JPH06314407A - 磁気ヘッド用融着ガラス及びそれを用いた磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド用融着ガラス及びそれを用いた磁気ヘッド

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JPH06314407A
JPH06314407A JP12469593A JP12469593A JPH06314407A JP H06314407 A JPH06314407 A JP H06314407A JP 12469593 A JP12469593 A JP 12469593A JP 12469593 A JP12469593 A JP 12469593A JP H06314407 A JPH06314407 A JP H06314407A
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JP
Japan
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glass
fused
magnetic
slider
head element
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Application number
JP12469593A
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English (en)
Inventor
Hideki Terajima
英樹 寺嶋
Shinya Kubo
真也 窪
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Ceramic Products (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 PbO,B2 3 ,SiO2 ,Al2 3
びCoOが所定の組成率で含有された融着ガラスを用い
て、例えばヘッド素子3とスライダ5,6をガラス38
融着する。 【効果】 作業温度を低く設定した場合でも、融着ガラ
スが十分に軟化し、スライダとヘッド素子とを強い接合
強度を持ってガラス融着することが可能である。したが
って、ヘッド素子とスライダのガラス融着よりも前工程
で融着した融着ガラスを動かすことなくヘッド素子とス
ライダを確実に接合一体化することができるので、トラ
ックずれ,デプス変動のない信頼性に優れた磁気ヘッド
を得ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば磁気ヘッド素
子とスライダとをガラス融着するのに好適な磁気ヘッド
用融着ガラス及びそれを用いた磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フロッピーディスク等に情報信号
の記録再生を行う磁気ヘッドとしては、記録再生用磁気
ギャップとこの記録再生用磁気ギャップの後方両側に配
置された一対の消去用磁気ギャップを有するいわゆるト
ンネルイレーズ型の磁気ヘッドが用いられている。上記
記録再生用磁気ギャップは、文字通りフロッピーディス
クに対して信号の記録を行うとともに記録された信号を
再生するためのものである。一方、消去用磁気ギャップ
は、記録再生用磁気ギャップがフロッピーディスクの記
録トラックからずれたときにも隣合うトラックのデータ
間に間隔が保証できるように記録信号の両端部のみを消
去するためのものである。
【0003】このような記録再生用磁気ギャップと消去
用磁気ギャップを有する磁気ヘッドとしては、それぞれ
別々に作製された記録再生用ヘッドと消去用ヘッドとが
接合一体化されてなる複合磁気ヘッド素子を、該複合ヘ
ッド素子とフロッピーディスクとの当たりを確保するた
めの一対のスライダで挟み込んでなるものが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、このような磁
気ヘッドにおいて、各部材同士の接合,すなわち記録再
生用ヘッド,消去用ヘッドをそれぞれ構成するコア部材
同士の接合、記録再生用ヘッドと消去用ヘッド同士の接
合、複合ヘッド素子とスライダとの接合は通常ガラス融
着によって行われる。これら各部材同士は、ガラス融着
されることによって接合一体化されるとともに接合面の
空隙部,例えばトラック幅規制溝に融着ガラスが充填さ
れ、機械的強度が補強されることになる。
【0005】これら各部材を接合,補強するための融着
ガラスにおいては、熱膨張係数,軟化温度,融着温度,
コア材との反応性,化学的耐久性,発泡性,耐絶縁性,
色合い等が選択基準項目として挙げられ、これら特性が
適正である融着ガラスが選択される。
【0006】例えば、融着ガラスの熱膨張係数は、コア
材となるフェライトと略一致することが必要である。融
着ガラスとコア材の熱膨張係数に大きな差があると、ガ
ラス融着に際して融着ガラスやコア材にひび割れが生
じ、特性劣化が誘発される。
【0007】また、融着ガラスがコア材と反応するもの
であると、融着ガラスとコア材の界面の乱れ、コア材の
寸法変化、ガラスの濁りや割れが生じ、ギャップデプス
長等精密性が必要な部分の寸法が変化するので、融着ガ
ラスとしてはコア材と反応しないものであることが要求
される。
【0008】さらに、磁気ヘッドの信頼性を確保するた
めには融着ガラスが耐水性,耐アルカリ性等の化学的耐
久性に優れることが要求され、また、融着ガラスが加熱
によって発泡するものであると、接着強度が不足するば
かりか泡を内包して融着された融着ガラスが磁気記録媒
体摺動面に露出して穴を形成しフロッピーディスクとの
当たり特性を劣化させるので、融着ガラスとしては発泡
性でないことも必要である。
【0009】この他、融着ガラスには、ロッド状にした
ときに高い断面真円度を有することも求められる。融着
ガラスは、通常ロッド状にしてガラス融着に供される
が、断面真円度の低いものであると、融着ガラスが規定
量とは異なる量で接合部に供給されることになり、供給
量が少な過ぎてガラス抜けが生じ、接着強度が不足した
り、逆に供給量が多すぎて例えば磁気コア半体の接合面
に形成された巻線溝がガラスによって埋まり、所要の巻
線スペースが得られないといった不都合が生じる。
【0010】さらに、上記特性に加えて融着ガラスとし
ては、軟化温度,融着温度がそれぞれのガラス融着工程
において適正であることが必要である。これは、ガラス
融着の際の温度があまり高いとコア材の磁気特性が劣化
することと、下記の理由に負うところが大きい。
【0011】すなわち、例えば上記記録再生用磁気ギャ
ップと消去用磁気ギャップとを有する磁気ヘッドの製造
では、磁気コア部材同士の接合,記録再生用ヘッドと消
去用ヘッドの接合,複合ヘッド素子とスライダとの接合
はそれぞれ一次ガラス融着工程,二次ガラス融着工程,
三次ガラス融着工程としてそれぞれ別々の段階で行われ
る。このとき、二次ガラス融着工程,三次ガラス融着工
程に際してかける温度が、その前工程のガラス融着に際
して用いた融着ガラスの軟化温度よりも高いと、前工程
で融着したガラスが動いて部材同士にズレが生じ、例え
ばトラックずれやギャップ長の変化が誘発される。この
ような不都合を回避する観点から、一次ガラス融着工
程,二次ガラス融着工程,三次ガラス融着工程の際の作
業温度は、後工程のガラス融着温度が前工程のガラス融
着温度よりも低くなるように、例えば2MB用の磁気ヘ
ッドを作製する場合には780℃,760℃,510℃
程度に、4MB用の磁気ヘッドを作製する場合には70
0℃,600℃,480℃程度にそれぞれ設定される。
【0012】したがって一次融着ガラス,二次融着ガラ
ス,三次融着ガラスとしてはこれら作業温度で軟化、融
着するような軟化温度,融着温度であることが要求され
ることになる。
【0013】以上のように融着ガラスとしては、これら
特性を満たすことが必要であり、組成調整された各種融
着ガラスの試用,選択が試みられている。しかし、これ
ら特性のうち、特に4MB用磁気ヘッドの三次融着ガラ
スに要求される480℃程度の低い温度で軟化,融着す
るといった低温融着性を有する融着ガラスの選択は極め
て困難であるのが実情である。
【0014】すなわち、融点の低いガラス成分,たとえ
ばPbOを主成分とする融着ガラスであれば、上述の5
10℃あるいは480℃程度の低い作業温度でも軟化
し、部材同士をガラス融着できる。しかし、PbOのよ
うに融点の低いガラス成分は総じて接着強度が弱く、融
着ガラス中の割合が75重量%を越えた場合には、実用
的な接着強度が得られなくなり、複合ヘッド素子とスラ
イダとの剥離を誘発する。
【0015】このため、従来、三次融着ガラスとして
は、PbOが75重量%以下の割合で含有された融着ガ
ラスが用いられているが、融点が十分低くないので上述
の低い作業温度では軟化,融着が不十分となり、やはり
満足のいく接着強度が得られない。
【0016】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、低い作業温度でも十分に
軟化,融着し、部材同士を強い接着強度で接合できる磁
気ヘッド用融着ガラスおよびそれを用いた磁気ヘッドを
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、融着ガラス
にCoOを含有させると、融点の低いPbOを75重量
%以上含有させた場合でも十分な接着強度が獲得できる
ようになり、低温融着性,接着強度のいずれにおいても
優れた融着ガラスが得られることを見い出すに至った。
【0018】本発明はこのような知見に基づいて完成さ
れたものである。すなわち、本発明の磁気ヘッド用融着
ガラスは、PbO,B2 3 ,SiO2 ,Al2 3
よびCoOよりなり、PbOが75〜85重量%、B2
3 が5〜18重量%、SiO2 が0〜10重量%、A
2 3 が1〜4重量%、CoOが1〜3重量%なる割
合で含有され、且つB2 3 とSiO2 の合計割合が1
0〜18重量%であることを特徴とするものである。
【0019】また、本発明の磁気ヘッドは、ヘッド素子
とスライダとが上記組成の磁気ヘッド用融着ガラスにて
ガラス融着されていることを特徴とするものである。
【0020】
【作用】複合ヘッド素子とスライダとをガラス融着する
に際して、PbO,B2 3 ,SiO2 ,Al2 3
よびCoOよりなり、PbOが75〜85重量%、B2
3 が5〜18重量%、SiO2 が0〜10重量%、A
2 3 が1〜4重量%、CoOが1〜3重量%なる割
合で含有され、且つB2 3 とSiO2 の合計割合が1
0〜18重量%である融着ガラスを用いると、510℃
あるいは480℃程度の低い作業温度であっても該融着
ガラスが十分に軟化し、コアチップとスライダとが強い
接着強度でガラス融着される。
【0021】上記融着ガラスが、低い作業温度において
も十分に軟化,融着するのは融点の低いPbOが75重
量%以上の割合で含有されているからである。また、融
点の低いPbOが75重量%以上の割合で含有されてい
ても強い接着強度が得られるのは、CoOが融着ガラス
に接着強度を付与するように作用するからである。な
お、CoOが融着ガラスの接着強度を向上させる作用機
序は明らかではないが、融着ガラスにおいて、CoOを
上記範囲で含有させると融着時における表面張力が小さ
くなってコア材であるフェライトに対して均一に濡れる
ようになり、該融着ガラスが接着に有効に寄与するよう
になるからと推測される。
【0022】
【実施例】本発明の好適な実施例について図面を参照し
ながら説明する。なお、本実施例は、本発明の融着ガラ
スを、記録再生用ヘッドと消去用ヘッドよりなる複合ヘ
ッド素子と、スライダのガラス融着に適用した例であ
る。
【0023】本実施例の磁気ヘッドは、図1に示すよう
に、複合ヘッド素子3と、フロッピーディスクに対する
当たりを確保するための一対のスライダ5,6とから構
成されている。
【0024】上記複合ヘッド素子3は、一対の棒状をな
すセンターコア部7,8と側面略L字状をなす一対のサ
イドコア部9,10とを有してなっている。上記センタ
ーコア部7,8は、フェライト等の磁性材料よりなり、
上記各サイドコア部9,10との突合せ面に後述する第
1の磁気ギャップg1 と第2の磁気ギャップg2 のトラ
ック幅を規制するためのトラック幅規制溝を有してい
る。一方、サイドコア部9,10は、やはりフェライト
等の磁性材料よりなり、上記センターコア部7,8と突
き合わされて当該突合せ面に第1の磁気ギャップg1
たは第2の磁気ギャップg2 を構成するフロント部9
a,10aと、このフロント部9a,10aに略直交し
て設けられるコイル巻装脚部9b,10bを有してなっ
ている。上記フロント部9a,10aには、上記センタ
ーコア部7,8に設けられたトラック幅規制溝と同一形
状のトラック幅規制溝が設けられている。一方、上記コ
イル巻装脚部9b,10bは、平板状の薄板として上記
フロント部9a,10aと一体的に形成されている。そ
して、上記センターコア部7,8とサイドコア部9,1
0とは、突合せ面においてガラス36融着されることで
接合一体化され、さらにそれぞれの突合せ面に形成され
たトラック幅規制溝に融着ガラスが充填されて機械的強
度の補強がなされている。
【0025】そして、複合コアチップ3は、これらセン
ターコア部7,8同士がガラス37融着され、さらにそ
の側面に上記サイドコア部9,10がガラス36融着に
よって接合一体化されることで構成されている。この複
合コアチップ3では、このようにセンターコア部7,8
が非磁性材であるガラス37によって接着されているこ
とによって磁気的干渉が妨げられ、これにより上記セン
ターコア部7とサイドコア部9との突合わせ面に記録再
生用磁気ギャップとして動作する第1の磁気ギャップg
1 が形成され、センターコア部8とサイドコア部10と
の突合わせ面に消去用磁気ギャップとして動作する第2
の磁気ギャップg2 が形成される。
【0026】また、さらに、上記複合コアチップ3は、
通常、該複合コアチップ3の磁気記録媒体摺動面とは逆
側の形状に対応して形成されたバックコア(図示せず)
が、コイル巻装脚部9b,10b及びセンターコア部
7,8と接触されいわゆる段重ね状態で重ね合わされる
ことで閉磁路が形成される。これにより、記録再生用磁
気ギャップとして動作する第1の磁気ギャップg1 を有
した磁気ヘッド素子、つまり記録再生用ヘッド39と、
消去用磁気ギャップとして動作する第2の磁気ギャップ
2 を有した磁気ヘッド素子、つまり消去用ヘッド40
が構成される。
【0027】一方、上記一対のスライダ5,6は、フロ
ッピーディスクとの当たり特性を確保するために設けら
れるものであり、セラミック等よりなる平面長方形状を
なすブロックとして上記複合ヘッド素子3の両側にそれ
ぞれ設けられ、当該複合ヘッド素子3を厚み方向より挟
み込み、ガラス38融着されている。なお、これらスラ
イダ5,6のうち、図1中右側のスライダ6のスライダ
幅W2 は他方のスライダ5のスライダ幅W1 よりも大き
くなされている。
【0028】また、上記スライダ5,6の上記複合ヘッ
ド素子3の第1の磁気ギャップg1,第2の磁気ギャッ
プg2 の呈する磁気記録媒体摺動面27と面一とされる
面28,29には、それぞれフロッピーディスクとの当
たり特性を向上させるための空気流入用溝30や傾斜面
31,32等が形成されている。上記スライダ5,6の
上記複合ヘッド素子3との対向面は、上記複合ヘッド素
子3のフロント部9a,10aとセンターコア部7,8
の上端側部と接触するようになされており、当該フロン
トコア1を挟み込み、ガラス融着する際の接着面となさ
れている。
【0029】そして、上記一方のスライダ5には、上記
複合ヘッド素子3のコイル巻装脚部9b,10b及びセ
ンターコア部7,8をそれぞれ補強するためのコア補強
部33a,33b,33cが設けられている。これらコ
ア補強部33a,33b,33cは、接合一体化された
センターコア部7,8及びコイル巻装脚部9b,10b
と略同一形状の平板として形成されるとともに、その奥
行き方向での長さが同一長さとなされている。そして、
これらコア補強部33a,33b,33cは、相対向す
るセンターコア部7,8及びコイル巻装脚部9b,10
bとそれぞれ面接触されている。
【0030】さらに、他方のスライダ6にも、上記複合
ヘッド素子3のコイル巻装脚部9b,10b及びセンタ
ーコア部7,8をそれぞれ補強するためのコア補強部
(図示せず)が設けられている。これらコア補強部は、
奥行き方向での長さが上記コア補強部33a,33b,
33cに比べて短く、相対向するそれぞれの上記センタ
ーコア部7,8及びコイル巻装脚部9b,10bの基端
側近傍部のみを支持するようになっている。なお、上記
コア補強部も同様にセンターコア部7,8及びコイル巻
装脚部9b,10bと面接触状態とされている。
【0031】また、他方のスライダ6には、上記フロン
トコア1,バックコア2等が組み込まれて完成した磁気
ヘッドをジンバルに固定する際の固定部となる支持脚部
35が複数設けられている。これら支持脚部35は、磁
気ヘッドをジンバルに対し安定して固定するに足る大き
さとして形成され、上記コア補強部とは半体側に上記ス
ライダ6と一体的に設けられるようになっている。
【0032】以上のような構成の磁気ヘッドは、基本的
には3段階のガラス融着工程によって作製される。すな
わち、記録再生用ヘッド39,消去用ヘッド40のそれ
ぞれに対応するセンターコア部7,8とサイドコア部
9,10をガラス36融着することで記録再生用ヘッド
39,消去用ヘッド40を作製する一次ガラス融着工
程、記録再生用ヘッド39と消去用ヘッド40をガラス
37融着して複合ヘッド素子3を作製する二次ガラス融
着工程、複合ヘッド素子3とスライダ5,6をガラス3
8融着して磁気ヘッドを完成する三次ガラス融着工程で
ある。
【0033】このとき、二次ガラス融着工程,三次ガラ
ス融着工程に際してかける温度が、その前工程のガラス
融着に際して用いた融着ガラス36,37の軟化温度よ
りも高いと、前工程で融着したガラス36,37が動い
て部材同士にズレが生じ、例えばトラックずれやギャッ
プ長の変化が誘発される。このような不都合を回避する
観点から、一次ガラス融着工程,二次ガラス融着工程,
三次ガラス融着工程の際の作業温度は、後工程のガラス
融着温度が前工程のガラス融着温度よりも低くなるよう
に、例えば2MB用の磁気ヘッドを作製する場合には7
80℃,760℃,510℃程度に、4MB用の磁気ヘ
ッドを作製する場合には700℃,600℃,480℃
程度にそれぞれ設定される。
【0034】ここで、本実施例では、上記第3次ガラス
融着工程に用いる融着ガラスとして、PbO,B
2 3 ,SiO2 ,Al2 3 およびCoOよりなり、
PbOが75〜85重量%、B2 3 が5〜18重量
%、SiO2 が0〜10重量%、Al2 3 が1〜4重
量%、CoOが1〜3重量%なる割合で含有され、且つ
2 3 とSiO2 の合計割合が10〜18重量%であ
るものを用いることとする。
【0035】このような組成の融着ガラスは、融点の低
いPbOが75重量%以上の濃度で含有されているの
で、510℃,480℃といった低い作業温度によって
も十分に軟化し、複合コアチップとスライダとをガラス
融着する。また、融点の低いPbOは75重量%以上の
割合で含有させると融着ガラスの接着強度を低下させる
が、上記融着ガラスではCoOによってこのような接着
強度の低下が抑えられ、接合された複合ヘッド素子3と
スライダ5,6とは剥離等を生じることなく十分な強度
で接合される。
【0036】したがって、上記融着ガラスにおいては、
PbOとCoOの割合が上記範囲であることが重要であ
る。
【0037】PbOによって融着ガラスの融点を低下さ
せガラス融着過程における流動性を向上させるには、P
bOを75重量%以上の割合で含有させる必要がある
が、PbOが85重量%を越えて含有させると融着ガラ
スが安定化せず失透してしまう。したがって、PbOは
75〜85重量%の範囲で含有させる必要がある。
【0038】一方、PbOを75重量%以上含有する融
着ガラスにおいて、CoOを1重量%以上の割合で含有
させると接着強度が向上するが、CoOが3重量%を越
えた場合には、融着後、融着ガラス中に泡が残存するよ
うになり、逆に接着強度が極端に低下するようになる。
また、この融着ガラスに残存する泡が磁気記録媒体摺動
面に穴を形成し、磁気記録媒体への当たり特性を低下さ
せる。したがって、CoOは1〜3重量%の範囲で含有
させる必要がある。
【0039】なお、PbO,CoO以外のガラス成分の
うちB2 3 とSiO2 は、ガラスの網目を形成するた
めの必須成分である。このうちB2 3 は、5重量%以
上の割合で含有させる必要があり、5重量%未満である
場合にはガラスが安定化せず失透してしまう。しかし、
2 3 が18重量%を越えて含有されると融点が高く
なり、低温融着性が劣化するので、B2 3 は5〜18
重量%の範囲で含有させる。また、SiO2 もB2 3
と同様にガラスの網目を形成するための必須成分である
が、5重量%より多く含有させると融点に影響を及ぼ
し、低温融着性が劣化することから、5重量%以下の割
合で含有させる。そして、これらB2 3とSiO2
合計割合は、このような低温融着性とガラスの網目形成
の兼ね合いから10〜18重量%に設定する。
【0040】また、Al2 3 は、化学的耐久性の向上
のために含有されるものであり、1重量%以上含有させ
ることにより、その効果を発揮する。しかし、割合が4
重量%を越えると融着ガラスの融点が高くなり、低温融
着性が劣化するので、1〜4重量%の範囲で含有させ
る。
【0041】次に、実際に融着ガラスにCoOを含有さ
せることによる効果を確認するために以下の実験を行っ
た。
【0042】まず、PbO,CoO,SiO2 ,B2
3 ,Al2 3 を所定量採取して白金坩堝内に投入し、
温度約1000℃、約30分間溶解混合して融着ガラス
を生成し線引き加工することで融着ガラス棒を作製し
た。なお、CoOの割合は0重量%,1重量%,2重量
%,3重量%,4重量%と変化させ、CoO以外のガラ
ス成分の割合は表1に示すように固定した。なお、得ら
れた融着ガラスは、熱膨張係数が105〜110×10
-7-1、ガラス転移点が340〜350℃である。
【0043】
【表1】
【0044】これらCoOの割合の異なる各種融着ガラ
スをそれぞれ用いてフェライトよりなる複合コアチップ
とセラミック製のスライダとを、窒素雰囲気下、温度4
55℃の作業温度でガラス融着し、融着された複合コア
チップとスライダの接着強度を測定した。なお、接着強
度の測定は、図2に示すように一方のスライダ6をクラ
ンプ51に挟み込んで固定し、この状態で他方のスライ
ダ5に接合面方向から剪断荷重を荷重印加手段52印加
し、複合ヘッド素子3からスライダ5が剥離するときの
印加荷重を測定することによって行った。融着ガラス中
のCoOの割合と接着強度の関係を図3に示す。
【0045】図3からわかるように、複合ヘッド素子と
スライダの接着強度は、融着ガラス中のCoO割合の増
大に伴って向上する。このことから、融着ガラスにPb
OとともにCoOを含有させることは、PbOによる接
着強度の低下を抑える上で有効であることがわかった。
しかし、CoOの割合が3重量%を越えた場合には、逆
に接着強度が弱くなることから、CoOは3重量%以下
の割合で含有させる必要があることがわかった。
【0046】なお、以上の説明は、記録再生用ヘッドお
よび消去用ヘッドよりなる複合ヘッド素子とスライダと
をガラス融着した場合の例であるが、本発明の磁気ヘッ
ド用融着ガラスは、これ以外にも種々のヘッド部材同士
のガラス融着に使用でき、例えば薄膜磁気ヘッド素子と
保護基板のガラス融着、フェライトヘッド素子とスライ
ダのガラス融着に使用した場合にも同様の作用効果を発
揮する。
【0047】すなわち、薄膜磁気ヘッドは、例えば図4
に示すように薄膜磁気ヘッド素子61とこの薄膜磁気ヘ
ッド素子61上に積層された保護基板62とを有してな
る。
【0048】薄膜磁気ヘッド素子61は、下部磁性コア
63と上部磁性コア64とが、その中央部分で絶縁膜6
5を介して導体コイル66を挟み込む。そして、上記上
部磁性コア64が、磁気記録媒体摺動面側が下部磁性コ
ア64側に屈曲されることによって下部磁性コア63と
該上部磁性コア64の間が徐々に狭小化されるている。
この狭小化された下部磁性コアと上部磁性コアの間には
ギャップ膜67が介在し、これにより磁気ギャップgが
形成されている。また、上記上部磁性コア64の後端部
分は下部磁性コア63側に屈曲し下部磁性体コア63と
直接接触しており、これにより閉磁路が構成されてい
る。
【0049】上記保護基板62は、薄膜磁気ヘッド素子
の磁気回路部を保護するために設けられるものであり、
上部磁性コア64上に保護層65を介してガラス68融
着されている。
【0050】この薄膜磁気ヘッド素子に保護基板62を
ガラス68融着する融着ガラスとして、上述のPbO,
2 3 ,SiO2 ,Al2 3 およびCoOが所定の
割合で含有された融着ガラスを用いると薄膜磁気ヘッド
素子61と保護基板62とが低い作業温度においても強
い接着強度を持ってガラス68融着され、薄膜磁気ヘッ
ド素子61の磁気特性を劣化させることなく機械的特性
に優れた薄膜磁気ヘッドが獲得されることになる。
【0051】また、さらに図5にフェライトヘッド素子
71がスライダ72に装着されてなる磁気ヘッドを示
す。
【0052】上記フェライトヘッド素子71は、フェラ
イト等の酸化物磁性材料よりなる一対の磁気コア半体7
3,74が、SiO2 ギャップ膜を介して突き合わさる
ことによって閉磁路が構成され、この突合せ面間に磁気
ギャップgが形成されてなっている。
【0053】上記磁気コア半体73,74の突合せ面の
中途部には、コイルを巻装させるための巻線溝75や磁
気ギャップgのトラック幅Tw を規制するためのトラッ
ク幅規制溝が磁気ギャップgの両端部に形成されてい
る。これら磁気コア半体73,74同士は、このように
突合せ面においてガラス融着されることによって接合一
体化されており、さらにそれぞれの突合せ面に形成され
たトラック幅規制溝に融着ガラスが充填されることで機
械的強度が補強されるようになっている。
【0054】上記スライダ72は、平面長方形状のブロ
ックとして形成され、その一側面に上記フェライトヘッ
ド素子71が装着されるヘッド装着溝76が形成されて
いる。そして、装着されたフェライトヘッド素子71の
磁気ギャップg側となる面には、傾斜面77,78等が
形成されている。
【0055】このフェライトヘッド素子71とスライダ
72の装着接合を、PbO,B2 3 ,SiO2 ,Al
2 3 およびCoOが所定の割合で含有された融着ガラ
スによってガラス融着することで行うと、作業温度を低
く設定した場合でもフェライトヘッド素子71とスライ
ダ72とを強い接着強度を持ってガラス融着でき、磁気
コア半体同士をガラス融着する融着ガラスを動かすこと
なく、またフェライトヘッド素子71の磁気特性を劣化
させることなく機械的特性に優れた磁気ヘッドが獲得さ
れることになる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の融着ガラスは、PbO,B2 3,SiO2 ,Al
2 3 およびCoOが所定の割合で含有されているの
で、作業温度を低く設定した場合でも、ヘッド素子とス
ライダとを強い接着強度を持ってガラス融着することが
可能である。
【0057】したがって、本発明によれば、ヘッドチッ
プとスライダのガラス融着よりも前工程で融着した融着
ガラスを動かすことなくヘッド素子とスライダを確実に
接合一体化することができるので、トラックずれ、デプ
ス変動のない信頼性に優れた磁気ヘッドを得ることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの一例を示す概略
斜視図である。
【図2】ガラス融着された磁気ヘッド素子とスライダの
接着強度を測定するための接着強度測定装置の構成を示
す概略側面図である。
【図3】融着ガラス中に含有されるCoOの割合と接着
強度の関係を示す特性図である。
【図4】本発明を適用した磁気ヘッドの他の例を示す要
部概略断面図である。
【図5】本発明を適用した磁気ヘッドのさらに他の例を
示す概略側面図である。
【符号の説明】
3・・・・・複合ヘッド素子 5,6・・・スライダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PbO,B2 3 ,SiO2 ,Al2
    3 およびCoOよりなり、PbOが75〜85重量%、
    2 3 が5〜18重量%、SiO2 が0〜10重量
    %、Al2 3 が1〜4重量%、CoOが1〜3重量%
    なる割合で含有され、且つB2 3 とSiO2 の合計割
    合が10〜18重量%であることを特徴とする磁気ヘッ
    ド用融着ガラス。
  2. 【請求項2】 ヘッド素子とスライダとが請求項1記載
    の磁気ヘッド用融着ガラスにてガラス融着されているこ
    とを特徴とする磁気ヘッド。
JP12469593A 1993-04-30 1993-04-30 磁気ヘッド用融着ガラス及びそれを用いた磁気ヘッド Pending JPH06314407A (ja)

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