JPH0634623B2 - インバ−タの制御方法 - Google Patents

インバ−タの制御方法

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JPH0634623B2
JPH0634623B2 JP61021663A JP2166386A JPH0634623B2 JP H0634623 B2 JPH0634623 B2 JP H0634623B2 JP 61021663 A JP61021663 A JP 61021663A JP 2166386 A JP2166386 A JP 2166386A JP H0634623 B2 JPH0634623 B2 JP H0634623B2
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邦治 岩崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、3相交流負荷に接続された3相インバータの
制御方法に関するものである。
〔従来の技術〕
交流モータに周波数及び電圧可変インバータを接続する
ことは公知である。また、このインバータをPWM(パ
ルス幅変調)制御することも公知である。ところで、3
相インバータをPWM制御で駆動し、近似正弦波を得る
場合に、各相毎に変調すると、他の相の影響を受け易
く、最適な出力を得ることが出来ない。即ち、インバー
タ出力の線間電圧は、各相電位の差によつて決まるた
め、各線間電圧を同時に正弦波に近似させることは実質
上不可能である。
上述の如き欠点を解決するための方法として、モータの
回転磁界を検出し、この検出した回転磁界と基準回転磁
界との差を求め、検出回転磁界を基準回転磁界に一致さ
せる様にインバータを制御する方法が例えば特開昭59
−25592号公報に開示されている。
上記方法によれば、基準回転磁界に近似する磁界をモー
タに発生させることが可能になるが、モータの回転磁界
を検出しなければならないので、構成が複雑になる。そ
こで、本件出願人は、特願昭60−66259号で所望
回転磁界を簡単に得ることが出来るインバータの制御方
法を提案した。また、本件出願人は、特願昭60−15
3885号で、精度が高く且つ容易に所望回転磁界を得
る方法を提案した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、インバータのスイツチをオン・オフ制御する
時に、一対の直流電源ライン間に接続される一対のスイ
ツチが同時にオンになることを阻止するために、単位ベ
クトル発生期間の相互間に無制御期間即ち休止期間(無
電圧期間)を設けなけれならない。このため、インバー
タの出力電圧が無制御期間の分だけ低くなる。
そこで、本発明の目的は、従来よりも高い出力電圧を得
ることができるインバータの制御方法を提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決し、上記目的を達成するための本発明
は、3相インバータに接続された3相交流負荷における
基準回転磁界ベクトルφに近似する近似回転磁界ベク
トルφを得るために、6つの単位ベクトルと零ベクトル
とを決め、前記基準回転磁界ベクトルφの角度位置を
6等分し、各区間において前記6つの単位ベクトルから
選ばれた2つの単位ベクトルと零ベクトルとを使用して
前記近似回転磁界ベクトルを得るように前記3相インバ
ータのスイツチをオン・オフ制御し、且つ前記単位ベク
トルの発生周期に対する前記単位ベクトル発生時間の比
率を変えてインバータ出力電圧値を変えるように前記ス
イツチをオン・オフ制御するインバータの制御方法にお
いて、前記インバータの出力電圧を高めることによつ
て、隣接する同一種類の2つの前記単位ベクトルの発生
期間の相互間隔が単数又は複数箇所において予め決めら
れた最小間隔になつた時に、前記単数又は複数箇所の少
なくとも一部において隣接する2つの前記単位ベクトル
の内の先の単位ベクトルの発生期間を後の単位ベクトル
発生時点まで延長させたことを特徴とするインバータの
制御方法に係わるものである。
〔作 用〕
上述の如く、隣接する2つの単位ベクトルの相互間を先
行する単位ベクトルによつて連続させれば、この分だけ
インバータの出力電圧を上昇させることが可能になる。
〔実施例〕
次に、図面を参照して本発明の実施例に係わるインバー
タ装置及びその制御方法について説明する。
(インバータ装置の構成) 第1図は3相インバータ装置を示すものである。この第
1図において、(1)は直流電源、A1、A2、B1、B2
1、C2はトランジスタから成る制御スイツチであり、
ブリツジ接続されている。(2)は負荷としての3相交流
モータであり、インバータのA、B、C相出力ラインに
接続されている。(3)はマイクロコンピュータ(以下マ
イコンと呼ぶ)であり、インバータの制御信号発生回路
として機能するものである。このマイコン(3)の中に
は、リード・オンリ・メモリ(ROM)が設けられてお
り、このROMは、第1〜第4のメモリM1、M2
3、M4を有する。第1のメモリM1には後述する単位
区間の(60゜区間)のベクトル配置が書き込まれ、第
2のメモリM2には第1〜第6区間(0゜〜360゜区
間)で使用するベクトルが書き込まれ、第3のメモリM
3にはベクトルのオン時間幅を指定するためのデータが
書き込まれ、第4のメモリM4にはベクトル相互間を埋
める場所を示すデータが第8図に示すように書き込まれ
ている。
マイコン(3)は、上記ROMの他に、CPU、及びRA
M(図示せず)等も勿論含んでいる。このマイコン(3)
には電圧指令信号と周波数指令信号とが入力し、指令さ
れた電圧及び周波数のインバータ出力を得るための制御
信号が出力端子a1〜c2から発生する。マイコン(3)か
らは制御信号として、3相のA、B、C相に対応して第
1、第2、第3の制御信号A、B、Cが端子a1、b1
1から発生し、制御スイツチA1、B1、C1に供給され
る。また、A、B、Cの反転信号が端子a2、b2、c2
から制御スイツチA2、B2、C2に供給される。下側の
制御スイツチA2、B2、C2は上側の制御スイツチA1
1、C1と逆に動作するので、制御スイツチA1、B1
1の動作を特定すれば、インバータ全体の動作が特定
される。従つて、以下においては、第1、第2、及び第
3の信号A、B、Cにより、インバータの制御状態を特
定する。なお、制御信号A、B、Cが高レベル即ち論理
の1の時に制御スイツチA1、B1、C1がオンに制御さ
れ、低レベル即ち論理の0の時に制御スイツチA1
1、C1がオフに制御される。また、無制御期間には上
下のいずれのスイツチもオフに保たれる。
(原理説明) 第2図は、基準回転磁界ベクトルφとこれに近似の回
転磁界ベクトルφとの関係を座標で表わすものである。
この図のaはモータ(2)が要求する理想的な回転磁界に
対応する基準回転磁界ベクトルφの終点(先端)の軌
跡を示し、φは本発明に従つて導入された近似(仮想)
回転磁界ベクトルを示す。近似回転磁界ベクトルφは、
基準回転磁界ベクトルφの角度位置の変化に追従して
変えられる。即ち、基準回転磁界ベクトルφと近似回
転磁界ベクトルφとの誤差ベクトルに基づいて、次に加
算すべき単位ベクトルV′が決定され、この単位ベクト
ルV′と近似回転磁界ベクトルφとが合成され、点線で
示す新しい近似回転磁界ベクトルφが決定される。順次
に決定される近似回転磁界ベクトルφは、円軌跡aに沿
うように決定される。また、単位ベクトルV′には、予
め特定されたベクトルが使用される。即ち、この単位ベ
クトルV′は、インバータの制御スイツチA1〜C2のオ
ン・オフ動作で発生し得るベクトルとされている。
近似回転磁界ベクトルφは、インバータのスイツチA1
〜C2のオン・オフ制御で得るものであるから、これを
基準回転磁界ベクトルφに完全に一致させることは不
可能である。本実施例では、60゜区間(単位区間)を
5゜間隔で12に分割し、単位角度区分(5゜)に1つ
の有意単位ベクトルを発生させる。
(電圧ベクトルの説明) 第3図は、インバータの制御スイツチA1、B1、C1
状態と電圧ベクトルの関係を示すものである。3相イン
バータの制御スイツチ(A1、B1、C1)のとりうる状
態は、(100)(110)(010)(011)(0
01)(101)(111)(000)の8種類であ
り、この各状態における電圧ベクトルは、第3図に示す
如く60度間隔の6つの空間ベクトルV1〜V6と2つの
零ベクトルV7、V8で表わすことができる。上記8種類
のスイツチングモード(8つの電圧ベクトル)を組み合
せれば、モータ(2)に任意の回転磁界を発生させること
ができる。1周期(2π)中に第3図に示す如く6つの
スイツチングモードを配置するのみでは、高調波成分が
多くて実用上好ましくない。そこで、本発明では、この
電圧ベクトルV1〜V8に対応する単位ベクトルを利用し
て近似回転磁界ベクトルφを得るようにインバータを制
御する。
(単位ベクトルの選択) 近似回転磁界ベクトルφの決定は、第4図に示す如く、
基準回転磁界ベクトルφの円軌跡aの1周期(2π)
を6分割し、第1〜第6区間を設定し、区間毎に行う。
第4図ではB−C相間電圧VBCを基準にして決められ
た角度範囲60゜〜120゜が第1区間とされ、120
゜〜180゜が第2区間、180゜〜240゜が第3区
間、240゜〜300゜が第4区間、300゜〜360
゜(0゜)が第5区間、0゜〜60゜が第6区間とされ
ている。この第4図における電圧ベクトルV2、V3は第
3図の電圧ベクトルV2、V3と同一である。第1区間で
近似回転ベクトルを決定する時には、電圧ベクトルV2
に平行な単位ベクトルV′2(110)、又は電圧ベク
トルV3に平行な単位ベクトルV′3(010)を近似回
転磁界ベクトルφに加える。即ち、第4図の第1区間に
おいては、円軌跡aに近似回転磁界ベクトルφを最も良
く追従させることができる2つの電圧ベクトルV2、V3
に対応する第1及び第2の単位ベクトルV′2、V′3
使用する。なお、近似回転磁界ベクトルを得るために後
述で明らかになるが、2つの単位ベクトルV′2、V′3
の他に、零ベクトルV′7又はV′8を使用する。零ベク
トルを近似回転磁界ベクトルに加算するということは、
近似回転磁界ベクトルをその角度位置に止めることを意
味する。
第2区間の近似回転磁界ベクトルは、第3図に示す電圧
ベクトルV3(010)及びV4(011)に対応する単
位ベクトルV′3、V′4を使用して形成し、以下、同様
に第3区間では、電圧ベクトルV4(011)及びV
5(001)に対応する単位ベクトルV′4、V′5を使
用して形成し、第4区間では電圧ベクトルV5(00
1)及びV6(101)に対応する単位ベクトルV′5
V′6を使用して形成し、第5区間では電圧ベクトルV6
(101)及びV1(100)に対応する単位ベクトル
V′6、V′1を使用して形成し、第6区間では電圧ベク
トルV1(100)及びV2(110)に対応する単位ベ
クトルV′1、V′2を使用して形成する。
(単位ベクトルの決定) 第5図は第1区間における単位ベクトルの決定を説明す
るものである。基準回転磁界φ及び近似回転磁界φの
角度位置が分れば、使用する単位ベクトルは第4図で説
明した原理で決定される。即ち、第1区間の場合には、
単位ベクトルV′2、V′3が使用される。第5図におい
て、近似回転磁界ベクトルφの終点(先端)位置Aの座
標が(xA,yA)であるとすれば、このベクトルφに一
方の単位ベクトルV′2を加算した点Bの座標(xB,y
B)となり、またベクトルφに他方の単位ベクトルV′3
を加算した点Cの座標は(xC,yC)となる。新しい近
似回転磁界ベクトルの先端位置となる可能性のある点B
又はCは、演算によつて決定する。点BとCの座標を求
めたら、これに基づいて一方の単位ベクトルV′2と他
方の単位ベクトルV′3とのいずれを選択するかを演算
で決める。
次にこの決定方法を詳しく説明する。基準回転磁界のベ
クトル終点軌跡aは角度区分(クロツク)毎に変化す
る。そこで、角度区分(クロツク)毎に基準回転磁界ベ
クトルφの終点D(xD,yD)と点Aの距離、点Dと
点Bとの距離、点Dと点Cとの距離を求める。この例で
は、A−D間距離とB−D間距離とが等しくなる角度位
置が、A−D間距離とC−D間距離とが等しくなる角度
位置よりも先であるので、一方の単位ベクトルV′2
みを選択し、他方の単位ベクトルV′3を選択しない。
この様にしてV′2とV′3とのいずれを発生させるか決
定する。
(単位ベクトルの配置) 第6図は、第5図の原理で決定された第1区間の単位ベ
クトルの配置を示す。第1区間(VBCの60〜120
゜区間)では既に説明したように、第2及び第3の単位
ベクトルV′2、V′3を使用して近似回転磁界ベクトル
を作る。基準回転磁界ベクトルφにできるだけ近い近
似回転磁界ベクトルφ、即ち高調波成分の少ない近似正
弦波を得るための理想的な単位ベクトルの配置は、第6
図(A)に示す通りである。この例では、1区間(60
゜)を12分割し、ここに単位ベクトルを夫々配置して
いる。即ち、第1〜12の角度区分T1〜T12に2種類
の有意の単位ベクトルがV′2(110)、V′2、V′
2、V′3(010)、V′2、V′3、V′2、V′3
V′2、V′3、V′3、V′3の順に配置され、単位ベク
トルの相互間に零ベクトルV′7(111)、V′8(0
00)が配置されている。第1図の第1のメモリM1
は、第6図(A)の単位ベクトルの配置が書き込まれてい
るのみである。今、第6図(A)の単位ベクトルV′2のよ
うに上向きのベクトルを正ベクトルと呼び、単位ベクト
ルV′3のように下向きのベクトルを負ベクトルと呼ぶ
ことにすれば、第1のメモリM1には、正、正、正、
負、正、負、正、負、正、負、負、負を示すデータが書
き込まれている。
第4図に示す第1〜第6区間で発生させる単位ベクトル
は前述した如く予め決定され、第2のメモリM2に書き
込まれているので、第6図(A)及び第9図(B)に示す第1
区間では正ベクトルの所にV′2が挿入され、負ベクト
ルの所にV′3が挿入される。また第9図(C)に示す第2
区間では正ベクトルの所にV′3(010)が挿入さ
れ、負ベクトルの所にV′4(011)が挿入される。
また、第9図(A)に示す第6区間では正ベクトルの所に
V′1(100)が挿入され、負ベクトルの所にV′
2(110)が挿入される。第3、第4、第5区間にお
いても同様に単位ベクトルを挿入する。
BCの60゜〜120゜区間でスイツチA1〜C2を第6
図(A)の単位ベクトルに対応する様にオン・オフ制御す
ると、第6図(B)に示す線間電圧VBCが得られる。ま
た、他の角度範囲においては、第9図(A)(C)のVBCで示
すような波形が得られる。このようなパルスの分布は、
インバータ出力電圧の高調波成分を低減させるものであ
り、且つ基準回転磁界ベクトルに近似した回転磁界ベク
トルを得ることができるものである。
(周波数及び電圧制御) ところで、インバータの出力周波数及び電圧を変化させ
ることが要求される。この例では、周波数55Hzまでは
出力パルス数及びパルス幅を一定に保ち、出力パルス発
生周期のみを変えている。即ち、第1図においてマイコ
ン(3)にf指令信号として55Hzよりも低い周波数指令
信号が入力している時には、第6図(C)に示すクロツク
信号に基づいて第1のメモリM1のベクトル配置が読み
出され、第1〜第6区間に対応する単位ベクトルV′1
〜V′6が第2のメモリM2から選択的に出力され、第6
図(A)、第9図に示すベクトルに対応する様にインバー
タのスイツチA1〜C2がオン・オフ制御される。各単位
ベクトルの発生時間は、マイコン(3)内のタイマによつ
て設定される。単位ベクトルがタイマで設定された時間
τ1だけ発生し終ると、零ベクトルV′7又はV′8を発
生させる。なお、ブリツジインバータの同一アームにお
ける上下のスイツチが同時にオンになることを阻止する
ために、第6図、第9図、第10図で斜線を付して示す
無制御期間z(無電圧期間)を設ける。この無制御期間
zは約15μsである。同一周波数内においてインバー
タの出力電圧を一定に保つ制御は、電圧指令信号に基づ
いてパルス幅(ベクトル発生時間)を制御することによ
つて行う。
周波数を上げる指令が入力すると、第6図(C)に示すク
ロツク信号の周期が短くなる。これにより、零ベクトル
発生時間(オフ期間)が短かくなり、デユテイ比が高く
なり、出力電圧が第7図に示すような関係を有して上昇
する。出力周波数及び電圧を上昇させても、単位ベクト
ルの発生配置は変化しないので、基準回転磁界ベクトル
に対する近似性が高く、且つ高調波成分が少ない。
この例では、55Hzまで周波数を上げると、第9図及び
第10図に示す如く単位ベクトル相互間が最も接近した
状態となり、単にクロツク周波数を上げてもこれ以上接
近させることが不可能になる。このように単位ベクトル
の相互間に無制御期間zが存在すれば、第9図(B)に示
す60゜〜120゜区間において線間電圧VBCを連続さ
せることが不可能である。この55Hz時の各相電圧
A、VB、VCは、0゜〜60゜区間で第10図(A)、6
0゜〜120゜区間で第10図(B)、120゜〜180
゜区間で第10図(C)に示す如くとなる。
本実施例では、55Hzよりも高い周波数においても、円
軌跡の回転磁界及び高調波成分の少ない近似正弦波を得
ることができる様に、制御方式を変更する。即ち、本発
明に従つて配置されている多数の単位ベクトルの多数の
相互間の少なくとも1部において先行する単位ベクトル
を後の単位ベクトルまで継続させて発生させる。第11
図(A)(B)(C)は56Hzに周波数を上げ、単位ベクトルの
発生期間を延長させた場合の0゜〜60゜、60゜〜1
20゜、120゜〜180゜の区間のVA、VB、VC
BCを示す。今、第11図(B)の60゜〜120゜の第
1区間について見ると、第10図(B)のVBCに示す12
個のパルスが6個のパルスにに変化している。
上述の如き変更は、第1図の第3のメモリM1のベクト
ルのオン時間幅データと第4のメモリM4のベクトル相
互間を埋める場所を示すデータとを使用して行われる。
第8図は第4のメモリM4の内容を示す。この第8図の
1〜Y12は第9図に示すベクトル配置における単位ベ
クトル相互間位置を示す。Y1〜Y12の各アドレスにお
ける“1”は、埋めることを指令するデータである。即
ち56Hzの場合には、Y2、Y4、Y6、Y7、Y9、Y11
を先行する単位ベクトルで埋める。周波数が64、6
8、72、76Hzと上るに従つて埋める場所が多くな
り、76Hzでは全部の相互間を先行する単位ベクトルで
埋められた制御になる。
この埋める動作を更に詳しく説明する。今、第1図のマ
イコン(3)にf指令信号として例えば56Hzが入力する
と、第8図の56Hzに対応するアドレスから埋める場所
を示すデータが出力される。60度毎に分割された第1
〜第6区間のいずれにおいても、単位ベクトルの配置が
同一であるので、第8図のデータで埋めるための動作も
同様に行われる。単位ベクトルの相互間を埋める制御
は、先行する単位ベクトルを後の単位ベクトルの立上り
時点まで延長させるようになされる。例えば、第10図
(A)の第2番目の単位ベクトルV′1(100)と第3番
目の単位ベクトルV′1(100)との相互間Y2を埋め
る時には、単位ベクトルV′1(100)に対応するス
イツチA1〜C2の状態(A1オン、B1オフ、C1オフ、
2、B2オン、C2オン)を相互間Y2でも維持する。先
行する単位ベクトルと後行する単位ベクトルとが同一の
場合は、スイツチA1〜C2の切換えが全く行われない。
しかし、第10図(A)の第4番目の単位ベクトル(11
0)と第5番目の単位ベクトル(100)との相互間Y
4を埋める場合には、B相のスイツチB1、B2の切換え
が必要になるので、そこで、マイコン(3)は先行するベ
クトルと次のベクトルとの間にスイツチの切換えが必要
になる相があるか否かを判定し、切換えの必要な相のス
イツチは今迄通り無制御期間(無電圧期間)を設けるよ
うに制御する。即ち、相互間Y4においては、A相及び
C相のスイツチA1、A2、C1、C2の切換えを行わない
が、B相のスイツチB1、B2は無制御期間を設けて切換
える。
第10図(A)(B)(C)におけるベクトル配置におけるY2
4、Y6、Y7、Y9、Y11は埋める位置を示し、相電圧
A、VB、VCにおけるY2、Y4、Y6、Y7、Y9、Y11
は波形を連続させる位置を示す。第10図(A)(B)(C)に
おいてY2、Y4、Y6、Y7、Y9、Y11で示す位置を埋
めるように制御すれば、各相電圧VA、VB、VC及び線
間電圧VBCは、第11図(A)(B)(C)になる。線間電圧V
BCにおいて、埋める前と後とでパルス数を比較すると、
0゜〜60゜区間では6個から5個に、60゜〜120
゜区間では12個から6個に、120゜〜180゜区間
では6個から5個に変化している。なお、第10図のパ
ルスP1〜P24と第11図のパルスとの関係が分るよう
に、第11図にもP1〜P24が書き込まれている。
とでろで、ベクトル相互間を埋める様に制御すれば、こ
の分だけ電圧が上昇する。そこで、ベクトル相互間に埋
めても電圧が急に上昇しないようにパルス幅を補正す
る。このパルス幅の補正データは、ROMの第3のメモ
リM3に書き込まれている。マイコン(3)は56、64、
68、72、76Hzの周波数信号に応答し、周波数に対
応するパルス幅データτ1、τ2、τ3、τ4、τ5を第3
のメモリM3から読み出し、このパルス幅データに対応
するように単位ベクトルの発生期間を決定する。今、線
間電圧VBCを示す24個のパルスP1〜P24で考える
と、第10図と第11図の比較から明らかな如く、パル
スP3、P4、P6、P7、P9、P11、P14、P16
18、P19、P21、P22の後縁が早く立下るように調整
されている。各パルスの調整幅は同一であるので、45
゜〜135゜区間に配置される線間電圧VBCの10個の
パルスの相互間隔は互いに等しい。このため、周波数を
56Hzから63Hzまで増大させるようにクロツク信号の
周波数を高めると、パルス幅は一定に保たれ、パルス相
互間のオフ期間が狭められ、これによりデユテイ比が高
くなり、電圧が第7図に示す如く直線的に高くなる。周
波数が64、67、72、76Hzになつた時にも第8図
に示すようなな埋め込みを行い、同時にパルス幅(オン
幅)調整を行う。これにより、最終的には第12図に示
す如く線間電圧VBCの45゜〜135゜区間が連続する
1個のパルスになる。しかし、この前後に3つのパルス
が夫々配置され、基本的には第9図及び第10図に示す
線間電圧VBCのパルス配置に一致するので、高調波成分
の少ない近似正弦波及び円軌跡回転磁界が得られる。
〔変形例〕
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例え
ば、次の変形が可能なものである。
(a)実施例では、60度区間(単位区間)を均等に12
分割にし、ここに夫々単位ベクトルを配置したが、例え
ば、12分割して8個の単位ベクトルを配置し、残りの
4つの角度範囲を零ベクトルにしてもよい。この場合、
角度区分1、3、6、9に正ベクトル、角度区分4、
7、10、12に負ベクトル、角度区分2、5、11に
零ベクトルを配置する。この他、10分割、10パルス
の形式、20分割、20パルスの形式、26分割、20
パルスの形式等にしてもよい。
(b)ベクトル配置を第1のメモリM1に書き込んでおく代
りに、演算によつて求めるようにしてもよい。
(c)ROMの容量が大きい場合は、180度区間、又は
360度区間のベクトル配置を書き込むようにしてもよ
い。
〔発明の効果〕
上述から明らかな如く、本発明によれば、線間電圧の波
形の歪みを抑制して出力電圧を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わるインバータ装置を示す
ブロツク図、 第2図は本発明の原理を説明するためのベクトル図、 第3図は3相インバータのスイツチ状態と回転磁界ベク
トルとの関係を示すベクトル図、 第4図は区間の配置及び第1区間における近似回転磁界
ベクトルの変化を示すベクトル図、 第5図は単位ベクトルの決定を説明するためのベクトル
図、 第6図は周波数の低い場合の第1図の各部の状態を示す
波形図、 第7図はインバータの周波数と電圧との関係を示す特性
図、 第8図は第1図の第4のメモリM4の内容を示す図、 第9図は周波数が55Hzの場合の0゜〜180゜区間に
おけるベクトルと線間電圧VBCのパルスとの配置を示す
波形図、 第10図(A)(B)(C)は周波数が55Hzの場合のベクト
ル、各相電圧、線間電圧VBCとの関係を示す波形図、 第11図(A)(B)(C)は周波数56Hzの場合の各相電圧、
線間電圧VBCを示す波形図、 第12図は周波数76Hzの場合の線間電圧VBCを示す波
形図である。 (1)……電源、(2)……モータ、(3)……マイクロコンピ
ユータ、A1〜C2……スイツチ、M1〜M4……メモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3相インバータに接続された3相交流負荷
    における基準回転磁界ベクトル(φ)に近似する近似
    回転磁界ベクトル(φ)を得るために、インバータのス
    イッチング状態で決まる6種類の単位ベクトルと零ベク
    トルとを決め、前記基準回転磁界ベクトル(φ)の角
    度位置を6等分し、各区間において前記6種類の単位ベ
    クトルから選ばれた2種類の単位ベクトルと零ベクトル
    とを使用して前記近似回転磁界ベクトルを得るように前
    記3相インバータのスイッチをオン・オフ制御し、且つ
    前記単位ベクトルの発生周期に対する前記単位ベクトル
    発生時間の比率を変えてインバータ出力電圧値を変える
    ように前記スイッチをオン・オフ制御するインバータの
    制御方法において、 前記インバータの出力電圧を高めることによって、隣接
    する2つの同一種類の単位ベクトルの発生期間の相互間
    隔が単数又は複数箇所において予め決められた最小間隔
    になった時に、前記単数又は複数箇所の少なくとも一部
    において隣接する2つの同一種類の単位ベクトルの内の
    先の単位ベクトルの発生期間を後の単位ベクトル発生時
    点まで延長させることを特徴とするインバータの制御方
    法。
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