JPH0630577A - 電動機の速度制御装置 - Google Patents

電動機の速度制御装置

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JPH0630577A
JPH0630577A JP4138222A JP13822292A JPH0630577A JP H0630577 A JPH0630577 A JP H0630577A JP 4138222 A JP4138222 A JP 4138222A JP 13822292 A JP13822292 A JP 13822292A JP H0630577 A JPH0630577 A JP H0630577A
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JP
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signal
speed
control circuit
circuit
torque
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JP4138222A
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Inventor
Masato Koyama
正人 小山
Tetsuaki Nagano
鉄明 長野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷機械の慣性モーメントが未知の場合や運
転中に変化するような場合でも、速度制御の応答を一定
に保つことができる電動機の速度制御装置を得ることを
目的とする。 【構成】 トルク伝達機構2、負荷機械3及び電動機1
aを一つの積分要素として近似し模擬速度信号を出力す
る機械系模擬回路6と、速度指令信号と模擬速度信号に
基づいて第2のトルク信号を出力する第2の制御回路7
と、電動機1aの実速度と模擬速度信号に基づいて第3
のトルク信号を出力する第3の制御回路8を設け、修正
回路11は第3のトルク信号に含まれる実速度信号と模
擬速度信号との偏差に比例した信号成分の振幅の絶対値
を減少させるように機械系模擬回路6の積分時定数を修
正するとともに、この積分時定数に応じて第2の制御回
路7のゲイン修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば鉄鋼プラント
における圧延ロール、工作機械におけるテーブル、電動
式産業用ロボットのアームのような負荷機械を駆動する
電動機(直流電動機、誘導電動機、同期電動機など)の
速度制御装置に関するものである。
【0002】特に、電動機、トルク伝達機構及び負荷機
械からなる機械系を純粋な1つの積分要素として近似し
た<機械系模擬回路>を付加して、トルク伝達機構の剛
性が低い場合にも速度制御の応答周波数を高くすること
ができ、また、負荷機械の慣性モーメント(イナーシ
ャ)が変化するような場合でも速度制御の応答周波数が
一定に保たれるようなチューニング機能を備えた電動機
の速度制御装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来例の構成を図12を参照しながら説
明する。図12は従来の電動機の速度制御装置を示すブ
ロック図であり、1aは直流電動機、2はトルク伝達機
構、3は負荷機械、4は速度検出器、5は第1の制御回
路、6aは機械系模擬回路、7aは第2の制御回路、8
aは第3の制御回路、9は第4の制御回路、10は電力
変換回路、及び12は速度指令信号発生回路である。
【0004】次に、上述した従来例の動作をまず機械系
模擬回路6a、第2の制御回路7a及び第3の制御回路
8aを省略した場合について説明する。
【0005】第1のトルク信号τ1 が、第1の制御回路
5によって出力される。すなわち、速度指令信号発生回
路12から出力された速度指令信号ωmsと、速度検出器
4から出力された実速度信号ωm との偏差に基づいて、
第1のトルク信号τ1 が出力されて第4の制御回路9に
供給される。なお、通常、第1の制御回路5ではPI制
御演算が行われる。
【0006】つづいて、制御信号が第4の制御回路9に
よって出力される。すなわち、第4の制御回路9では、
直流電動機1aの発生トルクが第1のトルク信号τ1
追随するように電力変換回路10を動作させる制御信号
が発生され、電力変換回路10に供給される。
【0007】このように、直流電動機1aの速度をフィ
ードバック制御する速度制御系が、高い安定性と高い応
答周波数を得ることができるということで知られてい
る。なお、直流電動機1aの電機子電流は、発生トルク
にほぼ比例するので、速度制御の応答性の向上を図るた
めに、通常、第4の制御回路9の内部に電流フィードバ
ックループが構成される。
【0008】この場合は、第1の制御回路5から出力さ
れた第1のトルク信号τ1 を係数倍して得られる電流指
令信号と、図示しない電流検出器から出力された電機子
電流信号との偏差に基づいて、直流電動機1aの発生ト
ルクが第1のトルク信号τ1に追随するように電力変換
回路10を動作させる制御回路が発生され、電力変換回
路10に供給される。
【0009】この電流マイナループは、トルク制御ルー
プとして動作し、この電流マイナループの応答周波数が
速度制御ループの応答周波数の数倍以上となるように、
第4の制御回路9を設計すると、高い安定性を有する速
度制御系を実現できることが知られている。また、第1
の制御回路5の出力側に制限回路(リミッタ)を設け前
記の電流指令信号の振幅を制限すると、直流電動機1a
に供給される電機子電流の最大値を制限することが可能
である。
【0010】ところで、直流電動機1aに機械的なトル
ク伝達機構2を介して負荷機械3を接続した場合、トル
ク伝達機構2の剛性が充分高ければ、直流電動機1a、
トルク伝達機構2及び負荷機械3から構成される機械系
は等価的に1つの剛体とみなせるので、前述した従来の
速度制御装置を用いても高い応答周波数の速度制御が実
現できる。
【0011】しかしながら、実際には、負荷機械3と直
流電動機1aとの速度比を可変にする目的などのため
に、トルク伝達機構2に1段または多段のギア(歯車装
置)が設けられる場合がある。これらのギアには、通
常、ガタ(バックラッシュ)があるため、ギアが接して
いるときと、離れているときとでは、上記の機械系の特
性は大きく変化する。
【0012】例えば、仮に負荷機械3の慣性モーメント
が直流電動機1aの慣性モーメントの9倍であるとする
と、速度制御装置から見た機械系の慣性モーメントは、
ギアが接しているときは10×Jm (Jm は直流電動機
1aの慣性モーメント)となり、離れているときは1×
m となる。
【0013】ところが、従来の速度制御装置における第
1の制御回路5のゲインは、機械系のギアが接している
場合に所定の速度制御応答性が得られるように設定され
るので、何等かの原因でギアが離れると、そのときの速
度制御系の応答周波数はギアが接しているときの10倍
となる。その結果、ギアが離れた状態では速度制御系は
応答周波数が高くなりすぎて不安定になる場合がある。
【0014】このような状態で、負荷機械3の加減速運
転が行われると、ギアの接触、非接触が周期的に発生
し、大振幅の衝撃トルク直流電動機1a及びトルク伝達
機構2に印加される。このため、直流電動機1a及びト
ルク伝達機構2の機械的疲労が問題となる。
【0015】また、トルク伝達機構2の剛性が低い場合
には、速度制御系の応答周波数を上げるために第1の制
御回路5のゲインを高くすると、機械共振による速度振
動が発生し安定な速度制御ができないことが知られてい
る。
【0016】このように、トルク伝達機構2の剛性が低
い場合や、ギアが使用される場合は、第1の制御回路5
のみを有する速度制御装置を用いて仕様を満足する応答
周波数を持った速度制御の実現が困難であった。特に、
製紙プラントにおける抄紙機のように、負荷機械3の慣
性モーメントが直流電動機1aの慣性モーメントと比較
して非常に大きい場合には、ギアが接している場合と離
れている場合とで速度制御の応答周波数が大幅に変化す
るため、安定性面から速度制御の応答周波数を高くする
ことができないという問題があった。
【0017】そこで、この問題を解決するための1手段
として、機械系模擬回路6a、第2の制御回路7a及び
第3の制御回路8aが付加された。次に、これらの機械
系模擬回路6a、第2の制御回路7a及び第3の制御回
路8aの動作について説明する。
【0018】まず、第2のトルク信号τ2 が、第2の制
御回路7aによって発生される。すなわち、速度指令信
号発生回路12から出力された速度指令信号ωmsと、機
械系模擬回路6aから出力された模擬速度信号ωa との
偏差に基づいて、第2のトルク信号τ2 が発生され機械
系模擬回路6a及び第4の制御回路9に供給される。
【0019】また、機械系模擬回路6aは1つの積分器
で構成され、この積分器の時定数、すなわち、積分時定
数は直流電動機1a、トルク伝達機構2及び負荷機械3
の慣性モーメントの総和を時定数に換算した値に設定さ
れる。そこで、第2の制御回路7aを速度指令信号ωms
の変化に対する模擬速度信号ωa の応答が、仕様を満足
するように設計すると、第2のトルク信号τ2 は機械系
を剛性が無限大で1つの慣性モーメントとして近似した
場合に、直流電動機1aが発生すべきトルクに比例した
信号となる。
【0020】つづいて、第3のトルク信号τ3 が、第3
の制御回路8aによって発生される。すなわち、速度検
出器4から出力された実速度信号ωm と機械系模擬回路
6aから出力された模擬速度信号ωa との偏差に基づい
て、第3のトルク信号τ3 が発生され第4の制御回路9
に供給される。
【0021】つづいて、第4の制御回路9によって、第
1の制御回路5から出力された第1のトルク信号τ
1 と、第2の制御回路7aから出力された第2のトルク
信号τ2と、第3の制御回路8aから出力された第3の
トルク信号τ3 とを合わせた最終トルク信号τmsに直流
電動機1aの発生トルクτm が追従するように、電力変
換回路10を動作させる制御信号が発生されて、電力変
換回路10に供給される。
【0022】このとき、第1の制御回路5は、第2の制
御回路7a及び第3の制御回路8aを省略した場合に、
ギアの接触、非接触といった機械系の状態の変化によら
ず速度制御の安定性が確保できるように、制御ゲインの
値を低くして設計する。また、第3の制御回路8aも同
様に、第1の制御回路5及び第2の制御回路7aを省略
した場合に速度制御の安定性が確保できるように、制御
ゲインの値を設計する。
【0023】一方、第2の制御回路7aは速度検出器4
から出力される実速度信号ωm が入力されないので、仕
様を満足するように応答周波数を高くして設計しても速
度制御の安定性は損なわれない。従って、機械系の剛性
が低い場合やギアのガタがあるような場合でも、速度指
令信号ωmsの変化に対しては第2の制御回路7aによっ
て高速応答の速度制御を実現することが可能である。ま
た、負荷機械3に印加される負荷トルクの変化に対して
は、第2のトルク信号τ2 は変化せず第2の制御回路7
aは制御系の応答には無関係になるが、第1の制御回路
5及び第3の制御回路8aの制御ゲインを調節すること
により、第3の制御回路8aがない場合よりも制御系の
応答を上げることが可能である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
電動機の速度制御装置では、負荷機械3の慣性モーメン
トが一定の場合は、機械系模擬回路6a及び第2の制御
回路7aによって、機械系の剛性が低い場合やギアのガ
タがあるような場合でも速度指令信号ωmsの変化に対
し、仕様を満足するような高い応答周波数の速度制御が
可能である。
【0025】しかしながら、電動式産業用ロボットのよ
うに、負荷機械であるアームの慣性モーメントがアーム
の位置によって大きく変化するような場合は、機械系模
擬回路6aの積分時定数及び第2の制御回路7aのゲイ
ンが一定であることから、アームの位置によって、速度
指令信号の変化に対する速度制御系の応答が変化してし
まうという問題があった。また、電動機単体を負荷とし
た場合は予め機械系模擬回路6aの積分時定数や第1か
ら第3の制御回路のゲインの値を最適値に設定すること
が可能であるが、負荷機械が接続された場合にはこれら
の値を再調整しなければならないという問題もあった。
【0026】この発明は、これらの課題を解決するため
になされたもので、負荷機械の慣性モーメントが未知の
場合や運転中に変化するような場合でも、速度制御の応
答を一定に保つことができる電動機の速度制御装置を得
ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動機の
速度制御装置は、機械系模擬回路の積分時定数及び少な
くとも第2の制御回路のゲインを修正するための修正回
路を備えたものである。
【0028】
【作用】この発明における修正回路は、第3の制御回路
から出力される第3のトルク信号を入力し、この第3の
トルク信号に含まれる実速度信号と模擬速度信号との偏
差に比例した信号成分の振幅の絶対値を減少させるよう
に機械系模擬回路の積分時定数を修正するとともに、こ
の積分時定数に応じて少なくとも第2の制御回路のゲイ
ンを修正するように作用する。
【0029】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1の構成
を図1〜図7を参照しながら説明する。図1は、この発
明の実施例1の全体を示すブロック図であり、直流電動
機1a、トルク伝達機構2、負荷機械3、速度検出器
4、第1の制御回路5、第4の制御回路9、電力変換回
路10、速度指令信号発生回路12は上記従来装置のも
のと全く同一である。
【0030】図1において、この発明の実施例1は、上
述した従来装置のものと全く同一のものと、機械系模擬
回路6と、入力側が速度指令信号発生回路12及び機械
系模擬回路6に接続されかつ出力側が機械系模擬回路6
及び第4の制御回路9に接続された第2の制御回路7
と、入力側の一方が速度検出器4に接続されかつ入力側
の他方が機械系模擬回路6に接続された第3の制御回路
8と、入力側が第2の制御回路7及び第3の制御回路8
に接続され出力側が機械系模擬回路6及び第2の制御回
路7に接続された修正回路11とから構成されている。
【0031】ところで、この発明における直流電動機1
aのトルクの制御手段は、第4の制御回路9と、電力変
換回路10とから構成されている。
【0032】図2は、上述した第1の制御回路5の詳細
な構成を示すブロック図である。図2において、第1の
制御回路5は、通常、PI型の制御回路と呼ばれ、速度
指令信号発生回路12に接続された入力端子21と、速
度検出器4に接続された入力端子22と、これら入力端
子21,22に接続された減算器23と、この減算器2
3に接続された積分器24と、減算器23に接続された
係数器25と、積分器24及び係数器25に接続された
加算器26と、この加算器26に接続された制限回路2
7と、この制限回路27に接続された出力端子28とか
ら構成されている。
【0033】図3は、上述した機械系模擬回路6の詳細
な構成を示すブロック図である。図において、機械系模
擬回路6は、第2の制御回路7に接続された入力端子3
1と、修正回路11に接続された入力端子32と、これ
ら入力端子31,32に接続された割算器33と、この
割算器33に接続された積分器34と、この積分器34
に接続された出力端子35から構成されている。
【0034】図4は、上述した第2の制御回路7の詳細
な構成を示すブロック図である。図4において、第2の
制御回路7は、通常、PI型の制御回路と呼ばれ、修正
回路11に接続された入力端子41,44と、速度指令
信号発生回路12に接続された入力端子42と、機械系
模擬回路6に接続された入力端子43と、これら入力端
子42,43に接続された減算器45と、入力端子41
及び減算器45に接続された乗算器46と、入力端子4
4及び減算器45に接続された乗算器47と、この乗算
器47に接続された積分器48と、乗算器46及び積分
器48に接続された加算器49と、この加算器49に接
続された制限回路50と、この制限回路50に接続され
た出力端子51とから構成されている。
【0035】図5は、上述した第3の制御回路8の詳細
な構成を示すブロック図である。図5において、第3の
制御回路8は、通常、PI型の制御回路と呼ばれ、機械
系模擬回路6に接続された入力端子52と、速度検出器
4に接続された入力端子53と、これら入力端子52,
53に接続された減算器54と、この減算器54に接続
された積分器55と、減算器54に接続された係数器5
6と、積分器55及び係数器56に接続された加算器5
7と、係数器56に接続された出力端子58と、加算器
57に接続された出力端子59とから構成されている。
【0036】図6は、上述した第4の制御回路9の詳細
な構成を示すブロック図である。図6において、第3の
制御回路9は、第1の制御回路5に接続された入力端子
60aと、第2の制御回路7に接続された入力端子60
bと、第3の制御回路8に接続された入力端子60c
と、図示しない電流検出器に接続された入力端子60d
と、入力端子60a,60b,60cに接続された加算
器61と、この加算器61に接続された制限回路62
と、この制限回路62に接続された係数器63と、入力
端子60d及び係数器63に接続された減算器64と、
この減算器64に接続された積分器65と、減算器64
に接続された係数器66と、積分器65及び係数器66
に接続された加算器67と、この加算器67に接続され
たPWM回路68と、このPWM回路68に接続された
出力端子69とから構成されている。
【0037】図7は、上述した修正回路11の詳細な構
成を示すブロック図である。図7において、修正回路1
1は、第3の制御回路8に接続された入力端子70と、
第2の制御回路7に接続された入力端子71と、この入
力端子71に接続された極性判別回路72と、入力端子
70及び極性判別回路72に接続された乗算器73と、
この乗算器73に接続された積分器74と、定数設定器
75と、積分器74及び定数設定器75に接続された加
算器76と、この加算器76に接続された係数器77,
78と、加算器76に接続された出力端子79と、係数
器77に接続された出力端子80と、係数器78に接続
された出力端子81とから構成されている。
【0038】つぎに、実施例1の動作を図1〜図7を参
照しながら説明する。まず、図2で示す第1の制御回路
5において、第1の速度偏差信号Δω1 が、減算器23
によって出力される。すなわち、速度指令信号発生回路
12から入力端子21を経由して入力された速度指令信
号ωmsと、速度検出器4から入力端子22を経由して入
力された実速度信号ωm との第1の速度指令信号Δω1
(=ωms−ωm )が求められて、積分器24及び係数器
25に供給される。
【0039】つづいて、第1のトルク信号τ1 が、加算
器26によって出力され、制御回路27を経て出力端子
28から出力される。すなわち、積分器24の出力と、
係数器25の出力との和が求められて制御回路27に供
給される。この制御回路27は、第1のトルク信号τ1
の絶対値の最大値を制限する働きをする。
【0040】つづいて、図3で示す機械系模擬回路6に
おいて、模擬速度信号ωa が積分器34によって出力さ
れる。すなわち、第2の制御回路7から入力端子31を
経由して入力された第2のトルク信号τ2 と、修正回路
11から入力端子32を経由して入力された慣性モーメ
ントJとが割算器33に入力される。さらに、この割算
器33の出力が積分器34に入力される。そして、積分
器34において、第2のトルク信号τ2 の積分演算が行
われ、模擬速度信号ωa として出力端子35から出力さ
れる。すなわち、模擬速度信号ωa は積分時定数が慣性
モーメントJに等しい積分器に第2のトルク信号τ2
入力することによって得られる。
【0041】一方、図4で示す第2の制御回路7におい
て、第2の速度偏差信号Δω2 が、減算器45によって
出力される。すなわち、速度指令信号発生回路12から
入力端子42を経由して入力された速度指令信号ω
msと、機械系模擬回路6から入力端子43を経由して入
力された模擬速度信号ωa との第2の速度偏差信号Δω
2(=ωms−ωa )が求められて、乗算器46及び47
に供給される。
【0042】つづいて、第2のトルク信号τ2 が、加算
器49によって出力され、制限回路50を経て出力端子
51から出力される。すなわち、修正回路11から入力
端子41を経由して入力された比例ゲインKp2と、減算
器45から出力された第2の速度偏差信号Δω2 とが乗
算器46に入力され乗算される。また、修正回路11か
ら入力端子44を経由して入力された積分ゲインK
i2と、減算器45から出力された第2の速度偏差信号Δ
ω2 とが乗算器47に入力され乗算され、積分器48に
供給される。さらに、乗算器46の出力と、積分器48
の出力との和が加算器49により求められて制限回路5
0に供給される。この制限回路50は、第1の制御回路
7の制限回路27と同様に、第2のトルク信号τ2 の絶
対値の最大値を制限する働きをする。
【0043】さて、第2の制御回路7及び機械系模擬回
路6から構成される制御系のブロック図は、図8のよう
になる。図8において、Kp2及びKi2はそれぞれ、上述
したように、第2の制御回路7の比例ゲイン及び積分ゲ
インである。また、Jは上述したように、機械系模擬回
路6の積分時定数、すなわち慣性モーメントである。図
8から、速度指令信号ωmsに対する模擬速度信号ωa
伝達関数は、下記の式(1)で示される。
【0044】
【数1】
【0045】次に、第2の制御回路7のゲインKp2及び
i2の設定方法を図9を参照しながら説明する。図9に
は、図8の制御系の開ループ伝達関数(Kp2+Ki2
s)・(1/Js)を折れ線で近似したゲイン線図が実
線で示されている。また、図9には、第2の制御回路7
の伝達関数(Kp2+Ki2/s)及び機械系模擬回路6の
伝達関数(1/Js)のゲイン線図も示されている。図
9において、ωscは図8の制御系の応答周波数であり、
ωpiで示された周波数は通常、ωscの数分の1以下とな
るように設定される。このとき、ωscとωpiとを仕様と
して設定すると、第2の制御回路7のゲインKp2及びK
i2はそれぞれ、下記の式(2)を用いて設定される。
【0046】
【数2】
【0047】なお、第1の制御回路5及び第3の制御回
路8のゲインも同様の方法で設定できる。さて次に、こ
の発明における機械系模擬回路6の積分時定数を修正す
るための方法について図10を参照しながら説明する。
まず、機械系模擬回路6の積分時定数Jが実際の機械系
の慣性モーメントと異る場合は、速度指令信号ωmsに対
する実速度信号ωm の応答と、模擬速度信号ωa の応答
との間に偏差が生じ、第3の速度偏差信号Δω3 (=ω
a −ωm )が零でなくなる。
【0048】例えば、機械系模擬回路6の積分時定数J
が実際の機械系の慣性モーメントより小さい場合は、図
10(a)に示すように速度指令信号ωmsの変化に対
し、実速度信号ωm の応答が模擬速度信号ωa に対して
遅れる。このとき、図10(a)からわかるように、第
3の速度偏差信号Δω3 の極性は加速中は正で減速中は
負となる。反対に、機械系模擬回路6の積分時定数Jが
実際の機械系の慣性モーメントより大きい場合は、速度
指令信号ωmsの変化に対し、模擬速度信号ωa の応答が
実速度信号ωm に対して遅れるので、第3の速度偏差信
号Δω3 の極性は加速中は負で減速中は正となる。した
がって、第3の速度偏差信号Δω3 の振幅が減少するよ
うに、機械系模擬回路6の積分時定数Jの値を修正すれ
ばよいことがわかる。
【0049】ここで、第3の速度偏差信号Δω3 の極性
は加減速状態に応じて変化するが、図10(b)からわ
かるように、第2の制御回路7から出力される第2のト
ルク信号τ2 の極性を判別することにより、加減速の判
定ができる。すなわち、加速中はτ2 の極性は正とな
り、減速中は負となる。例えば、加速中すなわちτ2
極性が正のときに第3の速度偏差信号Δω3 の極性が正
であれば、機械系模擬回路6の積分時定数Jを増加させ
ればよい。このようにして、機械系模擬回路6の積分時
定数Jの値が修正されると、式(2)を利用して第2の
制御回路7のゲインKp2及びKi2の値も、実際の機械系
の慣性モーメントに応じて修正することが可能である。
【0050】さて次に、図5で示す第3の制御回路8に
おいて、第3の速度偏差信号Δω3が、減算器54によ
って出力される。すなわち、機械系模擬回路6から入力
端子52を経由して入力された模擬速度信号ωa と、速
度検出器4から入力端子53を経由して入力された実速
度信号ωm との第3の速度偏差信号Δω3 (=ωa −ω
m )が求められ、積分器55及び係数器56に供給され
る。
【0051】つづいて、第3のトルク信号τ3 が、加算
器57によって出力され、出力端子59から出力され
る。すなわち、積分器55の出力と、係数器56の出力
との和が求められて、第3のトルク信号τ3 として出力
端子59から出力される。また、係数器56から出力さ
れる第3の速度偏差信号に振幅が比例したトルク信号τ
3pが出力端子58から出力される。
【0052】次に、図6で示す第4の制御回路9におい
て、最終トルク信号τmsが加算器61によって出力され
る。すなわち、第1の制御回路5から入力端子60aを
経由して入力された第1のトルク信号τ1 と、第2の制
御回路7から入力端子60bを経由して入力された第2
のトルク信号τ2 と、第3の制御回路8から入力端子6
0cを経由して入力された第3のトルク信号τ3 との和
である最終トルク信号τms(=τ1 +τ2 +τ3 )が求
められて、制限回路62に供給される。この制御回路6
2は、最終トルク信号τmsの振幅をあらかじめ決められ
た設定値以下に制限する。
【0053】つづいて、電機子電流指令信号Iasが、係
数器63によって出力される。すなわち、公知のよう
に、直流電動機1aの発生トルクτm と電機子電流Ia
との関係は式(3)で示される。なお、KT はトルク定
数である。
【0054】
【数3】
【0055】したがって、係数が1/KT の係数器63
に最終トルク信号τmsが入力されると、電機子電流指令
信号Iasが求められる。
【0056】つづいて、電流偏差信号ΔI(=Ias−I
a )が、減算器64によって出力される。すなわち、係
数器63から出力された電機子電流指令信号Iasと、図
示しない電流検出器から入力端子60dを経由して入力
された実際の電機子電流Iaとの差である電流偏差信号
ΔIが求められ、積分器65及び係数器66に供給され
る。
【0057】さらに、端子電圧指令信号Vasが、加算器
67によって出力される。すなわち、積分器65の出力
と係数器66の出力との和である端子電圧指令信号Vas
が求められ、PWM回路68に供給される。
【0058】このPWM回路68は、端子電圧指令信号
asに基づいて、例えば、4象限チョッパ回路から構成
された電力変換回路10の4つのスイッチング素子のオ
ンオフ信号を出力する。なお、PWM回路68の構成な
どは公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0059】そして、直流電動機1a の端子電圧Va
端子電圧指令信号Vasに追随するように、電力変換回路
10及びPWM回路68によって制限される。以上の説
明から、直流電動機1aの発生トルクτm が、最終トル
ク信号τmsに追随するように、図6で示した第4の制御
回路9及び電力変換回路10によって制御されることが
理解される。
【0060】つづいて、図7で示す修正回路11におい
て、機械系模擬回路6の積分時定数すなわち慣性モーメ
ントJが加算器73によって出力される。すなわち、第
2の制御回路7から入力端子71を経由して入力された
第2のトルク信号τ2 が極性判別回路72に供給され、
極性信号Sg が出力される。ここで、極性信号Sg の値
は、τ2 の極性が正の場合は1、負の場合は−1とす
る。つづいて、この極性信号Sg と第3の制御回路8か
ら入力端子70を経由して入力されたトルク信号τ3p
の積が乗算器73によって求められ、積分器74に供給
される。さらに、この積分器74から出力された慣性モ
ーメントの補正値ΔJと、定数設定器75から出力され
た慣性モーメントの初期設定値J0 との和がもとめら
れ、慣性モーメントJとして出力端子79から出力され
る。このとき、慣性モーメントの初期設定値J0 とし
て、例えば、直流電動機1aの慣性モーメントの値が用
いられる。
【0061】さらに、第2の制御回路7のゲインKp2
びKi2が出力される。すなわち、慣性モーメントJを係
数器77及び78にそれぞれ入力すると式(2)の演算
により、第2の制御回路7のゲインKp2及びKi2が求め
られ、出力端子80及び81から出力される。
【0062】以上のことから、第3の速度偏差信号Δω
3 に振幅が比例したトルク信号τ3pの振幅の絶対値が減
少するように、積分器71によって慣性モーメントの修
正値を求めるとともに、修正された慣性モーメントJを
用いて式(2)の演算によって第2の制御回路7のゲイ
ンKp2及びKi2の値を修正することにより、機械系の慣
性モーメントが変化しても、応答周波数を仕様として与
えられた値すなわちωscに保つために必要な振幅の第2
のトルク信号τ2 が第2の制御回路7から出力されるこ
とが理解される。
【0063】実施例2.図1で示された実施例1では、
負荷機械3に負荷トルクが印加されると、直流電動機1
aの速度が変化するため、速度検出器4から出力された
実速度信号ωmも変化する。しかし、第2の制御回路7
にはこの実速度信号ωm が入力されないため、第2の制
御回路7から出力された第2のトルク信号τ2 を入力す
る機械系模擬回路6から出力される模擬速度信号ωa
変化しない。このため、負荷機械3に負荷トルクが印加
される場合は、模擬速度信号ωa と実速度信号ωm との
差である第3の速度偏差信号Δω3 の振幅が零でなくな
るため、修正回路11において、機械系模擬回路6の慣
性モーメントすなわち積分時定数が間違って修正される
場合がある。
【0064】このような場合は、第2のトルク信号τ2
の振幅に応じて修正回路11における慣性モーメントの
修正を行うかどうかの判定をおこなうようにしてもよ
い。すなわち、第2のトルク信号τ2 は速度指令信号ω
msが変化した場合にのみ振幅が変化するので、第2のト
ルク信号τ2 の絶対値が所定の値を越えたときのみ慣性
モーメントの修正を行うようにしてもよい。この場合
は、加減速期間中においてのみ慣性モーメントの修正を
行うことになるが、通常の電動機の速度制御装置におい
ては加減速期間中に負荷トルクが急に変化することはま
れなので、このように修正回路11の構成を変えること
により、負荷機械3に負荷トルクが印加される場合でも
慣性モーメントは正しく修正され、ひいては、第2の制
御回路7のゲインも正しく修正される。なお、定常的に
負荷トルクが印加される場合は、第1の制御回路5の積
分器24及び第3の制御回路8における積分器55が、
この負荷トルクに応じたトルク信号を発生するように動
作するので、修正回路11に第3の制御回路8から入力
されるトルク信号τ3pは、定常的な負荷トルクによって
は変化しない。そのため、定常的な負荷トルクが印加さ
れても、慣性モーメントは正しく修正される。
【0065】実施例3.図11にこの発明の実施例3の
全体を示すブロック図であり、電動機の位置制御系を構
成した場合の一例である。図11において、直流電動機
1a、トルク伝達機構2、負荷機械3、第1の制御回路
5、機械系模擬回路6、第2の制御回路7、第3の制御
回路8、第4の制御回路9、電力変換回路10及び修正
回路11は上記実施例1のものと全く同一である。
【0066】図11において、この発明の実施例3は、
上述した実施例1のものと全く同一のものと、直流電動
機1aの回転速度及び回転角を検出する回転検出器13
と、位置制御回路14と、回転角指令信号発生回路15
とから構成されている。位置制御回路14は、回転角指
令信号発生回路15から入力された回転角指令信号θms
と回転検出器13から入力された直流電動機1aの実際
の回転角信号θm との偏差に基づいて、速度指令信号ω
msを出力する。その他の動作は、実施例1と同じであ
る。この実施例3では、機械系の慣性モーメントの変化
によらず速度指令信号ωmsの変化に対する直流電動機1
aの実速度信号ωm の応答は一定に保たれるので、機械
系の慣性モーメントの変化によらず常に応答周波数が一
定の電動機の位置制御装置が得られる。
【0067】実施例4.上述した実施例3では、負荷ト
ルクが印加されて直流電動機1aの回転角θaが変化す
ると、位置制御回路14から出力される速度指令信号ω
msも変化する。このため、実施例2のように第2のトル
ク信号τ2 によって加減速運転中かそうでないかの判断
ができない。このような場合は、例えば、回転角指令信
号θmsに応じて、加減速運転中かどうかの判定をし、慣
性モーメントの修正を行うかどうか決定すればよい。
【0068】実施例5.なお、上述した各実施例では、
機械系模擬回路6の慣性モーメントに応じて第2の制御
回路7のゲインのみを修正する場合について説明した
が、第1あるいは第3の制御回路5,8のゲインも同時
に修正するようにしてもよい。
【0069】実施例6.また、上述した各実施例では、
直流電動機1aを用いた場合を説明したが、誘導電動機
や同期電動機を用いてもよい。すなわち、公知のベクト
ル制御により、これらの交流電動機の発生トルクを直流
電動機並の高速応答性でもって制御できるので、最終ト
ルク信号τmsに追随するようにこれらの交流電動機の発
生トルクを制御することは容易であり、所期の目的を達
成し得ることはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】この発明は、以上説明したとおり、修正
回路11を付加し、第3の制御回路8から出力される第
3のトルク信号τ3 の振幅を所定値以下に減少させるよ
うに、機械系模擬回路6の積分時定数及び第2の制御回
路5のゲインを修正するようにしたので、負荷機械3の
慣性モーメントが未知の場合や、運転中に変化するよう
な場合でも、速度制御の応答周波数を一定に保つことが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1の第1の制御回路を示すブ
ロック図である。
【図3】この発明の実施例1の機械系模擬回路を示すブ
ロック図である。
【図4】この発明の実施例1の第2の制御回路を示すブ
ロック図である。
【図5】この発明の実施例1の第3の制御回路を示すブ
ロック図である。
【図6】この発明の実施例1の第4の制御回路を示すブ
ロック図である。
【図7】この発明の実施例1の修正回路を示すブロック
図である。
【図8】この発明の実施例1の第2の制御回路及び機械
系模擬回路とで構成される速度制御系のブロック図であ
る。
【図9】図8の速度制御系のボード線図である。
【図10】この発明の実施例1の修正回路の動作原理の
説明図である。
【図11】この発明の実施例3を示すブロック図であ
る。
【図12】従来の電動機の速度制御装置を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1a 直流電動機 2 トルク伝達機構 3 負荷機械 4 速度検出器 5 第1の制御回路 6 機械系模擬回路 7 第2の制御回路 8 第3の制御回路 9 第4の制御回路 10 電力変換回路 11 修正回路 12 速度指令信号発生回路 13 回転検出器 14 位置制御回路 15 回転角指令信号発生回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク伝達機構を介して負荷機械を駆動
    する電動機と、前記電動機の回転速度を検出する速度検
    出器と、前記電動機の速度指令信号及び前記速度検出器
    から出力された実速度信号に基づいて第1のトルク信号
    を出力する第1の制御回路と、前記トルク伝達機構、負
    荷機械及び電動機を一つの積分要素として近似し模擬速
    度信号を出力する機械系模擬回路と、前記速度指令信号
    及び模擬速度信号に基づいて第2のトルク信号を出力す
    る第2の制御回路と、前記実速度信号及び模擬速度信号
    に基づいて第3のトルク信号を出力する第3の制御回路
    と、前記第1のトルク信号と前記第2のトルク信号と前
    記第3のトルク信号に基づいて前記電動機のトルクを制
    御する制御手段と、前記第3のトルク信号を入力とする
    修正回路とを備え、前記修正回路は前記第3のトルク信
    号の振幅を所定値以下に減少させるように前記機械系模
    擬回路の積分時定数及び少なくとも前記第2の制御回路
    のゲインを修正することを特徴とする電動機の速度制御
    装置。
JP4138222A 1992-05-29 1992-05-29 電動機の速度制御装置 Pending JPH0630577A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5646492A (en) * 1994-10-05 1997-07-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electric motor controller having independent responses to instructions and external disturbances

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5646492A (en) * 1994-10-05 1997-07-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electric motor controller having independent responses to instructions and external disturbances

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