JPH0627128B2 - 軸不斉を有する光学活性な重合用触媒 - Google Patents

軸不斉を有する光学活性な重合用触媒

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JPH0627128B2
JPH0627128B2 JP9627385A JP9627385A JPH0627128B2 JP H0627128 B2 JPH0627128 B2 JP H0627128B2 JP 9627385 A JP9627385 A JP 9627385A JP 9627385 A JP9627385 A JP 9627385A JP H0627128 B2 JPH0627128 B2 JP H0627128B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学活性要素として軸不斉を有する不斉配位子
とアニオン重合開始剤とからなる光学活性な重合用触媒
及び該触媒を用いて、重合性単量体を重合させて光学活
性な高分子を得ることを特徴とする光学活性な高分子の
合成法に関するものである。
〔従来の技術及び問題点〕
従来、光学活性な高分子を得る重合用触媒としては、
(-)−スパルテイン−ブチルリチウム錯体や、リチウム
−(R)−N−(1−フエニルエチル)アニリドが知られ
ている。しかしながら、これらの触媒には次のような欠
点があつた。
すなわち、(-)−スパルテイン−ブチルリチウム錯体を
用いた場合には通常の有機溶媒に不溶の重合度の高いポ
リマーができやすい。また、リチウム−(R)−N−(1
−フエニルエチル)アニリドを用いた場合には施光度の
低いポリマーしか得られない。
これを改善するものとして、特開昭58−154703
号公報に、下記式(1)又は(2) (但し、*は不斉炭素原子を示し、R4,R7は-O-R10R5,R6,R8,R9,R10,R11は炭素数1〜10のアルキル基;
Xは水素、炭素数1〜10のアルキル基またはハロゲン
を表わし、n′は1〜4の数を示す)で示される不斉配
位子と、アニオン重合開始剤とからなる光学活性な重合
触媒による方法が開示されている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、光学活性重合触媒の探策研究過程で、既
述の不斉配位子とは異なる光学活性要素を持ち、しかも
極めて優れた性能を有する触媒を見い出し、本発明に到
つた。
即ち、本発明は一般式(A),(B)又は(C) (式中、Ar及びAr′は炭素数6〜14個からなる芳香族炭
化水素を示し、例えばフエニル、ナフチル、アンスリル
基である。さらにArとAr′とは同一又は異なつていても
かまわない。一方、R1,R2,R3は水素原子又は炭素数1〜
20の直鎖状あるいは分岐鎖を有する炭化水素基であり
その構造中に芳香族炭化水素を含んでいてもかまわな
い。好ましくは-CH3基、又はC2H5基である。さらに、
m,n,pはメチレン鎖の数を示し、m,pは0〜4で
あり、好ましくは0又は1である。nは1〜5を示し、
好ましくは2又は3であり、最も好ましくは2であ
る。)で表わされる軸不斉を有する光学活性な配位子
と、アニオン重合開始剤とからなり、メタクリル酸トリ
フェニルメチルの重合反応に使用される光学活性な重合
用触媒に係るものである。
本発明の触媒は不斉アニオン重合のみならず、不斉開環
重合の触媒としても有用な可能性を秘めている。さら
に、これらを触媒として得られる光学活性ポリマーは、
分子の不斉を識別する能力を持ち得るものであり、高性
能の分離剤として期待される。
本発明に用いられる軸不斉を有する配位子を例示すれば
次のようなものである。
(1)一般式(A)で表わされるもの(以下、Aタイプと略
記) (2)一般式(B)で表わされるもの(以下Bタイプと略記) (3)一般式(C)で表わされるもの(以下Cタイプと略記) これらの不斉配位子のうち、例えば光学活性なN−(2
−ジメチルアミノエチル)-4′,1″−ジメチル−2,7
−ジヒドロ−3,4,5,6−ジベンゾアゼピン(Bタイプ)
は、次のような方法で合成することができる。即ち、ブ
ルシンを用いて、光学活性な6,6′−ジメチルジフエン
酸を得た後、メチルエステル化、還元、臭素化を経て、
2,2′−ビス(ブロモメチル)-6,6′−ジメチルビフエ
ニルとし、そして、2−ジメチルアミノエチルアミンで
処理し、光学活性なN−(2−ジメチルアミノエチ
ル)-4′,1″−ジメチル−2,7−ジヒドロ−3,4,5,6−ジ
ベンゾアゼピンを合成した。
本発明の光学活性な重合用触媒を構成するためのアニオ
ン重合開始剤は、アニオン重合開始剤として用いられる
ものであつて、前記不斉配位子と錯体をつくり得るもの
であればいかなるものでも良い。具体的には対イオンと
してのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム
又は類似金属と、アニオンとしての炭素、窒素、酸素、
イオウなどのアニオンから成るアニオン重合開始剤が用
いられる。好ましいものは、炭素のアニオンから成るア
ニオン重合開始剤であり、例示すれば次のようなものが
ある。
RMgX,R2Mg,RCaX,Al(C2H5)3,LiR,LiAlH4,NaR,KR(但し、
Rはブチル、ベンジル、フエニル基などの炭素数1〜5
0、好ましくは1〜20のアルキル基、アルアルキル基
又は、芳香族基であり、Xはハロゲンである)。
又、窒素のアニオン、即ち、2級アミンから得られるア
ニオン重合開始剤も好ましく用いられる。かかるアニオ
ン重合開始剤を例示するならば次のようなものがある。
(但し、R′,R″は炭素数1〜50,好ましくは1〜
20のアルキル基、アルアルキル基又は芳香族基であ
り、Mは対イオンである)。
本発明の光学活性な重合用触媒の調製法として好ましい
方法は、アニオン重合開始剤と脱水乾燥した上記一般式
(A),(B)又は(C)で表わされる不斉配位子とを、溶媒中、
例えば炭化水素溶媒中で混合し錯体を形成させる方法で
ある。ここで用いる不斉配位子の量はアニオン重合開始
剤に対してモル比で0.2〜2であり、好ましくは0.5〜2
である。本発明の重合用触媒を用いてメタクリル酸トリ
フェニルメチルを重合させるには、メタクリル酸トリフ
ェニルメチルをそのまま、もしくは溶媒に溶かして重合
させても良い。但し用いる溶媒はアニオン重合を阻害す
るものであつてはならない。
〔実施例〕
以下、合成例、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらによつて限定されるものではな
い。
合成例1(2−アミノ−m−トルイル酸()の合成) 2−ニトロ−m−トルイル酸(120g,0.66mol)、錫粉
(220g,1.85mol)の0.5エタノール懸濁系に、9N-HCl
の1.2を滴下した。滴下速度は反応温度が50〜60
℃になるよう制御した。放冷後、濃アンモニア水を加え
て塩基性にし析出物をろ別した。母液を濃縮後、酢酸を
加えてpH5とし、析出する結晶をろ別した。エタノール
から結晶化を行ない、無色の2−アミノ−m−トルイル
酸()の結晶(87g,収率87%)を得た。
m.p.171〜173℃ IRスペクトル(KBr),3500,3300,〜2500,1670cm-1 合成例2(2−ヨード−m−トルイル酸()の合成) 33%希硫酸0.9に2−アミノ−m−トルイル酸
)75g(0.5mol)を加えて、室温で1時間攪拌し
て硫酸塩とした。これに亜硝酸ナトリウム45g(0.65
mol)の水溶液を10℃を越えないように添加して均一な
ジアゾニウム塩水溶液を得た。過剰の亜硝酸を尿素で分
解したのち、沃化カリウム420g(2.5mol)の飽和水溶液と
ガツタマン銅3gを一気に添加し、一夜放置した。沈澱
をろ別後、酢酸エチルに溶解し亜硫酸ナトリウム水溶液
で洗浄した。乾燥後、溶媒を除去し、残渣を含水エタノ
ールから再結晶して2−ヨード−m−トルイル酸(
を得た。
収量106g 収率81% m.p.144-146℃ 合成例3(2−ヨード−m−トルイル酸メチル()の
合成) 2−ヨード−m−トルイル酸()(129g、0.49mol)を
メタノール600mlに溶解し、これに塩化水素を吸収させ
た。初期の発熱反応が終つたのち、さらに1時間還流温
度で塩化水素を吹き込んだ。溶媒を減圧除去したのち、
残渣をエーテル抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液と飽
和食塩水で洗浄した。溶媒除去し、減圧蒸留して2−ヨ
ード−m−トルイル酸メチル()を得た。
収量128g 収率94% b,p115℃/0.05mmHg IRスペクトル(液膜) 1730,1295,1145cm-1 合成例4(6,6′−ジメチルジフエン酸ジメチル(
の合成) N,N−ジメチルホルムアミド中に、2−ヨード−m−ト
ルイル酸メチル()(209g,0.76mol)と銅粉(104
g,アセトン中で沃素、塩酸で処理したもの)を添加
し、攪拌下6時間加熱還流した。
銅粉をろ別除去したのち、生成物をベンゼン抽出し、希
塩酸で洗浄した。溶媒を除去したのち、残渣を減圧蒸留
して6,6′−ジメチルジフエン酸ジメチル()を得
た。
収量107g 収率95% b.p.140℃/0.04mmHg IRスペクトル(液膜) 1735,1280,1150cm-1 合成例5(6,6′−ジメチルジフエン酸()の合成) 6,6′−ジメチルジフエン酸ジメチル()(37g,0.12mo
l)を16%水酸化ナトリウム水溶液340g中で5時間還
流した。放冷後、希塩酸中に注いで、白色沈澱を得た。
沈澱はろ別後、アセトニトリルから再結晶して、6,6′
−ジメチルジフエン酸()を得た。
収量30g 収率95% m.p.240-241℃ IRスペクトル(KBr)3300-2400,1700cm-1 合成例6(光学活性な6,6′−ジメチルジフエン酸ジメ
チル(R)−(),(S)-()の合成) ブルシン72g(0.18mol)を熱アセトン300mlに懸濁さ
せた。これに6,6′−ジメチルジフエン酸()47g
(0.17mol)のアセトン(200ml)溶液を一気に加えて放
冷した。一夜放置後、結晶をろ別し、メタノール、アセ
トン混液から再結晶して光学活性な(R)-6,6′−ジメチ
ルジフエン酸{(R)−()}のブルシン塩を得た。;
▲〔α〕25 D▼+38.1゜(C1.0,メタノール)。
次に母液を濃縮してアセトン石油エーテル混液から再結
晶して光学活性な(S)-6,6′−ジメチルジフエン酸{(S)
−()}のブルシン塩を得た;▲〔α〕25 D▼-39.3゜
(C1.0,メタノール)。
夫々の塩は酢酸エチル−1N塩酸混合物中で分解し有機
層を濃縮して光学活性な6,6′−ジメチルジフエン酸
{(R)−()及び(S)-()}を得た。これらを再結
晶したものの施光度は(R)−():▲〔α〕25 D▼-21.
3゜(C1.0,メタノール),(S)−():▲〔α〕25 D
▼+22.1゜(C1.0,メタノール)であつた。
これらの光学活性な6,6′−ジメチルジフエン酸は単離
することなくメタノール中塩化水素を用いてエステル化
し、減圧蒸留して光学活性な6,6′−ジメチルジフエン
酸ジメチル{(R)−()及び(S)−()として単離し
た。以下の収率は、用いた6,6′−ジメチルジフエン酸
)を基準として算出した。
(R)−() 収量21.7g 収率42% ▲〔α〕25 D▼-56.4゜(C2.0,ベンゼン) (S)−() 収量21.7g 収率42% ▲〔α〕25 D▼-55.6゜(C2.0,ベンゼン) 合成例7(光学活性2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)
−6,6′−ジメチルビフエニル(R)−(),(S)−(
の合成) 水素化アルミニウムリチウム3.1g(82mmol)を乾燥エーテ
ル50mlに懸濁させた。これに(S)-6,6′−ジメチルジ
フエン酸ジメチル{(S)−()}12.2g(41mmol)の乾燥エ
ーテル(70ml)溶液をおだやかに還流する速度で滴下
した。反応混合物に酢酸エチル、含水エーテル、2N塩
酸をこの順で加えた後、有機層を分液した。溶媒を除去
したのち、油分をベンゼンから再結晶して(S)-2,2′−
ビス(ヒドロキシメチル)−6,6′−ジメチルビフエニ
ル{(S)−()}を得た。
(R)-2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)−6,6′−ジメチ
ルビフエニル{(S)−()}についても(R)-6,6′−ジ
メチルジフエン酸ジメチル{(R)−()}から同様にし
て得ることができた。
収量9.6g 収率97% 融点120−122℃(S体) 旋光度 (R)−()▲〔α〕25 D▼+110.1゜(C1.0,ベンゼン) (S)−()▲〔α〕25 D▼-111.6゜(C1.0,ベンゼン) IRスペクトル(KBr),3400〜3000,1010cm-1 1 H-NMRスペクトル(in CDCl3,δppm): 1.86(s,6H,ArCH3),2.94(s,2H,-OH), 4.09(d,J=7.2Hz,2H, 4.28(d,J=7.2Hz, 7.2〜7.4(m,6H,ArH)、 合成例8(光学活性2,2′−ビス(ブロモメチル)−6,
6′−ジメチルビフエニル(S)−(),(R)−()の
合成) ベンゼン240mlに(S)-2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)
−6,6′−ジメチルビフエニル{(S)−()}16g
(66mmol)を溶解した。還流下でこの溶液に三臭化燐7.
7ml(81mmol)のベンゼン(20ml)溶液を滴下し
た。さらに1時間加熱還流したのち、反応混合物を水に
注ぎ、有機層を分液した。有機層は炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣を減圧蒸留して
(S)-2,2′−ビス(ブロモメチル)−6,6′−ジメチルビ
フエニル{(S)−()}を得た。
(R)-2,2′−ビス(ブロモメチル)−6,6′−ジメチルビ
フエニル{(R)−()}についても(R)-2,2′−ビス
(ヒドロキシメチル)−6,6′−ジメチルビフエニル
{(R)−()}から同様にして得ることができた。
収量23g 収率93% b.p.160℃/0.05mmHg1 H-NMRスペクトル(in CDCl3,δppm) 1.99(s,6H,ArCH3)、4.15(s,4H,ArCH2-)、7.3〜7.5(m,6H,A
rH) 旋光度 (R)−()▲〔α〕25 D▼+51.8゜(C0.75,ベンゼン) (S)−()▲〔α〕25 D▼-55.1゜(C0.33,ベンゼン) 合成例9(光学活性N−12−ジメチルアミノエチル)
−4′,1″−ジメチル−2,7−ジヒドロ−3,4,5,6−ジ
ベンゾアゼピン(R)-(),(S)-()の合成) 窒素雰囲気下で無水テトラヒドロフラン250mlに(S)-2,
2′−ビス(ブロモメチル)−6,6′−ジメチルビフエニ
ル{(S)−()}10.3g(28mmol)と2−ジメチルアミノエ
チルアミン9.2ml(84mmol)を攪拌溶解したのち、25
時間加熱還流した。溶媒を除去したのち、残渣から希塩
酸可溶部を分離した。この水溶液をアンモニア塩基性に
して遊離した油分をエーテルで抽出した。エーテル層は
乾燥後、濃縮して、油分を減圧蒸留して(S)-N-(2−ジ
メチルアミノエチル)−4′,1″−ジメチル−2,7−ジヒ
ドロ−3,4,5,6−ジベンゾアゼピン{(S)−()}を得
た。
(R)-2,2′−ビス(ブロモメチル)−6,6′−ジメチルビ
フエニル{(R)−()}から同様にして(R)-N-(2−
ジメチルアミノエチル)−4′,1″−ジメチル−2,7−ジ
ヒドロ−3,4,5,6−ジベンゾアゼピン{(R)−()}を
得た。
収量7.4g 収率90% b.p.145℃/0.04mmHg IRスペクトル(液膜)2810,2770cm-1 H-NMRスペクトル(in CDCl3,δppm) 2.19(s,6H,ArCH3)、2.27(s,6H,NCH3),2.4〜2.6(m,4H,-NC
H2CH2N-), 2.99(d,J=12Hz,Hz,2H, 3.49(d,J=12Hz,Hz,2H, 7.1〜7.3(m,6H,ArH),13 C{H}NMRスペクトル(inCDCl3,δppm): δ=19.8(q),46.0(q),52.8(t),55.4(t),58.0(t),126.5
(d),127.1(d),129.4(d),134.4(s),135.6(s),138.3(s) MS(20eV):m/e294(M+) 元素分析C20H26N2(294.4) 計算値C;81.56,H;8.90,N;9.51% 実測値C;81.29,H;8.92,N;9.26% 旋光度(R)−()▲〔α〕25 D▼+24.2゜(C1.0,エ
タノール) (S)−()▲〔α〕25 D▼-24.5゜(C1.0,エタノー
ル) 合成例10(光学活性2,2′−ビス(アジドメチル)−
6,6′−ジメチルビフエニル(S)−(10)の合成) 合成例8で得られた2,2′−ビス(ブロモメチル)−6,
6′−ジメチルビフエニル{(S)−()}(5.3g,14.4mm
ol)の16mlベンゼン溶液を臭化テトラブチルアンモニ
ウム0.5gを含む16%アジ化ナトリウム水溶液15ml
と室温で1日激しく攪拌した。有機層を分液後、溶媒を
除去し、油分を減圧蒸留して(S)-2,2′−ビス(アジド
メチル)−6,6′−ジメチルビフエニル{(S)−(10
を得た。
収量4.0g 収率94% b.p.125℃/0.03mmHg 旋光度▲〔α〕25 D▼+38.1°(C0.43,P
hH) IRスペクトル(液膜)2100cm-1 H-NMRスペクトル(in CDCl3,δppm) 1.93(s,6H,ArCH3) 3.94(s,4H,ArCH2N3), 7.33(bs,6H,ArH) 合成例11(光学活性2,2′−ビス(アミノメチル)−
6,6′−ジメチルビフエニル(S)−()の合成) (S)-2,2′−ビス(アジドメチル)−6,6′−ジメチルビ
フエニル{(S)−(10)}(1.2g,4.3mmol)をエーテル
90ml中還流温度で水素化アルミニウムリチウム0.4g
(10.6mmolを用いて還元した。冷却しながら反応混合物
に酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加えて攪拌したの
ち、エーテル層を分液した。溶媒を除去して減圧蒸留し
て(S)-2,2′−ビス(アミノメチル)−6,6′−ジメチル
ビフエニル{(S)−()}を得た。
収量0.83g 収率81% b.p.160℃/0.04mmHg 旋光度▲〔α〕25 D▼-19.7°(C1.0,PhH) IRスペクトル(液膜):3375,1580cm-1 1 H-NMRスペクトル(inCDCl3,δppm): δ=1.40(s,4H,NH2),1.90(s,6H,CH3),3.40(s,4H,ArCH
2N),7.2〜7.3(m,6H,ArH) 合成例12(光学活性2,2′−ビス(ジメチルアミノメ
チル)−6,6′−ジメチルビフエニル(S)−(11)の合
成) (S)-2,2′−ビス(アミノメチル)−6,6′−ジメチルビ
フエニル{(S)−()}0.25g(1mmol)の無水テトラヒ
ドロフラン35ml溶液に、鉱油を洗い取つた水素化ナト
リウム(7mmol)とジメチル硫酸0.6ml(6mmol)を加
えて1時間加熱還流した。冷却後メタノールを加えた
後、生成物をエーテル抽出した。溶媒を除いた残渣は分
取薄層クロマトグラフイー(アルミナ、30%ベンゼン−
アセトン)で(S)-2,2′−ビス(ジメチルアミノメチ
ル)−6,6′−ジメチルビフエニル{(S)−(11)}を
分離し、さらに減圧蒸留して精製した。
収量0.14g 収率45% b.p.130℃/0.05mmHg ▲〔α〕25 D▼-10.1°(C1.0,ベンゼン) IRスペクトル(液膜):2825,2760cm-1 1 H-NMRスペクトル(in CDCl3,δppm):δ=1.87(s,6
H,ArCH3),2.08(s,12H,NCH3),2.74,2.88,2.97,3.11(ABq,
ArCH2N),7.09〜7.47(m,6H,ArH) MSスペクトル(20eV):m/e240(M+) 元素分析 C16H20N2(240.3) 計算値C;79.99,H;8.39,N;11.65% 測定値C;79.65,H;8.78,N;11.25% 合成例13(光学活性N,N′−エチレンビス(4′,
1″−ジメチル−2,7−ジヒドロ−3,4,5,6−ジベンゾア
ゼピン(S)-(12)の合成) 窒素気流下で無水ベンゼン50mlに(S)-2,2′−ビス
(ブロモメチル)−6,6′−ジメチルビフエニル{(S)-
)}5.5g(15mmol)、エチレンジアミン0.5g(8mmo
l)、トリエチルアミン15gを溶解した。65時間還
流したのち、低沸点物を減圧除去し、さらに水溶性物質
を除いた。残渣をアルミナカラムクロマトグラフイーで
精製した。展開剤はベンゼンに酢酸エチルを加えて極性
を傾斜させた(0−100%)。単離した(S)-N,N′−
エチレンビス(4′,1″−ジメチル−2,7−ジヒドロ
−3,4,5,6−ジベンゾアゼピン{(S)-(12)}はさらにアセ
トンベンゼン混液から再結晶して精製した。又、光学不
活性の2,2′−ビス(ブロモメチル)−6,6′−ジメチル
ビフエニル{(±)−()}を用いた場合にはメソ形
とラセミ形(12)が1.1:1の比で得られた。
(S)-(12) 収量2.7g 収率76% m.p.158.5-160℃ 旋光度▲〔α〕25 D▼-113.9°(C1.0,エタノール)1 H-NMRスペクトル(in CDCl3,δppm):δ=2.19(s,12
H,ArCHO),2.43-2.82(m,4H,NCH2CH2N),2.96,3.08,3.44
(メゾ3.47),3.56(メゾ3.59)(ABq,8H,ArCH2),7.10-
7.34(m,12H,ArH), MSスペクトル(20eV):m/e472(M+) 元素分析C34H36N2(472.7) 計算値C86.40H7.68N5.93% 実測値C86.48H7.72N5.77% 実施例1 (S)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−4′,
1″−ジメチル−2,7−ジヒドロ−3,4,5,6−ジベンゾア
ゼピン{(S)−()}−BuLi錯体によるトルエン中、
−78℃でのメタクリル酸トリフエニルメチル(以下、
TrMAと略す)の不斉重合を次の如く行なつた。
封管中にTrMA(1g,3.0mmol)を入れ、脱気窒素置換
を繰り返した。これに無水トルエン18mlを加えて溶解
させた後、−78℃に冷却した。
次に前もつて(S)−()の無水トルエン溶液に等モル
のBuLiを混ぜて室温で調製した(S)−()-BuLi錯体の
2ml(0.15mmol)溶液をモノマーのトルエン溶液に加え
て重合を開始した。重合は少量のメタノールで停止さ
せ、ポリマーを200mlのメタノールに沈澱させ、遠心分
離し、減圧乾燥後秤量した。ポリマーにTHFを加えて
数時間攪拌し、THF不溶部と可溶部に分別した。TH
F可溶部は、旋光度を測定した後、THFに溶解させ、
その10倍量のベンゼン−ヘキサン(1:1)に沈澱さ
せた。これを遠心分離し、ベンゼン−ヘキサン(1:
1)不溶部と可溶部に分別し、減圧乾燥後、それぞれの
比旋光度(▲〔α〕25 D▼)を測定した。結果を表−1
に示した。
尚、旋光度はユニオンPM101を用いて測定した。
実施例2 実施例1と同様にして、(R)−N−(2−ジメチルア
ミノエチル)−4′,1″−ジメチル−2,7−ジヒドロ
−3,4,5,6−ジベンゾアゼピン{(R)−()}とBuLiの
錯体を合成した後、TrMAを重合させた。結果を表−1に
示した。
実施例3 n-BuLiと(±)−N−(1−フエニルエチル)アニリン
から得られるリチウム(±)−N−(1−フエニルエチ
ル)アニリドと(R)−()との錯体を形成させた後、
実施例1と同様にしてTrMA(1g,3.0mmol)を重合させた。
結果を表−1に示した。
実施例4 TrMA(1g,3.0mmol)を、n−BuLiと光学活性配位子として
(S)-2,2′−ビス(アミノメチル)−6,6′−ジメチルビ
フエニル{(S)-()}を用いて、実施例1と同様にし
て重合させた。結果を表−1に示した。
実施例5 TrMA(1g,3.0mmol)を、n−BuLiと光学活性(S)-N,N′−
エチレンビス(4′,1″−ジメチル−2,7−ジヒドロ
−3,4,5,6−ジベンゾアゼピン{(S)−(12)}を用い
て、実施例1と同様にして重合させた。結果を表−1に
示した。
実施例6 TrMA(1g,3.0mmol)を、n−BuLiに対し不斉配位子(R)−
)の当量関係を変えて重合させた。重合結果を表−
2に示した。
実施例7 TrMA(1g,3.0mmol)を、n−BuLiに対し1/2当量の(R)−
)を用い、実施例1と同様に重合させ、重合時間と
得られるポリマーの比旋光度(▲〔α〕25 D▼)を調べ
た。その結果を表−3に示した。
尚、分子量、重合度はGPC(較正曲線PST)により測
定した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(A),(B)又は(C) (式中、Ar及びAr′は炭素数6〜14個からなる芳香族炭
    化水素を示し、ArとAr′は同一又は異なっていてもかま
    わない。一方R,R,Rは水素原子又は炭素数1
    〜20の直鎖状あるいは分岐鎖を有する炭化水素基であり
    その構造中に芳香族炭化水素を含んでいてもかまわな
    い。さらに、m,n,pはメチレン鎖の数を示し、m,pは0〜
    4、nは1〜5である。)で表わされる軸不斉を有する
    光学活性な配位子と、アニオン重合開始剤とからなり、
    メタクリル酸トリフェニルメチルの重合反応に使用され
    る光学活性な重合用触媒。
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