JPH0632045B2 - 物体画像合成装置 - Google Patents

物体画像合成装置

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JPH0632045B2
JPH0632045B2 JP30704986A JP30704986A JPH0632045B2 JP H0632045 B2 JPH0632045 B2 JP H0632045B2 JP 30704986 A JP30704986 A JP 30704986A JP 30704986 A JP30704986 A JP 30704986A JP H0632045 B2 JPH0632045 B2 JP H0632045B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、物体を表示するための画像を合成する物体画
像合成装置に関する。
〔従来の技術〕
物体を表示するためのディジタル画像を合成する方法と
して、光線追跡法と呼ばれる方法がある。この方法で
は、光源から視点に至る光線の経路を逆向きに辿って、
光線と物体との交差判定処理を行ない、その結果に基づ
いて画像を構成する各画素の輝度を計算する。この光線
追跡法の一例は、文献1:情報処理学会論文誌、第25
巻、第6号、出口弘、西村仁志、吉村浩、河田亨、白川
功、大村皓一著、論文「コンピュータグラフィックスシ
ステム LINKS−1における画像生成の高速化手
法」に記載されている。
このような光線追跡法による画像生成を高速に行なうた
めに、物体の定義されている空間を複数の領域に分割し
て、各領域をそれぞれ1台のコンピュータに割り当て
て、各コンピュータが割り当てられた領域を通過する光
線の処理を行なうという、並列処理方法が提案されてい
る。この方法の詳細は、文献2:コンピュータ グラフ
ィックス(Computer Graphics)、第18巻、第3号、
マーク・ディッペ(Mark Dippe)、ジョン・スウェンセ
ン(John Swensen)著、論文「アン アダプティブ サ
ブディヴィジョン アルゴリズム アンド パラレル
アーキテクチャ フォア リアリスティック イメージ
シンセシス(An Adaptive Subdivision Algorithm and
Parallel Architecture for Realistic Image Synthesi
s)」に記載されている。
上述の方法においては、空間はまず直方体形状の複数個
の領域に分割され、各領域がそれぞれ1台のコンピュー
タに割り当てられる。次に、各コンピュータには、割り
当てられた直方体形状の領域に含まれる物体のデータが
記憶される。そして、各コンピュータでは、割り当てら
れた領域を通過する光線とその領域に含まれる物体との
交差判定処理が行なわれる。この交差判定処理により、
物体と光線が交差した場合には、物体表面における反
射,透過処理が行なわれる。その領域内で物体と交差し
ない光線の情報は、隣接する領域に割り当てられたコン
ピュータへ転送される。
このように各光線は、その光線が通過する領域に含まれ
る物体とのみ交差が判定される。従って、各光線がすべ
ての物体と交差判定の処理をされるのに比べて、全体の
処理量ははるかに少なくなる。
また、このような交差判定処理は、各コンピュータで並
列に実行される。この並列処理効果も加わって、非常に
高速に画像を合成できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような従来の画像の合成方法において、各コンピュ
ータは割り当てられた領域を通過する光線と、その領域
に含まれる物体との交差判定処理を行う。このために要
する処理量は、すべての物体と交差判定処理を行う場合
と比べればはるかに少ないが、やはり膨大な処理量であ
る。そこで、物体が存在する領域と光線との交差を判定
するという簡単な処理によって、あらかじめこの光線と
交差する可能性のある物体のみを選択して、これらの物
体とのみ従来の交差判定処理を行うという方法がある。
この方法の一例は、文献3:ピクセル(PIXEL)、
第37号、秋本彰著、「レイ・トレーシングの高速化技
法について−これまでの手法とARTSの手法」に記載
されている。この方法では、光線が通過する単位立方体
の列を3次元デジタル直線として発生する。この3次元
デジタル直線を用いて、物体が存在する領域と光線との
交差を高速に判定している。
しかし、このような従来の方法では、各単位立方体毎に
その単位立方体が含んでいるすべての物体を示す情報
(例えば物体の番号)を記憶することで、物体が存在す
る領域を表現している。従って、物体が存在する領域を
表現するために必要なデータ量が膨大となってしまうと
いう問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するために、非常に
少ないデータ量で物体が存在する範囲を表現でき、これ
を利用して高速の交差判定処理を行うことのできる、物
体画像合成装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の物体画像合成装置は、視点から各画素を通る複
数の光線の情報を発生する初期光線発生部と、物体の情
報を設定する物体情報設定部と、前記物体の定義される
空間を分割することにより生成される複数の領域のうち
1領域を担当してこの領域を通過する光線と前記担当領
域に含まれる物体との交差判定処理を行なうことにより
前記画素の輝度を計算する複数の輝度計算部と、この輝
度計算部で計算された輝度を前記画像として記憶する画
像記憶部とを含むとともに、前記輝度計算部に、各座標
軸に垂直で等間隔な複数の平面からなる3方向の平面群
で前記物体の定義空間を分割して生成される複数の単位
立方体のうちで前記光線が通過する単位立方体の列を3
次元デジタル直線として発生する直線発生手段と、前記
複数の平面のうちの一部または全部の平面で前記物体定
義空間を分割して生成される複数の領域のうちの1領域
を前記輝度計算部の担当領域としてこの担当領域の範囲
を記憶する領域情報記憶手段と、前記担当領域における
前記物体の存在範囲に含まれる単位立方体を決定する存
在範囲決定手段と、前記存在範囲決定手段の決定に基づ
き前記担当領域に含まれる各単位立方体がそれぞれ前記
存在範囲に含まれるか否かを示す前記物体の存在情報を
前記各単位立方体に対応して記憶する存在情報記憶手段
と、前記直線発生手段で発生される単位立方体の列に対
応する前記存在情報を前記存在情報記憶手段から読み出
して前記担当領域内において前記物体の存在範囲に含ま
れる単位立方体を通過する光線を選択する光線選択手段
と、前記光線選択手段で選択された光線と前記物体との
交差判定処理を行う交差判定手段とが備えられている。
〔作用〕
本発明の物体画像合成装置における、物体と光線との交
差判定方法について述べる。
物体定義空間を各座標軸に垂直で等間隔な複数の平面か
らなる3方向の平面群で分割して生成される複数の立方
体を、単位立方体とよぶ。また、これらの複数の平面の
うちの一部または全部の平面によって、物体定義空間を
分割して複数の領域を生成する。こうして生成される領
域は、1個または複数の単位立方体から成る直方方体と
なり、この直方体の各境界面は、各座標軸に垂直とな
る。これらの複数の領域のうちの1領域が、1つの輝度
計算部の担当領域として割り当てられる。この担当領域
の範囲は、輝度計算部に備えられた領域情報記憶手段に
記憶される。
また、各輝度計算部に備えられた存在範囲決定手段は、
まずこの担当領域に含まれる物体の、担当領域における
存在範囲を決定し、その存在範囲に含まれる単位立方体
を決定して、その単位立方体を示す情報を存在情報記憶
手段に伝達する。
この存在情報記憶手段は、担当領域に含まれる各単位立
方体に対応して、その単位立方体が物体の存在範囲に含
まれる否かを示す存在情報を記憶する。そのために、存
在情報記憶手段はまず全ての単位立方体に対応する存在
情報として、存在範囲に含まれないことを示す値を記憶
する。そして、存在範囲決定手段で存在範囲に含ままれ
ると決定された単位立方体の情報を受けて、その単位立
方体に対応する存在情報として存在範囲に含まれること
を示す値を記憶する。
もし単位立方体が物体の存在範囲に含まれる場合には、
その単位立方体は物体を内部に含む可能性がある。ま
た、もし単位立方体が物体の存在範囲に含まれない場合
には、その単位立方体は物体を含んでいない。
さらに、各輝度計算部に備えられた直線発生手段は、輝
度計算部の担当領域内で光線が通過する単位立方体の列
を、3次元デジタル直線として順次発生する。そして光
線選択手段は、これらの単位立方体に対応する存在情報
を存在情報記憶手段から読み出す。
もし発生された単位立方体のうちの1つでも物体の存在
範囲に含まれる場合は、この光線が担当領域内で物体と
交差する可能性があると判定して、この光線を交差判定
処理の対象として選択する。また、もし発生された全て
の単位立方体が物体の存在範囲に含まれない場合には、
この光線が担当領域内で物体と交差する可能性は無いの
で、この光線の交差判定処理は行わずに、この光線の情
報を隣接する輝度計算部に転送する。
そして交差判定手段は、光線選択手段で選択された光線
と物体との交差判定処理を行う。
〔実施例〕
第1図(a),(b)は、本発明の一実施例としての物
体画像合成装置を示す構成図であり、第1図(a)は、
物体画像合成装置の全体を示す全体構成図、第1図
(b)は、第1図(a)に示す輝度計算部3の詳細な構
成を示す構成図である。第1図(a)に示すように、本
実施例には、予め設定された視点から合成される画像の
各画素を通る複数の光線の情報を発生する初期光線発生
部1が設けられている。また、表示される物体の情報を
設定するための物体情報設定部2が設けられている。
さらに、物体の定義される空間を分割することにより生
成される複数の領域のうちの1領域を担当して、この領
域を通過する光線と担当領域(領域Sと称す)に含まれ
る物体との交差判定処理を行なうことにより、各画素の
輝度を計算する輝度計算部3が複数個設けられている。
この輝度計算部3で計算された輝度を、画像として記憶
する画像記憶部4が設けられている。この画像記憶部4
は、画像の合成を行なう前に、総ての画素の輝度を0に
設定する。
そして、これらの初期光線発生部1と物体情報設定部2
と複数の輝度計算部3と画像記憶部4との間で情報を伝
達するための接続線5が設けられている。この接続線5
を介して、例えばキーボードから情報を入力するための
情報入力部6が設けられている。
第1図(b)に示すように、輝度計算部3には、6方向
に隣接する領域を担当する他の輝度計算部3と、相互に
通信を行なう相互通信手段31が設けられている。ま
た、接続線5を介して通信を行なう通信手段32が設け
られている。さらに、輝度計算部3内での情報の伝達を
行なうための接続線101が設けられている。
第2図は、画素p(i,j)の輝度Iの計算方法を示す
説明図であり、図のように光源L、物体O,O′および
点Eが配置されている。第2図に示すように、光線追跡
法においては、光源Lから画素p(i,j)を通って視
点Eに至る光線の経路を逆向きに辿って、画素p(i,
j)の輝度の計算を行なう。ここで、画素p(i,j)
の輝度Iを、視点Eから画素p(i,j)を通って逆向
きに発生される光線Rの輝度と呼ぶことにする。第2図
および以下の説明でR,R′,R等は光線を示し、 は方向を示し、方向は光線Rの方向を示すというよう
に対応する。この光線Rの輝度Iとは、画素p(i,
j)を通って視点Eに入射する光の強度Iである。光線
Rの輝度Iは、次式で計算される。(*は掛け算を示
す) ref:物体Oの反射係数 dif:物体Oの拡散係数 I′ :′方向からの入射光強度 I :光源Lからの入射光強度 :物体Oの表面の単位法線ベクトル ′ :R方向の正反射方向ベクトル これらの2つの入射光強度I′,Iを求めるために、
光線Rと物体Oとの交点CPを始点として方向が となる2つの光線R′,Rを発生させる。また、輝度
Iを求めるためのI′,Iの係数を、光線R′,R
の減衰率G′,Gとして設定する。すなわち、光線R
が物体Oに衝突することにより減衰されて、光線R′,
が発生されるのである。これらの減衰率G′,G
は、 G :光線Rの減衰率(=1) となる。これらの減衰率G′,Gを用いることによ
り、光線Rの輝度Iすなわち画素p(i,j)の輝度I
は、次のように求められる。
I=G′*I′+G*I このように、新たな光線R′,Rが生成されると、光
線Rの情報は必要無くなる。
さらに第2図に示すように、光線R′が物体O′と交差
した場合は、同様に光線R″,R′とが発生される。
これらの減衰率G″,G′は、やはり同様に次式で計
算される。
ref′:物体O′の反射係数 dif′:物体O′の拡散係数 ′:物体O′の表面の単位法線ベクトル このように、減衰率G″,Gには、減衰率G′が積算
される。
ただし、光線Rの処理は、光線R,R′とは異なる。
光線Rが物体と交差した場合には、交点CPはその物
体の影となり、光源Lの照明光を受けることができな
い。従って、光線Rの輝度Iは0となる。もし光線
がどの物体とも交差しない場合には、光線Rの輝
度Iは光源Lの輝度となる。このように、物体へ向か
う光線R,R′と光源Lへ向かう光線Rとは扱いが異
なるので、光線の種類を区別する必要がある。そこで、
光線Rに光線の種類を区別するための種類Cを設定す
る。この種類Cは、光線Rが物体に向かう場合には0、
光源に向かう場合には1という値が与えられる。
第2図に示すように、物体へ向かう光線は、物体に衝突
する毎に新たな物体へ向かう光線を発生する。このた
め、1画素pの輝度Iを計算するために、多くの光線の
処理を行なわなければならない場合が生じる。しかし、
物体と衝突する毎に光線は減衰を受けるので、衝突回数
が多くなると、その光線が輝度Iに与える影響はほとん
ど無視できるようになる。
そこで、光線Rの衝突回数を制限するために、光線Rに
回数Tを設定する。この回数Tは、光線Rの可能な衝突
回数を示すものである。回数Tを持つ光線Rが物体に衝
突して、物体に向かう光線R′が発生される場合、光線
R′の回数T′は(T−1)に設定される。もし、回数
Tが0の光線Rが物体と衝突した場合には、物体に向か
う光線R′は発生されずに、光源Lへ向かう光線R
みが発生される。
なお、第2図では光源Lが1個しか存在しないが、複数
個の光源L(i=1,2,…)が存在する場合は、す
べての光源Lへ向かう光線を発生しなけれならない。
ところで、光源へ向かう光線Rの場合には、前述の通
り物体と交差しても新たな光線の発生を行わないので、
光源Rの情報としての回数Tは意味を持たない。そこ
で、複数個の光源Lが存在する場合には、光線R
回数Tとして、その光線Rが向かう光源の番号iを設
定する(計算機の処理上、光線R,R′に対する回数T
の設定に相当するように光線Rに対する光源Lの番
号iを設定する)。このように光線Rに対し回数Tの
代わりに光源Lの番号iを設定することにより、複数
個の光源Lが存在する場合でも、各光線Rが向かう
光源Lの番号iが分かるので、正しく処理を行うこと
ができる。
また、ここでは簡単のため物体の表面における反射のみ
を考えた。もし物体の透過も考慮する場合には、物体と
光線Rとの交点において、透過方向への光線を発生すれ
ばよい。ただし、この光線の種類は、物体へ向かう光線
であり、上述の光線R′と同様に処理すれば、正しく物
体の透過を表現できる。
第3図は、光線Rを発生した際に設定すべき光線Rの情
報を示す説明図である。第3図に示すように光線Rを発
生した際には、光線Rの情報として、光線Rを示す半直
線の始点位置関係(S,S,S)と方向(d
,d)とが設定される。また、光線Rの輝度が影
響を与える画素p(i,j)の位置(i,j)も、光線
Rの情報として設定される。さらに、光線Rの持つ減衰
率Gと光線Rの回数Tと光線Rの種類Cも光線Rの情報
として設定される。
第4図は、光線Rが透過する単位立方体の列を、3次元
デジタル直線として発生するために、光線Rに設定され
る情報を示す説明図である。ここで、x座標軸に垂直で
単位長さの間隔で並べられた平面群、y座標軸に垂直で
単位長さの間隔で並べられた平面群およびz座標軸に垂
直で単位長さの間隔並べべられた平面群で物体定義空間
を分割して生成される複数の立方体それぞれを、単位立
方体と呼ぶ。第4図に示すように、3次元デジタル直線
として順番に発生された単位立方体のうちで、最後に発
生された単位立方体の位置(T,T,T)が、光
線Rの情報として設定される。すなわちこの位置
(T,T,T)は、光線Rの現在の位置を示して
おり、光線Rが物体定義空間を通過するのに従って更新
されていく。また、3次元デジタル直線を順次発生する
ための誤差情報ERも、光線Rの情報として設定される。
この誤差情報ERを加算して判定することにより、3次元
デジタル直線を高速に発生できる。この誤差情報ERの意
味や計算方法については、前述の文献3に詳述されてい
る。
第5図は、初期光線発生部1の動作を説明するための説
明図である。第5図に示すように、初期光線発生部1に
おいて、視点Eを始点として、画像Pを構成する各画素
p(i,j)を通る半直線としての光線Rを発生する。
そのために、初期光線発生部1には、情報入力部6によ
り、視点Eの位置座標((E,E,E)が入力さ
れる。また、合成される画像Pを定義する情報として、
画像Pの平面と範囲を示すパラメータが、情報入力部6
から入力される。初期光線発生部1では、これらのパラ
メータに基づいて、光線Rの情報の発生を行なう。この
光線Rを示す半直線を求める方法の一例は、文献4:テ
ィー・ホィッテッド(T.Whitted)著、コミュニケーシ
ョン オブ エーシーエム(Communication of ACM)、
第23巻、第6号、343頁から349頁、論文「アン
インプルーブド イルミネーション モデル フォオ
シェーディッド ディスプレイ(An Improved Illumi
nation Model for Shaded Display)」に記載されてい
る。
次に、この半直線の始点となる視点Eの位置座標
(E,E,E)を、光線Rの始点位置座標
(S,S,S)として設定し、視点Eから画素p
に向かう方向を、光線Rの方向(d,d,d)と
して設定する。また、画素p(i,j)の位置(i,
j)が、光線Rの画素位置((i,j)として設定され
る。
初期光線発生部1では、発生される光線Rの減衰率Gは
1、すなわちまったく減衰を受けていない状態に設定さ
れる。また、回数Tとしては、情報入力部6から初期光
線発生部1に予め設定された定数値が与えられる。さら
に、種類Cとしては、物体へ向かう光線を示す0の値が
与えられる。
また、こうして発生される光線Rと物体定義空間との交
点のうちで、最も視点に近い交点の位置座標(t,t
,t)を求める。この位置座標(t,t
)を整数化して、この交点を含む単位立方体を求め
て、これを光線Rの情報としての位置(T,T,T
)として設定する。この位置(T,T,T
は、光線Rが最初に物体定義空間に入射する位置の単位
立方体を示している。そして、この単位立方体を最初の
単位立方体として、物体定義空間内において光線Rが通
過する単位立方体の列が、各輝度計算部3において3次
元デジタル直線として発生される。
その後の処理において、光線Rが領域Sを通過して他の
領域S′に入射する場合には、光線Rの情報は輝度計算
部3間で転送される。その際に、光線Rの情報としての
3次元デジタル直線の現在の位置(T,T,T
は、新たなな領域S′と光線Rとの交点を含む単位立方
体の位置に更新される。
さらに初期光線発生部1では、3次元デジタル直線を順
次発生するための誤差情報ERの初期値が計算されて、光
線Rの誤差情報ERとして設定される。この初期値の計算
方法は、前述の通り文献3に詳述されている。
初期光線発生部1では、このような情報を持つ光線R
が、画像Pのすべての画素p(i,j)に対応して発生
されて、輝度計算部3へ転送される。
第6図は、物体情報設定部2に設定される物体の情報を
示す説明図である。説明を簡単にするために、表示され
る物体を球に限定して説明を行なうが、多面体や自由表
面などの物体を表示する場合も、ほぼ同様に行なうこと
ができる。
第6図に示すように、情報入力部6から物体の情報が入
力されて、物体情報設定部2に設定される。設定される
物体Oの情報は、物体Oを区別するための物体番号
,物体としての球の中心座標(x,y,z
半径r,物体の材質を示す拡散係数dif,反射係
数refである。さらに、物体Oの外接領域を示す
情報として、物体を含む最小の直方体の範囲が設定され
る。
第7図は、物体Oとしての球の外接領域を示す説明図
である。第7図に示すように、物体Oの外接領域は、
x方向の範囲(xi−,xi+),y方向の範囲(y
i−,yi+),z方向の範囲(zi−,zi+)で示
される複数の単位立方体から成る直方体である。これら
の値は整数値であり、次式で求められる。
i-=floor(xi−−r) xi+=ceil(x+r) yi-=floor(y−r) yi+=ceil(y+r) zi-=floor(z−r) zi+=ceix(z+r) floor(a):aより大きくない最大の整数値 ceil (a):aより小さくない最小の整数値 第8図は、物体情報設定部2に設定される光源の情報を
示す説明図である。説明を簡単にするために、点光源の
みに限定して説明を行なうが、平行光線やスポットライ
トなどの各種照明光を扱う場合も、ほぼ同様に行なうこ
とができる。情報入力部6から物体の照明としての光源
の情報が入力されて、第8図に示すように物体情報設定
部2に設定される。設定される光源の情報は、点光源L
の位置座標(x,y,z),光源の輝度ILi
ある。この輝度ILiは、0から1の実数値である。この
輝度ILiの値は、光源の明るさを示すものであり、1の
ときが最も明るく、0のときが真っ暗な光源となる。
こうして設定された物体情報と光源情報とは、物体情報
設定部2から接続線5を介して輝度計算部3に伝達され
る。
第9図は、複数の輝度計算部3を3次元配列状に結合す
る方法を示す説明図である。第9図に示すように、輝度
計算部3は、輝度計算部3内に設けられた相互通信手段
31を介して、3次元配列状に結合されている。すなわ
ち、各輝度計算部3はそれぞれx,y,z方向の両側の
輝度計算部3と接続されており、それらの輝度計算部3
と相互に情報を伝達することができる。ここで、x,
y,z方向のa,b,c番めの輝度計算部3を(a,
b,c)輝度計算部3と呼ぶことにすると、(a,b,
c)輝度計算部3は、(a−1,b,c),(a+1,
b,c),(a,b−1,c),(a,b+1,c),
(a,b,c−1),(a,b,c+1)輝度計算部3
と接続されている。
また、輝度計算部3は図中のx,y,z方向にそれぞれ
A,B,C個ずつ並んでおり、全部の輝度計算部3の個
数Dは、 D=A*B*C となる。
第10図は、物体を定義する空間を、各輝度計算部3に
割り当てられる担当領域Sに分割する方法を示す説明図
である。第10図に示すように、単位立方体の境界面と
なる複数の平面のうちの一部または全部の平面により、
物体定義空間を複数の直方体形状の領域に分割する。こ
のような分割を行うことにより、各領域を複数個または
1個の単位立方体で構成することができる。
またこの場合に、x方向の領域数がA個、y方向の領域
数がB個、z方向の領域数がC個となるように、分割を
行なう。そして、(a,b,c)輝度計算部3に、x方
向のa番め、y方向のb番め、z方向のc番めの領域を
割り当てる。これにより、分割されたすべての領域をそ
れぞれ1個の輝度計算部3に割り当てることができる。
また、このような割り当てを行なうことにより、相互通
信手段31を介して接続された他の輝度計算部3は、そ
れぞれ隣接する領域を担当することになる。
第11図および12図は、輝度計算部3の担当領域Sを
示す領域情報の内容を示す説明図である。第11図に示
すように、輝度計算部3に設けられた領域情報記憶手段
33には、その輝度計算部3の担当領域Sを示す領域情
報が記憶される。この領域情報としては、x,y,z方
向の何番めかを示す(a,b,c)の値と、第12図に
示すような担当領域Sのx,y,z方向の範囲(x
),(y,y),(z,z)とが記憶され
る。各領域が複数個または1個の単位立方体から構成さ
れているので、これらの範囲を示す値は整数値となる。
さらに、3次元配列の外周に存在する輝度計算部3にお
いては、相互通信手段31により輝度計算部3が接続さ
れていない場合がある。そこで、第11図に示すように
相互通信手段31により接続されている各方向に、実際
に輝度計算部3が接続されているかいないかが、有無の
情報として、領域情報記憶手段33に記憶される。
これらの領域情報は、情報入力手段6から入力されて、
各輝度計算部3に伝達される。
第13図は、初期光線発生部1から輝度計算部3への光
線Rの情報の転送処理を示す説明図である。第13図に
示すように、初期光線発生部1で発生されたすべての光
線Rの情報は、接続線5を介してすべての輝度計算部3
へ一斉に転送される。そして、各輝度計算部3に設けら
れた初期情報判定手段38には、初期光線発生部1から
転送された光線Rの情報が、通信手段32を介して入力
される。同時に、領域情報記憶部33に記憶された担当
領域Sの情報が、この初期情報判定手段38によって読
み出される。
こうして入力された光線Rの位置(T,T,T
は、光線Rが最初に物体定義空間に入射する位置に設定
されている。このため、もしこの位置(T,T,T
)が担当領域Sに含まれていれば、光線Rは担当領域
Sを最初に通過することになる。
そこで、初期情報判定手段38は、光線Rの位置
(T,T,T)と担当領域Sの範囲(x
),(y,y),(z,z)との比較を行
う。
≦T<x≦T<y≦T<z という3条件式のすべてが満される場合、位置(T
,T)は担当領域Sに含まれており、光線Rは担
当領域Sを最初に通過することになる。この場合、初期
情報判定手段38から光線Rの情報が光線情報記憶手段
34に転送されて、記憶される。
また、これらの条件式のうちのどれかが成り立たない場
合、光線Rは他の担当領域S′に最初に入射しているこ
とになる。従って、光線Rの情報はこの輝度計算部3に
は記憶されない。
以上の処理により、初期光線発生部1で発生された光線
Rの情報は、最初に入射する領域を担当する輝度計算部
3の、光線情報記憶手段34に記憶される。
第14図は、輝度計算部3に設けられた物体情報記憶手
段35と光源情報記憶手段36に、物体情報設定部2か
ら、物体情報と光源情報とを記憶させる情報を示す説明
図である。物体情報設定部2に記憶されたすべての物体
情報と光源情報は、接続線5を介してすべての輝度計算
部3へ一斉に転送される。輝度計算部3に設けられた光
源情報記憶手段36は、通信手段32を介して転送され
た光源情報をすべて記憶する。
また、輝度計算部3に設けられた初期情報判定手段38
は、まず通信手段32を介して転送される物体情報を受
け取る。次に、領域情報記憶手段33から、輝度計算部
3の担当領域Sの範囲を読み出す。この担当領域Sの範
囲(x,x),(y,y),(z,z)と
物体情報の外接領域の範囲(xi-,xi+),(yi-,y
i+),(zi-,zi+)とが比較される。
第15図(a),(b)は、輝度計算部3の担当領域S
と、物体情報の外接領域との比較処理を示す説明図であ
る。第15図(a),(b)に示すように、担当領域S
と外接領域とが共通部分を持たない場合には、以下の条
件式のうちの少なくとも1つが成立する。
≧xi+≦xi-≧yi+≦yi-≧zi+≦zi- そこで、初期情報判定手段38では、これらの条件式が
評価されて、担当領域Sと外接領域とが共通部分を持つ
かどうかが求められる。その結果、共通部分を持つ場合
には、担当領域S内に物体Oが含まれていると判定さ
れて、物体情報記憶手段35に、物体Oの情報がすべ
て記憶される。共通部分を持たない場合には、記憶され
ない。
以上の処理により、物体情報設定部2に記憶された物体
情報のうちで、担当領域S内に含まれる物体情報のみ
が、輝度計算部3に設けられた物体情報記憶手段35に
記憶される。
第16図(a),(b)は、輝度計算部3に設けられた
存在範囲決定手段40における、物体の存在範囲の決定
方法を示す説明図である。第16図(a)に示すよう
に、まず存在範囲決定手段40は、物体情報記憶手段3
5に記憶された物体情報と、領域情報記憶手段33に記
憶された担当領域Sの範囲とを読み出す。そして、物体
情報としての物体Oの外接領域の範囲(x
),(y,y),(z,z)と、担当領域
Sの範囲(xi-,xi+),(yi-,yi+),(zi-,z
i+)とを比較して、担当領域Sにおける各物体の存在範
囲(x′i-,x′i+),(y′i-,y′i+),
(z′i-,z′i+)を次のように決定する。
≧xi-ならばx′i-=x<xi-ならばx′i-=xi-≦xi+ならばx′i+=x>xi+ならばx′i+=xi+≧yi-ならばy′i-=y<yi-ならばy′i-=yi-≦yi+ならばy′i+=y>yi+ならばy′i+=yi+≧zi-ならばz′i-=z<zi-ならばz′i-=zi-≦zi+ならばz′i+=z>zi+ならばz′i+=zi+ なお、ここでは簡単のために物体Oの外接領域と担当
領域Sとの共通部分を、物体Oの存在領域として決定
した。しかし、第16図(b)に示すように物体O
存在範囲をより小さい直方体で表現できる場合には、こ
れを存在範囲として決定しても良い。
そして、存在範囲決定手段40はこのように決定した物
体Oの存在範囲(x′i-,x′i+),(y′i-,y′
i+),(z′i-,z′i+)に含まれる全ての単位立方体
を示す情報を、存在情報記憶手段41に伝達する。
この存在情報記憶手段41は、担当領域S内の各単位立
方体に対応して、その単位立方体の存在情報を記憶する
ものであり、全ての存在情報は初期的に値0を記憶させ
る。この存在情報として値0が記憶されている場合に
は、対応する単位立方体が物体の存在範囲に含まれてい
ないことを示し、値1が記憶されている場合には、対応
する単位立方体が物体の存在範囲に含まれていることを
示す。従って、各単位立方体に対応する存在情報として
値0が記憶されている場合には、その単位立方体は物体
を含まない。また、単位立方体に対応する存在情報とし
て値1が記憶されている場合には、その単位立方体は物
体を含む可能性がある。
そして、存在情報記憶手段41は、存在範囲決定手段4
0から伝達された情報で示される単位立方体に対応する
存在情報を値1に変更して記憶する。この処理により、
存在範囲決定手段40で決定された物体Oの存在範囲
に含まれる全ての単位立方体に対応する存在情報とし
て、値1が記憶される。
このような処理を全ての物体Oについて行うことによ
り、全ての物体Oの存在範囲に含まれる単位立方体に
対応して記憶される存在情報を値1に設定できる。
第17図は、輝度計算部3における光線Rの情報の処理
方法を示す説明図である。第17図に示すように、光線
情報記憶手段34に記憶された光線Rの情報は、まず光
線選択手段42に読み出されて記憶される。同時に、光
線選択手段42は光線Rの情報を直線発生手段43へ伝
達して記憶させる。そして、情報選択手段42は、読み
出した光線Rの情報としての光線Rの位置(T
,T)で示される単位立方体の存在情報を、存在
情報記憶手段41から読み出す。もし、この存在情報が
1の場合には、この位置(T,T,T)で示され
る単位立方体は物体の存在範囲に含まれているので、こ
の光線Rは物体と交差する可能性がある。そこで、光線
選択手段42は、この光線Rの情報を交差判定手段39
へ転送して交差判定処理を行わせる。
また、存在範囲が0の場合には、この単位立方体は物体
の存在範囲に含まれていないので、この単位立方体内で
光線Rが物体と交差する可能性は無い。そこで、光線選
択手段42は直線発生手段43に制御情報を送って、光
線Rが次に通過する単位立方体を発生させる。
第18図(a),(b)は、直線発生手段43における
直線の発生方法を示す説明図である。第18図(a),
(b)に示すように、まず直線発生手段43は光線Rの
情報を光線選択手段42から受けて、この情報を記憶す
る。そして、光線選択手段42からの制御情報を受ける
毎に、記憶している光線Rの情報である誤差情報ERの加
算判定処理により、光線Rの通過する単位立方体を1つ
発生する。
このような単位立方体を発生するために、直線発生手段
43はまず誤差情報ERの加算判定処理を行い、その結果
に基づいて誤差情報ERの更新処理を行う。次に、直線発
生手段43は、この加算判定処理結果に基づいて、単位
立方体を発生する座標軸を、x,y,z座標軸の中から
選択して決定し、選択情報SELを決定する。この選択情
報SELの値は0,1,2のうちのどれかであり、これら
の値はそれぞれx,y,z座標軸を示している。同時
に、直線発生手段43は発生する単位立方体の方向DIR
も決定する。この方向DIRの値は1または−1である。
これらの値の決定方法は、前述の通り文献3に示されて
いる。
例えば、第18図(a)に示すように単位立方体
(T,T,T)の次の単位立方体を発生する場合
に、直線発生手段43における光線Rの誤差情報ERの加
算判定処理によって、選択情報SELを0、方向DIRを1に
決定した場合には、直線発生手段43は、単位立方体
(T+1,T,T)を発生する。また、選択情報
SELを0に、方向DIRを−1に決定した場合には、直線発
生手段43は、単位立方体(T−1,T,T)を
発生する。
そして、直線発生手段43は、記憶している光線Rの情
報のうちの位置(E,T,T)を、新たに発生し
た単位立方体(T′,T′,T′)に変更する。
こうすることにより光線Rの位置(T,T,T
が更新されて、この位置(T,T,T)が、3次
元デジタル直線としての単位立方体の列の最後の単位立
方体を示すようになる。
また直線発生手段43は、決定した選択情報SELと方向D
IRとに基づいて、新たな光線Rの位置(T,T,T
)が担当領域Sの範囲内であるか範囲外であるかを判
定する。そして、範囲外であると判定した場合には光線
Rの通過方向を決定して、光線Rの情報と通過方向とを
光線情報転送手段44へ送る。
例えば、第18図(b)に示すように、発生された単位
立方体が担当領域Sの範囲外の場合には、単位立方体が
発生された方向が、光線Rの通過方向となる。
このような判定を行うために、直線発生手段43は、選
択情報SELと方向DIRとで示される担当領域Sの範囲の値
を、領域情報記憶手段33から読み出す。そして、この
値と位置(T,T,T)のうちの選択情報SELで
示される値との比較により、発生された単位立方体が担
当領域Sの範囲内か範囲外かを判定する。
例えば、第18図(a)に示すように選択情報SELが0
で方向DIRが1の場合には、範囲のxの値を読み出
す。この値xと位置(T,T,T)のうちの選
択情報SELで示される値Tとを比較して、次のように
判定する。
>xのとき 範囲外 T≦xのとき 範囲内 また、選択情報SELが0で方方向DIRが−1の場合には、
範囲のxの値を読み出す。この値xと位置(T
,T)のうちの選択情報SELで示される値T
を比較して、次のように判定する。
<xのとき 範囲外 T≧xのとき 範囲内 こうして、直線発生手段43が位置(T,T
)を範囲内と判定した場合には、更新された光線R
の位置(T,T,T)を光線選択手段42に送
る。これを受けた光線選択手段42は、新たな位置(T
,T,T)で示される単位立方体に対応する存在
情報を存在情報記憶手段41から読み出して、光線Rの
選択処理を続ける。
また、もし範囲外と判定した場合には、直線発生手段4
3は光線選択手段42に範囲外であることを示す制御情
報を送る。この場合、光線Rは担当領域S内で物体の存
在範囲に含まれる単位立方体を通過していないことにな
る。従って、この光線Rと物体との交差判定処理を行う
必要はない。そこで、直線発生手段43は光線Rの情報
と選択情報SELおよび方向DIRとを光線情報転送手段44
へ送る。これらの情報を受けた光線情報転送手段44
は、光線Rの情報を隣接する輝度計算部3へ転送する処
理を行う。
以上の処理により、光線選択手段42は、担当領域S内
で物体と交差する可能性のある光線Rのみを選択して、
その情報を交差判定手段39へ送ることができる。そし
て、交差判定手段39は担当領域Sに含まれる物体の情
報を物体情報記憶手段35から読み出して、光線Rとの
交差判定処理を行う。
この交差判定処理の結果、光線Rが物体と交差している
場合には、光線Rから新たな光線R′や光線RLが発生さ
れ、これらの光線R′と光線RLの情報が、光線情報記憶
手段34に記憶される。ただし、光線Rの情報としての
回数Tが0の場合には、前述の通り新たな光線R′を発
生しない。このような交差判定処理については、前述の
各文献および第2図に示れている。
また、交差判定手段39における交差判定処理の結果、
物体と交差しない光線Rの情報は、隣接する輝度計算部
3に転送されなければならない。そこで交差判定手段3
9は、直線発生手段43に制御情報を送る。この直線発
生手段43には、既に光線選択手段42から送られた光
線Rの情報が記憶されている。そこで直線発生手段43
は、交差判定手段39から制御情報を受けると、発生し
た位置(T,T,T)が担当領域Sの範囲外とな
るまでで連続的に単位立方体を発生する。そして、発生
した位置(T,T,T)が担当領域Sの範囲外と
なった際の光線Rの情報と選択情報SELおよび方向DIRと
を、光線情報転送手段44に転送する。このように、直
線発生手段43は、光線選択手段42から制御情報を受
けた場合とほぼ同様に、光線情報転送手段44に情報を
転送する。
次に、光線情報転送手段44における光線Rの情報の転
送処理について説明する。この光線情報転送手段44
は、直線発生手段43から送られた選択情報SELと方方
向DIRとに基づいて、やはり直線発生手段43から送ら
れた光線Rの情報の転送処理を行う。この転送処理を行
うために、光線情報転送手段44は、ままず選択情報SE
Lと方向DIRとで示される方向に輝度計算部3が接続され
ているかどうかの有無の情報を、領域情報記憶手段33
から読み出す。
もし、この方向に輝度計算部3が接続されている場合に
は、選択情報SELと方向DIRとで示される方向に接続され
た輝度計算部3に、相互通信手段31を介して光線Rの
情報を転送する。
例えば、直線発生手段43から出力された選択情報SEL
が0で方向DIRが1の場合には、x方向に接続された
輝度計算部3に光線Rの情報を転送する。同様に、直線
発生手段43から出力された選択された選択情報SELが
0で方向DIRが−1の場合には、x方向に接続された
輝度計算部3に光線Rの情報を転送する。こうして転送
された光線Rの情報は、隣接する輝度計算部3において
相互通信手段31から読み出されて、光線情報記憶手段
34に記憶される。
また、直線発生手段43から送られて来た選択情報SEL
と方向DIRとで示される方向に輝度計算部3が接続され
ていない場合には、光線Rは物体定義空間の外に出るこ
とになる。従って、この光線Rはすべての物体定義空間
において物体と交差していないことが分かる。
そこで光線情報転送手段44は、この光線Rの情報を輝
度決定手段37に出力する。この輝度決定手段37で
は、光線Rの情報としての光線Rの種類Cを調べて、こ
の光線Rが光線Lへ向う光線である場合には、光線情報
記憶手段36から光源の情報を読み出して、光線Rの輝
度Iを決定する。ただし、複数個の光源Lが存在する
場合には、光源Rの回数Tで示される光源番号iを参照
して、その番号の光源Lの情報を読み出して、輝度I
を決定する。この決定処理は、前述の各文献および第2
図で示した通りである。そして、通信手段32を介し
て、光線Rの情報が示す画像記憶部4の画素p(i,
j)に、その輝輝度Iを加算する。
また、もしこの光線が物体へ向う光線である場合には、
光線Rの輝度Iは0になるので、輝度Iの加算処理は行
わずに光線Rの情報を消去する。
以上の交差判定処理によって、各輝度計算部3の光線情
報記憶手段34に記憶された光線Rの情報を総て処理し
た時点で、画像Pの合成が完了する。
〔発明の効果〕
本発明の物体画像合成装置では、空間を分割する並列処
理によって光線追跡法による画像の合成を行う場合に、
各輝度計算部の担当領域内で物体の存在範囲を通過する
光線のみの交差判定処理を行なえばよいので、並列処理
による高速化の効果を十分に得ることができる。
しかも、担当領域に含まれる各単位立方体に対応して、
その単位立方体が物体の存在範囲に含まれるか否かを記
憶しているので、3次元デジタル直線を利用して高速に
各光線が物体の存在範囲を通過するかどうかを判定する
ことができる。
しかも、各単位立方体に対応して記憶すべき情報は非常
に少ないので、従来と比べて必要なデータ量を大幅に削
減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)は本発明の一実施例の物体画
像合成装置の全体を示す全体構成ブロック図および輝度
計算部の詳細な構成を示す構成ブロック図、第2図は画
素p(i,j)の輝度Iの計算方法を示す説明図、第3
図は光線Rを発生した際に設定すべき光線Rの情報を示
す図、第4図は光線Rが通過する単位立方体の列を3次
元デジタル直線として発生するために光線Rに設定され
る情報を示す図、第5図は初期光線発生部1の動作を説
明するための説明図、第6図は物体情報設定部2に設定
される物体の情報を示す図、第7図は物体としての球の
外接領域を示す説明図、第8図は物体情報設定部2に設
定される光源の情報を示す図、第9図は複数の輝度計算
部3を3次元配列状に結合する方法を示す説明図、第1
0図は物体を定義する空間を各輝度計算部3に割り当て
られる担当領域Sに分割する方法を示す図、第11図お
よび第12図はそれぞれ輝度計算部3の担当領域Sを示
す領域情報図および立体的に示す説明図、第13図は初
期光線発生部1から輝度計算部3への光線Rの情報の転
送処理を示すブロック図、第14図は輝度計算部3に設
けられた物体情報記憶手段35と光源情報記憶手段36
に物体情報設定部2から物体情報と光源情報とを記憶さ
せる処理を示すブロック図、第15図(a)および
(b)は輝度計算部3の担当領域Sと物体情報の外接領
域との比較処理を示す説明図で、それぞれ担当領域Sと
外接領域とが共通部分を持つ場合と持たない場合であ
り、第16図は輝度計算部3に設けられた存在範囲決定
手段40における物体の存在範囲の決定方法を示す説明
図、第17図は輝度計算部3における光線Rの情報の処
理方法を示すブロック図、第18図は、直線発生手段4
3における直線の発生方法を示す説明図である。 1……初期光線発生部、2……物体情報設定部、3……
輝度計算部、4……画像記憶部、5……接続線、6……
情報入力部、31……相互通信手段、32……通信手
段、33……領域情報記憶手段、34……光線情報記憶
手段、35……物体情報記憶手段、36……光源情報記
憶手段、37……輝度決定手段、38……初期情報判定
手段、39……交差判定手段、40……存在範囲決定手
段、41……存在情報記憶手段、42……光線選択手
段、43……直線発生手段、44……光線情報転送手
段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光線から視点に至る光線の経路を逆向きに
    辿って物体と光線との交差判定処理を行い、前記物体を
    表示すべき画像を構成する各画素の輝度を計算する光線
    追跡法に基づく物体画像合成装置において、 前記視点から前記各画素を通る複数の光線の情報を発生
    する初期光線発生部と、前記物体の情報を設定する物体
    情報設定部と、前記画素の輝度を計算する複数の輝度計
    算部と、前記輝度計算部で計算された輝度を画像として
    記憶する画像記憶部とを備えた物体画像合成装置であっ
    て、 前記輝度計算部の各々は、前記物体の定義空間を座標軸
    それぞれに垂直で等間隔な平面群の交差によって分割し
    て生成される複数の単位立方体のうちで光線が通過する
    単位立方体の列を3次元デジタル直線として発生する直
    線発生手段と、前記平面群の複数の平面のうちの一部ま
    たは全部の平面で前記物体の定義空間を分割して生成さ
    れる複数の領域のうちの1領域であって、該輝度計算部
    の担当する担当領域の範囲を記憶する領域情報記憶手段
    と、前記物体の外接領域と前記担当領域との共通部分を
    前記単位立方体単位で実現した存在範囲を決定する存在
    範囲決定手段と、前記存在範囲決定手段の決定に基づき
    前記担当領域に含まれる単位立方体がそれぞれ前記存在
    範囲に含まれるか否かを示す前記物体の存在情報を前記
    単位立方体に対応して記憶する存在情報記憶手段と、前
    記直線発生手段で発生される前記単位立方体の列に対応
    する前記存在情報を前記存在情報記憶手段から読み出し
    て前記担当領域内において前記物体の存在範囲に含まれ
    る単位立方体を通過する光線を選択する光線選択手段
    と、前記光線選択手段で選択された光線と前記物体との
    交差判定処理を行う交差判定手段とを備え前記担当領域
    を通過する光線と前記担当領域に含まれる前記物体との
    交差判定処理を行うことにより前記画素の輝度を計算す
    ることを特徴とする物体画像合成装置。
JP30704986A 1986-12-22 1986-12-22 物体画像合成装置 Expired - Lifetime JPH0632045B2 (ja)

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