JPH06304871A - 研磨用砥石 - Google Patents

研磨用砥石

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JPH06304871A
JPH06304871A JP5120541A JP12054193A JPH06304871A JP H06304871 A JPH06304871 A JP H06304871A JP 5120541 A JP5120541 A JP 5120541A JP 12054193 A JP12054193 A JP 12054193A JP H06304871 A JPH06304871 A JP H06304871A
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Shinji Yokoyama
真司 横山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 砥石表面の目立て作用を増大する。 【構成】 結合剤として合成樹脂2を用いる。合成樹脂
中2には、砥粒3と、電気分解により溶出する金属被覆
4を施した砥粒5と、導電性を有する繊維材6を分散し
て配置する。金属被覆4が、電解インプロセスドレッシ
ングにより溶出すると砥石表面が侵食されて目立てがさ
れる。さらに、金属被覆4の溶出が進んで砥粒5が遊離
すると、その遊離した砥粒5は、砥石表面と被加工面と
の間で転動し、砥石表面に機械的な目立てを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学部品、機械部品、
セラミックス、半導体等における研磨加工もしくは研削
加工に用いる研磨用砥石に係り、特に電解インプロセス
ドレッシング加工用の研磨用砥石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、研磨用砥石としては、例えば特開
平4−141375号公報に開示されている。図6は、
上記研磨用砥石30を示す断面図で、砥石結合材31と
しての合成樹脂中に砥粒32、電気分解により溶出する
金属粒子33及び導電材34を添加して形成されてい
る。この研磨用砥石30では、結合材31で砥粒32を
保持しつつ、金属粒子33及び導電材34の電気分解に
よる溶出により電解インプロセスドレッシングが可能に
なるので、砥粒32の保持力を低下させることなく、レ
ジノイド砥石による電解インプロセスドレッシング加工
を施すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の砥石30で
は、電解インプロセスドレッシングを可能とするために
結合剤31中に金属粒子33等を添加しているが、金属
粒子33を電気分解により溶出させるには、各金属粒子
33が互いに接している必要がある。そのためには、結
合剤31中に分散させる金属粒子33の割合をかなり高
めておく必要がある。しかし、金属粒子33の添加割合
を多くすると、結合剤31としての合成樹脂の硬度が高
くなってしまうので、レジノイド砥石特有の砥粒32を
弾性保持する性質を減退させていた。この結果、被加工
面にギスを生じさせ易くなるという問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、レジノイド砥石の上記特徴を生しつ
つ、被加工面にキズを生じさせない研磨用砥石を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の研磨用
砥石1を示す拡大断面図で、結合剤としての合成樹脂2
中に、砥粒3と、電気分解により溶出する金属被覆4を
施した砥粒5と、導電性を有する繊維材6とを分散配置
して構成してある。また、砥粒3、金属被覆4を施した
砥粒5及び繊維材6に加えて電気分解により溶出する金
属粒子を分散配置してもよい。
【0006】上記砥粒3,5としては、酸化セリウム、
アルミナ系、炭化ケイ素系、酸化ジルコニウム、ダイヤ
モンド等の材質のものが用いられる。繊維材6として
は、単組繊維や各種金属の繊維材等が用いられ、また、
結合材にはフェノール系、ポリイミド系等の合成樹脂2
が用いられる。
【0007】
【作用】上記構成の研磨用砥石1によれば、結合材に合
成樹脂2を用いたレジノイド砥石に繊維材6によって導
電性を持たせ、電解インプロセスドレッシングにより砥
粒5の金属被覆4を電気分解で溶出させることが可能に
なる。研磨用砥石1に導電性を持たせる際に、金属粒子
を用い、これが互いに接して導電性を得るのに比べて、
繊維材6の方が互いに接する確率が高く、低い充填量に
て砥石1に導電性を持たせることができ、レジノイド砥
石の性質を生かすことができる。また、研磨用砥石1の
表面(加工面)を電解する際に金属被覆4が溶出して砥
石表面が侵され目立たされるとともに、金属被覆4の溶
出によって遊離した砥粒5が被加工面との間で転動する
ことにより機械的な目立てを行うことができる。
【0008】
【実施例1】図2は、本発明の実施例1を示す拡大断面
図である。本実施例の研磨用砥石10は、結合剤として
フェノール樹脂11を用い、フェノール樹脂11中にダ
イヤモンド砥粒(#3000)12、ニッケル被覆13
を施したダイヤモンド砥粒(#3000)14及び炭素
繊維15を分散配置して構成されている。
【0009】上記配合比は、フェノール樹脂11を38
重量%、ダイヤモンド砥粒12を40重量%、ニッケル
被覆13を施したダイヤモンド砥粒14を15重量%及
び炭素繊維を7重量%とし、これらを混合して成縮成形
した後、焼成し、本実施例の研磨用砥石10を得た。
【0010】図3は、本実施例の研磨用砥石10を用い
た研磨加工方法を示す模式図、図4は、電解インプロセ
スドレッシング中における研磨用砥石10の表面を示す
拡大断面図である。研磨加工は、回転軸を兼ねる台金1
6に固着した研磨用砥石10の表面(以下、砥石表面と
いう)に被加工物17を摺動させることにより行われ
る。台金16には電源18の陽極が接続され、砥石表面
との間に間隙を設けて砥石表面に対向配置した電極19
には電極18の陰極が接続されている。電解インプロセ
スドレッシングには、電解インプロセスドレッシング加
工用クーラント20が用いられ、電極19と砥石表面と
の間隙に介在させることにより砥石表面を電気分解し、
目立てするようになっている。
【0011】次に、図4を用いて電解インプロセスドレ
ッシングを説明する。電極19と砥石表面との間隙にク
ーラント20を介在させた状態で、電極18の陽極から
台金に電流を流すと、電流は研磨用砥石10中の炭素繊
維15又はニッケル被覆13を介して、砥石表面に露出
しているニッケル被覆13に伝わり、そして、クーラン
ト20を介して電極19に流れる。このとき、ニッケル
被覆13は電気分解されてクーラント20中に溶出す
る。これにより、砥石表面は侵食され目立てが行われ
る。さらに、ニッケル被覆13の溶出により遊離砥粒化
したダイヤモンド砥粒14は、被加工物17と砥石表面
との間に介在することになり、その砥粒14の転動によ
って砥石表面が機械的に目立てが行われる。
【0012】本実施例の研磨用砥石10を用いて、光学
ガラスBK−7を研磨加工したところ、ダメージ少ない
鏡面状態に加工することができた。一方、従来技術の研
磨用砥石30(図6参照)を用いて上記光学を研磨した
ところ、鏡面状態に近づくものの細かなキズが生じる結
果となった。
【0013】なお、本実施例において、ニッレル被覆1
3を施したダイヤモンド砥粒14が7重量%以下である
とドレッシング効果が低減して目詰まりを生じ、25重
量%を超えると研磨加工能力が低減する。また、炭素繊
維15が3重量%以下であると導電性が低下し、10重
量%を超えるとフェノール樹脂11による砥粒12,1
4の保持力が低下する。
【0014】本実施例によれば、電解作用によりダイヤ
モンド砥粒14の表面に施したニッケル被覆13が溶出
して、砥石表面のドレッシングが行われるとともに、ニ
ッケル被覆13の溶出により遊離したダイヤモンド砥粒
14の転動によって砥石表面の機械的なドレッシングを
行うことができ、ダメージの少ない加工面を得ることが
できる。
【0015】
【実施例2】図5は、本発明の実施例2を示す拡大断面
図である。本実施例の研磨用砥石21は、結合剤に電気
分解により溶出可能な金属粉末を少量添加して電解によ
る目立て作用を促進させたことに特徴を有する。研磨用
砥石21は、結合剤としてポリイミド樹脂22を用い、
ポリイミド樹脂22中に酸化セリウム砥粒(粒径約1μ
m)23、銅被覆24を施した酸化セリウム砥粒(粒径
約1μm)25、炭素繊維26及び銅粒子(粒径約5μ
m)27を分散配置して構成されている。
【0016】上記配合比は、ポリイミド樹脂22を35
重量%、酸化セリウム砥粒23を35重量%、銅被覆2
4を施した酸化セリウム砥粒25を20重量%、炭素繊
維26を5重量%及び銅粒子27を5重量%とし、これ
らを混合して圧縮成形した後、焼成して本実施例の研磨
用砥石21を得た。
【0017】本実施例の研磨用砥石21を用いた研磨加
工方法は、実施例1の研磨用砥石10を用いた場合と同
様である。本実施例にあっては、銅被覆24及び銅粒子
27が電解作用により溶出される。これにより、実施例
1におけるニッケル被覆13のみの溶出よりも、砥石表
面において溶出される部分が増加するため、その分、電
解インプロセスドレッシングによる目立て効果か増大さ
れる。
【0018】なお、本実施例において、銅被覆24を施
した酸化セリウム砥粒25が1重量%以下であるとドレ
ッシング効果が低下し、15重量%を超えるとドレッシ
ングが過多になり研削比の低下が生じる。また、銅粒子
27が15重量%を超えると被加工面にキズを生じさせ
ることがある。
【0019】本実施例によれば、実施例1と同様の効果
が得られるとともに、結合剤であるポリイミド樹脂22
中の銅粒子27の溶出作用により、より一層の電解によ
る砥石表面の目立てに作用を増大することができる。
【0020】なお、上記実施例1,2では、砥粒にダイ
ヤモンド、酸化セリウムを用いた場合を例示したが、ア
ルミナ系、炭化ケイ素系、酸化ジルコニウム系等を用い
ることができる。また、金属被覆を施した砥粒と金属被
覆を施さない砥粒は、研磨加工の用途に応じて砥粒の種
類、粒径を替えて用いもよい。さらに、導電性を有する
繊維材には炭素繊維以外に鋳鉄、銅等の金属繊維を用い
てもよく、また、金属粒子には銅以外にブロンズ、ニッ
ケル、銀等の粒子を用いてもよいが、繊維材および金属
粒子は被加工物にキズを与えない、極力軟らかなものを
用いるのがよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の研磨用砥石によ
れば、レジノイド砥石の特徴である弾性を損なうことな
く、電解インプロセスドレッシングによる砥石表面の目
立てが可能になり、ダメージの少ない鏡面加工を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨用砥石を示す拡大断面図である。
【図2】本発明の実施例1を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の実施例1の研磨用砥石を用いた研磨加
工方法を示す模式図である。
【図4】電解インプロセスドレッシング中における本発
明の実施例1の砥石表面を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の実施例2を示す拡大断面図である。
【図6】従来の研磨用砥石を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 研磨用砥石 2 合成樹脂 3,5 砥粒 4 金属被覆 6 繊維材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒を結合剤で固定して得られる研磨用
    砥石において、剛性樹脂を結合剤とし、結合剤中に砥粒
    と、電気分解により溶出する金属被覆を施した砥粒と、
    導電性を有する繊維材とを分散配置して構成したことを
    特徴とする研磨用砥石。
  2. 【請求項2】 砥粒を結合剤で固定して得られる研磨用
    砥石において、合成樹脂を結合剤とし、結合剤中に砥粒
    と、電気分解により溶出する金属被覆を施した砥粒と、
    導電性を有する繊維材と、電気分解により溶出する金属
    粒子とを分散配置して構成したこと特徴とする研磨用砥
    石。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048168A (ja) * 2001-08-07 2003-02-18 Noritake Co Ltd 樹脂結合材薄刃砥粒工具
JP2003071719A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Inst Of Physical & Chemical Res メタルレスボンド砥石とそれによる電解ドレッシング研削方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003048168A (ja) * 2001-08-07 2003-02-18 Noritake Co Ltd 樹脂結合材薄刃砥粒工具
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