JPH06345726A - 新規スルホニウム塩化合物および重合開始剤 - Google Patents

新規スルホニウム塩化合物および重合開始剤

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JPH06345726A
JPH06345726A JP16856793A JP16856793A JPH06345726A JP H06345726 A JPH06345726 A JP H06345726A JP 16856793 A JP16856793 A JP 16856793A JP 16856793 A JP16856793 A JP 16856793A JP H06345726 A JPH06345726 A JP H06345726A
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JP
Japan
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group
compound
hexafluoroantimonate
alkyl
sulfonium salt
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JP16856793A
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English (en)
Inventor
Eiji Takahashi
栄治 高橋
Hiroo Muramoto
博雄 村本
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規スルホニウム塩化合物の重合開始剤を提供
する。 【構成】化1又は化2のスルホニウム塩化合物及びその
重合開始剤。 【化1】 【化2】 〔式中、R1 ,R4 は、水素原子、アルキル基、ハロゲ
ン原子、カルボキシル基または、アルコキシカルボニル
基を表し、R2 ,R5 はアルキル基を表し、R3は、置
換されていてもよいフェニル基またはナフチル基を表
し、R6 は、アルケニル基、α−アルキルベンジル基、
α,α−ジアルキルベンジル基、α−フェニルベンジル
基、フルオレニル基を表し、XはSbF6 ,AsF6 ,
PF6 又はBF4 を表す〕 【効果】本発明の新規スルホニウム塩化合物は、カチオ
ン重合性開始剤として有効であり、加熱処理又は光照射
することにより、極めて迅速に重合、硬化させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規スルホニウム塩化
合物およびそれを含有するカチオン重合開始剤に関する
ものである。該重合開始剤を含有するカチオン重合性組
成物は、加熱により短時間で硬化することができ、得ら
れた硬化物は、優れた物性を有しているため成型樹脂、
注型樹脂、塗料、接着剤、インキ等の材料として好適に
用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシ樹脂の硬化剤として、二
液系で広く利用されている活性なアミン含有化合物、カ
ルボン酸無水物やメルカプト化合物がある。一方、エポ
キシ樹脂を一液系として硬化するのには、フッ化ホウ素
−モノエチルアミンがある。また、熱潜在性カチオン重
合開始剤及びその組成物が記載されているものとして、
特開昭58−37003号、特開昭63−223002
号、特開昭56−152833号、特開平2−1783
19号、特開平3−17119号などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】活性なアミン含有化合
物やカルボン酸無水物により、エポキシ樹脂を硬化する
所謂二液系では、完全に各成分を混合する必要があり、
硬化時間も数時間要する。また、反応が室温でも逐次的
に起こるので、ポットライフが数時間から数日と短く、
取り扱い上問題がある。一方、エポキシ樹脂を一液系と
して硬化することができるフッ化ホウ素−モノエチルア
ミン系では、取り扱い上が便利ではあるが、硬化温度が
160℃以上と高く、しかも完全硬化するのに1〜8時
間要するという問題がある。また、特開昭58−370
03号に記載されているスルホニウム塩系の熱潜在性カ
チオン重合開始剤および、特開平2−178319号に
記載されているピリジニウム塩系の熱潜在性カチオン重
合開始剤では、一液系とすることができ、硬化時間も短
いという特徴を有しているが、スルホニウム塩系では臭
気の問題があり、ピリジニウム塩系では、硬化温度が高
いという問題点がある。また、これらの開始剤、特にピ
リジニウム塩系では、光感知能力が殆ど無いため、光硬
化用開始剤として使用することはできない。
【0004】本発明は、前に述べた事情からみてなされ
たもので、カチオン重合性化合物を加熱により、短時間
に硬化させることができ、また増感剤併用時に高い光硬
化性を有する低臭気または無臭気の新規なカチオン重合
開始剤を提供するとともに、優れた物性を有する硬化物
を提供することを目的としている。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため、鋭意検討したところ、特定のスルホニ
ウム塩化合物からなる重合開始剤を用いることで、低温
かつ短時間にてカチオン重合性化合物を硬化することが
でき、更にその硬化物特性に優れた性能を与える新規重
合開始剤を見出して本発明を完成するに至った。即ち、
本発明は、下記一般式化3又は化4で表されるスルホニ
ウム塩化合物、および該化合物をの少なくとも一種を含
有するカチオン重合開始剤である。
【0006】
【化3】
【0007】〔式中、R1 は、水素原子、アルキル基、
ハロゲン原子、カルボキシル基又はアルコキシカルボニ
ル基を表し、R2 はアルキル基を表し、R3 は、置換さ
れていてもよいフェニル基又は置換されていてもよいナ
フチル基を表し、Xは、SbF6 ,AsF6 ,PF6 又
はBF4 を表す〕
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、R4 は、水素原子、アルキル基、
ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、カルボキシル基
又はアルカノイル基を表し、R5 はアルキル基を表し、
R6 は、アルケニル基、α−アルキルベンジル基、α,
α−ジアルキルベンジル基、α−フェニルベンジル基又
はフルオレニル基を表し、XはSbF6 ,AsF6 ,P
F6 又はBF4 を表す〕以下、本発明を詳細に説明す
る。
【0010】本発明のスルホニウム塩化合物は、上記の
一般式化3又は化4で表されるが、一般式化3におい
て、R1 は、水素原子、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、t−ブチル等のアルキル基、F、
Cl、Br、I等のハロゲン原子、カルボキシ基、メト
キシカルボキシル基、エトキシカルボニル基等のアルコ
キシカルボニル基又は置換されていても良いフェノキシ
カルボニル基の群より選ばれた基であり、R2 は、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブ
チル等のアルキル基の群より選ばれた基であり、R
3 は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、t−ブチル等のアルキル基、F、Cl、Br、I等
のハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキ
シ基、ニトロ基、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基等のアルコキシカルボニル基、置換されていて
もよいフェノキシカルボニル基等の置換基で置換されて
いてもよいフェニル基又はナフチル基の群より選ばれた
基である。また、Xは、SbF6,AsF6 ,PF6 又
はBF4 であり、この内、SbF6 が好んで用いられ
る。
【0011】また、一般式化4において、R4 は、水素
原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、t−ブチル等のアルキル基、F、Cl、Br、I等
のハロゲン原子、水酸基、メトキシ基、エトキシ基等の
アルコキシ基、カルボキシ基、メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等のア
ルカノイル基の群より選ばれた基であり、R5 は、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブ
チル等のアルキル基の群より選ばれた基であり、R
6 は、シンナミル基、β−メタリル基等のアルケニル
基、α−メチルベンジル基やα−メチルベンジル基等の
α−アルキルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基
やα,α−ジエチチルベンジル基等のα,α−ジアルキ
ルベンジル基、α−フェニルベンジル基、フルオレニル
基の群より選ばれた基である。また、Xは、SbF6 ,
AsF6 ,PF6 又はBF4 であり、この内、SbF6
が好んで用いられる。
【0012】該スルホニウム塩化合物は、例えば、次の
方法で得ることができる。フェニルベンジルスルフィ
ド、4−ヒドロキシフェニルシンナミルスルフィド、α
−フェニルベンジルフェニルスルフィド、1−ナフチル
メチルフェニルスルフィド等の芳香族スルフィド化合物
とジメチル硫酸又はp−トルエンスルホン酸メチル等の
スルホン酸アルキルエステルとを等モルづつ、必要に応
じてメタノール、ジオキサン、アセトニトリル等の溶媒
存在下にて室温〜80℃で数時間〜30日間反応させ、
次いで、得られた化合物を水もしくは水−メタノール系
等の水−有機溶媒系に溶解せしめ、六フッ化アンチモン
酸ナトリウムなどを加え激しく攪拌し、析出した液状ま
たは固形物の生成物を分離後、乾燥して得られる。
【0013】本発明の代表的なスルホニウム塩化合物と
して、次の化5〜化7に示されるものが例示される。但
し、式中のXは、SbF6 ,AsF6 ,PF6 又はBF
4 である。
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】本発明において、重合開始剤である前記ス
ルホニウム塩化合物は、カチオン重合性化合物と配合し
てカチオン重合組成物として用いられる。カチオン重合
性化合物としては、次のような化合物が挙げられる。 (a)エポキシ基を有する化合物として、1,1,3−
テトラデカジエンジオキサイド、リモネンジオキサイ
ド、4−ビニルシクロヘキセンジオキサイド、(3,4
−エポキシシクロヘキシル)メチル−3,4−エポキシ
シクロヘキシルカルボキシレート、ジ(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)アジペート、フェニルグリシジルエ
ーテル、ビスフェノールA型エポシキ樹脂、ハロゲン化
ビスフェノールA型エポシキ樹脂、o−,m−,p−ク
レゾールノボラック型エポシキ樹脂、フェノールノボラ
ック型エポシキ樹脂、多価アルコールのポリグリシジル
エーテル等のエポキシ化合物
【0018】(b)ビニル化合物として、スチレン、α
−メチルスチレン、p−クロロメチルスチレン等のスチ
レン類;n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニル
エーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類;
アリルビニルエーテル、1−オクタヒドロナフチルビニ
ルエーテル等のアルケニルビニルエーテル類;エチニル
ビニルエーテル、1−メチル−2−プロペニルビニルエ
ーテル等のアルキニルビニルエーテル類;フェニルビニ
ルエーテル、p−メトキシフェニルビニルエーテル等の
アリールビニルエーテル類;ブタンジオールジビニルエ
ーテル、トリエチレングリコールビニルエーテル、シク
ロヘキサンジオールジビニルエーテル等のアルキルジビ
ニルエーテル類;1,4−ベンゼンジメタノールジビニ
ルエーテル、N−m−クロロフェニルジエタノールアミ
ンジビニルエーテル、m−フェニレンビス(エチレング
リコール)ジビニルエーテル等のアラルキルジビニルエ
ーテル類;ハイドロキノンジビニルエーテル、レゾルシ
ノールジビニルエーテル等のアリールジビニルエーテル
類;N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドン等
のカチオン重合性窒素含有化合物等
【0019】(c)ビシクロオルソエステル化合物とし
て、1−フェニル−4−エチル−2,6,7−トリオキ
サビシクロ〔2,2,2〕オクタン,1−エチル−4−
ヒドロキシメチル−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2,2,2〕オクタン等
【0020】(d)スピロオルソカーボネート化合物と
して、1,5,7,11−テトラオキサスピロ〔5,
5〕ウンデカン、3,9−ジベンジル−1,5,7,1
1−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン等や1,
4,6−トリオキサスピロ〔4,4〕ノナン,2−メチ
ル−1,4,6−トリオキサスピロ〔4,4〕ノナン,
1,4,6−トリオキサスピロ〔4,5〕デカン等のス
ピロオルソエステル化合物等である。
【0021】これらは、単独若しくは2種以上を併用し
て用いても差し支えない。(a)〜(d)の内で、殊に
(a)のエポキシ基を有する化合物が好んで使用され
る。
【0022】本発明において、前記スルホニウム塩化合
物とカチオン重合性化合物との配合割合は、カチオン重
合性化合物100部に対し、スルホニウム塩化合物0.
01〜20部、好ましくは0.1〜10部の割合で配合
する。このスルホニウム塩化合物が量が少いと、カチオ
ン重合性化合物の硬化性が低下し、過剰であると硬化物
の特性が低下する。
【0023】本発明のスルホニウム塩化合物を含有する
カチオン重合組成物は、加熱により容易に硬化できる。
熱硬化する場合は、30〜200℃、好ましくは、50
〜180℃の範囲で使用される。
【0024】本発明のスルホニウム塩化合物を含有する
カチオン重合組成物は、α線、β線、γ線、中性子線、
X線、加速電子線のような電離性放射線によっても容易
に短時間で硬化することができる。電離性放射線による
硬化の場合は、通常0.5〜60Mradの線量の範囲
が使用でき、1〜50Mradの範囲が好ましい。な
お、電離性放射線および熱を併用して硬化させることも
可能である。
【0025】本発明のスルホニウム塩化合物を含有する
カチオン重合組成物に、p−メトキシフェノールやフェ
ノチアジン等の増感剤を併用すると、光硬化を著しく加
速することができる。
【0026】本発明のスルホニウム塩化合物は、一般に
単独で使用されるが、他のカチオン重合開始剤と併用し
て用いることもできる。更に、前記(a)のエポキシ基
を有する化合物を用いる場合は、エポキシ樹脂の硬化剤
として通常用いられている、フェノール系硬化剤、酸無
水物類硬化剤等の硬化剤を性能が損なわない範囲内で併
用して用いてもよい。
【0027】前記のカチオン重合性化合物に本発明の開
始剤を配合して使用する際に、必要に応じて反応性希釈
剤、硬化促進剤、溶剤、顔料、染料、カップリング剤、
無機充填剤、炭素繊維ガラス繊維、界面活性剤等を添加
して使用される。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により、更に
具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に
何等限定されるものではない。
【0029】(実施例1)ベンジルフェニルメチルスル
ホニウムヘキサフロロアンチモネートの合成 ベンジルフェニルスルフィド8.01gとジメチル硫酸
5.05gを混合し、50℃で25時間反応させた。得
られた化合物をエーテルで洗浄し、40℃で減圧乾燥
し、前駆体のベンジルフェニルメチルスルホニウムスル
フェートを得た。 収率::99% ベンジルフェニルメチルスルホニウムスルフェート3.
26gを蒸留水5gとメチルエチルケトン(以下、ME
Kと言う)2gの混合溶液に溶解させ、六フッ化アンチ
モン酸カリウム3.30gを加え、よく攪拌した。この
溶液に蒸留水45gを加え、よく攪拌して冷却し、二層
分離した上澄み液を除去後、40℃で減圧乾燥させた。
収率:87%
【0030】得られたベンジルフェニルメチルスルホニ
ウムヘキサフロロアンチモネートのIR吸収スペクトル
データは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3032,1584,149
7,1480,1450,1428,1340,100
1,750,701,657
【0031】(実施例2)4−クロロフェニルベンジル
メチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートの合成 4−クロロフェニルベンジルスルフィド7.04gとジ
メチル硫酸3.78gをメタノール4gに溶解させ、5
0℃で2日間反応させた。得られた化合物をエーテルで
洗浄し、40℃で減圧乾燥し、前駆体の4−クロロフェ
ニルベンジルメチルスルホニウムスルフェートを得た。
収率:40% 4−クロロフェニルベンジルメチルスルホニウムスルフ
ェート3.61gを蒸留水20gに溶解させ、六フッ化
アンチモン酸カリウム3.30gを加え、よく攪拌して
冷却した。析出した化合物を濾別後、40℃で減圧乾燥
させた。 収率:60%
【0032】得られた4−クロロフェニルベンジルメチ
ルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートのIR吸収
スペクトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3036,1578,148
2,1425,1398,1098,1000,82
6,750,702,661
【0033】(実施例3)4−メチルフェニルベンジル
メチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートの合成 4−メチルフェニルベンジルスルフィド6.43gとジ
メチル硫酸3.78gをメタノール4gに溶解させ、5
0℃で4日間反応させた。得られた化合物をエーテルで
洗浄し、40℃で減圧乾燥し、前駆体の4−メチルフェ
ニルベンジルメチルスルホニウムスルフェートを得た。
収率:99% 4−メチルフェニルベンジルメチルスルホニウムスルフ
ェート3.40gを蒸留水20gに溶解させ、六フッ化
アンチモン酸カリウム3.30gを加え、よく攪拌して
冷却した。析出した化合物を分離後、40℃で減圧乾燥
させた。 収率:83%
【0034】得られた4−メチルフェニルベンジルメチ
ルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートのIR吸収
スペクトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3034,1594,149
6,1457,1424,810,771,702,6
60
【0035】(実施例4)ビニルベンジル−4−メチル
フェニルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネー
トの合成 ビニルベンジル−4−メチルフェニルスルフィド7.2
1gとジメチル硫酸3.78gをメタノール4gに溶解
させ、50℃で3日間反応させた。得られた化合物をエ
ーテルで洗浄し、40℃で減圧乾燥し、前駆体のビニル
ベンジル−4−メチルフェニルメチルスルホニウムスル
フェートを得た。 収率:99% ビニルベンジル−4−メチルフェニルメチルスルホニウ
ムスルフェート3.66gを蒸留水5gとMEK2gの
混合溶媒に溶解させ、六フッ化アンチモン酸カリウム
3.30gを加え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水45
gを加え、よく攪拌して冷却し、二層分離した上澄み液
を除去後、40℃で減圧乾燥させた。収率:77% 得られたビニルベンジル−4−メチルフェニルメチルス
ルホニウムヘキサフロロアンチモネートのIR吸収スペ
クトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3029,2932,159
8,1494,1447,1425,1090,99
9,920,809,709,661
【0036】(実施例5)ベンズヒドリルフェニルメチ
ルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートの合成 ベンズヒドリルフェニルスルフィド8.29gとジメチ
ル硫酸3.78gをアセトニトリル2gに溶解させ、5
0℃で5日間反応させた。得られた化合物をエーテルで
洗浄し、40℃で減圧乾燥し、前駆体のベンズヒドリル
フェニルメチルスルホニウムスルフェートを得た。 収
率:73% ベンズヒドリルフェニルメチルスルホニウムスルフェー
ト4.03gを蒸留水5gとMEK3gの混合溶媒に溶
解させ、六フッ化アンチモン酸カリウム3.30gを加
え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水45gを加え、よく
攪拌して冷却した。析出した化合物を分離後、40℃で
減圧乾燥させた。 収率:69%
【0037】得られたベンズヒドリルフェニルメチルス
ルホニウムヘキサフロロアンチモネートのIR吸収スペ
クトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3031,1662,151
9,1496,1450,1427,998,750,
704,661
【0038】(実施例6)シンナミルフェニルメチルス
ルホニウムヘキサフロロアンチモネートの合成 シンナミルフェニルスルフィド8.29gとジメチル硫
酸3.78gをアセトニトリル2gに溶解させ、50℃
で5日間反応させた。得られた化合物をエーテルで洗浄
し、40℃で減圧乾燥し、前駆体のシンナミルフェニル
メチルスルホニウムスルフェートを得た。 収率:99
% シンナミルフェニルメチルスルホニウムスルフェート
3.52gを蒸留水5gとMEK2gの混合溶媒に溶解
させ、六フッ化アンチモン酸カリウム3.30gを加
え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水45gを加え、よく
攪拌して冷却した。析出した化合物を分離後、40℃で
減圧乾燥させた。 収率:78% 得られたシンナミルフェニルメチルスルホニウムヘキサ
フロロアンチモネートのIR吸収スペクトルデータは以
下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3030,1598,149
5,1450,1432,1000,973,750,
702,658
【0039】(実施例7)β−メタリルフェニルメチル
スルホニウムヘキサフロロアンチモネートの合成 β−メタリルフェニルスルフィド8.29gとジメチル
硫酸3.78gを混合し、50℃で5日間反応させた。
得られた化合物をエーテルで洗浄し、40℃で減圧乾燥
し、前駆体のβ−メタリルフェニルメチルスルホニウム
スルフェートを得た。 収率:77% β−メタリルフェニルメチルスルホニウムスルフェート
3.52gを蒸留水5gとMEK2gの混合溶媒に溶解
させ、六フッ化アンチモン酸カリウム3.30gを加
え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水45gを加え、よく
攪拌して冷却した。析出した化合物を分離後、40℃で
減圧乾燥させた。 収率:71%
【0040】得られたβ−メタリルフェニルメチルスル
ホニウムヘキサフロロアンチモネートのIR吸収スペク
トルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3039,1636,147
3,1451,1432,1001,751,658
【0041】(実施例8)1−ナフチルメチルフェニル
メチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートの合成 1−ナフチルメチルフェニルスルフィド7.51gとジ
メチル硫酸3.78gをアセトニトリル2gに溶解さ
せ、50℃で5日間反応させた。得られた化合物をエー
テルで洗浄し、40℃で減圧乾燥し、前駆体の1−ナフ
チルメチルフェニルメチルスルホニウムスルフェートを
得た。 収率:81% 1−ナフチルメチルフェニルメチルスルホニウムスルフ
ェート3.76gを蒸留水5gとMEK2gの混合溶媒
に溶解させ、六フッ化アンチモン酸カリウム3.30g
を加え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水45gを加え、
よく攪拌して冷却した。析出した化合物を分離後、40
℃で減圧乾燥させた。収率:77%
【0042】得られた1−ナフチルメチルフェニルメチ
ルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートのIR吸収
スペクトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3037,1596,144
9,1427,998,798,752,660
【0043】(実施例9)4−ヒドロキシフェニルシン
ナミルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネート
の合成 4−メチルチオフェノール7.01gとシンナミルブロ
マイド9.85gを混合し、室温で1時間反応させた。
得られた化合物をエーテルで洗浄し、40℃で減圧乾燥
し、前駆体の4−ヒドロキシフェニルシンナミルメチル
スルホニウムブロマイドを得た。 収率:54% 4−ヒドロキシフェニルシンナミルメチルスルホニウム
ブロマイド3.37gを蒸留水10gとMEK7gの混
合溶媒に溶解させ、六フッ化アンチモン酸カリウム3.
30gを加え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水40gを
加え、よく攪拌して冷却し、二層分離した上澄み液を除
去後、40℃で減圧乾燥させた。 収率:96%
【0044】得られた4−ヒドロキシフェニルシンナミ
ルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートのI
R吸収スペクトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3490,1600,158
5,1500,1288,1249,1087,97
9,836,757,702,664
【0045】(実施例10)4−ヒドロキシフェニルク
ロチルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネート
の合成 4−メチルチオフェノール7.01gとクロチルブロマ
イド6.78gをメタノール3gに溶解させ、50℃で
21日間反応させた。得られた化合物をエーテルで洗浄
し、40℃で減圧乾燥し、前駆体の4−ヒドロキシフェ
ニルクロチルメチルスルホニウムブロマイドを得た。
収率:49% 4−ヒドロキシフェニルクロチルメチルスルホニウムブ
ロマイド2.75gを蒸留水5gとMEK5gの混合溶
媒に溶解させ、六フッ化アンチモン酸カリウム3.30
gを加え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水45gを加
え、よく攪拌して冷却し、二層分離した上澄み液を除去
後、40℃で減圧乾燥させた。 収率:85%
【0046】得られた4−ヒドロキシフェニルクロチル
メチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネートのIR
吸収スペクトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3516,1603,158
8,1503,1441, 1286,1220, 109
1,997,842, 662
【0047】(実施例11)4−ヒドロキシフェニル−
β−メタリルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモ
ネートの合成 4−メチルチオフェノール7.01gとβ−メタリルク
ロライド4.53gをメタノール2gに溶解させ、50
℃で22日間反応させた。得られた化合物をエーテルで
洗浄し、40℃で減圧乾燥し、前駆体の4−ヒドロキシ
フェニル−β−メタリルメチルスルホニウムクロライド
を得た。 収率:37% 4−ヒドロキシフェニル−β−メタリルメチルスルホニ
ウムクロライド2.31gを蒸留水5gとMEK2gの
混合溶媒に溶解させ、六フッ化アンチモン酸カリウム
3.30gを加え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水45
gを加え、よく攪拌して冷却し、二層分離した上澄み液
を除去後、40℃で減圧乾燥させた。 収率:65%
【0048】得られた4−ヒドロキシフェニル−β−メ
タリルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネート
のIR吸収スペクトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3516,1603,158
9,1502,1441,1422,1286,121
9,997,842,662
【0049】(実施例12)4−ヒドロキシフェニル−
α−フェネチルエチルスルホニウムヘキサフロロアンチ
モネートの合成 α−フェネチル−4−ヒドロキシフェニルスルフィド
6.91gと沃化エチル6.24gを混合し、室温で6
ヶ月間反応させた。得られた化合物をエーテルで洗浄
し、40℃で減圧乾燥し、前駆体の4−ヒドロキシフェ
ニル−α−フェネチルエチルスルホニウムアイオダイド
を得た。 収率:69% 4−ヒドロキシフェニル−α−フェネチルエチルスルホ
ニウムアイオダイド3.36gを蒸留水5gとMEK2
gの混合溶媒に溶解させ、六フッ化アンチモン酸カリウ
ム3.30gを加え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水4
5gを加え、よく攪拌して冷却し、二層分離した上澄み
液を除去後、40℃で減圧乾燥させた。 収率:76%
【0050】得られた4−ヒドロキシフェニル−α−フ
ェネチルエチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネー
トのIR吸収スペクトルデータは以下のとおりであっ
た。 IR(KBr,cm-1):3496,1599,158
4,1494,1451,1264,1208,83
2,702,664
【0051】(実施例13)4−ヒドロキシフェニルベ
ンズヒドリルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモ
ネートの合成 4−ヒドロキシフェニルベンズヒドリルスルフィド8.
77gとジメチル硫酸5.05gを混合し、50℃で3
日間反応させた。得られた化合物をエーテルで洗浄し、
40℃で減圧乾燥し、前駆体の4−ヒドロキシフェニル
ベンズヒドリルメチルスルホニウムスルフェートを得
た。 収率:92% 4−ヒドロキシフェニルベンズヒドリルメチルスルホニ
ウムスルフェート4.19gを蒸留水5gとMEK2g
の混合溶媒に溶解させ、六フッ化アンチモン酸カリウム
3.30gを加え、よく攪拌た。この溶液に蒸留水45
gを加え、よく攪拌して冷却し、二層分離した上澄み液
を除去後、40℃で減圧乾燥させた。 収率:75%
【0052】得られた4−ヒドロキシフェニルベンズヒ
ドリルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモネート
のIR吸収スペクトルデータは以下のとおりであった。 IR(KBr,cm-1):3470,1599,158
6,1495,1451,1421,1293,104
6,748,704,661
【0053】(実施例14)4−ヒドロキシフェニル−
9’−フルオレニルメチルスルホニウムヘキサフロロア
ンチモネートの合成 4−ヒドロキシフェニル−9’−フルオレニルスルフィ
ド8.71gとジメチル硫酸5.05gを混合し、50
℃で24時間反応させた。得られた化合物をエーテルで
洗浄し、40℃で減圧乾燥し、前駆体の4−ヒドロキシ
フェニル−9’−フルオレニルメチルスルホニウムスル
フェートを得た。 収率:76% 4−ヒドロキシフェニル−9’−フルオレニルメチルス
ルホニウムスルフェート4.17gを蒸留水10gとM
EK5gの混合溶媒に溶解させ、六フッ化アンチモン酸
カリウム3.30gを加え、よく攪拌た。この溶液に蒸
留水40gを加え、よく攪拌して冷却し、二層分離した
上澄み液を除去後、40℃で減圧乾燥させた。 収率:
73%
【0054】得られた4−ヒドロキシフェニル−9’−
フルオレニルメチルスルホニウムヘキサフロロアンチモ
ネートのIR吸収スペクトルデータは以下のとおりであ
った。 IR(KBr,cm-1):3515,1603,158
9,1503,1441,1421,1286,99
7,842,747,662
【0055】(実施例15〜46) <硬化性能テスト>実施例1〜14で合成した化合物を
プロピレンカーボネートに溶解させ、ERL−4221
(UCC社製脂環型エポキシ)およびUVR−6410
(UCC社製グリシジル型エポキシ)に純分として2.
5部になるように各エポキシ樹脂に添加し、配合物を調
整した。この配合物についてDSCおよびUV−DSC
測定を行い、DSC測定では、発熱ピークのトップ温
度、UV−DSC測定では、光照射から発熱のトップピ
ークまでの時間を求めた。なお、DSC測定条件および
UV−DSC測定条件は下記の通りであり、その測定結
果を表1〜3に示した。
【0056】DSC測定条件 DSC測定機器 : DSC220C(セイコー電子工
業社製) 雰 囲 気 : 窒素ガス気流中 30ml/分 昇温温度 : 10℃/分 サンプル量 : 0.3 〜0.8mg
【0057】UV−DSC測定条件 DSC測定機器 : DSC220C(セイコー電子工
業社製) UV照射器 : 超高圧水銀灯 雰 囲 気 : 窒素ガス気流中 30ml/分 測定温度 : 50℃ サンプル量 : 0.1〜0.3mg 膜 厚 : 2〜10μm 照 度 : 10mW/cm2 (365nm)
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】(比較例1〜6)本発明の対比用試料1と
して、ベンジル−4−シアノピリジニウムヘキサフロロ
アンチモネートを開始剤に用い、また、対比用試料2と
して、ベンジルジメチルスルホニウムヘキサフロロアン
チモネートを開始剤に用い、実施例と同様に各々ERL
−4221(UCC社製脂環型エポキシ)、およびUV
R−6410(UCC社製グリシジル型エポキシ)に純
分として2.5部を各々添加して配合物を調整し、DS
CおよびUV−DSC測定を行い、発熱ピークのトップ
温度、UV−DSC測定では、光照射から発熱のトップ
ピークまでの時間を求めた。これらの結果を纏めて前記
の表1〜3に示した。
【0062】
【発明の効果】本発明の重合開始剤は、連鎖重合型のた
め、加熱により、カチオン重合性化合物を短時間で重
合、硬化させる働きを持つ。また、増感剤との併用で光
重合開始能力が飛躍的に向上し、カチオン重合性化合物
を光により重合、硬化することができる。更に、本発明
の重合開始剤は、芳香族スルホニウム塩化合物なので、
重合開始剤自身は低臭気または無臭気であり、重合開始
剤の分解物も低臭気または無臭気となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式化1又は化2で表されるスルホニウ
    ム塩化合物。 【化1】 〔式中、R1 は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原
    子、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基を表
    し、R2 はアルキル基を表し、R3 は置換されていても
    よいフェニル基又は置換されていてもよいナフチル基を
    表し、Xは、SbF6,AsF6 ,PF6 又はBF4 を
    表す〕 【化2】 〔式中、R4 は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原
    子、水酸基、アルコキシ基、カルボキシル基又はアルカ
    ノイル基を表し、R5 はアルキル基を表し、R6 は、ア
    ルケニル基、α−アルキルベンジル基、α,α−ジアル
    キルベンジル基、α−フェニルベンジル基又はフルオレ
    ニル基を表し、XはSbF6 ,AsF6 ,PF6 又はB
    F4 を表す〕
  2. 【請求項2】請求項1の少なくとも一種を含有すること
    を特徴とするカチオン重合開始剤。
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