JPH0640938A - Hgf含有製剤 - Google Patents
Hgf含有製剤Info
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- JPH0640938A JPH0640938A JP4213438A JP21343892A JPH0640938A JP H0640938 A JPH0640938 A JP H0640938A JP 4213438 A JP4213438 A JP 4213438A JP 21343892 A JP21343892 A JP 21343892A JP H0640938 A JPH0640938 A JP H0640938A
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Abstract
性を図ることができる医薬製剤を提供することを目的と
する。 【構成】 本発明の医薬製剤は、HGFとヘパリンとを
含有することからなる。本発明によれば、低用量で有効
な持続性のあるHGF含有医薬品が得られ、投与回数及
び投与量を低減できるので、患者の苦痛の緩和、医療費
の低減などを図ることができる。
Description
owth Factor、肝細胞増殖因子)を含有する医薬製剤に関
し、より詳細にはHGFの作用時間の持続性を図ること
のできる医薬製剤に関するものである。
熟肝細胞に対して最も強力な増殖促進活性を持つ生理活
性ペプチドであり(例えば、Biochem. Biophys. Res. C
ommun., 122, 1450, 1984、FEBS Letter, 22, 311, 198
7など参照)、近年生物工学的手法により量産が可能に
なった(例えば、Nature, 342, 440, 1989、Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA, 87, 3200, 1990、Biochem. Biophy
s. Res. Commun., 172, 321, 1990など参照)。本因子
は、肝炎や肝硬変のみならず、腎炎や癌などに対する治
療・予防薬として、また制癌剤の副作用抑制剤や創傷治
癒剤などへの適用が期待されている。
は医薬品としての利用が期待されている物質であるが、
本因子を単独で投与しても半減期数分で血中から消失す
ることが、本因子を医薬品として開発していく上での大
きな障害となっていた。因に、本因子の血中よりのクリ
アランスに関わる主要臓器は肝臓であることも既に知ら
れている。本因子は高分子ペプチドであり、例えば、注
射剤として患者に投与されることになるが、半減期の短
い薬剤はそのままでは頻回投与か持続投与を余儀なくさ
れる。従って、患者は治療に当たって、持続性の長い薬
剤に比べてより大きな苦痛を強いられることになる。ま
た、血中からのクリアランスが速ければ大量の薬剤投与
が必要となり、医療費の高騰を招来するとともに大量に
本因子を生産することが必要になる。一般的な製剤技術
でこの点を克服しようとする試みもあるが、本因子の特
性に対応して設計されたものではなく、十分な効果は得
られていない。本発明は上記の課題を解決すべくなされ
たもので、本発明の目的は、HGFの生物活性を維持さ
せたままで、血中からのクリアランスを低下させ、本因
子の作用持続時間を延長させることのできる製剤を提供
することにある。
め、本発明者らはHGFの作用時間を持続させることを
鋭意検討したところ、HGFの持つヘパリン親和性の特
性を考慮してHGFとヘパリンとを併用すること、即ち
HGFとヘパリンの複合体を形成させることにより、血
中よりのHGFのクリアランスを低下させ得ることを見
出した。また、当該複合体の形成がHGFの持つ生物活
性の発現に支障を与えないことも確認した。本発明はか
かる知見に基づいてなされたものである。即ち、本発明
の医薬製剤は、HGFとヘパリンを含有することからな
る。
るHGFは、医薬として使用できる程度に精製されたも
のであれば、種々の方法で調製されたものを用いること
ができる。HGFの調製方法としては、各種の方法が知
られており、例えば、ラット、ウシ、ウマ、ヒツジなど
の哺乳動物の肝臓、脾臓、肺臓、骨髄、脳、腎臓、胎盤
等の臓器、血小板、白血球等の血液細胞や血漿、血清な
どから抽出、精製して得ることができる。また、HGF
を産生する初代培養細胞や株化細胞を培養し、培養物
(培養上清、培養細胞など)から分離精製してHGFを
得ることもできる。あるいは遺伝子工学的手法によりH
GFをコードする遺伝子を適切なベクターに組込み、こ
れを適当な宿主に挿入して形質転換し、この形質転換体
の培養物から目的とする組換えHGFを得ることができ
る(例えば、Nature, 342, 440, 1989など参照)。上記の
宿主細胞は特に限定されず、従来から遺伝子工学的手法
で用いられている各種の宿主細胞、例えば大腸菌、枯草
菌、酵母、糸状菌、植物又は動物細胞などを用いること
ができる。
出精製する方法としては、例えば、ラットに四塩化炭素
を腹腔内投与し、肝炎状態にしたラットの肝臓を摘出し
て粉砕し、S−セファロース、ヘパリンセファロースな
どのゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等の通常
の蛋白質精製法にて精製することができる。また、遺伝
子組換え法を用い、ヒトHGFのアミノ酸配列をコード
する遺伝子を、ウシパピローマウィルスDNAなどのベ
クターに組み込んだ発現ベクターによって動物細胞、例
えば、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、マ
ウスC127細胞、サルCOS細胞などを形質転換し、
その培養上清より得ることができる。
配列の一部が欠失又は他のアミノ酸により置換されてい
たり、他のアミノ酸配列が一部挿入されていたり、N末
端及び/又はC末端に1又は2以上のアミノ酸が結合し
ていたり、あるいは糖鎖が同様に欠失又は置換されてい
てもよい。かかるHGF同効物としては、例えば、特開
平3−130091号公報、国際公開WO90/106
51号公報などに記載の物質が挙げられ、これらも本発
明に適用でき、本発明の範囲に含まれる。
は、医薬として使用できる程度に精製されたものであれ
ばいずれのものも用いることができ、その由来(例え
ば、ウシ、ブタなど)も特に限定されない。また、使用
されるヘパリンの分子量も特に限定されず、高分子量ヘ
パリン、低分子量ヘパリン及びそれらの混合物のいずれ
も使用することができる。HGFに対するヘパリンの使
用割合としては、HGF1pmolに対して、ヘパリン
を0.01〜50mg程度とされる。ヘパリンの使用量が0.01
mg未満では十分なHGFクリアランス低下効果を発現
できないことがあり、また50mgを超えても問題はない
がそれまでの量で効果を発揮できるので、その量を超え
て加える必要性は少ない。
びヘパリンを含有する製剤を投与するか、又はHGFと
ヘパリンを含む製剤を用時に調製して投与することによ
り達成される。適用症状としては、肝炎、肝硬変、腎
炎、癌などの治療・予防、制癌剤の副作用抑制、創傷治
癒の促進などが挙げられる。
液剤、固形剤、カプセル剤など)をとりうるが、一般的
には有効成分であるHGF及びヘパリンのみ又はそれら
と慣用の担体と共に注射剤とされるか、又は慣用の担体
と共に外用薬とされる。当該注射剤は常法により調製す
ることができ、例えば、HGF及びヘパリンを適切な溶
剤(例えば、滅菌水、緩衝液、生理食塩水等)に溶解し
た後、フィルター等で濾過して滅菌し、次いで無菌的な
容器に充填することにより調製することができる。注射
剤中のHGF含量としては、通常0.0002〜0.2(W/V%)程
度、好ましくは0.001〜0.1(W/V%)程度に調整され、ヘパ
リン含量はHGF含量に応じて適宜調整される。また、
外用薬としては、例えば、軟膏状、ゲル状、液状などの
剤形に製剤化され、製剤中のHGF含量は、外用薬の適
用疾患、適用部位などに応じて適宜調整することができ
る。製剤化に際して、好ましくは安定化剤が添加され、
安定化剤としては、例えば、アルブミン、グロブリン、
ゼラチン、マンニトール、グルコース、デキストラン、
エチレングリコールなどが挙げられる。さらに、本発明
の製剤は製剤化に必要な添加物、例えば、賦形剤、溶解
補助剤、酸化防止剤、無痛化剤、等張化剤等を含んでい
てもよい。液状製剤とした場合は凍結保存、又は凍結乾
燥等により水分を除去して保存するのが望ましい。凍結
乾燥製剤は、用時に注射用蒸留水などを加え、再溶解し
て使用される。
当な投与経路により投与され得る。例えば、注射剤の形
態にして静脈、動脈、皮下、筋肉内等に投与することが
できる。その投与量は、患者の症状、年齢、体重などに
より適宜調整されるが、通常HGFとして0.01mg〜100m
gであり、これを1日1回ないし数回に分けて投与する
のが適当である。
詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるも
のではない。なお、以下に述べる実施例では中村らの総
説(例えば、Critical Reviews in Oncogenesis, 3, 27
-54, 1992、代謝 28, 599-608, 1991など参照)に述べ
られているタイプ1のHGFを使用したが、既にタイプ
2及びタイプ3のHGFもタイプ1のHGFと同等の活
性を有することが知られており、タイプ2及びタイプ3
並びに各タイプの誘導体を用いても同様の効果が得られ
ることは明らかである。
ニトール1g及びポリソルベート80 10mgを含む溶液を
無菌的に調製し、バイアル瓶に1mlずつ無菌的に分注
し、常法に準じて凍結乾燥し、凍結乾燥製剤を得た。
0.02Mリン酸緩衝液100mlに、HGF1mg、ヘパリン4g
及びヒト血清アルブミン100mgを添加した水溶液を無菌
的に調製し、バイアル瓶に1mlずつ無菌的に分注し、常
法に準じて凍結乾燥し、凍結乾燥製剤を得た。
る。なお、試験に用いたヘパリンは以下のとおりであ
る。 高分子量ヘパリン:シグマ製、製品番号 H 7005[ナト
リウム塩、グレード II、ブタ腸粘膜由来、分子量:25
000−35000(レーザー光散法)、18000−
23000(ゲル濾過法)] 低分子量ヘパリン:シグマ社製、製品番号 H 5640(ナ
トリウム塩、ブタ腸粘膜由来、分子量:4000−60
00)
流出液中に出現した放射活性の割合及び肝抽出率 125 Iで標識したトレーサー濃度(0.8pM)のHG
Fのみ、及びこの標品とそれぞれ0.1mg/ml、1
mg/ml、3mg/mlの高分子量ヘパリンをそれぞ
れ混合した後、室温で50分インキュベートして作成し
た各複合体をラットに一回通過で灌流させた(灌流速
度、12ml/分)。灌流液は20%(V/V)の牛赤
血球、2%(W/V)の牛血清アルブミン(BSA)、
5mMグルコースを含む中性緩衝液[120mM Na
Cl、4.8mM KCl、1mMKH2PO4、1.2
mM MgSO4、2.2mM CaCl2、20mM
MES(pH7.4)]を用いた。流入液中のトリクロ
ル酢酸(TCA)−沈殿性の放射活性に対する肝静脈中
のTCA−沈殿性の放射活性の割合の時間推移(図1左
側)及びその肝抽出率(図1右側)を測定した。なお、
肝抽出率は、定常状態下での(流入液中放射能−肝静脈
中放射能)/(流入液中放射能)より計算した。図1に
示されるように、1mg/ml以上のヘパリンと混合し
たとき、肝抽出率が顕著に低下した。また、HGFの血
中からのクリアランスに関わる主要臓器が肝臓であるこ
とを併せ考えると、in vivo条件でも、ヘパリン
によりHGFの血中からのクリアランスも顕著に低下す
ることが示唆された。
中TCA沈殿性放射活性の時間推移 125 Iで標識したトレーサー濃度(500pM)のHG
Fのみ、及びこの標品とそれぞれ20mg/ml、40
mg/ml、80mg/mlの高分子量ヘパリン、ある
いは80mg/mlの低分子量ヘパリンをそれぞれ混合
した後、室温で50分インキュベートして作成した各複
合体を、ラットに大腿静脈より約0.25ml静注し
た。次いで、大腿動脈より採血を行い、血漿中TCA−
沈殿性放射濃度の推移を測定した。なお、この条件下で
は、HGFの投与量は、0.13pmol/ラット、ヘ
パリンの投与量は、高分子量ヘパリンでそれぞれ、5m
g/ラット、10mg/ラット、20mg/ラット、及
び低分子量ヘパリンで、20mg/ラットに相当する。
得られた結果を図2に示す。なお、結果として得られた
血漿中濃度を投与量で規格化して示した。図2に示され
るように、高分子量ヘパリンでは5mg/ラット以上、
低分子ヘパリンでは20mg/ラットで著明な血中から
のHGFクリアランスの低下がみられた。
との接触時間の影響) コラゲナーゼ灌流法により調製したラット遊離肝細胞
(2.5×105細胞/ml)を、培養用ディッシュに
1cm2当りの細胞数が7×104個になるように入れ、
Williams' medium E培地(1nMインスリン、1nMデ
キサメサゾン、5%(V/V)子ウシ血清、30mg/
lカナマイシン モノサルフェートを含む)中で24時
間培養した。途中、培養開始2時間後に同じ培地の新鮮
なものに交換した。培養開始24時間後に、培地をWill
iams' medium E培地(1nMインスリン、1nMデキサ
メサゾン、5U/mlアプロチニン、30mg/lカナ
マイシン モノサルフェートを含む)に交換するととも
に、HGF(0−250pM)を種々の時間(0.3−
28時間)インキュベートした後に細胞を洗浄し、同培
養用メディウムを加え、合計28時間になるまでインキ
ュベートを続けた。インキュベーションの途中22時間
後に、125Iでラベルしたデオキシウリジン(採取濃
度、0.3μCi/ml、0.14nM)を非標識体
(最終濃度、480nM)と共に加えた。28時間後(
125I−デオキシウリジン添加6時間後)に、125I−デ
オキシウリジンの取り込み量を測定することによりDN
A合成を評価した。その結果を図3に示した。なお、結
果は、90pMのHGFを28時間接触させたときに得
られた最大活性を100として表した。図3から明らか
なように、HGFと標的細胞である肝細胞との接触時間
が長いほどDNA合成が増大していた。このことは、H
GFを血中により長時間にわたって存在させた方が、そ
の有効性の増強につながることを示している。
合成 HGF1nM又は12.5nMと、ヘパリン(濃度、0
−100mg/ml)を室温で50分間プレインキュベ
ートして、複合体を形成させた。この混合溶液20μl
を、試験例3に示した培地500μl中の培養肝細胞に
加え、28時間インキュベートした。従って、培地中で
の最終濃度としては、HGFで約40pM及び500p
M、ヘパリンで0−4mg/mlとなるように加えた。
途中、HGF−ヘパリン混合液添加22時間後に、試験
例3と同様に125I−デオキシウリジンを添加し、DN
A合成能を測定した。その結果を図4に示す。なお、図
4においては、ヘパリン非存在下のDNA合成能を10
0とし、それに対する割合(%)で表示した。図4から
明らかなように、高濃度のヘパリンとの複合体でも十分
に高い生物活性がされていた。因に、試験例2で示され
たHGFの血中クリアランス低下に十分な10mg/ラ
ットというハペリンの量は、循環血漿の容積(約10m
l/ラット)を考慮すると、ほぼ1mg/mlに相当す
る。
中TCA沈殿性放射活性の時間推移 正常ラット及び四塩化炭素処理ラット(オリーブ油で1
0倍に希釈した四塩化炭素を、ラット腹腔に1ml/1
00g体重投与し、24時間後のラットを用いた)に、
125I−標識したトレーサー量(0.13pmol/ラ
ット)のHGFを大腿静脈より静注した後11〜16分
後に高分子量ヘパリンを種々の投与量(0、10、2
5、50mg/ラット)で静注したときの血漿中のTC
A−沈殿性放射活性の時間推移を測定した。なお、採血
は大腿動脈より行った。図5に、正常ラットに125I−
HGFを静注後、16分してヘパリンを静注したときの
血漿中のTCA沈殿性放射活性の時間推移を示す。ま
た、図6に、正常ラット(コントロール)及び四塩化炭
素処理ラットに125I−HGFを静注後、11分してヘ
パリン(25mg/ラット)を静注したときの血漿中の
TCA沈殿性放射活性の時間推移を示す。図5及び6に
示されるように、ヘパリン投与により125I−HGFの
血漿中濃度が一過的に上昇することが明らかである。こ
の理由としては、ヘパリンによりHGFの血中クリアラ
ンスが低下すること、及び各組織表面に結合している
125I−HGFがヘパリンにより除去され循環血中に移
行することの両原因が考えられる。ここで、重要なこと
は、四塩化炭素処理をして肝炎惹起ラットでも正常ラッ
トと同様なヘパリンの効果がみられている点である。
と混合して複合体を形成させることにより、さらに通常
用いられる各種の賦形剤や安定化剤を添加することで、
低用量で有効な持続性のあるHGF含有医薬品を得るこ
とができる。従って、本発明によれば、投与回数及び投
与量を低減できるので、患者の苦痛の緩和、医療費の低
減などを図ることができる。
たときの流出液中に出現した放射活性の割合(左側)及
び肝抽出率(右側)を示す図である。
きの血漿中TCA沈殿性放射活性の時間推移を示す図で
ある。
におけるHGFとの接触時間の影響を示す図である。
のDNA合成を示す図である。左側の図はHGF濃度4
0pMの場合を、右側の図はHGF濃度500pMの場
合を示す。
してヘパリンを静注したときの血漿中のTCA沈殿性放
射活性の時間推移を示す図である。
理ラットに125I−HGFを静注後、11分してヘパリ
ン(25mg/ラット)を静注したときの血漿中のTC
A沈殿性放射活性の時間推移を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 HGFとヘパリンを含有すること
を特徴とする医薬製剤。 - 【請求項2】 HGFが、ヒト又は動物の組織又
は血液成分由来である請求項1記載の医薬製剤。 - 【請求項3】 HGFが、遺伝子組換により製造
したものである請求項1記載の医薬製剤。 - 【請求項4】 使用時にHGFとヘパリンとを混
合して調製される請求項1から4のいずれかに記載の医
薬製剤。
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|---|---|---|---|
| JP21343892A JP3697460B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | Hgf含有製剤 |
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