JPH0633265B2 - テイリバリンの製造方法 - Google Patents
テイリバリンの製造方法Info
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- JPH0633265B2 JPH0633265B2 JP21124286A JP21124286A JPH0633265B2 JP H0633265 B2 JPH0633265 B2 JP H0633265B2 JP 21124286 A JP21124286 A JP 21124286A JP 21124286 A JP21124286 A JP 21124286A JP H0633265 B2 JPH0633265 B2 JP H0633265B2
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は抗腫瘍、抗菌性等の種々の薬理活性を有するピ
ロロ−1,4−ベンゾジアゼピン系化合物に関する。特
にその11位にインドール環を含む点でその構造上の特
徴から興味がもたれている式(III) で表されるティリバリンの新規な製造法に関する。
ロロ−1,4−ベンゾジアゼピン系化合物に関する。特
にその11位にインドール環を含む点でその構造上の特
徴から興味がもたれている式(III) で表されるティリバリンの新規な製造法に関する。
(従来技術及びその問題点) ティリバリンを化学的に製造する方法については従来、
N,Mohr and H.Budzikiewiczの方法、(Tetrahedron,38,
147(1982))が知られているに過ぎない。この製法は先
づN−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリンを酸ク
ロリドとしたのち、エーテル中、インドールのグニヤ試
薬と反応させ3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L
−プロリル)インドールとし接触還元して3−L−プロ
リルインドールを製造する。そしてこの3−L−プロリ
ルインドールを3−メトキシ−2−ニトロ安息香酸とテ
トラヒドロフラン中、縮合剤(カルボニルジイミダゾー
ル)の存在下に縮合して3−〔N−(3−メトキシ−2
−ニトロ)ベンゾイル〕L−プロリルインドールを製造
したのち、該化合物をエタノール中パラジウム炭素触媒
下に接触還元縮合することによりティリバリンとする方
法である。
N,Mohr and H.Budzikiewiczの方法、(Tetrahedron,38,
147(1982))が知られているに過ぎない。この製法は先
づN−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリンを酸ク
ロリドとしたのち、エーテル中、インドールのグニヤ試
薬と反応させ3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L
−プロリル)インドールとし接触還元して3−L−プロ
リルインドールを製造する。そしてこの3−L−プロリ
ルインドールを3−メトキシ−2−ニトロ安息香酸とテ
トラヒドロフラン中、縮合剤(カルボニルジイミダゾー
ル)の存在下に縮合して3−〔N−(3−メトキシ−2
−ニトロ)ベンゾイル〕L−プロリルインドールを製造
したのち、該化合物をエタノール中パラジウム炭素触媒
下に接触還元縮合することによりティリバリンとする方
法である。
しかしながら、この方法はインドール環の導入に際して
インドールのグリニヤル試薬を使用しなければならず、
且つN−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリンの酸
塩化物との縮合収率も53%と低いものである。しか
も、このN−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリン
の酸塩化物とインドールのグリニヤ試薬との縮合反応に
おいてはかなりの程度でプロリン核のラセミ化反応を伴
う欠点がある。さらに最終工程の3−〔N−(3−メト
キシ−2−ニトロ)ベンゾイル〕−L−プロリンインド
ールからティリバリンを製造する工程は立体選択性が乏
しく下記(A)、(B)の2種類の立体異性体が同程度
の割合で生成する(生成比は(A):(B)=48:5
2) 従って両者の分離は繁雑にならざるを得ない。
インドールのグリニヤル試薬を使用しなければならず、
且つN−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリンの酸
塩化物との縮合収率も53%と低いものである。しか
も、このN−ベンジルオキシカルボニル−L−プロリン
の酸塩化物とインドールのグリニヤ試薬との縮合反応に
おいてはかなりの程度でプロリン核のラセミ化反応を伴
う欠点がある。さらに最終工程の3−〔N−(3−メト
キシ−2−ニトロ)ベンゾイル〕−L−プロリンインド
ールからティリバリンを製造する工程は立体選択性が乏
しく下記(A)、(B)の2種類の立体異性体が同程度
の割合で生成する(生成比は(A):(B)=48:5
2) 従って両者の分離は繁雑にならざるを得ない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らはティリバリンを化学的に製造するに際し
て、その製造過程においてラセミ化を伴わず、しかも立
体選択的にインドール環を導入しうる方法を鋭意検討し
た。その結果、N−(2−アミノ−3−ヒドロキシベン
ゾイル)−L−プロリナールアセタールを原料として使
用することにより、インドールに何ら化学的修飾を施す
ことなく、ある種の条件下にN−(2−アミノ−3−ヒ
ドロキシベンゾイル)−L−プロリナールがインドール
と直接反応して一段でしかも好収率にティリバリンが製
造できること、しかも極めて立体選択的に反応が進行し
前記(A)の構造をもつものがほぼ選択的に生成するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
て、その製造過程においてラセミ化を伴わず、しかも立
体選択的にインドール環を導入しうる方法を鋭意検討し
た。その結果、N−(2−アミノ−3−ヒドロキシベン
ゾイル)−L−プロリナールアセタールを原料として使
用することにより、インドールに何ら化学的修飾を施す
ことなく、ある種の条件下にN−(2−アミノ−3−ヒ
ドロキシベンゾイル)−L−プロリナールがインドール
と直接反応して一段でしかも好収率にティリバリンが製
造できること、しかも極めて立体選択的に反応が進行し
前記(A)の構造をもつものがほぼ選択的に生成するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は式(I) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して低級アルキル
基またはアラルキル基を示す)で表されるN−(2−ア
ミノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナール
アセタールを有機溶媒中、式(II) (式中、R3、R4およびR5はそれぞれ独立してアルキ
ル基またはアラルキル基を、またXはハロゲン原子を示
す)で表されるシリル化剤にて処理したのちルイス酸の
存在下にインドールと反応させることを特徴とする式
(III) で表されるティリバリンの製造法である。
基またはアラルキル基を示す)で表されるN−(2−ア
ミノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナール
アセタールを有機溶媒中、式(II) (式中、R3、R4およびR5はそれぞれ独立してアルキ
ル基またはアラルキル基を、またXはハロゲン原子を示
す)で表されるシリル化剤にて処理したのちルイス酸の
存在下にインドールと反応させることを特徴とする式
(III) で表されるティリバリンの製造法である。
本発明は原料として式(I)のN−(2−アミノ−3−
ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナールアセタール
を用いる。この原料は以下に示すような方法で比較的簡
単に製造できる化合物である。一つの方法はN−ベンジ
ルオキシカルボニル−L−プロリナールまたはN−第三
級ブトキシカルボニル−L−プロリナールをアセタール
化したのちそれぞれ接触還元または酸接触させて得られ
るL−プロリナールアセタールまたはその塩酸塩を下記
式(IV) で表される2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸と縮合
剤の存在下に反応させて製造する方法である。
ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナールアセタール
を用いる。この原料は以下に示すような方法で比較的簡
単に製造できる化合物である。一つの方法はN−ベンジ
ルオキシカルボニル−L−プロリナールまたはN−第三
級ブトキシカルボニル−L−プロリナールをアセタール
化したのちそれぞれ接触還元または酸接触させて得られ
るL−プロリナールアセタールまたはその塩酸塩を下記
式(IV) で表される2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸と縮合
剤の存在下に反応させて製造する方法である。
別の方法として式(V) で表される2−ニトロ−3−ヒドロキシ安息香酸をL−
プロリンメチルエステルと縮合させてN−(2−ニトロ
−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリンメチルエ
ステルとして、さらにエステル基をメチロール基、つづ
いてアルデヒド基を経由してアセタール体へと変換した
あと、ニトロ基を還元して製造することができる。
プロリンメチルエステルと縮合させてN−(2−ニトロ
−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリンメチルエ
ステルとして、さらにエステル基をメチロール基、つづ
いてアルデヒド基を経由してアセタール体へと変換した
あと、ニトロ基を還元して製造することができる。
本発明の方法は有機溶媒中で実施される。使用される有
機溶媒は本発明の反応に不活性なものであれば特に限定
はない。具体的には以下のような溶媒を上げることがで
きる。ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、クロロベンゼン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリ
クロロエタンまたはテトラクロロエタンなどの炭化水素
またはハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸エチルまたは酢
酸ブチルなどのエステル系溶媒、ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオ
キサンなどのエーテル系溶媒、またはエチレングリコー
ルジメチルエーテルなどのグリコール系溶媒、ニトロメ
タン、ニトロプロパン、アセトニトリル、ホルムアミ
ド、アセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ピリジン、ピコリン、
キノリン、N−メチルピロリドンまたはN,N−ジメチ
ルイミダゾリジノンなどの含窒素系溶媒、或いは二硫化
炭素、ジメチルスルホキシド、リン酸トリエステルまた
はヘキサメチルホスホルアミドなどの含イオンまたは含
リン系溶媒などが挙げられる。勿論使用しうる溶媒はこ
こに挙げたものに限定されるものではない。これらの溶
媒は単独で用いても良いしまたは2種類以上の溶媒を併
用することも可能である。
機溶媒は本発明の反応に不活性なものであれば特に限定
はない。具体的には以下のような溶媒を上げることがで
きる。ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、クロロベンゼン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリ
クロロエタンまたはテトラクロロエタンなどの炭化水素
またはハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸エチルまたは酢
酸ブチルなどのエステル系溶媒、ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオ
キサンなどのエーテル系溶媒、またはエチレングリコー
ルジメチルエーテルなどのグリコール系溶媒、ニトロメ
タン、ニトロプロパン、アセトニトリル、ホルムアミ
ド、アセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ピリジン、ピコリン、
キノリン、N−メチルピロリドンまたはN,N−ジメチ
ルイミダゾリジノンなどの含窒素系溶媒、或いは二硫化
炭素、ジメチルスルホキシド、リン酸トリエステルまた
はヘキサメチルホスホルアミドなどの含イオンまたは含
リン系溶媒などが挙げられる。勿論使用しうる溶媒はこ
こに挙げたものに限定されるものではない。これらの溶
媒は単独で用いても良いしまたは2種類以上の溶媒を併
用することも可能である。
式(II)で表されるシリル化剤は炭素数が8以下のアル
キル基、またはベンジル基で代表されるアラルキル基を
有するもの或いはこれらを併せもつものが、そしてハロ
ゲン原子として塩素原子または臭素原子であるものが通
常使用される。中でも入手が容易で比較的安価なトリメ
チルシリルクロリドが多用される。これらのシリル化剤
の使用量はN−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−プロリナールアセタールに対して0.8当量
以上、好ましくは1当量以上である。上限については特
に制限はないが工業的には、通常10当量以下で使用す
るのが良い。
キル基、またはベンジル基で代表されるアラルキル基を
有するもの或いはこれらを併せもつものが、そしてハロ
ゲン原子として塩素原子または臭素原子であるものが通
常使用される。中でも入手が容易で比較的安価なトリメ
チルシリルクロリドが多用される。これらのシリル化剤
の使用量はN−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−プロリナールアセタールに対して0.8当量
以上、好ましくは1当量以上である。上限については特
に制限はないが工業的には、通常10当量以下で使用す
るのが良い。
式(I)のN−(2−アミノ−3−ビトロキシベンゾイ
ル)−L−プロリナールアセタールを式(II)のシリル
化剤で処理する具体的実施態様は、例えばN−(2−ア
ミノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナール
アセタールを有機溶媒に溶解した溶液中にシリル化剤を
加え、−70℃〜100℃、好ましくは−50〜80℃
の温度で処理することによって達成される。この際ハロ
ゲン化水素捕獲剤としてトリエチルアミン、ピリジン、
ピコリンまたはN,N−ジメチルアニリンなどで代表さ
れる第三級アミンの共存下に反応を実施すれば反応は促
進される。また臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化
ナトリウム、またはヨウ化カリウムなどのアルカリ金属
またはアルカリ土類金属の添加によって反応をさらに促
進させることも可能である。
ル)−L−プロリナールアセタールを式(II)のシリル
化剤で処理する具体的実施態様は、例えばN−(2−ア
ミノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナール
アセタールを有機溶媒に溶解した溶液中にシリル化剤を
加え、−70℃〜100℃、好ましくは−50〜80℃
の温度で処理することによって達成される。この際ハロ
ゲン化水素捕獲剤としてトリエチルアミン、ピリジン、
ピコリンまたはN,N−ジメチルアニリンなどで代表さ
れる第三級アミンの共存下に反応を実施すれば反応は促
進される。また臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化
ナトリウム、またはヨウ化カリウムなどのアルカリ金属
またはアルカリ土類金属の添加によって反応をさらに促
進させることも可能である。
シリル化剤での処理時間は限定はないが通常は短時間で
終わるものであり、10分乃至5時間の範囲で行なえば
十分である。
終わるものであり、10分乃至5時間の範囲で行なえば
十分である。
本発明の方法においてはN−(2−アミノ−3−ヒドロ
キリベンゾイル)−L−プロリナールアセタールをシリ
ル化剤で処理したのちルイス酸の存在下にインドールと
反応させることによりティリバリンが製造される。具体
的には前記のN−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾ
イル)−L−プロリナールアセタールをシリル化剤で処
理した反応液にインドール及びルイス酸を加えて反応さ
せるか、インドール及びルイス酸を溶解、懸濁させた溶
液中シリル化剤処理液を添加して反応させるか、或いは
インドールを溶解させた溶液中にシリル化剤処理液を添
加し、さらにルイス酸を添加して反応させるなどの種々
の方法を採用することができる。
キリベンゾイル)−L−プロリナールアセタールをシリ
ル化剤で処理したのちルイス酸の存在下にインドールと
反応させることによりティリバリンが製造される。具体
的には前記のN−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾ
イル)−L−プロリナールアセタールをシリル化剤で処
理した反応液にインドール及びルイス酸を加えて反応さ
せるか、インドール及びルイス酸を溶解、懸濁させた溶
液中シリル化剤処理液を添加して反応させるか、或いは
インドールを溶解させた溶液中にシリル化剤処理液を添
加し、さらにルイス酸を添加して反応させるなどの種々
の方法を採用することができる。
この反応においてインドールの使用量はN−(2−アミ
ノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナールア
セタールに対して理論量以上である。勿論理論量より少
ない使用量でもティリバリンは生成するが当然の事なが
ら収率は低下するので工業的には理論量以上用いるのが
良い。使用量の上限については特に限定はないが通常は
5当量以下で前記シリル化処理液にインドールを添加す
る方法においてはインドールは固形のままでもよいし、
有機溶媒に溶かして溶液として添加してもよい。
ノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナールア
セタールに対して理論量以上である。勿論理論量より少
ない使用量でもティリバリンは生成するが当然の事なが
ら収率は低下するので工業的には理論量以上用いるのが
良い。使用量の上限については特に限定はないが通常は
5当量以下で前記シリル化処理液にインドールを添加す
る方法においてはインドールは固形のままでもよいし、
有機溶媒に溶かして溶液として添加してもよい。
ルイス酸としては種々のものが使用できる。例えば塩化
亜鉛、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化第二
スズ、四塩化チタンまたは三弗化硼素などである。勿論
これらに限定されるものではない。ルイス酸は通常、単
独で用いられるが2種以上を併用しても何ら問題はな
い。
亜鉛、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化第二
スズ、四塩化チタンまたは三弗化硼素などである。勿論
これらに限定されるものではない。ルイス酸は通常、単
独で用いられるが2種以上を併用しても何ら問題はな
い。
ルイス酸は使用量が少ないとその効果が小さく、目的の
ティリバリンを収率良く得ることは難しく、またあまり
過剰に用いることは反応後の後処理を繁雑とするだけで
なく、コスト的にも不利にならざるを得ない。従ってそ
の使用量はN−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−プロリナールアセタールに対して0.1〜1
0モル、好ましくは0.2〜5モルの範囲が良い。
ティリバリンを収率良く得ることは難しく、またあまり
過剰に用いることは反応後の後処理を繁雑とするだけで
なく、コスト的にも不利にならざるを得ない。従ってそ
の使用量はN−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−プロリナールアセタールに対して0.1〜1
0モル、好ましくは0.2〜5モルの範囲が良い。
反応温度は反応速度ならびに副反応抑制の点から−20
〜100℃、好ましくは0〜80℃である。反応時間は
反応温度に応じて任意に選択される。
〜100℃、好ましくは0〜80℃である。反応時間は
反応温度に応じて任意に選択される。
上記のようにしてティリバリンを好収率で得ることがで
きる。
きる。
本発明の方法により得られたティリバリンは適当な方法
で無機物を除去したのち、カラムクロマトグラフィー等
の手段を用いて単離することができる。
で無機物を除去したのち、カラムクロマトグラフィー等
の手段を用いて単離することができる。
(作用および効果) 本発明の方法は従来全く知られていない新規な製法であ
り、 (1)インドールを化学修飾することもなく、直接反応
原料として用いることができること (2)生成するティリバリンの立体構造は前記(A)の
構造のものが選択的に、しかも好収率で生成すること (3)原料の−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−プロリナールアセタール製造工程および本発
明の製造工程を通してプロリン核のラセミ化を伴わずに
ティリバリンの製造ができること (4)特殊な試薬を用いる必要もなくまた反応操作も簡
便であるなど種々の特徴をもつた製法である。
り、 (1)インドールを化学修飾することもなく、直接反応
原料として用いることができること (2)生成するティリバリンの立体構造は前記(A)の
構造のものが選択的に、しかも好収率で生成すること (3)原料の−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾイ
ル)−L−プロリナールアセタール製造工程および本発
明の製造工程を通してプロリン核のラセミ化を伴わずに
ティリバリンの製造ができること (4)特殊な試薬を用いる必要もなくまた反応操作も簡
便であるなど種々の特徴をもつた製法である。
(実施例) 以下、実施例および参考例により本発明を詳細に説明す
る。
る。
参考例 N−(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−
プロリナールジメチルアセタールの合成 N−第三級ブトキシカルボニル−L−プロリナールジメ
チルアセタール270mg(1.1mM)に10%塩化水素
−メタノール2mを加え、室温で30分攪拌しながら
反応し、続いて減圧濃縮して得られたL−プロリナール
ジメチルアセタール塩酸塩をテトラヒドロフラン8m
に溶解する。これにトリエチルアミン0.17m
(1.2mM)モレキュラーシーブス4Aを入れ、ゆっく
り15分間攪拌する。ここに2−アミノ−3−ヒドロキ
シ安息香酸153mg(1mM)を加え、次に氷−メタノー
ル浴冷却下、−22℃でジエチルリン酸シアニド179
mg(1.1mM)のテトラヒドロフラン2m溶液を加
え、−22℃〜19℃で1時間室温で1時間攪拌反応さ
せた。続いてジエチルリン酸シアニド82mgを含むテト
ラヒドロフラン溶液1mを加え、1時間反応後トリエ
チルアミン0.08m(0.6mM)を加え一晩攪拌反
応させた。ベンゼン−酢酸エチル(1:2)150m
を加え、モレキュラーシーブスを濾過する。濾液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧乾固
して粗生成物349mgを得る。これをクロロホルム−メ
タノール−ベンゼン(15:1:3)の混液を用いシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製しN−(2−ア
ミノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナール
ジメチルアセタールを138mg(収率49%)淡黄色粘
稠油状物として得た。
プロリナールジメチルアセタールの合成 N−第三級ブトキシカルボニル−L−プロリナールジメ
チルアセタール270mg(1.1mM)に10%塩化水素
−メタノール2mを加え、室温で30分攪拌しながら
反応し、続いて減圧濃縮して得られたL−プロリナール
ジメチルアセタール塩酸塩をテトラヒドロフラン8m
に溶解する。これにトリエチルアミン0.17m
(1.2mM)モレキュラーシーブス4Aを入れ、ゆっく
り15分間攪拌する。ここに2−アミノ−3−ヒドロキ
シ安息香酸153mg(1mM)を加え、次に氷−メタノー
ル浴冷却下、−22℃でジエチルリン酸シアニド179
mg(1.1mM)のテトラヒドロフラン2m溶液を加
え、−22℃〜19℃で1時間室温で1時間攪拌反応さ
せた。続いてジエチルリン酸シアニド82mgを含むテト
ラヒドロフラン溶液1mを加え、1時間反応後トリエ
チルアミン0.08m(0.6mM)を加え一晩攪拌反
応させた。ベンゼン−酢酸エチル(1:2)150m
を加え、モレキュラーシーブスを濾過する。濾液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧乾固
して粗生成物349mgを得る。これをクロロホルム−メ
タノール−ベンゼン(15:1:3)の混液を用いシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製しN−(2−ア
ミノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロリナール
ジメチルアセタールを138mg(収率49%)淡黄色粘
稠油状物として得た。
赤外線吸収スペクトル(cm-1):3450, 3360, 3180, 2950, 1620 NMRスペクトル(溶媒CDCl3 δ) 1.52−2.32 (4H、多重線) 3.12−3.80 (多重線)(合せて8H) 3.52 (一重線)(合せて8H) 4.24−4.60 (1H、多重線) 4.60−5.04 (1H、多重線) 4.60−4.68 (3H、一重線) (重水で消失) 6.40−6.88 (3H、多重線) 実施例1 アルゴン気流下N−(2−アミノ−3−ヒドロキシベン
ゾイル)−L−プロリナールジメチルアセタール31mg
(0.47mM)を無水アセトニトリル5mに溶解し、
ヨウ化ナトリウム285mg(1.9mM)ついでピリジン
0.19m(2.4mM)を加え攪拌した。氷−メタノ
ール浴で冷却下(−15°)、クロロトリメチルシラン
0.24m(1.9mM)を滴下し、−15℃〜−13
℃で20分攪拌した。そこへインドール110mg(0.
94mM)を加え室温で30分攪拌した。続いて塩化亜鉛
259mg(1.9mM)を添加し、室温で18時間攪拌
後、50〜53℃で2時間攪拌反応した。冷却後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液5mを加え後、酢酸エチル
150mで抽出し、抽出後を飽和食塩水50mで洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し水溶液を留去した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒クロ
ロホルム−メタノール−ベンゼン=15:1:3)で精
製し130mg(収率83%)のティリバリンを得た。
ゾイル)−L−プロリナールジメチルアセタール31mg
(0.47mM)を無水アセトニトリル5mに溶解し、
ヨウ化ナトリウム285mg(1.9mM)ついでピリジン
0.19m(2.4mM)を加え攪拌した。氷−メタノ
ール浴で冷却下(−15°)、クロロトリメチルシラン
0.24m(1.9mM)を滴下し、−15℃〜−13
℃で20分攪拌した。そこへインドール110mg(0.
94mM)を加え室温で30分攪拌した。続いて塩化亜鉛
259mg(1.9mM)を添加し、室温で18時間攪拌
後、50〜53℃で2時間攪拌反応した。冷却後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液5mを加え後、酢酸エチル
150mで抽出し、抽出後を飽和食塩水50mで洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し水溶液を留去した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒クロ
ロホルム−メタノール−ベンゼン=15:1:3)で精
製し130mg(収率83%)のティリバリンを得た。
ティリバリン 黄色結晶mp242〜245℃(含水メタノールより再
結晶) IR νKBr cm-1:3380 3200 2900 1610 IH−NMR δ(d5−ピリジン中) 1.38〜2.05(4H,m) 3.58〜4.20(2H,m) 4.20〜4.60(1H,m) 4.94(1H,d,j=9Hz) 6.68〜8.44(10H,m) 12.19(1H,s) Mass(m/l)333(M+),264,247,
235,216,130,117,90,89,70 High−Mass(m/l) Found:333,14815 Calcd:333,14773 (C20H19N3O2) UVmax(nm):220(ε33200) 240(肩)(ε14000) 257(肩)(ε8200) 281(肩)(ε5600) 289(肩)(ε4700) 334 (ε3400) ▲〔α〕27 D▼+234°(C−0.57,MeOH)
結晶) IR νKBr cm-1:3380 3200 2900 1610 IH−NMR δ(d5−ピリジン中) 1.38〜2.05(4H,m) 3.58〜4.20(2H,m) 4.20〜4.60(1H,m) 4.94(1H,d,j=9Hz) 6.68〜8.44(10H,m) 12.19(1H,s) Mass(m/l)333(M+),264,247,
235,216,130,117,90,89,70 High−Mass(m/l) Found:333,14815 Calcd:333,14773 (C20H19N3O2) UVmax(nm):220(ε33200) 240(肩)(ε14000) 257(肩)(ε8200) 281(肩)(ε5600) 289(肩)(ε4700) 334 (ε3400) ▲〔α〕27 D▼+234°(C−0.57,MeOH)
Claims (1)
- 【請求項1】式(I) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して低級アルキ
ル基または低級アラルキル基を示す)で表されるN−
(2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾイル)−L−プロ
リナールアセタールを有機溶媒中、式(II) (式中、R3、R4およびR5はそれぞれ独立してアル
キル基またはアラルキル基を、またXはハロゲン原子を
示す)で表されるシリル化剤にて処理したのち、ルイス
酸の存在下にインドールと反応させることを特徴とする
式(III) で表されるティリバリンの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21124286A JPH0633265B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | テイリバリンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21124286A JPH0633265B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | テイリバリンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6366185A JPS6366185A (ja) | 1988-03-24 |
| JPH0633265B2 true JPH0633265B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=16602642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21124286A Expired - Lifetime JPH0633265B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | テイリバリンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633265B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2691442B2 (ja) * | 1989-02-20 | 1997-12-17 | 株式会社ヤクルト本社 | 新規なプロリン誘導体 |
-
1986
- 1986-09-08 JP JP21124286A patent/JPH0633265B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6366185A (ja) | 1988-03-24 |
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