JPH06319792A - 外用貼付材および貼付製剤 - Google Patents

外用貼付材および貼付製剤

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JPH06319792A
JPH06319792A JP5114512A JP11451293A JPH06319792A JP H06319792 A JPH06319792 A JP H06319792A JP 5114512 A JP5114512 A JP 5114512A JP 11451293 A JP11451293 A JP 11451293A JP H06319792 A JPH06319792 A JP H06319792A
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adhesive layer
sensitive adhesive
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meth
pressure
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JP5114512A
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English (en)
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Hitoshi Akemi
仁 明見
Takashi Kinoshita
隆士 木之下
Kazuhiro Too
和広 東尾
Saburo Otsuka
三郎 大塚
Takamitsu Muraoka
崇光 村岡
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚面に貼付した際の接着力に優れ、しかも
剥離除去時に生じる応力を緩和・分散することができて
皮膚刺激性を低減することができる外用貼付材および貼
付製剤を提供する。 【構成】 支持体の片面に架橋されたアクリル酸アルキ
ルエステル系の重合体からなる粘着剤層を形成してな
り、粘着剤層に剪断応力を加えた際に単純VoigtModel
に合致して、剪断弾性率(G)および遅延時間(τ)が
下記範囲を満足することに特徴を有する。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚面に貼付して皮膚面
の保護などに用いる外用貼付材、及び皮膚を通して経皮
吸収性薬物を生体内に連続的に投与するための貼付製剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚面の損傷部を保護する外用貼付材
や、皮膚面を通して薬物を生体内へ投与する経皮吸収用
の貼付製剤としては、不織布やプラスチックフィルムの
片面に粘着剤を形成したシート状貼付材および貼付製剤
が各種提案されている。通常、このような粘着剤を用い
たものは適用する皮膚面からの脱落を防ぐために、ある
程度の皮膚接着力が必要であるが、皮膚接着力が大きく
なる程、皮膚面から剥離除去する際に物理的刺激性が大
きくなり、剥離時に痛みや角質層の剥離を起こすように
なり、皮膚面に対して無用の刺激や損傷を与えることに
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、皮膚面に貼付
するような上記貼付材や貼付製剤を開発するに当たっ
て、皮膚面への接着性や密着性が良好であり、しかも皮
膚面からの剥離除去時に物理的刺激を極力与えず、皮膚
面を損傷させないような優れた皮膚接着力を有する材料
の開発が要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、既に特
開平5−64460号公報に記載するように、剪断応力
を加えた際に特定のずれ変形を起こすような粘着剤層を
用いることで皮膚刺激性が著しく低減できることを見い
出しこれを提案した。
【0005】そののち、本発明者らはさらに検討を重
ね、粘着剤層の変形歪みを単純Voigt Model
に当てはめた場合の剪断弾性率(G)および遅延時間
(τ)を特定の値の範囲に調整したところ、適用皮膚面
への貼着性や、剥離除去時に生じる応力の緩和・分散性
に優れ、皮膚接着性と皮膚に対する無刺激性の微妙なバ
ランスが保てることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】即ち、本発明は柔軟な支持体の少なくとも
片面に、架橋構造を有する(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系重合体を主成分とする粘着剤層が形成されて
おり、剪断応力を加えた際の上記粘着剤層の変形歪みが
単純Voigt Modelに当てはめた場合に、下記
値を満足する剪断弾性率(G)および遅延時間(τ)を
有することを特徴とする外用貼付材を提供するものであ
る。
【0007】
【数3】
【0008】
【数4】
【0009】さらに、本発明は上記外用貼付材における
粘着剤層中に、経皮吸収性薬物を含有させたことを特徴
とする貼付製剤を提供するものである。
【0010】本発明の外用貼付材および貼付製剤は経皮
吸収性薬物を任意に含有する特定の特性を有する粘着剤
層を柔軟な支持体の少なくとも片面に形成してなるもの
であって、該粘着剤層は直接的に支持体面に形成するだ
けでなく、投錨性を向上させるための手段として公知の
下塗り剤など介して間接的に形成してもよい。支持体の
厚みは取り扱い性や密封包帯効果(ODT効果)の点か
ら通常、0.5〜50μm、好ましくは1〜25μm程
度とする。
【0011】支持体の材質としては特に限定されない
が、好ましくは貼付製剤の場合に粘着剤層中に含有する
経皮吸収性薬物が支持体を通って支持体背面から失われ
て含量低下を生じないもの、即ちこれらの成分が透過し
ない材質からなるものを選択することがよい。具体的に
はポリエステル、ナイロン、サラン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩
化ビニル、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリ
テトラフルオロエチレン、サーリン、金属箔などの単独
フィルムまたはこれらのラミネートフィルムなどを用い
ることができる。
【0012】また、これらのうち、支持体と後述の粘着
剤層との間の接着性(投錨性)を向上させるために、本
発明の支持体を上記材質からなる無孔シートと紙や織
布、不織布などの多孔シートとの積層構造体とし、多孔
シート側に粘着剤層を形成することが好ましい。多孔シ
ートとして織布や不織布を用いる場合、目付量を5〜3
0g/m2 、好ましくは8〜20g/m2 とすることが
投錨性の向上の面からさらに好ましいものである。
【0013】本発明において上記支持体の片面に形成さ
れる粘着剤層は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系の重合体を主成分とするものである。本発明における
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体とは、
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単独重合する
か、もしくは(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主
成分として共重合性の単量体と共重合することによって
得られる重合体であり、皮膚接着性を発揮するための主
基材となる。なお、天然ゴムや合成ゴムなどのゴム系お
よびシリコーン系の弾性体からなる粘着剤は本発明のよ
うな特性を充分に発揮できない場合が多く、また、特性
の制御が難しい。さらに、含有させる薬物の溶解性や放
出性が充分でない場合があるので本発明においてはこの
ような粘着剤を用いることは好ましくない。
【0014】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、皮膚貼付時の粘着特性の点からは炭素数が4
〜15のアルキル基を有するものが好ましい。具体的に
は、ブチルエステル、アミルエステル、ヘキシルエステ
ル、ヘプチルエステル、オクチルエステル、ノニルエス
テル、デシルエステル、ウンデシルエステル、ドデシル
エステル、トリデシルエステルなどの直鎖アルキルや分
岐アルキルなどが挙げられる。また、このような(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルは重合に際して一種も
しくは二種以上を用いることができる。
【0015】一方、上記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルと共重合することのできる単量体としては、例え
ば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無
水マレイン際、クロトン酸などのカルボキシル基含有単
量体や、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、スル
ホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイ
ルオキシナフタレンスルホン酸、アクリルアミドメチル
プロパンスルホン酸などのスルホキシル基含有単量体、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルエステル、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエステルなどのヒド
ロキシ基含有単量体、(メタ)アクリルアミド、ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ロールプロパン(メタ)アクリルアミドなどのアミド基
含有単量体、(メタ)アクリル酸アミノエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸 tert-ブチルアミノエチルエス
テルなどのアルキルアミノアルキル基含有単量体、(メ
タ)アクリル酸メトキシエチルエステル、(メタ)アク
リル酸エトキシエチルエステルなどの(メタ)アクリル
酸アルコキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸テ
トラヒドロフルフリルエステル、(メタ)アクリル酸メ
トキシエチレングリコールエステル、(メタ)アクリル
酸メトキシジエチレングリコールエステル、(メタ)ア
クリル酸メトキシポリエチレングリコールエステルなど
のアルコキシ基(または側鎖にオキシド結合)含有(メ
タ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニル−2−ピ
ロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリジン、
ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピペラジ
ン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾ
ール、ビニルカプロラクタム、ビニルオキサゾール、ビ
ニルモルホリンなどのビニル系単量体などが挙げられ、
これらの単量体を一種もしくは二種以上併用して共重合
することができる。上記単量体のうち好ましく用いるこ
とができる単量体としては、架橋処理時の反応点量の調
節のしやすさから、(メタ)アクリル酸などのカルボキ
シル基含有単量体や、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チルエステルなどのヒドロキシル基含有単量体である。
これらの共重合する単量体は粘着剤層の凝集力の調整
や、薬物を含有させた場合の溶解度の調整などに用いる
ことができ、共重合量は目的に応じて50重量%以下、
好ましくは2〜40重量%の範囲で任意に設定すること
ができる。
【0016】また、本発明においては上記重合体が架橋
構造体であることが重要である。つまり、架橋構造体と
することによって粘着剤層が皮膚面に貼着後に外部から
剪断応力が加わっても粘着剤層内部での凝集破壊が起こ
らずに、しかも、支持体と粘着剤層との積層界面におけ
る界面破壊(投錨破壊)や、被着体への接着界面での界
面破壊を起こさない粘弾性体となるのである。即ち、本
発明における粘着剤層は単純Voigt Modelを
満たす粘弾性体であり、後述するような試験条件におい
て、弾性項(スプリング)と並列接続している粘性項
(ダッシュポット)以外の独立粘性項である凝集破壊を
排除するために架橋処理を施しているのである。なお、
単純Voigt Modelに合致するためには後述の
試験方法において、本発明では少なくとも1000秒以
内に変形が完了することが必要条件となる。つまり、上
記のような界面破壊などが生じると変形が終了、移動が
停止せず、恰も独立した粘性項を有して凝集破壊を起こ
しているように測定されてしまい、本発明の条件(G値
およびτ値)を満足していないように誤った判断を下す
ことになるのである。
【0017】本発明における架橋処理としては架橋処理
は紫外線照射や電子線照射などの放射線照射による物理
的架橋や、ポリイソシアネート化合物、有機過酸化物、
有機金属塩、金属アルコラート、金属キレート化合物、
メラミン誘導体、多官能性化合物などの架橋剤を用いた
化学的架橋処理などを採用することができる。これらの
架橋手段のうち放射線照射や有機過酸化物を用いた場
合、薬物種によっては分解反応を生じることがあり、ま
た高反応性のイソシアネート類や、通常の架橋反応に用
いる金属塩や有機金属塩では配合後に溶液の増粘現象が
生じて作業性に劣ることがある。また、予めジアクリレ
ートなどの多官能性の単量体を粘着剤としてのアクリル
系重合体に共重合させておく方法も考えられるが、この
場合も塗工時の溶液粘度が上昇する可能性がある。
【0018】従って、本発明においてはこれらの架橋剤
のうち反応性や取扱い性の点から、三官能性イソシアネ
ート、チタンまたはアルミニウムからなる金属アルコラ
ートあるいは金属キレート化合物が好適である。これら
の架橋剤は塗工、乾燥までは溶液の増粘現象を起こさ
ず、極めて作業性に優れる。この場合の架橋剤の配合量
は粘弾性特性を本発明の数値範囲とするようにするため
に、アクリル酸アルキルエステル系重合体100重量部
に対して0.01〜2重量部程度である。また、アクリ
ル酸アルキルエステル系重合体が上記架橋剤と反応する
官能基を有さない場合でも、被架橋物質にアルカリ処理
などを施こすことによって、架橋処理が可能な構造に変
性することができる。
【0019】本発明の外用貼付材および貼付製剤におけ
る粘着剤層は、上記のような構成要件を必須成分とする
が、後述する粘弾性特性を調節し、より効果的に発揮す
るためには、所謂ドライな粘着剤層ではなく、上記アク
リル酸アルキルエステル系重合体と相溶して可塑化する
成分を含有させてゲル弾性を有する粘着剤層とすること
が好ましい。このような可塑化成分は重合体と相溶する
ためには疎水性であり、具体的には、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコールのようなグリコール類、オリーブ
油、ヒマシ油、スクワレン、ラノリンのような油脂類、
酢酸エチル、エチルアルコール、ジメチルデシルスルホ
キシド、メチルオクチルスルホキシド、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルラウリルアミド、ドデシルピロリドン、イ
ソソルビトールのような有機溶剤、液状の界面活性剤、
ジイソプロピルアジペート、フタル酸エステル、ジエチ
ルセバケートのような可塑剤、流動パラフィンのような
炭化水素類、エトキシ化ステアリルアルコール、グリセ
リンエステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン
酸イソトリデシル、セバシン酸ジエチル、ラウリル酸エ
チル、N−メチルピロリドン、オレイン酸エチル、オレ
イン酸、アジピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソ
プロピル、パルミチン酸オクチル、1,3−ブタンジオ
ールなどの常温で液状を呈する有機化合物が挙げられ、
これらのうち一種以上を配合して使用する。
【0020】上記可塑化成分は架橋された粘着剤層を可
塑化して適度な粘弾性を付与するので、粘着剤層を皮膚
面から剥離除去するときに皮膚接着力に起因する痛みや
皮膚刺激性を低減する作用を発揮する。従って、上記可
塑化成分の含有量は皮膚刺激性の低減や優れた粘弾性の
付与の点から、粘着剤層中15〜75重量%、特に25
〜65重量%の範囲で含有させることが好ましい。含有
量が15重量%よりも少ないと充分な皮膚刺激低減効果
が期待できなくなる傾向を示し、一方、75重量%を超
えると粘着剤層の凝集力が低下して、剥離時に粘着剤層
が凝集破壊を起こすため皮膚刺激性が大きくなる傾向を
示す。
【0021】本発明の貼付製剤における粘着剤層には経
皮吸収性の薬物が溶解状態もしくは分散状態で含有され
ている。含有させる薬物はその治療目的に応じて任意に
選択することができ、具体的にはコルチコステロイド
類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神安定剤、抗高血圧
剤、降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、抗菌剤、抗真菌
剤、ビタミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒスタミン剤、鎮咳
剤、性ホルモン、抗鬱剤、脳循環改善剤、制吐剤、抗腫
瘍剤、生体医薬などの種類の薬物であって、これらの薬
物は必要に応じて2種類以上併用することもできる。
【0022】これらの薬物の含有量は薬物種や投与目的
に応じて適宜設定することができるが、通常、粘着剤層
中に1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%程度含
有させる。含有量が1重量%に満たない場合は治療に有
効な量の薬物放出が期待できず、また、40重量%を超
えると治療効果に限界が生じると共に経済的に不利であ
る。
【0023】本発明の外用貼付材および貼付製剤は上記
のように粘着剤層に最大の特徴があり、粘着剤層は単純
Voigt Modelに合致して下記値を満足する剪
断弾性率(G)および遅延時間(τ)を有するものであ
る。
【0024】
【数5】
【0025】
【数6】
【0026】Voigt Model(フォークト・モ
デル)とは、図1に示すように弾性体としてのスプリン
グと、粘性率(η)の液体中を動くダッシュポットの並
列結合にて表されるモデルであって、外力を受けたとき
に最終的には弾性体であるが、変形の増大が時間的に遅
れる、所謂遅れ弾性を有する変形を示す粘弾性体を示す
モデルをいう。つまり、図2に示すように一定応力に対
する歪(ε)は時間(t)と共に増大するが、しだいに
一定値に収束するのである。本発明における粘着剤層
は、一定値に収束するまでの時間が少なくとも1000
秒以内のものである。
【0027】本発明における剪断弾性率(G)と遅延時
間(τ)は後述する試験によって図3のように変形した
サンプルから算出される。
【0028】つまり、時間tにおけるずれクリープの歪
をε(t)とすると、VoigtModelでは、下記
式のようになる。
【0029】
【数7】
【0030】t=1000にて変形が終了しているの
で、
【0031】
【数8】
【0032】となる。Hは変化していないと仮定する
と、ε(1000)は、
【0033】
【数9】
【0034】となる。次に、t=τとすると、上記式1
は、
【0035】
【数10】
【0036】となる。
【0037】従って、上記式2から剪断弾性率(G)が
求められる。また、式3からt=τのときのdを求め、
実測値から遅延時間(τ)を推定することができる。本
発明の外用貼付材においては上記のようにして求められ
た粘着剤層の剪断弾性率(G)が、2.0×103
6.0×104 dyn/cm2 、好ましくは3.0×1
3 〜5.0×104 dyn/cm2 に調節されてい
る。剪断弾性率(G)が2.0×103 dyn/cm2
以下の場合には凝集力不足で破壊しやすくなり、破壊し
なくとも貼付間が著しく悪いものとなる。また、6.0
×104 dyn/cm2 以上の場合には剥離時の応力分
散が不充分で、部杖滝刺激を招いたり、角質の剥離量も
多くなるので、本発明の目的が充分に達成できず皮膚刺
激性の低減と皮膚接着力との微妙なバランスをとりにく
くなる。
【0038】一方、遅延時間(τ)は30秒未満、好ま
しくは25秒未満に調節することが必要である。遅延時
間が30秒以上であると上記G値の場合と同様、充分な
応力分散ができず、目的とする効果を充分に発揮できな
いようになる。
【0039】さらに、本発明における粘着剤層に経皮吸
収性薬物が含有されている貼付製剤の場合、上記剪断弾
性率(G)および遅延時間(τ)は薬物が粘着剤層中に
結晶状態にて含有する場合には充填効果が生じるため
に、G値の下限が若干高い値をとるようになり、G値は
約3.5×103 dyn/cm2 以上となる。
【0040】
【発明の効果】本発明の外用貼付剤および貼付製剤は以
上のように、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系の
重合体を主成分とする粘着剤層の粘弾性が、単純Voi
gtModelに合致させた場合に特定の剪断弾性率お
よび遅延時間を有して応力緩和性および応力分散性に優
れるように設計されているので、良好な皮膚接着力を有
すると共に、剥離除去時の皮膚刺激や痛みを低減でき、
皮膚接着性と皮膚刺激性との微妙なバランスを保てるも
のである。
【0041】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明する。なお、以下において、部および%は重量部
および重量%を意味する。
【0042】実施例および比較例 表1に示す粘着剤層組成を用いて形成した粘着剤層(厚
み55μm)を、支持体(12g/m2 目付量のポリエ
ステル不織布/2μm厚のポリエステルフィルムの積層
フィルム)の不織布面に形成して外用貼付材または貼付
製剤を作成した。なお、表1中の単量体の%は各単量体
の配合率、架橋剤の%は粘着剤固形分に対する配合率、
可塑剤および薬物の%は粘着剤層全体に対する含有率を
示す。
【0043】得られた外用貼付材または貼付製剤につい
て下記特性評価を行った。結果を表2〜表5に示す。
【0044】
【表1】
【0045】<粘弾性特性>ベークライト板に各サンプ
ルを接着面積が1cm×1cmとなるように貼付し、荷
重2kgのローラーを1往復させて密着させたのち、3
0分間放置した。このサンプルに50gの荷重の剪断応
力をかけて、この応力に対する変形量をレーザーフィー
ドモニターを用いて5秒間隔で測定した。測定結果を前
記算出方法によって計算し、ε(t=1000)、ε(1-
e-1)、G値およびτ値を求めた。
【0046】<接着力>ベークライト板に幅12mmに
裁断した帯状の各サンプルを貼付し、荷重300gでロ
ーラーを1往復させて密着させたのち、180度方向に
300mm/分の速度で剥離し、その際の剥離力を測定
した。
【0047】<角質剥離量>ボランティア3名の上腕部
内側に、直径16mmに裁断した円形サンプルを2時間
貼付し、剥離後、このサンプルを染色液(Gentian viol
et 1% 、Brillian green 0.5% 、蒸留水98.5%)に3分間
浸漬し、そののち水洗してサンプル表面に付着した角質
細胞の染色を行なった。
【0048】5%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液中に、
これらのサンプルを一昼夜浸漬して染色液の抽出を行
い、この抽出液の吸光度(595nm)を測定すること
によって、皮膚面から剥離した角質細胞数の比較を行な
った。即ち、吸光度が大きい程剥離した角質量が多いと
判断できる。
【0049】なお、実体顕微鏡にて計数した剥離角質細
胞数と上記吸光度との間には、良好な相関関係が認めら
れた。
【0050】<痛み>ボランティア5名の上腕部内側に
各サンプルを貼付し、2時間経過後に剥離してその際の
痛みを測定した。5段階評価を行い、最も痛みの少ない
ものを1点としてその平均点を求めた。なお、基準とし
てサンプルNo1のものを5点として測定した。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】上記表4および表5の結果において、サン
プルNo1の外用貼付材では変形が終了せず、G値および
τ値を求めることができなかった。また、サンプルNo8
の外用貼付材は凝集破壊が生じて、試験することができ
なかった。
【0056】さらに、サンプルNo9の外用貼付材は接着
力、角質剥離量、痛みにおいて優れた値を示している
が、凝集破壊は起こらないものの、べとつき感があり脱
落に注意を要するような感じもあって実際の貼付感は悪
く、実用上使用しがたいものであった。
【0057】また、サンプルNo6、7、10、11の外
用貼付材、およびサンプルNo12〜15の貼付製剤のG
値およびτ値は本発明の範囲内のものであり、実用的に
も優れたものであった。サンプルNo5の外用貼付材は実
用化は可能であるが、剥離時に多少の痛みがあり、特に
優れているというほどでもなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Voigt Modelを説明する模式図で
ある。
【図2】 Voigt Modelによる一定応力を加
えた際の時間−歪曲線を示すグラフである。
【図3】 本発明の外用貼付材および貼付製剤の粘着剤
層に応力を加えた際に生じる変形を説明する側面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 三郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 村岡 崇光 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟な支持体の少なくとも片面に、架橋
    構造を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重
    合体を主成分とする粘着剤層が形成されており、剪断応
    力を加えた際の上記粘着剤層の変形歪みが単純Voig
    t Modelに当てはめた場合に、下記値を満足する
    剪断弾性率(G)および遅延時間(τ)を有することを
    特徴とする外用貼付材。 【数1】 【数2】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外用貼付材における粘着
    剤層中に、経皮吸収性薬物を含有させたことを特徴とす
    る貼付製剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007209370A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Norihiko Yokoi 眼科装置
EP2412390A2 (en) 2010-07-28 2012-02-01 Nitto Denko Corporation Adhesive patch and patch preparation

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