JPH06306535A - ネックドイン性に優れたdi缶用表面処理原板及び製造方法 - Google Patents
ネックドイン性に優れたdi缶用表面処理原板及び製造方法Info
- Publication number
- JPH06306535A JPH06306535A JP5099840A JP9984093A JPH06306535A JP H06306535 A JPH06306535 A JP H06306535A JP 5099840 A JP5099840 A JP 5099840A JP 9984093 A JP9984093 A JP 9984093A JP H06306535 A JPH06306535 A JP H06306535A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- kgf
- rolled
- necked
- hot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
板ならびに製造方法を提供すること。 【構成】 (1) C:0.0005〜0.0700%、S
i:≦0.30%、Mn:0.05〜1.00%、P:
≦0.030%、S:≦0.025%、sol.Al:0.
002〜0.100%、N:≦0.0100%、B:0
〜(0.0010+1.8×N%)%、Nb及びTiの
1種または2種:0〜0.050%、残部不可避的不純
物及び鉄よりなり、Y.P(3%BH)が34kgf/mm2
以上39kgf/mm2 未満、Y.P(50%BH)が62kg
f/mm2 以下であるネックドイン性に優れたDI缶用表面
処理原板。(2) 上記DI缶用表面処理原板の通常の連続
焼鈍設備、過時効処理設備のある連続焼鈍法、箱焼鈍
法、ならびに、極めてコンパクトな連続焼鈍法での製造
方法。
Description
缶用表面処理原板において、缶のネックドイン性に優れ
たDI缶用表面処理原板及び製造方法に関するものであ
る。
の意味を有する。 G.Sno:原板の結晶粒度番号 Y.P( 3%BH):伸び率3%の追加圧延予歪後BH熱処理
を行った後のY.P Y.P(50%BH):伸び率50% の追加圧延予歪後BH熱処
理を行った後のY.P BH熱処理: 200℃×10min の熱処理
板は、過去においては、特開昭61−243124号公
報、特開昭53−48913号公報に示されるような箱
焼鈍法で製造されたイヤリング性を改良した等軸粒のア
ルミキルド鋼や古くからある延伸粒のアルミキルド鋼が
適用され、テンパー度が1〜2(以下T−1,T−2と
記す)程度の軟質で非時効性の鋼板であった。その後、
鋼板の板厚を減少させ、DI缶の軽量化が進められた。
この軽量化を行うに当たり、DI缶のボトム部の内圧に
対する耐圧強度不足を補うため、従来から製造されてい
たAl−K鋼を連続焼鈍で製造するT−4CAと称され
る硬質でBH性のある鋼板に切り替えられ適用されてき
た。
展が望まれている一方、DI缶のTOP部(ネックドイ
ン部)の径は、缶蓋に使用されるAl板のコストダウン
のため、小径化が行われ、多段ネックドイン加工が施さ
れるようになり、ついには、4段ネックドイン加工が採
用されはじめた。しかし、現状のDI缶用素材として供
給されているT−4CAでは、缶の耐圧力は充分である
が、例えば缶蓋の径が204φ即ち(2+4/16)φ
吋のような小径化時にはネックドイン率がより厳しくな
る4段ネックドイン加工を行わねばならないが、しわが
発生するという問題があり、進展が停滞している状況に
ある。
してのDI缶を作るには、まだ、充分な特性を持ったD
I缶用の表面処理原板はないのである。この問題を解決
するための、ネックドイン性に優れたDI缶用表面処理
原板ならびに製造方法の提供が強く望まれている。
発明が解決しようとする課題は、現状の耐圧強度を維持
し、ネックドイン性に優れたDI缶用表面処理原板なら
びに製造方法を提供することである。
を解決するために、DI缶の現状レベルの耐圧強度と優
れたネックドイン性を両立させ得る鋼板特性が有り得る
のか、また、達成手段は何か等について種々検討し、ネ
ックドイン性に優れたDI缶用表面処理原板を初めて見
いだしたものである。更に鋼板の製造法についても種々
検討し、その製造方法を見いだしたものである。
i:≦0.30%、Mn:0.05〜1.00%、
P :≦0.030%、S:≦0.025%、
sol.Al:0.002〜0.100%、N:≦
0.0100%、B:0〜(0.0010+1.8×N
%)%、Nb及びTiの1種または2種:0〜0.05
0%、残部不可避的不純物及び鉄よりなり、Y.P(3
%BH)が34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P
(50%BH)が62kgf/mm2 以下であることを特徴と
するネックドイン性に優れたDI缶用表面処理原板。
いて、G.Snoが9.0以上であることを特徴とする
フランジ加工性の良好なネックドイン性に優れたDI缶
用表面処理原板の製造方法。
060%、Si:≦0.30%、Mn:0.05〜1.
00%、 P :≦0.030%、S:≦0.02
5%、 sol.Al:0.002〜0.10
0%、N:≦0.0100%、B:0〜(0.0010
+1.8×N%)%、Nb及びTiの1種または2種:
0〜0.03%、残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋳
片を、熱間圧延を行い熱延鋼帯とし、85〜95%の冷
間圧延率で冷間圧延を行い、連続焼鈍法で再結晶温度〜
830℃で再結晶焼鈍を行い、室温まで冷却し、鋼板中
の固溶C量を5ppm 未満とした後、調質圧延で5%以上
15%以下の歪を付与し、鋼板のY.P(3%BH)を
34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P(50%B
H)を62kgf/mm2 以下に調整することを特徴とするネ
ックドイン性に優れたDI缶用表面処理原板の製造方
法。
060%、Si:≦0.30%、Mn:0.05〜1.
00%、 P :≦0.030%、S:≦0.02
5%、 sol.Al:0.002〜0.10
0%、N:≦0.0100%、B:0〜(0.0010
+1.8×N%)%、Nb及びTiの1種または2種:
0〜0.01%、残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋳
片を、熱間圧延を行い熱延鋼帯とし、85〜95%の冷
間圧延率で冷間圧延を行い、連続焼鈍法で再結晶温度〜
830℃で再結晶焼鈍を行い、室温まで冷却し、鋼板中
の固溶C量を5ppm 〜40ppm 残留せしめ、その後、調
質圧延でドライ調質圧延が可能な伸び率で7%未満の歪
を付与し、鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以
上39kgf/mm2 未満、Y.P(50%BH)を62kgf/
mm2 以下に調整することを特徴とするネックドイン性に
優れたDI缶用表面処理原板の製造方法。
圧延時に890℃以上好ましくは900℃以上で仕上げ
熱延を行い熱延鋼帯とすることを特徴とするG.Sn
o:9.0以上のフランジ加工性の良好なネックドイン
性に優れたDI缶用表面処理原板の製造方法。
700%、Si:≦0.30%、Mn:0.05〜1.
00%、 P :≦0.030%、S:≦0.02
5%、 sol.Al:0.002〜0.10
0%、N:≦0.0100%、B:0〜(0.0010
+1.8×N%)%、残部不可避的不純物及び鉄よりな
る鋳片を、熱間圧延を行い熱延鋼帯とし、85〜95%
の冷間圧延率で冷間圧延を行い、連続焼鈍法で再結晶温
度〜830℃で再結晶焼鈍を行い、その後、300〜5
50℃で20sec 以上の過時効処理を行い、室温まで冷
却し、鋼板中の固溶C量を5ppm 〜20ppm と低減し、
その後、調質圧延で伸び率で2%以上15%以下の歪を
付与し、鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上
39kgf/mm2 未満、Y.P(50%BH)を62kgf/mm
2以下に調整することを特徴とするネックドイン性に優
れたDI缶用表面処理原板の製造方法。
700%、Si:≦0.30%、Mn:0.05〜1.
00%、 P :≦0.030%、S:≦0.02
5%、 sol.Al:0.002〜0.10
0%、N:≦0.0100%、B:0〜(0.0010
+1.8×N%)%、Nb及びTiの1種または2種:
0〜0.03%、残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋳
片を、熱間圧延を行い熱延鋼帯とし、85〜95%の冷
間圧延率で冷間圧延を行い、箱焼鈍法で再結晶温度〜7
50℃で再結晶焼鈍を行い、室温まで冷却し、その後、
調質圧延で伸び率で5%以上15%以下の歪を付与し、
鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上39kgf/
mm2未満、Y.P(50%BH)を62kgf/mm2 以下に
調整することを特徴とするネックドイン性に優れたDI
缶用表面処理原板の製造方法。
060%、Si:≦0.30%、Mn:0.05〜1.
00%、 P :≦0.030%、S:≦0.02
5%、 sol.Al:0.002〜0.10
0%、N:≦0.0100%、B:0〜(0.0010
+1.8×N%)%、Nb及びTiの1種または2種:
0〜0.050%、残部不可避的不純物及び鉄よりなる
鋳片を、熱間圧延を行い熱延鋼帯とし、85〜95%の
冷間圧延率で冷間圧延を行い、その後再結晶焼鈍をする
に際し、500℃以上の温度域を100〜2500℃/
sの加熱速度で再結晶温度〜920℃に加熱し、その温
度域で0〜10sec 滞在せしめて再結晶焼鈍を行い、室
温まで冷却し、その後、調質圧延で伸び率で15%以下
の歪を付与し、鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/mm
2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P(50%BH)を62
kgf/mm2 以下に調整することを特徴とするG.Sno:
9.0以上のフランジ加工性の良好なネックドイン性に
優れたDI缶用表面処理原板の製造方法。
明者等は、先ず、一方で高い強度を維持することが求め
られ、もう一方でより軟質であることが求められると言
った相反することが要求されるDI缶の現状レベルの耐
圧強度と優れたネックドイン性を両立させ得る鋼板特性
が有り得るのかについて検討し、可能性があることを見
いだした。以下に、両立させ得る考え方について説明す
る。
どうすれば良いかと言うことについて検討を行った。D
I缶のネックドイン性を向上させるには、ネックドイン
加工時のネックドイン部の変形抵抗を下げる方法が容易
に思いつくことができる。本発明者等も、先ず最初に、
DI加工前のメッキ原板の強度を低下させる方法とし
て、従来適用されてきた箱焼鈍法によるDI缶用メッキ
原板の適用の可能性を調査したが、耐圧強度が全く確保
できないと言う結果となり、従来の軟質なDI缶用メッ
キ原板では適用できないことを改めて確認した。
優れたネックドイン性を両立させ得る鋼板の可能性につ
いて検討した。このDI缶の現状レベルの耐圧強度と優
れたネックドイン性を両立させ得る鋼板特性は、たしか
に、一方で高い強度が求められ、もう一方でより軟質で
あることが求められると言った相反することが要求され
ることはその通りであるが、本発明者等は、DI缶の耐
圧強度とネックドイン部の強度とは一体どのようなもの
であるのかについて検討した。従来は、上記の従来の軟
質なDI缶用メッキ原板の調査結果にも示されるよう
に、DI缶の耐圧強度とネックドイン部の強度とは、原
板の強度に比例し、どちらも、原板強度が高いと高くな
る。従って、鋼板の強度上昇による軽量化と鋼板の軟質
化によるネックドイン性の向上は、両立しがたいと考え
られていた。
の耐圧強度は、DI加工された後BH熱処理相当の焼き
付け塗装が施されたDI缶のボトム部の鋼板の変形抵抗
で、その変形抵抗は、ボトム部のドーム加工が行われた
(数%の加工歪)後BH熱処理が施された部位の変形抵
抗である。一方、ネックドイン部の強度は、2回の絞り
成形後3回のアイアニング(ironing)加工が施された
{合計の絞り比で約2.0の絞り歪と板厚歪で約40%
(伸び率では約67%に相当)}後更にBH熱処理が施
された加工歪の極めて高い部位の変形抵抗である。従っ
て、この両方の強度は、どちらも予変形後BH熱処理が
施された後の変形抵抗という点では同じであるが、両者
の予変形の歪量が大きく異なるという大きな差異があ
り、必ずしも同じものではなく、鋼の特性を充分に活用
すれば、その特性値は各々独立して変え得る可能性のあ
る因子であることに気づき、種々の実験を行い、本発明
の鋼を見いだしたものである。具体的には、数%の加工
後のBH熱処理後の変形抵抗がより高く、且つ、板厚歪
で約40%の加工後のBH熱処理後の変形抵抗がより低
い鋼であればよいとの考えである。
DI缶の耐圧強度、ネックドイン性と従来のT−4CA
ならびに種々試作した鋼を用い、目標とする材質指標を
明らかにするための検討を行った。色々な鋼板を試作し
検討した結果、DI缶の耐圧強度とネックドイン部の強
度は、鋼板のY.P(3%BH)とY.P(50%B
H)とで代表し得ること、を見いだした。尚、DI缶の
ネックドイン部の強度は、板厚歪で約40%(伸び率で
は67%)もの極めて高い歪を与えた後の変形抵抗を本
来評価するのが好ましいが、1)種々の鋼板について調
査した結果、伸び率で50%の時の変形抵抗でもって、
板厚歪40%の変形抵抗の測定値の代用が充分に可能な
こと、2)板厚歪で40%もの高い歪が付与された後の
変形抵抗(JIS−#5試験片による降伏応力)の測定
は、引張り試験片の加工精度等の影響を受け易く測定値
にバラツキが生じることからネックドイン部の強度は、
鋼板のY.P(50%BH)でもって指標値とした。
れたネックドイン性を両立させる条件について検討し
た。図1は、これまで軽量化のために使用されてきたD
I缶用のT−4CA、以前に使用されていた箱焼鈍(B
AF)のAl−K鋼をベースにP,Mnを添加すること
によって原板のY.Pを高くした鋼板、極低炭素Al−
K鋼をベースにC含有量と焼鈍条件を変え鋼板中の固溶
Cを増加させることによって原板のY.Pを高くした鋼
板とNb添加極低炭素鋼をベースに高い調質圧延率(以
下HRTと記す)によって原板のY.Pを高くした鋼板
について、原板のY.PとY.P(3%BH)及びY.
P(50%BH)との関係を示した図である。図1か
ら、耐圧力は、Y.P(3%BH)が34kgf/mm2 以上
39kgf/mm2 未満で良好な値が得られ、ネックドイン時
のしわ発生についてはY.P(50%BH)が62kgf/
mm2 以下、好ましくは60kgf/mm2 で良好となることが
わかり、本発明が優れていることがよくわかる。
点あることもわかる。1点目は、ネックドイン性につい
てであり、ネックドイン性は、原板のY.Pが高くても
良好なものがある一方、原板のY.Pが低くても劣悪な
ネックドイン性のものもある点である。即ち、本発明者
等の調査によって、ネックドイン性は原板のY.Pから
は判断できず、本発明の評価方法のY.P(50%B
H)の値で判断できることを初めて明らかにすることが
できた点である。2点目は、例えば、図1に示すよう
に、BAF−Al−K鋼にP,Mnを添加して単に原板
のY.Pを上昇させた鋼板は、現状レベルの耐圧強度と
優れたネックドイン性とが両立する範囲はないが、極低
炭素Al−K鋼をベースにC含有量と焼鈍条件を変え、
鋼板中の固溶Cを増加させることによって原板のY.P
を高くした鋼板や、Nb添加極低炭素鋼をベースにHR
Tによって原板のY.Pを高くした鋼板は、ある条件下
では両立する範囲があることが明らかになった点であ
る。
に、本発明の鋼板の主なポイントの「Y.P(3%B
H)が34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P(5
0%BH)が62kgf/mm2 以下、好ましくは60kgf/mm
2 以下であることを特徴とするDI缶用表面処理原板」
は、ボトム部の現状レベルの耐圧強度の確保と優れたネ
ックドイン性を有することとの両立が可能となる優れた
DI缶用メッキ原板であり、工業的価値が極めて高いこ
とがわかる。
添加極低炭素鋼をベースにHRTによって原板のY.P
を高くした鋼板は、どんな条件でも両立するわけではな
いが、ある条件下では両立する範囲があることに着目
し、更に、その最適条件を検討し、「鋼板中の固溶C量
を5ppm 未満とした後、調質圧延で伸び率で5%以上1
5%以下の歪を付与し、鋼板のY.P(3%BH)を3
4kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P(50%B
H)を62kgf/mm2 以下に調整することを特徴とするネ
ックドイン性に優れたDI缶用表面原板の製造方法」の
方法を見いだしたものである。
l−K鋼をベースにC含有量と焼鈍条件を変え鋼板中の
固溶Cを増加させることによって原板のY.Pを高くし
た鋼板の結果に着目し、更に、その最適条件を検討し、
「鋼板中の固溶C量を5ppm〜40ppm 残留せしめ、そ
の後、調質圧延でドライ調質圧延が可能な伸び率で7%
未満好ましくは2%以上の歪を付与し、鋼板のY.P
(3%BH)を34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、
Y.P(50%BH)を62kgf/mm2 以下に調整するこ
とを特徴とするネックドイン性に優れたDI缶用表面処
理原板の製造方法」の方法を見いだしたものである。
加工が行われる用途もあり、そのような用途に適用する
には、より優れたフランジ加工性が要求される。そこ
で、本発明者等は、このような厳しいフランジ加工に耐
え得る鋼板特性についても検討した。先ず、本発明を達
成するメタラジー手段である「C:0.0005〜0.
0060のAl−K鋼を用い、焼鈍後最高15%の調質
圧延により、多くの歪を与える方法」の本発明の請求項
(3) とは目的も利用分野も共に異なると鋼板の製造法で
あるが、「単なるストレッチャストレインの発生しない
鋼板の製造法として開示されている特公昭63−303
68号公報や特公平1−52451号公報」に記載され
ている鋼板の製造条件(同公報の実施例の製造条件)を
参考に、成分、焼鈍、調質圧延率を変化させ、本発明鋼
板の特性値になるように種々調整し検討し、フランジ加
工性を調査した。しかし、フランジ加工性が不足するも
のもあるという結果になった。そこで、その原因を調査
するため鋼板の特性値とフランジ加工性の関係について
種々検討した結果、焼鈍板の結晶粒径とフランジ加工性
との間に顕著な相関があり、結晶粒径が小さいほどフラ
ンジ加工性が改善されるが、上記の同公報の実施例の製
造法に準じた上記の試験材ではG.Snoが7〜8.5
程度で、最も細粒なものでも8.5板程度で充分なフラ
ンジ加工性を得るには結晶粒径が大きすぎ、更に改善す
る必要があることが明らかになった。
する方法について検討した結果、熱延時の仕上げ温度が
大きな影響を及ぼしており、仕上げ温度を890℃以上
好ましくは900℃とすることで、熱延板の結晶粒が顕
著に細粒化しG.Snoが9.0以上になり、充分なフ
ランジ加工性も確保できることがわかった。また、G.
Snoが9.5以上になると、更に優れたフランジ加工
性が確保できることもわかり、請求項(2) のフランジ加
工性も優れた表面処理原板並びに請求項(5) の方法を見
いだすことができた。
溶C量を5ppm 〜40ppm 残留せしめる方法」につい
て、製鋼での鋼の製造が容易なC含有量が高い領域につ
いても検討し、請求項(6) の「C:0.0100〜0.
0700%のAl−K鋼を用い、連続焼鈍法で再結晶温
度〜830℃で再結晶焼鈍を行い、その後、300〜5
50℃で20sec 以上の過時効処理を行い、室温まで冷
却し、鋼板中の固溶C量を5ppm 〜20ppm と低減し、
その後、調質圧延で伸び率で2%以上15%以下の歪を
付与し、鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上
39kgf/mm2 未満、Y.P(50%BH)を62kgf/mm
2 以下に調整することを特徴とするネックドイン性に優
れたDI缶用表面処理原板の製造方法」を見いだした。
溶C量を5ppm 未満とした後、調質圧延で5%以上15
%以下の歪に付与し、鋼板のY.P(3%BH)を34
kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P(50BH)を
62kgf/mm2 以下に調整法する方法」について、この考
えを鋼板中の固溶C量が5ppm 未満となる箱焼鈍に適用
する方法を検討し、「C:0.0005〜0.0700
%のAl−K鋼を、箱焼鈍法で再結晶温度〜750℃で
再結晶焼鈍を行い、室温まで空冷し、その後、調質圧延
で伸び率を5%以上15%以下の歪を付与し、鋼板の
Y.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未
満、Y.P(50%BH)を62kgf/mm2以下に調整す
ることを特徴とするネックドイン性に優れたDI缶用表
面処理原板の製造方法を見いだしたものである。
り易い極低炭素鋼において、G.Snoを9.0以上に
する請求項(5) とは別の方法についても検討し、請求項
(3)の連続焼鈍時に、少なくとも500℃以上の温度域
を100〜2500℃/sで加熱し、再結晶温度〜92
0℃で5秒以下の保定を行う再結晶焼鈍をする方法を見
いだした。この方法では、熱延の仕上げ温度によらず、
鋼板のG.Snoを9以上に、更に、9.5以上とする
ことが可能となり、フランジ加工性をも確保できること
もわかった。
る。Cは、各請求項の製造条件によって上限の値は個別
に規制する必要がある。請求項(1), (2)では、0.07
00%超になると、どのような製造条件の原板でも、鋼
板中のセメンタイト量が多くなりすぎフランジ加工性や
ネックドイン性が確保できなくなるので、上限値を0.
0700%とした。請求項(3), (5), (8) では、0.0
060%超になると、焼鈍後の鋼板中の固溶C量を5pp
m 以下にすることが困難となるので、上限値を0.00
60%とした。請求項(4) では、0.0060%超にな
ると、鋼板中の固溶C量を40ppm 以下にすることがで
きなくなるので、上限値を0.0060%とした。請求
項(6) では、0.0100%未満になると、過時効処理
中の固溶Cの減少速度が顕著に低下し、鋼板中の固溶C
量を40ppm 以下にすることが困難になるので、下限値
を0.0100%とした。請求項(8) は、請求項(1) と
同じ理由で上限値を0.0700%とした。尚、下限値
の0.0005%以上は、通常の製造法では0.000
5%未満のものは造れないので、下限値を0.0005
%とした。
食性に大きく影響を及ぼす元素で、耐食性の観点から、
それぞれ、≦0.30%、≦1.00%、≦0.30
%、≦0.25%とする必要がある。尚、Mnは、熱延
時の耳荒れ性の観点から、少なくとも0.05%以上含
有する必要があるので、下限値を0.05%とした。他
のSi,P,Sは少なくても障害となることがないので
下限値を規制しなかった。
002%は残留するので下限値を0.002%とした。
また、0.100%超になると鋳造時に溶鋼の空気酸化
が起こり易くなり介在物量が増え、加工性や、めっき品
質をも劣化させるようになるので0.100%を上限値
とした。
の細粒化が顕著になりプレス加工性が劣化するので上限
値を0.0100%とした。尚、Nはいくら少なくなっ
ても、材質に悪影響を及ぼすことがないので特に規制す
る必要がない。
したいときには適宜添加すればよい。B含有量が0.0
010+1.8×N%超になるとBの固溶強化による硬
質化が顕著になるので、上限値を0.0010+1.8
×N%とした。
晶粒径を細粒にしたり、図1にも示されているようによ
り低いY.P(50%BH)を得、更にネックドイン性
を向上させたい場合に添加すれば良いが、Nb及びTi
の1種または2種が0.050%超になっても合金コス
トが高くなるばかりで、材質の向上効果が飽和してしま
うようになるので、上限値を0.050%とした。請求
項(3) の場合は、Nb及びTiの1種または2種が0.
030%超になると、連続焼鈍時の再結晶温度が830
℃を超えるようになるので上限値を0.030%とし
た。請求項(4) の場合は、Nb及びTiの1種または2
種が0.010%を超えると、必要な固溶C量を5ppm
以上に残留せしめることができなくなるので、上限値を
0.010%とした。
または2種が0.050%超になっても合金コストが高
くなるばかりで、材質の向上効果が飽和してしまうよう
になるので、上限値を0.050%とした。現状レベル
の耐圧強度と優れたネックドイン性を両立させるには、
前述のように、「鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/
mm2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P(50%BH)を6
2kgf/mm2 以下」であることが不可欠であるので、鋼板
のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上、Y.P(5
0%BH)を62kgf/mm2 以下に規制した。Y.P(5
0%BH)の好ましい範囲は60kgf/mm2 以下である。
つで、請求項(4) の方法では、図1に示すようにY.P
(50%BH)を62kgf/mm2 以下で、且つ、現状レベ
ルの耐圧強度を確保するのに必要な34kgf/mm2 のY.
P(3%BH)の確保は、固溶C量の適正化も重要であ
り、5ppm 未満では、ドライ調質圧延が可能な7%未満
の調質圧延率では困難となるので、下限値を5ppm とし
た。また、固溶C量が40ppm 超になると、優れたネッ
クドイン性の確保が難しくなるので上限値を40ppm と
した。請求項(6) の方法では、固溶C量が20ppm 超に
なると、調質圧延率を調整しても、現状レベルの耐圧強
度と優れたネックドイン性との両立が難しくなるので、
上限値を20ppm とした。尚、請求項(3) の方法で、鋼
板中の固溶C量の上限値を5ppm 未満としたのは、鋼板
中の固溶C量が5ppm 超のものには、経済的に有利なド
ライ調質圧延が可能な7%以下の調質圧延を行う請求項
(4) の方法を適用するのが経済的に有利になるので、請
求の範囲に入れなかった。
について詳細に述べる。鋳片の製造条件は、各請求項の
鋼の成分が得られる方法であればどのような方法でもよ
く、特に規制する必要はない。熱延条件も、特に規制す
る必要がなく、通常の熱延条件でよく、また、省エネル
ギーのための連続鋳造で製造された熱片を直接熱間圧延
を行う方法でも、熱片を加熱炉に挿入した後熱間圧延を
する方法でもよい。また、巻き取り温度も特に規制する
必要がないが、軟質材を得ようとする場合は中高温巻き
取りを採用するのがよい。尚、より優れたフランジ加工
性を得る場合には、請求項(5) に規制するように、仕上
げ温度を890℃以上好ましくは900℃以上がよい。
く影響するので、85〜95%とする必要がある。尚、
ゼロに近いイヤリング率を得るためには、鋼の成分、熱
延条件、焼鈍条件を考慮し、微調整をするのが好まし
い。
く異なるが、請求項(3) のような通常の連続焼鈍法では
再結晶温度〜830℃で再結晶焼鈍を行い、その後、室
温まで冷却すればよい。尚、焼鈍温度を830℃以下と
したのは、830℃超になると鋼板が軟化し通板中に延
びる等のトラブルが発生し焼鈍ができなくなるからであ
る。一方、請求項(8) の焼鈍の方法の、加熱速度で2桁
速く、焼鈍時間での約2桁短い従来の連続焼鈍炉とは全
く異なる機械設備のような焼鈍機ともよべる新しい焼鈍
設備では、焼鈍温度の上限は、通板性からの制限はな
く、材質上から決定すればよく、オーステナイトに入ら
ない温度まで許容できるので、上限値を920℃とし
た。また、焼鈍板の結晶粒径の細粒化効果を得るには、
少なくとも500℃以上の温度域を100℃/s以上の
加熱速度で加熱することと、再結晶温度以上920℃以
下の温度域での滞在時間を10sec 以下とする必要があ
る。尚、加熱速度の上限を2500℃/sとしたのは、
それ以上の加熱速度では加熱速度が速すぎるため加熱終
点温度の制御が困難となるため、上限値を2500℃/
sとした。
では、焼鈍温度が再結晶温度以下ではDI加工に耐え得
る延性が得られなくなり、830℃超では通板性が悪く
なるので、再結晶温度〜830℃で再結晶焼鈍を行う必
要がある。その後施される過時効処理は、300〜55
0℃で20sec 以上の過時効処理条件を外れると、固溶
C量が5〜20ppm とすることができなくなるので、過
時効処理条件を300〜550℃で20sec 以上に規制
した。
る「鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上、3
9kgf/mm2 未満、Y.P(50%BH)を62kgf/mm2
以下、好ましくは60kgf/mm2 以下」にするために、固
溶C量の調整とともに、重要な要素である。請求項(3)
,(7) のように鋼板の固溶C量が5ppm 以下の場合
は、調質圧延率が5%未満では現状レベルの耐圧強度を
確保するための「鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/
mm2 以上39kgf/mm2 未満」の確保ができなくなるの
で、下限値を5%とした。尚、上限値を15%としたの
は本発明の鋼板が目的とする現状レベルの耐圧強度を維
持するには15%で充分であること、また、より高い調
質圧延率を施すには経済的ロスが多くなるので上限値を
15%とした。請求項(8) の上限値も同じ理由である。
請求項(4) の鋼板の固溶C量が5〜40ppm と多い場合
には、下限値は通常の調質圧延率の1.0%程度でも
「鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上」の確
保ができるので、下限値を特に規制しなかったが、好ま
しくは、2%以上の調質圧延率を施すのがよく、より安
定して「鋼板のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上
39kgf/mm2 未満」の確保ができるようになる。尚、上
限値を7%未満としたのは経済的に有利なドライ調質圧
延が可能な調質圧延率が最高でも7%未満であるので上
限値を7%未満とした。請求項(6) の鋼板の固溶C量が
5〜20ppm と多い場合には、2%未満の場合には「鋼
板のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上39kgf/mm
2 未満」の確保ができなくなるので、下限値を2%とし
た。尚、上限値を15%としたのは、上記の請求項(3)
と同じ理由である。
る。表1に成分、表2に連続熱延、冷間圧延、連続焼
鈍、調質圧延、条件で0.245mmの表面処理原板を製
造した。製造した表面処理原板の固溶C量、Y.P(3
%BH)、Y.P(50%BH)を測定した。また、S
nメッキ後DI性能の調査を行った。その結果を表3に
示す。
明の成分範囲内の鋼で、鋼Aは、C量が0.0025%
でNbを0.006%添加した例、鋼Bは、Tiを0.
025%添加した例、鋼Cは、Nbを0.007%、B
を0.0008%添加した例、鋼Dは、Cが0.001
1%と極めて低下させ、Nb,Tiを添加しなくても焼
鈍後の固溶C量が5ppm 以下となる例、鋼Eは、C含有
量を0.0045%と多くして焼鈍後の固溶C含有量を
30ppm と増やした例、鋼Fは、C含有量を0.041
0%と通常の低炭素Al−K鋼のC含有量の例、であ
る。
C量が0.0025%でNbを0.006%添加した
鋼、鋼8はTiを0.025%添加した鋼、鋼9はNb
を0.007%、Bを0.0008%添加した鋼、鋼1
0は、Cが0.0011%と極めて低下させ、Nb,T
iを添加しなくても焼鈍後の固溶C量が5ppm 以下とし
た鋼を用い、何れも本発明の請求項(2) 或いは(4) の実
施例で、何れも、本発明が目標とする材質指標のY.P
(3%BH)ならびにY.P(50%BH)をクリヤ
し、現状レベルの耐圧強度を確保し、優れたネックドイ
ン性が得られた。また、別途、フランジ加工性を評価し
た結果、請求項(4) の実施例の試料2,8,9,10は
何れも結晶粒が細粒で良好なフランジ加工性が得られ、
請求項(2) の鋼板はフランジ加工性にも優れることがわ
かる。
0%、1.0%と本発明の請求項(3) 及び(5) の調質圧
延率の範囲を外れた比較例で、何れも、本発明が目標と
する材質指標のY.P(3%BH)が29.26kgf/mm
2 と低く外れ、現状レベルの耐圧強度が確保できなかっ
た。試料5は、C量が0.0025%でNbを0.00
6%添加した鋼を用い、本発明の請求項(7) の箱焼鈍法
に適用した実施例で、本発明が目標とする材質指標の
Y.P(3%BH)ならびにY.P(50%BH)をク
リヤし、現状レベルの耐圧強度を確保し、優れたネック
ドイン性が得られている。
と本発明の請求項(7) の調質圧延率の範囲を外れた比較
例で、本発明が目標とする材質指標のY.P(3%B
H)が25kgf/mm2 と低く外れ、現状レベルの耐圧強度
が確保できていない。試料7は、C量が0.0025%
でNbを0.006%添加した鋼を用い、本発明の請求
項(8) の超急速加熱短時間焼鈍法に適用した実施例で、
本発明が目標とする材質指標のY.P(3%BH)なら
びにY.P(50%BH)をクリヤし、現状レベルの耐
圧強度を確保し、優れたネックドイン性が得られてい
る。また、フランジ加工性を評価した結果、G.Sno
が10.5と顕著に細粒となっており優れたフランジ加
工性が得られ、請求項(2) の鋼板はフランジ加工性にも
優れることがわかる。
多くして焼鈍後の固溶C含有量を30ppm と増やした例
で、本発明の請求項(4) の経済的なドライ調質圧延法に
適用した実施例で、本発明が目標とする材質指標のY.
P(3%BH)ならびにY.P(50%BH)をクリヤ
し、現状レベルの耐圧強度を確保し、優れたネックドイ
ン性が得られている。
通常の低炭素Al−K鋼を用い、本発明の請求項(7) の
箱焼鈍法に適用した実施例で、本発明が目標とする材質
指標のY.P(3%BH)ならびにY.P(50%B
H)をクリヤし、現状レベルの耐圧強度を確保し、優れ
たネックドイン性が得られている。
0%と本発明の請求項(7) の調質圧延率の範囲を外れた
比較例で、本発明が目標とする材質指標のY.P(3%
BH)が26kgf/mm2 と低く外れ、現状レベルの耐圧強
度が確保できていない。試料14は、従来のDI缶用の
T−4CAの従来例で、本発明が目標とする材質指標の
Y.P(50%BH)が66kgf/mm2 と高く外れ、ネッ
クドイン時にしわが発生している。試料15は、C含有
量を0.0410%と通常の低炭素Al−K鋼を用い、
本発明の請求項(6) の過時効処理を行う連続焼鈍法に適
用し、調質圧延率を2.5%とした実施例で、本発明が
目標とする材質指標のY.P(3%BH)ならびにY.
R(50%BH)をクリヤし、現状レベルの耐圧強度を
確保し、優れたネックドイン性が得られている。
本発明の鋼板の主なポイントの「Y.P(3%BH)が
34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P(50%B
H)が62kgf/mm2 以下、好ましくは60kgf/mm2 以下
であることを特徴とするDI缶用表面処理原板」は、ボ
トム部の現状レベルの耐圧強度の確保と優れたネックド
イン性を有することとの両立が可能となる優れたDI缶
加工性を有するDI缶用メッキ原板で、工業的価値が極
めて高いこと、また、請求項(3) 〜(8) の製造方法によ
って製造できることがわかる。
が、本発明の鋼板は、現状レベルの耐圧強度とネックド
イン性に優れ、より厳しい成形のDI缶に適用され優れ
た効果が発揮でき、通常の連続焼鈍設備の請求項(3),
(4), (5) の方法、過時効処理設備のある連続焼鈍法で
の請求項(6) 、箱焼鈍法での請求項(7) 、ならびに、極
めてコンパクトな連続焼鈍法での請求項(8) の方法で、
本発明の鋼板を製造することが可能となり、その工業的
価値は大である。
Y.P(50%BH)との関係を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 重量%で、 C :0.0005〜0.0700%、 Si:≦0.30%、 Mn:0.05〜1.00%、 P :≦0.030%、 S :≦0.025%、 sol.Al:0.002〜0.100%、 N :≦0.0100%、 B :0〜(0.0010+1.8×N%)%、 Nb及びTiの1種または2種:0〜0.050%、 残部不可避的不純物及び鉄よりなり、Y.P(3%B
H)が34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、Y.P(5
0%BH)が62kgf/mm2 以下であることを特徴とする
ネックドイン性に優れたDI缶用表面処理原板。 - 【請求項2】 請求項1の記載の表面処理原板におい
て、G.Snoが9.0以上であることを特徴とするフ
ランジ加工性の良好なネックドイン性に優れたDI缶用
表面処理原板。 - 【請求項3】 重量%で、 C :0.0005〜0.0060%、 Si:≦0.30%、 Mn:0.05〜1.00%、 P :≦0.030%、 S :≦0.025%、 sol.Al:0.002〜0.100%、 N :≦0.0100%、 B :0〜(0.0010+1.8×N%)%、 Nb及びTiの1種または2種:0〜0.03%、 残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋳片を、熱間圧延を
行い熱延鋼帯とし、85〜95%の冷間圧延率で冷間圧
延を行い、連続焼鈍法で再結晶温度〜830℃で再結晶
焼鈍を行い、室温まで冷却し、鋼板中の固溶C量を5pp
m 未満とした後、調質圧延で5%以上15%以下の歪を
付与し、鋼板のY.P(3%BH)が34kgf/mm2 以上
39kgf/mm2 未満、Y.P(50%BH)を62kgf/mm
2 以下に調整することを特徴とするネックドイン性に優
れたDI缶用表面処理原板の製造方法。 - 【請求項4】 重量%で、 C :0.0020〜0.0060%、 Si:≦0.30%、 Mn:0.05〜1.00%、 P :≦0.030%、 S :≦0.025%、 sol.Al:0.002〜0.100%、 N :≦0.0100%、 B :0〜(0.0010+1.8×N%)%、 Nb及びTiの1種または2種:0〜0.01%、 残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋳片を、熱間圧延を
行い熱延鋼帯とし、85〜95%の冷間圧延率で冷間圧
延を行い、連続焼鈍法で再結晶温度〜830℃で再結晶
焼鈍を行い、室温まで冷却し、鋼板中の固溶C量を5pp
m 〜40ppm 残留せしめ、その後、調質圧延でドライ調
質圧延が可能な伸び率で7%未満の歪を付与し、鋼板の
Y.P(3%BH)が34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未
満、Y.P(50%BH)を62kgf/mm2 以下に調整す
ることを特徴とするネックドイン性に優れたDI缶用表
面処理原板の製造方法。 - 【請求項5】 請求項3の記載の方法において、熱間圧
延時に890℃以上好ましくは900℃以上で仕上げ熱
延を行い熱延鋼帯とすることを特徴とするG.Sno:
9.0以上のフランジ加工性の良好なネックドイン性に
優れたDI缶用表面処理原板の製造方法。 - 【請求項6】 重量%で、 C :0.0100〜0.0700%、 Si:≦0.30%、 Mn:0.05〜1.00%、 P :≦0.030%、 S :≦0.025%、 sol.Al:0.002〜0.100%、 N :≦0.0100%、 B :0〜(0.0010+1.8×N%)%、 残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋳片を、熱間圧延を
行い熱延鋼帯とし、85〜95%の冷間圧延率で冷間圧
延を行い、連続焼鈍法で再結晶温度〜830℃で再結晶
焼鈍を行い、その後、300〜550℃で20sec 以上
の過時効処理を行い、室温まで冷却し、鋼板中の固溶C
量を5ppm 〜20ppm と低減し、その後、調質圧延で伸
び率で2%以上15%以下の歪を付与し、鋼板のY.P
(3%BH)を34kgf/mm2 以上39kgf/mm2 未満、
Y.P(50%BH)を62kgf/mm2以下に調整するこ
とを特徴とするネックドイン性に優れたDI缶用表面処
理原板の製造方法。 - 【請求項7】 重量%で、 C :0.0005〜0.0700%、 Si:≦0.30%、 Mn:0.05〜1.00%、 P :≦0.030%、 S :≦0.025%、 sol.Al:0.002〜0.100%、 N :≦0.0100%、 B :0〜(0.0010+1.8×N%)%、 Nb及びTiの1種または2種:0〜0.050%、 残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋳片を、熱間圧延を
行い熱延鋼帯とし、85〜95%の冷間圧延率で冷間圧
延を行い、箱焼鈍法で再結晶温度〜750℃で再結晶焼
鈍を行い、室温まで冷却し、その後、調質圧延で伸び率
で5%以上15%以下の歪を付与し、鋼板のY.P(3
%BH)を34kgf/mm2 以上39kgf/mm2未満、Y.P
(50%BH)を62kgf/mm2 以下に調整することを特
徴とするネックドイン性に優れたDI缶用表面処理原板
の製造方法。 - 【請求項8】 重量%で、 C :0.0005〜0.0060%、 Si:≦0.30%、 Mn:0.05〜1.00%、 P :≦0.030%、 S :≦0.025%、 sol.Al:0.002〜0.100%、 N :≦0.0100%、 B :0〜(0.0010+1.8×N%)%、 Nb及びTiの1種または2種:0〜0.050%、 残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋳片を、熱間圧延を
行い熱延鋼帯とし、85〜95%の冷間圧延率で冷間圧
延を行い、その後再結晶焼鈍をするに際し、500℃以
上の温度域を100〜2500℃/sの加熱速度で再結
晶温度〜920℃に加熱し、その温度域で0〜10sec
滞在せしめて再結晶焼鈍を行い、室温まで冷却し、その
後、調質圧延で伸び率で15%以下の歪を付与し、鋼板
のY.P(3%BH)を34kgf/mm2 以上39kgf/mm2
未満、Y.P(50%BH)を62kgf/mm2 以下に調整
することを特徴とするG.Sno:9.0以上のフラン
ジ加工性の良好なネックドイン性に優れたDI缶用表面
処理原板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09984093A JP3307715B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | ネックドイン性に優れたdi缶用表面処理原板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09984093A JP3307715B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | ネックドイン性に優れたdi缶用表面処理原板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06306535A true JPH06306535A (ja) | 1994-11-01 |
| JP3307715B2 JP3307715B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=14258003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09984093A Expired - Fee Related JP3307715B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | ネックドイン性に優れたdi缶用表面処理原板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3307715B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008133175A1 (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Nippon Steel Corporation | 軟質ブリキ鋼板及びその製造方法 |
| JP2009091640A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Jfe Steel Kk | 缶用鋼板原板の製造方法 |
| CN104480259A (zh) * | 2015-01-05 | 2015-04-01 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 冷轧厚规格高强钢板的连续退火方法 |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP09984093A patent/JP3307715B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008133175A1 (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Nippon Steel Corporation | 軟質ブリキ鋼板及びその製造方法 |
| JP5099126B2 (ja) * | 2007-04-18 | 2012-12-12 | 新日鐵住金株式会社 | 軟質ブリキ鋼板及びその製造方法 |
| JP2009091640A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Jfe Steel Kk | 缶用鋼板原板の製造方法 |
| CN104480259A (zh) * | 2015-01-05 | 2015-04-01 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 冷轧厚规格高强钢板的连续退火方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3307715B2 (ja) | 2002-07-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7959747B2 (en) | Method of making cold rolled dual phase steel sheet | |
| JP3292671B2 (ja) | 深絞り性と耐時効性の良好な冷延鋼板用の熱延鋼帯 | |
| JPS593526B2 (ja) | 深絞り用冷延鋼板の製造方法 | |
| JPH03277741A (ja) | 加工性、常温非時効性及び焼付け硬化性に優れる複合組織冷延鋼板とその製造方法 | |
| JP3449003B2 (ja) | 缶用鋼板とその製造方法 | |
| CN108570603A (zh) | 一种喷雾罐用电镀锡钢板及其生产方法 | |
| JPH06306536A (ja) | 耐圧強度とネックドイン性に優れたdi缶用表面処理原板及び製造方法 | |
| JP3108330B2 (ja) | 高強度缶用鋼板の製造方法 | |
| JP3307715B2 (ja) | ネックドイン性に優れたdi缶用表面処理原板 | |
| JP4273646B2 (ja) | 加工性に優れた高強度薄鋼板及びその製造方法 | |
| JP3596037B2 (ja) | 製缶用鋼板の製造方法 | |
| JPH09227947A (ja) | 極低炭素缶用鋼板の製造方法 | |
| JP3466298B2 (ja) | 加工性に優れた冷延鋼板の製造方法 | |
| JPH11350037A (ja) | 加工用冷延鋼板用素材の製造方法 | |
| JP3593728B2 (ja) | 成形性の優れた極低炭素冷延鋼板の製造方法 | |
| JP3222239B2 (ja) | 高いbh性を有する加工性に優れた硬質表面処理原板 | |
| JP3996754B2 (ja) | イヤリング性の極めて優れた絞り缶用鋼板 | |
| JPH08155565A (ja) | ボトム耐圧強度に優れた軽量缶の製造方法 | |
| JP2718369B2 (ja) | 亜鉛めっき用鋼板およびその製造方法 | |
| JP3466263B2 (ja) | 耐圧強度とネックドイン性に極めて優れたdi缶用表面処理原板及び製造方法 | |
| JPH05222460A (ja) | プレス成形性の優れた冷延鋼板の製造方法 | |
| JPH06306534A (ja) | 耐圧強度とネックドイン性の良好なdi缶用表面処理原板及び製造方法 | |
| JP3273383B2 (ja) | 深絞り性の優れた冷延鋼板およびその製造方法 | |
| JPH0499151A (ja) | プレス成形加工性と表面特性に優れたフェライト系ステンレス鋼およびその製造方法 | |
| JP3238460B2 (ja) | 深絞り用非時効冷延鋼板の製造法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020402 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080517 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120517 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |