JPH06342193A - 熱現像型ジアゾ複写材料 - Google Patents

熱現像型ジアゾ複写材料

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JPH06342193A
JPH06342193A JP5256462A JP25646293A JPH06342193A JP H06342193 A JPH06342193 A JP H06342193A JP 5256462 A JP5256462 A JP 5256462A JP 25646293 A JP25646293 A JP 25646293A JP H06342193 A JPH06342193 A JP H06342193A
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heat
coupler
diazo
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alkali
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Shigeru Higeta
茂 日下田
Masanori Toshimoto
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Ricoh Co Ltd
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/002Photosensitive materials containing microcapsules
    • GPHYSICS
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    • G03C1/00Photosensitive materials
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は高発色性、高い生保存性が得ら
れ、容量の小さい光源で済み、画像部の耐摩耗性に
すぐれ、製造適性にもすぐれた、新規な熱現像型ジア
ゾ複写材料を提供する。 【構成】 支持体上にジアゾ化合物、カプラー、アルカ
リ可溶性樹脂及び増感剤を含有する感光層を有する熱現
像シアゾ感光材料において、カプラーがアルカリ可溶性
樹脂でカプセル化されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明または反透明の原
稿と重ねて露光し潜像を形成した後、その潜像を熱で現
像する、熱現像型ジアゾ複写材料に関し、更には感熱記
録材料、特に光定着可能な感熱記録材料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱現像型ジアゾ複写材料は一般に紙、フ
ィルム等の支持体上にジアゾ化合物、カップリング成分
及び発色助剤を主成分とする感光層を設けたもので、発
色助剤として尿素、トリクロル酢酸ソーダ等が使用され
ている。この種のジアゾ複写材料はいずれも180〜2
00℃の加熱により現像されるが、その現像機構は加熱
により分解発生するアルカリを利用したものである。ま
た、低温現像化(90〜130℃)の試みとして発色助
剤に高級脂肪酸アミド等の熱可融性物質が使用されてい
るが、その現像機構は加熱溶融によるジアゾ化合物とカ
ップリング成分の活性化を利用したものである。
【0003】しかしながら、従来の熱現像型ジアゾ複写
材料は、保存中にプレカップリングが徐々に進み、好ま
しくない着色が発生することがあった。このため特開昭
57−42042号、特開昭57−45094号、特開
昭57−125091号等公報には、ジアゾ化合物、カ
ップリング成分及びアルカリ発生剤のうちいずれか1種
を不連続粒子の形で存在させることにより、各成分間の
接触を防いでプレカップリングを防止することが提案さ
れている。だが、これら熱現像型ジアゾ複写材料では高
い熱感度を得るために、それぞれ成分の粒子径を小さく
すると生保存性に支障をきたす、といった欠陥がある。
【0004】また、特公平4−75147号公報にはジ
アゾ化合物のみマイクロカプセル内の芯物質として含有
し、重合反応で芯物質の周囲にポリウレタン、ポリウレ
アを隔壁として形成するカプセル化技術が提案されてい
るが、隔壁剤が熱硬化性樹脂であるため熱感度を得るに
はアルカリ発生剤を使用しなければならない。更に、ジ
アゾ化合物は内包されているため周囲のポリウレタン、
ポリウレアで紫外線の照射が遮蔽されてしまい、これが
複写機の光源の大容量化につながるという致命的欠点を
有している。
【0005】また更に、特開昭57−44141号公報
には、非極性ワックス状物質でカップリング成分又は発
色助剤をカプセル化する液中乾燥法が提案されている
が、この方法では夏季の外気でカブリが進行するくらい
反応性が高く、発色温度制御が困難であり実用性に幾分
かの問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、従来の熱現像型ジアゾ複写材料にはみられなかった
高発色性、良好な生保存性を有する熱現像型ジアゾ複写
材料を提供するものである。本発明の第二の目的は、容
量の小さい光源で十分感光可能な高感度熱現像型ジアゾ
複写材料を提供するものである。本発明の第三の目的
は、画像部の耐摩耗性の優れた熱現像型ジアゾ複写材料
を提供するものである。本発明の第四の目的は、製造適
性の優れた熱現像型ジアゾ複写材料を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は支持体上にジア
ゾ化合物、カプラー、アルカリ可溶性樹脂及び増感剤を
含有する感光層を設けた熱現像型ジアゾ感光材料におい
て、該カプラーのみがマイクロカプセルに内包されてい
ることを特徴とする。ここでのマイクロカプセルの隔壁
はガラス転移温度(Tg)が50℃から95℃までのア
ルカリ可溶性樹脂によりコアセルベイトで形成されるの
がよく、中でも、このアルカリ可溶性樹脂はスチレン−
アクリル系共重合体がよく、更には、マイクロカプセル
の被覆率を上昇させるには、樹脂成分のスチレン−アク
リル系共重合体の分子量に支配されることから分子量3
500から10000までのものの使用が良好な結果を
もたらす。このことは、熱溶融での熱損失の面からも適
当である。
【0008】マイクロカプセルの隔壁剤の特に好ましい
ものとしては、スチレン−アクリル酸共重合体とイソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体又はスチレン−無水マ
レイン酸共重合体とを混合してなるものである。この混
合物からなる隔壁剤が用いられた場合には、隔壁剤がス
チレン−アクリル系共重合体単独であるときに比べて、
熱現像型ジアゾ複写材料の保存時の地肌カブリが少なく
なる。スチレン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩
とイソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアンモニウ
ム塩を溶解した溶液は、樹脂濃度が薄いと透明である
が、濃厚溶液ではゲル化して白濁する。この現象より、
前記混合物からなる隔壁は両者がゲル化して生じている
ので、スチレン−アクリル系共重合体単独で形成された
隔壁より堅固な膜となっていると推測している。樹脂の
混合比はスチレン−アクリル酸共重合体0.95〜0.
05:イソブチレン−無水マレイン酸共重合体又はスチ
レン−無水マレイン酸共重合体0.05〜0.95であ
る。
【0009】本発明のマイクロカプセルは完全に隔壁で
被覆しているイクラ状態ではなく、カプラー粒子の局所
に樹脂が不溶化集合したいわば相が分離した状態で、よ
り具体的には、芯物質が二次凝集した不連続粒子を不規
則に局部的被覆した状態である。
【0010】本発明で用いられるカプラー粒子径は0.
3ミクロンから1ミクロンまでの範囲で形成され、その
マイクロカプセルの粒度分布は1〜10ミクロンの分布
となり、レーザ回折粒度分布法でのD50は3ミクロン
から8ミクロンまでの範囲で熱応答感度がよく圧力によ
る破壊もない。本発明に係る隔壁材料は、加熱により軟
化現象は見られるが溶融はおこらないことから、カップ
リング反応には直接関わらない隔壁にクラックを造り増
感剤の加熱後溶融した溶融液をすばやくカプセル内に取
り込む毛細管浸透効果をもたらすものと考えられる。
【0011】次に、溶融した増感剤にカプラーが共融化
し、ジアゾニウム塩に接触しカップリング反応が進行す
る。本発明の増感剤としては、例えば2−トリブロムエ
タノール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、
1,2−シクロヘキサンジオール等のアルコール誘導
体、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、モンタン酸ワックス、カルナバロウ等のワックス、
ラウリル酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド等の高級脂肪酸ア
ミド誘導体、モノステアリン、トリステアリン等の高級
脂肪酸エステル、及びその他、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸アルコール、
高級脂肪酸の多価アルコール、高級ケトン等があげられ
る。中でも、本発明に使用される融点が80℃から15
0℃の脂肪酸アミド、及びN置換脂肪酸アミドが加熱溶
融時にカプラーを素速く共融化することから望ましい。
また、カプラーの共融化点がカップリング反応の場と推
定できることから、カップリング反応の律速となるナフ
トレートアニオンの生成を阻害しない脂肪酸アミド、及
びN置換脂肪酸アミドが好ましい。共融化点の測定は熱
分析で汎用性の高いDSC法で加納であり吸熱ピークで
表われる。
【0012】高級脂肪酸アミドには、カプロン酸アミ
ド、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリル酸
アミド、ミリスチル酸アミド、パルミチン酸アミド、ス
テアリン酸アミド、アラキジン酸アミド、ベヘン酸アミ
ド、パルミトレイン酸アミド、オレイン酸アミド、エイ
コ酸アミド、エルシン酸アミド、エライジン酸アミド、
リノール酸アミド、リノレン酸アミドなどがあげられ、
一方、N置換脂肪酸アミドには、Nメチロールステアリ
ン酸アミド、Nメチロールカプロン酸アミド、Nメチロ
ールラウリル酸アミド、N−メチロールベヘン酸アミド
などがあげられる。これらの高級脂肪酸アミド及びN置
換脂肪酸アミドはいずれも常温で固体で、水に不溶であ
る。
【0013】本発明者らによれば、本発明で使用される
高級脂肪酸アミド及びN置換高級脂肪酸アミドは、ナフ
トールAS系カプラーとの加熱溶融時にカプラーを素速
く共融化することを見出した。これは共融化点がDSC
法で80℃〜150℃の範囲に調整された特定のカプラ
ーを選択することで達成される。ナフトールAS系カプ
ラーを具体的に挙げると、ナフトールAS、ナフトール
AS−D、ナフトールAS−BO、ナフトールAS−B
S、ナフトールAS−E、ナフトールAS−G、ナフト
ールAS−LB、ナフトールAS−OL、ナフトールA
S−SW、ナフトールAS−TR等である。
【0014】本発明におけるアルカリ可溶性樹脂の概略
は前述のとおりであるが、具体的にはカゼイン、ポリア
クリル酸、変性PVA、CMC、アラビアゴム、イソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体、ジイソブテン−無水
マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリ
ル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体などが
挙げられる。より望ましくは、Tgが50℃から95℃
までのスチレン−アクリル系共重合体であり、更には、
その分子量が3500から10000までのものである
ことは先に指摘したとおりである。本発明のカプセルの
製法は相分離法で実施することから上述以外のTg、分
子量域では困難であり、Tg、分子量が高いとカプセル
壁の被覆が低下し相分離がうまく行なわれず、逆に、そ
れらが低いとカプセル壁間のブロッキングによる凝集で
粗粒子化が進んでしまう。
【0015】本発明における加熱相分離法の具体的な製
法はまず、アルカリ可溶性樹脂にその樹脂を溶解するに
可能な量のアンモニア水を加え50℃に加温しながら撹
拌し溶解して樹脂液をつくる。次に、ナフトールAS系
カプラーに上述の樹脂液を重量換算でカプラーに対し
0.3〜4倍の範囲に計量し混合後サンドミル等で0.
3〜1ミクロンの粒子にまで粉砕する。この分散液をエ
バポレータで50℃から65℃で加温しPHが6になる
まで加熱減圧し終点とする。この時、カプセル粒子径は
撹拌速度でも左右されるが芯剤の粒子径でほぼ決定され
る。得られたマイクロカプセル分散液を市販のレーザ回
折粒度分布で測定しD50を算出すると、5ミクロン〜
10ミクロンの範囲に調整されている。このカプセルを
ガラス板にとり電子顕微鏡で形状を観察すると、芯物質
が二次凝集した不連続粒子を不規則に局部的被覆した状
態である。
【0016】次に、本発明における中和相分離法を述べ
る。アルカリ可溶性樹脂にその樹脂を溶解するに可能な
量の無機アルカリを用いて前記の加熱相分離法同様、カ
プラーを粉砕する。この分散液を一般の酸(例えば酢酸
を使用し1%以下に希釈した水溶液)を2ml/min
の添加速度で撹拌しながら70℃を保つ。PHが7付近
になると、急激に粘度が上昇し相分離が始まる。増膜剤
としてPVA、PVPを少量使用するのがよく、PH6
で終点となる。
【0017】更に、スプレードライ相分離法であるが、
市販のスプレードライアを使用し吐出温度を80℃に調
整し流量は自動設定で前記のサンドミル等で0.3ミク
ロンから1ミクロンくらいまでに粉砕した分散媒を吐出
する。その結果、芯物質が二次凝集した不連続粒子を不
規則に局部的被覆した状態で得られる。
【0018】本発明によれば支持体上に微粒子粉体及び
樹脂を含有するプレコート層を設け、その上に感光層を
設けることにより、光感度を向上し、画像濃度が高くで
き、また、より一層の光感度を向上するには、感光層を
ジアゾ層とカプラー層に分けるのが有利である。この場
合、カプラー層の上にジアゾ層を設けるのが好ましい。
感光層、プレコート層にはともに微粒子粉末、例えば、
無機微粒子粉末、有機微粒子粉末を添加することができ
る。無機微粒子粉末の具体例としては、シリカ、アルミ
ナ、カオリン、タルク、チタン、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム等があり、有機微
粒子粉末の具体例としては、スチレン樹脂粒子、尿素−
ホルマリン縮合物樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子
等があげられる。
【0019】これらの無機微粒子粉末、有機微粒子粉末
のうち、シリカの使用が好ましく、特に比表面積150
〜200m2/gのものがよい。その理由はシリカ微粒
子が持つ細孔容積に起因し、熱溶融した溶融物質を吸着
して結果的に形成された画像部の耐摩耗性を優れたもの
にするためと思われる。従って、比表面積が200m2
/g以上では前述の効果は乏しい。本発明に使用するシ
リカは吸油量が1901ml/gから300ml/gま
での範囲のものが特に好ましい。その効果は、シリカ微
粒子が持つ細孔容積に起因し、熱溶融した溶融物質を吸
着し結果的に増濃度効果につながると推察される。従っ
て吸油量が190ml/g以下では効果が乏しい。
【0020】これらの粉体等を結着させる樹脂として
は、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カゼ
イン、ゼラチン、デンプン及びその誘導体、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等の水溶性樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂
が例示できる。
【0021】本発明で使用されるジアゾ化合物は、下記
一般式
【化1】 で示されるジアゾニウム塩である(式中、Arは置換或
いは無置換のアリール基を表わし、X-は酸アニオンを
表わす)。
【0022】ジアゾ化合物の具体例としては、例えば、
4−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾフ
ェニルモルホリン、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジ
ル−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブト
キシ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5
−ジブトキシ−N−ベンジル−N−オキシエチルアニリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルピペラジ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルピロリジ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルピペリ
ジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−N,N−ジメ
チルアニリン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4’−メチルベンゾイルアミノ)−2,5−ジプ
ロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−クロルベ
ンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(3’−メトキシベンゾイルアミノ)−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’
−メチルベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベン
ゼン、4−ジアゾ−1−フェニルメルカプト−2,5−
ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−トル
イルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(4’−メトキシフェニルメルカプト)−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−クロルフェニルメルカプト)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−トルイルメルカプ
ト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
(3’−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−ジプ
ロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(2’−トルイル
メルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジア
ゾ−1−フェノキシ−2,5−ジブトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェノキシ)−2,5
−ジエトキシベンゼン等の塩化物の塩化亜鉛、塩化カド
ミウム、塩化錫の複塩、及び前記ジアゾ化合物の硫酸、
ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸などの無機酸
の塩などが挙げられる。
【0023】上記のジアゾ化合物は結着樹脂を用いて又
は用いることなく分散液又は水溶液として塗工する。結
着樹脂としては前記の水溶性樹脂、各種エマルジョン樹
脂があげられる。また、水に難溶性のジアゾ化合物を有
機溶剤に溶解して塗布する場合は、結着樹脂として有機
溶剤に可溶の樹脂を使用しても良く、例えば塩化ビニル
系、酢酸ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体、酢酸ビニル−塩化ビニリデン系共重合体、ポリスチ
レン系、ブチラール系、ポリカーボネート系、アクリル
酸誘導体系等の樹脂である。
【0024】カップリング成分としては、一般の二成分
系ジアゾ複写材料用のものが全て使用でき、好ましく
は、ナフトールAS系カプラーを主成分とし、一般の2
成分型のジアゾ複写材料用カプラーの併用が全て出来
る。例えば、レゾルシン、フロログルシン、2,5−ジ
メチル−4−モルホリノメチルフェノール、3−ヒドロ
キシシアノアセトアニリド、パラスルホアセトアニリ
ド、1−ベンゾイルアミノ−8−ヒドロキシナフタレン
−3,6−ジスルホンアミド、2,2−ジヒドロキシナ
フタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン−3,6−
ジスルホン酸ソーダ、2,3−ジヒドロキシ−6−スル
ホン酸ソーダ、2,5−ジヒドロキシナフタレン−7−
スルホン酸ソーダ、1−ヒドロキシナフタレン−4−ス
ルホン酸ソーダ、1−アミノ−3−ヒドロキシナフタレ
ン−3,6−ジスルホンアミド、ナフトールAS−D、
2−ヒドロキシナフタレン−3−ビグアナイド、2−ヒ
ドロキシナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、2−ヒ
ドロキシナフトエ酸エタノールアミド、2−ヒドロキシ
ナフトエ酸−N,N−ジメチルアミノプロピルアミド塩
酸塩、2,4,2’,4’−テトラヒドロキシジフェニ
ル、2,4,2’,4’−テトラヒドロキシジフェニル
スルホキシド等が挙げられる。
【0025】カップリング成分(カップリング成分はア
ルカリ可溶性樹脂でカプセル化されている)は結着樹脂
を使用し分散液として塗工する。結着樹脂としては前記
の水溶性樹脂、各種エマルジョン樹脂があげられる。カ
ップラー層中には、発色助剤として、水溶性または水不
溶性の塩基性物質や加熱によりアルカリを発生する物質
が添加されているのが望ましい。発色助剤の具体例とし
ては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、クエン酸アンモ
ニウム、ステアリルアミン、尿素、チオ尿素、アリル尿
素、アリルチオ尿素、メチルチオ尿素、エチレンチオ尿
素、トリクロロ酢酸ナトリウム、グアニジントリクロロ
酢酸塩、モルホニウムトリクロロ酢酸塩、炭酸グアニジ
ン、硫酸グアニジン、硫酸アミノグアニジン、1,2,
3−トリフェニルグアニジン、1,2−ジトリルグアニ
ジン、1,2−ジシクロヘキシルグアニジン、イミダゾ
ール、ベンズイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾ
ール、2−ベンジルイミダゾール、4−フェニルイミダ
ゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−
ウンデシルイミダゾリン、1,2−ジフェニル−4,4
−ジメチル−2−イミダゾリン、N,N’−ジベンジル
ピペラジン、4,4’−ジチオモルホリン、2−アミノ
ベンゾチアゾールなどがあげられる。これらの発色助剤
は2種以上併用して用いることができる。
【0026】本発明の熱現像型ジアゾ複写材料では、発
色成分の他に、通常のジアゾ系感熱記録材料に適用され
ている各種添加物、保存性向上剤としてナフタレン−モ
ノスルホン酸ナトリウム、ナフタレン−ジスルホン酸ナ
トリウム、ナフタレン−トリスルホン酸ナトリウム、ス
ルホサリチル酸、硫酸カドミウム、硫酸マグネシウム、
塩化カドミウム、塩化亜鉛などが使用できる。
【0027】また、酸化防止剤としてチオ尿素、尿素な
ど、溶解剤としてカフェイン、テオフィリンなど、酸安
定剤としてクエン酸、酒石酸、硫酸、シュウ酸、ホウ
酸、リン酸、ピロリン酸などを用いることができ、その
他にサポニンを小量添加することができる。
【0028】更にまた、本発明のジアゾ複写材料を光定
着型感熱記録材料として使用する場合は、熱ヘッドに対
するスティッキングの防止や走行性を改良する目的で填
料を加えることができる。例えば、スチレン樹脂微粒
子、尿素−ホルマリン縮合樹脂微粒子、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、チタン、
タルク、カオリン、シリカ、アルミナ等の有機系や無機
系の固体微粒子である。また同様の目的で、金属石鹸類
も使用することができる。
【0029】本発明の熱現像型ジアゾ複写材料は、各種
の感熱記録の分野、特に、高速記録の要求されるファク
シミリや電子計算機などの出力記録用紙として有利に応
用することができ、しかも本発明の場合、記録紙の表面
に記録された文字や画像は、加熱により画像形成後、露
光により未反応のジアゾ化合物を分解させることにより
定着させることができる。また、本発明の感熱記録材料
は、その定着性を利用し、有価証券や商品券、入場券、
証明書、伝票などに対する必要事項の記録や、それらの
作成に応用することができる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。なお、ここでの部及び%はともに
重量基準である。
【0031】実施例1、2及び3 下記のカプラー化合物1、2及び3を用いて、アルカリ
可溶性樹脂1、2及び3をそれぞれカプラー化合物と等
量に50部計量し、これにイソプロピルアルコールを1
部、界面活性剤(花王アトラス社製、デモールN)0.
1部を添加する。これを20℃でサンドミル分散して
0.3〜1ミクロンの分散液を得た。得られた分散液約
50部に新たに水50部を加え、エバポレータを用いて
50℃から65℃の加温で減圧する。この時のPHは
8.6である。2時間後に分散液のPHが6.0となり
相分離工程は終点となる。出来上がった液を堀場社製レ
ーザ回折粒度分布LA−700で粒度を計測した結果D
50が約6ミクロンであった。 カプラー化合物1.ナフトールAS カプラー化合物2.ナフトールASD カプラー化合物3.ナフトールAS−OL アルカリ可溶性樹脂1.スチレン−無水マレイン酸共重
合体のアンモニウム塩(クラレ社製SMA−3000、
分子量=1900、Tg=65℃)の水溶液 アルカリ可溶性樹脂2.スチレン−アクリル酸共重合体
のアンモニウム塩(分子量=8500、Tg=85℃)
の水溶液 アルカリ可溶性樹脂3.スチレン−アクリル酸共重合体
のアンモニウム塩(分子量=7000、Tg=65℃)
の水溶液 次に、このカプセル液50部にステアリン酸アミド分散
液(30%)30部を加え撹拌後上質紙に塗布乾燥して
約3.5g/m2の付着量になるようカプラー層を形成
した。続いて、この上に下記の組成からなるジアゾ層溶
液をワイヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量約1.0g
/m2のジアゾ層を形成した。 (ジアゾ層溶液) 4−ジアゾ−1−(4’−トルイルメルカプト)−2,5−ジエ トキシベンゼン塩化物・1/2塩化亜鉛 1.0部 酒石酸 0.5部 イソプロパノール 5部 ポリビニルアルコール水溶液(10%) 20部 炭酸カルシウム 2部 サポニン 0.1部 水 71.4部 上記のように上質紙の上にカプラー層、ジアゾ層を順次
積層して、本発明の熱現像型ジアゾ複写材料を作成し
た。
【0032】実施例4及び5 無機シリカ(比表面積:205m2/g、塩野義製薬社製試作品 FPS−24) 4部 スチレンアクリルエマルジョン樹脂、(三井東圧社製 RE−4788) 8部 ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA−205) 0.5部 ポリ塩化エチレンエマルジョン(東邦化学社製、HA−300) 2部 水 85.5部 上述のプレコート液処方で30分間撹拌し、ジアゾ用原
紙(坪量52g/m2)に乾燥後付着量で約2g/m2
調整し、プレコート層を形成した。このプレコート層上
に実施例2、3で得たカプセル含カプラー液を塗布乾燥
後約3.5g/m2の付着量になるように塗布した。次
に感光液は実施例1〜3で用いたジアゾ成分を同様に使
用し、プレコート紙上に感光層を設けた本発明の熱現像
型ジアゾ複写材料を作成した。
【0033】実施例6、7及び8 実施例1、2又は3で用いたカプラー化合物及びアルカ
リ可溶性樹脂を使用し、はじめにアルカリ可溶性樹脂1
〜3及び樹脂の酸価と等量の水酸化カリウムを添加し5
0℃の加温で溶解する。得られた樹脂液をカプラー化合
物と等量に、50部計量しイソプロピルアルコールを1
部、界面活性剤(花王アトラス社製、デモールN)0.
1部を添加し、次に20℃でサンドミル分散を3時間行
ない、0.3〜1ミクロンの分散液を得た。得られた分
散液約50部に新たに水50部を加え、全量を約100
部とする。一方、1%の酢酸水溶液を2ml/minの
流量で添加し、分散媒のpHをモニターしながら50℃
に保つ。PVA1%を5ml添加する。pH6.8ぐら
いから相分離が始まり粘度が上昇しだすが支障はない。
pH6.0を終点とし、得られた分散液を吸引濾過後水
で十分洗浄する。以上で中和相分離工程が終了するが、
場合によっては50℃〜60℃の乾燥工程を使用し水分
量を20%前後まで調整してもよい。出来上がった液を
堀場レーザ社製回折粒度分布LA−700で粒度を計測
した結果D50が約5ミクロンであった。カプセル液
(20%)50部にNメチロールステアリン酸アミド分
散液(30%)30部及びポリビニルアルコール水溶液
(10%)20部を加え撹拌後、実施例4、5記載のプ
レコート紙に塗布乾燥後約3.5g/m2の付着量にな
るようカプラー層を形成した。次に下記の組成からなる
ジアゾ層溶液をワイヤバーを用いて塗布乾燥し、付着量
約1.0g/m2のジアゾ層を形成した。 [ジアゾ成分] 4−ジアゾ−1−(4’−トルイルメルカプト)−2,5−ジエ トキシベンゼン塩化物・1/2塩化亜鉛 1.0部 酒石酸 0.5部 イソプロパノール 5部 ポリビニルアルコール水溶液(10%) 20部 炭酸カルシウム 2部 サポニン 0.1部 水 71.4部 以上中和相分離法で製造した、本発明の熱現像型ジアゾ
複写材料を作成した。
【0034】実施例9、10及び11 実施例1、2及び3記載のカプラー化合物とアルカリ可
溶性樹脂分散液(20℃でサンドミル分散を3時間行な
い、0.3〜1ミクロンの分散液)を使用し、スプレイ
ドライアーGS31型(ヤマト科学社製)でスプレード
ライした。入口温度80℃に設定し、出口温度を50℃
を保持するように流量を調節した。出来上がった粉体を
水溶液に分散し(株)堀場レーザ回折粒度分布LA−7
00で粒度を計測した結果D50が約9.5ミクロンで
あった。次にカプセル液(20%)50部にNメチロー
ルベヘン酸アミド分散液(30%)30部及びポリビニ
ルアルコール水溶液(10%)20部を加え撹拌後、実
施例4、5記載のプレコート紙に塗布乾燥後約3.5g
/m2の付着量になるようカプラー層を形成し、更に実
施例6のジアゾ成分液をワイヤバーを用いて塗布乾燥し
て付着量約1.0g/m2のジアゾ層を形成した。
【0035】実施例12 市販ナフトールASを用いて、スチレンアクリル酸アン
モニウム塩水溶液(分子量=8500、Tg=85℃)
とイソブチレン無水マレイン酸アンモニウム塩水溶液と
を1:1で混合したアルカリ可溶性樹脂をカプラー化合
物と等量に50部計量し、イソプロピルアルコールを1
部、界面活性剤(花王アトラス社製、デモールN)0.
1部を添加する。次に20℃でサンドミルで分散し0.
3ミクロンから1ミクロンの分散液を得た。得られた分
散液約50部に新たに水50部を加え、エバポレータで
50℃から65℃の加温で減圧する。この時のPHは
8.6である。2時間後に分散液のPHが6.0となり
層分離工程は終点となる。出来上がった液を堀場社製レ
ーザ回折粒度分布測定量LA−700で粒度を計測した
結果D50が6ミクロンであった。次に、このカプセル
液50部にステアリン酸アミド分散液(30%)30部
を加え、撹拌後上質紙に塗布乾燥後約3.5g/m2
付着量になるようカプラー層を形成した。更にこの上に
下記の組成からなるジアゾ層溶液をワイヤバーを用いて
塗布乾燥し、付着量約1.0g/m2のジアゾ層を形成
した。 [ジアゾ成分] 4−ジアゾ−1−(4’−トルイルメルカプト)−2,5−ジエ トキシベンゼン塩化物・1/2塩化亜鉛 1.0部 酒石酸 0.5部 イソプロパノール 5部 ポリビニルアルコール水溶液(10%) 20部 炭酸カルシウム 2部 サポニン 0.1部 水 71.4部 上記のように上質紙の上に2層塗布して、本発明の熱現
像型ジアゾ複写材料を作成した。
【0036】実施例13 市販ナフトールASを用いて、スチレンアクリル酸アン
モニウム塩水溶液(分子量=8500、Tg=85℃)
とスチレン無水マレイン酸アンモニウム塩水溶液1:1
で混合したアルカリ可溶性樹脂をカプラー化合物と等量
に、50部計量しイソプロピルアルコールを1部、界面
活性剤(花王アトラス社製、デモールN)0.1部を添
加する。次に20℃でサンドミル分散し、0.3ミクロ
ンから1ミクロンの分散液を使用し、スプレイドライア
ーGS31型(ヤマト科学社製)でスプレードライし
た。入口温度80℃に設定し、出口温度を50℃に保持
するように流量を調節した。出来上がった粉体を水溶液
に分散し堀場社製レーザ回折粒度分布測定量LA−70
0で粒度を計測した結果D50が約9.5ミクロンであ
った。次にこのカプセル液(20%)50部にNメチロ
ールベヘン酸アミド分散液(30%)30部を加え撹拌
後、下記に記載したプレコート紙に塗布乾燥後3.5g
/m2の付着量になるようカプラー層を形成し、前述の
ジアゾ成分液をワイヤーバーを用いて塗布乾燥し、付着
量約1.0g/m2のジアゾ層を形成した。 無機シリカ吸油量(320ml/g) 4部 (塩野義社製試作品FPS−24) アクリルスチレンエマルジョン樹脂 8部 (三井東圧社製RE−1788) PVA−205(クラレ社製) 0.5部 HA−300(東邦化学社製) 2部 水 全量で100部 上述のプレコート液処方で30分間撹拌し、ジアゾ用原
紙(坪量52g/m2)に乾燥後付着量で約2g/m2
調整し、プレイコート紙を得た。
【0037】比較例1 比較のためにジアゾ化合物をカプセル化した熱現像型ジ
アゾ複写材料を作成した。即ち、酢酸ビニールメタ−ア
クリル酸ブチルスチレン共重合体10部をシクロヘキサ
ン50部に溶解し、更に4−ジアゾ−1−(4’−トル
イルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン四フッ
化硼素を5部溶解し、PVA5.2部及び水84部から
なる溶液に添加した。この混合液を室温で高速撹拌して
乳化分散して撹拌しながら減圧蒸留してシクロヘキサン
を除去しジアゾ化合物のカプセル液を得た。次にカプセ
ル液を濾過、水洗し乾燥後カプセル粉末を得た。
【0038】比較例2 可融性物質を隔壁に使用しカプラーをカプセル化した熱
現像型ジアゾ複写材料を作成した。即ち、融点68℃〜
70℃のパラフィン10部をシクロヘキサン100部に
溶解し、溶解後ナフトールAS10部を分散させる。そ
の溶液をポリビニールアルコール10%水溶液200部
に室温で高速撹拌して乳化分散して撹拌しながら減圧蒸
留してシクロヘキサンを除去し、カプセル液を濾過、水
洗し乾燥後カプセル粉末を得た。
【0039】比較例3 ジアゾ化合物を重合反応でカプセル化した熱現像型ジア
ゾ複写材料を作成した。即ち、4−ジアゾ−1−(4’
−トルイルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン
四フッ化硼素をキシリレンジイソシアネートとトリメチ
ロールプロパンとの(3:1)付加物10部の割合でフ
タル酸ブチル20部と酢酸エチル5部との混合溶媒に添
加し溶解した。このジアゾ化合物の溶液をポリビニール
アルコール5.2部が水58部に溶解されているポリビ
ニルアルコール水溶液に混合し20℃で乳化分散した。
次に、水100部を加え撹拌しながら40℃〜70℃に
加温し、約2時間放置しカプセルを得た。その結果、や
や未反応のジアゾ化合物が観察されたため、この液に直
接カプラーを混合することを避けた。
【0040】以上比較例1、2及び3で得たカプセルを
それぞれの系で調合し熱現像型ジアゾ複写材料を作成し
た。比較例1、3の複写シートを得るために新たなカプ
ラー分散液を設けた。具体的には、市販ナフトールAS
3部に、炭酸カルシウム1部、ステアリン酸アミド分散
液(30%)10部を水70部に加えサンドミル分散後
約3ミクロンの粒子径まで調整する。次に、上質紙に塗
布乾燥後約3.5g/m2の付着量になるようカプラー
層を形成した。以上でえたカプラー層処理紙に比較例
1、3のカプセル10部をポリビニールアルコール10
%水溶液10部に添加混合後、水50部を加え塗布乾燥
後約2.0g/m2の付着量になるようカプラー層上に
形成し比較例1、3の熱現像型ジアゾ複写シートを作成
した。また、比較例2で得たカプセルを使用し、カプセ
ル液50部にステアリン酸アミド分散液(30%)30
部を加え撹拌後、上質紙に塗布乾燥後約3.5g/m2
の付着量になるようカプラー層を形成した。このカプラ
ー層の上の下記の組成からなるジアゾ感光液をワイヤバ
ーを用いて塗布乾燥し、付着量約1.0g/m2のジア
ゾ層を形成した。 [ジアゾ成分] 4−ジアゾ−1−(4’−トルイルメルカプト)−2,5−ジエ トキシベンゼン塩化物・1/2塩化亜鉛 1.0部 酒石酸 0.5部 イソプロパノール 5部 ポリビニルアルコール水溶液(10%) 20部 炭酸カルシウム 2部 サポニン 0.1部 水 71.3部
【0041】比較例4 実施例1で得たカプラー液50部に比較例3にあげた感
光液[ジアゾ成分]を50部添加し、ジアゾ用原紙(5
2g/m2)上に乾燥後付着量で約12g/m2に調節
し、感光層が一層の熱現像型ジアゾ複写シートを作成し
た。
【0042】比較例5及び6 実施例4、5で実施したプレコート層の無機シリカの代
わりに市販のサイロイド−244を用いてプレコート層
を作成した。 (プレコート液) サイロイド−244(比表面積:287m2/g) (富士デビソン社製) 4部 アクリルスチレンエマルジョン樹脂 8部 (三井東圧社製RE−4788) PVA−205(クラレ社製) 0.5部 HA−300(東邦化学社製) 2部 水 75.0部 上述のプレコート液処方で30分間撹拌し、ジアゾ用原
紙(坪量52g/m2)に乾燥後付着量で約2g/m2
塗布し、本発明のプレコート紙を得た。このプレコート
紙に実施例2、3で得たカプセル状カプラー液を塗布乾
燥後約3.5g/m2の付着量になるように塗布した。
次に、感光液は実施例1、2、3で用いたジアゾ成分を
同様に使用し、プレコート紙上に感光層を設けて熱現像
型ジアゾ複写材料を作成した。
【0043】以上の様にして得られた熱現像型ジアゾ複
写材料をコピアート100(富士写真社製)露光目盛4
で光感度を計測後、120℃で現像した。得られた発色
部をマクベス濃度計で計測した。これら結果を表1に示
した。次に感光紙の生保存性をみるために、熱現像型ジ
アゾ複写シートを50℃、65%RHの条件で24時間
保存し強制劣化テストを実施した。この結果をカブリ濃
度として表1に示した。
【0044】
【表1】 光感度の表示:420nmの波長で90mj/cm2
光量を150で指数表現 420nmの波長で120mj/cm2の光量を100
で指数表現 現像傷テスト:COPIART−100複写機現像部で
強制的に複写シートをスリップさせ複写面の傷を評価。
【0045】
【発明の効果】本発明の熱現像型ジアゾ複写材料は高発
色性で生保存性の優れた効果を示し、感光紙の光感度も
高感度である。また特定な無機シリカを使用することで
現像部での摩耗に強い熱現像型ジアゾ複写材料を提供で
きる。カプセルの製造に際して相分離法と製造適性に優
れた熱現像型ジアゾ複写材料を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/28 G03C 1/60 9019−2H 1/61 502 9019−2H

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にジアゾ化合物、カプラー、ア
    ルカリ可溶性樹脂及び増感剤を含有する感光層を設けた
    熱現像ジアゾ感光材料において、該カプラーのみが該ア
    ルカリ可溶性樹脂でカプセル化されていることを特徴と
    する熱現像型ジアゾ複写材料。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ可溶性樹脂としてスチレン
    −アクリル系共重合体を用いる請求項1記載の熱現像型
    ジアゾ複写材料。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ可溶性樹脂としてスチレン
    −アクリル酸共重合体とイソブチレン−無水マレイン酸
    共重合体又はスチレン−無水マレイン酸共重合体との混
    合物を用いる請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写材料。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ可溶性樹脂がガラス転移温
    度(Tg)50℃から95℃までのものである請求項
    1、2又は3記載の熱現像型ジアゾ複写材料。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ可溶性樹脂がスチレン−ア
    クリル系共重合体で分子量3500から10000まで
    のものである請求項1ないし4のいずれかに記載の熱現
    像型ジアゾ複写材料。
  6. 【請求項6】 前記感光層がジアゾ層とカプラー層との
    二層で構成された請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写材
    料。
  7. 【請求項7】 前記感光層が比表面積150〜200m
    2/gのシリカを含有したプレコート層上に設けられた
    請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写材料。
  8. 【請求項8】 前記カプセルを加熱相分離法で製造した
    請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写材料。
  9. 【請求項9】 前記カプセルを酸で中和し相分離法で製
    造した請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写材料。
  10. 【請求項10】 前記カプセルをスプレードライ相分離
    法で製造した請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写材料。
  11. 【請求項11】 前記カプセルの壁剤になるアルカリ可
    溶性樹脂とカプラーとの配合比は、該アルカリ可溶性樹
    脂が該カプラーの0.3〜4重量倍である請求項1記載
    の熱現像型ジアゾ複写材料。
  12. 【請求項12】 前記増感剤が炭素数10から20の高
    級脂肪酸アミド及びN置換高級脂肪酸アミド化合物より
    なる群から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載
    の熱現像型ジアゾ複写材料。
  13. 【請求項13】 前記のカプラーはそのカプラーと増感
    剤の共融点がDSC法で80℃から150℃の範囲に調
    整されたナフトールAS系カプラーである請求項1記載
    の熱現像型ジアゾ複写材料。
  14. 【請求項14】 前記カプセルにあって相分離マイクロ
    カプセルの二次凝集体粒径がレーザ回折粒度分布法でD
    50、5ミクロン〜10ミクロンの範囲に調整されてい
    る請求項1記載の熱現像型ジアゾ複写材料。
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