JPH06492B2 - フオ−クリフト車のブレ−キ装置 - Google Patents

フオ−クリフト車のブレ−キ装置

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JPH06492B2
JPH06492B2 JP61111396A JP11139686A JPH06492B2 JP H06492 B2 JPH06492 B2 JP H06492B2 JP 61111396 A JP61111396 A JP 61111396A JP 11139686 A JP11139686 A JP 11139686A JP H06492 B2 JPH06492 B2 JP H06492B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ブレーキ操作を行なうことなく、シフトレバ
ーを前進段から後進段または後進段から前進段へ変速操
作することでクラッチ(特にトルクコンバータ)に逆方
向のトルクを作用させ、駆動系の車輪に制動力を発生さ
せる操作(以下セレクトブレーキ操作と称する)時に、
リフトシリンダの油圧力を利用して車輪に設けられてい
るブレーキ手段を作動させるようにしたフォークリフト
車のブレーキ装置に関する。
(従来の技術) 従来のフォークリフト車のブレーキ装置としては、例え
ば、「ニッサンサービス周報第413号F03型車の紹
介」(昭和55年3月 日産自動車(株)発行)の99
ページ〜103ページに記載されているようなものが知
られている。
この従来装置は、第7図に示すように、ブレーキペダル
01への踏み込み力に応じて油圧を発生するマスタシリ
ンダ02と、車輪に設けられ、マスタシリンダ02から
の油圧を受けて作動し、車輪に制動力を発生させるドラ
ムブレーキ(ブレーキ手段)03と、を備えたものであ
つた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来のフォークリフト車のブ
レーキ装置にあつては、前後進の使用頻度数が略同じた
め、運転車は車両の進行方向を変える際、ブレーキペダ
ル操作が煩わしく、セレクトブレーキ操作によつて車両
の進行方向を変えている場合が多く、以下に述べるよう
な問題点が生じていた。
車輪に発生する制動力が小さい。
エンジンに過大な負荷がかかるので、エンストを起
こす場合がある。
エンジンと同様にクラッチ(特にトルクコンバー
タ)及びエンジン駆動系列にも過大な負荷がかかるの
で、クラッチ(特にトルクコンバータ)がオーバヒート
したり、エンジン駆動系列が破損する恐れがある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために本発明は以
下に述べるような解決手段とした。
本発明の解決手段を第1図に示すクレーム概念図により
説明すると、前進段と後進段を切り換えるシフトレバー
1と、エンジン2及びクラッチ3を経過した駆動力を前
記シフトレバー1の切換位置に応じて車輪4に伝達する
エンジン2駆動系列を備えたフォークリフト車におい
て、前記シフトレバー1のレバー位置が前進段か後進段
かを検出するレバー位置検知手段5と、リフトシリンダ
6の油室と前記車輪4のブレーキ手段7とを連通する油
路の途中にけられ、外部からの制御信号により油路を開
くアクチュエータ8と、前記レバー位置検知手段5から
シフトレバー1の前進段から後進段または後進段から前
進段への変速操作を示す信号(s)が入力された時、リ
フトシリンダ6による油圧力をブレーキ手段7に作用さ
せる制御信号(c)を前記アクチュエータ8に対し所定
時間だけ出力する制御手段9と、を設けたことを特徴と
する。
(作 用) シフトレバー1を前進段から後進段または後進段から前
進段へ変速操作するセレクトブレーキ操作によって車両
を停止させる際は、制御手段9において、レバー位置検
知手段5からシフトレバー1の変速操作を示す信号
(s)の入力に基づきリフトシリンダ6による油圧力を
ブレーキ手段7に作用させる制御信号(c)が、アクチ
ュエータ8に対し所定時間だけ出力される。
これによって、セレクトブレーキ操作による制動力に加
え、リフトシリンダ6による油圧力でブレーキ手段7に
制動力を所定時間だけ車輪4に発生させることができ
る。
また、ブレーキ手段7をリフトシリンダ6の油圧力によ
り作動させているので、別に専用の油圧発生装置を付加
しなくて済み、しかも、荷物載置時にはリフトシリンダ
6の油圧力が高まるため、荷物載置時の車両の重量増加
に応じた制動力を得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、第2図〜第4図に示す第1実施例についてその構
成を説明する。
第1実施例のフォークリフト車のブレーキ装置Aは、第
2図に示すように、トランスミッション10、シフトレ
バー20、リフトシリンダ30、リフト油路40、マス
タシリンダ50、ホイールシリンダ(ブレーキ手段)6
0,60、自動ブレーキ装置70とを備えている。
前記トランスミッション10は、エンジン11の駆動系
に設けられ、エンジン出力をトルク増大作用を伴なつて
伝達するクラッチであるトルクコンバータ12と、前進
一段、後進一段の変速比をもつ変速機13と、を備えて
いる。
前記シフトレバー20は、変速機13を中立位置(N)
と前進段位置(F)と後進段位置(R)との変速操作す
るためのレバーで、セレクトブレーキ操作時には、この
シフトレバー20への変速操作によりトルクコンバータ
12に逆方向のトルクが作用し、ブレーキ操作を行なう
ことなく駆動系の車輪100,100に制動力が発生す
る。
前記リフトシリンダ30は、油圧力によりフォーク31
を昇降させるもので、このリフトシリンダ30は、シリ
ンダ32内の油圧力により上下動するピストン33と、
該ピストン33に連結されるプッシュロッド34と、一
端部がフォーク31に他端部がシリンダ32に取り付け
られたチェーン35と、前記プッシュロッド34の端部
に設けられると共に、チェーン35が掛け回されている
チェーンスプロケット36と、を備えている。
尚、このリフトシリンダ30は、フォーク31に荷物を
載せていない空荷時にも常時、プッシュロッド34やチ
ェーンスプロケット36等の自重によりシリンダ32内
に10kg/cm2〜15kg/cm2の油圧(静圧)が発生
し、積載時には約100kg/cmの油圧が発生して
いる。
前記リフト油路40は、一端部がリフトシリンダ30に
他端部がリザーブタンク41に接続され、途中にコネク
タ42、切換バルブ43、オイルポンプ44が設けられ
ている。
オイルポンプ44は、エンジン11により駆動され、切
換バルブ43のバルブ開時にリザーブタンク41内の作
動油aを加圧してリフトシリンダ30に供給するポンプ
である。
切換バルブ43は、リフトレバー45のレバー操作によ
り開閉作動するバルブで、この切換バルブ43にはリザ
ーブタンク41に連通するリフト側ドレーン油路46が
接続されている。
尚、切換バルブ43の中立位置には、オイルポンプ44
からリフト油路40を通って送られてくる作動油aをド
レーン油路46aによりリザーブタンク41内に返送循
環させている。
前記マスタシリンダ50は、ブレーキペダル51へのペ
ダル踏力を油圧に変換するもので、このマスタシリンダ
50は、ブレーキペダル51を踏み込んだ時にシリンダ
52内のブレーキ油bを加圧するピストン53と、該ピ
ストン53とブレーキペダル51とを連結するプッシュ
ロッド54と、ブレーキペダル51から足を放した時に
ピストン53をリングストッパ55に当接する元の位置
まで戻すリターンスプリング(図示せず)と、を備えて
いる。
前記ホイールシリンダ60は、後述する調圧シリンダ8
7を介して第1ブレーキ油路61及び第2ブレーキ油路
62によりマスタシリンダ50と連通され、マスタシリ
ンダ50からの油圧を受けてブレーキシュー63,63
を開かせるもので、このホイールシリンダ60の作動に
よりブレーキシュー63,63がブレーキホイール64
に押し当てられて車輪100に制動力が発生する。
尚、第1ブレーキ油路61は一端がマスタシリンダ50
に他端が調圧シリンダ87に接続され、また、第2ブレ
ーキ油路62の両端部は一端が調圧シリンダ87に他端
が油路の分岐によりホイールシリンダ60,60に接続
されている。
前記自動ブレーキ装置70は、自動ブレーキ油圧回路8
0と油圧制御装置90とで構成されている。
自動ブレーキ油圧回路80は、セレクトブレーキ操作時
に、リフトシリンダ30の油圧力をホイールシリンダ6
0まで伝達させる油圧回路で、この自動ブレーキ油圧回
路80は、一端部がコネクタ42に他端部が減圧バルブ
81に接続された入力側油路82と、一端部が減圧バル
ブ81に他端部がソレノイドバルブ83に接続された第
1出力側油路84と、一端部がソレノイドバルブ83に
他端部が操作シリンダ85に接続された第2出力側油路
86と、第1ブレーキ油路61及び第2ブレーキ油路6
2によってマスタシリンダ50とホイールシリンダ60
とに連通する調圧シリンダ87と、該調圧シリンダ87
のプッシュロッド87aと操作シリンダ85のプッシュ
ロッド85aとを連結する連結機構88と、を備えてい
る。
減圧バルブ81は、入力側油路82から入力されるリフ
トシリンダ30の油圧を減圧して第1出力側油路84に
出力させるバルブである。
尚、この減圧バルブ81では、以下に示す条件の下でリ
フトシリンダ30の油圧Piが減圧される。
〔i〕0≦Pi≦Pのとき P=Pi 〔ii〕Pi>Pのとき P=αPi+P Pi;入力油圧 P;出力油圧 P;15kg/cm α=0.2 ソレノイドバルブ83は、バルブ開時に減圧バルブ81
と操作シリンダ85とを連通させるバルブで、このソレ
ノイドバルブ83には、リザーブタンク41に接続され
たブレーキ側ドレーン油路89が接続されている。
尚、ソレノイドバルブ83のバルブ閉時には、ブレーキ
側ドレーン油路89によって操作シリンダ85とリザー
ブタンク41とが連通される。
操作シリンダ85は、ソレノイドバルブ83のバルブ開
時にリフトシリンダ30からの油圧を受けてピストン8
5bが作動し、プッシュロッド85a及び連結機構88
に力を伝達する。
調圧シリンダ87は、連結機構88からプッシュロッド
87aを介してピストン87bに押圧力が入力される
と、ピストン87bが作動し、押圧力をブレーキ油bの
油圧に変換してホイールシリンダ60に供給するもので
ある。
尚、この調圧シリンダ87のピストン87bは、押圧力
が入力されない時にはリターンスプリング(図示せず)
によりリングストッパ87cに押し当てられ位置規制さ
れている。
油圧制御装置90は、入力手段として、車速センサ9
1、シフトレバースイッチ(レバー位置検知手段)92
を備え、制御手段としてコントローラ93を備え、アク
チュエータとしてソレノイドバルブ83を作動させるバ
ルブソレノイド94を備えている。
車速センサ91は、車速Vを検知して車速信号(v)を
出力するセンサである。
シフトレバースイッチ92は、シフトレバー20を前進
段(F)から後進段(R)または後進段(R)から前進
段(F)に切り変えた時にON−OFF−ONの信号変
化による変速操作信号(s)を出力するスイッチで、こ
のシフトレバースイッチ92は、第3図に示すように、
シフトレバー20のレバー位置が前進段(F)のときに
ON信号を出力する前進段スイッチ92aと、中立位置
(N)のときにOFF信号を出力する中立位置スイッチ
92bと、後進段(R)のときにON信号を出力する後
進段スイッチ92cと、を備えている。
コントローラ93は、車速センサ91からの車速信号
(v)とシフトレバースイッチ92からの変速操作信号
(s)とを入力し、車速Vが設定車速V以上の時にセ
レクトブレーキ操作が行なわれると、バルブソレノイド
94とモニターランプ95とに対し制御信号(C),
(C)を出力する制御回路で、このコントローラ93
は、第3図に示すように、比較回路93a、遅延回路9
3b,93c、AND回路93d,93eとを備えてい
る。
比較回路93aは、車速センサ91とAND回路93e
とに接続され、車速Vと設定車速Vとを比較してV≧
の時にON信号を出力する回路である。
尚、実施例ではV=8km/hに設定している。
遅延回路93bは、後進段スイッチ92cとAND回路
93dとに接続され、シフトレバー20を後進段(R)
から前進段(F)に切り換えた時に、後進段スイッチ9
2cからのON信号をtだけ遅延して出力する回路で
ある。
尚、実施例ではt=0.2secに設定している。
AND回路93dは、シフトレバースイッチ92とAN
D回路93eとに接続され、後進段スイッチ92cと前
進段スイッチ92aからの両方のON信号を入力すると
AND回路93eに対しON信号を出力する回路であ
る。
つまり、このAND回路93dは、シフトレバー20を
後進段(R)→前進段(F)へと切り換えた変速操作が
通常の変速操作か、または、セレクトブレーキ操作かの
判別を行なう回路で、セレクトブレーキ操作時(変速操
作が0.2sec以内に行なわれた時)にON信号を出力
する。
尚、93bは後進段(R)→前進段(F)へと切り換わ
った場合、所定時間(0.2sec)ON信号を出力す
る遅延回路である。
AND回路93eは、比較回路93aとAND回路93
dからの両方のON信号を入力して遅延回路93cに対
しON信号を出力する回路である。
遅延回路93cは、AND回路93eからのON信号を
入力しTの時間だけ遅延してバルブソレノイド94及
びモニターランプ95に対してON信号を出力する回路
である。
尚、実施例ではT=1.5secに設定している。
前記バルブソレノイド94は、コントローラ93からの
ON信号としての制御信号(c)を入力してTの時
間だけ作動し、ソレノイドバルブ83を開作動させるア
クチュエータである。
前記モニタランプ95は、コントローラ93からのON
信号として制御信号(c)を入力しTの時間だけ点
灯するランプで、メータパネル(図示せず)に取り付け
られている。
次に、第1実施例の作用について説明する。
(イ)通常のブレーキ操作時 ブレーキペダル51を踏み込むと、プッシュロッド54
によりピストン53が押されて移動しシリンダ52内の
ブレーキ油bを押圧する。
これにより、ブレーキペダル51の踏み込み量に応じた
油圧がマスタシリンダ50に発生する。
そして、油圧は第1ブレーキ油路61→調圧シリンダ8
7→第2ブレーキ油路62を通ってホイールシリンダ6
0,60に伝達される。
尚、その際には、油圧によって調圧シリンダ87のピス
トン87bが押圧されるが、ピストン87bはリングス
トッパ87cにより位置規制されているので押されて移
動することがなく、よって、ピストン87bの移動によ
り油圧が調圧シリンダ87内で減圧されることがなく、
マスタシリンダ50の油圧はそのままホイールシリンダ
60に伝達される。
そして、ホイールシリンダ60が油圧を受けて作動しブ
レーキシュー63,63を開かせ、ブレーキシュー6
3,63がブレーキホイール64に押し当てられて車輪
100に制動力が発生する。
(ロ)セレクトブレーキ操作時(V<V) 上記した通常のブレーキ操作を行なうことなく、シフト
レバー45を後進段(R)→前進段(F)へと切り換え
てセレクトブレーキ操作を行なうと、トルクコンバータ
12に逆方向のトルクが作用して駆動系の車輪100に
制動力が発生する。
尚、車速Vが設定車速V以下の時は、小さな制動力で
車両が停車できるので、トルクコンバータ12に逆方向
のトルクを作用させるだけで、駆動系の負荷も小さくて
制動ができる。
(ハ)セレクトブレーキ操作時(V≧V) セレクトブレーキ操作をV≧Vの時に行なった場合に
は、コントローラ93から制御信号(c),(c
がバルブソレノイド94とモニターランプ95とに対し
の時間だけ出力され、バルブソレノイド94は制御
信号(c)を入力して作動しソレノイドバルブ83を
開作動させ、また、モニターランプ95は制御信号(c
)を入力して点灯ソレノイドバルブ83の開作動を表
示する。
そして、ソレノイドバルブ83の開作動により、リフト
シリンダ30内の油圧はリフト油路40→入力側油路8
2→減圧バルブ81→第1出力側油路84→ソレノイド
バルブ83→第2出力側油路86を通って操作シリンダ
85に伝達される。
尚、その際に、リフトシリンダ30の油圧は15kg/
cm2より大きい時に減圧バルブ81で減圧される。
これにより、操作シリンダ85のピストン85bが油圧
を受けて作動してプッシュロッド85bにより連結機構
88を押し、連結機構88は調圧シリンダ87のプッシ
ュロッド87aを押す。
このため、ピストン87bがプッシュロッド87aによ
り押されて移動してブレーキ油bを押圧し調圧シリンダ
87に油圧が発生する。
そして、油圧は第2ブレーキ油路62によってホイール
シリンダ60,60に伝達される。
尚、この時には、油圧は第1ブレーキ油路61によって
マスタシリンダ50にも伝達されピストン53を押圧す
るが、ピストン53はリングストッパ55により位置規
制されているので押されて移動するといったことがな
く、よって、ピストン55の移動により油圧がマスタシ
リンダ55内で減圧されることがなく、調圧シリンダ8
7の油圧はそのままホイールシリンダ60に伝達され
る。
よって、ホイールシリンダ60が作動し車輪100に制
動力がT時間だけ発生する。
その後、時間Tが経過したら、コントローラ93から
の制御信号(c),(c)の出力が停止され、バル
ブソレノイド94が作動停止してソレノイドバルブ83
を閉作動させ、また、モニターランプ95が消灯する。
そして、ソレノイドバルブ83の閉作動により、操作シ
リンダ85内の余分な作動油aはブレーキ側ドレーン油
路89によってリザーブタンク41内に戻され、操作シ
リンダ85内の油圧が減圧される。
これにより、調圧シリンダ87のピストン87bに対す
る連結機構88の押圧力がなくなり、ピストン87bは
リターンスプリング(図示せず)によりリングストッパ
87cに当接する元の位置まで戻され、調圧シリンダ8
7内の油圧が減圧される。
よって、ホイールシリンダ60の作動が停止し車輪10
0に発生していたホイールシリンダ60による制動力が
なくなり車両の前進体制が整えられる。
以上説明してきたように、第1実施例のフォークリフト
車のブレーキ装置Aにあっては、車速Vが設定車速V
以上の時にセレクトブレーキ操作を行なった際には、セ
レクトブレーキによる制動力に加えホイールシリンダ6
0により制動力をTの時間だけ車輪100に発生させ
ることができる。
また、ホイールシリンダ60をリフトシリンダ30の油
圧力により作動させているので、別途に専用の油圧発生
装置を設けなくて済み、しかも、荷物載置時にはリフト
シリンダ30の油圧力が大きくなりホイールシリンダ6
0の制動力を大きくさせることができ、これによって、
荷物載置時の車両の重量増加に応じた制動力を得ること
ができる。
また、作動油aの油圧回路とブレーキ油bの油圧回路と
が分離されているので、作動油aとブレーキ油bとの混
入によるトラブルが生じない。
ちなみに、第4図のタイムチャート図に示すように、自
動ブレーキ装置70を付けている車両(実線で示す)と
付けて無い車両(点線で示す)とを比較すると、セレク
トブレーキ操作時に自動ブレーキ装置70がTの時間
だけ作動することにより以下に述べる相違が生じる。
まず、車速信号(v)により車速Vを比較すると、セレ
クトブレーキ操作時からT時間後には、実線及び点線
は共にV=0になっているが、実線の方が点線に比べ急
激に低下し、制動力が高いことを示している。
次に、実車速を比較すると、セレクトブレーキ操作時か
らT′時間後に実線はV=0となっているが、点線は
″時間後にV=0となっている。
この特性は、T′<T″により装置付き車両の方が
装置無し車両に比べて車輪の逆回転が低減されたことを
示している。
次に、アクスルトルクを比較すると、セレクトブレーキ
操作時からT時間後に実線及び点線が共に最大トルク
となっているが、実線の方が点線に比べてピーク値が非
常に小さくなっている。
この特性は、装置付き車両の方が装置無し車両に比べて
セレクトブレーキ時にエンジン11及びトルクコンバー
タ12に加わる負荷が小さいことを示している。
次に、第5図及び第6図に示す第2実施例について説明
する。
尚、この第2実施例を説明するにあたり第1実施例と同
一の構成には図面に同一の符号を付して説明を省略す
る。また、作用についても同様となるものは説明を省略
する。
この実施例は、設定時間Tが車速Vに比例して長くな
る可変設定時間T′にした例である。
200は時間設定回路であって、車速センサ91からの
車速信号(v)に応じた可変設定時間T′を遅延回路
93cに対し出力する。
尚、第6図は車速Vと可変設定時間T′の関係式を示
している。リリーフ圧Pmaxは185kg/cm2に設
定するのが望ましい。
従って、自動ブレーキ装置70が作動する時間を車速V
に応じて可変にすることができ、これによって、車速V
がV=0になった後も自動ブレーキ装置70の作動が続
いてしまうことを防止できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、実施例ではクラッチとしてトルクコンバータを
用いた例を示したが、これに限られるものではなく、手
動変速機タイプにも適用できることは言うまでもない。
また、実施例ではリフトシリンダの油圧力をブレーキ系
の油圧力に変換して間接的にホイールシリンダに作用さ
せる例を示したが、リフトシリンダの作動油を直接ホイ
ールシリンダに作用させるようにしてもよい。
また、実施例では後進段から前進段への変速操作による
セレクトブレーキ操作の例を示したが、前進段から後進
段への変速操作によるセレクトブレーキ操作にも適用で
きる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明のフォークリフト車のブレー
キ装置にあっては、セレクトブレーキ操作によって車両
を停止させる際に、セレクトブレーキ操作による制動力
に加え、セレクトブレーキ操作時から所定時間だけブレ
ーキ手段により制動力を発生させることができる手段と
したため、エンジンやクラッチ及びエンジン駆動系列に
かかる負荷が低減されエンストやクラッチ及びエンジン
駆動系列の破損を防止することができるという効果が得
られる。
また、ブレーキ手段をリフトシリンダの油圧力により作
動させているので、別に専用の油圧発生装置を付加しな
くて済み、しかも、荷物載置時にはリフトシリンダの油
圧力が大きくなりブレーキ手段の作動力が高まるため、
荷物載置時の車両の重量増加に応じた制動力を得ること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフォークリフト車のブレーキ装置を示
すクレーム概念図、第2図は本発明第1実施例装置の全
体を示す油圧回路図、第3図は本発明第1実施例装置の
制御系要部を示す論理ブロック回路図、第4図は本発明
第1実施例装置の各特性を示すタイムチャート図、第5
図は本発明第2実施例のフォークリフト車のブレーキ装
置の制御系要部を示す論理ブロック回路図、第6図は可
変設定時間T′と車速Vとの関係を示すT′−V特
性図、第7図は従来のフォークリフト車のブレーキ装置
を示す油圧回路図である。 1…シフトレバー 2…エンジン 3…クラッチ(トルクコンバータ) 4…車輪 5…レバー位置検知手段 6…リフトシリンダ 7…ブレーキ手段 8…アクチュエータ (s)…信号 (c)…制御信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前進段と後進段を切り換えるシフトレバー
    と、エンジン及びクラッチを経過した駆動力を前記シフ
    トレバーの切換位置に応じて車輪に伝達するエンジン駆
    動系列を備えたフォークリフト車において、 前記シフトレバーのレバー位置が前進段か後進段かを検
    出するレバー位置検知手段と、 リフトシリンダの油室と前記車輪のブレーキ手段とを連
    通する油路の途中に設けられ、外部からの制御信号によ
    り油路を開くアクチュエータと、 前記レバー位置検知手段からシフトレバーの前進段から
    後進段または後進段から前進段への変速操作を示す信号
    が入力された時、リフトシリンダによる油圧力をブレー
    キ手段に作用させる制御信号を前記アクチュエータに対
    し所定時間だけ出力する制御手段と、 を設けたことを特徴とするフォークリフト車のブレーキ
    装置。
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