JPH06329671A - 新規アルカロイド及びその用途 - Google Patents

新規アルカロイド及びその用途

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JPH06329671A
JPH06329671A JP14128693A JP14128693A JPH06329671A JP H06329671 A JPH06329671 A JP H06329671A JP 14128693 A JP14128693 A JP 14128693A JP 14128693 A JP14128693 A JP 14128693A JP H06329671 A JPH06329671 A JP H06329671A
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JP
Japan
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compound
fraction
fractions
formula
distilled water
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Application number
JP14128693A
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English (en)
Inventor
Naoki Asano
直樹 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Publication date
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  • Saccharide Compounds (AREA)
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐糖能の異常(低下)が認められる疾患の治
療に有用な医薬を提供する。 【構成】 顕著な糖水解酵素阻害活性を有するアルカロ
イド(たとえば、式(I)、式(III)などで表わされ
る化合物)、および当該アルカロイドを有効成分とする
糖水解酵素阻害剤。 (式中、Rは水素原子又は水酸基を示す。) (式中、R乃至Rの何れか一つは、−D−グルコピ
ラノシル基もしくはα−D−ガラクトピラノシル基であ
り、残りは水素原子である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規アルカロイドに関
するものである。詳しくは、血糖低下剤等の医薬として
利用可能な糖水解酵素阻害剤として有用な新規アルカロ
イドとその用途に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】グルコースを単独でまたはこ
れを構成する炭水化物を食料及び飲料として摂取する
と、過血糖症を発症する。この過血糖症状は健康なヒト
の場合では、やがて改善され正常レベルの血糖値が維持
される。これは血中のグルコースが代謝されるためであ
る。
【0003】しかし、糖尿病症状に代表される耐糖能の
異常(低下)が認められる疾患では過血糖症状が長時間
持続することになり、その結果、前糖尿病から糖尿病へ
の進行の促進、症状の悪化が成される。その他、この過
血糖症状が成因の一つとされる疾病、又は悪化の原因と
される疾病も多く知られ、例えば肥満、高トリグリセリ
ド血症、高インスリン血症等が挙げられる。
【0004】これら耐糖能の異常(低下)が認められる
疾患の治療薬として、インスリン又は経口血糖降下薬を
それぞれ単独に、或るいは必要に応じて併用される。経
口血糖降下薬は、インスリン非依存型糖尿病の治療に広
く使われている。しかし、従来の経口血糖降下薬は副作
用が強く、使用にあたっては十分な注意が必要である。
経口血糖降下薬を代表するスルホニル尿素薬を例にとる
と、その副作用として消化器症状(食欲不振、悪心、下
痢など)、造血器障害(貧血、白血球減少症など)、肝
機能障害などの重篤なものが知らている。
【0005】そこで、耐糖能の異常(低下)が認められ
る疾患の治療に有用な医薬の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、新規なアルカ
ロイドに顕著な糖水解酵素阻害活性を有することを見い
出し本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、 (1) 下記式(I) (式中、R1は水素原子又は水酸基を示す。)で表され
るアルカロイド(以下、R1が水素原子を示すアルカロ
イドを化合物01、R1が水酸基を示すアルカロイドを
化合物02という。)。 (2) 下記式(II) で表されるアルカロイド(以下、化合物03とい
う。)。 (3) 下記式(III) (式中、R2〜R5は下記表2を示す。) 表2 で表されるアルカロイド。 (4) 下記式(IV) (式中、R6はβ−グルコピラノシル基を示す。)で表
されるアルカロイド(以下、化合物12という。)。 (5) 化合物1〜12(以下、まとめて本発明の化合
物という。)を有効成分とする血糖低下剤に関する。
【0008】本発明の化合物は、桑属植物を熱抽出によ
り得たエキスにエタノール又はメタノールを加え、その
可溶画分を各種イオン交換樹脂を用いたカラムクロマト
グラフ法で処理することにより得られる。
【0009】詳細には、桑白皮又は乾燥桑葉粉末又は桑
椹を熱水で抽出後、エタノール又はメタールを加え、ア
ルコール不溶部を除き、可溶部を強酸性カチオン交換樹
脂、弱酸性交換樹脂(アンモニウム塩型)、強塩基性ア
ニオン交換樹脂等で処理することにより、本発明の化合
物を分離することができる。分離が不十分な本発明の化
合物については、CM−セファデックス C−25(ア
ンモニウム塩型)で0.01〜0.05規定のアンモニ
ア水で分画を行うか、ダウエックス50W×8(ピリジ
ン塩型)で0.1Mピリジン−酢酸緩衝液(pH6.
0)で分画を行うと完全な分離ができる。
【0010】次に、本発明の化合物が顕著な優れた糖水
解酵素阻害活性を有することについて、実験例を示し、
詳細に説明する。
【0011】実験例1 0.2Mマレイン酸緩衝液(pH5.8)0.05m
l、本発明の化合物水溶液(0.08ml)、酵素溶液
(ラット小腸刷子縁膜)0.02mlを含む反応液を3
7°Cで10分間プレインキュベートした。次に、0.
1M基質(マルトース、スクロース、パラチノース、ト
レハロース、ラクトース、セロビオース)溶液0.05
ml加えることにより反応を開始し、37°Cで10〜
30分間インキュベートした。反応後、100°Cで5
分間加熱し、反応を停止させた。冷却後、その反応液
0.05mlを市販のグルコースBテストワコー(和光
純薬工業)の発色液3mlに加え、37°Cで20分間
インキュベートし、遊離したD−グルコースを505n
mで比色定量した。
【0012】イネα−グルコシダーゼ、ブタ腎臓トレハ
ラーゼの場合も、基質として0.1Mマルトースあるい
はトレハロース水溶液を用い、上記の方法に準じて行っ
た。
【0013】実験例2 0.2M酢酸緩衝液(pH5.0)0.2ml、本発明
の化合物水溶液0.1ml、酵素(アーモンドβ−グル
コシダーゼ)溶液0.05ml、蒸留水0.45mlを
含む反応液を0°Cで30分間プレインキュベートし
た。次に、0.01M p−ニトロフェニル−β−D−
グルコシド水溶液0.2ml加えることにより反応を開
始し、37°Cで30分間インキュベートした。反応
後、0.4M炭酸ナトリウム2mlを加え、反応を停止
させ、遊離したp−ニトロフェノールを400nmで比
色定量した。
【0014】その他の酵素(パン酵母α−グルコシダー
ゼ、α−マンノシダーゼ、α又はβ−ガラクトシダー
ゼ)阻害活性についても、それぞれ適当なp−ニトロフ
ェニル−D−グリコシドを基質に用い、上記の方法に準
じて行った。
【0015】結果を表3〜5に示す。
【0016】表3 50%阻害量(IC50:M)
【0017】表4 50%阻害量(IC50:M)
【0018】表5 50%阻害量(IC50:M)
【0019】上記表3〜5から明らかなように、本発明
の化合物が顕著な糖水解酵素阻害活性を有し、血糖低下
剤等の医薬として利用可能な糖水解酵素阻害剤として有
用であることが確認された。
【0020】また、ICR系のマウスを用いて、経口投
与において本発明の化合物の急性毒性を調べたところ1
g/kgで死亡例が見られず、毒性が少なく、安全性の
高いことが確認された。
【0021】次に、本発明の化合物の投与量および製剤
化について説明する。
【0022】本発明の化合物はそのまま、あるいは慣用
の製剤担体と共に動物および人に投与することができ
る。投与形態としては、特に限定がなく、必要に応じ適
宜選択して使用され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒
剤、散剤等の経口剤、注射剤、坐剤等の非経口剤が挙げ
られる。
【0023】経口剤として所期の効果を発揮するために
は、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、通
常成人で本発明の化合物の重量として30〜1000m
gを、1日数回に分けての服用が適当と思われる。
【0024】経口剤は、例えばデンプン、乳糖、白糖、
マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスタ
ーチ、無機塩類等を用いて常法に従って製造される。
【0025】この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他
に、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進
剤、矯味剤、着色剤、香料等を使用することができる。
それぞれの具体例は以下に示す如くである。
【0026】[結合剤]デンプン、デキストリン、アラ
ビアゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロー
ス、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロ
ゴール。
【0027】[崩壊剤]デンプン、ヒドロキシプロピル
スターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチ
ルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース。
【0028】[界面活性剤]ラウリル硫酸ナトリウム、
大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート
80。
【0029】[滑沢剤]タルク、ロウ類、水素添加植物
油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ポリエチレングリコール。
【0030】[流動性促進剤]軽質無水ケイ酸、乾燥水
酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ
酸マグネシウム。
【0031】また、本発明の化合物は、懸濁液、エマル
ジョン剤、シロップ剤、エリキシル剤としても投与する
ことができ、これらの各種剤形には、矯味矯臭剤、着色
剤を含有してもよい。
【0032】非経口剤として所期の効果を発揮するため
には、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、
通常成人で本発明の化合物の重量として1日1〜300
mgまでの静注、点滴静注、皮下注射、筋肉注射が適当
と思われる。
【0033】この非経口剤は常法に従って製造され、希
釈剤として一般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖
水溶液、注射用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ
油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等を用いることができる。さらに必要に
応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。ま
た、この非経口剤は安定性の点から、バイアル等に充填
後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分を除去し、使
用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもでき
る。さらに、必要に応じて適宜、等張化剤、安定剤、防
腐剤、無痛化剤等を加えても良い。
【0034】その他の非経口剤としては、直腸内投与の
ための坐剤等が挙げられ、常法に従って製造される。
【0035】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるもので
はない。
【0036】実施例1 乾燥桑白皮細末10kgを20lの熱水で2時間3回抽
出した。抽出液を合わせ冷却後、同量のメタールを加え
4°Cで一夜放置した。不溶物をチーズクロスで濾過
し、濾液をアンバーリスト15(H型)1.5lのカラ
ムクロマトグラフィーに付し、50%メタノールでカラ
ムを洗浄後、0.5規定アンモニア水5lで溶出した。
溶出液は減圧下で水を留去すると82gの褐色固体を得
た。その1/4量を少量の蒸留水に溶解し、アンバーラ
イトCG−50(NH4型)を充填したカラム(Ф4×
85cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出した。溶出
液を20g分画で150分画まで溶出した後、0.1規
定アンモニア水でさらに150分画まで溶出を行った。
蒸留水で溶出した31〜48分画をA分画、46〜60
分画をB分画、61〜11画分をC画分、0.1規定ア
ンモニア水で溶出した97〜140分画をD分画とし、
同操作をさらに3回行い、A、B、C、D画分をプール
し、減圧下で濃縮乾固するとA画分として9.6g、B
画分として4.3g、C画分として9.6g、D画分と
して4.0gの固体を得た。
【0037】A画分を強塩基性陰イオン交換樹脂ダウエ
ックス1×2(OH型)200mlに通過させて、陰イ
オン性物質を除いた。この溶液を減圧下濃縮し、濃縮液
をダウエックス1×2(OH型)を充填したカラム(Ф
2.5×90cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し
た。溶出液を20g分画で集め、22〜30分画をA−
1分画、31〜60分画をA−2分画、61〜84分画
をA−3分画、100〜124分画をA−4分画とし、
それぞれの分画を減圧下濃縮乾固すると、A−1分画と
して0.85g、A−2分画として0.8g、A−3分
画として0.3g、A−4分画として0.22gの固体
を得た。
【0038】A−1分画を少量の蒸留水に溶解し、強酸
性陽イオン交換樹脂ダウエックス50W×8(ピリジン
塩型)を充填したカラム(Ф1.2×65cm)の上端
に注ぎ、0.1Mピリジン酢酸緩衝液(pH6.0)で
展開溶出し、溶出液を10g分画で集めた。41〜47
分画を集め減圧下濃縮し、少量のダウエックス1×2
(OH型)に通過させ、この溶液を凍結乾燥することに
より、下記の物理化学的性質を有する2−O−α−D−
グルコピラノシル−デオキシノジリマイシン(化合物0
4)50mgを得た。また、49〜58画分を濃縮後、
少量のダウエックス1×2(OH型)で処理した溶液を
凍結乾燥することにより、下記の物理化学的性質を有す
る2−O−α−D−ガラクトピラノシル−デオキシノジ
リマイシン(化合物10)50mgを得た。さらに、6
1〜66分画を同様に処理することにより、下記の物理
化学的性質を有する6−O−α−D−ガラクトピラノシ
ル−デオキシノジリマイシン(化合物11)7mgを得
た。
【0039】化合物04 性状: 白色粉末 比旋光度: [α]D=+101.1°(c=0.1,
2O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.27(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図4に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0040】化合物10 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=+118.8°(c=0.1,
2O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.26(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図10に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0041】化合物11 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=+107.0°(c=0.1,
2O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.26(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図11に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0042】A−2画分を少量の蒸留水に溶解し、ダウ
エックス1×2(OH型)を充填したカラム(Ф1.5
×95cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出した。溶
出液を10g分画で集め、29〜33分画を濃縮し、凍
結乾燥することにより、下記の理化学的性質を有する6
−O−β−D−グルコピラノシル−デオキシノジリマイ
シン(化合物09)10mgを得た。37〜42画分を
同様に凍結乾燥することにより、下記の理化学的性質を
有する4−O−β−D−グルコピラノシル−デオキシノ
ジリマイシン(化合物08)37mgを得た。44〜4
9画分を濃縮後、凍結乾燥することにより、下記の理化
学的性質を有する2−O−β−D−グルコピラノシル−
デオキシノジリマイシン(化合物06)を得た。52〜
60分画を濃縮後、凍結乾燥することにより、下記の理
化学的性質を有する3−O−α−D−グルコピラノシル
−デオキシノジリマイシン(化合物5)15mgを得
た。
【0043】化合物09 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=−20.4°(c=0.1,H2
O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.30(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図9に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0044】化合物08 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=−23.4°(c=0.1,H2
O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.30(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図8に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0045】化合物06 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=−23.9°(c=0.1,H2
O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.32(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図6に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0046】化合物05 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=+96.4°(c=0.1,H2
O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.30(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図5に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0047】A−3画分を少量の蒸留水に溶解し、ダウ
エックス50W×8(ピリジン塩型)を充填したカラム
(Ф1×46cm)の上端に注ぎ、0.1Mピリジン酢
酸緩衝液(pH6.0)で展開溶出し、溶出液を5g分
画で集めた。43〜58分画を濃縮し、少量のダウエッ
クス1×2(OH型)で処理した溶液を凍結乾燥するこ
とにより、下記の理化学的性質を有する1,2α,3
β,4α,6β−ペンタ−ハイドロキシノルトロパン
(化合物2)44mgを得た。
【0048】化合物02 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=+23.1°(c=0.8,H2
O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.44(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図2に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0049】A−4分画を少量の蒸留水に溶解し、ダウ
エックス50W×8(ピリジン塩型)を充填したカラム
(Ф1×46cm)の上端に注ぎ、0.1Mピリジン緩
衝液(pH6.0)で展開溶出し、溶出液を5g分画で
集めた。58〜76分画を濃縮し、少量のダウエックス
1×2(OH型)で処理した溶液を凍結乾燥することに
より、下記の理化学的性質を有する3−O−β−D−グ
ルコピラノシル−デオキシノジリマイシン(化合物7)
95mgを得た。
【0050】化合物07 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=−10.7°(c=0.1,H2
O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.32(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図7に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0051】B画分を少量の蒸留水に溶解し、ダウエッ
クス1×2(OH型)を充填したカラム(Ф2.5×9
5cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶出液を
20g分画で集めた。37〜46分画を濃縮し、凍結乾
燥することにより、下記の理化学的性質を有する1,2
α,3β,4α−テトラヒドロキシノルトロパン(化合
物1)176mgを得た。
【0052】化合物01 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=+29.1°(c=1,H2O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.44(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図1に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0053】D画分を少量の水に溶解し、ダウエックス
1×2(OH型)を充填したカラム(Ф2.5×95c
m)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶出液を20
g分画で集めた。21〜25画分をD−1画分、31〜
34画分をD−2画分、35〜42画分をD−3画分、
53〜68画分をD−4画分とし、それぞれの画分を減
圧下濃縮乾固すると、D−1画分として0.66g、D
−2画分として0.22g、D−3画分として0.58
g、D−4画分として0.16の固体を得る。
【0054】D−1画分を少量の蒸留水に溶解し、CM
セファデックス C−25(NH4型)を充填したカラ
ム(Ф2.2×65cm)の上端に注ぎ、0.01規定
のアンモニア水で展開溶出し、溶出液を10g分画で集
めた。64〜78分画を濃縮後、凍結乾燥することによ
り、下記の理化学的性質を有する3−エピファゴミン
(1,2,5−トリデオキシ−1,5−イミノ−D−ア
ロ−ヘキシトール,化合物3)40mgを得た。
【0055】化合物03 性状:白色結晶 比旋光度: [α]D=+26.6°(c=0.8,H2
O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.37(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図3に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0056】D−4画分を少量の蒸留水に溶解し、ダウ
エックス1×2(OH型)を充填したカラム(Ф1.5
×95cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶出
液を10g分画で集めた。その33〜44分画を濃縮
し、凍結乾燥することにより、下記の理化学的性質を有
する1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−2−O−β
−D−グルコピラノシル−D−アラビニトール(化合物
12)135mgを得た。
【0057】化合物12 性状:白色粉末 比旋光度: [α]D=−29.8°(c=0.73,
2O) HPTLCシリカゲル60F254(メルク)薄層クロ
マトグラフィー: Rf=0.36(n−プロパノー
ル:酢酸:水=4:1:1で展開) 図12に核磁気共鳴スペクトルチャートを示す。
【0058】実施例2 乾燥桑葉粉末1kgに蒸留水6lを加え、100°Cで
2時間加熱した。冷却後、同量のメタノールを加え、4
°Cで一夜放置後、セライトで濾過した。濾液をアンバ
ーリスト15(H型)250mlのカラムクロマトに付
し、50%メタノールでカラムを洗浄後、0.5規定ア
ンモニア水1lで溶出し、溶出液を濃縮乾固すると12
gの褐色固体を得た。その1/2量を少量の蒸留水に溶
解し、アンバーライトCG−50(NH4型)を充填し
たカラム(Ф2.5×90cm)の上端に注ぎ、蒸留水
で展開溶出し、溶出分画を20g分画で集めた。26〜
31分画をA画分、32〜37分画をB画分、38〜5
7画分をC画分、0.5規定のアンモニア水で溶出した
画分をD画分とした。残り1/2量も同操作を行い、
A、B、C、D画分をプールし、濃縮乾固するとA画分
として0.95g、B画分として0.12g、C画分と
して1.3g、画分として0.6gの固体を得た。
【0059】A画分を少量の蒸留水に溶解し、ダウエッ
クス1×2(OH型)を充填したカラム(Ф1.5×9
5cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶出液を
10g分画で集めた。18〜25分画を濃縮し、ダウエ
ックス50W×8(ピリジン塩型)を充填したカラム
(Ф1×46cm)の上端に注ぎ、0.1Mピリジン酢
酸緩衝液(pH6.0)で展開溶出し、溶出液を5g分
画で集めた。24〜36分画を濃縮し、少量のダウエッ
クス1×2(OH型)で処理した溶液と凍結乾燥するこ
とにより、化合物10 600mgを得た。
【0060】B画分を少量の蒸留水に溶解し、ダウエッ
クス1×2(OH型)を充填したカラム(Ф1.5×9
5cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶出液を
10g分画で集めた。26〜34分画を濃縮し、凍結乾
燥することにより、化合物140mgを得た。
【0061】D画分を少量の水に溶解し、ダウエックス
1×2(OH型)を充填したカラム(Ф1.5×95c
m)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶出液を10
g分画で集めた。33〜43分画を濃縮後、凍結乾固す
ることにより、化合物12を得た。
【0062】実施例3 乾燥桑椹(桑の果実)500gを1lの熱水で2時間2
回抽出した。抽出液を合わせ冷却後、同量のメタノール
を加え、4°Cで一夜放置した。不溶物をチーズクロス
で濾過し、濾液をアンバーリスト15(H型)100m
lのカラムクロマトグラフに付し、50%メタノールで
カラムを洗浄後、0.5規定アンモニア水500mlで
溶出した。溶出液を濃縮乾固すると2.8gの褐色固体
を得た。これを少量の蒸留水に溶解し、アンバーライト
CG−50(NH4型)を充填したカラム(Ф2.5×
90cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶出液
を20g分画で50分画まで集めた。蒸留水溶出画分を
濃縮乾固すると1gの褐色固体を得た。これをA画分と
した。また、同カラムを0.5規定のアンモニア水50
0mlで溶出した画分を濃縮乾固すると150mgの褐
色固体を得た。これをB画分とした。
【0063】A画分を少量の蒸留水に溶解し、ダウエッ
クス1×2(OH型)を充填したカラム(Ф1.5×9
5cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶出液を
10g分画で集めた。26〜30分画を濃縮後、アンバ
ーライトCG−50(NH4型)を充填したカラム(Ф
1×65cm)の上端に注ぎ、蒸留水で展開溶出し、溶
出液を6g分画で集めた。9〜12分画を濃縮後、凍結
乾燥することにより、化合物1 35mgを得た。
【0064】実施例4 コーンスターチ 44g 結晶セルロース 40g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 化合物1 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、打錠機にて
圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得た。この錠剤一
錠には、化合物1が20mg含有されており、成人1日
3〜10錠を数回にわけて服用する。
【0065】実施例5 結晶セルロース 84.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 化合物4 10g 計 100g 上記の処方に従って、およびの一部を均一に混合
し、圧縮成型した後、粉砕し、およびの残量を加え
て混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠200mgの錠
剤を得た。この錠剤一錠には、化合物4が20mg含有
されており、成人1日3〜10錠を数回にわけて服用す
る。
【0066】実施例6 結晶セルロース 79.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 50g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 化合物5 10g 計 145g 上記の処方に従って、およびを均一に混合し、常
法によりねつ和し、押し出し造粒機により造粒し、乾燥
・解砕した後、およびを混合し、打錠機にて圧縮成
型して一錠200mgの錠剤を得た。この錠剤一錠に
は、化合物5が20mg含有されており、成人1日3〜
10錠を数回にわけて服用する。
【0067】実施例7 コーンスターチ 84g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g 化合物7 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、圧縮成型機
にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、篩別して顆粒剤
を得た。この顆粒剤1gには、化合物7が100mg含
有されており、成人1日0.6〜2gを数回にわけて服
用する。
【0068】実施例8 結晶セルロース 86.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 35g 化合物8 10g 計 131.5g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、ねつ和し
た。押し出し造粒機により造粒後、乾燥し、篩別して顆
粒剤を得た。この顆粒剤1gには、化合物8が100m
g含有されており、成人1日0.6〜2gを数回にわけ
て服用する。
【0069】実施例9 コーンスターチ 89.5g 軽質無水ケイ酸 0.5g 化合物10 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、200mg
を2号カプセルに充填した。このカプセル剤1カプセル
には、化合物10が20mg含有されており、成人1日
3〜10カプセルを数回にわけて服用する。
【0070】実施例10 注射用蒸留水 89.5g 大豆油 5g 大豆リン脂質 2.5g グリセリン 2g 化合物11 1g 全量 100g 上記の処方に従ってをおよびに溶解し、これに
との溶液を加えて乳化し、注射剤を得た。
【0071】
【発明の効果】本発明の糖水解酵素阻害剤は、顕著な糖
水解酵素阻害作用を有し、血糖低下剤として有用であ
る。
【0071】また、近年、細胞表面の糖蛋白質鎖(レセ
プター、細胞接着因子等)は免疫系の反応、癌の転移及
びHIV(エイズウイルス)の細胞への融合などに関与
していることが明らかにされた。本発明は、この糖蛋白
質鎖が形成される際に働く糖水解酵素を顕著に阻害する
ことから、血糖低下剤のみに限られず、この糖蛋白質鎖
が関与する疾患の治療薬として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物01の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図2】化合物02の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図3】化合物03の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図4】化合物04の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図5】化合物05の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図6】化合物06の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図7】化合物07の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図8】化合物08の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図9】化合物09の核磁気共鳴スペクトルチャートで
ある。
【図10】化合物10の核磁気共鳴スペクトルチャート
である。
【図11】化合物11の核磁気共鳴スペクトルチャート
である。
【図12】化合物12の核磁気共鳴スペクトルチャート
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 17/02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) (式中、R1は水素原子又は水酸基を示す。)で表され
    るアルカロイド。
  2. 【請求項2】 下記式(II) で表されるアルカロイド。
  3. 【請求項3】 下記式(III) (式中、R2〜R5は下記表1を示す。) 表1 で表されるアルカロイド。
  4. 【請求項4】 下記式(IV) (式中、R6はβ−グルコピラノシル基を示す。)で表
    されるアルカロイド。
  5. 【請求項5】 下記式(I)、 (式中、R1は水素原子又は水酸基を示す。) 下記式(II) 下記式(III)、 (式中、R2〜R5は下記表1を示す。) 表1 又は下記式(IV) (式中、R6はβ−グルコピラノシル基を示す。)で表
    されるアルカロイドを有効成分とする糖水解酵素阻害
    剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100237974B1 (ko) * 1997-03-05 2000-01-15 윤영달 상백피를 주성분으로 함유하는 당뇨환자용 과자류 조성물
CN103487547A (zh) * 2013-09-27 2014-01-01 山东省中医药研究院 一种快速鉴别桑白皮、蜜桑白皮的方法
JP2016510306A (ja) * 2012-05-08 2016-04-07 セリックスビオ プライヴェート リミテッド 高血糖の治療のための組成物及び方法
JP2021136873A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 サントリーホールディングス株式会社 オフフレーバーが低減された緑茶飲料

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