JPH06297647A - 連続繊維強化複合材料 - Google Patents
連続繊維強化複合材料Info
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- JPH06297647A JPH06297647A JP9150793A JP9150793A JPH06297647A JP H06297647 A JPH06297647 A JP H06297647A JP 9150793 A JP9150793 A JP 9150793A JP 9150793 A JP9150793 A JP 9150793A JP H06297647 A JPH06297647 A JP H06297647A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた力学物性と表面機能性とを併せ持つ連
続繊維強化熱可塑性複合材料を提供する。 【構成】 連続繊維織物を強化材とし、熱可塑性樹脂を
マトリックスとする熱可塑性複合材料であって、強化繊
維を含有する層の片面又は両面に、異なる樹脂からなる
と強化繊維を含有しない層を形成させた複合材料。強化
繊維を含有する層のマトリックス樹脂がナイロン6また
はポリカーボネートであり強化繊維を含有しない層を形
成する樹脂がABSであるのが好ましい。
続繊維強化熱可塑性複合材料を提供する。 【構成】 連続繊維織物を強化材とし、熱可塑性樹脂を
マトリックスとする熱可塑性複合材料であって、強化繊
維を含有する層の片面又は両面に、異なる樹脂からなる
と強化繊維を含有しない層を形成させた複合材料。強化
繊維を含有する層のマトリックス樹脂がナイロン6また
はポリカーボネートであり強化繊維を含有しない層を形
成する樹脂がABSであるのが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な熱可塑性複合材
料に関する。更に詳しくは、連続繊維で強化された熱可
塑性複合材料において、優れた力学特性と表面機能性と
を併せ持つ連続繊維強化熱可塑性複合材料に関するもの
である。
料に関する。更に詳しくは、連続繊維で強化された熱可
塑性複合材料において、優れた力学特性と表面機能性と
を併せ持つ連続繊維強化熱可塑性複合材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、テーブルの天板表面や、木材表面
に、アクリル系或いはポリエステル系の表面硬度アップ
用塗料を塗布したり、フィルムを接着した広義の複合材
料が用いられる。また、最近ではゴルフ部材に複合材料
が用いられつつある。即ち、ゴルフ部材、特にゴルフク
ラブのヘッド部において、従来の金属材料にかえて最近
はスイートスポットの広幅化、飛距離アップの効果が得
られる等の理由から、フェイス面に複合材料が用いられ
るようになってきている。現在のところ、このフェイス
面用の複合材料としては、熱硬化性樹脂を使用した連続
繊維強化複合材料が用いられている。
に、アクリル系或いはポリエステル系の表面硬度アップ
用塗料を塗布したり、フィルムを接着した広義の複合材
料が用いられる。また、最近ではゴルフ部材に複合材料
が用いられつつある。即ち、ゴルフ部材、特にゴルフク
ラブのヘッド部において、従来の金属材料にかえて最近
はスイートスポットの広幅化、飛距離アップの効果が得
られる等の理由から、フェイス面に複合材料が用いられ
るようになってきている。現在のところ、このフェイス
面用の複合材料としては、熱硬化性樹脂を使用した連続
繊維強化複合材料が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】連続繊維強化熱硬化性
複合材料は、先端複合材料として航空、宇宙用に開発さ
れてきた歴史があり、未硬化の樹脂粘度が低いために強
化繊維構造物中に樹脂を含浸させることが容易であり、
優れた静的機械特性を持つと言う利点を有する。また、
熱硬化性樹脂は一般に表面機能性に富み塗装や接着がし
易いという利点も有する。しかしながら、熱硬化性樹脂
では硬化反応後の樹脂が硬く脆くなるため、得られる熱
硬化性複合材料の衝撃特性や疲労特性などの動的機械特
性が不十分であると言う欠点を持つ。さらに、熱硬化性
複合材料は機械加工においても注意と労力が必要であ
る。即ち、フェース形状に連続繊維強化熱硬化性複合材
料を切り出す際に亀裂が発生し易く、切削によって表面
が荒れるため、材料の表面仕上げにも手数がかかると言
う問題がある。
複合材料は、先端複合材料として航空、宇宙用に開発さ
れてきた歴史があり、未硬化の樹脂粘度が低いために強
化繊維構造物中に樹脂を含浸させることが容易であり、
優れた静的機械特性を持つと言う利点を有する。また、
熱硬化性樹脂は一般に表面機能性に富み塗装や接着がし
易いという利点も有する。しかしながら、熱硬化性樹脂
では硬化反応後の樹脂が硬く脆くなるため、得られる熱
硬化性複合材料の衝撃特性や疲労特性などの動的機械特
性が不十分であると言う欠点を持つ。さらに、熱硬化性
複合材料は機械加工においても注意と労力が必要であ
る。即ち、フェース形状に連続繊維強化熱硬化性複合材
料を切り出す際に亀裂が発生し易く、切削によって表面
が荒れるため、材料の表面仕上げにも手数がかかると言
う問題がある。
【0004】これに対し、複合材料の分野でマトリック
ス樹脂として熱硬化性樹脂に代えて靭性の高い熱可塑性
樹脂を用いる試みもなされている。この場合、機械加工
性や動的機械特性は向上するものの熱可塑性樹脂の溶融
粘度が高いため強化繊維構造物中への含浸が難しく、限
られた熱可塑性樹脂を用いた場合のみ優れた力学特性の
連続繊維強化熱可塑性複合材料を得ることができるのが
現状である。即ち、表面機能性に優れた熱可塑性樹脂と
して知られているABS樹脂等をマトリックスとする場
合は、優れた力学特性を得ることができず、従来の連続
繊維強化熱可塑性複合材料では力学特性と表面機能性と
を両立させた材料は知られていない。
ス樹脂として熱硬化性樹脂に代えて靭性の高い熱可塑性
樹脂を用いる試みもなされている。この場合、機械加工
性や動的機械特性は向上するものの熱可塑性樹脂の溶融
粘度が高いため強化繊維構造物中への含浸が難しく、限
られた熱可塑性樹脂を用いた場合のみ優れた力学特性の
連続繊維強化熱可塑性複合材料を得ることができるのが
現状である。即ち、表面機能性に優れた熱可塑性樹脂と
して知られているABS樹脂等をマトリックスとする場
合は、優れた力学特性を得ることができず、従来の連続
繊維強化熱可塑性複合材料では力学特性と表面機能性と
を両立させた材料は知られていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記欠点
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、複合材料を特殊な
二層(または多層)構造とすることによってその目的を
達成し得ることを見出し本発明に到達した。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、複合材料を特殊な
二層(または多層)構造とすることによってその目的を
達成し得ることを見出し本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明は、連続繊維を強化繊維とし
熱可塑性樹脂をマトリックスとする熱可塑性複合材料で
あって、強化繊維を含有する層と強化繊維を含有しない
層とよりなり、強化繊維を含有しない層と強化繊維を含
有する層におけるマトリックス樹脂が異なることを特徴
とする、優れた力学特性と表面機能性とを併せ持つ二層
(または多層)構造の複合材料である。
熱可塑性樹脂をマトリックスとする熱可塑性複合材料で
あって、強化繊維を含有する層と強化繊維を含有しない
層とよりなり、強化繊維を含有しない層と強化繊維を含
有する層におけるマトリックス樹脂が異なることを特徴
とする、優れた力学特性と表面機能性とを併せ持つ二層
(または多層)構造の複合材料である。
【0007】本発明の複合材料において、強化繊維を含
有しない層は、強化繊維を含有する層の外側に設置させ
ることが好ましい。強化繊維を含有しない層は実質的に
樹脂のみから構成されるが、複合材料の表面機能性を向
上させる役割を担うため、それに適した樹脂を選定する
必要がある。それと同時に強化繊維を含有する層と強固
な接合を形成する必要がある。従って、本発明では強化
繊維を含有する層を形成する熱可塑性樹脂と強化繊維を
含有しない層を形成する熱可塑性樹脂の最適な組み合わ
せの選択が重要である。
有しない層は、強化繊維を含有する層の外側に設置させ
ることが好ましい。強化繊維を含有しない層は実質的に
樹脂のみから構成されるが、複合材料の表面機能性を向
上させる役割を担うため、それに適した樹脂を選定する
必要がある。それと同時に強化繊維を含有する層と強固
な接合を形成する必要がある。従って、本発明では強化
繊維を含有する層を形成する熱可塑性樹脂と強化繊維を
含有しない層を形成する熱可塑性樹脂の最適な組み合わ
せの選択が重要である。
【0008】本発明において強化繊維を含有しない層に
使用する樹脂としてはABS樹脂が好ましい。このAB
S樹脂は優れた表面機能性を持つ材料である。しかも、
適度な弾力性を持つため、ゴルフヘッドの製造において
はバックアップ樹脂として最もよく使用されている。
使用する樹脂としてはABS樹脂が好ましい。このAB
S樹脂は優れた表面機能性を持つ材料である。しかも、
適度な弾力性を持つため、ゴルフヘッドの製造において
はバックアップ樹脂として最もよく使用されている。
【0009】一方、本発明において、強化繊維を含有す
る層を形成するマトリックス樹脂としてはナイロン6ま
たはポリカーボネートが好ましい。
る層を形成するマトリックス樹脂としてはナイロン6ま
たはポリカーボネートが好ましい。
【0010】ABS樹脂とナイロン6またはポリカーボ
ネートとの相溶性は必ずしも優れたものではない。しか
るに本発明者らの研究によれば、驚くべきことに、連続
繊維で強化されたナイロン6またはポリカーボネートと
未強化のABS樹脂とが強固な接合を形成する事実が見
いだされた。これらが良好な接合を形成する理由は定か
ではないが、本発明に従って得られた熱可塑性複合材料
の断面には界面らしきものが認められるものの、その接
着性は極めて強く、繰り返しの曲げを加えても剥離は生
じない。
ネートとの相溶性は必ずしも優れたものではない。しか
るに本発明者らの研究によれば、驚くべきことに、連続
繊維で強化されたナイロン6またはポリカーボネートと
未強化のABS樹脂とが強固な接合を形成する事実が見
いだされた。これらが良好な接合を形成する理由は定か
ではないが、本発明に従って得られた熱可塑性複合材料
の断面には界面らしきものが認められるものの、その接
着性は極めて強く、繰り返しの曲げを加えても剥離は生
じない。
【0011】本発明において、強化繊維を含有しない層
の厚みは0.05〜1mmの範囲にあることが好まし
い。この厚みが1mmを超えると強化繊維を含有する層
と含有しない層の線膨張率差や外力が加わった場合の歪
差によって剥離が生じ易くなり好ましくない。しかも、
厚みが過大になると複合材料としての力学特性も低下す
る。一方、厚みが0.05mmより小さくなると両者の
熱接合の際に繊維を含有しない層に欠陥が発生し易くな
り、好ましくない。
の厚みは0.05〜1mmの範囲にあることが好まし
い。この厚みが1mmを超えると強化繊維を含有する層
と含有しない層の線膨張率差や外力が加わった場合の歪
差によって剥離が生じ易くなり好ましくない。しかも、
厚みが過大になると複合材料としての力学特性も低下す
る。一方、厚みが0.05mmより小さくなると両者の
熱接合の際に繊維を含有しない層に欠陥が発生し易くな
り、好ましくない。
【0012】本発明において、強化繊維を含有する層の
体積基準繊維含有率(Vf)は30〜60%が好まし
い。Vfが60%を超えると繊維を含有する層の含浸が
悪化し好ましくない。一方、Vfが30%未満になると
複合材料の強度が低下するので好ましくない。
体積基準繊維含有率(Vf)は30〜60%が好まし
い。Vfが60%を超えると繊維を含有する層の含浸が
悪化し好ましくない。一方、Vfが30%未満になると
複合材料の強度が低下するので好ましくない。
【0013】本発明に使用する連続強化繊維としては、
ナイロン6やポリカーボネートの溶融温度に於いて充分
な耐熱性を有する繊維であればどのような種類の繊維を
用いても良く、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、炭化珪
素繊維、アルミナ繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の
有機繊維をあげることができる。使用する連続強化繊維
の形態としては、特に制限はないが、平織り、朱子織
り、綾織り等の織物が一般に使用される。
ナイロン6やポリカーボネートの溶融温度に於いて充分
な耐熱性を有する繊維であればどのような種類の繊維を
用いても良く、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、炭化珪
素繊維、アルミナ繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の
有機繊維をあげることができる。使用する連続強化繊維
の形態としては、特に制限はないが、平織り、朱子織
り、綾織り等の織物が一般に使用される。
【0014】本発明の熱可塑性複合材料を製造する方法
としては、既知の方法により予めナイロン6又はポリカ
ーボネートをマトリックス樹脂とする連続繊維強化複合
材料シートを準備し、この両面又は片面にABS樹脂フ
ィルムを積層して熱的に接合させる方法が好ましい。こ
のとき、接着層は用いても良いが、必ずしも必要とはし
ない。熱的接合に使用する条件は、温度としては200
℃以上250℃未満、好ましくは210℃以上230℃
以下が用いられる。圧力としては5〜50kg/c
m2 、好ましくは5〜15kg/cm2 が用いられる。
接合に使用する設備としては上記の条件での接合が実施
できる設備であれば特に制限はなく、例えば熱圧プレス
等が好ましく使用できる。
としては、既知の方法により予めナイロン6又はポリカ
ーボネートをマトリックス樹脂とする連続繊維強化複合
材料シートを準備し、この両面又は片面にABS樹脂フ
ィルムを積層して熱的に接合させる方法が好ましい。こ
のとき、接着層は用いても良いが、必ずしも必要とはし
ない。熱的接合に使用する条件は、温度としては200
℃以上250℃未満、好ましくは210℃以上230℃
以下が用いられる。圧力としては5〜50kg/c
m2 、好ましくは5〜15kg/cm2 が用いられる。
接合に使用する設備としては上記の条件での接合が実施
できる設備であれば特に制限はなく、例えば熱圧プレス
等が好ましく使用できる。
【0015】本発明の複合材料の製造において、必要に
応じ、複合材料シートの表面に積層・接合するフィルム
として2種以上のフィルムを用いることもできる。例え
ば、ナイロン6をマトリックス樹脂とする複合材料の表
面にポリカーボネートフィルムを重ね、更にその上にA
BS樹脂フィルムを積層して熱圧プレス処理することも
できる。更に、後述の実施例にも示す如く本発明により
得られた複合材料の表面に表層部の樹脂と同じ樹脂をイ
ンジェクション等により融着させることもできる。
応じ、複合材料シートの表面に積層・接合するフィルム
として2種以上のフィルムを用いることもできる。例え
ば、ナイロン6をマトリックス樹脂とする複合材料の表
面にポリカーボネートフィルムを重ね、更にその上にA
BS樹脂フィルムを積層して熱圧プレス処理することも
できる。更に、後述の実施例にも示す如く本発明により
得られた複合材料の表面に表層部の樹脂と同じ樹脂をイ
ンジェクション等により融着させることもできる。
【0016】
【発明の効果】上述の如き本発明の熱可塑性複合材料
は、表面機能性と力学特性とを併せ持つ材料であり、特
にゴルフクラブヘッドのフェース材料として使用した場
合、力学特性の他にバックアップ樹脂との接合性、機械
加工性、仕上げ性等の諸特性も優れており、有用であ
る。
は、表面機能性と力学特性とを併せ持つ材料であり、特
にゴルフクラブヘッドのフェース材料として使用した場
合、力学特性の他にバックアップ樹脂との接合性、機械
加工性、仕上げ性等の諸特性も優れており、有用であ
る。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例と比較例を詳述する
が、本発明はこれらの例により限定されるものではな
い。なお、これらの実施例において「CFクロス」は東
レ(株)製の炭素繊維平織クロス(3K;CO5343
B,6K:CO6644B)を意味する。
が、本発明はこれらの例により限定されるものではな
い。なお、これらの実施例において「CFクロス」は東
レ(株)製の炭素繊維平織クロス(3K;CO5343
B,6K:CO6644B)を意味する。
【0018】
【比較例1】本例は、従来公知の連続繊維強化熱可塑性
複合材料の1例を比較例として示すものである。
複合材料の1例を比較例として示すものである。
【0019】上記CFクロス(3K及び6K品)とポリ
カーボネートフィルム(厚さ130μm)をそれぞれ4
層と5層交互に積層し、積層物を平板金型にセットし、
熱圧プレスを用いて、温度290℃、圧力30kg/c
m2 の条件下で30分間加熱加圧し樹脂の含浸を行っ
た。その後、80℃まで冷却し、厚み1.2mmの連続
繊維強化熱可塑性複合材料成形板(Vf=49%)を得
た。この成形板の表面をアセトンやメチレンクロライド
で洗浄したところ、溶解および白濁が生じ、耐薬品性は
不良であった。
カーボネートフィルム(厚さ130μm)をそれぞれ4
層と5層交互に積層し、積層物を平板金型にセットし、
熱圧プレスを用いて、温度290℃、圧力30kg/c
m2 の条件下で30分間加熱加圧し樹脂の含浸を行っ
た。その後、80℃まで冷却し、厚み1.2mmの連続
繊維強化熱可塑性複合材料成形板(Vf=49%)を得
た。この成形板の表面をアセトンやメチレンクロライド
で洗浄したところ、溶解および白濁が生じ、耐薬品性は
不良であった。
【0020】また、この板の表面にインジェクション成
形法にてABS樹脂を融着しようと試みた。即ち、この
成形板を接着金型にセットし、130℃に予熱した状態
で220℃に溶融したABS樹脂を注入した。その結
果、充分な接着板は得られなかった。
形法にてABS樹脂を融着しようと試みた。即ち、この
成形板を接着金型にセットし、130℃に予熱した状態
で220℃に溶融したABS樹脂を注入した。その結
果、充分な接着板は得られなかった。
【0021】
【実施例1】上記比較例1と同様のCFクロス/ポリカ
ーボネート複合材料成形板の両面に、ABS樹脂フィル
ム(厚さ200μm)をそれぞれ1枚のせ、平板金型に
セットし、熱圧プレスを使用して、温度230℃、圧力
10kg/cm2 の条件下で融着させ、80℃迄冷却し
取り出して、表面のみ異質の樹脂層(該層の厚み0.1
5mm)を持つ全体の厚みが1.5mmの連続繊維強化
熱硬化性複合材料成形板(全体としてのVf=40%)
を得た。
ーボネート複合材料成形板の両面に、ABS樹脂フィル
ム(厚さ200μm)をそれぞれ1枚のせ、平板金型に
セットし、熱圧プレスを使用して、温度230℃、圧力
10kg/cm2 の条件下で融着させ、80℃迄冷却し
取り出して、表面のみ異質の樹脂層(該層の厚み0.1
5mm)を持つ全体の厚みが1.5mmの連続繊維強化
熱硬化性複合材料成形板(全体としてのVf=40%)
を得た。
【0022】ここで得られた成形板を断面観察した結
果、マトリックス(ABS樹脂/ポリカーボネート樹
脂)間の境界は見られるものの、繰り返し曲げ疲労を加
えても、層間剥離は認められなかった。
果、マトリックス(ABS樹脂/ポリカーボネート樹
脂)間の境界は見られるものの、繰り返し曲げ疲労を加
えても、層間剥離は認められなかった。
【0023】この異種マトリックス成形板を用いて比較
例1と同様の溶媒で表面を洗浄したが、溶解や白濁は見
られず、耐薬品性の改善された成形板であることが確認
された。また、さらにこの成形板の表面へABS樹脂の
インジェクションによる融着を上記比較例1と同様の条
件で行った。その結果は非常に強固な融着物が得られ
た。
例1と同様の溶媒で表面を洗浄したが、溶解や白濁は見
られず、耐薬品性の改善された成形板であることが確認
された。また、さらにこの成形板の表面へABS樹脂の
インジェクションによる融着を上記比較例1と同様の条
件で行った。その結果は非常に強固な融着物が得られ
た。
【0024】
【比較例2】本例は、マトリックス樹脂がナイロン6
で、接着性にやや難のある複合材料について改善を試み
た比較例である。
で、接着性にやや難のある複合材料について改善を試み
た比較例である。
【0025】比較例1のポリカーボネートフィルムをナ
イロン6フイルムと置き換え、その他の繊維構成、積層
状態および成形条件は上述の比較例1と同様にして成形
した。得られた成形品(Vf=54%)を用いて、AB
S樹脂のインジェクションによるABS樹脂との接着性
を、上記比較例1と同様の条件で行った。その結果、接
着性の良いものは得られなかった。
イロン6フイルムと置き換え、その他の繊維構成、積層
状態および成形条件は上述の比較例1と同様にして成形
した。得られた成形品(Vf=54%)を用いて、AB
S樹脂のインジェクションによるABS樹脂との接着性
を、上記比較例1と同様の条件で行った。その結果、接
着性の良いものは得られなかった。
【0026】
【実施例2】上記の比較例2による成形板の両面にAB
S樹脂フィルム(厚さ200μm)を積層し、平板金型
にセットした。これを熱圧プレスを用いて、実施例1と
同様の条件にて成形し、両表面に厚み0.15mmのA
BS樹脂層をもつ複合材料成形板(全体としてのVf=
44%)を得た。
S樹脂フィルム(厚さ200μm)を積層し、平板金型
にセットした。これを熱圧プレスを用いて、実施例1と
同様の条件にて成形し、両表面に厚み0.15mmのA
BS樹脂層をもつ複合材料成形板(全体としてのVf=
44%)を得た。
【0027】この成形板について断面観察した結果、マ
トリックス(ABS樹脂/ナイロン6)間の境界は見ら
れるものの、繰り返し曲げ疲労を加えても、層間剥離は
認められなかった。また、この異種マトリックス成形板
を用いて実施例1と同様のABS樹脂のインジェクショ
ンによる接着を試みた。その結果は良好で、ABS樹脂
を成形板に直接インジェクション接着することができ
た。
トリックス(ABS樹脂/ナイロン6)間の境界は見ら
れるものの、繰り返し曲げ疲労を加えても、層間剥離は
認められなかった。また、この異種マトリックス成形板
を用いて実施例1と同様のABS樹脂のインジェクショ
ンによる接着を試みた。その結果は良好で、ABS樹脂
を成形板に直接インジェクション接着することができ
た。
【0028】
【比較例3】上記実施例1および実施例2と同一の効果
を得る目的で、複合材料のマトリックスをABS樹脂と
して成形した。積層構成は比較例1の構成のうちポリカ
ーボネートフィルムの代わりにABS樹脂フィルム(厚
さ200μm)を用いるほか比較例1と同じとした。成
形条件は、熱圧プレスを使用し、温度320℃、圧力3
0kg/cm2 の条件下で30分間加熱加圧して含浸
後、80℃迄冷却し金型より取り出した。得られた成形
板(Vf=60%)は、断面観察の結果、CFクロスへ
のABS樹脂の含浸が必ずしも充分でなく、繊維束にひ
び割れが見られた。また、この成形板を、手にて繰り返
し曲げを行うと音を発して層間剥離を生じた。即ち、A
BS樹脂単体での連続繊維複合材料成形は困難であっ
た。
を得る目的で、複合材料のマトリックスをABS樹脂と
して成形した。積層構成は比較例1の構成のうちポリカ
ーボネートフィルムの代わりにABS樹脂フィルム(厚
さ200μm)を用いるほか比較例1と同じとした。成
形条件は、熱圧プレスを使用し、温度320℃、圧力3
0kg/cm2 の条件下で30分間加熱加圧して含浸
後、80℃迄冷却し金型より取り出した。得られた成形
板(Vf=60%)は、断面観察の結果、CFクロスへ
のABS樹脂の含浸が必ずしも充分でなく、繊維束にひ
び割れが見られた。また、この成形板を、手にて繰り返
し曲げを行うと音を発して層間剥離を生じた。即ち、A
BS樹脂単体での連続繊維複合材料成形は困難であっ
た。
Claims (6)
- 【請求項1】 連続繊維を強化繊維とし熱可塑性樹脂を
マトリックスとする熱可塑性複合材料であって、強化繊
維を含有する層と強化繊維を含有しない層とよりなり、
強化繊維を含有しない層と強化繊維を含有する層におけ
るマトリックス樹脂が互いに異なることを特徴とする複
合材料。 - 【請求項2】 強化繊維を含有しない層の熱可塑性樹脂
が、ABS樹脂である請求項1記載の複合材料。 - 【請求項3】 強化繊維を含有する層の熱可塑性樹脂
が、ナイロン6およびポリカーボネートより選ばれた少
なくとも一種を含む樹脂である請求項1または2項記載
の複合材料。 - 【請求項4】 強化繊維を含まない層の厚みが、0.0
5〜1mmである請求項1,2または3記載の複合材
料。 - 【請求項5】 強化繊維を含有する層のVf(体積基準
繊維含有率)が、30〜60%である請求項1〜4のい
ずれかに記載の複合材料 - 【請求項6】 強化繊維を含有する層と強化繊維を含有
しない層を予め準備し、これを接着層の介在または非介
在下に熱的に接合して得られる請求項1〜5のいずれか
に記載の複合材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9150793A JPH06297647A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 連続繊維強化複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9150793A JPH06297647A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 連続繊維強化複合材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06297647A true JPH06297647A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14028329
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9150793A Pending JPH06297647A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 連続繊維強化複合材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06297647A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102514051A (zh) * | 2011-12-21 | 2012-06-27 | 北京林业大学 | 玄武岩连续纤维增强竹材-木材复合材料及其制造方法 |
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| WO2017110602A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 東レ株式会社 | 複合成形体およびその製造方法 |
| CN109538918A (zh) * | 2019-01-10 | 2019-03-29 | 邢台中车环保科技有限公司 | 一种纤维骨架增强尼龙磨耗板 |
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1993
- 1993-04-19 JP JP9150793A patent/JPH06297647A/ja active Pending
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