JPH06344392A - 合成樹脂成形品の成形方法および成形用金型 - Google Patents
合成樹脂成形品の成形方法および成形用金型Info
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- JPH06344392A JPH06344392A JP5165055A JP16505593A JPH06344392A JP H06344392 A JPH06344392 A JP H06344392A JP 5165055 A JP5165055 A JP 5165055A JP 16505593 A JP16505593 A JP 16505593A JP H06344392 A JPH06344392 A JP H06344392A
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】 射出圧力や保圧を格別に高くしなくても、
合成樹脂成形品の外観を損なう凹部すなわちヒケが表面
に発生しない合成樹脂成形方法を提供する。 【構 成】 金型1、10のキャビティ11に溶融樹脂
を射出充填するときは、ニードル21を肉厚空洞部15
まで突き出しておく。冷却するときは、ニードル21を
肉厚空洞部15から待避させる。これにより、肉厚空洞
部15の樹脂の内部と大気とを空気吸引路27を介して
連通させ、肉厚空洞部15の樹脂の内部にヒケを発生さ
せ、外観を損なう外表面には生じないようにする。
合成樹脂成形品の外観を損なう凹部すなわちヒケが表面
に発生しない合成樹脂成形方法を提供する。 【構 成】 金型1、10のキャビティ11に溶融樹脂
を射出充填するときは、ニードル21を肉厚空洞部15
まで突き出しておく。冷却するときは、ニードル21を
肉厚空洞部15から待避させる。これにより、肉厚空洞
部15の樹脂の内部と大気とを空気吸引路27を介して
連通させ、肉厚空洞部15の樹脂の内部にヒケを発生さ
せ、外観を損なう外表面には生じないようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融樹脂を金型のキャ
ビティに射出充填し、そして冷却固化して合成樹脂成形
品を得る合成樹脂成形品の成形方法およびこの成形方法
の実施に使用される金型に関するものである。
ビティに射出充填し、そして冷却固化して合成樹脂成形
品を得る合成樹脂成形品の成形方法およびこの成形方法
の実施に使用される金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家電製品、自動車、家庭雑貨等例を挙げ
るまでもなく、多数の合成樹脂成形品が使用されている
が、これら合成樹脂成形品は、射出成形、圧縮成形、押
出成形、真空成形方法等によって成形されている。とこ
ろで、射出成形方法は、複雑な形状の成形品も比較的容
易に成形できる等の利点を有するので、広く採用されて
いる。この射出成形方法の実施に使用される射出成形機
は、周知のように、ポリスチレン、ABS樹脂等の熱可
塑性成形材料を可塑化するスクリュ、可塑化された溶融
樹脂が射出充填される金型等から構成されている。した
がって、スクリュをシリンダ内で回転駆動して樹脂を可
塑化し、そしてこの流動状態の熱可塑性成形材料を、閉
じた金型のキャビティ内にスクリュを軸方向に駆動して
射出充填すると、所望の形状の成形品が成形される。
るまでもなく、多数の合成樹脂成形品が使用されている
が、これら合成樹脂成形品は、射出成形、圧縮成形、押
出成形、真空成形方法等によって成形されている。とこ
ろで、射出成形方法は、複雑な形状の成形品も比較的容
易に成形できる等の利点を有するので、広く採用されて
いる。この射出成形方法の実施に使用される射出成形機
は、周知のように、ポリスチレン、ABS樹脂等の熱可
塑性成形材料を可塑化するスクリュ、可塑化された溶融
樹脂が射出充填される金型等から構成されている。した
がって、スクリュをシリンダ内で回転駆動して樹脂を可
塑化し、そしてこの流動状態の熱可塑性成形材料を、閉
じた金型のキャビティ内にスクリュを軸方向に駆動して
射出充填すると、所望の形状の成形品が成形される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、合成
樹脂成形品が成形されるが、その成形品の中には不良品
が発生することがある。この成形不良の内で最も発生頻
度が高いのが、ヒケである。ヒケとは、合成樹脂成形品
の表面に凹部が発生する現象で、特に合成樹脂成形品の
厚肉部表面に発生する。発生のメカニズムをさらに詳し
く説明すると、図4は従来の成形方法で成形された合成
樹脂成形品01の横断面図であるが、同図に示されてい
るように、合成樹脂成形品01は、板状部分02とリブ
部分03とから形成されているが、リブ部分03の板状
部分02に対する付け根部は、厚肉部04となってい
る。この厚肉部04は、熱伝導が悪いので冷却に伴う熱
収縮が遅くなる。そのため、熱収縮の早い周辺の薄肉部
へ合成樹脂が引かれて厚肉部04の表面に凹部すなわち
ヒケ05が発生する。このようにヒケ05が生じると、
成形品01の外観を損ない商品価値が低下する。
樹脂成形品が成形されるが、その成形品の中には不良品
が発生することがある。この成形不良の内で最も発生頻
度が高いのが、ヒケである。ヒケとは、合成樹脂成形品
の表面に凹部が発生する現象で、特に合成樹脂成形品の
厚肉部表面に発生する。発生のメカニズムをさらに詳し
く説明すると、図4は従来の成形方法で成形された合成
樹脂成形品01の横断面図であるが、同図に示されてい
るように、合成樹脂成形品01は、板状部分02とリブ
部分03とから形成されているが、リブ部分03の板状
部分02に対する付け根部は、厚肉部04となってい
る。この厚肉部04は、熱伝導が悪いので冷却に伴う熱
収縮が遅くなる。そのため、熱収縮の早い周辺の薄肉部
へ合成樹脂が引かれて厚肉部04の表面に凹部すなわち
ヒケ05が発生する。このようにヒケ05が生じると、
成形品01の外観を損ない商品価値が低下する。
【0004】この成形品01の外観を損なうヒケ05
は、射出圧力を高くすることによっても、また熱可塑性
成形材料の熱収縮分を補うように保圧を十分に採ること
によってもある程度抑えることはできる。しかしなが
ら、射出圧力や保圧を高くすると、バリ、クラック、離
型不良等他の成形不良を起こす。このように射出圧力、
保圧等を低くすると厚肉部04にヒケ05が生じ、これ
に対し高くすると、バリ等の他の成形不良を起こし、合
成樹脂成形品に不良品がでないように、射出圧力や保圧
を適正な圧力に制御することは一般に困難である。また
その適正な圧力は、成形品の形状、大きさ等によって変
化するので、その調整も困難である。本発明は、このよ
うな問題点に鑑みてなされたものであって、射出圧力や
保圧の制御を厳密にしなくても、合成樹脂成形品の外観
を損なう凹部すなわちヒケの問題も、またバリ、クラッ
ク、離型不良等他の成形不良の問題も生じない、合成樹
脂成形品の成形方法および成形用金型を提供することを
目的としている。
は、射出圧力を高くすることによっても、また熱可塑性
成形材料の熱収縮分を補うように保圧を十分に採ること
によってもある程度抑えることはできる。しかしなが
ら、射出圧力や保圧を高くすると、バリ、クラック、離
型不良等他の成形不良を起こす。このように射出圧力、
保圧等を低くすると厚肉部04にヒケ05が生じ、これ
に対し高くすると、バリ等の他の成形不良を起こし、合
成樹脂成形品に不良品がでないように、射出圧力や保圧
を適正な圧力に制御することは一般に困難である。また
その適正な圧力は、成形品の形状、大きさ等によって変
化するので、その調整も困難である。本発明は、このよ
うな問題点に鑑みてなされたものであって、射出圧力や
保圧の制御を厳密にしなくても、合成樹脂成形品の外観
を損なう凹部すなわちヒケの問題も、またバリ、クラッ
ク、離型不良等他の成形不良の問題も生じない、合成樹
脂成形品の成形方法および成形用金型を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、溶融樹脂を金型のキャビティに射出充填
し、そして冷却固化して合成樹脂成形品を得るとき、充
填された溶融樹脂の肉厚部の、外観を損なわない部分に
外部から気体を導入して冷却固化するように構成され
る。請求項2記載に金型に関する発明は、固定金型と、
可動金型とを備え、これらの金型の間に合成樹脂成形品
を成形するためのキャビティが設けられている金型にお
いて、前記固定金型1と可動金型の少なくともいずれか
一方の金型には、ニードル通路と気体吸引路とが設けら
れ、前記ニードル通路にはキャビティの肉厚空洞部に達
する進退可能なニードルが設けられ、前記ニードルが前
記キャビティから待避すると、前記気体吸引路はキャビ
ティに連通状態になるように構成される。
成するために、溶融樹脂を金型のキャビティに射出充填
し、そして冷却固化して合成樹脂成形品を得るとき、充
填された溶融樹脂の肉厚部の、外観を損なわない部分に
外部から気体を導入して冷却固化するように構成され
る。請求項2記載に金型に関する発明は、固定金型と、
可動金型とを備え、これらの金型の間に合成樹脂成形品
を成形するためのキャビティが設けられている金型にお
いて、前記固定金型1と可動金型の少なくともいずれか
一方の金型には、ニードル通路と気体吸引路とが設けら
れ、前記ニードル通路にはキャビティの肉厚空洞部に達
する進退可能なニードルが設けられ、前記ニードルが前
記キャビティから待避すると、前記気体吸引路はキャビ
ティに連通状態になるように構成される。
【0006】
【作用】可動金型を固定金型に対して型締めする。溶融
樹脂を射出する前に、ニードルをキャビティの肉厚空洞
部まで進める。そうして従来周知の手段により、溶融樹
脂をキャビティに射出充填する。充填されたキャビティ
内の樹脂が冷却固化する前に、ニードルを待避させる。
そうすると、気体吸引路は肉厚空洞部に充填された樹脂
の内部に連通状態になる。冷却するとき、厚肉部の溶融
樹脂は、周辺の薄肉部の熱収縮の早い方向へ引かれる
が、厚肉部の樹脂の内部は気体吸引路と連通状態にある
ので、気体吸引路を介して外部から気体例えば空気が厚
肉部の溶融樹脂内部に導入される。その結果、厚肉部内
部に空洞が発生する。厚肉部内部に空洞が発生するする
ので、合成樹脂成形品の外表面にヒケは生じない。
樹脂を射出する前に、ニードルをキャビティの肉厚空洞
部まで進める。そうして従来周知の手段により、溶融樹
脂をキャビティに射出充填する。充填されたキャビティ
内の樹脂が冷却固化する前に、ニードルを待避させる。
そうすると、気体吸引路は肉厚空洞部に充填された樹脂
の内部に連通状態になる。冷却するとき、厚肉部の溶融
樹脂は、周辺の薄肉部の熱収縮の早い方向へ引かれる
が、厚肉部の樹脂の内部は気体吸引路と連通状態にある
ので、気体吸引路を介して外部から気体例えば空気が厚
肉部の溶融樹脂内部に導入される。その結果、厚肉部内
部に空洞が発生する。厚肉部内部に空洞が発生するする
ので、合成樹脂成形品の外表面にヒケは生じない。
【0007】
【実施例】図1は、金型の実施例を示す断面図で、図
2、3は本発明の合成樹脂成形方法の1実施例の工程を
説明するための説明図であるが、初めに図1により成形
用金型の実施例を説明する。成形用金型は、図1に示さ
れているように、固定金型1と可動金型10とを備えて
いる。そして可動金型1は、固定金型10に対して従来
周知のトグル機構等により型締めあるいは型開きされる
ようになっている。固定金型1の略中央部には、交換可
能にスプルーブッシュ2が勘合されている。そしてこの
スプルーブッシュ2の中央部に、スプルー3が設けられ
ている。したがって、射出機のノズル5をスプルーブッ
シュ2に圧着して射出機から溶融樹脂を射出すると、ス
プルー3を介して後述するキャビテイに溶融樹脂が充填
される。
2、3は本発明の合成樹脂成形方法の1実施例の工程を
説明するための説明図であるが、初めに図1により成形
用金型の実施例を説明する。成形用金型は、図1に示さ
れているように、固定金型1と可動金型10とを備えて
いる。そして可動金型1は、固定金型10に対して従来
周知のトグル機構等により型締めあるいは型開きされる
ようになっている。固定金型1の略中央部には、交換可
能にスプルーブッシュ2が勘合されている。そしてこの
スプルーブッシュ2の中央部に、スプルー3が設けられ
ている。したがって、射出機のノズル5をスプルーブッ
シュ2に圧着して射出機から溶融樹脂を射出すると、ス
プルー3を介して後述するキャビテイに溶融樹脂が充填
される。
【0008】可動金型10のパーテイングラインに沿っ
て、固定金型1のパーテイングラインと協働するキャビ
ティ11が設けられている。キャビティ11は、成形品
の板状部を成形する第1空洞部12と、この第1空洞部
12から直角に延びてリブ部分を成形する第2空洞部1
3とから構成されている。そして第1空洞部12と第2
空洞部13とが交差する部分が比較的厚い肉厚空洞部1
5となっている。
て、固定金型1のパーテイングラインと協働するキャビ
ティ11が設けられている。キャビティ11は、成形品
の板状部を成形する第1空洞部12と、この第1空洞部
12から直角に延びてリブ部分を成形する第2空洞部1
3とから構成されている。そして第1空洞部12と第2
空洞部13とが交差する部分が比較的厚い肉厚空洞部1
5となっている。
【0009】可動金型10には、厚肉空洞部15から斜
め上方に向かって、ニードル通路20が明けられてい
る。そしてこのニードル通路20内にニードル21が摺
動自在に設けられている。ニードル21は、射出充填時
にその先端部がキャビティ11の肉厚空洞部15に位置
する第1位置と、キャビティ11から所定距離だけ待避
する第2位置とに駆動されるが、その駆動のためにエア
ーシリンダ23が設けられている。エアーシリンダ23
内にはピストン24が摺動自在に設けられ、このピスト
ン24にニードル21の端部が取り付けれている。エア
ーシリンダ23内のニードル21側には、ニードル21
の先端部を厚肉部22から引き戻す復帰バネ25が設け
られ、エアーシリンダ23のヘッド側には、ニードル2
1を厚肉空洞部15の方へ向かって押し出す圧縮空気を
供給する圧縮空気供給口26が設けられている。この圧
縮空気供給口26は、図示しない圧縮空気源に接続され
ている。したがって、切換弁等によりエアーシリンダ2
3内に空気を給気あるいは排気すると、ニードル21は
ニードル通路20内を第1位置と第2位置との間を往復
動する。また可動金型10には、一方が大気に開口した
空気吸引路27が形成されている。そして空気吸引路2
7の他方の下端部は、ニードル通路20に連通してい
る。なお、図1中の他の符号28、29は、成形品を金
型1、10から突き出すエジェクタ装置の大小のエジェ
クタピンを示している。
め上方に向かって、ニードル通路20が明けられてい
る。そしてこのニードル通路20内にニードル21が摺
動自在に設けられている。ニードル21は、射出充填時
にその先端部がキャビティ11の肉厚空洞部15に位置
する第1位置と、キャビティ11から所定距離だけ待避
する第2位置とに駆動されるが、その駆動のためにエア
ーシリンダ23が設けられている。エアーシリンダ23
内にはピストン24が摺動自在に設けられ、このピスト
ン24にニードル21の端部が取り付けれている。エア
ーシリンダ23内のニードル21側には、ニードル21
の先端部を厚肉部22から引き戻す復帰バネ25が設け
られ、エアーシリンダ23のヘッド側には、ニードル2
1を厚肉空洞部15の方へ向かって押し出す圧縮空気を
供給する圧縮空気供給口26が設けられている。この圧
縮空気供給口26は、図示しない圧縮空気源に接続され
ている。したがって、切換弁等によりエアーシリンダ2
3内に空気を給気あるいは排気すると、ニードル21は
ニードル通路20内を第1位置と第2位置との間を往復
動する。また可動金型10には、一方が大気に開口した
空気吸引路27が形成されている。そして空気吸引路2
7の他方の下端部は、ニードル通路20に連通してい
る。なお、図1中の他の符号28、29は、成形品を金
型1、10から突き出すエジェクタ装置の大小のエジェ
クタピンを示している。
【0010】次に、上記成形用金型を用いて、合成樹脂
成形品を成形する成形方法について説明する。固定金型
1と可動金型10とを突き合わせて従来周知の方法によ
り型締を行う。そうすると、固定金型1と可動金型10
との間に密閉された空洞であるキャビティ11が形成さ
れる。エアーシリンダ23に圧縮空気供給口26を介し
て圧縮空気を導入しする。そうすると、復帰バネ25に
抗してピストン24が駆動されてニードル21の先端部
は、キャビティ11内の肉厚空洞部15の略中心部の第
1位置になる。この状態は、図1に示されている。固定
金型1のスプルーブッシュ2に、射出機のノズル5を圧
着する。射出機のノズル5から、可塑化された溶融樹脂
を射出する。溶融樹脂はスプルー3等を通ってキャビテ
ィ11に充填される。これで射出工程は終了する。この
射出充填時には、ニードル21の先端部が肉圧空洞部1
5まで達し、ニードル通路20を塞いでいるので、溶融
樹脂はニードル通路20内に流入することはない。
成形品を成形する成形方法について説明する。固定金型
1と可動金型10とを突き合わせて従来周知の方法によ
り型締を行う。そうすると、固定金型1と可動金型10
との間に密閉された空洞であるキャビティ11が形成さ
れる。エアーシリンダ23に圧縮空気供給口26を介し
て圧縮空気を導入しする。そうすると、復帰バネ25に
抗してピストン24が駆動されてニードル21の先端部
は、キャビティ11内の肉厚空洞部15の略中心部の第
1位置になる。この状態は、図1に示されている。固定
金型1のスプルーブッシュ2に、射出機のノズル5を圧
着する。射出機のノズル5から、可塑化された溶融樹脂
を射出する。溶融樹脂はスプルー3等を通ってキャビテ
ィ11に充填される。これで射出工程は終了する。この
射出充填時には、ニードル21の先端部が肉圧空洞部1
5まで達し、ニードル通路20を塞いでいるので、溶融
樹脂はニードル通路20内に流入することはない。
【0011】次いで、金型1、10の温度を例えば摂氏
20度C程度の一定温度に保持して、合成樹脂成形品S
を冷却する。ノズル5からは、射出圧力の50〜80%
程度の圧力をキャビティ11に加えたままにしておく。
これが保圧工程であるが、この保圧工程の時に、エアー
シリンダ23内の圧縮空気を圧縮空気供給口26を介し
て放出する。復帰バネ25の復帰力によりニードル21
の先端部は、厚肉空洞部15の溶融樹脂Jから退避して
第2位置に位置するようになる。そうすると、空気吸引
路27は、ニードル通路20を介して厚肉空洞部15の
溶融樹脂Jの内部と連通する。キャビティ11に充填さ
れた溶融樹脂Jは、第1空洞部12、第2空洞部13等
に充填された薄肉部が先に冷却され熱収縮する。この
時、溶融樹脂Jは速く冷却する薄肉部にひかれて、厚肉
空洞部15の樹指圧は負圧になる。その結果、前述した
ように従来の金型によって成形すると、厚肉部表面にヒ
ケが生じるが、本実施例によると、厚肉空洞部15に充
填された溶融樹脂Jの内部が、大気と連通状態で冷却さ
れるので、空気吸引路27から溶融樹脂Jの内部に空気
が供給される。その結果、図2に示されているように、
樹脂Jの内部に空洞Kが生じ、いわゆる内部ヒケKとな
る。したがって、合成樹脂成形品Sは、板状部分S1と
リブ状部分S2とから構成され、リブ状部分S2の付け
根部分は、肉厚部S3となっているが板状部分S1の外
表面にヒケは生じない。
20度C程度の一定温度に保持して、合成樹脂成形品S
を冷却する。ノズル5からは、射出圧力の50〜80%
程度の圧力をキャビティ11に加えたままにしておく。
これが保圧工程であるが、この保圧工程の時に、エアー
シリンダ23内の圧縮空気を圧縮空気供給口26を介し
て放出する。復帰バネ25の復帰力によりニードル21
の先端部は、厚肉空洞部15の溶融樹脂Jから退避して
第2位置に位置するようになる。そうすると、空気吸引
路27は、ニードル通路20を介して厚肉空洞部15の
溶融樹脂Jの内部と連通する。キャビティ11に充填さ
れた溶融樹脂Jは、第1空洞部12、第2空洞部13等
に充填された薄肉部が先に冷却され熱収縮する。この
時、溶融樹脂Jは速く冷却する薄肉部にひかれて、厚肉
空洞部15の樹指圧は負圧になる。その結果、前述した
ように従来の金型によって成形すると、厚肉部表面にヒ
ケが生じるが、本実施例によると、厚肉空洞部15に充
填された溶融樹脂Jの内部が、大気と連通状態で冷却さ
れるので、空気吸引路27から溶融樹脂Jの内部に空気
が供給される。その結果、図2に示されているように、
樹脂Jの内部に空洞Kが生じ、いわゆる内部ヒケKとな
る。したがって、合成樹脂成形品Sは、板状部分S1と
リブ状部分S2とから構成され、リブ状部分S2の付け
根部分は、肉厚部S3となっているが板状部分S1の外
表面にヒケは生じない。
【0012】溶融樹脂成形品Sが冷却固化されると、型
開き工程に入る。型開きをすると、エジェクタピン2
8、29が突出して、合成樹脂成形品Sが可動金型10
から取り出される。取り出されている状態は、図3に示
されている。以下上記操作を繰り返して合成樹脂成形品
Sを得る。
開き工程に入る。型開きをすると、エジェクタピン2
8、29が突出して、合成樹脂成形品Sが可動金型10
から取り出される。取り出されている状態は、図3に示
されている。以下上記操作を繰り返して合成樹脂成形品
Sを得る。
【0013】本実施例によると、色々な効果が得られ、
また本実施例は色々な変形も可能である。例えば空気吸
引路27は、ニードル通路20を介して肉厚空洞部15
に連通し、溶融樹脂を射出する時は、ニードル21で空
気吸引路27が塞がれるので、溶融樹脂が空気吸引路2
7に入り目詰まりを起こすようなことはない。しかしな
がら空気吸引路17は、ニードル通路を介さずに直接肉
厚空洞部15に連通することも可能である。また上記実
施例では、ニードル21は、圧縮空気と復帰バネ25と
で駆動されるようになっているので、エアーシリンダ2
3に圧縮空気を給排するだけで、ニードル21を駆動す
ることができるが、復帰バネ25に代えて圧縮空気で復
帰するように実施することもできる。エアーシリンダ2
3に代えた他の手段例えば、回転モータ等で駆動できる
ことは明らかである。さらには、本実施例においては、
ニードル通路20、ニードル21、空気吸引路27等
は、可動金型10側に設けられているが、固定金型1に
設けることも可能である。また、本実施例によると、肉
厚空洞部15に充填されたの樹脂Jの内部に大気を自然
導入されているが、空気吸引路27から強制的に給気す
ることもできる。さらには、本実施例においては、板状
部分S1とリブ状部分S2の接合部すなわちリブ状部分
S2の付け根部分は、外表面の外観を損なわない位置で
あるので、この部分に圧縮空気供給して、この部分に積
極的にヒケが生じるようにすることもできる。
また本実施例は色々な変形も可能である。例えば空気吸
引路27は、ニードル通路20を介して肉厚空洞部15
に連通し、溶融樹脂を射出する時は、ニードル21で空
気吸引路27が塞がれるので、溶融樹脂が空気吸引路2
7に入り目詰まりを起こすようなことはない。しかしな
がら空気吸引路17は、ニードル通路を介さずに直接肉
厚空洞部15に連通することも可能である。また上記実
施例では、ニードル21は、圧縮空気と復帰バネ25と
で駆動されるようになっているので、エアーシリンダ2
3に圧縮空気を給排するだけで、ニードル21を駆動す
ることができるが、復帰バネ25に代えて圧縮空気で復
帰するように実施することもできる。エアーシリンダ2
3に代えた他の手段例えば、回転モータ等で駆動できる
ことは明らかである。さらには、本実施例においては、
ニードル通路20、ニードル21、空気吸引路27等
は、可動金型10側に設けられているが、固定金型1に
設けることも可能である。また、本実施例によると、肉
厚空洞部15に充填されたの樹脂Jの内部に大気を自然
導入されているが、空気吸引路27から強制的に給気す
ることもできる。さらには、本実施例においては、板状
部分S1とリブ状部分S2の接合部すなわちリブ状部分
S2の付け根部分は、外表面の外観を損なわない位置で
あるので、この部分に圧縮空気供給して、この部分に積
極的にヒケが生じるようにすることもできる。
【0014】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明による
と、溶融樹脂を金型のキャビティに射出充填し、そして
冷却固化して合成樹脂成形品を得るとき、充填された溶
融樹脂の肉厚部の、外観を損なわない部分に外部から気
体を導入して冷却固化するので、外観を損なわない部分
例えば厚肉部内部に空洞すなわちヒケが生じる。その結
果、合成樹脂成形品の表面にはヒケが発生しないという
本発明特有の効果が得られる。このように、積極的に外
観を損なわない部分にヒケが生じるように成形されるの
で、射出圧力や保圧を低くすることもできる。したがっ
て、バリ、クラック、離型不良等他の成形不良の問題も
ある程度解決される。請求項2記載に発明によると、固
定金型と可動金型の少なくともいずれか一方の金型に
は、ニードル通路と気体吸引路とが設けられ、ニードル
通路にはキャビティの肉厚空洞部に達する進退可能なニ
ードルが設けられ、ニードルがキャビティから待避する
と、気体吸引路はキャビティに連通状態になるので、こ
の金型を使用して外表面にヒケのない合成樹脂成形品を
成形することができ、請求項1記載の発明と同様な効果
が得られると共に、溶融樹脂を射出する時、空気吸引路
をニードルで塞ぐことができ、溶融樹脂が空気吸引路に
入り込むことを防止できる効果が得られる。
と、溶融樹脂を金型のキャビティに射出充填し、そして
冷却固化して合成樹脂成形品を得るとき、充填された溶
融樹脂の肉厚部の、外観を損なわない部分に外部から気
体を導入して冷却固化するので、外観を損なわない部分
例えば厚肉部内部に空洞すなわちヒケが生じる。その結
果、合成樹脂成形品の表面にはヒケが発生しないという
本発明特有の効果が得られる。このように、積極的に外
観を損なわない部分にヒケが生じるように成形されるの
で、射出圧力や保圧を低くすることもできる。したがっ
て、バリ、クラック、離型不良等他の成形不良の問題も
ある程度解決される。請求項2記載に発明によると、固
定金型と可動金型の少なくともいずれか一方の金型に
は、ニードル通路と気体吸引路とが設けられ、ニードル
通路にはキャビティの肉厚空洞部に達する進退可能なニ
ードルが設けられ、ニードルがキャビティから待避する
と、気体吸引路はキャビティに連通状態になるので、こ
の金型を使用して外表面にヒケのない合成樹脂成形品を
成形することができ、請求項1記載の発明と同様な効果
が得られると共に、溶融樹脂を射出する時、空気吸引路
をニードルで塞ぐことができ、溶融樹脂が空気吸引路に
入り込むことを防止できる効果が得られる。
【図1】本発明に係わる成形用金型の1実施例を一部切
り欠いて示す断面図である。
り欠いて示す断面図である。
【図2】図1に示す成形用金型を使用して合成樹脂成形
品を成形している、冷却状態を一部切り欠いて示す断面
図である。
品を成形している、冷却状態を一部切り欠いて示す断面
図である。
【図3】図1に示す金型を使用して合成樹脂成形品を成
形している、合成樹脂成形品の取り出し状態を一部切り
欠いて示す断面図である。
形している、合成樹脂成形品の取り出し状態を一部切り
欠いて示す断面図である。
【図4】従来の方法で成形された合成樹脂成形品の断面
図である。
図である。
1 固定金型 10 可動金型 11 キャビティ 15 肉厚空洞部 20 ニードル通路 21 ニードル 27 空気吸引路 S 合成樹脂成形品 S3 厚肉部
Claims (2)
- 【請求項1】 溶融樹脂を金型1、10のキャビティ1
1に射出充填し、そして冷却固化して合成樹脂成形品S
を得るとき、 充填された溶融樹脂の肉厚部S3の、外観を損なわない
部分に外部から気体を導入して冷却固化することを特徴
とする合成樹脂成形品の成形方法。 - 【請求項2】 固定金型1と、可動金型10とを備え、
これらの金型1、10の間に合成樹脂成形品Sを成形す
るためのキャビティ11が設けられている金型におい
て、 前記固定金型1と可動金型10の少なくともいずれか一
方の金型10には、ニードル通路20と気体吸引路27
とが設けられ、前記ニードル通路20にはキャビティ1
1の肉厚空洞部15に達する進退可能なニードル21が
設けられ、前記ニードル21が前記キャビティ11から
待避すると、前記気体吸引路27はキャビティ11に連
通状態になることを特徴とする合成樹脂成形品成形用金
型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5165055A JP2794261B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 合成樹脂成形品の成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5165055A JP2794261B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 合成樹脂成形品の成形用金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344392A true JPH06344392A (ja) | 1994-12-20 |
| JP2794261B2 JP2794261B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=15804992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5165055A Expired - Fee Related JP2794261B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 合成樹脂成形品の成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2794261B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101449303B1 (ko) * | 2013-06-26 | 2014-10-13 | 엘에스엠트론 주식회사 | 블로어 성형기용 금형의 압력 형성 장치 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61152421A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-11 | Fanuc Ltd | 射出成形機型内の真空引き機構 |
| JPH04201423A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-22 | Nippon G Ii Plast Kk | 中空型物の製造法 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP5165055A patent/JP2794261B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61152421A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-11 | Fanuc Ltd | 射出成形機型内の真空引き機構 |
| JPH04201423A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-22 | Nippon G Ii Plast Kk | 中空型物の製造法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101449303B1 (ko) * | 2013-06-26 | 2014-10-13 | 엘에스엠트론 주식회사 | 블로어 성형기용 금형의 압력 형성 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2794261B2 (ja) | 1998-09-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |