JPH0627152U - 多針記録ヘッドの成形型 - Google Patents

多針記録ヘッドの成形型

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JPH0627152U
JPH0627152U JP7132992U JP7132992U JPH0627152U JP H0627152 U JPH0627152 U JP H0627152U JP 7132992 U JP7132992 U JP 7132992U JP 7132992 U JP7132992 U JP 7132992U JP H0627152 U JPH0627152 U JP H0627152U
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pin
wire
wire rod
mold
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文人 小松
博康 下川
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数のピンを位置精度良く簡単に装着するこ
とができる多針記録ヘッドの成形型を提供することを目
的とする。また、本考案は、線材の方向付けピンと束ね
ピンとをこれらの相対位置関係を精度良く容易に取付け
ることができる多針記録ヘッドの成形型を提供すること
を目的とする。更に、本考案は線材を容易に取外すこと
ができる 【構成】 記録電極を構成する線材を巻掛ける多数のタ
ーンピン9R,9Lと、1つのグループに属する線材を
束ねる多数の束ねピン8R,8L及び線材の方向付けを
行なう多数の方向付けピン7R,7Lを板材11R,1
1L,12R,12Lの側縁にプレスの打抜き等によっ
て一体形成し、ピン相互の位置関係を保ったままを精度
良くかつ安価に形成できるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、静電記録方式の記録ヘッドとして好適な多針記録ヘッドの製造に使 用する成形型に関する。更に詳述すると、本考案は、多針記録ヘッドの記録電極 を構成する多数の線材を電気絶縁性樹脂などの電極支持ブロックで固める際に、 連続的に供給される線材を複数のブロックに振り分けて(グループ化して)一対 の成形型の突合せ面において一定ピッチで張り渡すように挾持する巻線治具・ピ ン構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、静電記録方式に用いられる多針記録ヘッドは、図5に示すように、一 定ピッチで高密度に配置された2列の記録電極101a,101bとこれに対応 する2列の制御電極102a,102bとを電気絶縁性樹脂等の電極支持ブロッ ク103によって固め、各記録電極101a,101b並びに制御電極102a ,102bを一旦配線基板104上に結線してから外部の駆動回路等に接続する ように構成されている。例えば、M本を1組としてN組から成るM×N本の第1 の記録電極101aと、これと平行に所定間隔をあけて配置されるM×N本の第 2の記録電極101bと、この第1及び第2の記録電極101a,101bの列 に沿って列の外側にそれぞれ配置される制御電極102a,102bとがそれぞ れの端面を絶縁性樹脂から成る電極支持ブロック103の表面に露呈させるよう に設けられている。通常は、256本の記録電極を1組として28組採用した総 計7168本の第1の記録電極101aと、同じく総計7168本の第2の記録 電極101bとを、第1の記録電極101aと第2の記録電極101bとが交互 に千鳥状に配置されるようにして長さ1m程度の樹脂ブロック・電極支持ブロッ ク103に2列に埋設して成る。これら第1及び第2の記録電極101a,10 1bは、その駆動回路を簡略化するために、複数のブロック(Nブロック)に分 けられ、各ブロックから1本ずつ引き出されて束ねられた後(所謂グループ化し た後)、配線基板104の対応端子105a,105b,…,105mに1本に まとめてそれぞれ接続される。因みに、電極支持ブロック103と配線基板10 4とは図示していないヘッド支持部材によって一体的に保持される。
【0003】 この多針記録ヘッドの製造方法としては、従来、図6及び図7に示すような記 録電極101a,101bを構成する線材201を一定ピッチで配列させて巻き つけるドラム状の成形型202を用いるものが公知である。ドラム状の成形型2 02には、電極支持ブロック103となる電気絶縁性樹脂203を注入するため の凹部204が軸線方向に設けられかつ外周面に一定ピッチ(例えば直径0.0 635mmの線材を使用する場合には0.127mm)で螺旋溝(図示省略)が 形成されている。この成形型202によると、外周面の螺旋溝に記録電極となる 線材201を巻きつけた後、その上から凹部204部分に型板205を被せて凹 部204との間の空間Sに電気絶縁性樹脂203を注入して固めることにより多 針記録ヘッドが得られる。ここで、図中の符号207は線材201及び型板20 5を仮固定する両面接着テープである。線材201は樹脂203が固まった電極 支持ブロック103の表面近く(例えば図中に符号X−Xで示される部位)にお いて切断される。因みに、線材201は、ドラム202の螺旋溝に巻きつけた後 にスペーサ206を被せてから更に巻きつけ、2重に巻回されている。したがっ て、ドラム202の螺旋溝に嵌入された一方の線材(電極101a)は一定ピッ チで配置される一方、その上にスペーサ206を介して巻回される他方の線材( 電極101b)はドラムの溝に保持された線材201と線材201の間に嵌まり 込むようにして千鳥状に配置されることとなる。
【0004】 このような多針記録ヘッドの製造方法では、線材201を均一な張力で保持し なければピッチが保障されないこと、また電極を固めた後にドラムに巻きつけら れた線材201を切断する手段や工程が必要となり、製造装置が複雑となる問題 を有していた。また、ヘッドの一方の端の記録電極を配線基板の他方の端の端子 に接続しなければならないことから、約1m程度の線材長さを確保することが必 要となる。このため、ドラムは、長さ1m以上、直径30cm以上を必要とする ことから重く取扱いが容易でなくなり作業性に劣る問題がある。
【0005】 そこで、本考案者等によって、図8に示すようなアルミの型材301と複数種 のピン302R ,302L ,303R ,303L ,304R ,304L を利用し て多針記録ヘッドを製造しようとする技術が先に提案された(特開平2−239 953号)。この製造方法に使用される成形型301は、2つの多針記録ヘッド を同時に得る2個取り用成形型であり、図9に示すような2個の成形型301, 301を突合せて使用する割型を構成する。この一対の成形型301,301は 同じ構造を成し、それぞれの成形型301,301に図5の一方の制御電極10 2a若しくは102bを装着すると共に一方の記録電極101a若しくは101 bを構成する線材310を巻きつけている。そして、これら一対の成形型301 ,301を突合せた際に形成される1つの空間に記録電極101a,101bと 制御電極102a,102bとが互いに平行でかつ一定の位置関係を以って配置 され、その周りに電極支持ブロック103を構成する樹脂を注入し得るように設 けられている。そこで、1つの成形型301には、いずれか一方の制御電極10 2a若しくは102bを収容しかつこの制御電極102a若しくは102bと記 録電極101a若しくは101bを固めるための樹脂を注入するキャビティ溝3 05が2本平行に形成され、そのキャビティ溝305とキャビティ溝305との 間及び各キャビティ溝305,305の外側に突堤部306,307,308を 形成し、これら突堤部306,307,308に記録電極101a若しくは10 1bとなる線材310を保持させるための線材保持用溝309,…,309を一 定ピッチで形成している。この成形型301の場合、突堤部307,308の更 に外側に方向付けピン302L ,302R と束ねピン303L ,303R 及びタ ーンピン304L ,304R をそれぞれ設け、これらピン302L ,302R , 303L ,303R ,304L ,304R を利用して張り渡す線材の位置並びに 向きを変えるようにしている。ここで、図8及び図9において成形型の左側には 各ピン302L ,303L ,304L が、右側には各ピン302R ,303R , 304R が各々M(1組分の電極の数)本ずつ配置され、成形型の所定位置に穿 孔された穴(図示省略)に圧入によって植設される。線材310は、両側の方向 付けピン302L ,302R の間において、キャビティ溝305,305を横切 るように張り渡され、キャビティ溝305とキャビティ溝305との間の突堤部 306並びに両キャビティ溝305,305の外側の突堤部307,308に形 成された線材保持用溝309,…,309によって保持されている。この成形型 301への線材310の巻きつけは、図8に示すように、線材ガイド手段311 の軸方向への往復直線運動と成形型301の揺動とを利用して機械的に行なわれ る。即ち、成形型301に線材310の巻始め端を固着した後、この成形型30 1を揺動させかつ線材ガイド手段311で供給する線材310を軸方向に移動さ せることによって、所定のピン302L ,302R ,303L ,303R ,30 4L ,304R 及び線材保持用溝309,…,309に線材310を引っ掛ける ようにしている。したがって、成形型の左右の各ピン302L ,302R ,30 3L ,303R ,304L ,304R の固着位置は、記録電極101a並びに1 01bのピッチを左右することとなり、かつ自動巻線時に各線材保持用溝309 ,…,309に線材310が確実に嵌入されるようにする上で重要であり、高精 度なものが要求されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、圧入によってピン302L ,302R ,303L ,303R , 304L ,304R を1本1本成形型301に植えつける場合、ピン302L , 302R ,303L ,303R ,304L ,304R を圧入するための穴をドリ ルなどで位置精度良く設けることが難しい上にその数も多いので大変な作業とな る。例えば、先に示した例によると、M(=256)×N(=28)本の記録電 極を採用する場合、方向付けピン302L ,302R と束ねピン303L ,30 3R 及びターンピン304L ,304R を各256本ずつ成形型301の両側面 にそれぞれ植えつけるので、256×3×2の合計1536本が1本の成形型3 01に植えつけられることになる。そして、この成形型301は2本で1セット となるため総計3072本余りのピンが固着されることとなる。これだけのピン を圧入作業によって1本1本精度良く植えつけるには多大の時間と労力を要する 。
【0007】 また、多数のピンを一列上に位置精度良く植えつけることも大変であるが、記 録電極の位置並びにピッチを左右する線材の方向付けピン302L (302R ) と束ねピン303L (303R )同士の相対位置をも精度良く植えつけるのは容 易でない。しかし、ピンの植え付け位置が狂うと、線材を巻きつける際に巻線機 のノズルが衝突したり巻線が正しい位置の線材保持用溝に落ちないなどの問題が ある。
【0008】 更に、従来の成形型はピンを圧入によって着脱不能に植えつけているので、タ ーンピンからワイヤを取外す際に、1本のターンピンに幾重にも巻かれた線材を 引き延ばしながら取外さなければならず線材の取外し作業そのものが大変なもの となっている。
【0009】 本考案は、多数のピンを位置精度良く簡単に装着することができる多針記録ヘ ッドの成形型を提供することを目的とする。また、本考案は、線材の方向付けピ ンと束ねピンとをこれらの相対位置関係を精度良く容易に取付けることができる 多針記録ヘッドの成形型を提供することを目的とする。更に、本考案は線材を容 易に取外すことができる多針記録ヘッドの成形型を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案は、電極を固める樹脂を注入するキャビテ ィ溝の両側で該溝を横切る方向に記録電極を構成する線材を一定ピッチで架設さ せる線材保持用溝を設けた多針記録ヘッドの成形型において、線材保持用溝の外 側で前記線材が係合する複数のピンを一体成形したプレートを設けるようにして いる。
【0011】 ここで、プレートに一体成形されたピンは、線材の方向付けを行なう方向付け ピンと、ブロック毎に分けられた同種の線材を束ねる束ねピンと、線材の方向を 転回させるターンピンとであり、特に方向付けピンと束ねピンとが同じプレート の側縁に平行に形成されていることが好ましく、更にターンピンは前記方向付け ピンと束ねピンとが形成されたプレートとは別のプレートに形成され、該プレー トは成形型に対し着脱可能に取付けられていることが好ましい。
【0012】
【作用】
したがって、プレスによる打抜きなどでプレートの側縁に形成される方向付け ピン、束ねピン及びターンピンは機械加工精度下に一度に成形される。そして、 このプレートを成形型に位置決めして取付けたとき、多数の各種ピンが所定のピ ッチ及び位置関係で成形型の線材保持用溝の外に設置される。
【0013】 また、同じプレートの側縁に方向付けピンと束ねピンとを一体に形成する場合 、記録電極の位置並びにピッチを左右するこれら方向付けピンの列と束ねピンの 列とがプレス打抜きなどによる機械加工精度で成形され、それらのピン列の相対 位置を保ったまま成形型へ取付けられる。
【0014】 更に、ターンピンを設けたプレートを成形型に対し着脱自在に取付けた場合、 巻線完了後に当該プレートを型から外すだけで全てのターンピンに巻かれた線材 がターンピンから外れる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
【0016】 まず、図1において、本考案に係る成形型の一実施例を対を成す型の一方につ いて説明する。
【0017】 本実施例の成形型1は、多針記録ヘッドを2個取りできる構造のもので、制御 電極(図示省略)を収容しかつこの制御電極と記録電極(図示省略)を固めるた めの樹脂を注入する2本のキャビティ溝2,3を平行に形成し、そのキャビティ 溝2とキャビティ溝3との間及び両キャビティ溝2,3の外側に突堤部4,5, 6を形成し、これら突堤部4,5,6に記録電極となる線材(図示省略)を保持 させるための線材保持用溝を一定ピッチで形成している。この成形型1の場合、 突堤部4,5,6の更に外側即ち線材保持用溝14の外側に線材の方向付けをす る方向付けピン7L ,7R とブロック毎に分けられた同種の線材をグループ化し て束ねる束ねピン8L ,8R 及びターンピン9L ,9R を設け、これら左右の各 ピン7L ,7R ,8L ,8R ,9L ,9R を利用して張り渡す線材の位置並びに 向きを変えるようにしている。線材は、方向付けピン7L ,7R の間において、 キャビティ溝2,3を横切るように張り渡され、キャビティ溝2とキャビティ溝 3との間の突堤部4並びに両キャビティ溝2,3の外側の突堤部5,6に形成さ れた線材保持用溝14,14によって保持されている。キャビティ溝2,3は、 図1に示すように、成形型1の軸方向に形成されており、その底部にはプレート 嵌合溝16,17が設けられている。尚、成形型1には、当該成形型1を線材巻 つけ機などに揺動自在に支持させるための回転軸10が設けられている。
【0018】 線材保持用溝14を挾んで左右に配置される方向付けピン7L ,7R は、線材 保持用溝14,14に係合される線材の方向付けをするもので成形型1の側壁部 に一定ピッチでそれぞれM(=256)本ずつ固着されていて、1本当りほぼN (=28)本の線材が掛けられる。両側の線材束ねピン8L ,8R は、N組に組 分けされた突堤部5,6の線材保持用溝14,14の各組の同一グループに属す る線材15を対応する1つのターンピン9L ,9R に案内するためのもので、正 確にN(=28)本の線材を巻き掛けられるようになっている。更に、ターンピ ン9L ,9R は、1本でN(=28)本の線材を巻き掛けて束ねると共に隣りの ピンに線材を案内するものである。これら線材束ねピン8L ,8R とターンピン 9L ,9R は、それぞれM(=256)本ずつ成形型1の両側壁部に固着されて いる。
【0019】 本実施例の場合、各ピン7L ,7R ,…,9L ,9R は、板材・プレートの側 縁をプレス等で打抜いて形成したものが使用されている。例えば、図2に示すよ うに、方向付けピン7R (あるいは7L )と束ねピン8R (あるいは8L )とが 同一プレート11R (あるいは11L )に形成され、ターンピン9R (あるいは 9L )が別のプレート12R (あるいは12L )に形成されている。プレート1 1L ,11R は、プレスによる打抜きなどによって多数のピン7L ,7R 及び8 L ,8R が一度に形成された櫛歯状の両側縁部分を起立させて中央部を成形型1 に固定させるように設けられている。また、プレート12L ,12R は、一方の 側縁にのみターンピン9L ,9R を櫛歯状に形成しているが、他方のピンを形成 していない側縁も起立させて束ねピン8L ,8R を形成した他のプレート11L ,11R の側縁部分をバックアップするように設けられている。成形型1の側面 の上側には線材方向付けピン7L ,7R と線材束ねピン8L ,8R を構成するプ レート11L ,11R が貫通穴29を通るビス27等によって固着されている。 このプレート11L ,11R は成形型1に対し固着され取外されることはない。 他方、成形型1の側面の下側にはターンピン9L ,9R を一方の側縁に設けたプ レート12L ,12R が貫通穴29を通るビス28等で固着されている。このプ レート12L ,12R は巻線作業の後にビス28を取外し成形型1の側面から取 外すことによって束ねた線材15をターンピン9L ,9R から取外すように設け られている。
【0020】 各突堤部4,5,6の線材保持用溝14は、キャビティ溝2,3を横切る方向 (成形型1の軸方向と直交する向き)にM本を1組とするN組のM(=256) ×N(=28)本が形成されている。この線材保持用溝14は、図4に示すよう に、記録電極を構成する線材15の直径の2倍とほぼ等しい溝ピッチPでかつそ の直径とほぼ等しい深さ及び幅のほぼV形に形成されていて、成形型1に巻かれ る線材15の一部分を係合させ、M×N本の線材15を一定ピッチで平行に整列 させるものである。中央の突堤部4の線材保持用溝14と両側の突堤部5,6の 線材保持用溝14,14とは、同一面上に位置するか、僅かに中央の突堤部4の 方が両側の突堤部5,6のそれよりも突出するように形成されている。また、各 突堤部4,5,6の線材保持用溝14のそれぞれのエッジ部は、嵌め込まれる線 材15の断線を防止するため面取り加工されている。
【0021】 斯様に構成される成形型1は、例えばアルミニウムの押出し材などによって容 易に得られ、これに線材保持用溝14を加工しかつ各種ピン7L ,7R ,8L , 8R ,9L ,9R を設けたプレート11L ,11R ,12L ,12R を側面に取 付けることによって完成される。そして、キャビティ溝2,3には、制御電極1 3並びにこれにはんだ付けされた回路基板18が収容され、かつこれらがプレー ト嵌合溝16,17に嵌合される支持プレート19,20,21,22,23及 び弾性材24によって支持される。また、キャビティ溝2,3の底には、電極支 持ブロックにインサートされる鉄板25が設置され、この鉄板25には雌ねじを 形成するねじ部材26が固着されている。したがって、回路基板18はねじ部材 26によって支持される。制御電極をセットした後のキャビティ溝2,3は、電 極鋳込み用のキャビティを構成する。図示の例の成形型は、一対の成形型1,1 とこれら成形型の両端面を塞ぐと共に絶縁性樹脂を注入する樹脂注入口を有する 固定板(図示せず)によって完成される。
【0022】 以上のように構成された成形型1に対して線材を巻き掛けるには、成形型1の 左右のピン7L ,7R ,8L ,8R ,9L ,9R に線材を巻き掛けあるいは引掛 けることによって、線材保持用溝14に線材15を嵌合させて一定ピッチに整列 させつつキャビティ溝2,3の上を横切らせるように架設させる。この線材の各 ピン7L ,7R ,8L ,8R ,9L ,9R への掛け方については特に限定を受け るものではなく、例えば特開平2-239953号に開示されているような掛け方あるい は新規な掛け方を採用しても良い。
【0023】 但し、最後の組の線材の整列が終了した時点で、N本で一束のM組の線材を、 それぞれターンピン9L ,9R に近い部分において速乾性の接着剤で固定し、M 組の各線材束がばらばらにならないようにする。そして、線材の束の固定が済ん だところで、巻線機のノズルから引き出されている線材15を切断してから、ビ ス28を弛めてプレート12L ,12R を成形型1からそれぞれ取外し、各ター ンピン9L ,9R に巻き掛けられた線材15の束を各々外す。
【0024】 尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるも のではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例 えば、成形型1の形状は図1及び図3に示す矩形状のものに特に限定されず、特 開平2-239953号に開示されているような八角形のものを使用することも可能であ る。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案は多数のピンを板材の側縁に一体形成 しているので、多数のピンを位置精度良く形成することができる。例えば、プレ スの打抜き等によって安価にかつ精度良く多数のピンを一度に形成できる。
【0026】 また、本考案の成形型において同じプレートの一方の側縁に線材の方向付けピ ンの列を、他方の側縁に線材を束ねる束ねピンの列を一体に形成している場合、 方向付けピン及びその列に対する束ねピン及びその列の相対位置を精度良く得る ことができる。
【0027】 更に、本考案の成形型において、ターンピンを方向付けピンと束ねピンとが形 成されたプレートとは別のプレートに形成し、該プレートを成形型に対し着脱可 能に取付けた場合、線材を延ばすことなく、プレートを外すことによってピン相 互の位置関係を狂わすことなく線材を取外すことができ、幾重にも巻かれた線材 の取外しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多針記録ヘッドの成形型の一実施例を
示す斜視図である。
【図2】ピンの一実施例を示す斜視図である。
【図3】図1の成形型に制御電極等を収めた状態の正面
図である。
【図4】対を成す成形型における線材保持用溝とそれに
係合された線材との位置関係を拡大して示す説明図であ
る。
【図5】多針記録ヘッドの概略構造を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の多針記録ヘッドの成形型を示す斜視図で
ある。
【図7】図6の成形型を用いて多針記録ヘッドを製造す
る方法の説明図である。
【図8】従来の多針記録ヘッドの他の成形型を示す斜視
図である。
【図9】図8に示す成形型を用いて多針記録ヘッドを製
造する方法の説明図である。
【符号の説明】
1 成形型 2,3 キャビティ溝 7L ,7R 方向付けピン 8L ,8R 束ねピン 9L ,9R ターンピン 11L ,11R 方向付けピン及び束ねピンを一体形成
したプレート 12L ,12R ターンピンを一体形成したプレート 14 線材保持用溝 15 記録電極を構成する線材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を固める樹脂を注入するキャビティ
    溝の両側で該溝を横切る方向に記録電極を構成する線材
    を一定ピッチで架設させる線材保持用溝を設けた多針記
    録ヘッドの成形型において、前記線材保持用溝の外側で
    前記線材が係合する複数のピンを一体成形したプレート
    を設けたことを特徴とする多針記録ヘッドの成形型。
  2. 【請求項2】 前記ピンは、線材の方向付けを行なう方
    向付けピンと、グループ化された線材を束ねる束ねピン
    と、線材の方向を転回させるターンピンとであることを
    特徴とする請求項1記載の多針記録ヘッドの成形型。
  3. 【請求項3】 前記方向付けピンと束ねピンとが同じプ
    レートの側縁に平行に形成されていることを特徴とする
    請求項2記載の多針記録ヘッドの成形型。
  4. 【請求項4】 ターンピンは前記方向付けピンと束ねピ
    ンとが形成されたプレートとは別のプレートに形成さ
    れ、該プレートは成形型に対し着脱可能に取付けられて
    いることを特徴とする請求項2または3記載の多針記録
    ヘッドの成形型。
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