JPH0640951B2 - 均一に被覆された複合体粒子の製造方法 - Google Patents

均一に被覆された複合体粒子の製造方法

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JPH0640951B2
JPH0640951B2 JP61057806A JP5780686A JPH0640951B2 JP H0640951 B2 JPH0640951 B2 JP H0640951B2 JP 61057806 A JP61057806 A JP 61057806A JP 5780686 A JP5780686 A JP 5780686A JP H0640951 B2 JPH0640951 B2 JP H0640951B2
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/04Making microcapsules or microballoons by physical processes, e.g. drying, spraying

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 本発明は、無機質粒子又は高分子粒子からなるコア粒子
の表面を、無機質粒子又は高分子粒子からなるシェル形
成用粒子で均一に被覆した複合体粒子の製造方法および
該複合体粒子をコア粒子として、更にシェル形成用粒子
で均一に被覆することを1回以上繰り返した複合体粒子
の製造方法に関する。
[従来技術とその欠点] 従来、無機物と樹脂を配合して加工性の改善、物理的特
性の改良、耐熱性の付与、難燃性の付与、耐薬品性及び
電気的性質の向上などが試みられてきた。しかしなが
ら、樹脂と無機質微粒子を単に混合するだけでは無機質
微粒子の樹脂への分散が困難なため、不均一な複合体し
かえられず、従って各種特性にムラが生じるという欠点
がある。又、改良法として、 (イ)無機物を粉砕しながら新生表面の活性によって、モ
ノマーをグラフトさせるか、又はポリマーを切断しなが
らグラフトさせるメカノケミカル的改質や、 (ロ)高エネルギー電子線を用いて、無機質粒子表面にビ
ニルポリマーを結合させる改質や、 (ハ)無機物に重合開始剤、モノマー、ポリマーなどを吸
着させた後、懸濁重合や乳化重合して改質する方法など
があるが、これらの改質法は均一に被覆できない許りで
なく、工程が複雑になったりするという欠点がある。こ
とに、(ハ)は無機物に対する樹脂の複合化が不十分であ
ったり、また、ポリマーのみの生成が多かったりして収
率が低いという欠点があった。
[課題解決の手段] 本発明者らは、かかる改質方法の必要性とその問題点に
鑑み、無機質粒子の表面を高分子粒子で均一に被覆する
ばかりでなく、高分子粒子の表面を無機質粒子で均一に
被覆したり、あるいは無機質粒子を無機質粒子で、又は
高分子粒子を高分子粒子で均一に被覆した複合体粒子を
うるべく鋭意研究を重ねた結果、反対に荷電した粒子を
特定の条件で混合することによりきわめて強固にかつ均
一に被覆された複合体粒子がえられることを見出し本発
明を完成した。
すなわち本発明は、(A)荷電した無機質粒子又は高分子
粒子からなるコア粒子と、(B)粒子径がコア粒子よりも
小さく、かつ反対に荷電した無機質粒子又は高分子粒子
からなるシェル形成用粒子とを、コア粒子の粒子径に対
するシェル形成用粒子の粒子径の比(コア粒子の粒子径
/形成用粒子の粒子径)の値(P)が1.7<P<120であ
り、かつシェル形成用粒子の数をコア粒子の数で割った
粒子数比(R)が [a=コア粒子の平均半径、b=シェル形成用粒子の平
均半径]を満足する条件で、分散液状態で混合すること
を特徴とするコア粒子をシェル形成用粒子で均一に被覆
した複合体粒子の製造方法、およびこれを複数回繰り返
して多層に被覆した複合体粒子を製造する方法である。
[構成の説明] 本発明において、無機質粒子又は高分子粒子が、他の無
機質粒子又は高分子粒子で均一に被覆された複合体粒子
をつくる要件としては、(1)被覆する粒子(以下、シェ
ル形成用粒子という)は被覆される粒子(以下、コア粒
子という)の粒子径よりも小さく、コア粒子の粒子径に
対するシェル形成用粒子の粒子径の比(コア粒子の粒子
径/シェル形成用粒子の粒子径)の値(P)が1.7<P≦12
0であることが必要である。
しかして、粒径分布は狭い方がより均一に被覆される。
(2)シェル形成用粒子とコア粒子は分散液状態で混合し
なければならない。
(3)シェル形成用粒子とコア粒子は互いに反対に荷電し
ていなければならない。そのためには、分散液のpHが重
要なポイントとなることがある。
(4)形成用粒子およびコア粒子は、無機質粒子、高分子
粒子のいずれでもよい。しかし、実用上は無機質粒子を
高分子粒子で被覆した複合体粒子、又は高分子粒子を無
機質粒子で被覆した複合体粒子が好ましい。
(5)均一に被覆するための最も大切な要件は、シェル形
成用粒子とコア粒子の粒子数の比、すなわちシェル形成
用粒子の数をコア粒子の数で割った粒子数比(R)が次式
を満足することである。
N×2≧R≧N×0.5 N:コア粒子1ケの表面を最密に被覆するに要するシェ
ル形成用粒子の数 P:コア粒子1ケの表面に、シェル形成用粒子が被覆し
たときの表面積=半径(a+b)の球面=4π(a+b)2……
(第1図) Q:シェル形成用粒子がコア粒子の表面を最密に被覆し
たときのシェル形成用粒子1ケ当りの占める 本発明に於て、均一に被覆するということは最密に被覆
する必要はなく、偏りなく、平均的に被覆していること
が大切である。そのためには(R)はNの50%以上、好まし
くは70%以上でなければならない。これを模型図として
示すと第3図のようになる。
(R)がNの50%未満では、露出部分が多くなり、そのため
大きい凝集体を形成することになる。これを模型図とし
て示すと第4図のようになる。すなわち、露出している
コア粒子の負のイオン性により疎らに被覆した正の粒子
を介して他のコア粒子が密着し、凝集して大きい凝集体
となる。(R)の上限は200%で、余分のシェル形成用粒子
はいたずらに浮遊しているだけであるから、実用的には
150%以下が適当である。
本発明で用いる無機質粒子としては、金、銀、銅、鉄、
アルミニウムなどの金属粉、シリカ、アルミナ、酸化
鉄、酸化チタン、酸化亜鉛などの金属酸化物、炭酸カル
シウム、蓚酸カルシウム、硫酸バリウムなどの塩などが
適当である。しかして、これらの無機質粒子は、平均粒
径0.005〜100μmのものが適当である。
本発明で用いる高分子粒子としては、ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、酢酸ビニル−エチレンコポリマー、
酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、
スチレン−(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、酢
酸ビニル−ベオバ(シェル化学(株)製のビニルエステ
ル)コポリマーなどの熱可塑性高分子粒子やポリエステ
ル、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、シリコン
樹脂、フッ素樹脂などの熱硬化性高分子粒子などがあ
る。これらの高分子粒子は、平均粒径0.01〜50μmのも
のが適当である。
これらの粒子の分散液としては水性分散液が最もよい
が、イオンに解離できる程度の水分が含有されていれば
非水性分散液でもよい。使用できる非水溶剤としてはシ
クロヘキサン、ヘプタン、ヘキサンなどの無極性有機溶
剤が好ましい。
無機質粒子の分散液を作るには、前述の無機質物質を粉
砕し、三本ロール、ペブルミル、超音波分散などの公知
の方法で水又は含水した非水溶剤に分散させるか、又は
コロイドゾル合成法により合成すればよい。
このようにして、粒子径0.005〜100μmの範囲の無機質
粒子の分散液がえられる。
えられた分散液は無機物質の種類によって正又は負に荷
電しているが、中にはpHを変えることによってζ電位が
変り、負又は正に変るものがある。このような荷電は、
水素イオン、水酸イオン、電位決定イオン、又は高原子
価を有する対イオンによってもたらされる。その強さは
ζ電位として測定することができる。のことは後述する
高分子粒子についても同様である。
高分子粒子の分散液は、乳化重合法や懸濁重合法によっ
て作ることができる。又、ポリマーを後乳化することに
よっても作ることができる。このようにして平均粒子径
0.01〜50μmの範囲の高分子粒子の分散液がえられる。
「 えられる分散液は、組成や製法によって正又は負に荷電
させることができる。荷電させる方法としては、カチオ
ン性又はアニオン性単量体、および正又は負のポリマー
末端を与える重合開始剤、およびカチオン性又はアニオ
ン性の重合性乳化剤のいずれかを選択的に単独又は併用
して、必要により非イオン性単量体や他の乳化剤ととも
にラジカル重合する方法が用いられる。
カチオン性単量体としては、たとえばジエチルアミノエ
チルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ートなどがあげられ、アニオン性単量体としては、たと
えばアクリル酸、メタクリル酸などがあげられる。これ
らのイオン性単量体はそれぞれ単独で重合してもよく、
又他のイオン性単量体と組合せて用いてもよい。
イオン性単量体だけで荷電させるためには、非イオン性
単量体100重量部に対して、イオン性単量体0.01重量部
以上、ことに0.2重量部以上の使用が好ましい。0.01重
量部未満ではえられた粒子の帯電量が不足し、本発明の
目的に使用できない。
正のポリマー末端を与える重合開始剤としては、たとえ
ば2,2′−アゾビス(2-アミジノプロパン)塩酸塩などが
あげられる。負のポリマー末端を与える重合開始剤とし
ては、たとえば過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウムなどがあげられる。これらの重合開始
剤は、ラジカル重合性単量体100重量部に対して0.01〜2
0重量部、ことに0.2〜10重量部の使用が好ましい。
また、正又は負のポリマー末端を与えない重合開始剤、
たとえば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウリルなどを併用
してもよい。
カチオン性の重合性乳化剤としては、アルキルジメチル
アンモニウムクロライドとアリルエーテル化合物との合
成化合物があり、アニオン性の重合性乳化剤としては、
アルキルアリルスルホサクシネートのアルカリ塩や、ビ
ニルスルホン酸のアルカリ塩などがある。勿論他の乳化
剤と併用してもよい。
しかし乍ら、重合性乳化剤を使用するか又は全く乳化剤
を使用せずに重合した、所謂ソープフリー重合法でえら
れた乳化重合体は、とくに均一に被覆された複合体粒子
を作るために好適である。
本発明の複合体粒子を作るには、無機質粒子を高分子粒
子で均一に被覆した複合体粒子を作る場合を例にとって
説明すると、たとえば水に分散させた、平均粒子径1.5
μmのシリカ粒子のごとき無機質粒子をコア粒子として
選び、その表面を正又は負に帯電させるために酸又は塩
基を加え撹拌混合してpHを調整し、目的の電荷、たとえ
ば負に帯電させる。つぎに、同一pHで正に荷電してい
る、たとえば水に分散させた平均粒子径0.3μmのポリ
スチレン粒子をシェル形成用粒子として選び、この場合
Nは130なので、この粒子数をシリカ粒子に対して130×
0.5=65以上になるように両方の分散液を調整して混合
し、緩やかに10分〜2時間撹拌すればコア粒子にシェル
形成用粒子がきわめて均一に、かつ強固に付着し、無機
質粒子を高分子粒子で均一に被覆した複合体粒子の分散
液がえられる。
両分散液を混合する場合、硫酸カリウム、塩化マグネシ
ウム、塩化アルミニウムなどの無機電解質を添加する
と、これは無機電解質がシェル形成用粒子のシャドー効
果を減少させるため被覆率の増加をもたらすものと考え
られる。
また、ソープフリー製法による高分子粒子分散液を使用
すると、より均一に、かつ強く被覆することができる。
これは高分子分散液中にポリビニルアルコール、メチル
セルロースなどの高分子物質や、その他いわゆる乳化剤
が含まれていないので、これらによる被覆の阻害がない
ためと考えられる。
又、本発明によればさらに多層に複合した粒子を作るこ
とができる。その製造方法としては、前述によってえら
れた粒子表面が正又は負に荷電し、かつ均一に被覆され
た複合体粒子の分散液に、粒子径がこの複合体粒子より
も小さく、かつ反対に荷電した無機質粒子又は高分子粒
子の分散液を添加し、ゆるやかに撹拌混合すればよい。
この操作を繰り返すことにより、より多層に被覆した複
合体粒子がえられる。
[効果] 本発明によって均一に被覆された複合体粒子がえられる
生成機構については、コア粒子の表面電荷とシェル形成
用粒子の反対電荷との静電的相互作用によるものと思わ
れるが、普通反対電荷に荷電した分散液同士を混合する
と、凝集沈殿を起こすものであるが、本発明によるとき
わめて均一に被覆された複合体粒子が凝集することなく
安定に個々に分散した分散液がえられ、粒子の比重など
によって沈降することがあっても、軽く振盪するだけで
容易に再分散させることができる。又、被覆はきわめて
強固であり数度の水洗によってもシェル形成用粒子が殆
んど脱離することがないというすぐれた効果を示す。こ
れは加え合わすコア粒子とシェル形成用粒子の粒子径の
比の値(P)および粒子数比(R)を限定したことによるもの
である。
複合体粒子の完成後は、コア粒子と付着した粒子の電荷
を異符号に保ちさえすれば殆んど脱離することがなく、
付着粒子の電荷で安定化された複合体粒子の安定な分散
系となる。
つぎに製造例、実施例、比較例をあげて本発明を説明す
る。
製造例1 撹拌器、還流冷却器、滴下漏斗、温度計を備えた容量2
の四ツ口フラスコ中に水36.1g、28%アンモニア水280.
4g、エタノール793gを加えて撹拌したのち、58.3gのア
ルトケイ酸エチルを加え30分間撹拌した。ついで466.6g
のオルトケイ酸エチルを添加撹拌後、透析して固形分1
9.2%、平均粒子径1.59μmのシリカコロイド水性分散液
をえた。
製造例2 製造例1で用いたものと同様の四ツ口フラスコ中に水17
50g、ジエチルアミノエチルメタクリレート17.5gを入
れ、この混合液のpHが1.2になるように塩酸を加える。
ついでスチレン158.6g、過硫酸カリウム3.5gを入れ、窒
素置換後、70℃まで昇温し、6時間重合反応を行なっ
た。冷却後、凝集塊を除去し、透析して固形分9.8%、平
均粒子径0.25μmのラテックスをえた。
製造例3 製造例1で用いたものと同様の四ツ口フラスコ中に水15
12g、アクリルアミド14g、ジメチルホルムアミド168g、
塩化ナトリウム4g、過硫酸カリウム6gを入れ、窒素置換
後70℃まで昇温し、1時間重合反応を行なった。ついで
スチレン280gを添加し、70℃で4時間重合反応を行な
い、つぎにジエチルアミノエチルメタクリレートを14g
加え、さらに1時間重合反応を行なった。冷却後、凝集
塊を除去し、透析し平均粒子径が1.8μmのラテックス
をえた。
製造例4 製造例1で用いたものと同様の四ツ口フラスコ中に水14
40g、スチレン310g、過硫酸カリウム0.12gを入れ、70℃
まで昇温し、8時間重合反応を行なった。冷却後、凝集
塊を除去し、透析して平均粒子径が0.44μmのラテック
スをえた。
製造例5 製造例1で用いたものと同様の四ツ口フラスコ中に水13
00g、ジエチルアミノエチルメタクリレート93g、スチレ
ン52g、ラテムルK-180(花王石鹸(株)製のカチオン性
重合性乳化剤)18.5gを入れ、80℃まで昇温し、V-50
(和光純薬工業(株)製、2,2′−アゾビス(2-アミジ
ノプロパン)塩酸塩の商品名)の5%水溶液30gを入れ、
5時間重合反応を行なった。冷却後、凝集塊を除去し、
平均粒子径0.06μmのラテックスをえた。
製造例6 製造例1で用いたものと同様の四ツ口フラスコ中に水14
00g、スチレン70g、メチルメタクリレート70g、コータ
ミン86Pコンク(花王石鹸(株)製のカチオン乳化剤)1
2gを入れ、70℃まで昇温し、V-50の5%水溶液28%を加え
て、6時間重合反応を行なった。冷却後、凝集塊を除去
し、粒子径0.1μmのラテックスをえた。
製造例1〜6の粒子について、pHと電荷の関係は第1表
の通りであった。
実施例1 製造例1でえたシリカコロイド分散液を水で5%に稀釈
し、その2.0gをとり、塩酸でpHを6に調整し、緩やかに
撹拌した。この稀釈コロイド分散液は負に帯電してい
た。別に製造例2でえたラテックスを水で2%に稀釈し、
塩酸でpHを6に調製した。この稀釈ラテックスは正に帯
電していた。
この稀釈ラテックスの1.74gを。前記の稀釈コロイド分
散液に徐々に加え、緩やかに撹拌して、無機質粒子が高
分子粒子で均一に被覆された複合体粒子の分散液をえ
た。この分散液は正に帯電していた。このときの、粒子
数比(R)はNの約100%に当る。
顕微鏡で観察すると、シリカコロイドの粒子表面が充分
均一にラテックス粒子で覆われており、静置により沈降
しても軽く振盪するだで容易に再分散した。
実施例2 製造例3でえたラテックスを水で10%に稀釈し、塩酸でp
Hを5に調整した。この稀釈のラテックスは正に帯電し
ていた。
別に平均粒子径0.015μmのスノーテックス0(日産化
学工業(株)製のシリカゾル)の10%分散液をpH5に調
整した。このスノーテックス分散液は負に帯電してい
た。この分散液0.42gを、前記の稀釈ラテックス10gに添
加し、緩やかに撹拌して、高分子粒子が無機質粒子で均
一に被覆された複合体粒子の分散液をえた。このとき
の、粒子数比(R)はNの約60%に当る。走査型電子顕微鏡
で観察すると、ラテックス粒子表面がシリカ粒子で充分
均一に覆われており、静置により沈降しても軽く振盪す
るだけで容易に再分散した。
実施例3 平均粒子径が0.015μmのスノーテックス0の10%分散液
をpH4に調整した。このスノーテックス分散液は負に帯
電していた。このスノーテックス分散液0.19gを実施例
1でえた正に帯電しているシリカコロイド/ラテックス
複合体粒子の分散液10gに徐々に添加し、緩やかに撹拌
して、高分子粒子で均一に被覆された無機質粒子をさら
に無機質粒子で均一に被覆した多層複合体粒子の分散液
をえた。
この分散液を電気泳動装置で電荷を測定すると添加した
シリカコロイドと同じ負の電荷を示し、多層複合体粒子
が生成していることを証明した。静置により沈降しても
軽く振盪するだけで容易に再分散した。
実施例4 製造例3でえたラテックスを水で10%に稀釈し、pHを6.5
に調整した。この稀釈ラテックスは正に帯電していた。
別に酸化チタンJR(帝国化工(株)製の平均粒子径0.3
μmのルチル型酸化チタン)をボールミルで水に分散さ
せて5%の水性分散液を作り、pHを6.5に調整した。この
分散液は負に帯電していた。
この分散液47gを前記の稀釈ラテックス10gに添加し、緩
やかに撹拌して高分子粒子が無機質粒子で均一に被覆さ
れた複合体粒子の分散液をえた。
顕微鏡で観察すると、ラテックス粒子表面が酸化チタン
粒子で充分均一に被覆されており、静置により沈降して
も軽く振盪するだで容易に再分散した。
実施例5 実施例1において、稀釈ラテックスとともに0.1モル/
の硫酸カリウム水溶液1gを添加した以外は、実施例1
と同様に行なって、無機質粒子が高分子粒子で均一に被
覆された複合体粒子の分散液をえた。
静置により沈降しても軽く振盪するだで容易に再分散し
た。顕微鏡で観察すると、シリカコロイド粒子の表面が
きわめて密にラテックス粒子で覆われていた。この複合
体粒子を沈降させて採取し、示差熱分析法によりシリカ
とラテックス樹脂の比率を調べたところ、実施例1でえ
たものよりも約10%多くラテックス樹脂が検出された。
これは硫酸カリウムの作用によるものと考えられる。
実施例6 製造例4でえたラテックスを水で5%に稀釈し、塩酸でpH
を5に調整した。このラテックスは負に帯電していた。
別に製造例2でえたラテックスを水で5%に稀釈し、塩酸
でpHを5に調整した。このラテックスは正に帯電してい
た。
この正に帯電しているラテックス76gと、前記の負に帯
電しているラテックス10gを混合し、緩やかに撹拌し
て、高分子粒子が高分子粒子で均一に被覆された複合体
粒子の分散液をえた。
えられた複合体粒子を電気泳動装置で測定すると正の電
位を有しており、顕微鏡では小さいラテックス粒子が大
きいラテックス粒子を充分均一に被覆しているのが観察
された。
実施例7 製造例1でえたシリカコロイド分散液を、水で5%に稀釈
し、その100gをとり塩酸でpHを7に調整した。この稀釈
コロイド分散液は負に帯電していた。
別に製造例5でえたラテックスを水で2%に稀釈し、水酸
化ナトリウムでpHを7に調整した。この稀釈ラテックス
は正に帯電していた。この稀釈ラテックス32.8gを前記
の稀釈コロイド分散液に徐々に加え、緩やかに撹拌し
て、無機質粒子が高分子粒子で均一に被覆された複合体
粒子の分散液をえた。このときの粒子数比(R)はNの約2
00%に当る。
えられた複合体粒子を走査型電子顕微鏡で観察すると、
シリカ粒子表面がラテックス粒子で充分均一に被覆され
ており、静置により沈降した複合体粒子は軽く振盪する
だで容易に再分散した。
比較例1 実施例1において、系のpHを9に調整した以外は、実施
例1と同様に行なった。このとき、シリカコロイドは負
に帯電しており、ラテックスも負に帯電していた。
混合液中には、シリカコロイド、ラテックスとともにそ
れぞれ個々に分散しており、シリカ粒子をラテックスで
被覆したものは見られなかった。
比較例2 実施例1において、稀釈ラテックスの添加量1.74gを0.3
5gに変えた以外は、実施例1と同様に行なった。この時
の粒子数比(R)はNの約20%であった。
顕微鏡で観察すると、シリカコロイドとラテックスとが
凝集して大きい凝集塊が多く生成しており、シリカ粒子
をラテックス粒子で均一に被覆したものは殆んど見られ
なかった。
比較例3 実施例7において、使用した稀釈ラテックス32.8gの代
りに、製造例6でえたラテックスを水で2%に稀釈し、水
酸化ナトリウムでpHを7に調整した稀釈ラテックス57.6
gに変えた以外は、実施例7と同様に行なった。この
時、シリカコロイドは負に、ラテックスは正に帯電して
いた。混合後の粒子を走査型電子顕微鏡で観察すると、
シリカ粒子表面をラテックス粒子が10〜20個程度覆って
いるものも見られたが、殆んどのシリカ粒子には数個の
ラテックスが被覆しているにすぎなかった。
比較例4 実施例2において、使用したスノーテックス0の代わり
に製造例1でえられたシリカコロイド分散液を水で10%
に稀釈し、pHを5に調整した稀釈分散液250gに変えた以
外は、実施例2と同様に行なった。このとき、粒子数比
(R)はNの約100%であり、粒子径の比の値(P)は1.13であ
った。
顕微鏡で観察すると、ラテックスとシリカコロイドとが
凝集して大きな凝集塊が多く生成しており、ラテックス
粒子をシリカ粒子で均一に被覆したものは殆んど見られ
なかった。
比較例5 比較例4において、製造例1でえられたシリカコロイド
分散液を水で10%に稀釈し、pHを5に調整した稀釈分散
液の量を125gに変えた以外は、比較例4と同様に行なっ
た。このとき、粒子数比(R)はNの約50%であった。
顕微鏡で観察すると、ラテックスとシリカコロイドとが
凝集して大きな凝集塊が多く生成しており、ラテックス
粒子をシリカ粒子で均一に被覆したものは殆んど見られ
なかった。
実施例および比較例について、製造諸元と結果をまとめ
ると第2表の通りである。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、コア粒子1ケの表面を最密に被覆す
るに要するシェル形成用粒子の数Nの算出を説明する図
面であるが、第1図の点線が1回転した面積がPであ
り、第2図はシェル形成用粒子1ケ当りの占める面積Q
を示す。 第3図は、均一に被覆された複合体粒子の模型図であ
り、第4図は、疎らに被覆された複合体粒子の凝集状態
を示す。 なお、図面において用いられいている符号において、1
はコア粒子であり、2はシェル形成用粒子である。又、
は正電荷を示し、は負電荷を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)荷電した無機質粒子又は高分子粒子
    からなるコア粒子と、 (B)粒子径がコア粒子よりも小さく、かつ反対に荷電し
    た無機質粒子又は高分子粒子からなるシェル形成用粒子
    とを、コア粒子の粒子径に対するシェル形成用粒子の粒
    子径の比(コア粒子の粒子径/シェル形成用粒子の粒子
    径)の値(P)が1.7<P≦120であり、かつシェル形成
    用粒子の数をコア粒子の数で割った粒子数比(R)が を満足する条件で、分散液状態で混合することを特徴と
    するコア粒子がシェル形成用粒子で均一に被覆された複
    合体粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】I(A)荷電した無機質粒子又は高分子粒子
    からなるコア粒子と、 (B)粒子径がコア粒子よりも小さく、かつ反対に荷電し
    た無機質粒子又は高分子粒子からなるシェル形成用粒子
    とを、コア粒子の粒子径に対するシェル形成用粒子の粒
    子径の比(コア粒子の粒子径/シェル形成用粒子の粒子
    径)の値(P)が1.7<P≦120であり、かつシェル形成
    用粒子の数をコア粒子の数で割った粒子数比(R)が を満足する条件で、分散液状態で混合してコア粒子をシ
    ェル形成用粒子で均一に被覆した粒子を2次コア粒子と
    し、該2次コア粒子と、II粒子径が該2次コア粒子より
    も小さく、かつ反対に荷電した無機質粒子又は高分子粒
    子からなる2次シェル形成用粒子とを、2次シェル形成
    用粒子の数を2次コア粒子の数で割った粒子数比(R′)
    を満足する条件で、分散液状態で混合することを1回以
    上繰り返すことを特徴とする2次コア粒子が2次シェル
    形成用粒子で均一に被覆された複合体粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】高分子粒子がソープフリー製法によってえ
    られたものである特許請求の範囲第1項又は第2項記載
    の複合体粒子の製造方法。
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