JPH0635513B2 - エポキシ基グラフト化ポリオレフイン共重合体の製造法 - Google Patents

エポキシ基グラフト化ポリオレフイン共重合体の製造法

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JPH0635513B2
JPH0635513B2 JP14453085A JP14453085A JPH0635513B2 JP H0635513 B2 JPH0635513 B2 JP H0635513B2 JP 14453085 A JP14453085 A JP 14453085A JP 14453085 A JP14453085 A JP 14453085A JP H0635513 B2 JPH0635513 B2 JP H0635513B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は特定のビニル系共重合体とポリオレフインとを
混合して反応させて、エポキシ基グラフト化ポリオレフ
イン共重合体を製造する方法に関する。
詳しくは、特別の重合工程を必要とせず、特定のビニル
系共重合体中のペルオキシ基のラジカル反応により容易
にかつグラフト効率よくエポキシ基グラフト化ポリオレ
フインを得ることのできる製造法に関する。
ポリオレフインにエポキシ基を導入した重合体は無機フ
イラー、磁性粉、アルミ粉、ガラス繊維等を混合する場
合、それらの分散性や接着性の向上、極性ポリマや金属
材料との接着性を向上させることができ、有用な高分子
材料となる。
(従来の技術) 従来からエポキシ基をグラフト化したポリエチレン、ポ
リプロピレンなどの所謂エポキシ基グラフト化変性ポリ
オレフインはグリシジルメタクリレートを単量体の形で
グラフト化して、繊維、フイルム等の表面改質をおこな
い、染色性や接着性を付与したり、又はポリアミドやポ
リエステルの分散性を向上させたり、金属への接着性向
上等のために使用されている。
特公昭45-30945号公報ではポリオレフインにグリシジル
メタクリレートを溶液中ベンゾイルペルオキシドでグラ
フト化し、極性基をもつた変性ポリオレフインを得、ポ
リアミドやポリエステルに添加し、分散性を改良してい
る。
また特公昭45-6430号公報ではエラストマーにグリシジ
ルメタクリレートをグラフト化し、アルキツド樹脂に混
合し、被覆剤および接着剤として使用している。
また特開昭52-98720号公報ではポリオレフインフイルム
を減圧下アルゴンガス中で50Wの放電に30秒さらし、基
材表面を活性化し、グリシジルメタクリレートの溶液に
浸漬しエポキシ基をグラフト化し、染色性を向上させて
いる。
さらに特開昭52-132086号公報ではグリシジルメタクリ
レートをグラフト化した変性ポリオレフインを鉄あるい
は鉄含有合金に積層し、耐塩水剥離性に優れた組成物を
得ている。
したがつて従来のエポキシ基グラフト化変性ポリオレフ
インの製造法はグリシジルアクリレートあるいはグリシ
ジルメタクリレート単量体を用い、ポリオレフインにグ
ラフト化させるか、ポリオレフインの重合段階に前記単
量体を添加し共重合して得る方法であつた。
(発明が解決しようとする問題点) ポリオレフインへのエポキシ基の導入には上述のような
種々の方法が知られているが、すべてのエポキシ基を含
有する共重合性単量体を用い、共重合あるいはグラフト
化反応で導入している。
共重合の場合は使用する単量体同士の反応性に問題があ
り、プレヒート中にエポキシ基含有共重合性単量体が重
合をおこしたり、装置及び重合条件などを厳密に管理し
なければならなかつた。また小量多品種の製造において
は重合設備も複雑になり経済的にも問題があつた。
ポリオレフインにエポキシ基含有共重合性単量体をグラ
フト化する場合には、エポキシ基含有共重合体のホモポ
リマーができやすく、グラフト効率が必ずしも満足する
値まであがらず、装置として加圧重合器が必要であつ
た。またポリオレフインを溶媒に稀釈あるいは分散させ
エポキシ基含有共重合性単量体とグラフト化させる溶液
法では多量の溶媒を必要とし、グラフト生成物を取り出
す場合、脱溶媒、乾燥等多くのエネルギーを必要とし
た。塊状法ではエポキシ基含有共重合性単量体へのポリ
オレフインの溶解性により、グラフト化ポリオレフイン
生成物の性能に制約をうけ、またエポキシ基含有共重合
体を成形用材料に用いる場合、さらにペレツト化あるい
は粉砕工程が必要であつた。含浸法ではポリオレフイン
の粒径、含浸工程の最適条件の設定が容易でなく、生成
物の性能に制約をうけた。
以上述べたように、従来のグラフト化法における問題点
として、必ず重合工程が必要であること、およびホモ重
合体、未反応単量体が多く、グラフト化率がかなり低い
ことという2点があげられる。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記従来の問題点を解決するために長期
にわたり研究した結果、ペルオキシ基とエポキシ基とを
含有するビニル系共重合体を用いることによりポリオレ
フインにペルオキシ基のラジカル反応により容易にか
つ、グラフト効率よくエポキシ基グラフト化ポリオレフ
インが得られることを確認し、本発明を完成した。
本発明はペルオキシ基とエポキシ基とを含有するビニル
系共重合体とポリオレフインとを反応させてポリオレフ
インに共重合体をグラフト化することを特徴とするエポ
キシ基グラフト化ポリオレフインの製造法である。
本発明においてはペルオキシ基とエポキシ基とを含有す
るビニル系共重合体を用いることに特徴があり、まずこ
の共重合体の製造法の一例を示す。即ち不飽和ペルオキ
シカーボネートとエポキシ基を含有する共重合体単量体
とアクリルエステル及び、又はスチレン系単量体との共
重合反応で得られる。
この共重合反応に用いられる不飽和ペルオキシカーボネ
ートとしてはたとえば次の一般式(I) (式中R1,R2は水素原子またはメチル基を表わし、R
3は炭素数1ないし9の直鎖アルキル基、分枝アルキル
基、フエニル基又は炭素数1〜3のアルキル置換フエニ
ル基を表わす。)で示されるものである。具体的にはt
−ブチルペルオキシアクリロイロキシエチルカーボネー
ト、t−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチルカ
ーボネート、t−アミルペルオキシアクリロイロキシエ
チルカーボネート、t−アミルペルオキシメタクリロイ
ロキシエチルカーボネート、t−ヘキシルペルオキシア
クリロイロキシエチルカーボネート、t−ヘキシルペル
オキシメタクリロイロキシエチルカーボネート、クミル
ペルオキシアクリロイロキシエチルカーボネート、クミ
ルペルオキシメタクリロイロキシエチルカーボネート、
イソプロピルクミルペルオキシアクリロイロキシエチル
カーボネート、イソプロピルクミルペルオキシメタクリ
ロイロキシエチルカーボネート、t−ブチルペルオキシ
アクリロイロキシイソプロピルカーボネート、t−ブチ
ルペルオキシメタクリロイロキシイソプロピルカーボネ
ート、t−アミルペルオキシアクリロイロキシイソプロ
ピルカーボネート、t−アミルペルオキシメタクリロイ
ロキシイソプロピルカーボネート、クミルペルオキシア
クリロイロキシイソプロピルカーボネートおよびクミル
ペルオキシメタクリロイロキシイソカーボネートなどで
ある。
又エポキシ基を含有する共重合性単量体としては、たと
えば次の一般式(II) (式中R4は水素原子またはメチル基を表わす。)で示
される単量体がある。この単量体は具体的にはグリシジ
ルアクリレート及びグリシジルメタクリレートである。
さらにアクリルエステルとしては、たとえば次の一般式
(III) (式中R5は水素原子またはメチル基をわす。R6は炭素
数1ないし8の直鎖アルキル基、分枝アルキル基を表わ
す。)で示されるアクリルエステルがある。具体的には
たとえばメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートなどであり、スチレン系単量体とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、t−ブチルスチ
レン、クロルスチレン等がある。
前記のアクリルエステルおよびスチレン系単量体は1種
又は2種以上を用いることができ、又それらを組合せて
用いることができる。
そしてそれらの使用量は、この共重合体の製造に関与す
る全重量部を100重量部とした場合、一般式(I)で表わさ
れる不飽和ペルオキシカーボネートが0.001〜10重量
部、一般式(II)で表わされるエポキシ基を含有する共重
合体が1〜30重量部、残部がアクリルエステル及び又は
スチレン系単量体である。
不飽和ペルオキシカーボネートが0.001重量部未満では
ビニル系共重合体中含有されるペルオキシ基の割合が少
なすぎるため有用なグラフト化反応が期待できず、また
10重量部を越えるとビニル系共重合体中のペルオキシ基
が多すぎ、取扱い時や、加熱時に急激な分解を起こす等
の危険性がある。
又エポキシ基を含有する共重合体が1重量部未満では、
最終目的物であるエポキシ基グラフト化ポリオレフイン
共重合体のエポキシ基の量が少なすぎ、又30重量部をこ
えると水和開環反応が多くなり、貯蔵安定性が問題とな
る。
このようにしてペルオキシ基とエポキシ基とを含有する
特定のビニル系共重合体をうることができる。
得られた特定のビニル系共重合体は通常のヨードメトリ
ー法による活性酸素量からペンダントした不飽和ペルオ
キシカーボネートの含有量を測定でき、また通常の臭化
水素−酢酸溶液による滴定法でそのエポキシ当量からペ
ンダントしたエポキシ基を含有する共重合性単量体の含
有量を測定できる。
本発明で対象とするポリオレフインは、たとえば酢酸ビ
ニル含量5〜50重量部のエチレン−酢酸ビニル系重合体
(EVA)、エチレン−プロピレンラバー(EPR)、1,4
−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエンおよびエチリデ
ンノルボルネン等の非共役ジエンを第3の成分とするエ
チレン−プロピレンターポリマー(EPDM)、中高密度ポ
リエチレン(MDPE、HDPE)、低密度ポリエチレン(LDP
E)およびポリプロピレン(PP)などである。
本発明方法により成形機内又は混練機内で前記の特定の
ビニル系共重合体をポリオレフインと混合して加熱溶融
させるか、ロール混練でブレンドし、加熱プレスするこ
とによりビニル系共重合体がペルオキシ基によるラジカ
ル反応で効率よくポリオレフインにグラフト化して、エ
ポキシ基グラフト化ポリオレフイン共重合体を製造する
ことができる。
なおこのグラフト化は加熱溶融法、ロール混練法だけで
なく、溶液法、塊状法、および含浸法によつても、グラ
フト体を得ることができる。
ポリオレフインに対する特定のビニル系共重合体の使用
量は目的および用途により異なるが通常ポリオレフイン
10〜99.9重量部に対し90〜0.1重量部が好ましく、より
好ましくはポリオレフイン50〜99重量部に対し50〜1重
量部の範囲が望ましい。特定のビニル系共重合体の割合
が90重量部をこえるとペルオキシ結合の開裂により生じ
るビニル系共重合体ラジカルと水素引きぬき反応により
生じたポリオレフインラジカルとの数的バランスの不一
致により接触の機会が低下するため、グラフト効率が低
下する。また特定のビニル系共重合体の割合が0.1重量
部未満であるとエポキシ基グラフト化の効果が発現され
ないことがあり好ましくない。
本発明において特定のビニル系共重合体をポリオレフイ
ンにグラフト化するに際し、ポリオレフインラジカル生
成を効率よく生成させる目的で各種のペルオキシドを併
用することも可能である。そのペルオキシドとしては、
例えば、ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシ
ド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルクミルペルオ
キシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、α,α′−ビス
(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘ
キサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペ
ルオキシ)ヘキシン−3などがある。その使用量は通常
用いられている範囲の量、即み特定のビニル系共重合体
とポリオレフインの合計量の0.01〜5重量%の範囲であ
る。
なおグラフト効率は得られたエポキシ基グラフト化ポリ
オレフイン共重合体を分別沈殿することにより求めるこ
とができる。
本発明におけるグラフト化について、主要な方法の一つ
である加熱溶融法の例で説明する。すなわち、特定のビ
ニル系共重合体をポリオレフインとともに加熱溶融(例
えば200℃で)させると、まずビニル系共重合体中の過
酸化物結合が開裂し、生成したラジカルがポリオレフイ
ンから水素を引きぬいてポリオレフインラジカルを生成
しこれとビニル系共重合体中のラジカルとが再結合する
ことにより、エポキシ基グラフト化ポリオレフイン共重
合体が得られる。
(発明の効果) 本発明の特徴は粉状、ビーズ状、ブロツク状又はゴム状
ポリオレフインと特定のビニル系共重合体とを成形機内
又は混練機内で加熱溶融させるだけでグラフト体を得る
ことができるので従来法のような特別な重合工程を経
ず、簡便で工業的製造に適した方法である。重合工程を
含まないため、単量体の取扱い、重合及び乾燥の各工程
に必要な設備は必要なく従来の成形機等の設備をそのま
ま使用するだけで簡単にグラフト化できる。又、本発明
におけるグラフト化法は反応温度、反応時間及び添加量
等の条件の変動による影響をほとんどうけることなく、
再現性よく従来法にはない高いグラフト効率を達成する
ことができる。
従つて本発明におけるグラフト化法はポリオレフインの
欠点を改良した、改良ポリオレフインの製造法としてだ
けでなく、あらゆる水素引きぬきされやすい活性酸素を
もつポリマー基材へのグラフト化が可能で接着性の改
良、無機フイラー、顔料、金属の分散性等の応用分野に
有用である。
(実施例) 以下参考例、実施例及び比較例により本発明を説明す
る。
参考例1 (懸濁重合による特定のビニル系共重合体の
製造) 撹拌器、温度計、ジムロート冷却器、窒素ガス導入管お
よび滴下漏斗を備えた内容積1の4つ口フラスコに4
00mlの0.2重量%のポリビニルアルコール(はん化度8
9%)水溶液をいれ、60℃に調整した。別途にスチレン1
80gとt−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチル
カーボネート(純度96%)3.1g、グリシジルメタクリ
レート(純度97%)17.5gおよび重合開始剤としてジイ
ソプロピルペルオキシジカーボネート(純度99%)2.0
gの混合溶液を調整し、これを60℃で窒素ガスを流しな
がら撹拌下、10分間で滴下した。ひき続き8時間撹拌を
続け反応終了後、別乾燥し、188.5gの透明なビーズ
状の重合物を得た。この一部をトルエン−メタノール系
で溶解再沈をくり返し、減圧乾燥したものを用いて活性
酸素量をヨードメトリー法により測定したところペンダ
ントしたt−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチ
ルカーボネートの含有量は1.46重量%であり、臭化水素
−酢酸溶液による滴定法からペンダントしたエポキシ基
の含有量は、8.02重量%であつた。また赤外吸収スペク
トルの測定から、ペルオキシカーボネート基の吸収が17
90cm-1に、エポキシ基の吸収が1250cm-1にみられた。こ
のことからペルオキシ基およびエポキシ基を含有した共
重合体であることを確認した。
参考例2 (懸濁重合による特定のビニル系共重合体の
製造) メタクリル酸メチル85g、n−ブチルアクリレート70
g、t−ブチルペルオキシアクリロイロキシエチルカー
ボネート(純度95%)10.6g、グリシジルメタクリレー
ト(純度97%)36g、重合開始剤としてベンゾイルペル
オキシド0.1gを加え80℃、6時間反応をおこなつたほ
かは、参考例1と同様におこない重合物185gを得た。
またこの一部を精製し、参考例1と同じ測定法で測定し
た結果ペンダントしたt−ブチルペルオキシアクリロイ
ロキシエチルカーボネート含有量は4.81重量%であり、
ペンダントしたグリシジルメタクリレートの含有量は1
6.5重量%であり、かつ共重体はペルオキシ基およびエ
ポキシ基を含有する共重合体であることを確認した。
参考例3 (懸濁重合による特定のビニル系共重合体の
製造) スチレン90g、2−エチルヘキシルアクリレート20g、
メタクリル酸メチル32g、t−ヘキシルペルオキシメタ
クリロイロキシエチルカーボネート(純度92%)8.7
g、グリシジルアクリレート(純度95%)50g、重合開
始剤としてジイソプロピルペルオキシジカーボネート
(純度99%)2.0gを加え、60℃、8時間反応をおこな
つたほかは参考例1と同様におこない重合物185gを得
た。またこの一部を精製し、参考例1と同じ測定法で測
定した結果ペンダントしたt−ヘキシルペルオキシメタ
クリロイロキシエチルカーボネート含有量は3.6重量%
であり、ペンダントしたグリシジルメタクリレートの含
有量は22.9重量%であり、かつ共重合体はペルオキシ基
およびエポキシ基を含有する共重合体であることを確認
した。
参考例4 (溶液重合法によるペルオキシ基およびエポ
キシ基含有ビニル系共重合体の製造) 撹拌器、温度計、ジムロート冷却器、窒素ガス導入管を
そなえた内容積500mlの4つ口フラスコに溶媒として
ブチルセロソルブ200g、メタクリル酸メチル65g、グ
リシジルメタクリレート(純度97%)10.3g、α−クミ
ルペルオキシメタクリロイロキシエチルカーボネート
(純度87%)5.7g、2−ヒドロキシメタクリレート20
gを入れ、80℃に調整した後、重合開始剤としてベンゾ
イルパーオキサイド(純度99%)1.0gを添加し、窒素
ガス流通下に撹拌しながら6時間反応をおこなつた。そ
の後反応液を1.5のジエチルエーテル中に滴下し、沈
殿させ、減圧乾燥し、白色粉末93gを得た。この白色粉
末の一部をさらにブチルセロソルブ−ジエチルエーテル
により精製し、参考例1と同じ測定法で測定した結果、
ペンダントしたα−クミルペルオキシメタクリロイロキ
シエチルカーボネート含有量は4.7重合%であり、ペン
ダントしたグリシジルメタクリレートの含有量は9.6重
量%であり、かつ共重合体はペルオキシ基およびエポキ
シ基を含有する共重合体であることを確認した。
参考例5 (懸濁重合法によるペルオキシ基およびエポ
キシ基含有ビニル系共重合体の製造) 参考例1においてt−ブチルペルオキシメタクリロイロ
キシエチルカーボネートにかえてt−ブチルペルオキシ
メタクリロイロキシイソプロピルカーボネートを使用し
た以外は参考例1に準じた操作及び処理をし、収量175
gの生成物を得た。ペンダントしたt−ブチルペルオキ
シメタクリロイロキシイソプロピルカーボネートの含有
量は1.40重量%で、またグリシジルメタクリレートの含
有量は8.0重量%であつた。
参考例6 (懸濁重合法によるエポキシ基のみを含有す
るビニル系共重合体の製造) 参考例2においてt−ブチルペルオキシアクリロイロキ
シエチルカーボネートを使用しない以外は参考例2に準
じた操作及び処理をし収量180gの生成物を得た。ペン
ダントしたグリシジルメタクリレートの含有量は14.0重
量%であつた。
実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA,製鉄化学工業株
式会社製、フローバツクK2010酢酸ビニル含量25重量
%、メルトインデツクス3g/10分、密度0.95g/cm2)10
0重量部と参考例1において製造したビニル系共重合体3
0重量部をブラベンダーミキサーを用い、180℃で5分間
混練し、樹脂組成物を得た。
この組成物を分別沈殿して、グラフト効率を算出した。
すなわち組成物を所定量のベンゼンに溶解し、50倍量
(体積)のアセトン中に注いで、グラフトしていない未
反応のビニル系共重合体はアセトンに溶解するので、沈
殿するEVAグラフト体およびEVAと分離される別された
沈殿物を減圧下で乾燥し、重量を測定することによりグ
ラフト効率を算出した。反応条件、反応結果を第1表に
示す。
実施例2 実施例1において混練温度の180℃を220℃に代えた以外
は実施例1に準じた操作及び処理をし、グラフト効率を
算出した。反応条件、反応結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1においてジクミルペルオキシド0.1重量部を混
練前に系に添加した以外は実施例1に準じた操作及び処
理をしグラフト効率を算出した。反応条件、反応結果を
第1表に示す。
実施例4 実施例1において参考例2で製造したビニル系共重合体
を用いる以外は実施例1に準じた操作及び処理をし、グ
ラフト効率を算出した。反応条件、反応結果を第1表に
示す。
実施例5 EVA(実施例1と同等)100重量部と参考例3で製造した
ビニル系共重合体100重量部をあらかじめ予備混合し、2
20℃で押出し成形機にかけてペレツト状組成物を得た。
実施例1と同様にしてグラフト効率を算出した。反応条
件、反応結果を第1表に示す。
実施例6 EVA100重量部と参考例4で製造したビニル系共重合体50
重量部を20倍量のキシレンに溶解し、撹拌器、温度計、
冷却器及び窒素ガス導入管をそなえたフラスコ内に移
し、120℃で8時間反応をおこなつた後、冷却し、キシ
レンを減圧で留去し、残渣をメタノール中で再沈殿し
た。沈殿を過した後、減圧下で乾燥した。実施例1と
同様にしてグラフト効率を算出した。反応条件、反応結
果を第1表に示す。
実施例7 実施例1において参考例5で製造したビニル系共重合体
を用い、ジクミルペルオキシド0.1重量部を混練前に系
に添加した以外は実施例1に準じた操作及び処理をし、
グラフト効率を算出した。反応条件、反応結果を第1表
に示す。
比較例1 実施例1においてビニル系共重合体のかわりに参考例6
で製造した、エポキシ基のみペンダントした共重合体を
用いた以外は実施例1に準じた操作及び処理をしてグラ
フト効率を算出した。反応条件、反応結果を第1表に示
す。
比較例2 EVA100重量部にグリシジルメタクリレート5重量部とジ
クミルペルオキシド1重量部を添加し、十分に混合して
均一にし、実施例1に準じた操作及び処理を行ない、実
施例1と同様にしてグラスト効率を算出した。そのとき
の反応条件及び結果を第1表に示す。
実施例8 エチレンプロピレンターポリマー(EPDM,住友化学工業
(株)、エスプレン501A、エチレン比率65%)100重量
部と参考例1で製造したビニル系共重合体30重量部をブ
ラベンダーミキサーを用い、180℃で5分間混練し、樹
脂組成物を得た。
この組成物を所定量のベンゼンに溶解し、50倍(体積
比)のアセトンに注ぎ、分別沈殿してグラフト効率を算
出した。反応条件、反応結果を第2表に示す。
実施例9 実施例8においてジクミルペルオキシド0.1部を混練前
に添加した以外は実施例8に準じた操作及び処理をして
グラフト効率を算出した。反応条件、反応結果を第2表
に示す。
実施例10 実施例8において参考例2で製造したビニル系共重合体
を使用する以外は実施例8に準じた操作及び処理をして
グラフト効率を算出した。反応条件、反応結果を第2表
に示す。
比較例3 実施例8においてビニル系共重合体のかわりに参考例6
で製造したエポキシ基のみペンダントした共重合体を用
いた以外は実施例8に準じた操作及び処理をしてグラフ
ト効率を算出した。反応条件、反応結果を第2表に示
す。
実施例11 低密度ポリエチレン(LDPE、製鉄化学工業(株)フロー
センG401、メルトインデツクス4g/10分、密度0.927
g/cm2、融点112〜118)100重量部と参考例1で製造した
ビニル系共重合体30重量部とをブラベンダーミキサーを
用い180℃5分間混練し、樹脂組成物を得た。
この組成物を所定量のベンゼンに70℃で溶解させ、20倍
のアセトンに注ぎ分別沈殿してグラフト効率を算出し
た。反応条件、反応結果を第2表に示す。
実施例12 ポリプロピレン(PP、製鉄化学工業(株)フロープレン
B200)100重量部と参考例1で製造したビニル系共重合
体30部とをブラベンダーミキサーを用い180℃で5分間
混練し、樹脂組成物を得た。
この組成物を所定量のベンゼンに70℃で溶解させ20倍量
のアセトンに注ぎ分別沈殿してグラフト効率を算出し
た。反応条件、反応結果を第2表に示す。
実施例、比較例より本発明の方法が極めて容易に目的と
するエポキシ基グラフト化ポリオレフイン共重合体を製
造しうることを示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) (式中R1、R2は水素原子またはメチル基を表し、R3
    は炭素数1ないし9の直鎖アルキル基、分岐アルキル
    基、フェニル基又は炭素数1〜3のアルキル置換フェニ
    ル基を表す。)で示される不飽和ペルオキシカーボネー
    トとエポキシ基を含有する共重合性単量体とアクリルエ
    ステル及び、又はスチレン系単量体からなるビニル系共
    重合体とポリオレフィンとを混合して加熱することによ
    り、前記ビニル系共重合体がポリオレフィンにグラフト
    化していることを特徴とするエポキシ基グラフト化ポリ
    オレフィン共重合体の製造法。
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