JPH0639253B2 - 液圧ブレーキ系統の急制動緩和装置 - Google Patents

液圧ブレーキ系統の急制動緩和装置

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JPH0639253B2
JPH0639253B2 JP2150888A JP2150888A JPH0639253B2 JP H0639253 B2 JPH0639253 B2 JP H0639253B2 JP 2150888 A JP2150888 A JP 2150888A JP 2150888 A JP2150888 A JP 2150888A JP H0639253 B2 JPH0639253 B2 JP H0639253B2
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功 松野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両のディスクブレーキやドラムブレーキ等
の制動作動部材を、液圧発生装置となる液圧マスタシリ
ンダで発生した液圧で作動する液圧ブレーキ系統で、急
激な発生液圧による車論のロック防止を図った急制動緩
和装置に関する。
〔従来の技術〕
液圧マスタシリンダに発生した液圧を、ディスクブレー
キやドラムブレーキに供給して制動作用を行なう液圧ブ
レーキ系統では、緊急時等で、瞬時に急激なブレーキン
グが行なわれると、デイスクブレーキのキャリパやドラ
ムブレーキのホィールシリンダ内の作動液が急激に上昇
して車輪がロックし、車輪が路面を滑走するノーブレー
キ状態となることがあるため、液圧マスタシリンダにオ
リフィスを固設して、作動液の供給量を絞るようにした
ものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕 上記ブレーキ系統内の液圧変化は、第5図に示すよう
に、オリフィスを設けない従来Aでは、制動初期の低圧
時に、ブレーキ系統内のピストンの抵抗やピストンカッ
プの張り等で圧力損失が大きいため、制動開始0からP
1まで緩かに達し、更にP1からP2の高液圧へ急傾斜
で一気に到達する。
従って、短時間でP2の高液圧となることから、ブレー
キングの操作加減に不馴れなビギナーでは、路面との摩
擦係数や移動荷重等の条件によっては、ロックを生じる
ことがある。
また、固定オリフィスを設けた従来Bでは、キャリパや
ホィールシリンダへの供給量が絞られながら、制動開始
0からP1へ緩かに達し、圧力損失が減少するP1から
は、上記従来Aよりも緩かな傾斜でP2に到達するもの
で、ロック現象を防止できる反面、P1へ達するまでの
初期制動に時間がかかり、制動距離が延びると共に、ブ
レーキフィーリングの悪化を招く。
本発明は、かかる実情を背景にしてなされたもので、瞬
時の急激なブレーキングにも、車輪のロックを回避し、
短時間及び短距離で制動できる液圧ブレーキ系統の急制
動緩和装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上述の目的を達成するため、液圧発生装置と
制動作動部材とをブレーキパイプで連結し、液圧発生装
置に発生した液圧を制動作動部材に供給して制動作用を
行なう液圧ブレーキ系統中に配設される急制動緩和装置
であって、該急制動緩和装置は、弁室の前記制動作動部
材側に形成される弁座と、該弁座に着座可能に配設され
るバルブピストンと、該バルブピストンを弁座から離間
して液圧発生装置側へ付勢するバルブスプリングとを有
すると共に、液圧発生装置と制動作動部材とを常時連す
るオリフィス通路を備えていることを特徴とするもの
で、急制動緩和装置は、例えば液圧発生装置と一体或い
はブレーキパイプ中に別体に設けられる。
〔作 用〕
急制動緩和装置は、液圧発生装置に液圧を発生しない非
制動時に、バルブピストンがバルブスプリングにて液圧
発生装置側へ付勢されていて、バルブピストンが弁座か
ら離間しており、液圧発生装置側と制動作動部材側は、
弁座内の開口とオリフィス通路とで連通している。
そして、瞬時の急激なブレーキングで、液圧発生装置に
高液圧が発生すると、高液圧がバルブスプリングの弾発
力にてバルブピストンを押動して弁座に着座させる。
弁座内の開口は、バルブピストンの着座で閉塞され、液
圧発生装置の高液圧は、オリフィス通路を絞られながら
通過して、制動作動部材へ供給される。
また、通常のブレーキングでは、発生液圧の押圧によ
り、バルブピストンは最終的に弁座に着座して開口を閉
塞するが、液圧が徐々に上昇することから、バルブピス
トンの移動も緩かで、液圧発生装置の液圧は、弁座内の
開口とオリフィス通路の双方を通って制動作動部材へ供
給されて行く。
〔実施例〕
以下、本発明の急制動緩和装置を、自動二輪車のフロン
トブレーキを作動する液圧マスタシリンダに一体化した
第1実施例につき、第1図及び第2図に基づいて説明す
る。
液圧マスタシリンダ1は、図示しない自動二輪車のバー
ハンドルに取付けされる本発明の液圧発生装置で、液圧
マスタシリンダ1と制動作動部材2とこれらを連結する
ブレーキパイプ3とでフロントブレーキ系統4が構成さ
れる。
制動作動部材2は、自動二輪車のフロントフォークに取
付けらるディスクブレーキまたはドラムブレーキで、液
圧マスタシリンダ1の液圧を、ブレーキパイプ3を経
て、ディスクブレーキのキャリパやドラムブレーキのホ
ィールシリンダに供給し、前輪と一体に回転するディス
クロータまたはブレーキドラムと摺接して、制動作用を
行なう。
前記液圧マスタシリンダ1は、シリンダボディ5に穿設
したシリンダ孔6の上部にリザーバ7を、前部に急制動
緩和装置8を備える一体型で、リリーフポート9及びサ
プライポート10とでリザーバ7と連通するシリンダ孔
6には、ブレーキレバー11に押動されるピストン12
が内挿され、該ピストン12とシリンダ孔6の底部間に
液圧室13が画成されるもので、液圧室13には、ピス
トン12を非作動方向へ付勢するリターンスプリング1
4が縮設されている。
急制動緩和装置8は、液圧室13と前記ブレーキパイプ
3が連結される吐出孔15との間に縦方向に配置される
もので、Oリング16を嵌着したプラグ17と、該プラ
グ17に画成される弁室18に形成した弁座19と、弁
室18内に弁座19と着座可能に配設されるバルブピス
トン20と、該バルブピストン20を弁座19から離間
する方向へ付勢するバルブスプリング21とから構成さ
れている。
弁室18は、液圧室13の底壁に穿設した連通孔22と
連通する大径室18aと、吐出孔15の小径孔15aと
連する小径室18bとを上下に重ねた段状の空間部で、
大径室18aと小径室18bとの間の段部を前記弁座1
9となしている。
またバルブピストン20は、弁室18の大径室18aに
配置される大径の基部20aと、小径室18bに配置さ
れる軸部20bとを備え、その内部にオリフィス通路2
3が形成されるもので、オリフィス通路23は、基部2
0aの下端面に開口する縦孔23aと、軸部20bに半
径方向へ貫通する横孔23bと、縦孔23aの上部に横
孔23bと連通して設けらるオリフィス23cとで構成
される。
上記バルブピストン20は、リザーバ7と連通する縦方
向のガイド孔24に、Oリング25を嵌着した軸部20
bの上端が挿通され、液圧を受けない非作動時は、小径
室18bに縮設したバルブスプリング21の付勢力に
て、基部20aの下端面がプラグ17に設けた複数の脚
部17aに当接支持されると共に、弁座19とこれに着
座する基部20aのテーパ面20cとの間に、大径室1
8aと小径室18bとを連通する開口26が形成され
る。
次に、上記のように構成した本実施例を以下に説明す
る。
急制動緩和装置8は、走行中等で液圧室13に液圧を発
生しない非作動時において、バルブピストン20が、第
1図及び第2図に示す如く、バルブスプリング21にて
脚部17aに当接する下降位置にあり、液圧室13と連
通する大径室18aと、吐出孔15と連通する小径室1
8bは、弁座19の開口26とオリフィス通路23を介
して連通している。
次に、緊急時等で瞬時に急激なブレーキングが行なわれ
ると、ブレーキレバー11に押動されるピストン12が
シリンダ孔6を前進し、液圧室13を一気に圧縮して該
室13に高液圧を発生する。
液圧室13の高液圧は、前部の連通孔22から弁室18
の大径室18aに入って、バルブピストン20をバルブ
スプリング21の付勢力に抗して素早く上動させ、テー
パ面20cが弁座19に着座して開口26を閉塞する。
上記開口26の閉塞により、ブレーキパイプ3側への流
通路はオリフィス通路23のみとなり、大径室18a内
の高液圧はオリフィス通路23を絞られながら小径室1
8bに入り、、更に小径孔15aからブレーキパイプ3
を経て制動作動部材2へ送ら、前輪の制動作用を行な
う。
上記作動を第5図の液圧と時間の関係図で説明すると、
本実施例Cのオリフィス23cは、固定オリフィスを備
えた従来Bと比較するために同径に設定されており、ピ
ストン12が前進を始める制動開始0から、バルブピス
トン20が開口26を閉塞するP1まで、従来Aと略同
様の軌跡をとり、オリフィス通路23で絞られるP1か
らP2までは、従来A,Bの間で0−P1曲線になだら
かに連続する曲線をとる。
即ち、本実施例CのP1−P2曲線は、ロックを生じ易
い従来Aのように、短時間で急激な高液圧を生じること
がなく、また従来Bほど制動時間を要しない。
また、通常のブレーキングでは、ピストン12がシリン
ダ孔6を緩かに前進し、液圧室13の作動液を徐々に昇
圧する。
液圧室13の液圧は、連通孔22から弁室18の大径室
18aに送給されるが、バルブピストン20を上動する
圧力はなく、開口26とオリフィス通路23の双方を通
って小径室18bに入り、小径孔15aからブレーキパ
イプ3を経て制動作動部材2へ送られる。
ピストン12の前進で液圧室13の作動液が徐々に昇圧
されて行くと、この昇圧を受けたバルブピストン20
は、バルブスプリング21に抗して開口26を狭めなが
ら緩やかに上動して行き、テーパ面20cが弁座19へ
最終的に着座して、開口26を閉塞する。
上記閉弁は、前輪の制動に充分な液圧が制動作動部材2
に供給されたのちに行なわれるよう、車体条件を勘案し
て、バルブスプリング21の弾発力やバルブピストン2
0の軸部20bの軸径等が決定される。
従って、上述の如く、フロントブレーキ系統4中に急制
動緩和装置8を介装しても、通常の制動に時間的損失が
なく、従来と同様の制動効果を得ることができる。
第3図は、本発明の第2実施例を示し、急制動緩和装置
30のバルブピストン31は、弁室18の大径室18a
に配置されるリテーナ32と、同じく小径室18b及び
その上部に連続してリザーバ7に開口するガイド孔33
とに配置されるピストン34の2ピースに形成されてい
る。
リテーナ32は、中央に縦孔35aとオリフィス35b
とを連接したオリフィス通路35が上下面に貫通して設
けられ、フランジ32aの外周に切欠き32bが形成さ
れると共に、上部外周にはゴム等の弾性材でなる弁体3
6が嵌着されるもので、上記弁体36の採用により、弁
部の液密性の向上を図っている。
弁体36の内部には、オリフィス通路35の縦孔35a
と連通する十字状のスリット36aが形成され、またフ
ランジ32aとプラグ17との間には、リテーナ32を
上動して、弁体36を上方の弁座37側へ付勢するスプ
リング38が縮設されている。
また前記ピストン34は、小径室18bに配置される軸
部34aと、小径室18bよりもやや大径のガイド孔3
3に配置される頭部34bとで形成さ、該頭部34bに
Oリング39が嵌着されており、頭部34bとガイド孔
33の係止リング40に抜け止めされるストッパプレー
ト41との間には、バルブスプリング42が縮設されて
いる。
上記バルブスプリング42のセット荷重は、リテーナ3
2を付勢する前記スプリング38よりも大きく設定され
ており、弁体36は、弁座37の開口43から突出する
ピストン34の軸部34aに、弁座37との間に間隙を
存して支承され、液圧室13に急激な高液圧が発生する
と、弁体36が弁座37に着座して開口43が閉塞さ
れ、高液圧は、オリフィス通路35を絞られながら通過
して、制動作動部材2へ供給される。
第4図は、更に第3実施例を示し、急制動緩和装置50
のバルブピストン51は、大径室18a内にスプリング
38にて付勢されるボール弁52と、上記第2実施例の
ピストン34とを組合わせた2ピースで、オリフィス通
路53は、弁座54を迅回して、大径室18aのテーパ
面18cと吐出孔15の小径孔15aとの間に、常時連
通するように設けらており、本実施例も、上記両実施例
と同様の作用効果を奏する。
以上のように、急制動緩和装置を液圧マスタシリンダに
一体化した上記各実施例では、急制動緩和装置が、液圧
の急上昇を緩和して前輪のロックを防止するので、殊に
ブレーキング感覚に不馴れなビギナーでも、好適な制動
が得られる。
また、バルブピストンのガイド孔がリザーバに開口して
設けられるので、バルブピストンの上下動によるガイド
孔内の圧力変動をリザーバへ逃すことができて、バルブ
ピストンの応動を阻害することがなく円滑な作動が図
れ、更に同様の理由から、バルブピストンが外部に晒さ
れないので、防塵対策が不要となる。
尚、本発明の急制動緩和装置は、別体に形成してブレー
キパイプ中に介装してもよく、また用途も、自動二輪車
の後輪または四輪自動車のいずれの車輪にも用いること
ができる。
〔発明の効果〕
本発明の急制動緩和装置は、以上説明したように、弁室
の制動作動部材側に形成される弁座と、該弁座に着座可
能に配設されるバルブピストンと、該バルブピストンと
弁座から離間して液圧発生装置側へ付勢するバルブスプ
リングとを有すると共に、液圧発生装置と制動作動部材
とを常時連通するオリフィス路を備えるから、瞬時に急
激なブレーキ操作が行なわれても、液圧発生装置に発生
した高い液圧は、急制動緩和装置のオリフィス通路で絞
られながら液圧発生装置に供給されるため、車輪のロッ
クを回避しつつ短時間及び短距離で制動できて、ブレー
キング感覚に不馴れなビギナーにも、安定した制動を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の第1実施例を示し、第1図
は自動二輪車のフロントブレーキ系統に設けた液圧マス
タシリンダの断面正面図、第2図は同じく要部の拡大断
面正面図、第3図は第2実施例を示す要部の拡大断面正
面図、第4図は第3実施例を示す要部の拡大断面正面
図、第5図は本実施例及び従来例の液圧と時間の関係図
である。 1……液圧マスタシリンダ、2……制動作動部材、3…
…ブレーキパイプ、4……フロントブレーキ系統、6…
…シリンダ孔、7……リザーバ、8……急制動緩和装
置、12……ピストン、13……液圧室、15……吐出
孔、17……プラグ、18……弁室、19……弁座、2
0……バルブピストン、21……バルブスプリング、2
3……オリフィス通路、23c……オリフィス、24…
…ガイド孔、26……開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液圧発生装置と制動作動部材とをブレーキ
    パイプで連結し、液圧発生装置に発生した液圧を制動作
    動部材に供給して制動作用を行なう液圧ブレーキ系統中
    に配設される急制動緩和装置であって、該急制動緩和装
    置は、弁室の前記制動作動部材側に形成される弁座と、
    該弁座に着座可能に配設されるバルブピストンと、該バ
    ルブピストンを弁座から離間して液圧発生装置側へ付勢
    するバルブスプリングとを有すると共に、液圧発生装置
    と制動作動部材とを常時連通するオリフィス通路を備え
    ていることを特徴とする液圧ブレーキ系統の急制動緩和
    装置。
JP2150888A 1988-02-01 1988-02-01 液圧ブレーキ系統の急制動緩和装置 Expired - Lifetime JPH0639253B2 (ja)

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DE3936578A1 (de) * 1989-11-03 1991-05-08 Bosch Gmbh Robert Hydraulische bremsanlage eines fahrzeugs
FR2772328B1 (fr) * 1997-12-11 2000-03-17 Thierry Christian Yves Amalvy Systeme de modulation de pression de freinage pour vehicules deux-roues comportant un systeme de freinage hydraulique, pour empecher le blocage de la roue

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