JPH06321875A - アルコール中毒症の処置のためのアシルl−カルニチンエステル - Google Patents
アルコール中毒症の処置のためのアシルl−カルニチンエステルInfo
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- JPH06321875A JPH06321875A JP6055625A JP5562594A JPH06321875A JP H06321875 A JPH06321875 A JP H06321875A JP 6055625 A JP6055625 A JP 6055625A JP 5562594 A JP5562594 A JP 5562594A JP H06321875 A JPH06321875 A JP H06321875A
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/21—Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates
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- A61K31/185—Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
- A61K31/205—Amine addition salts of organic acids; Inner quaternary ammonium salts, e.g. betaine, carnitine
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/30—Drugs for disorders of the nervous system for treating abuse or dependence
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Abstract
(57)【要約】
【目的】アルコール中毒者における、禁断症状およびア
ルコールの渇望を抑制する薬剤を提供すること。 【構成】アルコール中毒者における、禁断症状およびア
ルコールの渇望を抑制する薬剤の調製に用いることを特
徴とする、式: 【化1】 (式中、Rは2〜5個の炭素原子を持つ直鎖状または分
枝状アシルであり、好ましくはアセチル、プロピオニ
ル、n−ブチリル、イソブチリルおよびイソバレリルで
あり、X-は、薬学的に許容され得る酸または対応する
分子内塩のアニオンである)で示されるアシルL−カル
ニチンのγ−ヒドロキシ酪酸とのエステル。
ルコールの渇望を抑制する薬剤を提供すること。 【構成】アルコール中毒者における、禁断症状およびア
ルコールの渇望を抑制する薬剤の調製に用いることを特
徴とする、式: 【化1】 (式中、Rは2〜5個の炭素原子を持つ直鎖状または分
枝状アシルであり、好ましくはアセチル、プロピオニ
ル、n−ブチリル、イソブチリルおよびイソバレリルで
あり、X-は、薬学的に許容され得る酸または対応する
分子内塩のアニオンである)で示されるアシルL−カル
ニチンのγ−ヒドロキシ酪酸とのエステル。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子内塩の形で表され
る、式(I)
る、式(I)
【化5】 (式中、Rは2〜5個の炭素原子を持つ直鎖状または分
枝状アシルであり、好ましくはアセチル、プロピオニ
ル、n−ブチリル、イソブチリルまたはイソバレリルで
ある)、または薬学的に許容され得る酸との塩の形で表
される、式(I'):
枝状アシルであり、好ましくはアセチル、プロピオニ
ル、n−ブチリル、イソブチリルまたはイソバレリルで
ある)、または薬学的に許容され得る酸との塩の形で表
される、式(I'):
【化6】 (式中、Rは上記で示した意味を持ち、X-は該酸のア
ニオンである)で示されるアシルL−カルニチンエステ
ルの新規治療的使用に関するものである。
ニオンである)で示されるアシルL−カルニチンエステ
ルの新規治療的使用に関するものである。
【0002】X-は、例えば、塩化物、臭化物、ヨウ化
物、アスパラギン酸塩(特に酸性アスパラギン酸塩)、
クエン酸塩(特に酸性クエン酸塩)、酒石酸塩、リン酸
塩(特に酸性リン酸塩)、フマル酸塩(特に酸性フマル
酸塩)、グリセロリン酸塩、ブドウ糖リン酸塩、乳酸
塩、リンゴ酸塩(特に酸性リンゴ酸塩)、オロト酸塩、
シュウ酸塩(特に酸性シュウ酸塩)、硫酸塩(特に酸性
硫酸塩)、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩また
はメタンスルホン酸塩である。
物、アスパラギン酸塩(特に酸性アスパラギン酸塩)、
クエン酸塩(特に酸性クエン酸塩)、酒石酸塩、リン酸
塩(特に酸性リン酸塩)、フマル酸塩(特に酸性フマル
酸塩)、グリセロリン酸塩、ブドウ糖リン酸塩、乳酸
塩、リンゴ酸塩(特に酸性リンゴ酸塩)、オロト酸塩、
シュウ酸塩(特に酸性シュウ酸塩)、硫酸塩(特に酸性
硫酸塩)、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩また
はメタンスルホン酸塩である。
【0003】式(I)または式(I')のエステルは、
アルコール飲料を濫用している患者の処置用薬剤を調製
するのに用いられる。アルコール中毒者において、本薬
剤は、禁断症状(震顫、発汗、反射亢進、吐き気、不安
および痙攣など)およびアルコールの渇望を抑制するも
のである。
アルコール飲料を濫用している患者の処置用薬剤を調製
するのに用いられる。アルコール中毒者において、本薬
剤は、禁断症状(震顫、発汗、反射亢進、吐き気、不安
および痙攣など)およびアルコールの渇望を抑制するも
のである。
【0004】
【従来の技術】式(I)および式(I')のエステル
は、公知の化合物であって、ヨーロッパ特許出願第04
42 850A1号(1991年8月21日公開)で
は、これらの合成、物理化学的特性および(代表的なも
のとしてアルツハイマー痴呆症およびパーキンソン病で
発生する)ニューロン変性の阻害および昏睡の処置にお
ける薬学的活性が記載されている。
は、公知の化合物であって、ヨーロッパ特許出願第04
42 850A1号(1991年8月21日公開)で
は、これらの合成、物理化学的特性および(代表的なも
のとしてアルツハイマー痴呆症およびパーキンソン病で
発生する)ニューロン変性の阻害および昏睡の処置にお
ける薬学的活性が記載されている。
【0005】ヨーロッパ特許出願第0514 357A
1号(1992年11月19日公開)では、更に式
(I)および式(I')のエステルを治療的に使用して
肝臓疾患処置用の薬剤を製造することが記載されてい
る。
1号(1992年11月19日公開)では、更に式
(I)および式(I')のエステルを治療的に使用して
肝臓疾患処置用の薬剤を製造することが記載されてい
る。
【0006】知られているこれらの用途と本発明におい
て認識される用途との間に相関関係はない。
て認識される用途との間に相関関係はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アルコール中毒症の処
置用に用いられる薬剤全てに本質的な欠点が存在してい
る。
置用に用いられる薬剤全てに本質的な欠点が存在してい
る。
【0008】通常、アルコール禁断徴候の処置に用いら
れる薬剤の多くは、それらの薬学的効果の点では、本発
明と類似である。実際、現在用いられている有用な薬剤
の殆どは、その薬剤でアルコールが交差耐性を現すもの
である。禁断徴候に対して処置されたあらゆる患者は、
CNS(中枢神経系)抑制薬の潜在的な候補である場合
が多い。
れる薬剤の多くは、それらの薬学的効果の点では、本発
明と類似である。実際、現在用いられている有用な薬剤
の殆どは、その薬剤でアルコールが交差耐性を現すもの
である。禁断徴候に対して処置されたあらゆる患者は、
CNS(中枢神経系)抑制薬の潜在的な候補である場合
が多い。
【0009】かつては治療に大量に用いられた、パラア
ルデヒドは、その不快な臭気とその使用に付随して突然
で不可解な死亡が続いたため、完全に使用されなくなっ
た。
ルデヒドは、その不快な臭気とその使用に付随して突然
で不可解な死亡が続いたため、完全に使用されなくなっ
た。
【0010】今日でも、希に即効性のバルビツール剤
(ペントパルビタールおよびセコバルビタール)が用い
られることもある。
(ペントパルビタールおよびセコバルビタール)が用い
られることもある。
【0011】薬剤として選ばれるのは、クロルジアゼポ
キシドおよびジアゼパムなどのベンゾジアゼピンであ
る。しかしながら、これらの薬剤には1つの重大な欠点
が存在し、それはクロルジアゼポキシドまたはジアゼパ
ムを摂取しているアルコール常飲者が、中毒を起こし、
肉体的に嗜癖し、禁断徴候を起こすことさえあるという
事実である。
キシドおよびジアゼパムなどのベンゾジアゼピンであ
る。しかしながら、これらの薬剤には1つの重大な欠点
が存在し、それはクロルジアゼポキシドまたはジアゼパ
ムを摂取しているアルコール常飲者が、中毒を起こし、
肉体的に嗜癖し、禁断徴候を起こすことさえあるという
事実である。
【0012】フェノチアジンは、深刻な振顫譫妄症を制
御せず、また癲癇発作の域値を下げることから、薦めら
れるものではない。
御せず、また癲癇発作の域値を下げることから、薦めら
れるものではない。
【0013】最後に、論争となっている幾つかの事項
は、ジスルフィラムの治療的使用であり、これはアセト
アルデヒド(アルコール酸化の中間生成物)の代謝を妨
げ、かつそれを蓄積し、それによって、中毒症状と深刻
な不快を引き起こす。ジスルフィラム摂取後12時間以
内にアルコールを飲むと、顔および首の血管が激しく拡
張するため、5分〜15分で顔が急に赤面し、眼球の結
膜が曇り、ズキズキする頭痛、頻脈、過呼吸および発汗
を伴う。30分〜60分で、吐き気や嘔吐が起こり、そ
れが非常に激しいため、高血圧、めまい、時には失神ま
たは虚脱状態を引き起こすこともある。この反応は1時
間〜3時間で終わる。非常に倦怠感が強いので、ジスル
フィラムを摂取している間アルコールを飲む危険を冒す
患者は殆ど無いであろう。時折、この薬剤は、痙攣、心
臓不整脈および心筋梗塞を引き起こすこともある。
は、ジスルフィラムの治療的使用であり、これはアセト
アルデヒド(アルコール酸化の中間生成物)の代謝を妨
げ、かつそれを蓄積し、それによって、中毒症状と深刻
な不快を引き起こす。ジスルフィラム摂取後12時間以
内にアルコールを飲むと、顔および首の血管が激しく拡
張するため、5分〜15分で顔が急に赤面し、眼球の結
膜が曇り、ズキズキする頭痛、頻脈、過呼吸および発汗
を伴う。30分〜60分で、吐き気や嘔吐が起こり、そ
れが非常に激しいため、高血圧、めまい、時には失神ま
たは虚脱状態を引き起こすこともある。この反応は1時
間〜3時間で終わる。非常に倦怠感が強いので、ジスル
フィラムを摂取している間アルコールを飲む危険を冒す
患者は殆ど無いであろう。時折、この薬剤は、痙攣、心
臓不整脈および心筋梗塞を引き起こすこともある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この度、非催眠性の投与
量で経口的または非経口的に投与した式(I)および式
(I')エステルは、アルコール中毒者において、上記
のような逆反応または毒性反応を引き起こす事なく、禁
断症状および渇望を抑制することが見い出された。
量で経口的または非経口的に投与した式(I)および式
(I')エステルは、アルコール中毒者において、上記
のような逆反応または毒性反応を引き起こす事なく、禁
断症状および渇望を抑制することが見い出された。
【0015】以下本明細書には、多くのイン・ビボにお
ける薬学的研究を詳細に報告しており、それにより、本
発明の化合物の1つ、即ち、イソバレリルL−カルニチ
ンとγ−ヒドロキシ酪酸とのエステルの活性を示してい
る。
ける薬学的研究を詳細に報告しており、それにより、本
発明の化合物の1つ、即ち、イソバレリルL−カルニチ
ンとγ−ヒドロキシ酪酸とのエステルの活性を示してい
る。
【0016】
【実施例】以下本明細書の記載において、VCGBはイ
ソバレリルL−カルニチンとγ−ヒドロキシ酪酸とのエ
ステル、GHBはγ−ヒドロキシ酪酸およびIVCはイ
ソバレリルL−カルニチンを表すものである。
ソバレリルL−カルニチンとγ−ヒドロキシ酪酸とのエ
ステル、GHBはγ−ヒドロキシ酪酸およびIVCはイ
ソバレリルL−カルニチンを表すものである。
【0017】ボーゲル試験(Vogel test)により測定す
る、アルコール依存性ラットにおけるVCGBの鎮静作
用 ウィスター雄ラット(ケージ当たり5匹のグループ)を
用いて、21℃で一定の明暗交互条件に保ち、標準的な
実験食餌を与えた。その動物に10%エタノールを任意
の6時間、常習的に投与した。
る、アルコール依存性ラットにおけるVCGBの鎮静作
用 ウィスター雄ラット(ケージ当たり5匹のグループ)を
用いて、21℃で一定の明暗交互条件に保ち、標準的な
実験食餌を与えた。その動物に10%エタノールを任意
の6時間、常習的に投与した。
【0018】患者がアルコールを切望して衝動的に探し
求める挙動についてのVCGB活性を評価するために、
ケップラー D.等、イクスペリメンタル・アンド・モレ
キュラー・パソロジー(Exp.Mol.Path)9巻、279頁
(1968年)に記載されている改良したボーゲル試験
を用いた。
求める挙動についてのVCGB活性を評価するために、
ケップラー D.等、イクスペリメンタル・アンド・モレ
キュラー・パソロジー(Exp.Mol.Path)9巻、279頁
(1968年)に記載されている改良したボーゲル試験
を用いた。
【0019】実験の開始に先立ち、該動物には48時間
水を与えなかった。エタノール処置時に、該動物を4グ
ループに分け、続いて腹膜内投与した:第一グループ
(A)には、塩水溶液(15ml/kg)を与え、第二グル
ープ(B)には、VCGB(100mg/kg)、第三グル
ープ(C)には、GHB(100mg/kg)、第四グルー
プ(D)には、IVC(100ml/kg)を与えた。
水を与えなかった。エタノール処置時に、該動物を4グ
ループに分け、続いて腹膜内投与した:第一グループ
(A)には、塩水溶液(15ml/kg)を与え、第二グル
ープ(B)には、VCGB(100mg/kg)、第三グル
ープ(C)には、GHB(100mg/kg)、第四グルー
プ(D)には、IVC(100ml/kg)を与えた。
【0020】試験当日、該動物に2種の飲用容器を与
え、1方には水、もう1方には水とエタノールの混合物
(90:10v/v)を入れた。その金属飲み口は、電
源と接続しており、飲用容器を5回なめると、1回の電
気ショック(1mA)が10分間与えられ、動物に水−ア
ルコール溶液を飲みたい願望を抑え、克服するよう強制
するようになっている。該動物が水−アルコール溶液を
飲むのを拒み、動物の注意が水だけが入った容器にのみ
制限されていることは、効果の表れと見なされた。その
結果は、10分間になめた回数を処置した動物と対照の
動物とで比較して評価した。結果は以下の表1に示す。
え、1方には水、もう1方には水とエタノールの混合物
(90:10v/v)を入れた。その金属飲み口は、電
源と接続しており、飲用容器を5回なめると、1回の電
気ショック(1mA)が10分間与えられ、動物に水−ア
ルコール溶液を飲みたい願望を抑え、克服するよう強制
するようになっている。該動物が水−アルコール溶液を
飲むのを拒み、動物の注意が水だけが入った容器にのみ
制限されていることは、効果の表れと見なされた。その
結果は、10分間になめた回数を処置した動物と対照の
動物とで比較して評価した。結果は以下の表1に示す。
【0021】
【表1】 表1 処置した動物が10分間になめた回数 動物グループ なめた回数 A(塩水) 38.5±8.5 B(VCGB) 5.6±1.14* C(GHB) 11±2.4* ** D(IVC) 35.2±7.4 *P<0.01対A **P<0.05対B
【0022】ハント−マジクロウィッツ法(Hunt−
Majchrowicz method)により測定した、ラットにおける
禁断徴候のVCGBの効果 実験は、1ケージ当たり5匹のグループのウィスター雄
ラットを用い、21℃、一定の明暗交互条件で行い、標
準実験食餌を与えた。該動物には、10%エタノールを
任意の6時間、常習的に投与した。
Majchrowicz method)により測定した、ラットにおける
禁断徴候のVCGBの効果 実験は、1ケージ当たり5匹のグループのウィスター雄
ラットを用い、21℃、一定の明暗交互条件で行い、標
準実験食餌を与えた。該動物には、10%エタノールを
任意の6時間、常習的に投与した。
【0023】エタノール投与後8時間で、該動物を1グ
ループ当たり5匹の4グループに分けた。
ループ当たり5匹の4グループに分けた。
【0024】第一グループ(A)では、塩水溶液を腹膜
内に(15ml/kg)投与し、第二グループ(B)には、
VCGB(100mg/kg)を同じく腹膜内に投与し、第
三グループ(C)にはGHB(100mg/kg)、第四グ
ループ(D)には、IVC(100mg/kg)を与えた。
アルコール禁断徴候の発生に対して上記処置により引き
起こされる効果を評価する目的で、ラットにおける震顫
を測定したが、ヒトでは、それが最も特徴的な禁断徴候
であるためである。ハント(Hunt)およびマジクロウィ
ッツ(Majchrowicz)により記載された方法(ハント W.
A.およびマジクロウィッツ E.、ジャーナル・オブ・
ファーマコロジー・アンド・イクスペリメンタル・セラ
ポウティックス(Journal of Pharmacology and Experi
mental Therapeutics)、213巻、9−12頁(198
0年)参照)を用いて震顫数を評価した。結果を以下の
表2に示す。
内に(15ml/kg)投与し、第二グループ(B)には、
VCGB(100mg/kg)を同じく腹膜内に投与し、第
三グループ(C)にはGHB(100mg/kg)、第四グ
ループ(D)には、IVC(100mg/kg)を与えた。
アルコール禁断徴候の発生に対して上記処置により引き
起こされる効果を評価する目的で、ラットにおける震顫
を測定したが、ヒトでは、それが最も特徴的な禁断徴候
であるためである。ハント(Hunt)およびマジクロウィ
ッツ(Majchrowicz)により記載された方法(ハント W.
A.およびマジクロウィッツ E.、ジャーナル・オブ・
ファーマコロジー・アンド・イクスペリメンタル・セラ
ポウティックス(Journal of Pharmacology and Experi
mental Therapeutics)、213巻、9−12頁(198
0年)参照)を用いて震顫数を評価した。結果を以下の
表2に示す。
【0025】
【表2】 表2 動物グループ 30分 60分 90分 120分 A(塩水) 6±2.5 8±1.5 7±1.5 8±2.5 B(VCGB) 0±0.25 0±0 0±0.75 0±0.25 C(GHB) 2±0.5 1±0.5 2±1 3±1 D(IVC) 4±2 5±2 5±1.5 6±2
【0026】音刺激に付した場合、アルコールで常習的
に処置したラットの挙動を観察することにより評価した
禁断徴候におけるVCGBの効果 実験は、1ケージ当たり5匹のグループのウィスター雄
ラットを用い、21℃、一定の明暗交互条件で行い、標
準実験食餌を与えた。該動物には、10%エタノールを
任意の6時間、常習的に投与した。
に処置したラットの挙動を観察することにより評価した
禁断徴候におけるVCGBの効果 実験は、1ケージ当たり5匹のグループのウィスター雄
ラットを用い、21℃、一定の明暗交互条件で行い、標
準実験食餌を与えた。該動物には、10%エタノールを
任意の6時間、常習的に投与した。
【0027】エタノール投与後8時間で、該動物を1グ
ループ当たり10匹の4グループに分けた。第一グルー
プ(A)では、塩水溶液(15ml/kg)を腹膜内に投与
し、第二グループ(B)には、VCGB(100mg/k
g)を同じく腹膜内に投与し、第三グループ(C)には
GHB(100mg/kg)、最終グループ(D)には、I
VC(100mg/kg)を与えた。アルコール禁断徴候の
発生に対する上記処置により引き起こされる効果を評価
する目的で、電気ベル(100dB)により1分間の音
の放出による挙動反応(痙攣)の開始に対するラットの
感受性を観察した。実験は、処置後1時間、ラットの全
グループにおいて行い、結果は、以下の表3に示す。
ループ当たり10匹の4グループに分けた。第一グルー
プ(A)では、塩水溶液(15ml/kg)を腹膜内に投与
し、第二グループ(B)には、VCGB(100mg/k
g)を同じく腹膜内に投与し、第三グループ(C)には
GHB(100mg/kg)、最終グループ(D)には、I
VC(100mg/kg)を与えた。アルコール禁断徴候の
発生に対する上記処置により引き起こされる効果を評価
する目的で、電気ベル(100dB)により1分間の音
の放出による挙動反応(痙攣)の開始に対するラットの
感受性を観察した。実験は、処置後1時間、ラットの全
グループにおいて行い、結果は、以下の表3に示す。
【0028】
【表3】 表3 動物グループ 痙攣を起こした動物/処置した動物 A(塩水) 9/10 B(VCGB) 1/10 C(GHB) 4/10 D(IVC) 6/10
【0029】長期エタノール処置を受けたラットのCN
S(中枢神経系)における脂肪過酸化のVCGBの効果 本研究を行うことにより、VCGB投与に従い、マロン
アルデヒド(MDA)にいかなる変化が起こるかを評価
した。MDAは、エタノールの有害効果の結果として遊
離のラジカルにより損傷を受ける中枢神経系の傷付きや
すさの信頼出来る、かつ定量的な指標であるからであ
る。
S(中枢神経系)における脂肪過酸化のVCGBの効果 本研究を行うことにより、VCGB投与に従い、マロン
アルデヒド(MDA)にいかなる変化が起こるかを評価
した。MDAは、エタノールの有害効果の結果として遊
離のラジカルにより損傷を受ける中枢神経系の傷付きや
すさの信頼出来る、かつ定量的な指標であるからであ
る。
【0030】実験は、1ケージ当たり5匹のグループの
ウィスター雄ラットを用い、21℃、一定の明暗交互条
件で行い、標準実験食餌を与えた。それぞれ5匹の動物
からなる、ラットの2グループには、処置期間を通し、
10%エタノール水溶液を投与した。第三グループは、
処置を与えずに、標準的な実験規定食で保持した。エタ
ノール処置2カ月後、第一グループにVCGB水溶液
(100mg/kg)を単一腹膜内投与量で投与した。処置
後2、3日で、該動物を犠牲にして、迅速に脳を除去し
た。スレーターおよびソウヤーにより記載されている改
良測微法(スレーター(Slater)T.F.およびソウヤー
(Sawyer)B.C.、1971年、ジャーナル・オブ・バ
イオケミストリー・トキオ(J.Biochem.Tokyo)、8
巻、2180頁)を用いてMDAを測定した。組織を0
℃で10分間、トリス−HClの0.05M緩衝液、pH
7.4に保持し、その後、均質化した。大脳ホモジェネ
ートの1アリコート(0.5ml)を20%トリクロロ酢
酸(w/v)で抽出した。遠心分離後、上清0.9ml
をトリス−HClの0.026M緩衝液、pH7.0中、
0.67%チオバルビツール酸1mlに加えた。試料を沸
騰水中に10分間置き、冷却後、吸光度を分光光度計を
用いて、532nmで測定した。MDAは、ナノモル/
mgタンパク質で現された。試薬としてビシンコニン酸
(bicinchoninic acid)を用いる、スミス法(スミス
(Smith)等、1985年、アナリティカル・バイオケ
ミストリー、27巻、502頁)によりタンパク質を測
定した。以下の表4は、対照動物、エタノール投与後の
動物、およびエタノール+VCGB投与後の動物におけ
るMDAの量を示している。
ウィスター雄ラットを用い、21℃、一定の明暗交互条
件で行い、標準実験食餌を与えた。それぞれ5匹の動物
からなる、ラットの2グループには、処置期間を通し、
10%エタノール水溶液を投与した。第三グループは、
処置を与えずに、標準的な実験規定食で保持した。エタ
ノール処置2カ月後、第一グループにVCGB水溶液
(100mg/kg)を単一腹膜内投与量で投与した。処置
後2、3日で、該動物を犠牲にして、迅速に脳を除去し
た。スレーターおよびソウヤーにより記載されている改
良測微法(スレーター(Slater)T.F.およびソウヤー
(Sawyer)B.C.、1971年、ジャーナル・オブ・バ
イオケミストリー・トキオ(J.Biochem.Tokyo)、8
巻、2180頁)を用いてMDAを測定した。組織を0
℃で10分間、トリス−HClの0.05M緩衝液、pH
7.4に保持し、その後、均質化した。大脳ホモジェネ
ートの1アリコート(0.5ml)を20%トリクロロ酢
酸(w/v)で抽出した。遠心分離後、上清0.9ml
をトリス−HClの0.026M緩衝液、pH7.0中、
0.67%チオバルビツール酸1mlに加えた。試料を沸
騰水中に10分間置き、冷却後、吸光度を分光光度計を
用いて、532nmで測定した。MDAは、ナノモル/
mgタンパク質で現された。試薬としてビシンコニン酸
(bicinchoninic acid)を用いる、スミス法(スミス
(Smith)等、1985年、アナリティカル・バイオケ
ミストリー、27巻、502頁)によりタンパク質を測
定した。以下の表4は、対照動物、エタノール投与後の
動物、およびエタノール+VCGB投与後の動物におけ
るMDAの量を示している。
【0031】
【表4】 表4 対照動物およびエタノールおよびエタノール足すVCGBの投与後の動物におけ る、大脳MDAの分布 動物グループ MDA ナノモル/mgタンパク質 対照 0.543±0.19 エタノール 1.12±0.13 エタノール+VCGB 0.497±0.15
【0032】本発明の化合物を当業者によく知られた常
法により調製される通常の製薬形のいずれかで経口的ま
たは非経口的に投与する。これらの錠剤、カプセル、溶
液、シロップなどの形や注射可能な形は、固体経口単位
投薬量形および、例えば、バイアルやアンプル用の滅菌
溶液などの液体経口単位投薬量形のいずれもを含むもの
である。
法により調製される通常の製薬形のいずれかで経口的ま
たは非経口的に投与する。これらの錠剤、カプセル、溶
液、シロップなどの形や注射可能な形は、固体経口単位
投薬量形および、例えば、バイアルやアンプル用の滅菌
溶液などの液体経口単位投薬量形のいずれもを含むもの
である。
【0033】これらの製薬形態には、通常の溶媒、希釈
剤および賦形剤が用いられる。適宜、防腐剤、甘味料お
よび香料を加えても良い。このような物質の非限定的な
例は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリソ
ルベート、ソルビトール、澱粉、アビセル、タルクおよ
び当業者には自明なその他の物質である。
剤および賦形剤が用いられる。適宜、防腐剤、甘味料お
よび香料を加えても良い。このような物質の非限定的な
例は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリソ
ルベート、ソルビトール、澱粉、アビセル、タルクおよ
び当業者には自明なその他の物質である。
【0034】投与量は、責任ある内科医が患者の年令、
体重および総合的な体調を考慮して、適切な専門的判断
に基づき決定する。1日当たり5〜8mg/kg体重の投与
量でも効果的な結果が見られ得るが、最適な投与量範囲
は、10〜50mg/kg体重である。必要と思われる場合
は、本発明に包含される化合物は低い毒性であるので、
更に多くを与えても良い。
体重および総合的な体調を考慮して、適切な専門的判断
に基づき決定する。1日当たり5〜8mg/kg体重の投与
量でも効果的な結果が見られ得るが、最適な投与量範囲
は、10〜50mg/kg体重である。必要と思われる場合
は、本発明に包含される化合物は低い毒性であるので、
更に多くを与えても良い。
【0035】製薬投与形に従い予想される投薬量は、以
下であるが、これに制限されるものではない。 アンプル:5〜500mg カプセル:15〜50mg 錠剤 :15〜500mg 経口溶液:15〜50mg
下であるが、これに制限されるものではない。 アンプル:5〜500mg カプセル:15〜50mg 錠剤 :15〜500mg 経口溶液:15〜50mg
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョバンニ・スカパニーニ イタリア90500カタニア、サンタ・アガ タ・リ・バティアティ、ビア・デル・ボス コ7番 (72)発明者 クラウジオ・カバザ イタリア00186ローマ、ピアッツァ・カム ピテリ2番
Claims (5)
- 【請求項1】 アルコール中毒者における、禁断症状お
よびアルコールの渇望を抑制する薬剤の調製に用いるこ
とを特徴とする、式(I): 【化1】 (式中、Rは2〜5個の炭素原子を持つ直鎖状または分
枝状アシルである)、または式(I'): 【化2】 (式中、Rは上記で示した意味を持ち、X-は薬学的に
許容され得る酸のアニオンである)で示されるエステ
ル。 - 【請求項2】 Rがアセチル、プロピオニル、n−ブチ
リル、イソブチリルおよびイソバレリルの中から選ばれ
る、請求項1記載のエステル。 - 【請求項3】 X-が塩化物、臭化物、ヨウ化物、アス
パラギン酸塩(特に酸性アスパラギン酸塩)、クエン酸
塩(特に酸性クエン酸塩)、酒石酸塩、リン酸塩(特に
酸性リン酸塩)、フマル酸塩(特に酸性フマル酸塩)、
グリセロリン酸塩、ブドウ糖リン酸塩、乳酸塩、リンゴ
酸塩(特に酸性リンゴ酸塩)、オロト酸塩、シュウ酸塩
(特に酸性シュウ酸塩)、硫酸塩(特に酸性硫酸塩)、
トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、およびメタン
スルホン酸塩の中から選ばれる、請求項1または2記載
のエステル。 - 【請求項4】 アルコール中毒者における、禁断症状お
よびアルコールの渇望を抑制するための、式(I): 【化3】 (式中、Rは2〜5個の炭素原子を持つ直鎖状または分
枝状アシルである)、または式(I'): 【化4】 (式中、Rは上記で示した意味を持ち、X-は薬学的に
許容され得る酸のアニオンである)で示されるエステル
を活性成分として含むことを特徴とする、経口または非
経口投与可能な医薬組成物。 - 【請求項5】 式(I)または(I')で示されるエス
テルを5〜500mg含む単位投薬量形態である、請求項
4記載の組成物。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| IT93A000191 | 1993-03-26 | ||
| ITRM930191A IT1261432B (it) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | Uso di acil l- carnitina gammaidrossibutirrato per il trattamento dell'alcolismo. |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06321875A true JPH06321875A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=11401655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6055625A Pending JPH06321875A (ja) | 1993-03-26 | 1994-03-25 | アルコール中毒症の処置のためのアシルl−カルニチンエステル |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0616805B1 (ja) |
| JP (1) | JPH06321875A (ja) |
| AT (1) | ATE167056T1 (ja) |
| DE (1) | DE69410866T2 (ja) |
| DK (1) | DK0616805T3 (ja) |
| ES (1) | ES2118357T3 (ja) |
| IT (1) | IT1261432B (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1089762C (zh) * | 1995-04-21 | 2002-08-28 | 纽罗研究公司 | 苯并咪唑化合物及其用作gabaa受体复合物调节器的用途 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IT1217783B (it) * | 1988-06-03 | 1990-03-30 | Farmaceutico Ct S R L Lab | Impiego di salo dell,acido gamma idrossi butirrico per la preparazione di composizioni farmaceutiche adatta ad essereimpiegate nella terapia dell,alcolismo e composizioni relative |
| IT1240760B (it) * | 1990-02-12 | 1993-12-17 | Sigma Tau Ind Farmaceuti | Esteri di acil-l-carnitine con l'acido gamma-idrossibutirrico e composizioni farmaceutiche che li contengono per l'inibizione della degenerazione neuronale e nel trattamento del coma. |
| IT1248321B (it) * | 1991-05-15 | 1995-01-05 | Sigma Tau Ind Farmaceuti | Uso di esteri di acil l-carnitine con l'acido gamma-idrossibutirrico per produrre composizioni farmaceutiche per il trattamento di epatopatie |
-
1993
- 1993-03-26 IT ITRM930191A patent/IT1261432B/it active IP Right Grant
-
1994
- 1994-03-21 EP EP94830122A patent/EP0616805B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-03-21 AT AT94830122T patent/ATE167056T1/de not_active IP Right Cessation
- 1994-03-21 DK DK94830122T patent/DK0616805T3/da active
- 1994-03-21 ES ES94830122T patent/ES2118357T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-03-21 DE DE69410866T patent/DE69410866T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-03-25 JP JP6055625A patent/JPH06321875A/ja active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69410866D1 (de) | 1998-07-16 |
| HK1009326A1 (en) | 1999-05-28 |
| EP0616805A1 (en) | 1994-09-28 |
| ES2118357T3 (es) | 1998-09-16 |
| ITRM930191A0 (it) | 1993-03-26 |
| IT1261432B (it) | 1996-05-23 |
| ITRM930191A1 (it) | 1994-09-26 |
| EP0616805B1 (en) | 1998-06-10 |
| ATE167056T1 (de) | 1998-06-15 |
| DE69410866T2 (de) | 1998-10-15 |
| DK0616805T3 (da) | 1999-02-01 |
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