JPH06320104A - 異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法 - Google Patents
異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法Info
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- JPH06320104A JPH06320104A JP13523293A JP13523293A JPH06320104A JP H06320104 A JPH06320104 A JP H06320104A JP 13523293 A JP13523293 A JP 13523293A JP 13523293 A JP13523293 A JP 13523293A JP H06320104 A JPH06320104 A JP H06320104A
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- etching
- coating layer
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 異なった色絵模様の現出工程が簡単で、量産
性に優れ、立体感のある異なった色絵模様を備えた工芸
品を製造する方法を提供する。 【構成】 工芸品素地4の表面に異なった色の塗料、例
えば色漆を順次重塗りし、乾燥して、重塗り被覆層1,
2,3を形成した後、その重塗り被覆層上に要エッチン
グ個所以外の領域にマスキング61,63を行って、所
要深度の被覆層まで例えばサンドブラスト7によりエッ
チングを行うことにより所望の色の層を現出させ、さら
に前記重塗り被覆層上に又はエッチングされた所要深度
の被覆層上にマスキングとエッチングを繰り返して行
う。
性に優れ、立体感のある異なった色絵模様を備えた工芸
品を製造する方法を提供する。 【構成】 工芸品素地4の表面に異なった色の塗料、例
えば色漆を順次重塗りし、乾燥して、重塗り被覆層1,
2,3を形成した後、その重塗り被覆層上に要エッチン
グ個所以外の領域にマスキング61,63を行って、所
要深度の被覆層まで例えばサンドブラスト7によりエッ
チングを行うことにより所望の色の層を現出させ、さら
に前記重塗り被覆層上に又はエッチングされた所要深度
の被覆層上にマスキングとエッチングを繰り返して行
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なった色絵模様を備
えた工芸品の製造方法に関し、特に異なった色絵模様の
現出工程が簡単で、量産性に優れ、立体感のある異なっ
た色絵模様を備えた工芸品の製造方法に関するものであ
る。
えた工芸品の製造方法に関し、特に異なった色絵模様の
現出工程が簡単で、量産性に優れ、立体感のある異なっ
た色絵模様を備えた工芸品の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、調度品、インテリア用品等の工芸
品、漆器類などにおける模様付けには種々の方法があ
り、例えば(1)工芸品の表面に塗装を施した後、筆で
直接絵や模様を描いたり、(2)スクリーン印刷等によ
って模様付けたり、(3)さらに漆等の塗料を塗布した
り、(4)工芸品の絵付け工程において、上塗り工程の
後に、塗装面を模様形状に削り取って凹部を形成し、こ
の凹部に異なった色の塗料を充填し、この操作を繰り返
して行った後、乾燥し、ついで表面を研磨したり、
(5)あるいは、表面に有色層を形成した後、部分的に
マスキングを施し、このマスキングのない部分に前記有
色層とは異なった有色層を被覆し、その後このマスキン
グを剥がして多色被覆を形成するもの等の各種の絵付け
方法がある。
品、漆器類などにおける模様付けには種々の方法があ
り、例えば(1)工芸品の表面に塗装を施した後、筆で
直接絵や模様を描いたり、(2)スクリーン印刷等によ
って模様付けたり、(3)さらに漆等の塗料を塗布した
り、(4)工芸品の絵付け工程において、上塗り工程の
後に、塗装面を模様形状に削り取って凹部を形成し、こ
の凹部に異なった色の塗料を充填し、この操作を繰り返
して行った後、乾燥し、ついで表面を研磨したり、
(5)あるいは、表面に有色層を形成した後、部分的に
マスキングを施し、このマスキングのない部分に前記有
色層とは異なった有色層を被覆し、その後このマスキン
グを剥がして多色被覆を形成するもの等の各種の絵付け
方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の絵付け方法は被覆工程やその皮膜の乾燥工程が多いの
で、絵付けの工程で色彩及びデザインが複雑になってく
ると、繁雑となり乾燥工程等にかなりの時間を要し、量
産性が乏しいものであった。特に、一つ一つの工程で十
分な乾燥を必要とするので、量産が極めて難しい状態で
あった。さらに、従来の工法では立体的で彫刻技法がも
つ独特のシャープさや多層塗りの変化に富んだ色絵模様
を描き出すことができず、これらの点でなお一層の研究
が要望されていた。
の絵付け方法は被覆工程やその皮膜の乾燥工程が多いの
で、絵付けの工程で色彩及びデザインが複雑になってく
ると、繁雑となり乾燥工程等にかなりの時間を要し、量
産性が乏しいものであった。特に、一つ一つの工程で十
分な乾燥を必要とするので、量産が極めて難しい状態で
あった。さらに、従来の工法では立体的で彫刻技法がも
つ独特のシャープさや多層塗りの変化に富んだ色絵模様
を描き出すことができず、これらの点でなお一層の研究
が要望されていた。
【0004】そこで、本発明者等は、上記問題点を踏ま
え更なる研究を重ねた結果、各層ごとに異なった色の塗
料を多層に重塗りし、得られた層を十分乾燥した後、必
要深度までエッチングすることにより所望の層の色を現
出することができ、しかも立体的かつシャープにかつ変
化に富んだ絵模様を描き出すことができることを見出
し、ここに本発明を完成した。したがって、本発明が解
決しようとする課題は、乾燥時間が短縮され、立体的か
つシャープな絵模様を量産することができる異なった色
絵模様を備えた工芸品の製造方法を提供することにあ
る。
え更なる研究を重ねた結果、各層ごとに異なった色の塗
料を多層に重塗りし、得られた層を十分乾燥した後、必
要深度までエッチングすることにより所望の層の色を現
出することができ、しかも立体的かつシャープにかつ変
化に富んだ絵模様を描き出すことができることを見出
し、ここに本発明を完成した。したがって、本発明が解
決しようとする課題は、乾燥時間が短縮され、立体的か
つシャープな絵模様を量産することができる異なった色
絵模様を備えた工芸品の製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の本発明が解決しよ
うとする課題は、以下の各発明によってそれぞれ達成さ
れる。 (1)工芸品素地の表面に異なった色の塗料を順次重塗
りし、乾燥して、重塗り被覆層を形成した後、その重塗
り被覆層上に要エッチング個所以外の領域にマスキング
を行って、所要深度の被覆層までエッチングを行うこと
により所望の色の層を現出させ、さらに前記重塗り被覆
層上に又はエッチングされた所要深度の被覆層上にマス
キングとエッチングを繰り返して行うことを特徴とする
異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法。
うとする課題は、以下の各発明によってそれぞれ達成さ
れる。 (1)工芸品素地の表面に異なった色の塗料を順次重塗
りし、乾燥して、重塗り被覆層を形成した後、その重塗
り被覆層上に要エッチング個所以外の領域にマスキング
を行って、所要深度の被覆層までエッチングを行うこと
により所望の色の層を現出させ、さらに前記重塗り被覆
層上に又はエッチングされた所要深度の被覆層上にマス
キングとエッチングを繰り返して行うことを特徴とする
異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法。
【0006】(2)塗料が、漆であることを特徴とする
上記第1項に記載の異なった色絵模様を備えた工芸品の
製造方法。 (3)マスキングが、貼着樹脂フィルムを用いて行われ
ることを特徴とする第1項又は第2項に記載の異なった
色絵模様を備えた工芸品の製造方法。 (4)マスキングが、写真製版法を用いて行われること
を特徴とする第1項又は第2項に記載の異なった色絵模
様を備えた工芸品の製造方法。 (5)エッチングが、サンドブラスター又は/及びウォ
ータージェットで行われることを特徴とする第1項ない
し第4項のいづれかに記載の異なった色絵模様を備えた
工芸品の製造方法。 (6)エッチングが、ルーター、旋盤、彫刻刀又は罫書
きの少なくとも1つを用いて行われることを特徴とする
第1項ないし第4項のいづれかに記載の異なった色絵模
様を備えた工芸品の製造方法。
上記第1項に記載の異なった色絵模様を備えた工芸品の
製造方法。 (3)マスキングが、貼着樹脂フィルムを用いて行われ
ることを特徴とする第1項又は第2項に記載の異なった
色絵模様を備えた工芸品の製造方法。 (4)マスキングが、写真製版法を用いて行われること
を特徴とする第1項又は第2項に記載の異なった色絵模
様を備えた工芸品の製造方法。 (5)エッチングが、サンドブラスター又は/及びウォ
ータージェットで行われることを特徴とする第1項ない
し第4項のいづれかに記載の異なった色絵模様を備えた
工芸品の製造方法。 (6)エッチングが、ルーター、旋盤、彫刻刀又は罫書
きの少なくとも1つを用いて行われることを特徴とする
第1項ないし第4項のいづれかに記載の異なった色絵模
様を備えた工芸品の製造方法。
【0007】以下、本発明を更に具体的に説明する。本
発明は、異なった色の塗料を被覆して得られた重塗り被
覆層をエッチング技術を用いてエッチングすることによ
りそれぞれ所望の異なった色の層を現出させることによ
り絵付けを行ったので、乾燥時間が短縮され、立体的か
つシャープな絵模様を量産することができるという優れ
た効果を奏するものであり、特に塗料として、漆を用い
た場合にその効果が大きい。また、マスキングに貼着樹
脂フィルムや写真製版法等を用いて行うことができるの
で、簡単に多層塗りの変化に富んだ絵模様が得られる。
さらに、エッチングがサンドブラスター又はウォーター
ジェットで実施できるので、特に量産性が良好となる。
発明は、異なった色の塗料を被覆して得られた重塗り被
覆層をエッチング技術を用いてエッチングすることによ
りそれぞれ所望の異なった色の層を現出させることによ
り絵付けを行ったので、乾燥時間が短縮され、立体的か
つシャープな絵模様を量産することができるという優れ
た効果を奏するものであり、特に塗料として、漆を用い
た場合にその効果が大きい。また、マスキングに貼着樹
脂フィルムや写真製版法等を用いて行うことができるの
で、簡単に多層塗りの変化に富んだ絵模様が得られる。
さらに、エッチングがサンドブラスター又はウォーター
ジェットで実施できるので、特に量産性が良好となる。
【0008】本発明に用いられる塗料としては、各種の
天然又は合成の塗料、特に着色塗料が用いられるが、好
ましくは漆塗料である。ここで漆塗料は、通常この技術
分野における漆器等に用いられるもので、使用される漆
は天然又は合成漆の各種のものが用いられる。着色塗料
としての色漆は、漆に無機顔料を混合したもので、一般
の市販品又は作業前工程で調合したものが用いられる。
本発明において混合される顔料としては、朱色、緑色、
黄色、茶色、黒色等各種の色のものがあるが、これらは
通常顔料としては周知のものである。朱色としては、ベ
ンガラ、鉛丹、亜酸化銅等が挙げられ、緑色としては、
クロム緑、エメラルド緑、酸化クロム、コバルト緑等が
挙げられる。また、黄色としては、黄鉛、カドミウム
黄、バリウム黄等が挙げられ、さらに茶色は、アムバ
ー、シエナ等が挙げられる。黒色としては、カーボン
黒、油煙、鉄黒等が挙げられる。
天然又は合成の塗料、特に着色塗料が用いられるが、好
ましくは漆塗料である。ここで漆塗料は、通常この技術
分野における漆器等に用いられるもので、使用される漆
は天然又は合成漆の各種のものが用いられる。着色塗料
としての色漆は、漆に無機顔料を混合したもので、一般
の市販品又は作業前工程で調合したものが用いられる。
本発明において混合される顔料としては、朱色、緑色、
黄色、茶色、黒色等各種の色のものがあるが、これらは
通常顔料としては周知のものである。朱色としては、ベ
ンガラ、鉛丹、亜酸化銅等が挙げられ、緑色としては、
クロム緑、エメラルド緑、酸化クロム、コバルト緑等が
挙げられる。また、黄色としては、黄鉛、カドミウム
黄、バリウム黄等が挙げられ、さらに茶色は、アムバ
ー、シエナ等が挙げられる。黒色としては、カーボン
黒、油煙、鉄黒等が挙げられる。
【0009】本発明において、工芸品素地の表面に被覆
する異なった色の層の多層塗り被覆層は、刷毛塗りある
いは機械塗り等のいづれの方法でもよく、一層ずつ被覆
しても多層同時塗りでもよい。本発明方法で採用される
マスキングとしては、通常型用のフィルムを貼着する方
法や、画像形成方法、例えば写真製版法が採用できる。
する異なった色の層の多層塗り被覆層は、刷毛塗りある
いは機械塗り等のいづれの方法でもよく、一層ずつ被覆
しても多層同時塗りでもよい。本発明方法で採用される
マスキングとしては、通常型用のフィルムを貼着する方
法や、画像形成方法、例えば写真製版法が採用できる。
【0010】型用のフィルムを用いる方法は、模様形成
表面に樹脂フィルムを貼着し、その後剥がす必要がある
ので、貼着剤が用いられ、この貼着剤は模様形成表面に
樹脂フィルムを直接貼着することにより用いてもよい
し、樹脂フィルムの裏面に予め貼着剤を被覆しておいて
使用してもよい。樹脂フィルムとしては、塩化ビニル、
エチレン樹脂、プロピレン樹脂等の通常フィルムとして
用いられるものでよい。
表面に樹脂フィルムを貼着し、その後剥がす必要がある
ので、貼着剤が用いられ、この貼着剤は模様形成表面に
樹脂フィルムを直接貼着することにより用いてもよい
し、樹脂フィルムの裏面に予め貼着剤を被覆しておいて
使用してもよい。樹脂フィルムとしては、塩化ビニル、
エチレン樹脂、プロピレン樹脂等の通常フィルムとして
用いられるものでよい。
【0011】写真製版法は、通常周知であり、例えば光
硬化性樹脂被覆表面に紫外線又は可視光線を特定絵模様
・形状に照射した後、現像液で現像し、紫外線等の非照
射領域を除去することによりマスクを形成することがで
きる。光硬化性樹脂としては、例えばウレタン又はポリ
エステル系のフォトポリマーを始め、シンナモイル基を
有する感光性樹脂(例えばポリビニル桂皮酸等)、アク
リロニトリル基を有する感光性樹脂、不飽和ポリエステ
ル系感光性樹脂等の各種の感光性樹脂が使用され、その
種類には制限されない。
硬化性樹脂被覆表面に紫外線又は可視光線を特定絵模様
・形状に照射した後、現像液で現像し、紫外線等の非照
射領域を除去することによりマスクを形成することがで
きる。光硬化性樹脂としては、例えばウレタン又はポリ
エステル系のフォトポリマーを始め、シンナモイル基を
有する感光性樹脂(例えばポリビニル桂皮酸等)、アク
リロニトリル基を有する感光性樹脂、不飽和ポリエステ
ル系感光性樹脂等の各種の感光性樹脂が使用され、その
種類には制限されない。
【0012】本発明に用いられるエッチング技術には、
サンドブラスター、ウォータージェット、ルーター、旋
盤、彫刻刀又は罫書き等が挙げられ、これらはこの技術
分野において周知のものである。本発明の方法において
は、まず工芸品素地の表面に異なった色の塗料を順次重
ねて被覆して複数層の異なった色の層を形成する。各種
着色塗料の重塗り方法としては、ハケ塗り、スプレー塗
り等公知の方法が採用されるが、重塗りは、各着色塗料
層が良く乾燥しない段階で、次々と重ねて塗着して行っ
てもよく、ある程度乾燥した段階で次々と行ってもよ
い。
サンドブラスター、ウォータージェット、ルーター、旋
盤、彫刻刀又は罫書き等が挙げられ、これらはこの技術
分野において周知のものである。本発明の方法において
は、まず工芸品素地の表面に異なった色の塗料を順次重
ねて被覆して複数層の異なった色の層を形成する。各種
着色塗料の重塗り方法としては、ハケ塗り、スプレー塗
り等公知の方法が採用されるが、重塗りは、各着色塗料
層が良く乾燥しない段階で、次々と重ねて塗着して行っ
てもよく、ある程度乾燥した段階で次々と行ってもよ
い。
【0013】好ましくは、第1層を塗布した後、普通に
乾燥し、表面にベタツキがなくなったら、第2層を塗布
し、乾燥する。この操作を繰り返して所望数の異なった
色の層を形成し重塗り被覆層を得る。次いで得られた重
塗り被覆層の表面に要エッチング個所以外の領域にマス
キングを行う。このマスキングには被覆層より耐研削性
又は研磨性を有するマスキング材料を選択する。マスキ
ングした後、最上層のマスキングされていない領域をエ
ッチング技術を用いてエッチングすることにより、まず
上から第2層目の層の所望の色を現出させる。次に上か
ら第3層目をエッチングするためには、前記エッチング
により現出された第2層を更にエッチングするか又は現
出された第2層目の層の所望の領域をマスキングし、マ
スキングされていない第2層目の層をエッチングして第
3層目の層の所望の色を現出させる。これら作業を更に
進める。
乾燥し、表面にベタツキがなくなったら、第2層を塗布
し、乾燥する。この操作を繰り返して所望数の異なった
色の層を形成し重塗り被覆層を得る。次いで得られた重
塗り被覆層の表面に要エッチング個所以外の領域にマス
キングを行う。このマスキングには被覆層より耐研削性
又は研磨性を有するマスキング材料を選択する。マスキ
ングした後、最上層のマスキングされていない領域をエ
ッチング技術を用いてエッチングすることにより、まず
上から第2層目の層の所望の色を現出させる。次に上か
ら第3層目をエッチングするためには、前記エッチング
により現出された第2層を更にエッチングするか又は現
出された第2層目の層の所望の領域をマスキングし、マ
スキングされていない第2層目の層をエッチングして第
3層目の層の所望の色を現出させる。これら作業を更に
進める。
【0014】最後にマスキング層を除去すると、各層の
所望の色がエッチングされた領域に現出し、多色のしか
も立体感あふれた鮮やかな色調の図柄が得られる。な
お、マスキングを用いない場合には、ルーター、旋盤、
彫刻刀又は罫書き等により直接絵付け技能者が行うの
で、絵付け作業に熟練を要することはいうまでもない。
所望の色がエッチングされた領域に現出し、多色のしか
も立体感あふれた鮮やかな色調の図柄が得られる。な
お、マスキングを用いない場合には、ルーター、旋盤、
彫刻刀又は罫書き等により直接絵付け技能者が行うの
で、絵付け作業に熟練を要することはいうまでもない。
【0015】
【作用】本発明では、各層ごとに異なった色の層を多層
に重塗りし、各層を必要深度までエッチングすることに
より各層の色を現出させているので、立体的で彫刻のも
つシャープさと多層塗りの変化に富んだ色絵模様を描き
出すことができる。また、多層に重塗りする際、第1層
目が半乾燥状態で第2層目を塗布することができるの
で、絵付け工程で色彩及びデザインが複雑になっても乾
燥に要する時間が短縮され、したがって量産性を向上さ
せることができる。
に重塗りし、各層を必要深度までエッチングすることに
より各層の色を現出させているので、立体的で彫刻のも
つシャープさと多層塗りの変化に富んだ色絵模様を描き
出すことができる。また、多層に重塗りする際、第1層
目が半乾燥状態で第2層目を塗布することができるの
で、絵付け工程で色彩及びデザインが複雑になっても乾
燥に要する時間が短縮され、したがって量産性を向上さ
せることができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照して説
明するが、本発明はこれらの例によって限定されるもの
ではない。図1は、本発明に用いられる赤、青、黄の三
色でデザインした図柄を有する見本の平面図である。図
1において、11は赤色、12は青色であり、13は黄
色である。本発明においては、以下のようにしてこの図
柄を有する飾り絵(異なった色絵模様)を製作する。図
2は、図1に示されている図柄の絵を作製するためのマ
スクシートを示す平面図であり、図2(イ)は、表面の
第1層(黄色)の層をエッチングするためのマスクシー
ト61であり、62は非マスク領域である。また図2
(ロ)は、表面の第1層(黄色)から第2層目(青色)
の層をエッチングするためのマスクシート63であり、
64は非マスク領域である。
明するが、本発明はこれらの例によって限定されるもの
ではない。図1は、本発明に用いられる赤、青、黄の三
色でデザインした図柄を有する見本の平面図である。図
1において、11は赤色、12は青色であり、13は黄
色である。本発明においては、以下のようにしてこの図
柄を有する飾り絵(異なった色絵模様)を製作する。図
2は、図1に示されている図柄の絵を作製するためのマ
スクシートを示す平面図であり、図2(イ)は、表面の
第1層(黄色)の層をエッチングするためのマスクシー
ト61であり、62は非マスク領域である。また図2
(ロ)は、表面の第1層(黄色)から第2層目(青色)
の層をエッチングするためのマスクシート63であり、
64は非マスク領域である。
【0017】図3は、飾り絵の製作方法を順に示した各
工程の被覆層の断面図であり、図3(a)は、工芸品素
地表面に被覆されたエッチング前の被覆層を示す断面図
であり、図3(b)は、図2(イ)のマスクシート61
を設けた被覆層を示す断面図であり、図3(c)は、エ
ッチング後の被覆層を示す断面図である。また図3
(d)は、図2(ロ)のマスクシート63を設けた被覆
層を示す断面図であり、図3(e)は、エッチング後の
被覆層を示す断面図である。さらに、図3(f)は、本
発明の方法によって完成した飾り絵を示す断面図であ
る。
工程の被覆層の断面図であり、図3(a)は、工芸品素
地表面に被覆されたエッチング前の被覆層を示す断面図
であり、図3(b)は、図2(イ)のマスクシート61
を設けた被覆層を示す断面図であり、図3(c)は、エ
ッチング後の被覆層を示す断面図である。また図3
(d)は、図2(ロ)のマスクシート63を設けた被覆
層を示す断面図であり、図3(e)は、エッチング後の
被覆層を示す断面図である。さらに、図3(f)は、本
発明の方法によって完成した飾り絵を示す断面図であ
る。
【0018】さらにまた、図4は、マスキングとして写
真製版技術を用いた場合の被覆層の断面図である。
真製版技術を用いた場合の被覆層の断面図である。
【0019】以下、各工程を説明すると、図3(a)に
おいて、工芸品素地としてステンレス4を用い、このス
テンレス4に赤色漆を塗布して赤色層1を形成し、表面
がベタ付かない程度に乾燥した後、この上に青色漆を塗
布して青色層2を形成し、同様に乾燥した後、表面層と
して黄色漆を塗布して黄色層を形成する。得られた三層
からなる重塗り被覆層を十分乾燥した後、図2(イ)に
示されているマスクシート61を貼着する。このマスク
シート61の樹脂フィルムはポリエチレン樹脂フィルム
の裏面に貼着剤を塗布して形成されたものである。その
後、図3(b)に示されるように、エッチング機材とし
て、サンドブラスター7を用いてマスクキング表面にサ
ンド混有のジェットエアを吹き付け黄色層3をエッチン
グする。これにより図3(c)に示されるように青色層
2が露出する。次いで、マスクシート61を剥がして除
去し、図3(d)に示されるように、更に図2(ロ)の
マスクシート63を所定の位置に貼着し、同様にエッチ
ングする。これにより図3(e)に示されるように青色
層2がマスク模様に従って研削され赤色層1が露出す
る。
おいて、工芸品素地としてステンレス4を用い、このス
テンレス4に赤色漆を塗布して赤色層1を形成し、表面
がベタ付かない程度に乾燥した後、この上に青色漆を塗
布して青色層2を形成し、同様に乾燥した後、表面層と
して黄色漆を塗布して黄色層を形成する。得られた三層
からなる重塗り被覆層を十分乾燥した後、図2(イ)に
示されているマスクシート61を貼着する。このマスク
シート61の樹脂フィルムはポリエチレン樹脂フィルム
の裏面に貼着剤を塗布して形成されたものである。その
後、図3(b)に示されるように、エッチング機材とし
て、サンドブラスター7を用いてマスクキング表面にサ
ンド混有のジェットエアを吹き付け黄色層3をエッチン
グする。これにより図3(c)に示されるように青色層
2が露出する。次いで、マスクシート61を剥がして除
去し、図3(d)に示されるように、更に図2(ロ)の
マスクシート63を所定の位置に貼着し、同様にエッチ
ングする。これにより図3(e)に示されるように青色
層2がマスク模様に従って研削され赤色層1が露出す
る。
【0020】このようにして図3(f)に示されるよう
にそれぞれ赤色層、青色層、黄色層が露出し、立体的で
シャープに浮き上がった異なった色の図柄が短時間に製
造される。また、本発明においてマスキングとして写真
製版技術を用いた場合には、図4に示される断面図から
明らかなように、マスクキング材は第1のマスキングで
は、マスキング部材65のように被覆され、また第2の
マスキングでは、マスキング部材66のように青色層と
密着して被覆される。したがってシャープかつ精密な図
柄にエッチングされる点で優れている。
にそれぞれ赤色層、青色層、黄色層が露出し、立体的で
シャープに浮き上がった異なった色の図柄が短時間に製
造される。また、本発明においてマスキングとして写真
製版技術を用いた場合には、図4に示される断面図から
明らかなように、マスクキング材は第1のマスキングで
は、マスキング部材65のように被覆され、また第2の
マスキングでは、マスキング部材66のように青色層と
密着して被覆される。したがってシャープかつ精密な図
柄にエッチングされる点で優れている。
【0021】
【発明の効果】本発明方法では、各層ごとに異なった色
の層を多層に重塗りし、各層を必要深度までエッチング
することにより各層の色を現出させているので、立体的
で彫刻技法のもつシャープさと多層塗りの変化に富んだ
色絵模様を描き出すことができる。また色彩及びデザイ
ンが複雑な工芸品を製造する場合でも乾燥に要する時間
が短縮され、したがって量産性を向上させることができ
る。
の層を多層に重塗りし、各層を必要深度までエッチング
することにより各層の色を現出させているので、立体的
で彫刻技法のもつシャープさと多層塗りの変化に富んだ
色絵模様を描き出すことができる。また色彩及びデザイ
ンが複雑な工芸品を製造する場合でも乾燥に要する時間
が短縮され、したがって量産性を向上させることができ
る。
【図1】三色でデザインした図柄を有する見本の平面図
である。
である。
【図2】本発明の実施例に用いられる図柄のマスクシー
トを示す平面図であり、図2(イ)及び図2(ロ)は、
それぞれ第1層目及び第2層目に用いられるマスクシー
トの平面図である。
トを示す平面図であり、図2(イ)及び図2(ロ)は、
それぞれ第1層目及び第2層目に用いられるマスクシー
トの平面図である。
【図3】本発明実施例の飾り絵の製作方法を順に示した
各工程の被覆層の断面図であり、図3(a)は、素地表
面に被覆されたエッチング前の被覆層を示す断面図であ
り、図3(b)は、図2(イ)のマスクシートを設けた
被覆層を示す断面図であり、図3(c)は、エッチング
後の被覆層を示す断面図であり、図3(d)は、図2
(ロ)のマスクシートを設けた被覆層を示す断面図であ
り、図3(e)は、エッチング後の被覆層を示す断面図
であり、図3(f)は、本発明の方法によって完成した
飾り絵を示す断面図である。
各工程の被覆層の断面図であり、図3(a)は、素地表
面に被覆されたエッチング前の被覆層を示す断面図であ
り、図3(b)は、図2(イ)のマスクシートを設けた
被覆層を示す断面図であり、図3(c)は、エッチング
後の被覆層を示す断面図であり、図3(d)は、図2
(ロ)のマスクシートを設けた被覆層を示す断面図であ
り、図3(e)は、エッチング後の被覆層を示す断面図
であり、図3(f)は、本発明の方法によって完成した
飾り絵を示す断面図である。
【図4】本発明の別の実施態様である写真製版技術を用
いてマスキングをした状態を示す被覆層の断面図であ
る。
いてマスキングをした状態を示す被覆層の断面図であ
る。
1 赤色層 13 黄色領域 2 青色層 51、52 非マ
スク領域 3 黄色層 61、63 マス
クシート 4 工芸品素地 62、64 欠除
部 11 赤色領域 7 エッチング機
材 12 青色領域 65、66 写真
製版マスク
スク領域 3 黄色層 61、63 マス
クシート 4 工芸品素地 62、64 欠除
部 11 赤色領域 7 エッチング機
材 12 青色領域 65、66 写真
製版マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B44C 1/22 A 9134−3K C 9134−3K
Claims (6)
- 【請求項1】 工芸品素地の表面に異なった色の塗料を
順次重塗りし、乾燥して、重塗り被覆層を形成した後、
その重塗り被覆層上に要エッチング個所以外の領域にマ
スキングを行って、所要深度の被覆層までエッチングを
行うことにより所望の色の層を現出させ、さらに前記重
塗り被覆層上に又はエッチングされた所要深度の被覆層
上にマスキングとエッチングを繰り返して行うことを特
徴とする異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法。 - 【請求項2】 塗料が、漆であることを特徴とする請求
項1に記載の異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方
法。 - 【請求項3】 マスキングが、貼着樹脂フィルムを用い
て行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の異
なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法。 - 【請求項4】 マスキングが、写真製版法を用いて行わ
れることを特徴とする請求項1又は2に記載の異なった
色絵模様を備えた工芸品の製造方法。 - 【請求項5】 エッチングが、サンドブラスター又は/
及びウォータージェットで行われることを特徴とする請
求項1ないし4のいづれかに記載の異なった色絵模様を
備えた工芸品の製造方法。 - 【請求項6】 エッチングが、ルーター、旋盤、彫刻刀
又は罫書きの少なくとも1つを用いて行われることを特
徴とする請求項1ないし4のいづれかに記載の異なった
色絵模様を備えた工芸品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13523293A JPH06320104A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13523293A JPH06320104A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06320104A true JPH06320104A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=15146904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13523293A Pending JPH06320104A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 異なった色絵模様を備えた工芸品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06320104A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006263547A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Sugino Mach Ltd | ウォータジェットノズル装置 |
| US9173336B2 (en) | 2009-05-19 | 2015-10-27 | Apple Inc. | Techniques for marking product housings |
| US9185835B2 (en) | 2008-06-08 | 2015-11-10 | Apple Inc. | Techniques for marking product housings |
| US9280183B2 (en) | 2011-04-01 | 2016-03-08 | Apple Inc. | Advanced techniques for bonding metal to plastic |
| US9314871B2 (en) | 2013-06-18 | 2016-04-19 | Apple Inc. | Method for laser engraved reflective surface structures |
| US9434197B2 (en) | 2013-06-18 | 2016-09-06 | Apple Inc. | Laser engraved reflective surface structures |
| CN107215137A (zh) * | 2016-03-22 | 2017-09-29 | 金星铜集团有限公司 | 一种在金属表面制作多色彩交错纹理的工艺 |
| US9845546B2 (en) | 2009-10-16 | 2017-12-19 | Apple Inc. | Sub-surface marking of product housings |
| US9849650B2 (en) | 2009-08-25 | 2017-12-26 | Apple Inc. | Techniques for marking a substrate using a physical vapor deposition material |
| US9962788B2 (en) | 2009-10-16 | 2018-05-08 | Apple Inc. | Sub-surface marking of product housings |
| US10071584B2 (en) | 2012-07-09 | 2018-09-11 | Apple Inc. | Process for creating sub-surface marking on plastic parts |
| US10071583B2 (en) | 2009-10-16 | 2018-09-11 | Apple Inc. | Marking of product housings |
| US10220602B2 (en) | 2011-03-29 | 2019-03-05 | Apple Inc. | Marking of fabric carrying case for a portable electronic device |
| US12324114B2 (en) | 2021-09-24 | 2025-06-03 | Apple Inc. | Laser-marked electronic device housings |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP13523293A patent/JPH06320104A/ja active Pending
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006263547A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Sugino Mach Ltd | ウォータジェットノズル装置 |
| US9185835B2 (en) | 2008-06-08 | 2015-11-10 | Apple Inc. | Techniques for marking product housings |
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| US10773494B2 (en) | 2009-08-25 | 2020-09-15 | Apple Inc. | Techniques for marking a substrate using a physical vapor deposition material |
| US10071583B2 (en) | 2009-10-16 | 2018-09-11 | Apple Inc. | Marking of product housings |
| US9962788B2 (en) | 2009-10-16 | 2018-05-08 | Apple Inc. | Sub-surface marking of product housings |
| US9845546B2 (en) | 2009-10-16 | 2017-12-19 | Apple Inc. | Sub-surface marking of product housings |
| US10220602B2 (en) | 2011-03-29 | 2019-03-05 | Apple Inc. | Marking of fabric carrying case for a portable electronic device |
| US9280183B2 (en) | 2011-04-01 | 2016-03-08 | Apple Inc. | Advanced techniques for bonding metal to plastic |
| US10071584B2 (en) | 2012-07-09 | 2018-09-11 | Apple Inc. | Process for creating sub-surface marking on plastic parts |
| US11597226B2 (en) | 2012-07-09 | 2023-03-07 | Apple Inc. | Process for creating sub-surface marking on plastic parts |
| US9434197B2 (en) | 2013-06-18 | 2016-09-06 | Apple Inc. | Laser engraved reflective surface structures |
| US9314871B2 (en) | 2013-06-18 | 2016-04-19 | Apple Inc. | Method for laser engraved reflective surface structures |
| CN107215137A (zh) * | 2016-03-22 | 2017-09-29 | 金星铜集团有限公司 | 一种在金属表面制作多色彩交错纹理的工艺 |
| US12324114B2 (en) | 2021-09-24 | 2025-06-03 | Apple Inc. | Laser-marked electronic device housings |
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