JPH064862A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPH064862A JPH064862A JP4164447A JP16444792A JPH064862A JP H064862 A JPH064862 A JP H064862A JP 4164447 A JP4164447 A JP 4164447A JP 16444792 A JP16444792 A JP 16444792A JP H064862 A JPH064862 A JP H064862A
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- Japan
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- magnetic
- oxygen
- forming
- coo
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非磁性CoO下地層の上にCo−Oを主成分
とする磁性層を有する構成の磁気テープを1工程で形成
できるようにして量産性を高め、同時にドロップアウト
を減少させる。 【構成】 連続真空蒸着法によって長尺の高分子基板上
にCoとOを主成分とする磁性層を形成する際に、Co
蒸気の初期入射領域に酸素を導入して非磁性CoO下地
層を形成し、引続き終期入射領域にて前記磁性層を形成
する。
とする磁性層を有する構成の磁気テープを1工程で形成
できるようにして量産性を高め、同時にドロップアウト
を減少させる。 【構成】 連続真空蒸着法によって長尺の高分子基板上
にCoとOを主成分とする磁性層を形成する際に、Co
蒸気の初期入射領域に酸素を導入して非磁性CoO下地
層を形成し、引続き終期入射領域にて前記磁性層を形成
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度記録再生特性に
優れた磁気記録媒体の製造方法に関する。
優れた磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気記録再生装置は小型化、高密
度化の傾向にあり、従来の塗布型媒体の高密度化の限界
を越えるものとして金属薄膜型媒体が注目されている。
これに関しては、Co−Ni−Oから成る金属薄膜型媒
体がVTR用の磁気テープとして実用化されている。
度化の傾向にあり、従来の塗布型媒体の高密度化の限界
を越えるものとして金属薄膜型媒体が注目されている。
これに関しては、Co−Ni−Oから成る金属薄膜型媒
体がVTR用の磁気テープとして実用化されている。
【0003】しかしながら、家庭用ディジタルVTR、
ハイビジョン用VTRなど次世代VTRに対応する磁気
記録媒体には、さらに優れた高密度記録再生特性が要求
されており、その候補としてCo−Cr、Co−Ni−
Cr、Co−O、Co−Ni−O等を主成分とする磁気
記録媒体が検討されている。
ハイビジョン用VTRなど次世代VTRに対応する磁気
記録媒体には、さらに優れた高密度記録再生特性が要求
されており、その候補としてCo−Cr、Co−Ni−
Cr、Co−O、Co−Ni−O等を主成分とする磁気
記録媒体が検討されている。
【0004】そのなかで、非磁性CoO下地層を介して
形成したCo−Oは、優れた磁気特性と記録再生特性が
得られ、次世代磁気テープとして期待される。
形成したCo−Oは、優れた磁気特性と記録再生特性が
得られ、次世代磁気テープとして期待される。
【0005】(図4)は、磁気記録媒体の製造装置の一
例として円筒状キャン系を用いたウェッブコータ式の連
続蒸着装置を示したものである。この図において1は長
尺の高分子基板であり2、3はそれぞれ高分子基板1の
供給ロールおよび巻き取りロールである。高分子基板1
には円筒状キャン4の周面上を円筒状キャンの走行方向
5に走行する間に蒸発原子が堆積される。この際、蒸発
源8と円筒状キャン4の間に入り側シールド6及び出側
シールド7を設け、それらの位置を調節することで蒸発
原子の高分子基板1への初期入射角R1及び終期入射角
R2を制御することができる。Co−O膜をを反応真空
蒸着する場合は酸素導入ノズル9から所望の磁気特性が
得られるだけ酸素を導入する。
例として円筒状キャン系を用いたウェッブコータ式の連
続蒸着装置を示したものである。この図において1は長
尺の高分子基板であり2、3はそれぞれ高分子基板1の
供給ロールおよび巻き取りロールである。高分子基板1
には円筒状キャン4の周面上を円筒状キャンの走行方向
5に走行する間に蒸発原子が堆積される。この際、蒸発
源8と円筒状キャン4の間に入り側シールド6及び出側
シールド7を設け、それらの位置を調節することで蒸発
原子の高分子基板1への初期入射角R1及び終期入射角
R2を制御することができる。Co−O膜をを反応真空
蒸着する場合は酸素導入ノズル9から所望の磁気特性が
得られるだけ酸素を導入する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】(図4)に示す装置に
よって非磁性CoO下地層及びCo−O磁性層を順次形
成する場合、2回の蒸着工程が必要であるため量産性に
問題があった。また基板あるいは下地層表面に不純物が
混入したり傷が入ったりしてドロップアウトが多発し、
磁気テープとして完成させる上で問題があった。
よって非磁性CoO下地層及びCo−O磁性層を順次形
成する場合、2回の蒸着工程が必要であるため量産性に
問題があった。また基板あるいは下地層表面に不純物が
混入したり傷が入ったりしてドロップアウトが多発し、
磁気テープとして完成させる上で問題があった。
【0007】そこで本発明は上記の問題を解消し、ドロ
ップアウトが少ない磁気テープを量産性良く製造するこ
とを目的とする。
ップアウトが少ない磁気テープを量産性良く製造するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】連続真空蒸着法によって
長尺の高分子基板上にCoとOを主成分とする磁性層を
形成する際に、Co蒸気の初期入射領域に酸素を導入し
て非磁性CoO下地層を形成し、引続き終期入射領域に
て前記磁性層を形成する。
長尺の高分子基板上にCoとOを主成分とする磁性層を
形成する際に、Co蒸気の初期入射領域に酸素を導入し
て非磁性CoO下地層を形成し、引続き終期入射領域に
て前記磁性層を形成する。
【0009】
【作用】請求項1に記載の方法によれば、1回の蒸着工
程で非磁性CoO下地層とCo−O磁性層を形成するこ
とが出来るので、量産性が向上する。また、非磁性Co
O下地層形成後その表面は何にも触れることなくCo−
O磁性層が形成されるので、CoO下地層の表面に不純
物が混入したり傷が入ったりすることがなく、ドロップ
アウトが減少する。
程で非磁性CoO下地層とCo−O磁性層を形成するこ
とが出来るので、量産性が向上する。また、非磁性Co
O下地層形成後その表面は何にも触れることなくCo−
O磁性層が形成されるので、CoO下地層の表面に不純
物が混入したり傷が入ったりすることがなく、ドロップ
アウトが減少する。
【0010】一般に非磁性CoO下地層の形成に必要な
酸素の導入量はCo−O磁性層を形成するのに必要な酸
素の導入量に比べて著しく大きい。従って飽和磁化の大
きいCo−O磁性層を形成するには非磁性CoO層の形
成のための酸素の導入がCo−O磁性層の形成に及ぼす
影響を減らす必要がある。しかし非磁性CoO下地層を
形成するための酸素導入ノズルを、蒸気の入射量域内に
あってかつ高分子基板に近接して配したノズルより、前
記高分子基板の走行の入り側に向けて導入すると酸素が
拡散する以前のところで反応蒸着されるので酸素の導入
量を最小限に抑制することができる。
酸素の導入量はCo−O磁性層を形成するのに必要な酸
素の導入量に比べて著しく大きい。従って飽和磁化の大
きいCo−O磁性層を形成するには非磁性CoO層の形
成のための酸素の導入がCo−O磁性層の形成に及ぼす
影響を減らす必要がある。しかし非磁性CoO下地層を
形成するための酸素導入ノズルを、蒸気の入射量域内に
あってかつ高分子基板に近接して配したノズルより、前
記高分子基板の走行の入り側に向けて導入すると酸素が
拡散する以前のところで反応蒸着されるので酸素の導入
量を最小限に抑制することができる。
【0011】次に非磁性CoO形成用酸素導入ノズル
を、蒸気流の密度がそのもっとも高い値の2/3以下と
なる高分子基板の入り側の領域に配して形成した磁気テ
ープと、より出側に配して形成した磁気テープ、そして
比較用に2段階に分けて形成した磁気テープのオージェ
分光分析を行ったところ、非磁性CoO形成用酸素導入
ノズルを蒸気流の密度がそのもっとも高い値の2/3以
下となる前記高分子基板の入り側の領域に配して形成し
た磁気テープの場合、酸素の存在比率の膜厚方向の分布
が、2回に分けて形成した磁気テープと同様に急激に変
化していた。これに対し、より出側に配して形成した磁
気テープの場合は、酸素の分布の変化が緩やかになって
いた。すなわち、前記非磁性CoO形成用酸素導入ノズ
ルを、蒸気流の密度がそのもっとも高い値の2/3以下
となる前記高分子基板の入り側の領域に配して形成する
ことで、2段階に分けて形成した磁気テープと同様の非
磁性層と磁性層の境界が明確な薄膜が得られる。その結
果、従来の2段階に分けた蒸着法で形成した磁気テープ
と同等の優れた磁気特性と記録再生特性が得られること
がわかった。また、この様な結果が得られた要因として
は、前記非磁性CoO形成用酸素導入ノズルを、蒸気流
の密度がそのもっとも高い値の2/3以下となる前記高
分子基板の入り側の領域に配することで、蒸気流が障壁
のような役割を担うことになって、酸素の気流がより出
側の領域へ拡散するのが妨げられるものと推測してい
る。
を、蒸気流の密度がそのもっとも高い値の2/3以下と
なる高分子基板の入り側の領域に配して形成した磁気テ
ープと、より出側に配して形成した磁気テープ、そして
比較用に2段階に分けて形成した磁気テープのオージェ
分光分析を行ったところ、非磁性CoO形成用酸素導入
ノズルを蒸気流の密度がそのもっとも高い値の2/3以
下となる前記高分子基板の入り側の領域に配して形成し
た磁気テープの場合、酸素の存在比率の膜厚方向の分布
が、2回に分けて形成した磁気テープと同様に急激に変
化していた。これに対し、より出側に配して形成した磁
気テープの場合は、酸素の分布の変化が緩やかになって
いた。すなわち、前記非磁性CoO形成用酸素導入ノズ
ルを、蒸気流の密度がそのもっとも高い値の2/3以下
となる前記高分子基板の入り側の領域に配して形成する
ことで、2段階に分けて形成した磁気テープと同様の非
磁性層と磁性層の境界が明確な薄膜が得られる。その結
果、従来の2段階に分けた蒸着法で形成した磁気テープ
と同等の優れた磁気特性と記録再生特性が得られること
がわかった。また、この様な結果が得られた要因として
は、前記非磁性CoO形成用酸素導入ノズルを、蒸気流
の密度がそのもっとも高い値の2/3以下となる前記高
分子基板の入り側の領域に配することで、蒸気流が障壁
のような役割を担うことになって、酸素の気流がより出
側の領域へ拡散するのが妨げられるものと推測してい
る。
【0012】
【実施例】(図1)は本発明の製造方法を実施できる磁
気記録媒体の製造装置の1例の概略図であり、(図4)
の装置のシールドの間に非磁性CoO形成用の酸素導入
ノズル10を配した構造の連続真空蒸着装置である。
(図1)の装置では、円筒状キャン4に沿って高分子基
板1を走行させながら、その上に前記非磁性CoO下地
層形成用の10より入り側の領域で非磁性CoO下地層
を形成し、続いてより出側の領域でCo−O磁性層を形
成する。ここで非磁性CoO下地層形成用の酸素導入ノ
ズル10はキャンにできるだけ近接して配し、(図1)
中に記した酸素導入方向11のように高分子基板の入り
側に向けて酸素を吹き出す。そうすることによって前述
したように酸素の導入量を必要最小限に抑えることが出
来る。我々の検討では入り側シールド6の上から基板走
行方向に向けて酸素を導入する場合に比べて半分以下の
導入量で済ますことができた。また、蒸着中に酸素の吹
き出し口が堆積物で塞がれないように非磁性CoO下地
層形成用の酸素導入ノズル10と蒸発源8の間にシール
ドを設けてもよい。これに対しCo−O層形成用の酸素
導入ノズル9の位置は(図1)に示したような出側シー
ルド7付近である必要は無く、例えばキャンから離して
蒸着室全体に酸素を行きわたらせるようにしてもよい。
気記録媒体の製造装置の1例の概略図であり、(図4)
の装置のシールドの間に非磁性CoO形成用の酸素導入
ノズル10を配した構造の連続真空蒸着装置である。
(図1)の装置では、円筒状キャン4に沿って高分子基
板1を走行させながら、その上に前記非磁性CoO下地
層形成用の10より入り側の領域で非磁性CoO下地層
を形成し、続いてより出側の領域でCo−O磁性層を形
成する。ここで非磁性CoO下地層形成用の酸素導入ノ
ズル10はキャンにできるだけ近接して配し、(図1)
中に記した酸素導入方向11のように高分子基板の入り
側に向けて酸素を吹き出す。そうすることによって前述
したように酸素の導入量を必要最小限に抑えることが出
来る。我々の検討では入り側シールド6の上から基板走
行方向に向けて酸素を導入する場合に比べて半分以下の
導入量で済ますことができた。また、蒸着中に酸素の吹
き出し口が堆積物で塞がれないように非磁性CoO下地
層形成用の酸素導入ノズル10と蒸発源8の間にシール
ドを設けてもよい。これに対しCo−O層形成用の酸素
導入ノズル9の位置は(図1)に示したような出側シー
ルド7付近である必要は無く、例えばキャンから離して
蒸着室全体に酸素を行きわたらせるようにしてもよい。
【0013】CoO下地層形成用の酸素導入ノズル10
の位置を変化させたときの磁気特性の変化について述べ
る。入り側シールドと出側シールドの位置は、入射角に
してそれぞれ80°と40°に固定した。比較用として
は、出側シールドをCoO下地層形成用酸素導入ノズル
の位置まで移動してCoO下地層を形成し、次に出側シ
ールドの位置を戻し、入り側のシールドをCoO下地層
形成用酸素導入ノズルの位置まで移動してCo−O層を
形成する2段階に分けた方法で作製した。なお高分子基
板の送り速度とCo−O層形成用酸素導入ノズルからの
酸素の導入量は、2段階に分けた方法で作製した場合に
Co−O層の膜厚が約200nm、飽和磁化が450e
mu/ccとなるようにした。
の位置を変化させたときの磁気特性の変化について述べ
る。入り側シールドと出側シールドの位置は、入射角に
してそれぞれ80°と40°に固定した。比較用として
は、出側シールドをCoO下地層形成用酸素導入ノズル
の位置まで移動してCoO下地層を形成し、次に出側シ
ールドの位置を戻し、入り側のシールドをCoO下地層
形成用酸素導入ノズルの位置まで移動してCo−O層を
形成する2段階に分けた方法で作製した。なお高分子基
板の送り速度とCo−O層形成用酸素導入ノズルからの
酸素の導入量は、2段階に分けた方法で作製した場合に
Co−O層の膜厚が約200nm、飽和磁化が450e
mu/ccとなるようにした。
【0014】(図2)は、面内角型比を、CoO下地層
形成用酸素導入ノズルを同じ位置として2回に分けて作
製した前述の比較用磁気テープの値で規格化した値と、
蒸着時のCoO下地層形成用酸素導入ノズルの位置の蒸
気流密度をそのもっとも高い値で規格化した値との関係
を示したものである。(図2)より規格化された蒸気流
密度が2/3以下となる入り側の領域では、面内角型比
が4%以内の減衰量におさまっている。しかしながらそ
れより出側の領域では面内角型比の劣下が著しいことが
わかる。この様な面内角型比が劣下した場合にはテープ
全体の飽和磁化が大きく低下しており、CoO下地層形
成のための酸素が出側に拡散していることが推定され
た。また、CoO下地層形成用酸素導入ノズルの位置が
規格化された蒸気流密度が2/3以下となる入り側の領
域にある場合でも、わずかに飽和磁化が減少していた
が、この場合にはCo−O磁性層形成用の酸素導入ノズ
ルからの導入量を再調整することで前述の比較用磁気テ
ープと同じ飽和磁化とすることができた。そのとき面内
角形比の値は比較用磁気テープの値を再現した。
形成用酸素導入ノズルを同じ位置として2回に分けて作
製した前述の比較用磁気テープの値で規格化した値と、
蒸着時のCoO下地層形成用酸素導入ノズルの位置の蒸
気流密度をそのもっとも高い値で規格化した値との関係
を示したものである。(図2)より規格化された蒸気流
密度が2/3以下となる入り側の領域では、面内角型比
が4%以内の減衰量におさまっている。しかしながらそ
れより出側の領域では面内角型比の劣下が著しいことが
わかる。この様な面内角型比が劣下した場合にはテープ
全体の飽和磁化が大きく低下しており、CoO下地層形
成のための酸素が出側に拡散していることが推定され
た。また、CoO下地層形成用酸素導入ノズルの位置が
規格化された蒸気流密度が2/3以下となる入り側の領
域にある場合でも、わずかに飽和磁化が減少していた
が、この場合にはCo−O磁性層形成用の酸素導入ノズ
ルからの導入量を再調整することで前述の比較用磁気テ
ープと同じ飽和磁化とすることができた。そのとき面内
角形比の値は比較用磁気テープの値を再現した。
【0015】(図3)は、上述のようにして磁気特性を
再現した磁気テープの再生出力を前述の比較用磁気テー
プの値で規格化して示したものである。測定にはドラム
テスターを用いた。(図3)の様に再生出力においても
ほぼ再現した。
再現した磁気テープの再生出力を前述の比較用磁気テー
プの値で規格化して示したものである。測定にはドラム
テスターを用いた。(図3)の様に再生出力においても
ほぼ再現した。
【0016】(表1)は、記録再生特性が再現した磁気
テープを市販のVTRにかけてドロップアウトカウンタ
ーでドロップアウトを測定した結果を示している。ドロ
ップアウトとしては−16dB以上の出力低下が15μ
sec以上つづいたときカウントした。2度に分けて作
製した磁気テープに比べて本発明の方法で1度で作製し
た磁気テープは、ドロップアウトが40%以上少なくな
っていた。これは工程の簡略化によりテープ表面の傷や
汚れが減少したためである。
テープを市販のVTRにかけてドロップアウトカウンタ
ーでドロップアウトを測定した結果を示している。ドロ
ップアウトとしては−16dB以上の出力低下が15μ
sec以上つづいたときカウントした。2度に分けて作
製した磁気テープに比べて本発明の方法で1度で作製し
た磁気テープは、ドロップアウトが40%以上少なくな
っていた。これは工程の簡略化によりテープ表面の傷や
汚れが減少したためである。
【0017】
【表1】
【0018】なお、この様な結果は入射角が異なる場
合、例えば入射角が垂直に近い場合でも同様に得られ
た。但し入射角が垂直に近い場合には、角型比は垂直方
向の磁化曲線を反磁界補正したもので比較した。
合、例えば入射角が垂直に近い場合でも同様に得られ
た。但し入射角が垂直に近い場合には、角型比は垂直方
向の磁化曲線を反磁界補正したもので比較した。
【0019】一般に磁性層を蒸着した場合、蒸着原子の
入射角によって磁性層の磁気特性や記録再生特性が変化
するが、(図1)に示したような蒸着装置の場合、磁性
層の初期入射角は、非磁性CoO下地層形成用酸素導入
ノズルの位置で規定され、(図1)中の中間入射角R3
となる。この場合所望の中間入射角R3を得るためには
以下のような手順で行えばよい。 (1)シールドの間隔を蒸発源の真上を中心として所望
の蒸着範囲より十分に広くとり、高分子基板をキャン上
で停止させた状態で蒸着する。 (2)基板単位面積当りの蒸着物の体積を水平面の単位
面積当りの値に規格化し、それの基板走行方向の分布を
求め、それを蒸気流密度の分布とする。 (3)(2)で求めた蒸気流密度の最も高い値の2/3
以下の高分子基板の入り側の領域にCo−O層形成の初
期入射位置を定め、CoO下地層形成用の酸素導入ノズ
ルを配する。 (4)(3)で所望の初期入射角が得られない場合に
は、蒸発源を移動する。
入射角によって磁性層の磁気特性や記録再生特性が変化
するが、(図1)に示したような蒸着装置の場合、磁性
層の初期入射角は、非磁性CoO下地層形成用酸素導入
ノズルの位置で規定され、(図1)中の中間入射角R3
となる。この場合所望の中間入射角R3を得るためには
以下のような手順で行えばよい。 (1)シールドの間隔を蒸発源の真上を中心として所望
の蒸着範囲より十分に広くとり、高分子基板をキャン上
で停止させた状態で蒸着する。 (2)基板単位面積当りの蒸着物の体積を水平面の単位
面積当りの値に規格化し、それの基板走行方向の分布を
求め、それを蒸気流密度の分布とする。 (3)(2)で求めた蒸気流密度の最も高い値の2/3
以下の高分子基板の入り側の領域にCo−O層形成の初
期入射位置を定め、CoO下地層形成用の酸素導入ノズ
ルを配する。 (4)(3)で所望の初期入射角が得られない場合に
は、蒸発源を移動する。
【0020】以上Co−O層形成の所望の初期入射角を
得る方法について述べた。なおCo−O層形成の終期入
射角は出側のシールドの位置によって決めればよい。
得る方法について述べた。なおCo−O層形成の終期入
射角は出側のシールドの位置によって決めればよい。
【0021】また、我々の検討ではCoO下地層形成時
の入射角は上層のCo−O層の磁気特性にあまり影響し
なかったので、CoO下地層とCo−O層の膜厚の比が
所望の値となるように出側のシールドとCoO下地層形
成用酸素導入ノズルとの間隔を調整すればよかった。
の入射角は上層のCo−O層の磁気特性にあまり影響し
なかったので、CoO下地層とCo−O層の膜厚の比が
所望の値となるように出側のシールドとCoO下地層形
成用酸素導入ノズルとの間隔を調整すればよかった。
【0022】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、2度に分け
て作製していた非磁性CoO層を下地としCo−O層を
上層とする構成の磁気テープと同等の磁気特性と記録再
生特性をもち、ドロップアウトの少ない磁気テープを1
回の工程で量産性よく作製することが可能である。
て作製していた非磁性CoO層を下地としCo−O層を
上層とする構成の磁気テープと同等の磁気特性と記録再
生特性をもち、ドロップアウトの少ない磁気テープを1
回の工程で量産性よく作製することが可能である。
【図1】本発明の製造方法を実施できる磁気記録媒体の
製造装置の1例の概略図
製造装置の1例の概略図
【図2】面内角型比と、蒸着時のCoO下地層形成用酸
素導入ノズルの位置の蒸気流密度との関係を示したグラ
フ
素導入ノズルの位置の蒸気流密度との関係を示したグラ
フ
【図3】本発明の方法で製造した磁気テープの再生出力
の評価結果を示したグラフ
の評価結果を示したグラフ
【図4】従来方法の製造に用いられる磁気記録媒体の製
造装置の概略図
造装置の概略図
1 高分子基板 2 供給ロール 3 巻取りロール 4 円筒状キャン 5 円筒状キャンの回転方向 6 入り側シールド 7 出側シールド 8 蒸発源 9、10 酸素導入ノズル 11 酸素導入方向 R1 初期入射角 R2 終期入射角 R3 中間入射角
Claims (3)
- 【請求項1】連続真空蒸着法によって長尺の高分子基板
上にCoとOを主成分とする磁性層を形成する際に、C
o蒸気の初期入射領域に酸素を導入して非磁性CoO下
地層を形成し、引続き終期入射領域に酸素を導入して前
記磁性層を形成する磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】非磁性CoO下地層を形成するための酸素
を、蒸気の入射量域内にあってかつ高分子基板に近接し
て配したノズルより、前記高分子基板の走行の入り側に
向けて導入する請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方
法。 - 【請求項3】非磁性CoO下地層を形成するための酸素
導入ノズルを蒸気流密度がそのもっとも高い値の2/3
以下となる領域に配することを特徴とする請求項2に記
載の磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4164447A JPH064862A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4164447A JPH064862A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH064862A true JPH064862A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15793345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4164447A Pending JPH064862A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064862A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6855416B2 (en) | 2001-10-17 | 2005-02-15 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Thin film magnetic recording medium |
| GB2536252A (en) * | 2015-03-10 | 2016-09-14 | Bobst Manchester Ltd | Improved vacuum coater |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP4164447A patent/JPH064862A/ja active Pending
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