JPH0629372B2 - 顔料分散体およびこの製造方法 - Google Patents

顔料分散体およびこの製造方法

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JPH0629372B2
JPH0629372B2 JP61028937A JP2893786A JPH0629372B2 JP H0629372 B2 JPH0629372 B2 JP H0629372B2 JP 61028937 A JP61028937 A JP 61028937A JP 2893786 A JP2893786 A JP 2893786A JP H0629372 B2 JPH0629372 B2 JP H0629372B2
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敏男 大芝
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は,顔料濃度の高い分散体であっても粘度が低
く,かつ光沢,鮮明性などにも優れた顔料分散体および
該顔料分散体の製造方法に関し,さらには,特にグラビ
ア印刷インキに有用な顔料分散体を提供するものであ
る。
(従来の技術) グラビアインキなどの印刷インキ,塗料などはベヒクル
樹脂,顔料,溶剤,添加剤等から構成されている。ベヒ
クル樹脂として,ロジン系樹脂,セラック,ポリアミ
ド,ビニル樹脂,ウレタン樹脂,ニトロセルロース,環
化ゴムまたは塩化ゴム等を使用した顔料分散体において
は,印刷インキでは印刷適正,乾燥性,光沢,鮮明性等
に優れ,各種用途に利用されている。
また,例えばグラビア印刷インキでは,顔料分10重量
%程度でインキ化を行ない,溶剤で印刷に適した粘度に
希釈してインキを製造していた。しかし,製造上,輸送
上などのコスト低減などから顔料分を25重量%前後に
増したコンクの顔料分散体を作り,これを希釈してイン
キを製造する傾向が強くなってきている。
ところが,ベヒクル樹脂,β−オキシナフトエ酸等のオ
キシナフトエ酸類をカップラーとする溶性アゾ顔料およ
び有機溶剤を使用した顔料分散体において,顔料分10
重量%で顔料分散体を製造しているときには問題となら
なかった粘度,着色力が,25重量%前後のコンクな顔
料分散体では性能の低下が見られる。すなわち,コンク
な顔料分散体では粘度が高くなり,例えば印刷適正に合
わせた粘度に希釈する溶剤量が増えるため,光沢,着色
力の低下を招き,得られた印刷インキ,塗料などとして
致命的欠点を有することとなる。
粘度低減には顔料粒子を奇麗に分散する必要があり,顔
料粒子が絡み合って凝集した状態になると粘度が高くな
ってしまう。従来,この欠点を解消するため,特殊な添
加剤を使用したり,予め顔料の表面処理を行う等の手段
が採られていた。確かに,粘度低下に有効な手段もある
が,添加剤の価格や顔料分散体製造上の手間等が問題と
して残る。つまり,顔料分散体の製造工程を増やす添加
剤処理や顔料の表面改質が行われているが,これらの方
法は製造コスト増につながり易い。
(発明が解決しようとする問題点) 顔料分散体の低粘度化を達成し,かつ製造工程の増加や
特殊な添加剤の使用によることのない方法が望まれてい
た。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は,ベヒクル樹脂,オキシナフトエ酸類をカップ
ラーとする溶性アゾ顔料および芳香族炭化水素系溶剤を
主成分とし,該顔料100重量部に対し1ないし20重
量部のオキシナフトエ酸類を含有する顔料分散対であた
り,また該顔料100重量部に対し1ないし20重量部
のオキナフトエ酸類を含有する状態で練肉することによ
り,顔料粒子の分散を良くして低粘度化をはかった,顔
料分散体の製造方法を提供するものである。すなわち,
本発明はオキシナフトエ酸類をカップラーとする溶性ア
ゾ顔料の原料であるオキシナフトエ酸類に注目し,該顔
料と馴染みのあるこのオキシナフトエ酸類によって顔料
粒子の分散を良くして低粘度化をはかったものである。
なお,オキシナフトエ酸類をカップラーとする溶性アゾ
顔料は,通常に合成し濾過,水洗したものには,0.3
〜0.7重量%の未反応オキシナフトエ酸類が含まれい
る。しかし,上記したように,この未反応オキシナフト
エ酸類を含む状態で練肉しても,低粘度化は期待できな
い。
本発明の顔料分散体に使用されるベヒクル樹脂として
は,ガムロジン,ウッドロジン,トール油ロジン,ロジ
ンエステル,石灰硬化ロジン,亜鉛硬化ロジン,マレイ
ン化ロジン,フマル化ロジン,ニトロセルロース,エチ
ルセルロース,ポリアミド,環化ゴム,塩化ゴム等から
選ばれる1種または2種以上の樹脂である。好ましく
は,顔料濃度の高い顔料分散体で効果の大きい,ロジン
系樹脂,ニトロセルロース等のベヒクル樹脂である。
本発明の顔料としては,β−オキシナフトエ酸,低級ア
ルキル基,アルコキシ基またはハロゲン原子で置換され
たβ−オキシナフトエ酸等をカップラーとする溶性アゾ
顔料であり,代表的にはブリリアントカーミン6B系顔
料である。p−トルイジン−m−スルホン酸を主成分と
するジアゾ成分とβ−オキシナフトエ酸を主成分とする
カップラー成分とをカップリングし,塩化カルシウム等
でレーキ化して得られる溶性アゾ顔料である。市販され
ている溶性アゾ顔料の1例を挙げると,Lionol
Red 7B 4403,Lionol Red 6B
4295G(いずれも東洋インキ製造(株)製)等であ
る。レーキ化に使用する金属塩としては,カルシウム,
バリウム,ストロンチウム,マグネシウム亜鉛,マンガ
ン等である。また,カップリングもしくは後処理等は通
常の方法で行われる。なお,本発明において,オキシナ
フトエ酸類をカップラーとする溶性アゾ顔料以外の有機
およびまたは無機顔料を併用することもできる。
本発明の有機溶剤としては,芳香族炭化水素,エステ
ル,ケトン等から選ばれる1種または2種以上の溶剤で
あり,例えば,トルエン,キシレン,酢酸エチル,アセ
トン,ノルマルヘキサン,イソプロピルアルコール等の
溶剤である。
本発明においては,β−オキシナフトエ酸,低級アルキ
ル基,アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されたβ
−オキシナフトエ酸,α−オキシナフトエ酸等のオキシ
ナフトエ酸類を顔料100重量部に対し1〜20重量部
を練肉前,同時または後に添加または導入する。顔料中
に含まれる未反応のオキシナフトエ酸類を含め,顔料1
00重量部に対し,1〜20重量部である。1重量未満
では,粘度低減の効果が見られず,また,20重量部を
超えると,逆に着色力の低下につながる。オキシナフト
エ酸類の添加方法は特に制限なく,練肉時に顔料分散体
に添加するのが,粘度低減効果において優れているた
め,望ましい。顔料への添加,樹脂および溶剤の組成物
への添加,溶剤への添加,顔料,樹脂および溶剤の組成
物への添加,練肉した後の組成物への添加等により行わ
れる。
顔料分散体の製造方法としては,ベヒクル樹脂,顔料,
オキシナフトエ酸類および溶剤を含む組成物を,必要に
応じて予備混合し,ボールミル,サンドミル,ペブルミ
ル等の練肉機で練肉する。
本発明における顔料分散体としては,そのまま印刷イン
キ,塗料等となる場合は勿論,コンクベースと称されて
いるものとして製造することもできる。顔料分散体にお
ける顔料濃度としては,通常5〜70重量%程度であ
る。特に顔料濃度が20重量%以上のコンクと称されて
いる高い顔料濃度の分散体に有効である。
本発明による顔料分散体としては,上記主成分の他に,
印刷インキ,塗料等に使用されている添加剤を,必要に
応じて練肉前,後または同時に,加えることもできる。
本発明により得られた印刷インキの印刷物は,着色力の
低下,色調の変化,光沢の低下,不透明化,流動性不
良,特に長時間の貯蔵中に発生する増粘およびゲル化の
諸問題の欠点が著しく改良され,特に,高い顔料濃度で
のグラビアインキ等のコンクベースインキの製造におい
て,粘度を低減でき,光沢,鮮明性の向上が可能であ
る。また,粘度低減のため顔料の表面処理,改質といっ
た特別なコストのかかる製造法を,必ずしもとる必要が
なくなった。
以下,実施例をあげて本発明を具体的に説明するが,本
発明は実施例により規制されるものではない。なお,例
中「部」または「%」とあるのは重量基準である。
実施例1 Lionol Red 7B 4403(東洋インキ製
造(株)製ブリリアントカーミン6B系顔料) 24.625% β−オキシナフトエ酸 0.375% ライムロジンワニス(ロジン55%,トルエン45%) 31% トルエン 23% 以上の組成物225部を,スチールボール300部と共
にボールミルに仕込み16時間練肉した。練肉後, ライムロジンワニス 15部 トルエン 6部 を追加し,よく分散してインキを取り出した。これをベ
ースインキと呼ぶ。
このベースインキ20部に対して,ライムロジン26部
と,印刷粘度に合わせるためのトルエンを加えて出版用
グラビアインキを製造した。
比較のため,上記組成においてβ−オキシナフトエ酸の
みを添加せず同様にベースインキを製造し,さらに出版
用グラビアインキを製造した。
得られたベースインキにつき,B型粘度計での6/60
rpm値を測定したところ,β−オキシナフトエ酸を添
加したインキでは150cps/150cpsであった
のに対し,未添加のインキでは1080cps/552
cpsであった。また,それぞれの出版用グラビアイン
キで印刷した印刷物でもβ−オキシナフトエ酸を添加し
たものは,光沢,鮮明性が向上していた。すなわち,光
沢については,コート紙に展色したものを光沢計で測定
したところ,60度反射率はβ−オキシナフトエ酸未添
加では28.5%に対し,β−オキシナフトエ酸を添加
した実施例では59.4%と,向上していた。また,鮮
明性は目視判定した。
実施例2〜4 実施例1の組成において,顔料をLionol Red
6B 4295G(東洋インキ製造(株)製ブリリアン
トカーミン6B系顔料)に替え,また溶剤をトルエン/
キシレン/ノルマルヘキサン(90/5/5)に替え
て,しかもβ−オキシナフトエ酸の添加量を顔料100
部に対し,0部,0.6部,1部,2部,4部の5種類
について,実施例1と同様にしてベースインキ,インキ
を製造した。
B型粘度計でベースインキの6/60rpm値を測定し
たところ, 実施例5 実施例1において,β−オキシナフトエ酸を練肉前に添
加せず,ベースインキを製造した後,このベースインキ
にβ−オキシナフトエ酸を添加し,撹拌した。
これについて,B型粘度計での6/60rpm値を測定
したところ,139cps/97cpsであった。
実施例6 Lionol Red 7B 4403 9.8% β−オキシナフトエ酸 0.2% ニトロセルロースワニス(固形分55%のトルエン/酢
酸エチル/イソプロピルアルコール溶液) 70% 可塑剤(DBP) 3% 溶剤(酢酸エチル/アセトン) 20% を実施例1と同様に練肉し,ベースインキを製造した。
得られたベースインキにつき,B型粘度計での6/60
rpm値を測定したところ,600/540であった。
一方,上記組成において,β−オキシナフトエ酸を添加
しない比較例では,5800/3850であった。本発
明では光沢,鮮明性の向上がなされた。
実施例7,8 実施例6において,ニトロセルロースワニスの代わり
に,ポリアミド−ニトロセルロース(実施例7),環化
ゴム(実施例8)を使用した。
すなわち,Lionol Red 7B 4403
9.8%,β−オキシナフトエ酸0.2%,ポリアミド
とニトロセルロースとを含む固形分37.7%のワニス
80%および有機溶剤(トルレン/酢酸エチル/イソプ
ロピルアルコール/メタノール)10%からなるベース
インキ(実施例7),またはLionol Red 7
B 4403 9.8%,β−オキシナフトエ酸0.2
%,環化ゴムワニス(固形分50%のトルエン溶液)6
0%およびトルエン30%からなるベースインキ(実施
例8)につき,β−オキシナフトエ酸を添加しないもの
と比較したところ,実施例7,8いずれも,約1/2程
度の粘度低減効果が見られ,光沢,鮮明性の向上が見ら
れた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09B 67/46 B 7306−4H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベヒクル樹脂,オキシナフトエ酸類をカッ
    プラーとする溶性アゾ顔料および有機溶剤を主成分と
    し,該顔料100重量部に対し1ないし20重量部のオ
    キシナフトエ酸類を含有することを特徴とする顔料分散
    体。
  2. 【請求項2】ベヒクル樹脂がロジン系樹脂,ニトロセル
    ロース,ポリアミドおよびゴムから選ばれる1種または
    2種以上である特許請求の範囲第1項記載の顔料分散
    体。
  3. 【請求項3】ベヒクル樹脂,オキシナフトエ酸類をカッ
    プラーとする溶性アゾ顔料および有機溶剤を主成分と
    し,該顔料100重量部に対し1ないし20重量部のオ
    キシナフトエ酸類を含有する状態で練肉することを特徴
    とする顔料分散体の製造方法。
  4. 【請求項4】上記溶性アゾ顔料がブリリアントカーミン
    6B系顔料である特許請求の範囲第3項記載の顔料分散
    体の製造方法。
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US5248335A (en) * 1991-02-26 1993-09-28 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Pigment composition and its use
JP6482502B2 (ja) * 2016-07-19 2019-03-13 東京インキ株式会社 表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物、印刷塗膜、積層体、積層体の製造方法ならびに紙容器、ラベル、蓋材、紙袋、紙製品

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