JPH06310313A - キャップ付き抵抗器の製造方法 - Google Patents

キャップ付き抵抗器の製造方法

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JPH06310313A
JPH06310313A JP5093312A JP9331293A JPH06310313A JP H06310313 A JPH06310313 A JP H06310313A JP 5093312 A JP5093312 A JP 5093312A JP 9331293 A JP9331293 A JP 9331293A JP H06310313 A JPH06310313 A JP H06310313A
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caps
resistor
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protective film
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Toshihiro Teramae
敏宏 寺前
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キャップ付き抵抗器における素子の部分及び両
キャップの外周面に、粉末塗料を塗装することによって
保護膜を形成するにおいて、抵抗器が中膨れ状になった
り、保護膜にピンホールが発生したりすることを防止し
て、外観の向上と性能アップとを図る。 【構成】粉末塗料Bを塗布する工程に先立って、素子R
1の外周面のみに高粘度の粘着剤5を塗布すると共に、
低粘度の粘着剤7を、少なくとも両キャップR3の外周
面全体と一部素子R1に広がるように塗布する。全体が
粘着剤5,7で覆われれているため、保護膜R4を均一
な厚さに形成して、中膨れ状になることを防止できる。
両キャップR3の端部と素子R1との間にも低粘度の粘
着剤7が隙間なく入り込んで、気泡Gの発生を阻止でき
るため、ピンホールHも発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図9に示すように、外
周面に抵抗膜R2を形成した素子R1の両端に、前記抵
抗膜R1に導通する金属製のキャップR3を嵌着し、こ
れら素子R1及び両キャップR3の外周面とを、保護膜
R4で覆って成るキャップ付き抵抗器Rの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】このキャップ付き抵抗器Rは、抵抗膜R
2を螺旋状にトリミングすることによって抵抗値を所定
の値に設定し、抵抗膜R2と両キャップR3の外周面と
を保護膜R4にて覆う一方、両キャップR3の端面に、
素子R1と同心状のリード線R5を固着した構造になっ
ている。
【0003】そして、素子R1及び両キャップR3の外
周面に保護膜R4を形成するに当たって、熱によって付
着する性質を有する粉末塗料を利用することが行われて
おり、その場合、単にR1とキャップ3とを加熱して粉
末塗料を塗布しただけでは、抵抗膜R2の保護が不十分
になる虞があるため、従来は、図10及び図11に示す
ようにして、粉末塗料を塗布していた。
【0004】すなわち、図10に示すように、多数個の
抵抗器Rを回転させつつ並列状に並べた状態で移送する
移送路の途中に、素子R1の外周面に接触する塗布ロー
ラ3を設け、この塗布ローラ3に、転移ローラ4を介し
て高粘度の粘着剤5をタンク6から供給することによ
り、素子R1の外周面のみに高粘度の粘着剤6を塗布
し、次いで、抵抗器Rを移送しつつヒーターで加熱して
から、図11に示すように、抵抗器Rを、粉末状の塗料
Bを入れた樋状体Cに移送し、回転させながら樋状体C
を通過させることにより、素子R1及び両キャップR3
の外周面に粉末塗料Bを塗布するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この場合、粉末塗料B
の塗布に先立っての予熱温度が低いと、キャップR3へ
の粉末塗料Bの付着量が少なくなって、抵抗器Rは、図
12(A)に示すように、軸方向に沿った両端の直径が
小さくて中央部の直径が大きい中膨れ状になる傾向を呈
する。
【0006】このため、外観が悪いばかりか、図12
(C)に示すように、抵抗器Rをプリント基板Dに寝か
せた状態で実装したときに、保護膜R4の中央部に集中
的に圧力が作用して、保護膜R4に亀裂Eが生じる虞が
ある問題があった。他方、予熱温度が高すぎると、両キ
ャップR3の外周面に過度に粉末塗料Bが付着して、粉
末塗料Bの消費量が増大すると共に、外観も悪化するこ
とになる。
【0007】更に、高粘度の粘着剤5は表面張力が大き
いため、両キャップR3の端部と素子R1との間の箇所
に隙間Fが発生して、粉末塗料Bを付着した後に、図1
2(A)(B)に示すように、隙間Fの箇所の空気が熱
によって気泡Gとなって表面に吹き出し、その箇所にピ
ンホールHが多発しており、このため、外観が悪化した
り、ピンホールHから水分やホコリが抵抗膜R2に付着
して断線したりする虞がある点も問題であった。
【0008】本発明は、これらの問題を解消した製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、外周面に抵抗膜を形成した円柱状又は円筒状
の素子の両端に、前記抵抗膜に導通するキャップを嵌着
し、これら素子及びキャップの外周面に、粉末塗料を塗
布することにて保護膜を形成して成るキャップ付き抵抗
器の製造方法であって、前記素子び両キャップの外周面
に粉末塗料を塗布する工程に先立って、前記素子の外周
面のみに高粘度の粘着剤を塗布すると共に、低粘度の粘
着剤を、少なくとも前記両キャップの外周面全体と素子
の一部とに広がるようにして塗布する方法を採用した。
【0010】この場合、高粘度の粘着剤の塗布工程と低
粘度の粘着剤の塗布工程とは、いずれを先にしても良
い。
【0011】
【発明の作用・効果】この製法によると、粉末塗料を塗
布して保護膜を形成するにおいて、素子及び両キャップ
の外周面の全体が粘着剤にて覆われるから、素子及び両
キャップの外周面の全体にわたって、粉末塗料を略均一
な厚さで塗布することができるのであり、その結果、保
護膜を形成した後に抵抗器が中膨れ状になることを防止
して、外観を向上できると共に、プリント基板等に寝か
せた状態で実装した場合に、保護膜に亀裂が入ることも
防止できるのであり、しかも、素子の外周面には高粘度
の粘着剤が厚く塗布されているため、抵抗膜を保護する
機能が損なわれることはない。
【0012】また、キャップの端部と素子との間の部位
に低粘度の粘着剤が隙間なく入り込むから、粉末塗料を
塗布した後に塗料層に気泡が発生することはないのであ
り、その結果、保護膜にピンホールが発生することを防
止して、外観を向上できると共に、ピンホールから水分
やホコリ等が進入して抵抗膜に断線が生じることも防止
できる。
【0013】従って本発明によると、素子及びキャップ
を粉末塗料から成る保護膜で覆って成る抵抗器を製造す
るにおいて、粉末塗料を適切な状態に塗布することがで
きるから、抵抗器の外観及び性能を向上できる効果を有
する。特に、素子及び両キャップを予め加熱した状態で
粉末塗料を付着するようにした場合、予熱温度に多少の
むらがあっても、粘着剤によって両キャップ及び素子の
外周面に均一に粉末塗料が付着するから、予熱温度を厳
格に管理する必要がなく、それだけ製造工程の管理に要
する手間を軽減できる利点を有する。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面(図1〜図8)
に基づいて説明する。図1〜図6は第1の実施例であ
り、これらの図おいて符号1は従来と同様の支持レール
を示し、この支持レール1の左右外側の部位には、チェ
ーン式又はベルト式等のエンドレスの搬送体2が支持レ
ール1の長手方向に沿って移動自在に配置されており、
両搬送体2に、各抵抗器Rのリード線R5に接当する接
当部2aを適宜ピッチで設けている。
【0015】左右両支持レール1の間の部位のうち、図
11で示した粉末塗料Bの樋Cよりも手前の部位に、従
来と同様の構成の塗布ローラ3と転移ローラ4及び高粘
度の粘着剤5のタンク6を設ける。前記塗布ローラ3
は、抵抗器Rの移送速度と同じ周速度で回転する。前記
塗布ローラ3は、その上端部が支持レール1の上面より
も若干上方に位置するように配置されており、従って、
抵抗器Rの素子R1が塗布ローラ3の外周面に接触した
状態では、リード線R5は支持レール1から浮いた状態
になっており、抵抗器Rは塗布ローラ3にて強制的に回
転させられながら、搬送体2によって移送される。
【0016】そして、前記高粘度の粘着剤5の塗布ロー
ラ3よりも移送方向前方の部位に、移送途次における抵
抗器RのキャップR3の端部箇所に向けて低粘度の粘着
剤7を滴下するようにした左右一対のディスペンサー8
を設け、該ディスペンサー8の下方の部位に、抵抗器R
における両キャップR3の外周面に接触する9を軸支
し、抵抗器Rの移送速度と同じ周速度で回転する。
【0017】この拡散ローラ9も、その上部が支持レー
ル1の上面よりも若干高くなるように配置されている。
なお、高粘度の粘着剤7の塗布ローラ3よりも移送方向
手前の部位には、素子R1及びキャップR3を洗浄する
ための洗浄装置が配置されており、また、低粘度の粘着
剤7を滴下するディスペンサー8よりも移送方向前方の
部位には、予熱装置が配置されている。
【0018】以上の構成において、洗浄されてから支持
レール1上を移送されてきた各抵抗器Rは、その移送途
次において、先ず、塗布ローラ3にて、素子R1の外周
面のみに高粘度の粘着剤6が塗布され、次いで、ディス
ペンサー8にて両キャップR3の箇所に低粘度の粘着剤
7が滴下される。すると、低粘度の粘着剤7は表面張力
が小さくて、薄い膜状になって広がり易いため、拡散ロ
ーラ9と両キャップR3との接触によるならし作用によ
り、図6(A)に示すように、低粘度の粘着剤7は両キ
ャップR3の外周面及び高粘度の粘着剤5の層の外面全
体に広がるか、又は、両キャップR3の全体を覆い且つ
高粘度の粘着剤5の層の外面の一部に広がった状態にな
る。
【0019】従って、予熱工程を経て、抵抗器Rを、粉
末塗料Bの樋C中を回転させつつ通過させると、図6
(B)に示すように、粉末塗料Bが両キャップR3及び
素子R1の外周面の全体にわたって均一な厚さで付着す
ることになり、その結果、保護膜R4を、キャップR3
の箇所では大径で、しかも、素子R1の部分は厚く保護
した状態の理想的な形態に形成できるのである。また、
低粘度の粘着剤7がキャップR3の端部と素子R1との
間の部分に隙間なく入り込むため、従来のように保護膜
R4に気泡Gが生じてピンホールHが発生することもな
い。
【0020】なお、低粘度の粘着剤7の膜の厚さは薄い
ため、低粘度の粘着剤7が高粘度の粘着剤5の層の外面
全体に広がった状態でなくても、保護膜R4の外面に段
差が生じることはない。また、両キャップR3の端部と
素子R1との間の箇所に、低粘度の粘着剤7が隙間なく
入り込むため、高粘度の粘着剤5を塗布する塗布ローラ
4の幅寸法(厚さ寸法)は、従来よりも小さい寸法に設
定している。
【0021】上記の実施例は、先に高粘度の粘着剤5を
塗布して、次いで、低粘度の粘着剤7を塗布した場合で
あったが、前記塗布ローラ4とディスペンサー8との位
置を前後逆にして、図7及び図8に示すように、先に、
低粘度の粘着剤7を、両キャップR3を中心に滴下し
て、両キャップR3の外周面及び素子1の外周面の全体
に塗布するか、又は、両キャップR3の外周面全体と素
子R1の一部とに広がった状態に塗布し、次いで、高粘
度の粘着剤5を素子R1の部分のみに塗布するようにし
ても良い。
【0022】本発明において、高粘度の粘着剤及び低粘
度の粘着剤を塗布する手段としては実施例のような塗布
ローラ又はディスペンサーに限る必要はなく、ブラシ等
の他の方法で塗布しても良いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のIII − III視断面図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】図2の要部拡大図である。
【図6】粉末塗料の付着状態を示す図である。
【図7】他の実施例を示す図である。
【図8】図7状態から粉末塗料を付着した状態を示す図
である。
【図9】抵抗器の斜視図である。
【図10】従来における粘着剤の塗布工程を示す図で、
(A)は側面図、(B)は(A)のB−B断面図であ
る。
【図11】粉末塗料の塗装工程を示す図で、(A)は縦
断側面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図12】従来の製法で製造した抵抗器の図である。
【符号の説明】
1 支持レール 2 搬送体 3 高粘度の粘着剤の塗布ローラ 5 高粘度の粘着剤 7 低粘度の粘着剤 8 ディスペンサー 9 拡散ローラ R 抵抗器 R1 素子 R3 キャップ R4 保護膜 B 粉末塗料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に抵抗膜を形成した円柱状又は円筒
    状の素子の両端に、前記抵抗膜に導通するキャップを嵌
    着し、これら素子及びキャップの外周面に、粉末塗料を
    塗布することにて保護膜を形成して成るキャップ付き抵
    抗器の製造方法であって、前記素子び両キャップの外周
    面に粉末塗料を塗布する工程に先立って、前記素子の外
    周面のみに高粘度の粘着剤を塗布すると共に、低粘度の
    粘着剤を、少なくとも前記両キャップの外周面全体と素
    子の一部とに広がるようにして塗布したことを特徴とす
    るキャップ付き抵抗器の製造方法。
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