JPH0628116U - 建物の外壁に対するアンカーピン打込み用穿孔ドリルビツト - Google Patents

建物の外壁に対するアンカーピン打込み用穿孔ドリルビツト

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JPH0628116U
JPH0628116U JP7224592U JP7224592U JPH0628116U JP H0628116 U JPH0628116 U JP H0628116U JP 7224592 U JP7224592 U JP 7224592U JP 7224592 U JP7224592 U JP 7224592U JP H0628116 U JPH0628116 U JP H0628116U
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樹 谷崎
芳朗 服部
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株式会社リノテツク
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アンカーピンに対応する段付き形態のアンカー
ピン打込み孔を、太さが異なる2種のドリルビツトを用
いることなく、一挙に穿孔作業できるようにする。 【構成】ドリルビツト(B)の先端刃先(19)が固着
された穿孔作用部(18)と、その穿孔作用部(18)
に後続する切屑排出部(20)との両外周面に、全体と
して連続する螺旋溝(23)を刻成すると共に、上記穿
孔作用部(18)と切屑排出部(20)との境界位置
(21)に段付き孔(26)の穿孔用中間切刃(24)
を、その回転円の直径(D3)が穿孔作用部(18)並
びに切屑排出部(20)の各直径(D1)(D2)より
も大きな張り出し状態として、且つ上記螺旋溝(23)
を閉塞しないように固着した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は建物の外壁にアンカーピンを打込むための穿孔用ドリルビツトに関す る。
【0002】
【従来の技術】
例えば、タイル張りやレンガ張りなどの湿式工事されたモルタル外壁が、その 建物のコンクリート躯体から浮き上がったり、或いは剥げ落ちたりすることを防 ぐ外壁補修工法では、実開昭60−123415号や特開昭60−261868 号に見られるような中空のアンカーピンが使用されている。
【0003】 そして、そのアンカーピンをモルタル外壁からコンクリート躯体に向かって穿 孔したアンカーピン打込み孔内へ打込んだ上、そのアンカーピンの中空内部を通 じて、モルタル外壁とコンクリート躯体との相互間隙に至るまで、エポキン樹脂 やポリマーセメントスラリーなどの接着剤を、加圧状態のもとに注入・波及させ ている。
【0004】 その場合、アンカーピンが上記公知品のように、その全体として単純な中空円 筒型であると、注入時の内圧を受けた接着剤が、アンカーピンのストレートな外 周面に沿って外部へ容易に逆流するほか、同じく注入時の内圧を受けたモルタル 外壁が、コンクリート躯体から浮き上がるはらみ現象も起生するおそれがあり、 そのため接着剤の注入圧を昂めることができず、その波及領域も狭くならざるを 得ない結果、コンクリート躯体に単するモルタル外壁の耐久強度に富む結着力を 得ることができない。
【0005】 そこで、本出願人は特開平2−8462号の第1〜6図と第15、16図にお いて、所謂段付き形態の中空アンカーピンを提案した。これによれば、アンカー 本体の基端位置に径大なヘツド部が張り出し形成されているため、そのヘツド部 と基準胴面との境界位置をストツパー段面として、上記接着剤の逆流現象やモル タル外壁のはらみ現象に対する防止効果を達成することができた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記アンカーピンに対応する段付き形態のアンカーピン打込み孔は 、2種のドリルビツトを用いて穿孔されている現状である。
【0007】 つまり、先づ細いビツトを振動型の電気ドリルやハンマードリルなどの駆動工 具に装着使用して、そのアンカーピンの全体長さと対応する深さの径小なアンカ ーピン打込み孔を穿孔した後、上記細いビツトを太いビツトと交換装着して、そ の径小なアンカーピン打込み孔の開口縁部に、上記ヘツド部と対応する深さの径 大な段付き孔を造形している。そのため、アンカーピンの1個当りに2回づつ作 業しなければならず、著しく面倒であって、いたづらに多大の労力と時間を要す る。
【0008】 又、そのヘツド部と対応する径大な段付き孔を、太いドリルビツトによって穿 孔すると、先に穿孔された径小なアンカーピン打込み孔との境界位置が、先細り 円錐面として造形されるために、上記アンカーピンのストツパー段面による接着 剤の逆流防止作用や、モルタル外壁のはらみ防止機能を弱めてしまう結果となる 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題の改良を企図しており、そのための構成上胴部の基端 位置から径大なヘツド部が張り出された段付き円筒形態のアンカーピンを、建物 のモルタル外壁からコンクリート躯体へ打込むための穿孔用ドリルビツトとして 、先端切刃が固着された穿孔作用部と、振動型電気ドリルやハンマードリルなど の駆動工具に装着されるシヤンク部と、その穿孔作用部とシヤンク部との中間に 介在する切屑排出部とを備え、上記穿孔作用部の長さをアンカーピンにおける胴 部のそれとほぼ等しく寸法化する一方、上記切屑排出部の長さをアンカーピンに おけるヘツド部のそれよりも長く寸法化して、その穿孔作用部と切屑排出部の両 外周面に相互の連続する螺旋溝を付与すると共に、同じく穿孔作用部と切屑排出 部との境界位置に中間切刃を、その回転円の直径が穿孔作用部並びに切屑排出部 の各直径よりも大きな張り出し状態として、且つ上記螺旋溝を閉塞しないように 固着して、その中間切刃により上記アンカーピンのヘツド部を受け入れる径大な 段付き孔を、一挙に穿孔できるように定めたことを主な特徴とするものである。
【0010】
【作用】
本考案の上記構成によれば、そのドリルビツトのシヤンク部をコンクリート用 の振動型電気ドリルやハンマードリルなどの駆動工具に装着使用して、建物のモ ルタル外壁からコンクリート躯体に向かって穿孔作業することにより、目的とす る段付き円筒型アンカーピンの胴部に対応する深さの径小なアンカーピン打込み 孔と、同じくアンカーピンのヘツド部に対応する深さの径大な段付き孔とを、一 挙同時に穿孔することができるのであり、従来のように太さが異なる2種のドリ ルビツトを用いて、上記アンカーピンの1個当りに2回の穿孔作業を行なう必要 がなく、その作業性に著しく優れる。
【0011】
【実施例】
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1は建物の外壁補修 用として、そのモルタル外壁(M)からコンクリート躯体(C)へ打込もうとす る目的のアンカーピン(A)を例示しているが、これはステンレス鋼などの発錆 しない金属材料から、所謂段付き形態の中空円筒状に塑性加工されている。
【0012】 即ち、図1において、(11)はアンカーピン(A)の胴部であり、例えば約 6mmの直径と約66mmの長さを備えていると共に、その胴部(11)の基端 位置からは接着剤注入用ノズル(N)を受け入れる径大なヘツド部(12)が、 連続一体に張り出されており、そのヘツド部(12)と胴部(11)との境界段 差位置が、ほぼ直角な制止肩面(13)として造形されている。そのヘツド部( 12)の直径は例えば約9mm、同じく長さは約9mmである。
【0013】 その場合、図例では上記ヘツド部(12)の内周面にネジ(14)を刻成する ことにより、接着剤注入用ノズル(N)を安定良く接続できるようになっている が、そのネジ(14)の設置を省略して、ヘツド部(12)の内周面を例えば円 錐面に造形しても良い。これによっても、ノズル(N)を安定良く受け入れるこ とができるからである。
【0014】 (15)は上記アンカーピン(A)の胴部(11)に、その先端位置から一定 長さ分だけ切り割り列設された向かい合う一対の条溝であり、アンカーピン(A )における先端位置からの拡開作用と、その中空内部から周囲に向かう接着剤の 流出作用とを営なむ。
【0015】 又、(16)は同じくアンカーピン(A)の中空内部に封入セツトされた拡開 用のプラグであって、弾丸型又は先細り円錐型の鋼塊から成り、上記胴部(11 )の内周面が段階的又は滑らかな先細り形態をなすことによって、その先端位置 から脱落せず、打込み棒やハンマーなどの叩打工具(H)によって叩打された時 には、アンカーピン(A)をその先端部から拡開して、コンクリート躯体(C) に喰い付き作用させる。
【0016】 (17)は上記胴部(11)の内周面における中途位置から張り出されたスト ツパー突起であり、プラグ(16)の背後を拘束することによって、そのアンカ ーピン(A)の基端位置から脱落することも防いでいる。
【0017】 図2〜5は本考案に係る穿孔用ドリルビツト(B)の基本実施例を示しており 、(18)は一定の長さ(L1)と直径(D1)を備えた穿孔作用部であって、 その長さ(L1)が例えば約67mm、同じく直径(D1)が約7mmとして、 上記アンカーピン(A)における胴部(11)のそれらとほぼ等しく寸法化され ていると共に、その先端位置には超硬チツプの先端切刃(19)がろう付けされ ていること、言うまでもない。
【0018】 (20)は上記穿孔作用部(18)に後続する切屑排出部であり、その長さ( L2)が例えば約55mmとして、上記アンカーピン(A)におけるヘツド部( 12)の長さよりも長く、且つ穿孔作用部(18)の長さ(L1)よりも短かく 寸法化されている。
【0019】 又、その切屑排出部(20)の直径(D2)は上記穿孔作用部(18)のそれ よりも大きく、例えば約8.5mmに形成されている。(21)はその直径(D 1)(D2)の相違変化した両部分(18)(20)の境界位置を示唆している 。
【0020】 更に、(22)は上記切屑排出部(20)に後続するシヤンク部であって、コ ンクリート用の振動型電気ドリルやハンマードリルなどの駆動工具(E)へ、互 換的に装着使用されることとなる。そのシヤンク部(22)の直径は上記切屑排 出部(20)の直径(D2)と等しく、穿孔作用部(18)の直径(D1)より もやはり大きく形成されているため、ドリルビツト(B)自身の耐久強度を昂め ることができる。
【0021】 そして、上記穿孔作用部(18)と切屑排出部(20)の外周面には、その全 体として滑らかに連続する螺旋溝(23)が付与されており、上記先端切刃(1 9)による穿孔作用後の切屑を、その螺旋溝(23)に沿って外部へ誘導させ得 るようになっている。
【0022】 (24)は上記穿孔作用部(18)と切屑排出部(20)との境界位置(21 )に臨みつつ、その螺旋溝(23)を閉塞しないように向かい合う一対としてろ う付けされた超硬チツプの段付き孔用中間切刃であり、その先端部が鋭利に刃先 加工されている。
【0023】 その中間切刃(24)の長さ(L3)は、上記アンカーピン(A)におけるヘ ツド部(12)のそれとほぼ等しく、例えば約8mmに寸法化されている。又、 同じく中間切刃(24)における回転円の直径(D3)は、上記切屑排出部(2 0)の直径(D2)よりも若干大きい例えば約9mmとして、アンカーピン(A )におけるヘツド部(12)のそれとほぼ等しく寸法化されている。その中間切 刃(24)は上記穿孔作用部(18)の外周面から約1mmだけ張り出すと共に 、切屑排出部(20)の外周面から約0.25mmだけ張り出す関係状態に付属 一体化されているわけである。
【0024】 その場合、図2、5から明白なように、上記螺旋溝(23)を穿孔作用部(1 8)では細かいピツチ(P1)とし、切屑排出部(20)では荒いピツチ(P2 )として相違変化させることにより、上記中間切刃(24)を可及的に大型の超 硬チツプとしつつも、その螺旋溝(23)を閉塞し難く、且つ安定・確固に付属 一体化させることができるように定めると共に、その切屑排出部(20)での荒 いピツチ(P2)に刻成された螺旋溝(23)により、1回転当りの切屑排出移 動距離を長くかせいでいる。
【0025】 但し、図6、7の変形実施例から示唆されるように、そのドリルビツト(B) の切屑排出部(20)とシヤンク部(22)を、穿孔作用部(18)と等しい直 径(D1)として、全体的に細く形成し、その穿孔作用部(18)と切屑排出部 (20)の外周面に、均一なピツチ(P)の螺旋溝(23)を加工すると共に、 上記基本実施例の境界位置(21)に相当する個所へ、段付き孔用中間切刃(2 4)を張り出し状態にろう付けしても良い。
【0026】 尚、変形実施例におけるその他の構成は、図2〜5の上記基本実施例と実質的 に同一であるため、その図6、7に図2〜5との対応符号を記入するにとどめて 、その詳細な説明を省略するが、何れにしても上記段付き孔用中間切刃(24) は、螺旋溝(23)を閉塞しない限りにおいて、その設置個数を向かい合う一対 の2個以外に増減させることができる。
【0027】 上記のような段付き円筒形態のアンカーピン(A)と、そのための本考案に係 る穿孔用ドリルビツト(B)を用いて、建物のモルタル外壁(M)を補修工事す るに当っては、そのドリルビツト(B)のシヤンク部(22)を図8のように、 コンクリート用の振動型電気ドリルやハンマードリル、その他の駆動工具(E) に装着した上、これを回転駆動することにより、モルタル外壁(M)からコンク リート躯体(C)に向かって穿孔作業する。
【0028】 そうすれば、そのドリルビツト(B)の穿孔作用部(18)は、追って打込ま れるアンカーピン(A)の胴部(11)に対応する一定の長さ(L1)と直径( D1)を備えており、その穿孔作用部(18)と切屑排出部(20)との境界位 置(21)には、同じくアンカーピン(A)の径大なヘツド部(12)に対応す る一定の長さ(L3)と回転直径(D3)を備えた段付き孔用中間切刃(24) が張り出し設置されているため、そのアンカーピン(A)の全体長さに相応する 深さ分だけ、上記ドリルビツト(B)を押し進めることにより、図9のように径 小なアンカーピン打込み孔(25)と、その開口縁部に連通する径大な段付き孔 (26)とを、一挙同時に且つ正確に穿孔することができる。
【0029】 又、その穿孔作業時には図8から明白な通り、螺旋溝(23)を備えたドリル ビツト(B)の切屑排出部(20)が、必らずやモルタル外壁(M)の表面から 外部に露出するため、その先端切刃(19)や中間切刃(24)による穿孔作用 後の切屑も、円滑に排出することができる。中間切刃(24)が螺旋溝(23) を閉塞しないように配設されているため、このような切屑排出効果も完全に達成 されるわけである。
【0030】 そこで、上記穿孔されたアンカーピン打込み孔(25)内へ、図10のように 引き続きアンカーピン(A)を打ち込んで、その中空内部に封入セツトされてい るプラグ(16)を、打込み棒やハンマーなどの叩打工具(H)により叩打し、 上記アンカーピン(A)をその先端部から拡開変形させて、アンカーピン打込み 孔(25)の内周面へ喰い付け固定させるのである。
【0031】 その場合、アンカーピン打込み孔(25)の径大な段付き孔(26)は、予じ めドリルビツト(B)によってアンカーピン(A)のヘツド部(12)と対応す る大きさ・形状に穿孔されているため、上記打込み完了状態ではアンカーピン( A)のヘツド部(12)も、その段付き孔(26)に正しく位置決め固定される 結果となり、上記制止肩面(13)と対応する境界段部を不正に形崩れさせるお それがない。
【0032】 次いで、上記アンカーピン(A)のヘツド部(12)へ図11のように、外部 から接着剤注入用ノズル(N)を差し込んで、湿潤硬化タイプのエポキシ樹脂や ポリマーセメントスラリーなどの接着剤を、アンカーピン(A)の中空内部へ加 圧注入するのである。
【0033】 そうすれば、その接着剤はアンカーピン(A)の胴部(11)に開口する条溝 (15)を通じて、その胴部(11)の周囲やモルタル外壁(M)とコンクリー ト躯体(C)との相互間隙(S)に波及し、その結果コンクリート躯体(C)へ 先に打込み固定されたアンカーピン(A)と、上記注入された接着剤との相乗作 用によって、モルタル外壁(M)がコンクリート躯体(C)へ強固に結着一体化 されることになり、その浮き上がったり或いは剥げ落ちたりするおそれがない。 (Z)はその接着剤の波及領域を示している。
【0034】 そして、その接着剤の注入後には、上記ノズル(N)を抜き出して、図12の ように、モルタル外壁(M)の表面に開口露呈するアンカーピン(A)のヘツド 部(12)を、上記接着剤との親和性に富むエポキシモルタルやその他の施栓( 27)によって閉塞するのであり、茲にモルタル外壁(M)の補修工事が完了す る。
【0035】
【考案の効果】
以上のように、本考案は胴部(11)の基端位置から径大なヘツド部(12) が張り出された段付き円筒形態のアンカーピン(A)を、建物のモルタル外壁( M)からコンクリート躯体(C)へ打込むための穿孔用ドリルビツト(B)とし て、先端切刃(19)が固着された穿孔作用部(18)と、振動型電気ドリルや ハンマードリルなどの駆動工具(E)に装着されるシヤンク部(22)と、その 穿孔作用部(18)とシヤンク部(22)との中間に介在する切屑排出部(20 )とを備え、上記穿孔作用部(18)の長さ(L1)をアンカーピン(A)にお ける胴部(11)のそれとほぼ等しく寸法化する一方、上記切屑排出部(20) の長さ(L2)をアンカーピン(A)におけるヘツド部(12)のそれよりも長 く寸法化して、その穿孔作用部(18)と切屑排出部(20)の両外周面に、相 互の連続する螺旋溝(23)を付与すると共に、同じく穿孔作用部(18)と切 屑排出部(20)との境界位置に中間切刃(24)を、その回転円の直径(D3 )が穿孔作用部(18)並びに切屑排出部(20)の各直径(D1)(D2)よ りも大きな張り出し状態として、且つ上記螺旋溝(23)を閉塞しないように固 着して、その中間切刃(24)により上記アンカーピン(A)のヘツド部(12 )を受け入れる径大な段付き孔(26)を、一挙に穿孔できるように定めてある ため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に解決できる効果がある。
【0036】 即ち、本考案のドリルビツト(B)は段付き円筒形態のアンカーピン(A)を 、建物のモルタル外壁(M)からコンクリート躯体(C)へ打込むための穿孔用 として、その穿孔作用部(18)がアンカーピン(A)の胴部(11)に対応す る一定の長さ(L1)と直径(D1)を備えていると共に、その穿孔作用部(1 8)とこれに後続する切屑排出部(20)との境界位置には、同じくアンカーピ ン(A)の径大なヘツド部(12)に対応する一定の長さ(L3)と回転直径( D3)を備えた段付き孔用中間切刃(24)が、張り出し状態に付属一体化され ているため、そのドリルビツト(B)のシヤンク部(22)をコンクリート用の 振動型電気ドリルやハンマードリル、その他の駆動工具(E)に装着使用して、 上記アンカーピン(A)の全体長さに相応する深さ分だけ押し進めることにより 、その径小なアンカーピン打込み孔(25)と、その開口縁部に連通する径大な 段付き孔(26)とを、一挙同時に正しく穿孔することができ、従来のように太 さが異なる2種のドリルビツトを交換して、そのアンカーピンの1個当りに2回 づつ作業する煩雑さがなくなり、その作業性が著しく改善される。
【0037】 その場合、上記中間切刃(24)は穿孔作用部(18)と切屑排出部(20) との境界位置にあり、その回転円の直径(D3)が穿孔作用部(18)の直径( D1)や切屑排出部(20)の直径(D2)よりも大きな寸法として、その境界 位置の外周面から張り出す状態に固着されているため、その回転によって穿孔さ れる径大な段付き孔(26)は、径小なアンカーピン打込み孔(25)と言わば 直角に交叉するフラツトな境界段面を備えた形態として造形されることとなり、 従来のような先細り円錐面に造形されることがない。
【0038】 その結果、このような段付き孔(26)からアンカーピン打込み孔(25)内 へ、追って上記アンカーピン(A)を打込み使用した状態において、そのアンカ ーピン(A)の制止肩面(13)による接着剤の逆流防止作用や、モルタル外壁 (M)のはらみ防止機能をロスなく、効果的に営なませることができるのである 。
【0039】 しかも、上記中間切刃(24)はドリルビツト(B)の穿孔作用部(18)と 切屑排出部(20)に亘って連続する螺旋溝(23)を、閉塞しないように位置 決め固定されているため、上記切屑排出部(20)の長さ(L2)がアンカーピ ン(A)におけるヘツド部(12)のそれよりも長く寸法化され、必らずやモル タル外壁(M)の表面から外部へ露出するようになっていることとも相俟って、 上記穿孔作業中に発生する切屑を確実・円滑に外部へ排出作用させ得るのであり 、その意味から中間切刃(24)が不慮に破損するおそれもない。
【0040】 特に、請求項2の構成を採用するならば、その螺旋溝(23)がドリルビツト (B)の切屑排出部(20)では荒いピツチ(P2)として刻成されているため 、これにより1回当りの切屑排出移動距離を長く確保でき、切屑を上記モルタル 外壁(M)の外部へ一層円滑に排出作用させ得るほか、上記中間切刃(24)と して可及的に大型品の超硬チツプを採用しつつも、これをドリルビツト(B)の 外周面へますます安定良く確固に、且つ上記螺旋溝(23)を閉塞しない関係状 態として容易に設置できる効果もある。
【0041】 更に、請求項3の構成を採用するならば、その大きな直径(D2)を備えた切 屑排出部(20)が、穿孔作用部(18)の後続状態に連成されているため、ド リルビツト(B)自身の耐久強度をますます向上させることができる。そして、 その切屑排出部(20)の直径(D2)よりも大きな回転直径(D3)を有する 中間切刃(24)が、向かい合う一対として固着されているので、その中間切刃 (24)としても大型化でき、それにも拘らず螺旋溝(23)を閉塞し難い効果 がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の目的とするアンカーピンを示す断面図
である。
【図2】本考案に係るドリルビツトの基本実施例を示す
側面図である。
【図3】図2の拡大正面図である。
【図4】図2の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図2の部分拡大平面図である。
【図6】本考案に係るドリルビツトの変形実施例を示す
側面図である。
【図7】図6の部分拡大平面図である。
【図8】アンカーピン打込み孔の穿孔作用状態を示す断
面図である。
【図9】その穿孔完了状態を示す断面図である。
【図10】アンカーピンの打込み作用状態を示す断面図
である。
【図11】アンカーピンに対する接着剤の注入作用状態
を示す断面図である。
【図12】その接着剤の注入完了状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
(11)・胴部 (12)・ヘツド部 (18)・穿孔作用部 (19)・先端切刃 (20)・切屑排出部 (21)・境界位置 (22)・シヤンク部 (23)・螺旋溝 (24)・中間切刃 (25)・アンカーピン打込み孔 (26)・段付き孔 (A)・・アンカーピン (B)・・ドリルビツト (C)・・コンクリート躯体 (D1)・直径 (D2)・直径 (D3)・直径 (E)・・駆動工具 (L1)・長さ (L2)・長さ (L3)・長さ (M)・・モルタル外壁 (P)・・螺旋ピツチ (P1)・螺旋ピツチ (P2)・螺旋ピツチ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部(11)の基端位置から径大なヘツド
    部(12)が張り出された段付き円筒形態のアンカーピ
    ン(A)を、建物のモルタル外壁(M)からコンクリー
    ト躯体(C)へ打込むための穿孔用ドリルビツト(B)
    として、 先端切刃(19)が固着された穿孔作用部(18)と、
    振動型電気ドリルやハンマードリルなどの駆動工具
    (E)に装着されるシヤンク部(22)と、その穿孔作
    用部(18)とシヤンク部(22)との中間に介在する
    切屑排出部(20)とを備え、 上記穿孔作用部(18)の長さ(L1)をアンカーピン
    (A)における胴部(11)のそれとほぼ等しく寸法化
    する一方、 上記切屑排出部(20)の長さ(L2)をアンカーピン
    (A)におけるヘツド部(12)のそれよりも長く寸法
    化して、 その穿孔作用部(18)と切屑排出部(20)の両外周
    面に、相互の連続する螺旋溝(23)を付与すると共
    に、 同じく穿孔作用部(18)と切屑排出部(20)との境
    界位置に中間切刃(24)を、その回転円の直径(D
    3)が穿孔作用部(18)並びに切屑排出部(20)の
    各直径(D1)(D2)よりも大きな張り出し状態とし
    て、且つ上記螺旋溝(23)を閉塞しないように固着し
    て、 その中間切刃(24)により上記アンカーピン(A)の
    ヘツド部(12)を受け入れる径大な段付き孔(26)
    を、一挙に穿孔できるように定めたことを特徴とする建
    物の外壁に対するアンカーピン打込み用穿孔ドリルビツ
    ト。
  2. 【請求項2】螺旋溝(23)のピツチ(P1)(P2)
    を穿孔作用部(18)では細かく、切屑排出部(20)
    では荒く相違変化させたことを特徴とする請求項1記載
    の建物の外壁に対するアンカーピン打込み用穿孔ドリル
    ビツト。
  3. 【請求項3】切屑排出部(20)の直径(D2)を穿孔
    作用部(18)の直径(D1)よりも大きく形成して、 その直径(D1)(D2)の相違変化する境界位置(2
    1)に中間切刃(24)を、その回転円の直径(D3)
    が切屑排出部(20)の直径(D2)よりも大きな張り
    出し状態に、且つ向かい合う一対として固着したことを
    特徴とする請求項1記載の建物の外壁に対するアンカー
    ピン打込み用穿孔ドリルビツト。
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