JPH06340705A - 吸水性樹脂架橋体 - Google Patents

吸水性樹脂架橋体

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JPH06340705A
JPH06340705A JP15287293A JP15287293A JPH06340705A JP H06340705 A JPH06340705 A JP H06340705A JP 15287293 A JP15287293 A JP 15287293A JP 15287293 A JP15287293 A JP 15287293A JP H06340705 A JPH06340705 A JP H06340705A
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JP15287293A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Suetsugu
正克 末次
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)ポリエチレン系重合体およびエチレン
−プロピレン−ジエン共重合体からなるオレフィン系熱
可塑性エラストマーと、(b)水添ジエン系共重合体
と、(c)吸水性樹脂と、(d)無機フィラーと、
(e)軟化剤と、(f)可塑剤と、(g)有機過酸化物
系架橋剤と、(h)α,β−不飽和カルボン酸の金属
塩、ビスマレイミド化合物および多官能ビニルモノマー
類から選ばれる1種または2種以上の架橋助剤とを含有
する樹脂組成物を架橋してなることを特徴とする吸水性
樹脂架橋体。 【効果】 力学的物性、形態保持性等に優れ、各種防水
用シール、止水剤などに好適であり、製造も容易に行な
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水膨潤性の高分子吸水
剤とオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有する吸水
性樹脂架橋体に関する。さらに詳しくいえば、トンネル
や上下水道工事のセグメント間の防水用シール、通信ケ
ーブル、電話線等の地下埋設ケーブルの継手シール材、
建築物外壁パネルの間隙のシールなどの土木、建築工事
の止水材、防震機能を兼ねた結露防止材などに有用なオ
レフィン系熱可塑性エラストマーに吸水性樹脂を配合し
た吸水性樹脂架橋体に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】トンネルや上下水道工事
のセグメント間の防水用シール材としては、従来、ポリ
アクリル酸塩の架橋物、デンプン−ポリアクリル酸塩系
樹脂、ビニルアルコール共重合体あるいは無水マレイン
酸共重合体と塩基性物質との反応生成物を架橋した樹脂
などの高吸水性樹脂をジエン系ゴムなどに配合して加硫
した水膨脹性組成物が広く用いられている(特開昭57-1
08143 号、同57-135160 号等)。しかしながら、この吸
水性樹脂組成物は、加硫工程を要するため成形加工コス
トの上昇および生産性の低下等の問題があった。
【0003】また、熱可塑性樹脂に高吸水性樹脂を含有
させた吸水性樹脂組成物、例えば、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体またはポリブタジエンに細かく分割した吸水
ポリマー(低級オレフィン−無水マレイン酸を尿素樹脂
またはメラミン樹脂で架橋したもの)を配合したもの
(特開昭55-8424 号公報)、塩素化ポリエチレンとポリ
イソブチレンとの組成物に高吸水性樹脂(無水マレイン
酸−イソブチレン共重合体、アクリル酸−ビニルアルコ
ール共重合体など)を混合したもの(特開昭62-106879
号公報)等も提案されているが、前者は温度依存性が大
きく、特に低温度における吸水性、柔軟性が低く作業性
に問題があり、後者は焼却処分時に塩化水素を発生する
など環境対策上の問題もある。
【0004】さらにカルボキシレート含有の吸水性樹脂
とグリシジル基含有のオレフィンとを溶融混練してポリ
オレフィン樹脂組成物にすること、あるいは吸水性樹脂
粉体とポリオレフィン樹脂ペレットとオレフィン樹脂ペ
レット粉体を溶融混練することで吸水後の形態保持率を
高めること(特開昭63-110226 号公報、特開昭63-13543
1 号公報)等も提案されているが、熱可塑性ポリマーを
ベースにする複合組成物であり、吸水と乾燥を繰返すと
吸水剤が樹脂組成物から徐々に失われる、いわゆるゲル
抜け減少を生じ、吸水効率が低下するなど長期使用時の
耐久性に問題がある。
【0005】本発明者らはオレフィン系熱可塑性エラス
トマーをベースにした非加硫タイプの吸水性樹脂組成物
について検討し、ポリエチレン系重合体とエチレン−
プロピレン−ジエン共重合体とからなるオレフィン系熱
可塑性エラストマーに吸水性樹脂、軟化剤および可塑剤
を配合した樹脂組成物が柔軟性、成形加工性に優れてい
ること、前記各成分に無機フィラーを配合した組成物
では吸水性樹脂の組成物中における分散性が良好となり
優れた吸水性樹脂組成物になること、前記の各成分に
水添ジエン系共重合体を配合することにより、吸水力が
向上し、柔軟性、吸水性、成形加工性に優れているこ
と、また前記の成形体に電離性放射線を照射し、架橋
構造とすることによって吸水性樹脂損失(ゲル抜け)防
止等の耐久性が向上することを見出し、それぞれ特許出
願している(特願平4-237695号、同4-237696号、同4-25
0666号、同4-259056号)。
【0006】前記のポリエチレン系重合体とエチレン
−プロピレン−ジエン共重合体とオレフィン系熱可塑性
エラストマーと水添ジエン系共重合体と吸水性樹脂と無
機フィラーと軟化剤と可塑剤を配合した樹脂組成物に電
離性放射線を照射して架橋構造を構築する組成物では、
電離性放射線の加速電圧および線量を変えることによっ
て架橋状態を変えた組成物を得ることができる。
【0007】例えば、比較的低い加速電圧を使用してゆ
るやかに表面層を架橋させることにより、ゲル抜け防止
のために、表面層にフィルムをラミネートするのと同様
の効果を付与することができ、また、比較的高い加速電
圧とすることによって表面層と中心層での架橋度を一定
のものとすることもでき、これにより吸水性、強度およ
びゲル抜け防止性能等をバランスの良いものとすること
もできる。
【0008】本発明者らは、その後、前記の樹脂組成
物の架橋を大規模な装置を必要とする電離性放射線によ
らずに、特定の有機過酸化物系架橋剤と架橋助剤とを選
択、使用することによって組成物全体が均一に架橋さ
れ、吸水性、機械的強度の良好な吸水性樹脂架橋体が得
られることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は (a)ポリエチレン系重合体15〜55重量%とエチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体85〜45重量%とか
らなるオレフィン系熱可塑性エラストマー100重量部
に対して(b)水添ジエン系共重合体10〜100重量
部を含有し、前記成分(a)+(b)100重量部に対
して(c)吸水性樹脂5〜95重量部と、(d)無機フ
ィラー1〜25重量部と、(e)軟化剤2〜50重量部
と、(f)可塑剤2〜50重量部と、(g)有機過酸化
物系架橋剤0.05〜5.0 重量部と、(h)α,β−不飽和
カルボン酸の金属塩、ビスマレイミド化合物および多官
能ビニルモノマー類から選ばれる1種または2種以上の
架橋助剤0.10〜10.0重量部とを含有する樹脂組成物を架
橋してなることを特徴とする吸水性樹脂架橋体を提供す
るものである。
【0010】以下、本発明の吸水性樹脂架橋体について
説明する。本発明の吸水性樹脂架橋体のベースとなるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー(a)はポリエチレン
系重合体(第1成分)とエチレン−プロピレン−ジエン
共重合体(第2成分)とからなる組成物である。ここ
で、第一成分であるポリエチレン系重合体としては、エ
チレンの単独重合体、エチレンとプロピレンまたは他の
α−オレフィン共重合体、もしくはエチレンと酢酸ビニ
ル、エチルアクリレート等との共重合、あるいはこれら
の単独重合体同志、さらには単独重合体と共重合体とブ
レンドしたもの等を用いることができる。具体的には、
ポリエチレンおよびエチレン−酢酸ビニル共重合体が好
ましい。
【0011】ポリエチレンとしては、メルトインデック
ス(MI, JISK7210, 荷重2.16kg)が0.01〜100g/
10分、密度 0.910〜0.935 g/cm3 のものが好ましい。
また、ポリエチレンには、炭素原子数4〜20程度のα
−オレフィンを20モル%以下程度まで共重合したもの
も含まれる。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)としては酢酸ビニル含有率が10〜30重量%の
共重合体が好ましく、特に酢酸ビニルの含有率が17〜
30重量%の範囲内にあるものが好ましい。このような
EVAのメルトインデックス(190℃、2.16kg荷重)
は15〜25g/10分が好ましい。上記ポリエチレン
系重合体としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)がより好ましい。
【0012】オレフィン系熱可塑性エラストマー(a)
の第2の成分であるエチレン−プロピレン−ジエン共重
合体(EPDM)は、エチレン、プロピレンおよびジエ
ンよりなる共重合体である。
【0013】前記ジエン化合物としては、エチリデンノ
ルボルネン、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジ
エンなどが挙げられる。上記EPDMは、エチレン含有
率が50〜60モル%、プロピレン含有率が20〜30
モル%、ジエン化合物含有率が1〜20モル%、および
ヨウ素価が1〜30であるものが好ましい。EPDMの
ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃)は、20〜100
が好ましく、特に50〜90が好ましい。
【0014】前記ポリエチレン系重合体とエチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体(EPDM)との配合割合は
ポリエチレン系重合体が15〜55重量%、好ましくは
20〜50重量%、EPDMが85〜45重量%、好ま
しくは80〜50重量%である。ポリエチレン系重合体
が15重量%未満では機械的強度および成形性が低下
し、一方ポリエチレン系重合体が55重量%を超えると
硬度が上昇し、引裂強度等が低下することとなる。
【0015】オレフィン系熱可塑性エラストマー(a)
は、ポリエチレン系重合体とEPDMとを上記の割合で
溶融混練して製造される。すなわち、ポリエチレン系重
合体15〜55重量%とEPDM85〜45重量%とを
二軸押出機、単軸押出機、ロール混練機、バンバリミキ
サー、ブラベンダー等の混練機により混練する。混練温
度はベースとなる樹脂成分が溶融する温度以上で適宜設
定すればよいが、通常90〜160℃未満の範囲で行な
うのが好ましい。このようにして得られるオレフィン系
熱可塑性エラストマー組成物のメルトインデックス(1
90℃、2.16kg荷重)は 0.5〜20g/10分が好まし
い。
【0016】なお、本発明ではオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー(a)は、ポリエチレン系重合体とEPDM
とを独立した成分として、後に述べる水添ジエン系共重
合体(b)、吸水性樹脂成分(c)、無機フィラー
(d)、軟化剤(e)、可塑剤(f)、有機過酸化物系
架橋剤(g)および架橋助剤(h)と一括あるいは任意
の順序で混練して調製することもできる。
【0017】本発明では、吸水性樹脂架橋体の吸水性を
向上させるために(b)水添ジエン系共重合体を配合す
る。水添ジエン系共重合体は、ビニル芳香族化合物重合
体ブロック(A)と共役ジエン系重合体もしくはビニル
芳香族化合物と、共役ジエンとのランダム共重合体ブロ
ック(B)とからなる(A)−(B)ブロック共重合
体、またはさらに必要に応じてビニル芳香族化合物と共
役ジエンのうち、ビニル芳香族化合物が漸増するテーパ
ーブロック(C)とからなる(A)−(B)−(C)ブ
ロック共重合体、もしくはビニル芳香族重合体(A)か
らなる(A)−(B)−(A)ブロック共重合体であ
り、これを水素添加し、共役ジエン部分の二重結合の少
なくとも80%が飽和されており、数平均分子量が5万
〜60万を示すものである。これらは特開平 3-72512号
に開示されている。上記水添ジエン系共重合体は、結合
スチレン量10〜30重量%、メルトフローレート(2
30℃、2.16kg荷重)3〜6g/10分のものが好まし
い。水添ジエン系共重合体の配合量は、前記成分(a)
100重量部に対して、10〜100重量部である。配
合量が10重量部未満では、組成物の吸水率の向上が不
十分であり、また100重量部を越えると重量保持率が
低下する。
【0018】本発明の吸水性樹脂架橋体における吸水性
樹脂(c)としては、高吸水性樹脂として市販されてい
るものが特に制限なく使用できるが、カルボキシル基ま
たはカルボキシル基に誘導しうる基を分子内に1個もし
くは2個有するα,β−不飽和化合物を単量体成分とし
て含有する重合体を架橋剤を用いて架橋して得られる高
吸水性樹脂が好ましく、中でも粒子径が5〜30μm、
好ましくは10〜20μmのものである。
【0019】このような吸水性樹脂としては、例えばポ
リアクリル酸塩系樹脂、デンプン−アクリル酸塩グラフ
ト系ポリマー、酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸共
重合体、ビニルアルコール系共重合体などが挙げられ、
中でもポリアクリル酸塩系樹脂を好ましく用いることが
できる。前記吸水性樹脂はその吸水率が自重の10〜5
00倍、好ましくは50〜200倍の吸水能を有するも
のが望ましい。吸水性樹脂の配合量は、前記成分(a)
+(b)100重量部に対して、5〜95重量部、好ま
しくは30〜60重量部である。配合量が5重量部未満
では、組成物の吸水率が不十分となり、また95重量部
を越えると組成物の機械的強度が低下する。
【0020】本発明の吸水性樹脂架橋体では、無機フィ
ラー(d)を使用することにより、吸水性樹脂の組成物
中における分散性が向上するため、特に相溶化剤を使用
しなくてもよい。ここで無機フィラー(d)としては、
タルク、炭酸カルシウム、セッコウ、カーボンブラッ
ク、クレー、カオリン、シリカ、ケイソウ土、炭酸マグ
ネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、マイ
カ、シラスバルーン、ゼオライト、珪酸白土、セメン
ト、シリカフューム、雲母粉等を使用することができ、
その中でもタルク、炭酸カルシウム、シリカが好まし
い。これらの無機フィラーは粉末状、球状、フレーク状
等の各種形状のものを用いることができる。無機フィラ
ーの添加量は、前記成分(a)+(b)100重量部に
対して、1〜25重量部、好ましくは3〜15重量部で
ある。添加量が1重量部未満では、吸水性樹脂の分散性
が低下し、吸水性が不十分となり、また25重量部を越
えると柔軟性が低下し、吸水性樹脂の抜けも増加する。
【0021】本発明の吸水性樹脂架橋体では、低温での
柔軟性の向上、粉つき性の向上、作業性の改善のために
軟化剤(e)および可塑剤(f)を配合する。軟化剤
(e)としては、鉱物油系軟化剤が好ましく用いられ
る。鉱物系の軟化剤としては、パラフィン系、ナフテン
系、芳香族系等の石油系軟化剤、重合した高沸点強芳香
族系オイル、流動パラフィン、ホワイトオイルなどが挙
げられるが、好ましくは石油系軟化剤、特にEPDMな
どとの相溶性の良好なパラフィン系石油軟化剤を好まし
く用いることができる。軟化剤の添加量は、前記成分
(a)+(b)100重量部に対して、2〜50重量
部、好ましくは30〜45重量部である。添加量が2重
量部未満だと柔軟性が不十分であり、50重量部を越え
ると成形加工性が悪くなる。
【0022】可塑剤(f)は、通常樹脂組成物で用いら
れているものが使用でき、例えば、フタル酸誘導体を好
ましく用いることができる。フタル酸誘導体としては、
ジメチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタ
レート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ
−n−オクチルフタレート、ジイソオクチルフタレー
ト、ジイソブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、
ジフェニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジト
リデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ベンジ
ルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジノニルフ
タレート、アルキルベンジルフタレート、ジメトキシエ
チルフタレート、ジメチルシクロヘキシルフタレート、
メチルフタリルエチルグリコレート、エチルフタリルエ
チルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート
等およびそれらの混合物などが挙げられる。可塑剤の添
加量は、前記成分(a)+(b)100重量部に対し
て、2〜50重量部である。添加量が50重量部を越え
ると混練作業が困難となる。
【0023】本発明の吸水性樹脂架橋体では、架橋構造
を導入するために有機過酸化物系架橋剤(g)と架橋助
剤(h)を配合する。有機過酸化物系架橋剤(g)は、
組成物の構成成分を混練する温度条件で適度に分解する
もの、具体的には1分間半減期温度が100〜200℃
程度のものが好ましい。特に前記ポリエチレン系重合体
としてEVAを用いる場合には1分間半減期温度が12
0〜160℃程度の温度のものが好ましい。
【0024】このような有機過酸化物系架橋剤として
は、ジアルキル系、ケタール系、ジアシル系、ケトン
系、カーボネート系、エステル系などが挙げられる。具
体的には、ジアルキル系として、例えば、ジクミルパー
オキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−
ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキシン−3などが挙げられ、ケタール系とし
て、例えば、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−
4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンなど
が挙げられ、ジアシル系として、例えば、ベンゾイルパ
ーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドなどが挙げ
られ、ケトン系として、例えば、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイドなどが
挙げられ、カーボネート系として、例えば、t−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネート、ジ(3−メチル
−3−メトキシブチル)パーオキシジカルボネートなど
が挙げられ、エステル系としては、例えばクミルパーオ
キシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデ
カノエートなどが挙げられる。これらのうち1分間半減
期温度が140〜160℃程度のものが特に好ましく使
用される。
【0025】有機過酸化物系架橋剤の配合量は、前記成
分(a)+(b)100重量部に対して、0.05〜5.0 重
量部、好ましくは0.1 〜0.3 重量部である。配合量が0.
05重量部未満では、架橋が充分に行なわれず、機械的強
度や耐久性が低下しゲル抜けが生じる。また、5.0 重量
部を越えると組成物の分解反応が先行して起きることと
なり、発煙、悪臭の原因となる。
【0026】架橋助剤(h)は、α,β−不飽和カルボ
ン酸の金属塩、ビスマレイミド化合物および多官能ビニ
ルモノマーから選ばれる。α,β−不飽和カルボン酸の
金属塩とは、α,β−不飽和カルボン酸を金属の酸化
物、金属の塩化物、炭酸の金属塩などから派生する金属
イオンで中和したものをいう。この金属塩の基質をなす
α,β−不飽和カルボン酸の例としては、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、フマル
酸、マレイン酸等が挙げられ、中でもアクリル酸および
メタクリル酸が好ましい。前記に例示したα,β−不飽
和カルボン酸を中和し、塩を形成する金属としては、例
えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムなど
の1価金属、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム、銅、亜鉛などの2価金属が挙げられる。
これらのうち、2価金属が好ましく、特に亜鉛が好まし
い。
【0027】また、ビスマレイミド化合物としてはN,
N′−m−フェニレンビスマレイミドが、多官能ビニル
モノマーとしてはジビニルベンゼンが好ましく用いられ
る。これら架橋助剤は1種または2種以上で用いられ
る。架橋助剤の配合量は、架橋助剤の種類により一概に
は言えないが、前記成分(a)+(b)100重量部に
対して、0.10〜10.0重量部の範囲で用いられる。また、
本発明では上記した成分以外にも、所望によりさらに、
紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、帯電防止
剤、造核剤、着色剤等を適宜配合することができる。
【0028】本発明の吸水性樹脂架橋体の製造方法とし
ては、オレフィン系熱可塑性エラストマー成分(a)、
水添ジエン系共重合体(b)、吸水性樹脂成分(c)、
無機フィラー(d)、軟化剤(e)、可塑剤(f)、有
機過酸化物系架橋剤(g)および架橋助剤(h)が良好
に分散され、有機過酸化物系架橋剤が適度に分解して架
橋反応が進行するものであればいかなる方法も採り得る
が、例えば、上記各成分を単軸押出機、二軸押出機、バ
ンバリーミキサー、混練ロール、ブラベンダー、ニーダ
ールーダー等の混練機を用いて溶融混練した後、架橋す
ることにより行なうことができる。
【0029】混練は任意の順序で行なうことができる
が、吸水性樹脂の組成物中における均一分散性を向上さ
せるためには、予めポリエチレン系重合体とEPDMと
から調製したオレフィン系熱可塑性エラストマー成分
(a)と吸水性樹脂(b)をヘンシェルミキサー等の撹
拌機を用いて予備混合しておくことが好ましい。混練温
度はベースとなる樹脂成分が溶融する温度以上で、かつ
有機過酸化物系架橋剤が適度に分解する温度範囲で適宜
設定すればよいが、通常90〜250℃の範囲で行な
う。
【0030】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明は下記の記載により限定
されるものではない。なお、各実施例および比較例にお
いて、樹脂原料および添加剤としては、以下のものを使
用した。
【0031】(a)オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー:EPDM(プロピレン含有量28重量%、ヨウ素価
15、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃)88)55
重量部と、EVA(酢酸ビニル含有量28重量%、メル
トインデックス(190℃、2.16kg荷重)20g/10
分)30重量部とを常温でヘンシェルミキサーを用い
て、予備混合した後、約120℃でロール混練を行な
い、ペレット化したもの。
【0032】(b)水添ジエン系共重合体:ダイナロン
1320P (商品名)(日本合成ゴム株式会社製、結合スチ
レン量10%、メルトフローレート(230℃、2.16kg
荷重)3.5 g/10分、ショアA硬度39、水素添加率
99%以上。) (c)吸水性樹脂:アクアリック CS-6S(日本触媒化学
工業株式会社製;ポリアクリル酸塩系)。 (d)無機フィラー:シリカ(林化成株式会社製;ミク
ロンホワイト5000A、平均粒子径6μm)。 (e)軟化剤:鉱物油(出光石油化学株式会社製;PW
−380(商品名)、パラフィン系鉱物油)。 (f)可塑剤:DIDP(ジイソデシルフタレート)。
【0033】(g)有機過酸化物系架橋剤:パーヘキサ
3M(日本油脂株式会社製;パーオキシケタール,1分
間半減期温度149℃)。 (h)架橋助剤: (1) α,β−不飽和カルボン酸の金属塩:ジアクリル酸
亜鉛(ZA;川口化学工業株式会社製),ジメタクリル
酸亜鉛(ZMA;川口化学工業株式会社製)。 (2) ビスマレイミド化合物:N,N′−m−フェニレン
ビスマレイミド(PBM−R:川口化学工業株式会社
製)。 (3) 多官能ビニルモノマー:ジビニルベンゼン(DV
B)。
【0034】実施例1〜7、比較例1〜4 EVA30重量部とEPDM55重量部とからなるオレ
フィン系熱可塑性エラストマーと吸水性樹脂10重量部
とを、室温でヘンシェルミキサーを用いて予備混練した
後、水添ジエン共重合体15重量部、無機フィラー2重
量部、軟化剤10重量部、可塑剤30重量部および第1
表に示す有機過酸化物系架橋剤、架橋助剤(ZA、ZM
A、PBM−RおよびDVB)をブラベンダー混合機を
用い、140℃で溶融混練し、ペレット化した後シート
化した。得られた吸水性樹脂架橋体シートの物性を第1
表に示す。
【0035】なお、第1表に示す各物性の測定方法は以
下のとおりである。 (1) JIS A硬度:JIS K6301 により測定。 (2) 引張破断強度:JIS K6301 (23℃)により測定。 (3) 引張破断伸度:JIS K6301 により測定。 (4) 1日および7日経過後の吸水率:吸水後の樹脂架橋
体の重量を吸水前の樹脂架橋体の重量で除した値。 (5) 重量保持率:一度、膨潤させたものを乾燥した後秤
量し、その重量を膨潤前の重量で除した値(この値が小
さい程吸水剤のゲル抜けが多いことを表わす。)。
【0036】第1表から明らかなように、本発明の吸水
性樹脂架橋体は、各物性バランスが良好であることがわ
かる。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明に係る吸水性樹脂架橋体は、オレ
フィン系熱可塑性エラストマーをベースにして、特定量
の吸水性樹脂、無機フィラー、軟化剤、可塑剤、架橋剤
および特定の架橋助剤を配合および架橋した組成物であ
り、柔軟性等に優れるため低温度における作業性がよい
こと、水添ジエン系共重合体の配合により吸水速度およ
び吸水率が優れること、加硫工程および電離性放射線の
照射工程を要せず製造でき生産性に優れることなどの特
長を有する。このような本発明の架橋体は、トンネルや
上下水道工事のセグメント間の防水用シール、通信ケー
ブル、電話線等の地下埋設ケーブルの継手シール材、建
築物外壁パネルの間隙のシールなどの土木、建築工事の
止水材、防震機能を兼ねた結露防止材、さらには農林や
園芸の保水材などとしても用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリエチレン系重合体15〜55
    重量%とエチレン−プロピレン−ジエン共重合体85〜
    45重量%とからなるオレフィン系熱可塑性エラストマ
    ー100重量部に対して(b)水添ジエン系共重合体1
    0〜100重量部を含有し、前記成分(a)+(b)1
    00重量部に対して(c)吸水性樹脂5〜95重量部
    と、(d)無機フィラー1〜25重量部と、(e)軟化
    剤2〜50重量部と、(f)可塑剤2〜50重量部と、
    (g)有機過酸化物系架橋剤0.05〜5.0 重量部と、
    (h)α,β−不飽和カルボン酸の金属塩、ビスマレイ
    ミド化合物および多官能ビニルモノマー類から選ばれる
    1種または2種以上の架橋助剤0.10〜10.0重量部とを含
    有する樹脂組成物を架橋してなることを特徴とする吸水
    性樹脂架橋体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008184601A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Prime Polymer:Kk 変性ポリプロピレン系樹脂およびその製造方法
WO2011019027A1 (ja) 2009-08-10 2011-02-17 矢崎総業株式会社 熱可塑性エラストマー樹脂組成物及びコネクタ
US8501847B2 (en) 2009-08-10 2013-08-06 Yazaki Corporation Thermoplastic elastomer resin composition and connector

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