JPH0633299B2 - フェロセン誘導体の製造方法 - Google Patents

フェロセン誘導体の製造方法

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JPH0633299B2
JPH0633299B2 JP1076497A JP7649789A JPH0633299B2 JP H0633299 B2 JPH0633299 B2 JP H0633299B2 JP 1076497 A JP1076497 A JP 1076497A JP 7649789 A JP7649789 A JP 7649789A JP H0633299 B2 JPH0633299 B2 JP H0633299B2
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秀樹 相浦
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フェロセン誘導体の製造方法に関し、詳しく
は後処理工程が容易で、しかも高純度の目的化合物を高
収率で得ることのできるフェロセン誘導体の製造方法に
関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
フタロシアニンやその誘導体等の色素や感光材料,有機
導電材料,絶縁材料,塗料,その他の水に対して不溶性
のポリマー等、各種の疎水性有機物質を水に溶かすため
の界面活性剤として各種のものが研究されている。
本発明者らは、先般、この種の疎水性有機物質を可溶化
するのに有用な界面活性剤として、フェロセン骨格の五
員環にポリオキシアルキレン鎖とオキシカルボニル基を
有する長鎖置換基を結合した構造のフェロセン誘導体を
開発し、また該フェロセン誘導体をミセル化剤として用
いて所謂ミセル電解法にて疎水性有機物質の薄膜を形成
する方法を開発した(国際公開WO88/0753
8)。
このようなフェロセン誘導体を製造するには、通常はフ
ェロセン骨格の五員環にエステル基を置換基として導入
した構造のフェロセン化合物とポリアルキレングリコー
ルとを、濃硫酸の存在下で直接反応させて脱水縮合させ
る方法が採用されている。
しかしながら、この方法では、反応に際してタール状の
分解生成物が生じるため、後処理工程として、シリカゲ
ル等を用いたカラム精製が必要であり、操作が複雑であ
るとともに、その収率も低いものであった。
そこで、本発明者らは、上述した如きフェロセン誘導体
を、簡単な工程で、しかも高純度の目的化合物を高収率
で得られる製造方法を開発すべく鋭意研究を重ねた。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、フェロセン化合物とポリアルキレングリコー
ルとの反応に際して、触媒として濃硫酸に代えてトルエ
ンスルホン酸を用いることにより、上記課題を解決でき
ることを見出した。本発明はかかる知見に基いて完成し
たものである。
すなわち本発明は、一般式 〔式中、R及びRはそれぞれ炭素数1〜6のアルキ
ル基,炭素数1〜6のアルコキシ基,ヒドロキシル基,
アミノ基あるいはハロゲンを示す。またRは水素また
は炭素数1〜6のアルキル基を示し、aは0〜4の整
数,bは0〜5の整数,mは2〜18の整数を示す。〕 で表わされるフェロセン化合物と、一般式 〔式中、R及びRはそれぞれ水素,メチル基を示
し、nは2.0〜50.0の実数を示す。〕 で表わされるポリアルキレングリコールを、トルエンス
ルホン酸の存在下で反応させることを特徴とする一般式 〔式中、R,R,R,R,a,b,mおよびn
は前記と同じ。〕 で表わされるフェロセン誘導体の製造方法を提供するも
のである。
本発明の方法で得られるフェロセン誘導体は、上述の如
く、一般式(III)で表わされるものである。ここで一般
式(III)中の各記号は前述した通りである。つまり、R
及びRはそれぞれ炭素数1〜6のアルキル基(メチ
ル基(CH3),エチル基(C25),プロピル基(C3
7)等)、炭素数1〜6のアルコキシ基(メトキシ基
(OCH3),エトキシ基(OC25)等)、ヒドロキ
シル基(水酸基(OH))、アミノ基(NH2)あるい
はハロゲン(塩素,臭素,フッ素,ヨウ素等)を示す。
なお、R及びRは同一であっても異なってもよく、
さらにR及びRがそれぞれ複数個フェロセンの五員
環に存在した場合にも、複数の置換基はそれぞれ同一で
あっても異なってもよい。
またmは2〜18の整数を示す。したがって、環員炭素
原子と一般式 〔式中、R及びRはそれぞれ水素,メチル基を示
す。〕 で表わされるオキシアルキレン基との間にエチレン基,
プロピレン基等の炭素数2〜18のアルキレン基が介在
したものとなる。さらに、nは上記オキシアルキレン基
の繰り返し数を示すもので、2.0〜50.0の整数のみな
らず、これらを含む実数を意味し、オキシアルキレン基
の繰り返し数の平均値を示すものである。
本発明では、このような一般式(III)で表わされるフェ
ロセン誘導体を製造するにあたり、前述の如く、前記一
般式(I)で表わされるフェロセン化合物と、前記一般
式(II)で表わされるポリアルキレングリコールとを、ト
ルエンスルホン酸の存在下で反応させる。
トルエンスルホン酸としては、ベンゼン環に結合するメ
チル基とスルホン酸基の置換位置がo−位,m−位ある
いはp−位のいずれのトルエンスルホン酸も用いること
が可能であるが、通常は、p−トルエンスルホン酸を用
いることが好ましい。
また反応を行うにあたっては、上記一般式(I)のフェ
ロセン化合物と一般式(II)のポリアルキレングリコール
を、トルエンスルホン酸と攪拌混合させるだけで反応を
進行させることもできるが、溶媒として、ヘキサン,ヘ
プタン,ベンゼン,トルエン,キシレン,シクロヘキサ
ン等の各種炭化水素、クロロホルム,塩化メチレン,四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、さらには各種のエー
テル,テトラヒドロフラン,アセトニトリル等の非プロ
トン性極性溶媒を加えることもできる。
反応温度は、特に制限はないが、一般には室温から20
0℃の間で行うことができる。また反応時間も、反応を
充分に行う得る時間ならばよく、通常は、30分以上行
うことが好ましい。
さらに上記一般式(I),(II)の化合物の配合割合も任
意であるが、通常は、一般式(II)のポリアルキレングリ
コールを、一般式(I)のフェロセン化合物に対して1
当量以上、特に1〜50当量加えることが好ましい。ま
た触媒であるトルエンスルホン酸の量は、所謂触媒量で
充分であるが、具体的には一般式(I)のフェロセン化
合物に対して0.01当量以上、特に0.1〜100当量加
えることが好ましい。トルエンスルホン酸の添加量を増
加させると、反応速度を向上させることができるが、0.
01当量未満では反応進行が充分でなく、実用上好まし
くない。
本発明の方法においては、反応終了後の目的生成物、す
なわち一般式(III)で表わされるフェロセン誘導体は、
簡単な後処理、例えば水相から酢酸エチル等で抽出分離
するだけで、高純度のものを高収率で得ることができ
る。
〔実施例〕
次に本発明を実施例及び比較例により、さら詳しく説明
する。
実施例1 下記式で表わされるフェロセン化合物1.0g,ポリエ
チレングリコール(平均分子量600)15.6gおよび
p−トルエンスルホン酸0.5gを丸底フラスコに入れ、
100℃で4時間攪拌した後、100mlの水を加えた。
次いで反応生成物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥,濃縮し、黄色オイル状の下記式で表
わされるフェロセン誘導体を2.4g得た。このフェロセ
ン誘導体の収率は96.5%であり、プロトン核磁気共鳴
1HNMR)スペクトルの測定結果は第1図に示す通
りである。
比較例1 上記式で表わされるフェロセン化合物1.0g,ポリエ
チレングリコール(平均分子量600)15.6gおよび
濃硫酸1.0gを、丸底フラスコに入れ100℃で12時
間攪拌した後、100mlの水を加えた。次いでこの生成
物をn−ブチルアルコールで抽出し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥,濃縮した。得られた生成物は黒色タール状
物質であったため、シリカゲルカラムクロマトグラフー
で精製した。その結果、実施例1と同じ黄色オイル状の
上記式で表わされるフェロセン誘導体を0.84g得
た。このものの収率は34.9%であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の方法によれば、タール状
の分解生成物を副生させることなく反応が進行するた
め、簡単な抽出操作のみで高純度の目的化合物を高収率
で得ることができる。
したがって、本発明の方法にしたがえば、界面活性剤や
ミセル化剤として有用なフェロセン誘導体を容易に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたフェロセン誘導体の1H−
NMRスペクトルを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)一般式 〔式中、R及びRはそれぞれ炭素数1〜6のアルキ
    ル基,炭素数1〜6のアルコキシ基,ヒドロキシル基,
    アミノ基あるいはハロゲンを示す。またRは水素また
    は炭素数1〜6のアルキル基を示し、aは0〜4の整
    数,bは0〜5の整数,mは2〜18の整数を示す。〕 で表わされるフェロセン化合物と、一般式 〔式中、R及びRはそれぞれ水素,メチル基を示
    し、nは2.0〜50.0の実数を示す。〕 で表わされるポリアルキレングリコールを、トルエンス
    ルホン酸の存在下で反応させることを特徴とする一般式 〔式中、R,R,R,R,a,b,mおよびn
    は前記と同じ。〕 で表わされるフェロセン誘導体の製造方法。
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