JPH0640567U - 温水配管用の鋳鉄管継手部 - Google Patents
温水配管用の鋳鉄管継手部Info
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- JPH0640567U JPH0640567U JP8305992U JP8305992U JPH0640567U JP H0640567 U JPH0640567 U JP H0640567U JP 8305992 U JP8305992 U JP 8305992U JP 8305992 U JP8305992 U JP 8305992U JP H0640567 U JPH0640567 U JP H0640567U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 管内を温水が通過する鋳鉄管継手の機能を維
持する。 【構成】 受口1、挿口2、ゴム輪3、押輪4、T頭ボ
ルト5よりなる継手において、ゴム輪角部34の底面3
1を含む外端部を、断面がほぼコの字状の補強材35で
置き換えた構成とする。 【効果】 管内の温水のために加熱されゴム輪が熱膨張
しても、補強材に抑えられて局部的な膨出をせず裂断や
亀裂の懸念がない。
持する。 【構成】 受口1、挿口2、ゴム輪3、押輪4、T頭ボ
ルト5よりなる継手において、ゴム輪角部34の底面3
1を含む外端部を、断面がほぼコの字状の補強材35で
置き換えた構成とする。 【効果】 管内の温水のために加熱されゴム輪が熱膨張
しても、補強材に抑えられて局部的な膨出をせず裂断や
亀裂の懸念がない。
Description
【0001】
本考案は鋳鉄管継手のうち、特に管内に温水が通過して管や継手部の温度が上 昇する管路の継手に係る。
【0002】
地下に埋設して水道用水などを送水する管路を形成する管としては、ダクタイ ル鋳鉄製の遠心力鋳造管が主体となって使用されているが、この管の特徴の一つ は拡径した受口とこの中へ嵌入する挿口を組み合わせた簡便な継手構造である。 この構造によって現地における管の継合が比較的容易に進行し、管路形成の作業 能率が他の管種、たとえば鋼管における突き合わせ溶接に比べて優れており、鋳 鉄管が広く採用される理由の一つとなっている。
【0003】 鋳鉄管の継手の型式にはいくつかの種類が規定され、それによって受口、挿口 の形状もまた、多少の変動が見られる。図5に示すのはK形と呼ばれている型式 の継手構造であり、特徴とするところは外向きに拡径する傾斜内面11aを端部 に具えた受口1aと、該受口1a内へ嵌入する挿口2aと、前記傾斜内面11a と挿口外周面21a間で形成する円錐筒状空間内へ嵌合するゴム輪3aと、該ゴ ム輪3aの露出する底面31aを押圧する押輪4aと、該押輪4aと受口1aの 受口フランジ12aとを締結するT頭ボルト5aよりなる点である。なお、この ゴム輪3aはその丸部32aが断面円形状で受口の傾斜内面11aの一番奥部に 設けられた段差13aおよび水平内面14aへ圧着して、管内からの漏水を防止 するシール作用を果し、丸部に続いてほぼ台形状に繋がる角部34aは、挿口の 外周面21aに接する面と受口の傾斜内面11aに接する傾斜外面33aよりな り、丸部32aが管路内の水圧が外向きに押し出そうとする押圧力に対抗して支 えるバックアップ作用を果しているのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 ここに述べたK形の鋳鉄管継手構造は、現在、各都市の水道用管路として正式 に採用され規格化されている。水道用または下水、農業用水の管路として使用さ れている場合には、まったく問題がなく信頼性も十分高い評価を受けている。と ころが近年、ダクタイル鋳鉄管の使用される分野が従来よりも拡大し、従来の水 道関係以外の装置や施設に適用されることも最早珍しくなくなり、この傾向はま すます助長されると予想されている。そのため、従来はあまり問題とならなかっ た種々の課題が新たに発生し始めたが、そのうち管路内へ常温以上の温水が通過 する場合には継手部分における熱膨張による悪影響が一つの課題として解決を迫 られるようになった。
【0005】 図6はこの課題を説明する縦断正面図であり、管路内を常温以上の流体が通過 すると、当然良熱伝導体である受口、挿口ともに昇温し流体とほぼ同温度にまで なる。両金属体に挟まれたゴム輪3aもこの熱伝達を受けて温度が上昇して固定 の熱膨張率に基いた膨張が現われる。本来、ゴム輪の形状は図5のようにその角 部の底面31aは受口フランジ12aの外端面とほぼ同じレベルに揃えられ、受 口、挿口間の円錐筒状空間を完全に充填した状態でセットされているから、ゴム 輪の熱膨張分は底面から外へ向かって膨出せざるを得ない。底面は押輪4aの押 圧面41aが圧接しているから、この部分については変形が不可能であり、結局 、図6のように底面の押圧面41aから外れた自由面だけが膨出して膨出部10 1が生じる。
【0006】 ゴム輪3aが常温の状態であれば、角部の底面に押輪4aの押圧面41aが全 面に接触しゴム本来の弾性を保ってシール作用を果しているから何の懸念もない 。しかし、ゴム材が昇温すると周知のとおり本来の性質が変化し、特に図6のよ うに膨出部が生じると、押圧面41aとの境界線102へ応力が集中するからこ の部分から裂断が始まったり亀裂が走って角部のバックアップ機能が大幅に低下 するという悪影響が出てくる。
【0007】 本考案は以上に述べた課題を解決するために、温水などを送水する管路に使用 してもその熱膨張による悪影響を受けない鋳鉄管継手の提供を目的とする。
【0008】
本考案に係る温水配管用の鋳鉄管継手部は、外向きに拡径する傾斜内面11を 端部に具えた受口1と、該受口1内へ嵌入する挿口2と、前記傾斜内面11と挿 口外周面21間で形成する円錐筒状空間内へ嵌合するゴム輪3と、該ゴム輪3の 露出する底面31を押圧する押輪4と、該押輪4と受口1の受口フランジ12と を締結するT頭ボルト5よりなる鋳鉄管の、いわゆるK形の継手部であり、ゴム 輪3の断面は円形状の丸部32に続き前記傾斜内面11に適合する傾斜外面33 を有するほぼ台形の角部35で繋がり、該台形の底面31を含む外端付近を断面 がほぼコの字状の補強材35で置換したことによって前記の課題を解決した。
【0009】 また、この構成において、補強材35が高強度ゴム材、繊維強化ゴム材、高強 度樹脂、繊維強化樹脂、繊維、金属、金網の何れかから選ばれた一つ、または二 つ以上の組み合わせからなることが最も望ましい。
【0010】
ゴム輪の角部の底面を含む外端付近を補強材で置換し、ゴム輪全体の形状とし ては従来と同様に受口フランジの端面のレベルに揃えているので、ゴム材が熱膨 張したときに、その膨張分は一体的に接する補強材の接触面全面を押圧して外向 けの外力となるが、補強材自身は機械的な強度も大きくかつ、コの字状の外面を 具えているから、この三面で外向きに膨出しようとする膨張力を受けたとき、実 際に自由に外部へ膨出できるのは拘束されていない底面だけであるが、変形に対 する抵抗力が従来より格段に高く、しかも底面全体でこの変形量を受け止めるの でその移動量も僅少に留まり、膨出が押輪の押圧面に遮られても底面に目立った 凹凸が生じるまでには至らず、当然応力が集中するような現象も起こらない。す なわち補強材の底面と押輪の押圧面との境界線上にいかなる亀裂も裂断も発生す ることなく、長期に亘って完全に継手機能を満足する状態が続く。
【0011】
図1は本考案の実施例を示す縦断正面図であり、図2は同じ実施例のゴム輪3 だけを取り出した詳細図である。図において、ダクタイル鋳鉄製の鋳鉄管の受口 1は接合部に面して受口フランジ12を周設し、挿口2を嵌入する内部には傾斜 内面11を形成しその深奥部に段差13および水平内面14を具え、さらに緩傾 斜内面16と最深部に第二の段差15を設けて終る。挿口2は直管部と同径の外 周面21からなり、その先端は受口内へ挿通して第二の段差15の近くにまで達 する。受口の傾斜内面11と挿口の外周面とで形成する円錐筒状の空間へゴム輪 3を介装する。ゴム輪3の底面を押輪4の押圧面41が押し、この押輪4はT頭 ボルト5によって受口フランジ12と螺合してゴム輪3を内側へ押し込む構成を 採る。
【0012】 ゴム輪3の一例が図2に示されている。弾性に富み水封機能に優れたゴム材は 受口内の段差13および水平内面14に嵌合する先端の断面円形の丸部32と、 これに続く断面ほぼ台形の角部34とで構成されている。丸部がシール作用を、 また、角部が丸部の受ける管路からの水圧に対抗するバックアップ作用をそれぞ れ受持つ点は従来と変らない。角部34の底面31を含む外端近くのコの字状の 範囲が補強材によって置換されている。補強材を含めた全体の形状自体は従来と 同様に前記の円錐筒状空間と適合する同一形状である。補強のポイントは押輪の 押圧面と圧接する底面を中心とする外端付近であり、材質は弾性がゴム材よりも 低いが機械的な強度の高い高強度ゴム、繊維強化ゴム、高強度樹脂、繊維強化樹 脂、その他、繊維、金属などが適用できる。
【0013】 図3および図4は何れも本考案の別の実施例である。図3の場合は補強材35 として金属または繊維材36を採用し、主としてゴム輪3の外周の三面だけを集 中的に補強した例であり、図4の場合は金属または繊維材36とプラスチック材 37を組み合わせた複合補強材の例である。何れも継手が加温されて上昇する最 高温度や管路内の水圧、管径などの要素を勘案して形状や材質を決定することが 望ましい。
【0014】
本考案は以上に述べたとおり、管路内を温水が常時通過して継手部の温度が上 昇しても、従来のような熱膨張に基く悪影響が発生せず、冷水と同様にその継合 機能が長く持続するので信頼性が高い。ここで対象となる継手の型式はK形と呼 ばれる押輪を使用するものであるが、従来のK形と全体としては同一形状である から継合作業に変るところはなく能率的な施工が保証される。また、補強材の断 面がコの字状の形状よりなるから、受口の内径と挿口の外径に若干許される公差 に伴う円錐筒体状の空間に現われる容量の変動にも十分追随して完全に充填でき る。
【図1】本考案実施例の縦断正面図である。
【図2】同じ実施例のゴム輪だけの詳細図である。
【図3】ゴム輪の別の実施例の縦断正面図である。
【図4】ゴム輪のさらに別の実施例の縦断正面図であ
る。
る。
【図5】従来技術の縦断正面図である。
【図6】従来技術の課題を説明する縦断正面図である。
1 受口 2 挿口 3 ゴム輪 4 押輪 5 T頭ボルト 11 傾斜内面 12 受口フランジ 13 段差 14 水平内面 15 第二の段差 16 緩傾斜内面 21 外周面 31 底面 32 丸部 33 傾斜外面 34 角部 35 補強材 36 繊維材 37 プラスチック 41 押圧面
Claims (2)
- 【請求項1】 外向きに拡径する傾斜内面11を端部に
具えた受口1と、該受口1内へ嵌入する挿口2と、前記
傾斜内面11と挿口外周面21間で形成する円錐筒状空
間内へ嵌合するゴム輪3と、該ゴム輪3の露出する底面
31を押圧する押輪4と、該押輪4と受口1の受口フラ
ンジ12とを締結するT頭ボルト5よりなる鋳鉄管の継
手部において、ゴム輪3の断面は円形状の丸部32に続
き前記傾斜内面11に適合する傾斜外面33を有するほ
ぼ台形の角部34で繋がり、該台形の底面31を含む外
端付近を断面がほぼコの字状の補強材35で置換したこ
とを特徴とする温水配管用の鋳鉄管継手部。 - 【請求項2】 請求項1において、補強材35が、高強
度ゴム材、繊維強化ゴム材、高強度樹脂、繊維強化樹
脂、繊維、金属、金網の何れかから選ばれた一つ、また
は二つ以上の組み合わせからなることを特徴とする温水
配管用の鋳鉄管継手部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992083059U JPH088381Y2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 温水配管用の鋳鉄管継手部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992083059U JPH088381Y2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 温水配管用の鋳鉄管継手部 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0640567U true JPH0640567U (ja) | 1994-05-31 |
| JPH088381Y2 JPH088381Y2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=13791622
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992083059U Expired - Lifetime JPH088381Y2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 温水配管用の鋳鉄管継手部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH088381Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006214451A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Cosmo Koki Co Ltd | 筐体装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6995165B2 (ja) * | 2020-07-01 | 2022-01-14 | コスモ工機株式会社 | 離脱防止装置及びこの装置を備えた管継手 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54106913A (en) * | 1978-02-09 | 1979-08-22 | Sadayoshi Yamazaki | Pipe coupling |
| JPH0488587U (ja) * | 1990-12-19 | 1992-07-31 |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP1992083059U patent/JPH088381Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54106913A (en) * | 1978-02-09 | 1979-08-22 | Sadayoshi Yamazaki | Pipe coupling |
| JPH0488587U (ja) * | 1990-12-19 | 1992-07-31 |
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| JP2006214451A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Cosmo Koki Co Ltd | 筐体装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH088381Y2 (ja) | 1996-03-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |