JPH0725922A - エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物 - Google Patents

エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物

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JPH0725922A
JPH0725922A JP19677593A JP19677593A JPH0725922A JP H0725922 A JPH0725922 A JP H0725922A JP 19677593 A JP19677593 A JP 19677593A JP 19677593 A JP19677593 A JP 19677593A JP H0725922 A JPH0725922 A JP H0725922A
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acid
photopolymerization initiator
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Application number
JP19677593A
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English (en)
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Tetsuya Abe
哲也 安倍
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Minoru Yokoshima
実 横島
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】相容性に優れ、透明で硬化性に優れ、硬化塗膜
の光沢が良好で硬化塗膜の臭気が小さく、優れた物性の
硬化物を得ることができる樹脂組成物及びその硬化物を
提供する。 【構成】特定のオニウム塩である光重合開始剤(A)の
有効量とカチオン重合物質(B)を含有するエネルギー
線硬化性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な特定な構造を有す
るオニウム塩である光重合開始剤を含有する、エネルギ
ー線の照射により硬化が可能な、エネルギー線硬化性組
成物及びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】光重合性組成物は印刷インキ、塗料、コ
ーティング、液状レジストインキ等の分野において、省
エネルギー、省スペース無公害性等の要請から盛んに研
究され、実用化が検討されてきた。しかしこれらの研究
の大分部は二重結合のラジカル重合反応に基づくもので
あった。カチオン重合性物質、例えばエポキシ樹脂は、
物性的には優れた材料であるが光重合をさせることは困
難で、今までアクリル変性することにより二重結合を導
入した材料が主に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光によりエポキシ樹脂
を硬化させるに当り、例えば米国特許第3794576
号には感光性芳香族ジアゾニウム塩を光重合開始剤とし
て使用し光照射により光重合開始剤を分解し、ルイス酸
を放出させることによりエポキシ樹脂を重合する方法が
提案されている。しかしながら芳香族ジアゾニウム塩は
光分解によりルイス酸と同時に窒素ガスを放出し、その
ためにエポキシ樹脂の膜厚が15μ以上になると塗膜が
発泡し、厚塗りの用途には適さない。更に、又、エポキ
シ樹脂との混合物は光が存在しない時でも、除々に硬化
が進行する等保存安定性に問題があり、一液性の組成物
とはなりえない。
【0004】上記のジアゾニウム塩系開始剤の欠点を克
服すべく、種々検討がなされ、厚塗り性及び保存安定性
の改良された技術として、芳香族スルホニウム塩系や芳
香族ヨードニウム塩系開始剤及びそれらを含有する硬化
性樹脂組成物が特公昭52−14278号公報、特公昭
52−14277号公報、特開昭54−53181号公
報、特公昭59−19581号公報等に開示されてい
る。しかしながら、これらの芳香族オニウム塩を含有す
る組成物はジアゾニウム塩に比較し硬化性が乏しいとい
う欠点を有し、又芳香族スルホニウム塩の場合は、硬化
物の臭気が問題となっていた。かかる欠点を克服するべ
く、特開昭56−55420号公報等に、特定の基を有
する芳香族スルホニウム塩が提案されている。しかし、
上記の欠点は、いくらか解消されるものの十分ではな
い。又、光重合性組成物の使用される分野が拡大するに
つれて、市場の要求に対応するために、新規な光重合開
始剤、それを含有する組成物の提供は重要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため鋭意研究の結果、新規な光重合開始剤
を開発し、これを用いた組成物は、保存安定性、相容
性、(特に各種ビニルエーテルと光重合開始剤との相容
性)硬化性に優れ、その硬化物は臭気が少ないエネルギ
ー線硬化性組成物を提供することに成功した。すなわ
ち、本発明は、式(1)で示されるオニウム塩である光
重合開始剤(A)
【0006】
【化6】
【0007】{但し、式中Xは式(2)で示されるスル
ホニオ基
【0008】
【化7】
【0009】(R1 〜R10はそれぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、アルコキシ基、C1 〜C25の脂肪族
基、C6 〜C18の置換基で置換されていてもよいフェニ
ル基、フェノキシ基、フェニルカルボニル基、またはチ
オフェノキシ基、少なくとも1個の水酸基を有するC1
〜C25の脂肪族基、
【0010】
【化8】
【0011】で表される基を含むC3 〜C25の脂肪族基
のいずれかから選択される基、R11は水素原子またはメ
チル基である。) Rは芳香族基以外の基、aは1以上の数値、bは0また
は1以上の数値、a+bは1以上の数値、nは1以上の
数値、Zは式(3)または式(4)で示され
【0012】
【化9】
【0013】
【化10】
【0014】Mはホウ素原子、リン原子、ヒ素原子また
はアンチモン原子、Qはハロゲン原子、mは4〜6であ
る。}とカチオン重合性物質(B)を含有することを特
徴とするエネルギー線硬化性組成物及びその硬化物に関
する。
【0015】本発明で使用するオニウム塩である光重合
開始剤(A)は、(1)出発原料として式(5)で表さ
れるスルフィド系化合物
【0016】
【化11】
【0017】(但し、式中Cは1以上の数値、Rは前記
式(1)と同一である。)と置換または非置換ジフェニ
ルスルホキシド化合物を用い公知のスルホニウム塩の生
成反応を利用して製造する方法(以下、(1)法とい
う)、(2)相当する置換及び非置換のスルホニウム塩
をあらかじめ合成し、その後、置換基を変換、導入する
方法(以下、(2)法という)のいずれかにより合成す
ることができる。
【0018】先ず(1)法を具体的に説明すると、式
(5)で表されるスルフィド系化合物具体的な例として
は、酢酸、メトキシ酢酸、2−メトキシベンゼン酢酸、
3,4−ジメトキシベンゼン酢酸、プロピオン酸、2−
クロロプロピオン酸、2−メチルプロピオン酸、1−ナ
フチル酢酸、1−ナフトキシ酢酸、2(N,N−ジメチ
ルアミノ)酢酸、ステアリン酸、ラウリン酸等の脂肪族
系モノカルボン酸、マロン酸、イタコン酸、アジピン
酸、トリメチルアジピン酸、フマール酸、メチルフマー
ル酸、チオジグリコール酸、アゼライン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、トリス
(2−カルボキシエチル)イソシアヌレート等の脂肪族
系ポリカルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、桂皮
酸、α−シアノ桂皮酸、(メタ)アクリル酸の2量体、
クロトン酸、β−フルフリルアクリル酸、ポリブタジエ
ンジカルボン酸等の不飽和基含有カルボン酸、ポリエス
テルポリカルボン酸(例えば、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、トリメチロールプロ
パン、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド付
加物、ビスフェノールAのポリエトキシジオール等の多
価アルコールとコハク酸、マレイン酸、フマール酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、シクロヘキセンジカルボン酸等の多価脂肪族系ポリ
カルボン酸あるいはその無水物との反応物)、重合型ポ
リカルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸の単
独重合物あるいは、スチレン、α−メチルスチレン、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、等の不飽和基含有化合物との共重合物等)等の芳香
族基以外の基と結合してなるカルボン酸類とジフェニル
スルフィドを反応することにより得ることができる。反
応溶媒としてアルキルスルホン酸(例えばメタンスルホ
ン酸等)に無水リン酸を溶解させたものを用いるのが好
ましく、反応温度は常温〜130℃が好ましい。反応時
間は0.5〜15時間が好ましい。前記カルボン酸類と
ジフェニルスルフィドの使用割合は、前記カルボン酸類
中のカルボン酸1当量に対してジフェニルスルフィドを
約1モル反応させるのが好ましい。}と置換または非置
換ジフェニルスルホキシド化合物(例えば、ジフェニル
スルホキシド、4、4′−ジフルオロジフェニルスルホ
キシド、2,2′−ジフルオロジフェニルスルホキシ
ド、3,3′−ジフルオロジフェニルスルホキシド、
4,2′−ジフルオロジフェニルスルホキシド、4,
4′−ジブロムジフェニルスルホキシド、4,4′−ジ
クロロジフェニルスルホキシド、2,2′−ジクロロジ
フェニルスルホキシド、2,2′,4,4′−テトラク
ロロジフェニルスルホキシド、4,4′−ジメチルジフ
ェニルスルホキシド、4,4′−ジエチルジフェニルス
ルホキシド、4,4′−ジメトキシジフェニルスルホキ
シド、4−メチルチオジフェニルスルホキシド、4−フ
ェニルチオジフェニルスルホキシド、4−フェニルカル
ボニルジフェニルスルホキシド、4−ベンジルオキシジ
フェニルスルホキシド等)を公知の方法、例えば、脱水
剤(例えば、五酸化リン、濃硫酸、無水酢酸等)中で、
常温〜150℃で縮合反応を行い、次いでこれら反応液
を式(3)又は式(4)(例えは、NaSbF6、NaPF6 、Na
AsF6、NaBF4 、NaSbF5OH、KSbF6 、KPF6、KAsF6 、KSbF
5OH 等)の水溶液に滴下し、スルホニウム塩であるオニ
ウム塩を得ることができる。
【0019】本発明で使用する光重合開始剤を製造する
(1)法の好ましい方法は式(5)で表されるジフェニ
ルスルフィド系化合物中の末端のスルフィド基1当量に
対して前記置換または非置換ジフェニルスルホキシド化
合物を0.1〜1.2モルの範囲で反応させるのがよ
く、特に好ましくは1.0〜1.1モルの範囲である。
【0020】次に(2)法を具体的に説明すると、
(1)法で合成したスルホニウム塩、例えば、式(6)
【0021】
【化12】
【0022】(但し、式中R、a、b、n、Zは前記式
(1)と同一であり、Aはフッ素原子または臭素原子で
ある。)で示される化合物等のハライド化合物と公知の
方法、例えば塩基性化合物(例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等)の存在下、大過剰のモノ又はポ
リアルコール類(例えば、メタノール、エタノール、カ
ルビトール、エチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサ
ンジオール、モノヒドロキシエチルチオール等)を室温
〜150℃で反応させることにより、前記、ハライド化
合物のハライド部が例えば
【0023】
【化13】
【0024】
【化14】
【0025】
【化15】
【0026】
【化16】
【0027】
【化17】
【0028】等の置換基に変換されたオニウム塩を得る
ことができる。又、(2)法によって得られた置換基が
水酸基を有する置換基に変換された化合物をさらにその
水酸基にラクトン類(例えば、ε−カプロラクトン等)
や、酸類(例えば、酢酸、無水酢酸等)を公知の方法で
反応させたオニウム塩も本発明に含まれる。
【0029】本発明に用いられるカチオン重合性物質
(B)としては、例えば、エポキシ樹脂、スチレン、ビ
ニルエーテル等のカチオン重合性ビニルエーテル化合
物、更にはスピロオルソエステル、ビシクロオルソエス
テル、スピロオルソカーボナートのような環状エーテル
類が挙げられる。エポキシ樹脂としては、従来、公知の
芳香族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポ
キシ樹脂、更にはエポキシド単量体、エピサルファイド
単量体類が挙げられる。
【0030】ここで、芳香族エポキシ樹脂として例示す
れば、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノー
ルまたはそのアルキレンオキサイド付加体のポリグリシ
ジルエーテルであって、例えばビスフェノールA、ビス
フェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール化
合物またはビスフェノール化合物のアルキレンオキサイ
ド(例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド等)付加体とエピクロルヒドリ
ンとの反応によって製造されるグリシジルエーテル類、
ノボラック型エポキシ樹脂類(例えば、フェノール・ノ
ボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラック型エ
ポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹
脂等)、トリスフェノールメタントリグリシジルエーテ
ル等が挙げられる。また、脂環式エポキシ樹脂として、
具体的な例としては、3,4−エポキシシクロヘキシシ
ルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レート、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)アジペート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサノ
ン−メタ−ジオキサン、ビス(2,3−エポキシシクロ
ペンチル)エーテル、EHPE−3150(ダイセル化
学工業(株)製、脂環式エポキシ樹脂(軟化点71℃)
等が挙げられる。
【0031】更に脂肪族エポキシ樹脂の例としては、脂
肪族多価アルコールまたはそのアルキレンオキサイド付
加物のポリグリシジルエーテルがあり、その代表例とし
ては、1,4−ブタンジオールのジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテ
ル、グリセリンのトリグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパンのトリグリシジルエーテル、ポリエチレン
グリコールのジグリシジルエーテル、プロピレングリコ
ールのジグリシジルエーテル、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、グリセリン等の脂肪族多価アルコ
ールに1種または2種以上のアルキレンオキサイド(エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド)を付加する
ことにより得られるポリエーテルポリオールのポリグリ
シジルエーテルが挙げられる。更にエポキシド単量体類
の例としては、脂肪族高級アルコールのモノグリシジル
エーテルやフェノール、クレゾール、ブチルフェノール
またはこれらにアルキレンオキサイドを付加することに
より得られるポリエーテルアルコールのモノグリシジル
エーテル等が挙げられる。
【0032】カチオン重合性ビニル化合物としては、例
えば、トリエチレングリコール、ジビニルエーテル、テ
トラエチレングリコールジビニルエーテル、シクロヘキ
サン−1,4−ジメチロールジビニルエーテル、1,4
−ブタンジオールジビニルエーテル
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】及びウレタンポリビニルエーテル(例え
ば、ALLIED−SIGNAL社製、VECtomer201
0)等が挙げられる。また、これらカチオン重合性有機材
料は、単独又は2種以上の混合物として使用される。本
発明の硬化性組成物は、100重量部のカチオン重合性
物質(B)に対して0.01〜20重量部、より好まし
くは0.1〜10重量部の前記の式(1)で示されるオ
ニウム塩の光重合開始剤(A)を必須の成分とするが適
当な割合はカチオン重合性物質の性質やエネルギー線の
種類、照射量、所望の硬化時間、温度、湿度、塗膜厚な
どさまざまな要因を考慮することによって決定される。
カチオン重合性物質への光重合開始剤の溶解を容易にす
るため、あらかじめ光重合開始剤を溶剤類(例えば、プ
ロピレンカーボネート、カルビトール、カルビトールア
セテート、γ−ブチロラクトン等)に溶解し使用するこ
ともできる。本発明の硬化性組成物は、カチオン重合性
物質(B)及び光重合開始剤(A)を混合、溶解あるい
は混練等の方法により調製することができる。
【0036】本発明の硬化性組成物は、紫外線等のエネ
ルギー線を照射することにより0.1秒〜数分後に指触
乾燥状態あるいは溶媒不溶性の状態に硬化することがで
きる。適当なエネルギー線としては、光重合開始剤の分
解を誘発するエネルギーを有する限りいかなるものでも
よいが、好ましくは高、低圧水銀ランプ、キセノンラン
プ、殺菌灯、レーザー光などから得られる2000オン
グストローム〜7000オングストロームの波長を有す
る電磁波エネルギーや電子線、X線、放射線等の高エネ
ルギー線を使用する。エネルギー線への暴露は、エネル
ギー線の強度によるが、通常は0.1秒〜10秒程度で
十分である。しかし比較的厚い塗装物についてはそれ以
上の時間をかけるのが好ましい。エネルギー線照射後
0.1秒〜数分後には、ほとんどの組成物はカチオン重
合により指触乾燥するが、カチオン重合反応を促進する
ために加熱を併用することも場合によっては好ましい。
【0037】本発明の組成物には、さらにカチオン重合
を損わない範囲で希釈のための溶剤や、改質のための非
反応性の樹脂や(メタ)アクリル酸エステル化合物(例
えば、ビスフェノールA型、エポキシ樹脂、ノボラック
型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸
の反応物であるエポキシ(メタ)アクリレート、ウレタ
ン(メタ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)ア
クリレート等のオリゴマーや、2−ヒドロキシ(メタ)
アクレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等
のモノマー等)を配合することができる。(メタ)アク
リル酸エステル化合物を使用する場合には、光ラジカル
重合開始剤(例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、アセトフェノンジメチルケタール、ベン
ゾイルメチルエーテル等)を使用するのが好ましい。ま
た例えば、電気特性を改良する目的などのため有機カル
ボン酸や酸無水物を使用したり、あるいはゴム弾性をも
たせるなどの目的でポリマールその他の可とう性プレポ
リマーを混合することができる。
【0038】本発明の組成物は、通常透明な液状として
使用されるものであるが、用途によっては不活性な顔
料、染料、充填剤、静電防止剤、難燃剤、消泡剤、流動
調整剤、増感剤、促進剤、光安定剤等を混合しても用い
られる。本発明の組成物は、金属、木材、ゴム、プラス
チック、ガラス、セラミック製品等に使用することがで
きる。さらに本発明の具体的な用途としては、塗料、コ
ーティング剤、インキ、レジスト、液状レジストイン
キ、接着剤、成形材料、注型材料、パテ、ガラス繊維含
浸剤、目止め剤等が挙げられる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお合成例中の部は重量部である。
【0040】(式(5)で表されるスルフィド系化合物
の合成例) 合成例1 メタンスルホン酸161.7部、五酸化リン16.2部
を完全に溶解し、これにジフェニルスルフィド18.6
部及びアジピン酸7.3部を仕込み、80℃で10時間
反応を行い、液体クロマトグラフィにて反応が終了して
いることを確認し、この反応混合物を水酸化カリウム水
溶液1000部(水800部に水酸化カリウム200部
を溶解させたもの。)に滴下し、沈澱物を分離、乾燥
し、次いでこれをエタノール200部に加熱(60℃)
溶解し、−5℃まで冷却後析出物を分離し、乾燥し、ワ
ックス状の生成物17部を得た。生成物の構造式は以下
のものである。
【0041】
【化20】
【0042】合成例2 メタンスルホン酸161.7部、五酸化リン16.2部
を完全に溶解し、これにジフェニルスルフィド18.6
部及び2−メトキシベンゼン酢酸16.6部を仕込み8
0℃で1時間反応を行い液体クロマトグラフィーにて反
応が終了していることを確認し、この反応混合物を合成
例1と同様に処理を行い、油状の生成物23部を得た。
生成物の構造式は以下のものである。
【0043】
【化21】
【0044】合成例3 メタンスルホン酸161.7部、五酸化リン16.2部
を完全に溶解し、これにジフェニルスルフィド18.6
部及びフマール酸5.8部を仕込み80℃で10時反応
を行ない液体クロマトグラフィーにて反応が終了してい
ることを確認し、この反応混合物を合成例1と同様に処
理を行ない、白色の固体15部を得た。生成物の構造式
は以下のものである。
【0045】
【化22】
【0046】合成例4 メタンスルホン酸161.7部、五酸化リン16.2部
を完全に溶解し、これにジフェニルスルフィド18.6
部及びトリメチロールプロパン1モルと無水コハク酸3
モルの反応物14.67部を仕込み80℃で15時間反
応を行い液体クロマトグラフィーにて反応が終了してい
ることを確認し、この反応混合物を合成例1と同様に処
理を行い油状の生成物20.5部を得た。生成物の構造
式は以下のものである。
【0047】
【化23】
【0048】(式(1)で示されるオニウム塩である光
重合開始剤の合成例) 合成例5 合成例1で得た生成物24.1部、ジフェニルスルホキ
シド20.2部、無水酢酸100部、硫酸10部を仕込
み、攪拌しながら50℃で3時間反応を行い、次いでこ
の反応混合物を攪拌しながら、5℃のNaSbF6の水溶液4
31.1部(水405.3部にNaSbF6を25.8部を溶
解したもの。)に少しづつ滴下し、析出した白色の固体
をろ別し、乾燥し、次いでイソプロパノール650部に
加熱(70℃)し、溶解し、0℃まで冷却しろ別し、乾
燥後白色の固体45部を得た。生成物の構造式は、以下
のものである。
【0049】
【化24】
【0050】合成例6 合成例2で得た生成物33.4部、4,4′−ジフルオ
ロジフェニルスルホキシド23.8部、濃硫酸180部
を仕込み、室温で24時間反応を行い、次いでこの反応
混合物を攪拌しながら、5 ℃のNaSbF6の水溶液432部
(水406.1部にNaSbF625.9部を溶解したも
の。)に少しずつ滴下し、油状物を分離し、乾燥し、油
状の生成物62部を得た。生成物の構造式は、以下のも
のである。
【0051】
【化25】
【0052】合成例7 合成例3で得た生成物22.6部、4,4′−ジブロム
ジフェニルスルホキシド36部、濃硫酸240.6部を
仕込み、室温で24時間反応を行い、次いでこの反応混
合物を攪拌しながら、5 ℃のNaSbF6の水溶液431.1
部(水405.3部にNaSbF6を25.8部を溶解したも
の。)に少しずつ滴下し、白色の固体をろ別し、乾燥
し、次いでイソプロパノール650部に加熱(70℃)
溶解し、0℃まで冷却し、ろ別し乾燥後、白色の固体6
7部を得た。生成物の構造式は以下のものである。
【0053】
【化26】
【0054】合成例8 合成例4で得た生成物66.5部、4,4′−ジメチル
ジフェニルスルホキシド46.1部、濃硫酸233.4
部を仕込み、室温で24時間反応を行い、次いでこの反
応混合物を攪拌しながら、0°のNaPF6 の水溶液560
部(水526.4部にNaPF6 を33.6部を溶解したも
の。)に少しずつ滴下し、沈澱物を分離し、乾燥し、次
いでイソプロパノール650部で加熱(70℃)溶解
し、−5℃まで冷却し、ろ別し、乾燥後、ワックス状の
生成物95部を得た。生成物の構造式は以下のものであ
る。
【0055】
【化27】
【0056】合成例9 合成例6で得た生成物39.5部、水酸化ナトリウム4
部、1,4−ブタンジオール100部を仕込み、室温で
24時間反応を行い、その後、水中に注ぎ込み、油状物
を分離し、乾燥し、淡黄色、液状の生成物33部を得
た。生成物の構造式は、以下ものである。
【0057】
【化28】
【0058】合成例10 合成例6で得た生成物39.5部、水酸化ナトリウム4
部、エチレングリコール200部を仕込み、室温で24
時間反応し、その後水中に注ぎ込み、油状物を分離し、
乾燥し、油状の生成物を得た。次いで上記の生成物8
7.4部、ε−カプロラクトン45.6部、塩化第一ス
ズ0.04部を仕込み、120℃で15時間反応し、ε
−カプロラクトンが反応混合物中、1%以下であること
を確認し反応を終了し、液状の生成物133部を得た。
生成物の構造式は、以下のものである。
【0059】
【化29】
【0060】(組成物の実施例) 実施例1〜12、比較例1〜6 表1及び2に示す配合組成(数値は重量部である。)に
従ってエネルギー線硬化性組成物を配合し、混合溶解し
た。これをアルミテストパネル上に5μに塗布し高圧水
銀灯(80W/cm) で8cmの距離から紫外線を照射し硬
化させた。調製された組成物の透明性、保存安定性、指
触乾燥性、硬化塗膜の光沢、臭気について試験した。そ
れらの結果を表1及び2に示す。
【0061】(試験方法) (透明性):組成物の透明性を目視判定した。 ○・・・・完全に透明である △・・・・わずかににごりあり ×・・・・白ダクしている ××・・・・すぐに分離する (保存安定性):組成物を40℃で3ケ月間保存し、安
定性を調査した。 ○・・・・全く変化していない △・・・・やや増粘している ×・・・・ゲル化している (指触乾燥性):指触乾燥するまでの照射量(mJ/cm2)
を測定した。 (光 沢):指触乾燥するまでの照射量(mJ/cm2) を照
射した後、硬化塗膜の表面を目視判定した。 ○・・・・光沢が良好である △・・・・ややくもりがある ×・・・・全く光沢がない
【0062】(臭気):塗布面に1000mJ/cm2照射し
た後、硬化塗膜の表面の臭気を観察した。 ○・・・・全く臭気がない △・・・・わずかに臭気がある ×・・・・臭気がある ××・・・・臭気が強い
【0063】
【表1】 表1−1 実 施 例 1 2 3 4 5 6 合成例5で得た光重合開始剤 1.5 合成例6で得た光重合開始剤 1.5 合成例7で得た光重合開始剤 1.5 合成例8で得た光重合開始剤 1.5 合成例9で得た光重合開始剤 1.5 合成例10で得た光重合開始剤 1.5 化合物 1 *1 化合物 2 *2 化合物 3 *3 セロキサイド 2021*4 80 80 80 80 80 80 EHPE−3150 *5 20 20 20 20 20 20 透明性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 保存安定性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 指触乾燥性(mJ/cm2) 23 23 23 69 23 30 光 沢 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 臭 気 ○ ○ ○ ○ ○ ○
【0064】注 *1 化合物1:トリフェニルスル
ホニウムヘキサフルオロホスフェート *2 化合物2:ジフェニル−4−チオフェノキシフ
ェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート *3 化合物3:4,4′−ビス〔ビス(P−2−ヒ
ドロキシエトキシフェニル)スルホニオ〕フェニルスル
フィドビスヘキサフルオロホスフェート *4 セロキサイド2021:ダイセル化学工業
(株)製、脂環式エポキシ樹脂 *5 EHPE−3150:ダイセル化学工業(株)
製、脂環式エポキシ樹脂
【0065】
【表2】 表2−1 実 施 例 7 8 9 10 11 12 合成例5で得た光重合開始剤 1.0 合成例6で得た光重合開始剤 1.0 合成例7で得た光重合開始剤 1.0 合成例8で得た光重合開始剤 1.0 合成例9で得た光重合開始剤 1.0 合成例10で得た光重合開始剤 1.0 化合物 1 化合物 3 VEctomer2010 *6 25 25 25 VEctomer4020 *7 60 60 25 25 25 60 トリエチレングリコール ジビニルエーテル 10 10 10 透明性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 保存安定性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 指触乾燥性(mJ/cm2) 12 12 12 25 12 12 光 沢 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 臭 気 ○ ○ ○ ○ ○ ○
【0066】注 *6: VEctomer2010:ALLIED
-SIGNAL 社製芳香族ウレタンビニルエーテル *7: VEctomer4020:ALLIED-SIGNAL 社製下記の
構造式を有する脂肪族エステルビニルエーテル
【0067】
【化30】
【0068】*8 : 組成物は、相容性が悪く、混合後
すぐに分離してしまい1000mJ/cm2以上の紫外線を照
射しても硬化しない。
【0069】表1及び2の結果から明らかなように、本
発明の光重合開始剤及びそれを含有した組成物は、相容
性に優れ、透明で硬化性に優れ、硬化塗膜の光沢が良好
であり、硬化塗膜の臭気も小さい。
【0070】
【発明の効果】本発明の光重合開始剤を含有したエネル
ギー線硬化性組成物は、相容性に優れ、透明で硬化性に
優れ、硬化塗膜の光沢が良好で、硬化塗膜の臭気も小さ
く、優れた物性の硬化物をあたえる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 エネルギー線硬化性組成物及び
その硬化物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/029

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)で示されるオニウム塩である光重
    合開始剤(A) 【化1】 {但し、式中Xは式(2)で示されるスルホニオ基 【化2】 (R1 〜R10はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、アルコキシ基、C1 〜C25の脂肪族基、C6 〜C
    18の置換基で置換されてもよいフェニル基、フェノキシ
    基、フェニルカルボニル基またはチオフェノキシ基、少
    なくとも1個の水酸基を有するC1 〜C25の脂肪族基、 【化3】 で表わされる基を含むC3 〜C25の脂肪族基のいずれか
    から選択される基、R11は水素原子またはメチル基であ
    る。)Rは芳香族基以外の基、aは1以上の数値、bは
    0または1以上の数値、a+bは1以上の数値、nは1
    以上の数値、Zは式(3)または式(4)で示され 【化4】 【化5】 Mはホウ素原子、リン原子、ヒ素原子またはアンチモン
    原子、Qはハロゲン原子、mは4〜6である。}とカチ
    オン重合性物質(B)を含有することを特徴とするエネ
    ルギー線硬化性組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の組成物の硬化物。
JP19677593A 1993-07-15 1993-07-15 エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物 Pending JPH0725922A (ja)

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