエネルギ
が吸収される。また、しごき部60によってベルト50
に負荷が作用するため、スペンションアーム56はリヤ
サブフレーム58に対して上方の位置(図12の想像線
の位置)へ相対移動し、実質的にはリヤサブフレーム5
8が下方(図10の矢印G方向)へ移動し、ダウンフォ
ースが発生する。このため、車体前方から衝撃力が作用
した場合に、フロントサイドメンバのエネルギ吸収負担
量を低減することができるとともにピッチングを防止し
車両姿勢を安定させることができる。また、リヤサブフ
レーム58が下方へ移動し、車両後部を直接下方へ移動
するので、確実にダウンフォースを得ることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る電気自動車のバッテリキャ
リア支持構造は、上記構成としたので、車体前方から衝
撃力が作用した場合に、フロントサイドメンバのエネル
ギ吸収負担量を低減することができるとともにピッチン
グを防止し車両姿勢を安定させることができるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電気自動車のバッテ
リキャリア支持構造を示す車体前方斜め上側から見た分
解斜視図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る電気自動車のバッテ
リキャリア支持構造が適用された車体を示す車体後方斜
め下側から見た斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る電気自動車のバッテ
リキャリア支持構造の作用説明図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る電気自動車のバッテ
リキャリア支持構造の作用説明図である。
【図6】電気自動車のバッテリキャリア支持構造の速度
とピッチング角度と時間との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の第1実施例の変形例に係る電気自動車
のバッテリキャリア支持構造を示す車体前方斜め上側か
ら見た斜視図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】本発明の第2実施例の変形例に係る電気自動車
のバッテリキャリア支持構造を示す概略側面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る電気自動車のバッ
テリキャリア支持構造を示す車体後方斜め上側から見た
斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例に係る電気自動車のバッ
テリキャリア支持構造のしごき部を示す車体後方斜め上
側から見た斜視図である。
【図12】図10の12−12線断面図である。
【図13】従来例に係る電気自動車のバッテリキャリア
支持構造を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 車体 12 バッテリキャリア 13 ロッカ 14 フロントブラケット 16 リヤブラケット 18 長孔 22 長孔 30 ロッカインナ 34 ウエルドナット(前部結合部材) 36 ボルト(前部結合部材) 40 ウエルドナット(後部結合部材) 42 ボルト(後部結合部材) 44 折れビード(折曲部) 45 ロッカ(バッテリキャリア支持部) 46 フロントブレイクアウェイカプセル(前部結合
部材) 48 リヤブレイクアウェイカプセル(後部結合部
材) 50 ベルト 56 サスペンションアーム 60 しごき部(エネルギ吸収機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 勝久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴木 智雄 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東自 動車工業株式会社内 (72)発明者 布施 忠彦 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東自 動車工業株式会社内 (72)発明者 国北 圭二 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東自 動車工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体下部でバッテリキャリアを支持し車
    体急減速時にバッテリキャリアが車両に対して前方へ相
    対移動しエネルギを吸収する機構を備えた電気自動車の
    バッテリキャリア支持構造であって、バッテリキャリア
    の運動エネルギを車両の後部が下がる方向へ向けて車体
    に作用させるエネルギ伝達手段を有することを特徴とす
    る電気自動車のバッテリキャリア支持構造。
  2. 【請求項2】前記エネルギ伝達手段は、車体下部のバッ
    テリキャリア支持部とバッテリキャリアの前部とを所定
    の離脱荷重で離脱可能に結合する前部結合部材と、この
    前部結合部材の離脱荷重より大きな離脱荷重で前記バッ
    テリキャリア支持部とバッテリキャリアの後部とを結合
    する後部結合部材と、前記バッテリキャリア支持部の車
    体前後方向中間部に形成された折曲部と、を有すること
    を特徴とする請求項1記載の電気自動車のバッテリキャ
    リア支持構造。
  3. 【請求項3】前記エネルギ伝達手段は、車体後方側が車
    体前方側より低い傾斜構造とされたバッテリキャリア支
    持部であることを特徴とする請求項1記載の電気自動車
    のバッテリキャリア支持構造。
  4. 【請求項4】前記エネルギ伝達手段は、前部がバッテリ
    キャリアに固定されたベルトと、このベルトの中間部が
    通過するエネルギ吸収機構と、前記ベルトの前部と中間
    部との間に当接し前記ベルトがバッテリキャリアによっ
    て引っ張られた場合に前記ベルトによって車両の後部が
    下がる方向へ移動されるサスペンションアームと、を備
    えていることを特徴とする請求項1記載の電気自動車の
    バッテリキャリア支持構造。
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